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ミカエル晴雨堂の晴耕雨読な映画処方箋

晴雨堂ミカエルの飄々とした晴耕雨読な映画処方箋。 体調に見合った薬膳料理があるように、 料理に合う葡萄酒があるように、日常の節目に合った映画があります。映画の話題をきっかけに多彩な生活になれば幸いです。詳しいレビューは「続きを読む」をクリックしてください。
晴雨堂から、お知らせと呟き
諸君!また一年、生き残りましょうぞ!
ミカエル晴雨堂提携サイト案内
   

皆さん、明けましておめでとうございます。 

皆さん、明けましておめでとうございます。 
今年も一年、生き残りましょう。


 残念ながら 昨年も映画館で観た作品は僅か二作、「空海―KU-KAI― 美しき王妃の謎」と「ボヘミアン・ラプソディ」だけ。
 かつて年末年始は毎回、旧年1年間の劇場公開新作映画を振り返る行事を続けてきたが、それが成り立たない事態になって久しい。

 「日本で2018年に劇場初公開された新作」という条件に絞って晴雨堂が独断と偏見で優秀作品を1作ぐらいは選ぼうと考えた。
 具体的な評価基準は、劇場で1800円支払って鑑賞してなおかつDVDが発売されたら購入して本棚のコレクションに加えたい映画である。

 で、映画館へ行く機会がめっきり減った上に心に残る映画も思い浮かばない。リメイクやらシリーズものやら、たしかにそれなりに面白いかもしれないが、思い出に残る事はたぶん無い。季節が過ぎれば、数多くある映画の一つとして記憶の沼の底へ沈むことになる。

 ただロックバンドQueenの映画というよりはフレディ・マーキュリーの伝記映画と言っても良い「ボヘミアン・ラプソディ」は世間的にも名作と思うし、私個人にとっても中学生のころからQueenは好きで青春の歌だったので強烈に思い出に残る映画だ。

 付き合いが長い友人知人の中には私をビートルズ・オンリーなどと勘違いしている人も多いだろうが、実は一通りポップスは聞いているのだ。アバも好きだし、シカゴやポリスやリマールやバングルスやベルリンやU2やヒューマンリーグやスパンダーバレーなどもよく聞いていた。
 特にQueenの「バイシクルレース」はまことにタイムリーな曲だった。何しろ流行った当時中学生だった私はサイクリングを本格的にやり始めた時期であり、自分の中ではサイクリングのテーマソングだった。歌詞はまるで私の心情を理解しているのではないかと思わせる内容だったし、大学生の頃に観た全裸美女たちによる自転車レースのMVは私が描いたイメージを監督が熟知して寸分違わぬ内容で制作したのではないかと思ったほどだ。

 またフレディは後に伝説のSF特撮映画「メトロポリス」のフィルムを使ったMVを発表、「ラジオ・ガ・ガ」と「Love Kills」である。当時、映画好きの学生ではあったがまだメトロポリスは映画史の本でしか見たことが無い作品で、実際にフィルムを魅せてくれた「恩人」がフレディと言えるかもしれない。
 元々戦前の映画やその風俗に興味があった私は、ますますフレディに興味を持ってしまった。

 「ボヘミアン・・」を観てからは、思春期の余韻にずっと浸りたくて「バイシクルレース」や「Love Kills」のMVばかり観ている。

 昨年に続いて今年も同様の批判を受けたので、今年も同じ言い訳を言う。もはや映画レビュアーとして失格ではないか? なんて御批判があった。しかしレビューは映画を鑑賞する人全員分け隔てなく持っている資格と権利である。これは民主主義社会の鉄の掟である。

 それと、当ブログ「ミカエル晴雨堂の作法」でも謳っているように、私はAVも含め分け隔てなく「映画」として扱う人間なのだ。AVならよく観ていて高く評価している作品が多々あるのだが、残念ながらFC2の規約で当ブログでは世間でAVと呼ばれている低予算映画はレビューアップできないのである。


 それでは改めて、またこの一年も生き残りましょうぞ!

 最後に2019年上映予定のイチオシ映画を紹介する。昨秋何度か紹介したドイツ映画の「ちいさな独裁者」だ。今年2月8日から全国のミニシアターで上映予定。大阪では梅田スカイビルにあるシネ・リーブル梅田だ。


 
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「シン・ゴジラ」 家族と一緒に感動しよう〔27〕 

シン・ゴジラ」 
リアルな役人描写・自衛隊描写が評判



シン・ゴジラ Blu-ray特別版3枚組
シン・ゴジラ DVD2枚組

【原題】
【英題】Shin Godzilla
【公開年】2016年  【制作国】日本国  
【時間】111分
【監督】庵野秀明(総監督) 樋口真嗣(特技監督)
【制作】
【原作】
【音楽】鷺巣詩郎 伊福部昭
【脚本】庵野秀明
【言語】日本語 イングランド語
【出演】長谷川博己(矢口蘭堂)  石原さとみ(カヨコ・アン・パタースン)  竹野内豊(赤坂秀樹)  松尾諭(泉修一)  高良健吾(志村祐介)  津田寛治(森文哉)  市川実日子(尾頭ヒロミ)  塚本晋也(間邦夫)  高橋一生(安田龍彥)  大杉漣(大河内清次)  柄本明(東竜太)  余貴美子(花森麗子)  平泉成(里見祐介)  野村萬斎(ゴジラ・モーションキャプチャー)  

【成分】かっこいい スペクタクル パニック 勇敢 知的 放射能 怪獣映画

【特徴】久々に日本で制作された正統派ゴジラ。
 主役級の俳優を助演からチョイ出演の脇役まで贅沢に起用。政治家や役人・自衛隊の監修協力があって全編にリアルな役人言葉が散りばめられ物語全体の説得力を強めている。
 また、物語にはアメリカが日本の「宗主国」として絡んでくるがアメリカ人俳優は殆ど顔を出さず、石原さとみ氏が日系アメリカ人の政府高官役で登場、多くの日本人が抱く典型的なアメリカ人キャラを忠実に演じている。

 ただ、政治家や自衛隊の熱心な監修協力を得ているためか、初期のゴジラ映画に比べると「反権力・反体制」色は無く、主人公は若き世襲政治家で、彼が率いるチームの活躍を前面に出すことで官僚・自衛隊に華を持たせる内容になっており左派系のゴジラファンには不評である。

【効能】日本のシビリアンコントロールの有様を実感できる。

【副作用】シビリアンコントロールに悪いイメージを抱く。放射能被害を甘く見る。

下の【続きを読む】をクリックするとネタバレありの詳しいレビューが現れます。記事に直接アクセスした場合は、この行より下がネタばれになりますので注意してください。

石原さとみ 「シン・ゴジラ」(2016) 

彼女の英語には賛否あるが、
私はギャラ分の働きをしたと思っている。


石原さとみ2018
日本タレント名鑑参照

【雑感】石原さとみ氏は本作でアメリカ生まれのアメリカ育ちの政府高官役を演じている。些か予想外かつ強引な設定と配役、ネット上の評判を見渡してみるとやはり英語の発音で批判があるようだ。

 主な批判をまとめると、「発音は流暢だが言葉遣いに違和感」のようだ。例えばセネガル出身の芸人を引き合いに出して、訛りを感じない発声に込み入った内容の日本語を操れるけどフレーズに違和感、石原さとみ氏の英語もそれと同様らしい。
 これが日本人通訳や外交官役なら許せるが、アメリカ生まれのアメリカ育ちで大統領の名代たる特使という政府高官という設定では看過できない、という事だ。当然、ネイティブな英語を話さなければならないが、石原さとみ氏の発音は流暢だがネイティブさに欠けると「帰国子女」のレビュアーたちが口を揃える。
 そして石原さとみ氏の英語に対して、世襲の若き政治家矢口に扮する長谷川博己氏や実力で政府高官に成り上がった赤坂を演じる竹野内豊氏の英語台詞を絶賛する声をよく聞く。

 私の英語能力は無いに等しい。中学・高校・大学と10年間授業を受けてきたが、全く身につかないまま忘却した。そんなレベルなので石原さとみ氏の英語はとても流暢で綺麗に聞こえてしまう。

 とはいえ、なぜ石原さとみ氏なのだろう?と怪訝には思った。日本在住の欧米圏の女優は探せば居るはずではないか。(余談1)
 物語が展開していく過程で、石原さとみ氏演じるパターソン特使の祖母は日本人で戦時中は広島に住んでいたというオチが浮かび上がる。
 ゴジラを制作するうえで外すべからざるテーマが原爆の悲劇と反核だ。(余談2)容姿は日本人なのにデフォルメともとれるステレオタイプなアメリカンで日本の要人たちに高圧的かつ命令調で迫るパターソン特使が、土壇場で本国の方針に背き日本側の政治家矢口に協力する背景にあるのは、広島で被爆?した祖母の存在がある。
 しかしそのオチでいくとしても、日系の欧米圏俳優をあててもよいのではないかとも思った。なぜ英語を母語としない日本人俳優をアメリカ特使役に起用するのか?という違和感は今でも抱いている。

 ただ、石原さとみ氏個人への批判は言い過ぎではないかなと思ったりする。フレーズに違和感であれば、それは石原さとみ氏本人ではなく脚本家に文句を言うべきだ。俳優は映画監督の指示に従い与えられた脚本で演技をするものである。「流暢だけど可笑しな英語」ならば俳優が悪いのではなく制作を指導する人たちが悪いのである。

 ハリウッド映画や中国や韓国映画などに登場する日本人も、おかしな日本語を使う事が多々ある。
 たとえば英米合作の有名な戦争映画「戦場にかける橋」では早川雪洲演じる斎藤大佐はネイティブな日本語だが、幕僚役を演じる「日本人」の中にはぎこちない発音をする者がいたし、斎藤大佐自身も当時の日本軍将校なら鉄拳で済ますはずなのに「俺の責任ではない」という趣旨の言い訳を並べる場面がある。
 こないだレビューした中国映画「百団大戦」に登場する日本軍も、以前に比べればかなり良くなってはいるが「その発声はあり得ないのでは」と思う箇所が無い訳ではない。しかも演じているのは中国人俳優ではなく日本人俳優である。

 これらの映画で描写される日本人とは、あくまで制作国の人々がイメージする「日本人」である。同じように「シン・ゴジラ」に登場するアメリカ人も日本人がイメージする「アメリカ人」であり、石原さとみ氏はそんなアメリカ人キャラを忠実に演じきったに過ぎない。したがって、「帰国子女」を自称する人々が違和感を抱くのは至極当然であり、文句を言うのなら俳優ではなく制作者に言うべきだろう。
 
 因みに「シン・ゴジラ」公開当時、私の周囲には「あんな特使はいないだろう」と設定に無理がある点を突っ込みまくる人がいた。まだ30歳代で大統領の名代を務める容姿端麗の女性高官なんて、いくらアメリカでも現実離れ、という指摘である。
 ところがトランプ政権の誕生で、そんな高官が登場する。トランプ大統領の実子でイヴァンカ・マリー・トランプ氏である。石原さとみ氏とは5歳しか違わない。モデルやイメージキャラクターを務めたりする石原氏の容姿は高く評価されているが、イヴァンカ・トランプ氏もモデル出身でもあるので容姿端麗である。

(余談1)今ならNHK朝ドラ「マッサン」でブレイクしたシャーロット・ケイト・フォックス氏を思い浮かべるだろうが、彼女は「シン・ゴジラ」企画段階では無名だろうし、撮影時期は「マッサン」と被るだろうから時期的にあり得ない。

(余談2)元々は反核に加えて反権力も重要な柱で、シリーズ1作目1954年版ではゴジラが国会議事堂を叩き潰す場面が描写されている。
 また「シン・ゴジラ」では役人賛歌・自衛隊賛歌とも解釈できるほどの内容だが、以前のゴジラ映画では自衛隊は簡単に捻り潰される存在で、未確認の噂だが自衛隊から「これでは税金泥棒ではないか」と苦言が寄せられたという。
 「シン・ゴジラ」は制作に協力する政府や自衛隊に気を遣った内容であることから、左派系のゴジラファンは憤慨している。


 
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[ 2018/12/17 12:42 ] 映画・・女優評 | TB(0) | CM(0)

護憲派が抱えるジレンマ。 近頃の現象[一二八八] 

安倍首相 「改憲」あらためて強い意欲

 安倍首相は、臨時国会の閉会を受けて、10日午後6時に記者会見し、自民党の憲法改正案を国会に提示できなかったことに関連し、2020年の新憲法施行にあらためて意欲を示した。

 安倍首相は、「国民的な議論を深めていくために、一石を投じなければならないという思いで、2020年を、新しい憲法が施行される年にしたいと申し上げましたが、今もその気持ちには、変わりはありません」と述べた。

 さらに安倍首相は、「憲法改正を最終的に決めるのは国民だ」と強調した。(フジテレビ系)


【雑感】自民党は1955年結党以来一貫して「憲法改正」を党是としてきた。半世紀以上の時を経て、国会の三分の二を与党が制覇し改正発議ができる位置にまでやっと到達した訳なので、自民党総裁である安倍氏が改憲の意欲を強調するのは至極当然だろう。

 あとは日本国の主権者たる国民の投票により多数決で承認か否かを決める。憲法には「この承認には、特別の国民投票又は国会の定める選挙の際行われる投票において、その過半数の賛成を必要とする」とあるので、国民の半数以上という非常に高いハードルを越えなければならないイメージがあるのだが、実はけっこう曲者である。
 条文を読む限りでは、投票または選挙は具体的にどのようなシステムで行うかは記されておらず、詳しい方法は国会が決めることになるのだが、現在の国会で圧倒的イニシアチブを握っているのは安倍政権である。また条文には「その過半数の賛成」とあるが、「その」は投票者の半数以上を指すのか、総主権者の半数を指すのかで紛糾している。
 仮に投票者の半数であれば、従来の国政選挙の感覚で行われてしまうと半数程度が棄権するので得票率半分弱と合わせて考えると、憲法改正のハードルは総主権者の四分の一でOKなんて事にもなりかねない。
 なので改憲の現実味はかなり強くなっていると思った方がいいだろう。とどめにアメリカが改憲を支持すれば怖いものなしだ。

 自民党の改憲に対して、現国会では共産党・社民党・立憲民主党などを中心とする勢力が護憲を名乗り反対している。Twitter上ではしばしば護憲派を名乗る御仁が今上陛下や秋篠宮殿下の御言葉を引き合いに出して自民を批判し、それを社会主義者を標榜する左派の御仁が「天皇制を認める発言」だと護憲派の人を批判したりと奇妙な現状が発生している。逆に安倍政権を支持する一部の者が陛下や殿下を「パヨク」などと罵る。私が学生だった30年前なら荒唐無稽なギャグだ。(余談1)

 もともと共産党や旧社会党は「社会主義革命」を目指す革命政党を名乗っていた。なので言うまでもなく実は護憲ではなく改憲の立場だった。改憲個所は一条から八条である。
 左翼と呼ばれる勢力、日本では元々社会主義者を指していて、社会主義者にとっては天皇制を規定する一条から八条は容認できないものだった。廃止するべき特権階級を憲法が一条から八条という、いの一番に定めているからである。国民主権を定めた一条も、象徴天皇制を規定した後に「主権の存する日本国民の総意に基く」と続いている。左翼から見れば「天皇制を定めたついでに国民主権やと?!」となる。考えようによっては、積極的に天皇制を保障した憲法という解釈をする左翼の知人もいた。

 ところが、私が物心ついたころには左翼の改憲論は影を潜めていた。90年代に入ると共産党や旧社会党勢力の社民党や新社会党、そして民主党の一部は「護憲」を強調するようになった。土井たか子氏や辻元清美氏が護憲を訴えるテレビCMまで制作していたのを覚えている人もまだいるだろう。
 護憲を名乗るようになった理由は簡単である。改憲の土俵で闘っては、圧倒的に数が多く政権与党という有利な立場にいる自民党の改憲案に寄り切られる懸念があるからだ。戦争放棄を謳った九条をはじめ、基本的人権を謳った十一条から四十条が改悪されるリスクがある。(余談2) 
 故に変化を嫌う「保守的な日本人」の特性を利用し護憲を戦術として前面に出すようになった。自民党の改憲の土俵では闘わない。そして支持する数ある条文で特にインパクトのある九条を旗頭に、全国各地で「〇〇九条の会」が立ち上がることになった。

 但し、この護憲戦術には副作用がある。旧社会党系の市民運動に参加していた時代、私は天皇制を否定的に主張する人に大勢出会ったが、具体的に廃止に向けた改憲運動を展開する者は限りなくゼロに近い。護憲や護九条を主張しても一条から八条の改憲を訴えた時点でそれは護憲ではなく自民党案とは別の意味の改憲論者となる。
 「日本国憲法を守る」という主張である限り、一条から八条も日本国憲法の一部である。護憲派の多くは一条から八条は見て見ぬふりをした。九条をはじめ、十一条から四十条や、地方自治法を定めた九十二条から九十五条を「日本国憲法の精神」と見なして一条から八条は無かったかのように議論を避けた。
 事実上、天皇制の容認である。

 私が「事実上の容認だろ?」と突っ込みを入れた80年代・90年代の左派系市民運動家たちは顔を真っ赤にして怒ってきたものだが、最近は潮目が変わってきた。
 というのも、今上陛下が憲法への遵守を強調したり、秋篠宮殿下が憲法との整合性を懸念したりと、安倍政権下の日本国政府に異例の意見をされている。また参議院の山本太郎氏が園遊会の席上で今上陛下に書簡を直接手渡した事件は記憶に新しい、まるで足尾銅山の田中正造か226事件の青年将校のような感覚。
 自民党の圧倒的安定多数の議席下では護憲派も以前のような力はない。見方を変えれば、今上陛下とその御長男と御次男が最高の影響力を誇る護憲派となってしまわれた。かつての護憲派は初期の「週刊金曜日」の投書欄を読めばわかるように護憲を主張しながらも憲法の一部である一条と八条を無視して反天皇制を述べる「矛盾」を抱えていたが、今や陛下の言動を支持する護憲派がTwitter上で増えつつある。
 そしてかわりに安倍支持の「保守」や「右翼」が皇室を批判・・いや批判という次元ではない、「パヨク」などと見当違いの中傷する時代となった。

(余談1)念のためにいうが、「パヨク」はもっぱら左翼の別称であるが、その対象範囲は本格の社会主義者からリベラルな自由主義者まで範囲が広がり今では安倍政権に反対しないまでも異論・諫言・懸念の表明にとどめている者にも「パヨク」のレッテルを張る傾向が強くなっている。
 そういう意味では安倍支持者にとっては陛下や殿下も「パヨク」になるのだろうが、本来の左翼の別称という意味なら見当違いの中傷だろう。社会主義者にとって王侯貴族の特権階級はあってはならない存在なので、皇統の存続を常に考えておられる皇族が自らの存在を否定するはずがない。

(余談2)因みに私は当ブログやTwitterでも繰り返し主張しているように「表現の自由」真理教の信徒である。なので二十一条の支持者だ。


 
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[ 2018/12/11 00:43 ] 日誌・・近頃の現象 | TB(0) | CM(0)

「ちいさな独裁者(DER HAUPTMANN)」日本語版予告編拡散! 

「DER HAUPTMANN」日本語版予告編



【雑感】待望の「ちいさな独裁者 DER HAUPTMANN」日本語版予告編が11月中旬頃から拡散され始めた。日本語版ホームページも設置されたようである。

 日本語版を観るとドイツ語版との感性の違いが多少でている。
 前回の記事で紹介したTrailerを参照していただければ判るように、ドイツ語版では将校服を着た脱走兵が無邪気に歌ったり演説したりと独り芝居を楽しむ場面に時間を割いたり、兵卒たちが次々と自分に敬礼することに最初は戸惑うものの次第に将校らしい立ち振る舞いが板について権力を振るいまくり、 大量虐殺を命じるほどエスカレート、最後は「部下たち」と街の遊女と酒池肉林の乱痴気騒ぎがスタンダードタイプである。英語版もドイツ語版を踏襲した作りだ。

 ところが日本語版では、いつバレるだろうか、バレるかもしれない、という空軍大尉に成り済ました脱走上等兵のヒヤヒヤ感を強調した作りになっている。それどころか、ドイツ語版・英語版のTrailerでは必ずと言っていいほど紹介されている収容所の脱走容疑兵をクリークに集めて機関銃で虐殺する場面は割愛されている。この大量虐殺は戸惑う収容所幹部に主人公ヘロルトが強固に出した命令だ。他にも「容疑者」を裸にして街頭で処刑したり、従順な従卒に射殺を命じたりと他の大量虐殺場面の大半を割愛しているのが大きな特徴だ。
 日本語版はかなりマイルドな内容に編集されている。

晴雨堂関連記事案内
ドイツ映画「ちいさな独裁者」2019年2月8日日本公開!


 
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第2427回「あなたの好きな発酵食品は何ですか?」 もちろん、晴雨堂ミカエルの答えはビールに決まっているではないか。 

こんにちは!FC2トラックバックテーマ担当の結城です今日のテーマは「あなたの好きな発酵食品は何ですか?」です2013年に日本の「和食」が、ユネスコの無形文化遺産に登録されてから、近年改めて、発酵食品の素晴らしさが見直されていますね味噌や醤油、納豆など、発酵食品ブームも巻き起こりました最近は自分で自家製甘酒を週末に作って、朝の起き抜けに飲むことにはまっているんです朝のエネルギー、甘酒大好きです みな...
FC2 トラックバックテーマ:「あなたの好きな発酵食品は何ですか?」


【雑感】納豆以外の発酵食品はあらかた好きである。


 
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原爆きのこ雲Tシャツ問題。もしBTSが許されるのであれば、パレスチナ人はエルサレムでSSの扮装して良いのか? そんな馬鹿なことはない! 近頃の現象[一二八七]  

ナチス帽着用でBTS非難

 米ユダヤ系団体「サイモン・ウィーゼンタール・センター」は11日、原爆のきのこ雲がプリントされたTシャツを過去に着用したことで日本のテレビ出演が中止になった韓国の男性音楽グループ「BTS防弾少年団)」が、過去にナチス親衛隊(SS)の記章をあしらった帽子をかぶったり、コンサートでナチスを想起させる旗を掲げたりしていたとして非難した。
 同センターのエーブラハム・クーパー副所長は「原爆被害者をあざけるTシャツの着用は、過去をあざけるこのグループの最新の事例にすぎない」と指摘。「BTSは日本の人々とナチスの被害者に謝罪すべきだ」と強調した。(共同通信)


【雑感】欅坂がハロウィンでナチス風の衣装を着た時、私は本来のハロウィンのコスプレ趣旨を考えたら妥当であると擁護した。というのも、悪霊に絡まれないために子供は悪霊の振りをするので、いわばナチス風は忌むべき悪霊扱いなのである。映画「ミケランジェロの暗号」で若いユダヤ人画商が生命の危機を乗り切るためナチス将校の振りをする場面と同様の理屈だ。
 敢えて個人的見解を申せば、BTSもナチス風セットでライブしたことがあるが批判はしないし、原爆Tシャツも不愉快ではあるが着るなとは言わん。

 ただ、擁護論と合わせてなぜナチス風衣装が忌むべきものであるかも理解しているし、そういった批判が生じるのも無理からぬことであるのも承知している。なので批判行為を否定するつもりはない。
 ナチス親衛隊の制服は非常に格好が良い。これはナチスファッションを称賛しているのではなく、画家志望でデザインに明るいヒトラーをはじめナチス指導者たちが大衆の憧れを煽るため綿密に計算されデザインされた制服なのでカッコいいと思ってしまうのは至極当然なのである。だからこそ、ナチズム復活を恐れるヨーロッパではお洒落で着るのもレッドカードなのだ。決して被害者の気持ちを酌んでといった感傷的な理由だけではない。
 そしてヘビメタなど、悪や毒を強調するサブカルチャーではナチス風が好まれるのもある意味自然の摂理だ。やや左寄りのリベラル志向のYMOの面々でも1983年散開ライブでナチス風ともとれる衣装と舞台で演奏して、BTSや欅坂ほどではないにしてもバッシングを受けた。(余談1)

 もう一度言うが、ナチス風衣装に警戒するのは感情論だけではない。元々大衆からの憧憬を得るためにデザインされた制服ゆえカッコいいと思ってしまうのは当然で、だからこそ危うさをはらんでいるから目くじらを立てる。
 なのでナチス風を否定する人々は、欅坂だろうがBTSだろうが等しくバッシングの対象としなければいかんのだ。たとえ日帝の被害国韓国出身のアイドルであってもだ。

 欅坂へのバッシングの時に気になっていたのだが、もし韓流アイドルがナチス風衣装を着たら同様に「注意」や「批判」ができるのか?と気がかりだったのだが、現状は極めて残念である。そして右派系にその問題を突っ込まれている状態だ。
 もし、韓国出身のアイドルがナチスの制服を着用するのがOKならば、パレスチナ人が堂々とエルサレムでナチス親衛隊制服を着ても許されるというのか? 


 残念な言動の代表例を挙げよう。

津田大介氏
BTS問題、Tシャツの趣味が良くないことは自明。あれ見た多くの日本人が怒るのも当然。しかし、それだけ原爆被害に対する思いがあるなら、ICANの取り組みを評価し、核兵器禁止条約に署名するよう現政権に物申し、広島や長崎の原水爆禁止運動を揶揄するようなことはやめて下さい。こちらからは以上です

 津田氏の見解と論は左派やリベラルの典型的な論調といえる。韓流アイドルを批判し辛い、渋々趣味の悪さを指摘するに留まり、なんとか批判の矛先を当事者BTSから逸らしてあげたい意思が丸見えである。もっとも、BTSへの批判を積極的に繰り出しているのが右派やネトウヨなので気持ちは解るが。
 ただ、せめて「あのTシャツは確かに許されないし怒りを感じるが」と述べてから擁護論に入ってもらいたかった。「趣味が悪い」レベルに留めては欅坂ナチス風コスプレ批判との整合性は無い。彼の主義主張なら趣味の問題では済ませられないはずだ。

シュナムル氏
普遍的な悪であるホロコーストや南京虐殺と比べると、原爆投下は正当化の材料を遥かに豊富に持っていて、それらにきちんと向き合って原爆非難の論理を組み立てるのは簡単じゃない。ましてや日本の侵略を擁護し南京虐殺を否認したりする口で原爆を非難しても、そんな倫理に微塵も普遍性はない」 

 津田氏の場合はまだ気持ちは解るのだが、このシュナムル氏に至っては「お前、大丈夫か?」と言いたくなってくる。後半の「日本の侵略を擁護し (中略) たりする口で原爆を批難しても、そんな倫理に微塵も普遍性はない」という理屈は判る。BTS批判を積極的にしている人々の多くにネトウヨと呼ばれてそうな人たちだから。
 ただ、シュナムル氏は反核論者だったのではなかったのか? その口で日本を攻撃した核兵器の正当性は「豊富に」認めてしまうのか? 津田氏の 「趣味」の問題にすり替えた詭弁どころのレベルではない。破廉恥な支離滅裂さである。
 また、こんな無茶苦茶な論を平気で展開し、注意や批判をする人たちに強弁を繰り返す人間にTwitterで1万人以上もフォロワーがついていることも奇怪である。
 彼の主義主張を信用してフォロワーになった人たちには、せめて「BTSを弁護するあまりに勇み足の暴論をぶってしまいました。撤回します。すみません」と陳謝した方がいいと思う。
 今のままでは、彼の論からは崇高な主義主張は見えてこない。日本憎し、ヲタク憎しの感情しか伝わってこない。

(余談1)83年暮れの散開コンサートではYMOの面々は演台をイメージしたセットで演奏し、周囲は黒のナチス風衣装を着用した白人モデルが親衛隊の如く侍り、舞台は赤を基調としとしたナチス風の旗を縦に垂らしていた。明らかにナチ党大会をイメージした構成である。
 しかし当時はバッシングがあったとはいえ、現在の欅坂やBTSほどではなかった。左派やリベラルが非常に元気であった83年と違い現代ではファシズムの復活傾向にあるので焦りなのだろうか?


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[ 2018/11/12 18:03 ] 日誌・・近頃の現象 | TB(0) | CM(0)
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