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ミカエル晴雨堂の晴耕雨読な映画処方箋

晴雨堂ミカエルの飄々とした晴耕雨読な映画処方箋。 体調に見合った薬膳料理があるように、 料理に合う葡萄酒があるように、日常の節目に合った映画があります。映画の話題をきっかけに多彩な生活になれば幸いです。詳しいレビューは「続きを読む」をクリックしてください。
晴雨堂から、お知らせと呟き
諸君!また一年、生き残りましょうぞ!
ミカエル晴雨堂提携サイト案内
   

映画サイト「MIHOシネマ」に協力。 

MIHOシネマ・タイトルロゴ

【紹介】上記タイトルロゴは、Twitterで知り合った映画好きのOL影山みほ氏が仕事のかたわら運営している映画サイトの看板である。
 前回の「ファースト・マン」レビューを読まれた読者諸氏はお気づきのように、トラックバックではなく本文中にサイト紹介を設けてリンクを張らせてもらった。
 今後、新たにレビューアップする時や、過去レビューを加筆する際に「MIHOシネマ」にも同じ作品紹介が掲載されている場合はリンクを張らせてもらう方針である。


【経緯】いつだったか、TwitterアカウントにOLを称する影山みほ氏がフォローしてくれた。自己紹介文に目を通すと

映画好きの28歳OL 映画メディア『MIHOシネマ』の編集長をしています(中略)生活を豊かにする映画メディアを目指して奮闘中

とあった。

 私も映画ファンであり映画blogを運営する人間なので迷わずフォロー返しをして、彼女が運営しているという映画サイトを拝見した。
 驚いた。もし彼女一人(そんな訳はなかろう)で執筆しているのであれば超人に近い。映画情報が膨大なのである。

 私などは映画blogを立ち上げたものの、映画ネタだけでなく政治ネタや時事ネタなども書いていて、友人や読者から「看板に偽りあり」との指摘と批判を受けてきた。
 また、多くの映画ファンがそうであるように、全ての映画に精通している訳ではなく、好き嫌いや得手不得手がある。例えば当blogでも公言しているように、私はミュージカルが苦手で嫌いだ。またデズニー映画もあまり好きではない。
 そんな映画はどうしても食指が動かない。鑑賞してもレビュー執筆には至らない。同時に感動で心を揺さぶられ過ぎた作品もまた論ずる言葉を失ってレビューアップできない場合もある。
 子供を授かってからは、大幅に映画鑑賞数が激減し、レビュー執筆頻度も急落した。それもあってか、かつては当blogのアクセス数は一日150件だったのが今では10件にも満たない状況である。
 私のような平凡な映画レビュアーはたぶん世間では非常に多いと思う。当blog左カラムのリンクコーナーで紹介している映画blogサイトの多くは既に消滅しているか更新を休止している。blogを5年10年と続けるのは、思っている以上に大変なのだ。

 そういう意味で影山みほ氏の映画サイトは非凡で超人だ。私はギャラをもらってもできないだろう。実際問題、果たして彼女一人で運営しているのか? 会社組織が背後にあるのかどうかは判らないし興味がない。少なくとも今のところは無料で誰でも閲覧できる「MIHOシネマ | 映画ネタバレあらすじ結末」という映画資料室がネット上に存在するということだ。


【特徴】MIHOシネマ」の特徴をあげよう。

情報量の多さ
 2019年12月現在で7000作の紹介を行っており、毎日欠かさず更新されているため紹介映画数は遠からず1万を超えるであろう。
 メジャーからB級まで、洋画から邦画、最近の話題作から過去の古典的名作、ラブコメ・歴史超大作・SF・戦争映画・スポコン等々、広範囲のジャンルをバランスよく取り上げ網羅、多くの映画ファンは観ているであろう映画はほぼ取り上げている。

情報の整理整頓
 Excelスキルが高いのだろうか。情報の整理整頓ができていて検索が容易にできる。多くの映画レビュアーのblogは邦題の「あいうえお順」での検索が主流だろう。「MIHOシネマ」ではジャンル別・おすすめ・俳優別・公開中などキーワード検索で容易に目当ての作品に辿り着く。
 作品の紹介は簡潔で主観盛りが少ない。多くの映画レビュアーは好き嫌いを露骨に反映して映画を語るので紹介の仕方にムラがあるし悪意ある記事は作品への必要な情報が書かれていなかったり、好意があり過ぎる作品では無駄な情報が多すぎたりするものだが、彼女は公平に淡々と紹介している。
 過去作品については粗筋を起承転結にまとめられ、作品の性格や雰囲気、つまり鑑賞者にとって合う作品か否かを推察しやすい。

映画見放題アプリの紹介
 AmazonビデオやTSUTAYAテレビなど配信サイトの紹介を行っているのも多くの映画ファンが運営するblogにはあまりない情報だ。

MIHOシネマの作品評価
 しかし独自レビューや評価を行っている作品と粗筋および基本的データの紹介だけに留めている作品はある。やはり7000もの作品すべてに紹介しレビューを書くのは「個人」であれば物理的に無理であろう。ゆえに「MIHOシネマ」は組織ではなく個人レベルで運営しているサイトなんだなと奇妙な安心感がある。


【期待】
 前述したように、blogを5年10年単位で続けるのはけっこう気力と体力がいる。私のblogはあくまで趣味だが、影山氏たちのサイトはもはや趣味というよりボランティアで運営する資料館のような様相である。
 この奮闘に映画ファンとして応えたいものだ。


 
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「ファースト・マン」 家族と一緒に考えよう〔31〕 

ファースト・マン」 
アームストロング船長の物語



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【原題】FIRST MAN
【公開年】2018年  【制作国】亜米利加   
【時間】141分
【監督】デイミアン・チャゼル
【制作】スティーヴン・スピルバーグ アダム・メリムズ ジョシュ・シンガー
【原作】ジェームズ・R・ハンセン
【音楽】ジャスティン・ハーウィッツ
【脚本】ジョシュ・シンガー
【言語】イングランド語
【出演】ライアン・ゴズリング(ニール・アームストロング)  クレア・フォイ(ジャネット・アームストロング)  ジェイソン・クラーク(エド・ホワイト)  コリー・ストール(バズ・オルドリン)  パトリック・フュジット(エリオット・シー)  マシュー・グレイヴ(チャック・イェーガー)    

【成分】泣ける 哀しい ロマンチック 切ない かっこいい 恐怖 勇敢 知的 宇宙 1960年代

【特徴】2013年公開のロシア映画「ガガーリン」レビューをした際にハリウッド映画「ライトスタッフ」を比較の対象にしたが、よくよく考えると同じ「ファーストマン」同士の比較として本作を挙げた方が適切だったかもしれない。
 両作のポスターも撮影するカメラの位置が右か左かの違いがあるが、いずれも宇宙服を着た主人公の横顔の捉えている。ただ、ガガーリンは笑顔であるのに対し、アームストロングは口を真一文字に閉じている寡黙な顔だ。これが主人公のキャラの違いを象徴しているといえる。
 
 言うまでもなく、この「ファースト・マン」は人類史上初の月面散歩をしたニール・アームストロング船長の伝記映画である。「ガガーリン」レビューの時はアメリカと違って暗いと評したが、本作も負けず劣らず暗い。「ガガーリン」と同じく、本作も主人公の内面に焦点をあてた作風である。
 両作とも過酷な試練を乗り越える主人公を描いているのだが、主人公本人はそれが顔に出ない。ガガーリンはにこやか、アームストロングは生真面目で起伏の無い表情。
 いずれも国家の威信で英雄に祭り上げられたてしまうが、「ガガーリン」ではラストで主人公の栄光の影に隠れた不遇の晩年と早すぎる最期を字幕で紹介する。それに対し、本作では主人公と妻が隔離室のガラス窓を隔てて夫婦の絆を確認する未来への希望が見えそうな場面で終わる。
 残念ながら、この映画のラストシーンから20数年後に二人は離婚してしまうが。

【効能】宇宙空間の美しい描写に感動。夫婦関係・家族関係を再考するきっかけになる。

【副作用】全般に暗い話で気が滅入る。寡黙なアームストロングにイラっ。

下の【続きを読む】をクリックするとネタバレありの詳しいレビューが現れます。記事に直接アクセスした場合は、この行より下がネタばれになりますので注意してください。

グレタ・トゥーンベリ氏の主張は若い頃の連れ合いそっくりで大筋得心するが、晴雨堂は支持できない。近頃の現象[一二九二] 

グレタ・トゥーンベリさんを
世界2位の富豪が批判
「天変地異説に傾倒している」


 高級ブランド「LVMHモエ ヘネシー・ルイ ヴィトン・グループ」の会長兼最高経営責任者のベルナール・アルノー氏(70)が、16歳の環境活動家グレタ・トゥーンベリさんについて「若者の士気を低下させている」と批判した。ブルームバーグが9月26日に報じた。(ハフポスト日本版)

【雑感】世界第二位の大富豪が16歳の「小娘」の発言を無視できない、この事実はグレタの戦術的勝利といっても良いだろう。

 グレタ・トゥーンベリ氏(以下敬称略)の演説を聞くと、連れ合いの若い頃を思い出す。
 当ブログで何度か紹介した「環境保護運動家」の連れ合いもグレタとほぼ同じ主張を唱えていた。家庭の電力消費量のかなりの部分をエアコンが占めるからと言って真夏の炎天下でもエアコンなしの生活に付き合わされた。ベランダにゴーヤを植えて緑のカーテンを施すよう「指導」したのも連れ合いだった。
 しかし子供を授かってからは方針転換した。都会の古い集合住宅中層五階建て最上階は真夏になると強烈な太陽光が屋根を熱しダイレクトに天井に伝わる。天井を触ると熱いのだ。こんなサウナのような部屋で乳幼児は脱水するので置いとけない。連れ合いは母親の決断をしてエアコン導入に踏み切った。
 自動車も一時は手放そうとしたが、病院や保育園を回るにバスや電車では時間と金銭がかかり過ぎ不便なので維持することにした。

 グレタも環境保護のために飛行機を拒否しヨットで大西洋を横断したらしいが、その徹底した姿勢が批判者たちの粗探しを招き、様々な矛盾を突かれてしまった。私は批難しない。連れ合いも出産を機に現実に沿った妥協をしてこれまでの主張から方針転換した。勿論、今でも合成洗剤は使わないし米や味噌など日々の食糧の根幹はキリスト教系の消費者団体から購入した無農薬有機農法の食材を高い銭を出して購入している。
 グレタもいずれは若干の方針修正を迫られ実行せざるを得ない時がやってくるだろう。それは仕方のないことだ。だから批難はしない。主張と行動の矛盾や乖離をできるだけ小さくしようとする努力を続ける限りは大目に見る。人間、全く矛盾なく生きていくなんて事は不可能だからだ。

 グレタは16歳という年若さと裕福な出身家庭を批判されているようだが、連れ合いの主体性を疑わなかったように彼女の主体性も疑わない。むしろ若さゆえに人間界の利害関係を考慮に入れずストレートに主張する事は意義のある事だと思っている。私が同じ立場に立たされたら、あの公の場では身の危険を感じて表現をマイルドにするだろうが。
 ただプロパガンタの疑いは払拭しないので話半分に聞いて背後の利害関係を考察する。

 プロパガンタには3B法則がある。Beauty(美人)・Baby(赤ちゃん)・Beast(動物)を活用すること。湾岸戦争時に悲劇のヒロインとして登場した15歳の少女ナイラの証言によって世界がイラクへの軍事制裁へと動いたが、実は演技だったことが暴露されプロパガンタの恐ろしさをリアルタイムで見た。
 この3B法則は広告や販売促進の分野でも応用されている。日本製アニメや子供向け映画などはもろに3B法則に従って制作されている。ピカチューや妖怪ウォッチにセーラームーンはそれらの典型だ。
 映画では「Uボート」でハリウッド進出を果たしたペーターセン監督の「ネバーエンディングストーリー」が典型例として挙げられる。可愛いドラゴンに二人の少年と、少女のような女王の幼こころの君。この役を演じた子役は当時12歳のタミー・ストロナッハ氏、美少女と評判だった。

幼心の君
ネバーエンディングストーリーで女王を演じるタミー・ストロナッハ氏

 こうしてみると、グレタとダブる部分もある。グレタも16歳にしては丸みのある童顔だ。タミーは長い髪をきつくひっつめて結っていたが、グレタも長い髪をきつくまとめ一本の三つ編みにして左肩に垂らしていた。体型もグレタは12歳当時のタミーに似て華奢だ。異なるのはタミーは老成したような演技だったが、グレタは国際社会の大舞台で勇ましく演説。
 私が環境保護団体の代表だったら、彼女のような活動的な逸材を共同代表に据えてスポークスマン役を担わせる。50過ぎのオッサンがしゃべるより若者がしゃべった方が影響力がある。男の子よりも女の子。そしてグレタも自分の役割は存外割り切っているのではないかと思う。
 たとえば、私の知人筋から聞いた話に、若い女性が市議に当選して意気揚々と壇上に登ったもののヤジの嵐にあい泣き出した、という情けないエピソードがある。敢えてどこの自治体のどこの市議かは言わないが。また一時は友人関係だったある若いフェミニストは議論で劣勢になると泣き出して話をしばしば中断させた。
 しかしグレタは自分に向けられた誹謗中傷を「賛辞と受け取る」と言い切った。敵が怒れば怒るほど良い戦いをしている、というゲバラたち先人の革命家の言葉を彷彿させる言葉だ。大したものである。

グレタトゥーンベリ
環境保護運動家として国際会議に臨むグレタ

 今回のスピーチは先進諸国の関心を集めヒートアップさせた点で見事に大成功だった。私が「顧問」なら見事戦術目的達成。
 彼女の「プロデューサー」の気持ちが解るような気がするので、話半分に捉え鵜呑みにはしない。


 
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[ 2019/10/03 03:33 ] 日誌・・近頃の現象 | TB(0) | CM(0)

「ガガーリン 世界を変えた108分」 家族と一緒に考えよう〔30〕 

ガガーリン 世界を変えた108分」 
意外にアナログ牧歌的世界にビックリ



ガガーリン 世界を変えた108分 [DVD]

【原題】Гагарин. Первый в космосе
【英題】Gagarin: First in Space
【公開年】2013年  【制作国】露西亜   
【時間】113分
【監督】パヴェル・パルホメンコ
【制作】オレグ・カパネテッツ イゴール・トルストゥノフ
【原作】
【音楽】ジョージ・カリス
【脚本】アンドレイ・ディミトリエフ オレグ・カパネテッツ パヴェル・パルホメンコ
【言語】ロシア語
【出演】ヤロスラフ・ザルニンユーリイ・ガガーリン)  ミハイル・フィリポフ(セルゲイ・コロリョフ)  ナジェジダ・マルキナ(母親)  ヴィクトル・プロスクーリン(父親)  Vadim Michman(ゲルマン・チトフ)    

【成分】ロマンチック 切ない かっこいい ソ連 宇宙 1940年代~1961年

【特徴】1980年代にハリウッドでNASAの宇宙開発黎明期を描いた「ライトスタッフ」があるが、本作はそれのソ連版と考えたらいいだろう。
 ただし、「ライトスタッフ」はアメリカ人的な楽天性や明るい未来を連想するような終わり方に対し、本作の場合はナチスドイツに占領され甚大な被害を受けた第二次世界大戦の暗い過去が重くのしかかっているうえに、ガガーリンが僅か34歳の若さで事故死したことも影響してかラストも暗い後日談を綴った字幕が流れる。

 「ライトスタッフ」は明るい、「ガガーリン」は暗い、で形容できる。但し、「ライトスタッフ」に登場する女性たちは男の冒険ロマンに付き合わされ辛抱を強いられる妻たちの姿ばかりだが、本作に登場する女性たちは逞しく、むしろ唯一明るい未来を暗示している役割ではないかと思う。

【効能】ソ連のあまりの前近代的風景とアナログ機器に驚く。逞しい女性たちの姿に未来が明るく見える。

【副作用】全般に暗い話で気が滅入る。

下の【続きを読む】をクリックするとネタバレありの詳しいレビューが現れます。記事に直接アクセスした場合は、この行より下がネタばれになりますので注意してください。

新「007」はアフリカ系女性が「就任」。添え物のボンドガールではなく、主役として007は新装開店。 

新「007」は黒人女性に 来年公開の最新作

 来年公開の『007』シリーズ第25弾『BOND 25(仮題)』で、黒人女優のラシャーナ・リンチが新“007”を演じると、英 Daily Mail Online が報じた。

 『007』といえば“007”のコードネームを持つイギリスの敏腕諜報(ちょうほう)員、ジェームズ・ボンドの活躍を描いた人気スパイ・アクションシリーズ。最新作では、現役を退き、ジャマイカで穏やかな日々を送っていたボンド(ダニエル・クレイグ)が、新たなミッションのために呼び戻されることになる。

 報道によると、『キャプテン・マーベル』のマリア役で知られるラシャーナがふんするのは“新ボンド”というわけではなく、彼が英国諜報部・MI6を去ったあと、そのコードネームを引き継ぐことになる新キャラクター。本作の冒頭にはレイフ・ファインズ演じるMが「007、入りなさい」と言って、ラシャーナが出てくるシーンがあるという。
 女性の権利や人種の多様性を主張する声が高まってきた昨今。今作には女性脚本家のフィービー・ウォーラー=ブリッジが参加しており、その影響も大きいよう。同サイトは、黒人女優であるラシャーナ演じる新たな“007”の登場は「ポップコーンを落としてしまう(くらい衝撃の)瞬間」だと伝えている。(シネマトゥデイ)


【雑感】様々な思惑が窺える。

ラシャーナ・リンチ
ラシャーナ・リンチ Wikipedia参照


 シネマトゥデイの記事には「多様性」の問題に留めているが、もう少し踏み込むと「ボンドガール」に象徴される妖艶なヒロインたちの存在は昨今のグリッドガール(キャンペーンガール・レースクイーン等)への批判やMeToo運動などに象徴される勢力から見れば不快感を抱かれるのは火を見るより明らか。
 実際、過去のシリーズ作品を観ていると、これは現代の感覚だと私でも不快感かな、と思うような箇所が多々ある。だからといって否定はしない。昔はこれでワクワクしていたんだなと懐かしく思うとともに、人の価値観はずいぶん変わってきたと自覚する。

 以前からの当ブログの読者ならお解りと思うが、私は戦うヒロインが好きである。なのでもしこの晴雨堂が制作者兼監督兼脚本であれば、今回と同様の作品を企画する。
 ジェームズ・ボンドは引退か現場を離れて後方支援に回り、新たに女性エージェントが007に就任する。そして女性エージェントは従来の妖艶な金髪美女ではなく、スレンダーで筋肉質なアフリカ系女性を充てる。今後の007はジェームズ・ボンドから引き継いで新たな物語へと発展させる。
 なので私にとってはあまり衝撃なニュースではなく、想像できる範疇である。

 ファンの中には、全く新しい作品にすればええやないか、と思う人もいるだろう。ただ、昨今のメジャー映画の傾向を見ればやむを得ないのである。メジャー映画となれば様々な業者が参入し過ぎ動かす予算規模も大きくて下手に転ぶ訳にはいかない。転んだ場合に備えての保険料も莫大だ。だから近頃のメジャー映画の新作を見渡せば、必ずそこそこ当たりそうなシリーズやリメイクやスピンオフや続編ばかりではないか。特に娯楽に徹した作品であればあるほど転べない。
 今作品の場合は、007シリーズという名跡は残したまま、昨今のジェンダーや多様性対策で色男ボンドやそのボンドに絡むボンドガールには退場していただき、ヒロインが戦う新シリーズとする。但し、いきなり新シリーズでは観客もついてこれないのでジェイムズ・ボンドには暫く引き継ぎで出演してもらう。そういう事だろう。

 私は楽しみである。ラシャーナ・リンチ氏の活躍に期待。彼女はまだ31歳、大幅な若返り、当たれば10年以上は007で奮闘してくれると面白い。


 
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2019年堺市長選挙 晴雨堂が支持した野村友昭氏は落選。維新候補が勝ってしまった。近頃の現象[一二九一] 

堺市の市長は維新候補に決まった。

2019年堺市長選挙

【雑感】私は野村友昭氏を支持したのだが、結果は維新候補の永藤英機氏に決まった。
 永藤氏は僅差での辛勝と朝日は報道しているし、維新の松井一郎氏も永藤氏も辛勝の点を強調して神妙な顔つきだが、私は大差の勝利と思っている。
 今回は三人が候補者として出馬しているが、事実上野村氏と永藤氏の一騎打ち、野村氏には維新以外の勢力が味方に付いてバックアップ、加えて維新出身の国会議員スキャンダル、私は野村氏が維新に辛勝すると踏んでいた。蓋を開ければ永藤氏の勝利だ。
 
 堺市は政令市なので行政区ごとの選挙区に分かれている。旧市街地である堺区こそ野村氏と永藤氏は拮抗してそれこそ一票差で勝敗が分かれそうな状況だが、南へ下るにつれて維新が強くなり、低所得者層が多い南区に至っては大差で永藤氏は引き離している。
 維新は低所得者層の支持を得ていることが判ろう。

 繰り返し言っている事だが、世間では維新の非常識言動やスキャンダルが報道されて顰蹙を買っているが、実は自民よりも勤勉なドブ板工作を地道に展開して、主権者に判りやすい形で成果をアピールしているのである。
 Twitterなどでは「維新を当選させる大阪人の見識を疑う」といった呟きが散見されるが、私から見れば呑気な上から目線妄言に聞こえる。そんだけ偉そうに言えるんやったら「お前、維新以上の事、やってみぃ!」と怒鳴りたくなる。

 前回の選挙でも、平素は市政を批判する共産党が現職市長を応援するという奇策で維新候補を辛うじて退けた。あれから維新の票田はますます盤石になったという事だ。既に昔でいう「革新勢力」は影も形も無いに等しいし、自民や公明は「少数野党」と成り下がり、公明は組織を挙げて維新と和解し、自民の大阪府連トップも地方議員たちの意向を無視して維新にすり寄る姿勢を示した。

 早晩、堺市も都構想に組み込まれるだろう。元々都構想には堺市をはじめとする大阪市周辺の自治体も含まれていた。いつぞやは大阪市だけで都構想の是非を問う住民投票を行ったが、それは前堺市長の竹山修身氏が阻止したからだ。


 堺市が美原町と合併して政令市に「昇格」しようとした2002年、友人が合併阻止の運動をやっていたので「14番目の政令市になるより2番目の都になったほうがええんちゃう」と言って友人と口喧嘩になった。
 むかしは私自身も都構想とよく似た考えを持っていた。周囲からは「荒唐無稽」と扱き下ろされた。それをあの橋下徹氏が大真面目で唱え実現まであと一歩まで迫ったものだから面白い。

 政令市による二重行政の弊害は古くから指摘されてきた。特に大阪では大阪府と大阪市の予算規模はほぼ同じ、大阪府の中にもう一つの大阪府があるようなものだ。自治体規模が大きくなればオンブス活動もし難いし自治体自身も財政を掌握しきれず、税金の無駄遣いと借金が増えることは以前から指摘されてきた。
 だから大きくなった自治体は再び人口20万程度に分割が良い、しかし「分割」して政令市から中核市以下へ降格のイメージがあるので、いっそ東京都のように大阪市と堺市は大阪府と合併して大阪都になり、南区や浪速区などは市と同格の議会を持った自治体になれば、話題になるし分割は市井に受け入れられやすい。

 ところが、維新の分割案を見て驚いた。分割が大雑把で中には中核市規模の巨大特別区がある。しかも議会は20人程度の町議会なみ。分割はむしろやらん方がマシではないか。細やかな行政サービスと言いながら、こんな内容ではむしろサービス後退ではないか?
 という事で都構想反対論者に変わった。

 いずれは堺市でも住民投票が行われることになるかもしれない。

【追記】2019年07月28日
 この堺市長選では完全に泡沫候補であった立花孝志氏は、後に参院選で当選し話題をさらった。そして自勢力拡大のため失脚しそうな議員たちに秋波を送っている。


 
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[ 2019/06/11 16:12 ] 日誌・・近頃の現象 | TB(0) | CM(0)

友人知人に元号否定論者が少なくないが、私は肯定派である。「一世一元」で改元するのではなく、「五十年一元」で天皇の在位に囚われず定期的に改元し、無形文化財としてのお祭りにする方が経済効果がある。近頃の現象[一二九〇] 

新天皇陛下が即位「令和」に改元 
前陛下、退位し上皇に


 新天皇陛下が1日午前0時、皇太子から即位された。30年余り続いた「平成」が終わり、「令和」に改元。新陛下は59歳で、戦後生まれの初めての天皇になった。前天皇陛下は4月30日限りで退位し、上皇となった。(共同通信)

【雑感】ふと昭和から平成に変わった頃を思い出した。
 昭和天皇崩御をもって昭和が終わり平成が始まったわけなので、今回の大晦日カウントダウンのようなお祭り騒ぎの改元ではなかった。
 当時の私は工場の夜勤シフトに就いていた。大っぴらに仕事をしているところを外部に見せないよう全ての窓には暗幕を貼り、従業員全員が作業服の袖に喪章をつけて作業をした。TVはNHK教育以外は全チャンネル喪に服すかのように昭和天皇特集一色となった。

 あの当時を思えば上皇陛下は英断を下されたと思う。生前退位だからこそ新しい元号をカウントダウンのお祭り騒ぎで迎えられる。続けて新しい天皇陛下の即位のお祭り騒ぎも続けてできる。
 昭和の終わりの頃を思えば、経済効果は歴然だ。

 さて、私の友人知人には元号を否定論者が少なくない。特定の人達の都合で暦を変えなければならないなんて非常に面倒な上に迷惑。改元は日常生活の足を引っ張るし、万国に普及している西暦に統一する方が合理的ではないかという考えだ。加えて元号否定論者の多くは天皇制否定論者も兼ねている。先の陛下の退位も自由にならない極めて人権を制限された存在、崇め奉る形で人間扱いしないという人権侵害の差別制度であるという主張だ。

 友人たちが「天皇」と呼ぶのに対して私は「今上陛下」と呼ぶ。皆が西暦を有り難がるのに対して私は元号を許容する。平素の私は左翼的な言動をするので「パヨク」と思っている人たちには意外に思うかもしれないが、天皇制に反対しないし元号も存続支持だ。
 理由は簡単で、改憲派ではないので一条で規定されている象徴天皇制も支持する。また中華圏の制度であった元号は今や日本だけが続けている。ここから左派の友人たちは軽蔑を込めて「ガラパゴス」と呼ぶが、私は文化的希少価値を見出すし、それ以前に西暦が嫌いだからだ。

 元号否定論者たちは改元にともなう不都合以外に元号にまつわる闇の歴史を論じられるが、西暦も元号に勝るとも劣らず負の歴史を持っている。西暦は言い換えれば基督教暦、私は仏教徒であって基督を全面的に支持しているわけではないのに基督の暦に合わせさせられるのも元号と同様にキナ臭い。
 世界中で最も普及している暦だからと平然と主張する人がいるが、基督教暦が世界中に広がったのは言うまでもなくヨーロッパ人の世界侵略の結果であって、多くの民族が虐殺され民族文化が根絶やしにされた歴史の上に西暦の普及がある事も否定できない。元号のいかがわしさが気になる方々が西暦の血に塗れた歴史が気にならないのは不可思議奇怪である。
 だから私は元号を否定する気になれないのだ。

 改元で生じる不都合や不便さは確かに不合理である。ただ、かつての元号は天変地異や政変の度にゲン担ぎの意味でも頻繁に改元されたものだ。明治天皇の父君孝明天皇の在位中でも弘化・嘉永・安政・万延・文久・元治・慶応と元号が変わっている。明治になって「一世一元」すなわち天皇の在位中は改元しないことになったのは、文明開化という国家の近代化に不都合だからだ。
 既に明治維新で大幅に「伝統」というものを修正しているのだ。元号存続を目的とするなら、現代においてさらなる修正を行ってもバチは当たるまい。

 「一世一元」から「五十年一元」にしてはどうだろうか。改元によって生じる不都合は大幅に解消されるし、昭和の終わりと平成の終わりを比べれば明らかなように天皇の崩御をもって改元するよりも生前退位の方が素直にお祭り騒ぎが行え経済が回る。
 それなら天皇の在位に囚われずキリの良い二十五年あるいは五十年ごとに改元する事になれば、お祭り騒ぎの準備も容易になり、皇室や国家権力からやや距離を置いた無形文化財として残す道も開ける。


 
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[ 2019/05/01 01:08 ] 日誌・・近頃の現象 | TB(0) | CM(0)
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