FC2ブログ

ミカエル晴雨堂の晴耕雨読な映画処方箋

晴雨堂ミカエルの飄々とした晴耕雨読な映画処方箋。 体調に見合った薬膳料理があるように、 料理に合う葡萄酒があるように、日常の節目に合った映画があります。映画の話題をきっかけに多彩な生活になれば幸いです。詳しいレビューは「続きを読む」をクリックしてください。

片山右京(2) 近頃の現象[三百十九] 

右京さん活動自粛へ…遺体と対面し号泣
 
 富士山を登山中に遭難し救助された元F1レーサーで登山家の片山右京さん(46)が、最低1年間はメディアへの露出を自粛する方針であることが19日、分かった。精神的なダメージと周囲の反応を考慮しての措置。行方不明となっていた宇佐美栄一さん(43)と、堀川俊男さん(34)が遺体で発見され、御殿場署で対面した片山さんは、その後の会見で号泣。心の傷の大きさをうかがわせた。(デイリースポーツ)
 
【雑感】哀しい場面だった。私も貰い泣きしそうな光景だった。
 
 御遺族たちのコメントがまた泣かせる。宇佐美氏側も堀川氏側も、片山右京氏を批難せず、美しい富士山で仲間の傍で最期を迎えたことがせめてもの幸い、そんなニュアンスのコメントである。右京氏は頭を垂れて感極まり号泣したそうな。
 右京氏も言い訳がましい事は言わず、周囲に支えてもらわなければ立てないほど憔悴しきった様子で「全ての責任は私にあります」と語った。

 ふと思い出したことがある。晩年の植村直己氏は苦い冒険つづきだった。アラスカ・マッキンレーで遭難して以後行方不明であるのは有名、その前の南極冒険はフォークランド紛争によってサポートする予定だったアルゼンチンの協力が得られなくなり断念、そしてその前のチョモランマ(エベレスト)登山では死亡者を1名出して撤退。
 チョモランマ登山で2度目の登頂を目指した植村氏は自ら隊長としてパーティを編成して挑戦するも、当時まだ学生か20歳代の若者だったと思う隊員の1人が事故で亡くなった。植村氏は誠実かつ律儀な人柄で有名である。遺族の父親は後にマッキンレーで植村氏自身が遭難してしまったときに「植村さんの遭難の原因の一つである私の愚息」と、御自分の息子の死が植村氏の判断や体調に影響を与えてしまったと責任を感じられたそうである。
 
 片山右京氏が仕事を休止するのは当然だろう。もし、憔悴した身体で仕事を続けてミスでもすれば、あるいは交通事故にでもあって最悪の事にでもなれば、富士登山の遺族たちが責任を感じてしまうかもしれない。
 
 ただ、これから時間が経ち、冷静に状況を振り返るようになったとき、あるいは民事での責任を追求される恐れはある。登山パーティで誰が責任者なのか? 亡くなられた2人は片山右京氏の事務所社員である。右京氏が主張している通り、事務所代表で2人の上司である右京氏が責任者である。
 しかし、今回の場合は今年夏の大雪山遭難と違って正味の仲間内パーティであり、2人は右京氏よりも経験があって装備は十分、仮に右京氏がリーダーだったとしても責任は集中しないのではないかと思う。かつて和泉雅子氏が北極冒険をしたときも名目上は和泉氏が隊長だったがアウトドアは全くの素人なので、プロの冒険家が実質の指揮を執っていた。右京氏の登山キャリアはまだ数年と浅く、事務所では一応上司と部下の関係があっても、山ではさほど上下関係は強くなかったのではないかと思いたい。
 
 しばらく2人に付き添い、意識が無くなったためため単身下山して助けを求めた行為も、やむを得ないかなと思う。付き添い続けたとしても助かるとは限らないし、経験の浅い右京氏が助けを求めて1人下山するというのも決死の行動に近い。
 あまりもめないでほしい事故だ。
 
 登山計画書を出さなかったのは拙かったな。今回の場合、法的には問題なさそうだが、冬の富士山だし天候が12月にしては珍しく真冬の荒れ方というのは予報で想定できたはずだ。何かあったとき、必ず不備が追及される。
 ビンソンマシフはまだ無理だ。
 

 
 blogram投票ボタン にほんブログ村 映画ブログへ
ブログランキングに参加しています。
関連記事
スポンサーサイト



[ 2009/12/20 16:58 ] 日誌・・近頃の現象 | TB(0) | CM(2)
号泣する片山さんには、涙を誘われました(>_<)
しかし、レースの最前線で戦ってきた、片山さん、やはり肉体的、精神的な強さが備わっていたのだろうなあ、とも思います。
本当に、悲しい事件です。
誰も、片山さんを責めないのが、彼にとっては
一番つらいのかもしれないですね…。
[ 2009/12/21 12:42 ] [ 編集 ]
MAHHYA氏へ
 
 遺族のコメントも泣かせますね。3人は仲が良かったのでしょう。あまり揉め事にならず、いずれ1・2年後には復帰してほしいです。
 
 今年の12月は予想外の寒波でしたから不運でしたね。右京氏の1人用テントが無事で、重いはずの2人用テントが飛ばされるとは・・。

> 号泣する片山さんには、涙を誘われました(>_<)
> しかし、レースの最前線で戦ってきた、片山さん、やはり肉体的、精神的な強さが備わっていたのだろうなあ、とも思います。
> 本当に、悲しい事件です。
> 誰も、片山さんを責めないのが、彼にとっては
> 一番つらいのかもしれないですね…。
[ 2009/12/21 13:56 ] [ 編集 ]
コメントの投稿













管理者にだけ表示を許可する
映画処方箋一覧
晴雨堂が独断と偏見で処方した映画作品。
下段「日誌」項目は晴雨堂の日常雑感です。
メールフォーム
晴雨堂ミカエルに直接ご意見を仰せになりたい方は、このメールフォームを利用してください。晴雨堂のメールアドレスに送信されます。

名前:
メール:
件名:
本文:

プロフィール
↓私の愛車と野営道具を入れたリュックです。

晴雨堂ミカエル

Author:晴雨堂ミカエル
 執筆者兼管理人の詳しいプロフィールは下記の「晴雨堂ミカエルのプロフ」をクリックしてください。

晴雨堂ミカエルのプロフ

FC2カウンター
2007年10月29日設置
当ブログ注目記事ランキング
当ブログで閲覧数の多い順ランキングです。
設置2013年6月13日
ブログランキング
下記のランキングにも参加しております。ご声援ありがとうございます。
  にほんブログ村 映画ブログへblogram投票ボタン
アクセスランキング
[ジャンルランキング]
映画
147位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
レビュー
73位
アクセスランキングを見る>>
タグランキング
晴雨堂の関心度が反映されています。当ブログ開設当初は「黒澤明」が一位だったのに、今は・・。
訪問者閲覧記事
最近のアクセス者が閲覧した記事を表示しています。
月別アーカイブ
ブロとも申請フォーム
リンク