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ミカエル晴雨堂の晴耕雨読な映画処方箋

晴雨堂ミカエルの飄々とした晴耕雨読な映画処方箋。 体調に見合った薬膳料理があるように、 料理に合う葡萄酒があるように、日常の節目に合った映画があります。映画の話題をきっかけに多彩な生活になれば幸いです。詳しいレビューは「続きを読む」をクリックしてください。

「唐山大地震」 

映画『唐山大地震』の監督が
神戸の人と防災未来センターで献花

 
 7月に中国で公開され、歴代最高興収記録を樹立した映画『唐山(とうざん)大地震』が、3月26日(土)から公開されるにあたり、フォン・シャオガン監督が、阪神・淡路大震災があった17日に神戸を訪れ、「人と防災未来センター」で神戸の人たちとともに慰霊献花に参加。震災時に兵庫県知事だった貝原俊民(かいはら・としたみ)氏(現 ひょうご震災記念21世紀研究機構 理事長)を表敬訪問した。(ぴあ映画生活)
 
【雑感】フォン・シャオガンは「馮小剛」と書く。中国人名をカタカナで書くのは好かん。漢字の本場の国の人間の名前をカタカナで書くのは全くケシカラン。韓国と違って、中国人名を音読みで読んでも失礼ではない。逆に中国人も日本人名を中国音で読んでいるからお互い様なのだ。そもそも一口に中国語と言ってもヨーロッパと同じくらい多様で、標準語に近い北京語と香港周辺の広東語とは英語とドイツ語以上に隔たっている。
 カタカナ語で表記されると名前の持つ意味が判らなくなる。「フォン」ではドイツ貴族を表す「Von」かと思ってしまう。「小剛」と書くと男性の名前という事が判る。
  
  
 さて、この映画は個人的に特別な興味がある。私は小学生の頃から中国に興味があり、殷の時代から現中華人民共和国までの王朝や政権を暗記していたし、当時は短波の北京放送を聞くのが日課だった。そんな時期、たまたま唐山地震のドキュメンタリー映画をTVで観た。今にして思えば毛沢東政権の宣伝映画なのだが、当時11歳か12歳の私には脅威の人民パワーに見えた。
 唐山で地震発生、各地から人民解放軍のトラックが大挙被災地へ急行、トラックに乗っているのは20歳前後の少年のようなへ兵士たち、全員緑の人民帽に人民服姿。この人民帽と人民服のデザインが私の美的趣味に合致していた。
 現場に到着したトラックの大群から兵士たちは一斉にスコップ片手に降りて駆け足で瓦礫の山へ突撃し、なんと重機を使わず素手で救助作業をするではないか。「おおっ、なんと逞しい! 機械の到着なんて待ってられない、とにかく人命を助けたい一身で兵士たちは素手で作業をするんやな」と感動で泣きそうになった。
 兵士たちはスコップ程度の道具だけで、中には本当に手袋無しの素手で瓦礫を掘り返し、次々と被災者を助け出していく。
 別の場面では兵士たちは上着を脱いで建物の修繕作業を器用に手際よく行っている。人民帽に白いワイシャツ姿の兵士がにこやかに住民と談笑しながら、塀や壁を直していく。
 最後は発電所が復旧し、再び唐山に電気がつくところでラスト。
 
 その映画を観てから10年以上経ってから、大学生になった私は朝日新聞社刊行の「唐山大地震」(銭鋼著)を読んだ。子供の頃に観た映画とは程遠い恐ろしい光景が描写されていた。
 当時の毛沢東政権は「自力更生」を掲げていて、簡単にいえば外国の援助なんか頼らず自分の力だけで我が道を行く政策をとっていた。唐山地震のとき、当然各国から救援隊派遣の申し出があったのだが、全て断った。
 それから私が観た解放軍兵士たちがスコップ片手に大勢やってくる場面、あれは誇張ではなく、本当に重機が無くて兵士たちは素手で救助活動をせざるを得なかった。季節は7月下旬、真昼になると炎天下になる。瓦礫の撤去はなかなか進まず、手遅れになって死亡する被災者が多くなる。被災から1週間も経つと街全体が腐臭に包まれ、兵士たちはガスマスクを被って作業していた。
 
 
 今回の「唐山大地震」は当然リアル唐山である。春休み時期に公開される映画なので、学生諸君は是非ご覧いただきたい。
 

  

 
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コメント

こんにちわ^^
阪神淡路地震を、体験した、私にとっては、他人事ではありません。少しでも多くの人に観てもらいたいですね。
もちろん私も見に行きます。

Re: タイトルなし

仔犬氏へ
 
 当時も私は大阪在住でしたが、あの日は夜勤で地震をリアルに体験しました。天井が落ち、今まで聴いたことの無いアラームが鳴ったのをよく憶えています。

> こんにちわ^^
> 阪神淡路地震を、体験した、私にとっては、他人事ではありません。少しでも多くの人に観てもらいたいですね。
> もちろん私も見に行きます。

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