「エド・ウッド」
ジョニー・デップの悲しくも楽しい喜劇。 【公開年】1994年
【制作国】亜米利加
【時間】124分
【監督】ティム・バートン 【出演】ジョニー・デップ(
エド・ウッド)
マーティン・ランドー(ベラ・ルゴシ) サラ・ジェシカ・パーカー(ドロレス・フーラー)
パトリシア・アークエット(キャシー・ウッド)
ジュリエット・ランドー(ロレッタ・キング)
【成分】笑える 楽しい コミカル 切ない 50年代
【特徴】史上最低の映画監督として評価が高い?
エド・ウッドが最も輝いていた時期を映画化。まるで
エド・ウッドがのりうつったかのような
ジョニー・デップ氏の演技が楽しくさせる。映画を心から愛している映画オタク向き映画。
【効能】もはや才能が無いのは明らかなのに、めげずに活路を無理やり開いて、それなりに個性的な仲間を増やし、それなりの格好になっていくバイタリティは勇気づけられる。
【副作用】ダメ人間、勘違い人間の失敗を延々見せ付けられ退屈になる。
下の【続きを読む】をクリックするとネタバレありの詳しいレビューが現れます。 下の【続きを読む】をクリックするとネタバレありの詳しいレビューが現れます。
クリエイターなら感動する作品 すっかりパイレーツの船長役がハマってしまった
ジョニー・デップ氏がアメリカ映画界で最低監督の烙印を捺された実在の人物
エド・ウッドを演じた意欲作だ。
おそらく、創作活動をしている方々(あるいはしていた方々)、自主制作映画や同人誌などで懸命になった事があれば、この作品の世界に感情移入できるだろうと思う。また「スパイ大作戦」や「スペース1999」の
マーティン・ランドー氏(余談1)がドラキュラのベラ・ルゴシ役で怪演しているのも、特撮ファンにとっては嬉しい。そんな意味からも、主人公
エド・ウッドに自分を重ね合わせてしまう人はいると思う。
ハリウッドの映画が世界に影響を与えている理由の一つとして、分厚いアマチュア層の存在だ。その業界の規模と活気はアマチュアの多さで決まる。実際の
エド・ウッド監督が制作した映画を観たことがあるがお世辞にも素晴らしいとはいえない。私ならもう少し巧く撮るぞと思ってしまうほどヒドイ。もっと厳しい事を言えば、素人が手抜きで撮ったような映画だ。ハッキリいって監督の才能は無い。文才も無いと思う。
しかしそんなアマチュアにも「立派」な舞台を用意して機会を与えるアメリカの凄さを感じる。温かく応援する土壌がある。これが日本映画で物足りなさを感じる原因の一つかもしれない。が、日本でも世界に誇れる同様の業界がある。それは「漫画同人誌業界」オタクの世界だ。これら漫画アニメ文化・オタク文化は逆にハリウッドに影響を与えていることをもっと世間も理解してもらいたい。
この映画は、一言でいえば映画オタクの青年の物語だ。デップ氏はそんな役をリアルに演じている。ひょっとしたら素でやっているのではないかと思えるくらいだ。
(余談1)ランドー氏の美しい娘も重要な役どころで出演している。髪の色はランドー氏譲りで黒、顔は母親譲りだ。
晴雨堂スタンダード評価
☆☆☆☆ 優
晴雨堂マニアック評価
☆☆☆☆☆ 金字塔 晴雨堂の関連書籍案内エド・ウッド・コレクションエド・ウッドサイテー映画の世界エド・ウッド―史上最低の映画監督 ルドルフ・グレイ ブログランキングに参加しています。
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ジョニー・デップ氏がアメリカ映画界で最低監督の烙印を捺された実在の人物
エド・ウッドを演じた意欲作だ。
おそらく、創作活動をしている方々(あるいはしていた方々)、自主制作映画や同人誌などで懸命になった事があれば、この作品の世界に感情移入できるだろうと思う。また「スパイ大作戦」や「スペース1999」の
マーティン・ランドー氏(余談1)がドラキュラのベラ・ルゴシ役で怪演しているのも、特撮ファンにとっては嬉しい。そんな意味からも、主人公
エド・ウッドに自分を重ね合わせてしまう人はいると思う。
ハリウッドの映画が世界に影響を与えている理由の一つとして、分厚いアマチュア層の存在だ。その業界の規模と活気はアマチュアの多さで決まる。実際の
エド・ウッド監督が制作した映画を観たことがあるがお世辞にも素晴らしいとはいえない。私ならもう少し巧く撮るぞと思ってしまうほどヒドイ。もっと厳しい事を言えば、素人が手抜きで撮ったような映画だ。ハッキリいって監督の才能は無い。文才も無いと思う。
しかしそんなアマチュアにも「立派」な舞台を用意して機会を与えるアメリカの凄さを感じる。温かく応援する土壌がある。これが日本映画で物足りなさを感じる原因の一つかもしれない。が、日本でも世界に誇れる同様の業界がある。それは「漫画同人誌業界」オタクの世界だ。これら漫画アニメ文化・オタク文化は逆にハリウッドに影響を与えていることをもっと世間も理解してもらいたい。
この映画は、一言でいえば映画オタクの青年の物語だ。デップ氏はそんな役をリアルに演じている。ひょっとしたら素でやっているのではないかと思えるくらいだ。
(余談1)ランドー氏の美しい娘も重要な役どころで出演している。髪の色はランドー氏譲りで黒、顔は母親譲りだ。
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「エド・ウッド」いいですよね。
この映画が大好きで、かれこれ五回以上は観ています。
私もよく何かをやってみようと思うのですが、
いつも途中で投げ出してしまい、
「とりあえず作品(?)は完成させてなおかつ酷評を恐れず表に出しているエド・ウッドって結構すごいやつだったんだな」
と実感させられることが度々あります。
才能はともかく、彼のポジティブシンキングは見習うべきかもしれませんね。