ミカエル晴雨堂の晴耕雨読な映画処方箋

晴雨堂ミカエルの飄々とした晴耕雨読な映画処方箋。 体調に見合った薬膳料理があるように、 料理に合う葡萄酒があるように、日常の節目に合った映画があります。映画の話題をきっかけに多彩な生活になれば幸いです。詳しいレビューは「続きを読む」をクリックしてください。

稲垣えみ子氏よ、自著が図書館の本棚にあるというのは物書きとして誉れなんゃぞ。ホンマに解ってるか? 近頃の現象[一二八三] 

稲垣えみ子
「『図書館で借りて読みました!』、
私の本を読んでいただいたのは 
ありがたいのだが……」


 元朝日新聞記者でアフロヘア-がトレードマークの稲垣えみ子さんが「AERA」で連載する「アフロ画報」をお届けします。50歳を過ぎ、思い切って早期退職。新たな生活へと飛び出した日々に起こる出来事から、人とのふれあい、思い出などをつづります。

*  *  *
 先日、とある行政機関に呼ばれて大勢の方の前でお話をする機会に恵まれたのですが、現地へ行き、担当の方と顔を合わせ、よろしくお願いしますと頭を下げたら付箋のいっぱいついた私の本を持っておられたのでお礼を言おうと思ってよくよく見ると、なんと図書館で借りた本!

 こんなことは初めてで、予期せぬ光景に私、思いもよらぬほど動揺してしまいました。顔を殴られたような感じがしたのです。必死に気持ちを立て直してなんとか元気にお話をして帰ってきましたが、どうにも心は沈んだまま。

 そう、私は傷ついていたのです。

 それが何であれ、仕事には相応の苦労が伴います。そして、それに敬意を表してお金を払ってくれる人がいて初めてその人は仕事を続けることができる。あなたが懸命に作ったものを当然のようにタダで持っていく人がいたらどう思いますか。自分にはそんなにも価値がないのかと傷つきませんか。いや借りたっていいんです。読んでいただいたことに感謝いたします。しかしやはり……。

 そんなことをぐるぐる考えていたのですが、ふと気づけば私とてマッタク偉そうなことは言えません。

 送料無料の本を買ってお得だと思っているのは私です。配達してくれる人への敬意はどこに? 宅配便を届ける人がいなくなっているのはきっと多忙のせいだけじゃない。私のような人間から投げつけられる「敬意のなさ」のつぶては人の心を静かに殺していくのだと思います。

 お金とは、自分の欲望を満たすための手段。これまでずっと当たり前にそう思ってきた。だから同じものならちょっとでも安く、あわよくばタダで手に入ればラッキーと思ってきました。

 でも世の中はつながっているのです。得をした自分の反対側には確実に損をしている人がいる。そして気づけば自分がいつの間にかその損をする側に回っていた。これを因果応報という。ここから抜け出すにはまず自分のお金の使い方を考えねばなりません。 (AERA 2017年8月14-21日号)


【雑感】通常、他人様の文章を紹介する場合は一部数行分を抜粋する程度に留めるのだが、今回は稲垣えみ子氏が誤解されないよう配慮するため敢えてまとめて紹介した。
 紹介した彼女の文は既にネット上で無料公開されているため、一種のパブリックドメイン化となっている。なので当ブログで公開しても何ら問題は無い。

 最初に述べるが、彼女が言わんとしている事は理解しているつもりである。
 御自分の未熟な失敗例や不届きな面を最初に曝け出しておいて、オチは「世の中はつながっているのです。得をした自分の反対側には確実に損をしている人がいる。そして気づけば自分がいつの間にかその損をする側に回っていた。これを因果応報という。ここから抜け出すにはまず自分のお金の使い方を考えねばなりません。」で締めくくる。
 彼女の言いたい事は解っているつもりだし、オチは正論だと思っているし、オチだけに限っては全面的に同意であり支持するものである。

 しかし・・。

 彼女自身がおのれの未熟な一面としてあげたエピソードがどうしても聞き捨てならないのだ。いや、自分の未熟な一例を起承転結の「起」に使う演出は良いとしても、もっと他に未熟なエピソードは無かったのか? なぜ図書館の話題を出す?

 稲垣氏の記事の前半だけを読んだら、私は次のように怒鳴って叱りつけたい。

 「おまん、なに素人みたいなこと言うてんのや! アホか! それでもジャーナリストか! どの自治体も図書館運営が厳しいのを知らんのか! 司書が冷遇されている状況に、おまんは何も感じないのか愚か者!」

 もし私が稲垣えみ子氏であれば、自分の著作を図書館で借りて読む人を見かけても栄誉に思う事はあっても傷つくことは100%あり得ない。
 なぜそれが言えるのか?
 図書館も勝手に本を選んで陳列している訳ではない。無料の貸本屋ではなく、公益性のある書籍を収集して利用する市民に広く貸出しするのが図書館の役割である。その作業を行う人たちも、国家試験を合格した大卒の司書が書籍分類と図書館運営を行っている。(近年は自治体の財政難で民営化され司書も冷遇されつつあるが)
 自分の著作の公益性が認められ公共の財産として図書館に陳列されている、文筆業として誉れではないか。

 また図書館が購入する書籍を選ぶ決め手は、市民の推挙がある。「この本を入れてくれ」と要望する市民の声が相当数あれば図書館も応えてくれる場合がある。但し、あくまで図書館は貸本屋ではない。貸本屋は基本的に売れる本を並べるが、図書館は公益性のある本を選ぶのが建前だ。だから要望はあくまで市民からの「参考意見」なので、要望が大きくても選ばれるとは限らない。
 とはいえ、少なくとも熱心な読者の存在が稲垣氏の著作の公益性を認めて図書館に働きかけ、図書館もその価値を認めて購入した。
 文筆業として幸せな現象ではないか。この栄誉は文筆業に従事する人間誰にでも与れるわけではない。

 稲垣氏は随分とバチあたりな了見を持った人間であるか、上記の彼女の文章で判ろう。「顔を殴られたような感じ」を抱くなど、私には信じがたい発想である。よくそんな了見でジャーナリストをやれたものだ。
 傷ついたのは稲垣氏ではない。私ら読者である。「おまんはそんな人間やったんか」という裏切られた思いである。
 百歩譲って、図書館事情に不勉強で無知で世間知らずでジャーナリストにあるまじき愚かぶりに目を瞑るとしても、日ごろ自分が主張してきた論を「担当者氏」が実践し経費節減のため図書館で借りてきた本で事前勉強したのに、それを誉めるどころか、いざ自分が今まで他人様にしてきた仕打ちをやられて「傷ついていたのです」とは幼稚にもほどがある。

 こんな稚拙さを見せつけられてしまっては、今まで稲垣氏が吹いて回った論の説得力も激減する。そもそも私自身は稲垣氏の論に疑問を抱いていた。上記紹介の文を見て「馬脚を現したか」と思った。(関連記事へ

 それから私が憤る理由はまだ他にもある。それは稲垣氏が図書館利用を否定的に述べてしまった事だ。
 どの自治体も今や図書館運営が危機的状況にある。行政から見れば病院や学校でコストカットはやりにくいゆえ、図書館は鉈を振り下ろしやすいのかもしれないが、図書館は教育や文化の中核施設、今後ますます貧富の差が激しくなり教育を受ける機会格差も広がってしまう事を考慮すれば、無料で書籍を貸出ししてくれる図書館の必要性はますます大きくなる。

 ところが財政難で図書館の民営化が始まっている。何でもかんでも民営化すればいいというものではない。前述したように、貸本屋は「売れる本」を置く。図書館は「公益性のある本」を置く。これは大きな違いだ。既に重要な郷土史研究資料である古文書が棄てられたというニュースがある。売れる本と地域にとって必要な本は意味が違うのだ。
 司書の冷遇も大きな問題だ。アメリカでは元々書店が少なかった事もあるが図書館は地域の教育文化の牽引拠点であり、司書は修士の学位を持った者が務める。日本も大卒で国家ライセンスを取った者が司書になるのだが、扱いが貸本屋のオッチャン・オバチャンみたいだ。就職先も狭き門。

 図書館が劣化すれば、日本各地の教育文化も悪い影響を与える。教育水準の低下は、物書きにとっては自分の商品を買うてくれる市場の劣化と縮小を意味する。
 図書館を否定する文筆業者は自らの市場の劣化を促している事に気づかなければならない。農民が自分の田畑の土をいい加減に扱っているも同然だ。

 そして私のやっかみや嫉妬である事を認めたうえで敢えて言うが、低所得の工場労働者である私が「図書館とは何ぞや」と述べて、一貫して文章を書く事を生業としてきた彼女が「図書館で借りてきて読みました」と言われて傷つく。
 立場交換してくれや。俺の方が文筆業に相応しい。おまんは社会勉強のために時給1000円の派遣で工場へ行け。

晴雨堂関連記事案内
節電を考える。朝日の稲垣えみ子氏のコラム、共感はするが賛同できない。 晴雨堂の晴耕雨読な日常[二百]




 
 blogram投票ボタン にほんブログ村 映画ブログへ
ブログランキングに参加しています。
スポンサーサイト
[ 2017/09/08 12:22 ] 日誌・・近頃の現象 | TB(0) | CM(2)

映画「ワンダーウーマン」、中東各国で上映禁止やボイコット運動!? 主演女優がイスラエル軍兵士だったことに関係あるか。 近頃の現象[一二八二] 

“正義のヒロイン”似合わぬ 
ワンダーウーマン』主演女優の
コワモテ素顔、
日本の映画ライター達の平和ボケ


 各国で大ヒットのアメコミ原作のハリウッド映画『ワンダーウーマン』が今月25日に日本でも公開されたことに絡み、国内メディアも一斉にこの映画を紹介している。その多くが、同映画の主演女優ガル・ガドットについて、「兵役経験もあるスーパー美女」「兵役の経験がワンダーウーマンへの道開く」etcと、彼女のキャリアについて、あまりに無邪気、或いは無神経とも言えるような報じ方をしている。だが、ガドットの経歴やそれにまつわる発言は、中東の国々では『ワンダーウーマン』の上映禁止やボイコット運動も招いているセンシティブな問題なのである。(ジャーナリスト志葉玲の命で語れ!日本と世界)

【雑感】私はどちらかといえば、太陽のような笑顔が魅力のリンダ・カーター氏主演のTVシリーズが好きだ。今年日本でも公開された映画のガル・ガドット氏も嫌いではないが、妙に洗練し過ぎて逆に味気ない。

 さて、この映画、中東諸国では上映禁止やボイコット運動が発生して政治的問題に発展しつつある。政治的問題になるのは当然で、彼女はイスラエル軍の元兵士であり、新兵訓練キャンプでトレーナーをやっていた経歴が必ず中東世界を中心に物議を醸しだすと見ていた。

 バラエティ番組などで彼女の経歴が紹介されたときは、元軍人だけあって鍛え抜かれたナイスボディと迫力ある殺陣、といった評価だった。ただしこの元軍人というのにどんな意味があるか。
 軍隊というのはどこの国でも概ねそうだが保守右翼なのである。現政権に忠実であり現体制に反抗しない。もし反体制の軍隊なんぞあったら、それはもはや革命軍であり、そんな軍隊がいたら内乱が勃発してもおかしくない政情不安な状態である。

 彼女も元イスラエル軍兵士だけあって極めて保守的なユダヤ人の価値観の持ち主である。イスラエル軍はパレスチナを侵攻し非戦闘員がいる施設にも情け容赦なく攻撃したことで世界中から批難されたが、彼女はイスラエル軍の蛮行を支持し正当な行為であると信じて疑わない。
 ユダヤ人に仇なす存在は悪であり、ユダヤ人に仇なす存在と闘う事は正義である。そして「ワンダーウーマン」で主人公が闘うのはユダヤ人虐殺を行ったナチスドイツ。彼女の中には一片の矛盾も呵責も曇りもない晴れ渡った正義なのである。人権派のジャーナリストがどう批難しようが、彼女の耳に届いても意味不明の雑音にしか聞こえないだろう。

 そういった背景を知ったうえで、彼女の美しい肉体と殺陣を愛でるのも一興だ。なぜ私がこの映画が話題になり始めた頃からリンダ・カーター版の方を推薦し続けた意味が御理解できよう。
 このTV版は悪趣味アメリカンまるだしながら太陽のような明るさがあるが、この映画は完全にブラックなエロ目線でしか観れないのだ。



【追記】Twitter上で誤りを指摘された。舞台は第一次世界大戦下のヨーロッパであり、当然のことながらナチスドイツは存在せずパレスチナではまだユダヤ人とパレスチナ人との対立は表面化しておらず共存していた。これは失態。やはり未鑑賞の内に論評するとろくな事が無い。

 読者の皆さん、ごめんなさい。私の間違いでした。

 なぜ間違えたのかというと、TV版初期シーズンでは第二次世界大戦時が舞台となっていてワンダーウーマンが闘う相手はナチスドイツだった。
 となると、映画でどうして第一次世界大戦に設定を変えたのか気になるところだ。



 
 blogram投票ボタン にほんブログ村 映画ブログへ
ブログランキングに参加しています。
[ 2017/08/26 22:49 ] 日誌・・近頃の現象 | TB(0) | CM(0)

鰻が絶滅危惧種にされても何のその、絶滅する前に喰いまくろうてか・・・? 川津祐介氏が90年代初頭の段階で絶滅の可能性を指摘してたんだが。近頃の現象[一二八一] 

量、質ともに「ウナギ上り」 
浜名湖、土用の丑へ出荷ピーク


 一年でウナギの需要が最も高まる土用の丑(うし)の日(25日、8月6日)に向け、浜松市西区の浜名湖養魚漁業協同組合で養殖ウナギの出荷がピークを迎えている。22日には、昨年冬以降に稚魚を養殖した「新仔(しんこ)ウナギ」も次々と持ち込まれていた。組合職員によると「量、質ともに上々」。卸売価格は昨年比で1割ほど安いという。(静岡新聞)

【雑感】90年代初頭だったと思う。今から三十年近く前だ。朝のTV番組に「てれび博物館」という教育番組があった。俳優の川津祐介氏とタレントの中野珠子氏を司会に番組が展開されていく。(余談1)

 当時の川津祐介氏は穏やかな50代の理科の先生といった雰囲気、中野珠子氏は溌溂とした20代の女子大生という雰囲気で川津氏の助手を務め、川津氏が都合で番組収録を休んだ時は独りで司会を務める事もあった。番組名は「てれび博物館」なので、川津氏は館長先生、中野氏は学芸員といった趣きか。
 番組内容は学校のビデオ教材にそのまま使えるのではないかと思えるほど良質で気に入り、当時の私はビデオで録画して観ていた。たしか科学技術庁長官賞に輝いた番組だったはず。

 さて、本題に入ろう。20数年前の今頃の季節の朝だった。川津祐介氏が美味そうな重を前にしみじみと「土用の丑の日と言ったら、でも将来このが食べられなくなるかもしれないんだ」と語り、隣の中野珠子氏が「えっ! そうなんですか!」と驚く場面から始まる。(余談2)

 私はこの番組で、の生態は謎の部分が多く産卵場所が特定されていない(余談3)事や、浜松のの養殖は卵からではなく稚魚を捕獲して育てているだけ、という事を初めて知った。
 つまり養殖といっても雄と雌を交配させて卵を産ませている訳ではないので、語弊のある言い方になるが一からの生産ではないのだ。稚魚の捕獲量が減れば養殖できる数も減る。

 ここで注目してほしいのは、既に90年代の初頭の段階での絶滅が俳優の川津祐介氏の口から危惧されているのである。
 しかし世間は全く鰻絶滅の話が上る事はなく、土用の丑の日になると例年通り鰻商戦。当時、駅前にあった鰻屋では鰻丼750円で蒲焼が4枚入っていた。特上の鰻重でも1500円程度だった。ところが当時の750円鰻丼レベルのモノを今(2017年)食べようと思ったら千円札二枚は出さないといけない。因みに駅前の鰻屋は90年代末に廃業した。
 絶滅への道は着実に進んでいる。

 鰻が食えなくなる! と騒ぎ出したのは絶滅危惧種に指定された3年前から。反応が遅すぎやしないか? 20年以上もの間、無策だったのではないか? それとも絶滅する前に喰いまくろうという趣旨なのか?

(余談1)番組自体は私が中学生だった頃からあり、ちょくちょく観ていた。初回から川津祐介氏がまるで理科の先生のように番組を進行させているのが魅力だった。中野珠子氏が加わるようになったのは80年代の終わりごろか。
 ビデオ録画するようになったのはタマちゃんが目当てだったかもしれない。

 川津氏はこの番組に思い入れが強く、夏休みにはサイエンスキャラバンと題してワゴン車で各地に出張し、子供たちと触れ合いながら番組作りをする彼の活き活きした穏やかな笑顔を見ていると、小中学校時代の恩師を思い出してしまう。

 事情は判らないが2001年頃に川津氏と中野氏が惜しまれながら勇退し、代わりに大桃美代子氏が司会を引き継いだのだが、彼女が悪いのではないと思うが番組内容が「理科の授業」から「グルメ情報番組」みたいになってきたので見るのを止めた。

(余談2)七輪で焼いている途中の蒲焼かもしれない。記憶が曖昧になっている。ビデオ録画しているので確認する事が可能だが、自宅から数キロ離れたトランクルームに保管しているのですぐに見れない。

(余談3)鰻の産卵場所をが突き止められたのは2006年になってから。マリアナ諸島の西側沖のマリアナ海嶺のスルガ海山付近らしい。「てれび博物館」放送時ではマリアナ付近に小さな稚魚が発見されたので、ひょっとしたらマリアナ海溝に?という段階だった。


 
 blogram投票ボタン にほんブログ村 映画ブログへ
ブログランキングに参加しています。
[ 2017/07/23 10:07 ] 日誌・・近頃の現象 | TB(0) | CM(2)

近頃はAKBへの興味が薄らいでいたが、須藤凜々花嬢のおかげでまた応援したくなった。 近頃の現象[一二八〇] 

NMB須藤凜々花、秋元氏慰留も卒業決断 
「恋愛禁止」のルールに持論も


 17日に行われたAKB48の第9回選抜総選挙の開票イベントで、突然の結婚発表を行ったNMB48・須藤凜々花(20)が21日、都内で会見を行い、改めて結婚を報告。すでにプロポーズを受けていることを明かした。妊娠については否定し、NMBを卒業することも発表した。(デイリースポーツ)

【雑感】まあ、良いんじゃないの。いずれはりりぽんのような突破者が現れても別段不思議ではない。

須藤凜々花
エケペディアから参照。

 AKBへの関心が薄らいでいた。お気に入りのNMB山田菜々嬢は卒業したし、指原莉乃嬢はすっかり有名人の実力者になってしまったので、もはや殆ど関心が無い。好きなのは峯岸みなみ嬢くらいか。
 りりぽんは幕末から明治のセピア写真が似合いそうな美女というイメージを抱いたが、それ以下でもそれ以上でもない。
 そんな時にAKBグループ史上画期的かつレジェンドになる事件が起こった。恋愛禁止・異性交際禁止のAKBグループでまさかの総選挙結婚宣言である。近年に無い爆弾発言、驚愕した人も少なくない。

 男女交際の過去があっただけで指原莉乃嬢は東京から福岡へ「左遷」、男女交際の臭いがあっただけで峯岸みなみ嬢は頭を丸めて謝罪動画を発表した。
 ところが、りりぽんの場合は男女の仲が噂になる過程をすっ飛ばしての結婚宣言である。性格が卑しい下衆な私は、もう彼氏とやりまくっているのかな? お腹に二世がいるのかな? などと勘繰り、せっせとCDを買って彼女を20位ランクにまで登らせたファン諸兄たちに向かって「バカめ」と嘲笑う。

 そして憤然ともとれる渡辺麻友嬢の顔アップは、やはり制約のある生活で精進してきて神7の地位を守り続け、大島優子・前田敦子の二大巨頭が卒業してからはいよいよ自分の時代と思いきや、異能タレント指原莉乃嬢の躍進にトップの座を阻まれる。禁欲せずに男をつくっての20位というのは、狡いと思ったのではないか。
 卒業生たちからも苦言の嵐。(余談1)

 だけど私が逆に須藤凜々花嬢のおかげでNMBへの興味が甦ったし、りりぽんが別分野で大活躍してくれるのではという期待を持った。

 恋愛禁止といっても、国法で禁じられていない事柄を禁止するルールは法理論的には無効(余談2)にできる。それに生殖期を迎えた若者に恋愛禁止なんて無茶もいいところなので、これでバッシング受けて実害でも生じたら法務省へ人権救済申請する事も可能だ。
 たぶん、そうなったらなったでバッシングする側も「総選挙で彼女に投票した。男がいて結婚が決まっていると知っていたらCDは買わなかった。詐欺だ」と民事で提訴される可能性もゼロではない。

 私は気楽な場外観客の立場なので、今後のりりぽんの波乱万丈恋愛物語を期待している。ただ、私が彼氏の身になって考えると、責任重大かもしれない。売れ盛りの彼女に卒業を決断させたのだから。

(余談1)大島優子氏の苦言はいただけなかった。せめて指原莉乃嬢ていどに「私も人の事は言えないけど・・」といった但し書きをいうべきだろう。
 なにしろ天下の大御所北島三郎氏がいる紅白で彼女は卒業宣言をしたのだ。たしか二宮和也氏がファンを代弁して「芸能界を引退されるのですか?」と聞いたと記憶している。紅白で卒業宣言なら、それは芸能界卒業を意味すると勘違いされても仕方が無い。
 芸能界の「無作法」度合からいえば、大島優子氏も須藤凜々花嬢も似たり寄ったり、というよりも大島優子氏の方がリスクがあるだろう。

(余談2)民放第90条の「公の秩序又は善良の風俗に反する事項を目的とする法律行為は、無効とする」が根拠。




 
 blogram投票ボタン にほんブログ村 映画ブログへ
ブログランキングに参加しています。
[ 2017/06/22 14:36 ] 日誌・・近頃の現象 | TB(0) | CM(0)

学校史切り取り事件。例によってマスコミに登場する犯罪心理学の専門家の解説もアテにならんやろうなぁ。 近頃の現象[一二七九] 

学校史、切り取り被害相次ぐ 
目的不明で関係者ら不安、模倣犯も?


 図書館が所蔵する学校史や記念誌が切り取られる被害が、中部地方を中心に全国で相次いで発覚している。11日には群馬、山梨両県の図書館も、関東地方で初めて同様の被害を公表した。公立図書館の8割が加盟する日本図書館協会(東京)は緊急調査の実施を決定。写真掲載ページに被害が集中するなど共通点はあるものの、目的が見えないだけに、関係者らに不安が広がっている。(産経新聞)

【雑感】この事件を聞いて、私は高校時代に発生した高校図書室の書籍破損事件を思い出した。
 高校生だった頃、学校の図書室にビートルズの写真集が数冊あった。その中で写真が比較的多く掲載されているA4サイズくらいの分厚い本があって、私は昼休みにちょくちょく見に来ていた。

 ビートルズ解散から既に10年が経過しており、生徒間での知名度も特に高いとは言えなかった。音楽を気晴らしに聞く程度の平均的な生徒はやはり日本の芸能人やアイドルに注目しているし、音楽をやる子の大半もアリスとかオフコースなどの今でいうJP、当時はシンガーソングライター?にハマっていて、ビートルズに熱中しているのはごく少数だった。
 なのでその本は私の独占状態であり、図書委員として週番でカウンター業務の時でも「読んでいた」ものだ。

 ところがある日の事、本の厚みに違和感を覚えた。案の定、ページが破られていた。たしかビートルズの最高傑作と今でも讃えられている「Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band」のジャケット写真撮影風景を見開きで掲載したページだったと記憶している。
 破り方は非常に雑、捥ぎ取ったような感じだ。これは絶対にファンの仕業ではない。仮に私が犯行に及ぶとしたら、カットマットとカッターナイフと定規を使って綺麗にページを切り取る。

 あの本を手にする機会が最も多かったのが私だったので陰で疑う人はいたかもしれないが表には出なかったと思う。一応私は真面目な生徒であったし、体育会系で頭を坊主にしているのに「お寺の息子」と思い込む人が多かったほどの知的キャラだった。また司書の女性教師との信頼関係も確立していたので、私は破損を見つけ報告した第一発見者の扱いで済んだ。たぶん、司書も私の性格を御存じなので、私の犯行ならぞんざいにページを千切る事はないと思ったのだろう。

 もしかしたら、学園ドラマ的な発想になってしまうが私への嫌がらせの可能性があったと思う。乱暴な千切り方ゆえ、ビートルズが好きでページを千切ったとは思えない。私が頻繁にその本を手にしている事を知っている者、頻繁に借りているのは巻末に貼り付けてある茶封筒の図書カード(現在はバーコードとIDカードで処理するだろうが、当時はボール紙のカードに記入する)を見れば借りた人の履歴が判る。(ジブリ映画「耳をすませば」にその場面がある)ので、友人以外にも私がその本をよく手にしていた事を知りえる。
 結局、犯人は判らず迷宮入り。

 さて、名古屋などを中心に図書館にある学校史の類が破損しているニュースを耳にする。学校に何らかの悪意をもった人物の犯行説を専門家たちは唱えているようだ。これは高校時代のビートルズ本破損事件で私が推理したのと同様の内容だが・・。それだけにアテになるのかなと逆に疑問に思ってしまう。だって、専門家のくせに10代の頃の私の発想と同じなのだ。

 という訳で単純な愉快犯説を唱える。 この手の書籍は比較的奥まった場所の棚に陳列される。閲覧者も少なく人通りが少ない、財政難の自治体ばかりなので防犯カメラ設置を図書館に割り振れないところも多い、したがって死角で悠々と犯罪をやってのける事ができるだろう。
 なぜ学校史なのかというと、話題になりやすい点を計算したのではと思う。2014年に東京各所の図書館で「アンネの日記」破損事件が起こったが、あれの模倣の可能性があるとともに、学校史の類は反戦反差別資料や児童書として名高い「アンネの日記」よりは地味であり閲覧の機会が少ないが、卒業シーズンに入る前の時期にアルバム制作や学校史編纂の参考に閲覧する事は多いと思う。数年に閲覧が一回あるかないかの資料よりは毎年必ず誰かが閲覧する類だ。

 つまり、「アンネの日記」ほど頻繁な閲覧は無いが、毎年必ず閲覧されるはずの資料で、それが学校史などのものに特化していれば話題性が発生する。 
 無作為に様々な資料を破損するだけなら、数多くある事件の一つでしかないが、書籍の種類を限定すれば注目されやすくなる。しかもそれが集合写真の切り取りや破損であれば個人情報流出の懸念もあって話題になりやすい。同じ写真でもアイドル水着の写真集のページが破られたぐらいでは世間はありふれた事件として片づけるが、今回の場合なら少なくとも学校関係者が黙っていない。

 犯人は愉快犯だと思う。時限爆弾が炸裂するかのように各自治体の図書館で犯行跡が見つかって騒ぎ出すのを楽しんでいると思う。




 
 blogram投票ボタン にほんブログ村 映画ブログへ
ブログランキングに参加しています。
[ 2017/05/12 13:01 ] 日誌・・近頃の現象 | TB(0) | CM(0)

古書店の英雄ブックオフ、まさかのつまずき? 近頃の現象[一二七八] 

ブックオフ、高級路線へ 
フリマアプリに押され連続赤字


 中古本販売大手のブックオフコーポレーションが高級路線に力を入れている。フリマアプリ「メルカリ」など、ネットを通じた個人間の直接売買が広がっているあおりを受け、主力の書籍やCDの売り上げが振るわなかった。2017年3月期の純損益は11億円の赤字で、赤字は2期連続。(朝日新聞デジタル)

【雑感】古書店を個人で経営している知人からブックオフの悪口を聞いていたので、上記紹介記事を見かけると思わず「ざまぁみさらせ」と、もとい苦境の書店業界の中では元気だったブックオフの躓きは気の毒に思ってしまう。

 仕方が無いといえば仕方が無い。
 少子高齢化というのは人口がじわじわ減っていくのではなく特定の年齢層の激減を意味する。即ち、最も書籍に親しむ機会が多いはずの就学年齢層である。
 しかもネット社会の定着で音楽や映画などはネット配信によるダウンロードで購入する形式をとる者が多く、その新しい形式の利用者は当然の事ながら就学層である。
 私の姪っ子が通ってた小学校などでは紙媒体の教科書は廃止され、全員タブレット装備でハードディスクに教科書をしまう。この現象だけでも紙の書籍の激減は必定だ。

 だから書店業界は縮小の一途をたどっている。レンタルビデオ屋もネット配信に切り替わりつつあり、店舗を構えてDVDやCDソフトを貸出しするやり方を止めつつある。現実に私の周辺では書店やレンタルビデオ屋は消えつつある。
 ブックオフだけが成長拡大なんて事は有り得ない。ブックオフの経営陣がマトモならば減収は覚悟していたはずだ。

 事態を好転させる決定打は誰も解らない。私などは景気不景気関係なく膨張を続けていた漫画同人誌即売会に起死回生のヒントがあるのではと思っていたのだが、どうやらヒントのようでいてヒントではないかもしれない。
 漫画同人誌即売会は主にアマチュア漫画家が自分が描きたい漫画を自費出版して売る場で、同じ趣味の人間と同人誌を通じて友達の輪を広げるコミュニティーのようなものでもあり、私はそこに未来の書店の姿を見たような気になった時期があった。

 実際、喫茶店との兼業のブックカフェでサロン的な古書店を維持しながら人との交流を盛んにしていく知人も複数名しっているが、どこも莫大な利益が上がっている訳ではなく、あくまでカツカツながら経営が維持され、金銭的な利益よりも店舗を舞台に人と人との交流に価値や生き甲斐を見出すパターンである。

 つまり、書店業界が再び拡大に転じる可能性は現状では無いに等しい。未だ下げ止まりの底が見えない段階である。

晴雨堂関連作品案内
全然大丈夫 [DVD] 藤田容介監督 2008年
 古本屋を舞台に展開する荒川良々・木村佳乃主演のラブコメディ。


 
 blogram投票ボタン にほんブログ村 映画ブログへ
ブログランキングに参加しています。
[ 2017/05/11 12:00 ] 日誌・・近頃の現象 | TB(0) | CM(0)

俺も含めてやけど、気にくわん異論に対しては頭から否定ではなく「おまんの理屈もありやと思う。けんど賛成はできない」程度の姿勢でありたいもんや。 

(鋭意執筆中)
[ 2017/05/10 18:07 ] 日誌・・近頃の現象 | TB(0) | CM(0)
映画処方箋一覧
晴雨堂が独断と偏見で処方した映画作品。
下段「日誌」項目は晴雨堂の日常雑感です。
メールフォーム
晴雨堂ミカエルに直接ご意見を仰せになりたい方は、このメールフォームを利用してください。晴雨堂のメールアドレスに送信されます。

名前:
メール:
件名:
本文:

プロフィール
↓私の愛車と野営道具を入れたリュックです。

晴雨堂ミカエル

Author:晴雨堂ミカエル
 執筆者兼管理人の詳しいプロフィールは下記の「晴雨堂ミカエルのプロフ」をクリックしてください。

晴雨堂ミカエルのプロフ

FC2カウンター
2007年10月29日設置
当ブログ注目記事ランキング
当ブログで閲覧数の多い順ランキングです。
設置2013年6月13日
ブログランキング
下記のランキングにも参加しております。ご声援ありがとうございます。
  にほんブログ村 映画ブログへblogram投票ボタン
アクセスランキング
[ジャンルランキング]
映画
191位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
レビュー
86位
アクセスランキングを見る>>
タグランキング
晴雨堂の関心度が反映されています。当ブログ開設当初は「黒澤明」が一位だったのに、今は・・。
訪問者閲覧記事
最近のアクセス者が閲覧した記事を表示しています。
月別アーカイブ
ブロとも申請フォーム
リンク