ミカエル晴雨堂の晴耕雨読な映画処方箋

晴雨堂ミカエルの飄々とした晴耕雨読な映画処方箋。 体調に見合った薬膳料理があるように、 料理に合う葡萄酒があるように、日常の節目に合った映画があります。映画の話題をきっかけに多彩な生活になれば幸いです。詳しいレビューは「続きを読む」をクリックしてください。

「コンラック先生」 家族と一緒に考えよう〔28〕 

コンラック先生」 
アンジーの父親が 
若き日に演じた「金八先生」。




【原題】Conrack 
【公開年】1974年  【制作国】亜米利加  【時間】106分  
【監督】マーティン・リット
【制作】マーティン・リット ハリエット・フランク・Jr
【原作】パット・コンロイ
【音楽】ジョン・ウィリアムズ
【脚本】アーヴィング・ラヴェッチ ハリエット・フランク・Jr   
【言語】イングランド語
【出演】ジョン・ヴォイトパット・コンロイ)  ポール・ウィンフィールド(マッド・ビリー)  マッジ・シンクレア(スコット校長)  ヒューム・クローニン(スケフィントン)  ティナ・アンドリュース(メアリー)  アントニオ・ファーガス(クイックフェロー)  

【成分】かわいい コミカル 切ない 悲しい 楽しい 泣ける 笑える 小学校 アメリカ サウスカロライナ 1970年代

【特徴】今やアンジェリーナ・ジョリーの父親として有名なジョン・ボイド氏が若い頃に演じた良心的熱血小学校教諭。
 原作者パット・コンロイ氏の教師時代の体験をつづった自伝らしい。

 アメリカ南国の離島で、絶望的な教育環境に置かれているアフリカ系児童を救おうとする型破りな教師の奮闘を描く。

 予定調和的な綺麗事に終わると思いきや、ジョン・ボイドの一生懸命な演技が教師の空虚な綺麗事に説得力を持たせている。特に児童たちに楽しいハロウィンを体験させようと奔走したり、別れの桟橋では見送りに来た児童たちの前でいつもよりもテンション高めに最後の授業をする様は目頭を熱くする。

【効能】教育問題について考えるきっかけとなる。アメリカ社会の病理を垣間見る。

【副作用】偽善と社会の空虚さしか感じられない。
 
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「火怨・北の英雄 アテルイ伝」 家族と一緒に考えよう〔26〕 

火怨・北の英雄 アテルイ伝」 
近年、注目されてきた古代日本の英雄。

  

 
【原題】
【公開年】2013年  【制作国】日本国  【時間】176分  
【演出】佐藤峰世 田中英治
【原作】高橋克彦
【音楽】川井憲次
【脚本】西岡琢也
【言語】日本語(一部台詞に陸奥言葉)       
【出演】大沢たかお阿弖流為)  内田有紀(佳那)  石黒賢(阿万比古)  北村一輝母礼) 伊藤歩(古天奈)
       
【成分】切ない 悲しい 泣ける スペクタクル 勇敢 時代劇 日本東北地方 奈良時代末から平安時代初頭 延暦年間 8世紀末 
  
【特徴】企画そのものは大震災で壊滅的な打撃を受けた東北地方を応援する目的で、古代東北地方の英雄阿弖流為を主人公に制作された。震災を意識してか、冒頭とラストは現代の釜石市の病院が舞台で、入院している年輩の被災者が担当医に阿弖流為の物語を語る形式をとっている。
 あまり時代劇では取り上げられることの無いテーマを、東日本大震災をきっかけにNHKが光を当てた事は、2013年大河ドラマ「八重の桜」と同様である。いつもは主役の敵対勢力として描かれるだけの存在を主役に据えるのは民放ほど利潤に縛られないNHKならではの企画。
 
 大沢たかお氏がヤマトと戦った蝦夷軍を束ねる若き族長を熱演。
     
【効能】古代日本の歴史を見直すきっかけになる。阿弖流為のひたむきで素朴な人柄に感涙。
 
【副作用】全体に大味感があり歴史ドラマのダイジェスト版的で白ける。朝廷が悪役なので不快感。
 
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「マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙」 家族と一緒に考えよう〔26〕 

マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙」 
メリル渾身の演技が輝く!

 


【原題】THE IRON LADY
【公開年】2011年  【制作国】英吉利  【時間】105分  
【監督】フィリダ・ロイド
【原作】
【音楽】トーマス・ニューマン
【脚本】アビ・モーガン
【言語】イングランド語       
【出演】メリル・ストリープ(マーガレット・サッチャー)  ジム・ブロードベント(デニス・サッチャー)  オリヴィア・コールマン(キャロル・サッチャー)  ロジャー・アラム(ゴードン・リース)  スーザン・ブラウン(ジューン)  ニック・ダニング(ジム・プライアー)  ニコラス・ファレル(エアリー・ニーブ)  イアン・グレン(アルフレッド・ロバーツ)  リチャード・E・グラント(マイケル・ヘーゼルタイン)  アンソニー・ヘッド(ジェフリー・ハウ)  ハリー・ロイド(若き日のデニス)  アレクサンドラ・ローチ(若き日のマーガレット)  マイケル・マロニー(-)  ピップ・トレンス(-)  ジュリアン・ワダム(-)  アンガス・ライト(-)
      
【成分】ファンタジー ゴージャス 勇敢 知的 切ない かっこいい イングランド 1940年代~2000年代 
  
【特徴】英国史上初の女性首相にして「鉄の女」と讃えられ国際社会に強い影響力を誇ったマーガレット・サッチャーの伝記映画。
 アメリカ出身アメリカ育ちのメリル・ストリープ氏が英国人女性マーガレット・サッチャーになりきっただけでなく、老いもよく表現している。本作に輝いた栄誉の多くは主演女優メリルに向けられたものだ。
 作品としては、伝記映画になりがちの偉人の人生のダイジェスト版にならないよう構成に工夫が施されている。     
【効能】熟年夫婦で見ると人生を反芻止揚するきっかけになる。
 
【副作用】メリルの演技に頼った平凡な作品で感動できない。労働者や労働党を頑迷な衆愚に描かれて不快感。
 
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「海を飛ぶ夢」 家族と一緒に考えよう〔25〕 

海を飛ぶ夢」 
社会的少数者からの視点


 
 
【原題】MAR ADENTRO
【英題】THE SEA INSIDE
【公開年】2004年  【制作国】西班牙  【時間】125分  
【監督】アレハンドロ・アメナーバル
【原作】
【音楽】アレハンドロ・アメナーバル
【脚本】アレハンドロ・アメナーバル 、マテオ・ヒル
【言語】スペイン語
【出演】ハビエル・バルデム(ラモン・サンペドロ)  ベレン・ルエダ(フリア)  ロラ・ドゥエニャス(ロサ)  クララ・セグラ(ジェネ)  マベル・リベラ(マヌエラ)  セルソ・ブガーリョ(ホセ)  タマル・ノバス(ハビ)  ジョアン・ダルマウ(ホアキン)  フランセスク・ガリード(マルク)
   
【成分】悲しい 知的 切ない 重度障害者
                           
【特徴】首から下が動かせない重度の障害者ラモンを主人公に、尊厳死を求める彼をめぐって社会的論争が巻き起こる。同じ事が日本でも起こったら大変な事件になるが、舞台となったスペインは自殺を完全否定するカトリックの国なので、日本人にはピンとこないが主人公の決断は神への反抗でもある。
 社会的少数者の視点が活きているアメナーバル監督の名作。
    
【効能】障害者がおかれている社会的抑圧を理解するきっかけになる。命を考えるきっかけになる。
 
【副作用】後ろ向きの考え方に不快感。
 
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「ちょんまげぷりん」 家族と一緒に考えよう 

ちょんまげぷりん」 
今どきの家庭へ問題提起した佳作!?


 

【原題】
【公開年】2010年  【制作国】日本国  【時間】108分  【監督】中村義洋
【原作】荒木源
【音楽】安川午朗
【脚本】中村義洋
【言語】日本語
【出演】錦戸亮(木島安兵衛)  ともさかりえ(遊佐ひろ子)  今野浩喜(田中くん)  佐藤仁美(千石佳恵)  鈴木福(遊佐友也)  忽那汐里(時翔庵の娘)  堀部圭亮(上司・城崎)  中村有志(司会者)  井上順(殿間知治)

【成分】笑える 楽しい ファンタジー ロマンチック 不思議 勇敢 切ない かっこいい コミカル 侍 シングルマザー タイムスリップ 文政時代

【特徴】現代人が過去へタイムスリップする事が多いパターンで、本作は1820年代の若い侍が現代にタイムスリップをして騒動を起こす。
 錦戸亮氏の大人びた侍ぶり、ともさかりえ氏の今どきシングルマザーぶり、子役の鈴木福君の今どきの幼児ぷりは巧い。
 現代の家庭のあり方に一石を投ずる問題作?!。

【効能】観た後、清々しい気持ちにさせてくれる。生活習慣を改めるキッカケになる。家族の絆を考えるキッカケになる。プリンが食べたくなる。

【副作用】現実にありえず感情移入できない。登場人物をステレオタイプに描き過ぎるのが鼻につく。

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「ディア・ドクター」 家族と一緒に考えよう〔23〕 

ディア・ドクター」 
そうあってほしい気持ちに入り込む鶴瓶




【原題】
【公開年】2009年  【制作国】日本国  【時間】127分  【監督】西川美和
【原作】西川美和
【音楽】モアリズム
【脚本】西川美和
【言語】日本語
【出演】笑福亭鶴瓶(診療所所長伊野治)  瑛太(研修医相馬啓介)  余貴美子(看護士大竹朱美)  井川遥(鳥飼りつ子)  松重豊(波多野行成巡査部長)  岩松了(岡安嘉文警部補)  笹野高史(曽根登喜男村長)  中村勘三郎[18代目](救急病院医師)  香川照之(斎門正芳)  八千草薫(鳥飼かづ子)

【成分】笑える 悲しい 知的 切ない コミカル 医療問題 

【特徴】手塚治虫氏の「ブラック・ジャック」によく似たエピソードがある。村人から絶大な信頼を寄せられているモグリ医師の失踪を軸に描く主要人物たちの人生模様。
 鶴瓶氏の綱渡り医療がリアル。現代社会の虚構に光を照らす。

 晴雨堂の2009年公開映画10選に選ぶ。

【効能】鶴瓶氏の綱渡り医療にハラハラ。
 そうあってほしい気持ち、それに支配される嘘をつく側とつかれる側の現代人悲喜劇を体感。

【副作用】結末がイマイチ現実味が無く拍子抜け。

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「街の灯」 家族と一緒に考えよう〔22〕 

街の灯」 世界大恐慌時のラブコメディ。
 
 
 
【原題】CITY LIGHTS
【公開年】1931年  【制作国】亜米利加  【時間】86分  
【監督】チャールズ・チャップリン
【原作】
【音楽】アルフレッド・ニューマン チャールズ・チャップリン
【脚本】チャールズ・チャップリン
【出演】チャールズ・チャップリン(放浪者)  ヴァージニア・チェリル(盲目の花売り娘)  フローレンス・リー(花売り娘の祖母)  ハリー・マイアーズ(富豪)  アラン・ガルシア(富豪の執事)  ハンク・マン(ボクサー)  ジョン・ランド(-)  ヘンリー・バーグマン(市長/雑役従事の労働者)  アルバート・オースチン(清掃夫/押し込み)  ジーン・ハーロウ(-)      
    
【成分】泣ける 笑える 楽しい 悲しい パニック 切ない コミカル 恐慌 ラブコメ ホームレス 1930年代 音楽付サイレント 白黒映画
         
【特徴】空前の世界大恐慌を背景にしたラブコメディ。住所不定無職の放浪者がひょんなことで盲目の花売り娘に恋をしたり、自殺をしようとする泥酔の金持ち紳士を助けたことで様々なドタバタギャグを始める羽目となる。
 ラブコメを装った大恐慌の世相を風刺。この後に資本主義社会や合理化の弊害を露骨に批判した「モダンタイムス」を発表する。
  
【効能】愉快になるとともに、社会の非情さを学べる。
 
【副作用】主人公の自堕落さにムカつく。
 
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