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ミカエル晴雨堂の晴耕雨読な映画処方箋

晴雨堂ミカエルの飄々とした晴耕雨読な映画処方箋。 体調に見合った薬膳料理があるように、 料理に合う葡萄酒があるように、日常の節目に合った映画があります。映画の話題をきっかけに多彩な生活になれば幸いです。詳しいレビューは「続きを読む」をクリックしてください。

「第九軍団のワシ」 孤独を楽しむ時に〔62〕

第九軍団のワシ」 
ローマ軍歩兵の戦い方の精密再現。



第九軍団のワシ スペシャル・エディション [DVD]

【英題】The Eagle 
【公開年】2011年  【制作国】英吉利 亜米利加  
【時間】114分  
【監督】ケヴィン・マクドナルド
【制作】
【原作】ローズマリー・サトクリフ
【音楽】アトリ・オーヴァーソン
【脚本】ジェレミー・ブロック   
【言語】イングランド語 一部ゲール語
【出演】チャニング・テイタム(マーカス・フラヴィウス・アクイラ)  ジェイミー・ベル(エスカ)

【成分】2世紀 ブリタニア ローマ時代

【特徴】

 。

【効能】

【副作用】

下の【続きを読む】をクリックするとネタバレありの詳しいレビューが現れます。記事に直接アクセスした場合は、この行より下がネタばれになりますので注意してください。
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「ウォーキングZ」 孤独を楽しむ時に〔61〕

ウォーキングZ」 
孤独感を楽しむ作品


ウォーキングZ

【原題】WASTELAND 
【公開年】2013年  【制作国】英吉利  【時間】92分  
【監督】トム・ワドロウ
【制作】
【原作】
【音楽】デイブ・S・ウォーカー
【脚本】トミー・ドレイバー   
【言語】イングランド語
【出演】シェメアー・シーパーサンド(スコット) ジェシカ・メッセンジャー(ベス)  マーク・ドレイク(マックス)  レイチェル・ベンソン(ローリ)  ギャビン・ハリソン(ジョージ)  カール・ブライアン(デーブ)        

【成分】パニック 不気味 切ない 恐怖 悲しい 泣ける 絶望的

【特徴】B級ゾンビ映画の典型例の一つ。アメリカが制作した作品の多くは安っぽさやチープさが丸出しなのだが、イギリスの作品はどこか文学的に見えてしまう。

 晴雨堂は個人的にこの雰囲気は気に入っている。

【効能】独りで物思いに耽るのに最適の環境映画。深夜、孤独感を楽しむ補強剤。主人公に感情移入して過去の大恋愛を思い出し泣ける。

【副作用】睡眠導入剤になる。

下の【続きを読む】をクリックするとネタバレありの詳しいレビューが現れます。記事に直接アクセスした場合は、この行より下がネタばれになりますので注意してください。

「ドニエプル攻防決戦1941」 孤独を楽しむ時に〔60〕

ドニエプル攻防決戦1941」 
ベラルーシの戦争巨編。



ドニエプル攻防決戦1941[DVD]

【原題】Днепровский рубеж 
【公開年】2009年  【制作国】白露西亜  【時間】131分  
【監督】デニス・スコヴォゾウ
【制作】
【原作】
【音楽】
【脚本】   
【言語】ロシア語 一部ドイツ語
【出演】イゴール・シコヴ(師団長)  セニア・キャセヴ(
)  アナトリー・コット( )  アンナゴル・シコフ( )  ニコラス・コザック( )      

【成分】かっこいい スペクタクル 切ない 勇敢 悲しい 絶望的

【特徴】かつてソ連邦の構成共和国だったベラルーシーの戦争映画である。
 作品の舞台は1941年7月のベラルーシ東部の都市モギリョフ。いわゆる独ソ戦初期、ナチスドイツ軍がソ連の首都モスクワを目指して快進撃している時なので、主人公たちは絶望的な戦いを繰り広げる。史実ではベラルーシ全域がドイツ軍支配下に置かれるので、主人公たちはハッピーエンドではない。
 旧ソ連諸国のかつての戦争映画は侵略者に対して英雄的な突撃を行って勝利するパターンが多く、本作もその名残があるが、ハッピーエンドではないうえに所々に旧ソ連批判・共産党批判、そして暗にロシア批判が滲んでいる。

 東欧の旧ソ連諸国の映画なので、出演俳優はみな日本では知られていない。主演は頭が少し薄くなり始めた坊主頭の将軍、まだ40代前半くらいの若さで日本の俳優に例えると成田三樹夫的渋い中年男性。ヒロインはその将軍を慕う20代の若い看護師、藤谷美紀を金髪白人美女にしたような可憐さ。
 壮大な戦争映画なのだが、基軸はこの2人のプラトニックでじれったいほど奥手なラブロマンスである。

【効能】独ソ戦の一場面を知る事ができる。可憐な東欧美女のファンになる。

【副作用】大がかりな戦争映画のわりに単調な描写。独特のカット割りに戸惑う。CG合成がやや稚拙。

【読者諸氏へ】ロシア語が解らないのでエンドロールから俳優と役名の関連が解りません。御存知の方は教えてくださると助かります。

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「オデッセイ」 孤独を楽しむ時に〔59〕

オデッセイ」 
火星ファンにはたまらない作品。



オデッセイ [Blu-ray]
オデッセイ [DVD]

【原題】THE MARTIAN 
【公開年】2015年  【制作国】亜米利加  【時間】141分  
【監督】リドリー・スコット
【制作】
【原作】アンディ・ウィアー
【音楽】ハリー・グレッグソン=ウィリアムズ
【脚本】ドリュー・ゴダード   
【言語】イングランド語
【出演】マット・デイモン(マーク・ワトニー飛行士)  ジェシカ・チャステイン(メリッサ・ルイス准将)  クリステン・ウィグ(アニー・モントローズ)  ジェフ・ダニエルズ(テディ・サンダースNASA長官)  マイケル・ペーニャ(リック・マルティネス少佐)  ショーン・ビーン(ミッチ・ヘンダーソン)  ケイト・マーラ(ベス・ヨハンセン)  セバスチャン・スタン(クリス・ベック博士)  アクセル・ヘニー(アレックス・フォーゲル)  キウェテル・イジョフォー(ビンセント・カプーア)  ベネディクト・ウォン(ブルース・ング)  マッケンジー・デイヴィス(ミンディ・パーク)  ドナルド・グローヴァー(リック・パーネル)  ニック・モハメッド(ティム・グリムス)  陳数(ジュー・タオ)  エディ・コー(グオ・ミン)  ナオミ・スコット(リョウコ)  

【成分】かっこいい コミカル ファンタジー 勇敢 楽しい 知的 絶望的 SF 火星 サバイバル

【特徴】火星ファンにはたまらないサバイバル物。火星に独り取り残された宇宙飛行士の物語、惜しむらくは絶望感にやや欠ける。

 原題は「THE MARTIAN」、直訳すると「火星人」である。原作本は原題に沿って「火星の人」と訳されているが、映画化邦題は「オデッセイ」というイングランド語を当てている。オデッセイの意味は「冒険旅行」や「冒険的長期の放浪」などの意味合いがあるので、「火星人」などとストレートなタイトルよりは情感に迫るものと思えるが、他に日本語のタイトルは無かったのだろうか?

【効能】孤独を楽しめる。孤独の中に人と人とのつながりを見いだせる。

【副作用】悲壮感や絶望感に欠け御都合主義に見える。

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「ホワイトタイガー ナチス極秘戦車・宿命の砲火」 孤独を楽しむ時に〔58〕

ホワイトタイガー 
ナチス極秘戦車・宿命の砲火」 
アカデミー賞外国語部門出品作。




【原題】Белый тигр
【英題】White Tiger 
【公開年】2012年  【制作国】露西亜  【時間】112分  
【監督】カレン・シャフナザーロフ
【制作】
【原作】イリヤ・ボヤショフ
【音楽】ユーリ・ポテイェンコ コンスタンティン・シェヴェレフ
【脚本】アレクサンドル・ボロジャンスキー カレン・シャフナザーロフ   
【言語】ロシア語 ドイツ語 一部イングランド語
【出演】アレクセイ・ヴェルトコフ(イワン・ナイジョノフ少尉)  ヴィタリー・キシュチェンコ()  ヴァレリー・グリシュコ()  ヴラディミール・イリン() 

【成分】ファンタジー 不思議 不気味 勇敢 オカルト ファンタジー 第二次大戦 独ソ戦 1943年~1945年

【特徴】ロシア産の戦争映画。戦車同士の一騎討ちを描いた珍しい作品。雰囲気は松本零士氏や小林源文氏が描きそうな戦場浪漫だ。

 邦題は安っぽいB級映画的だが、ハリウッドのアカデミー賞外国語映画部門に出品しているだけあって、つくりは非常にしっかりしている。軍服などは考証ミスは目立っていないし、ドイツ兵はドイツ語を話す。
 主人公の謎めいた戦車兵を演じている俳優は日本の津田寛治氏に似ている。主人公の理解者で上官の少佐に扮している俳優は若い頃の三國連太郎氏に似ている。

【効能】戦車マニアにはたまらない描写。

【副作用】物語が唐突に展開するので意味が判らなくなる。

【読者の皆様へ】俳優名と役名が不明。エンドタイトルで確認しようにも、ロシア語が解りません。情報求む。
 
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「世界侵略:ニューヨーク決戦」 孤独を楽しむ時に〔57〕

世界侵略:ニューヨーク決戦」 
メジャー映画「Battle: Los Angeles」の
便乗低予算映画




【原題】Battle: New York Day II 
【公開年】2010年  【制作国】亜米利加  【時間】92分  
【監督】アンドリュー・ベルウェア
【制作】ローラ・シュラフトメイヤー
【原作】
【音楽】
【脚本】ラルフ・ボズウェル  
【言語】イングランド語
【出演】ティナ・タンザー(ローラ・サマーズ)  ディヴィッド・イアン・リー(ミルトン・ステディ軍曹)  トーマス・ローウェン(エリック)  ナット・キャシディ(ニール・ルイス)  ダニエル・クイセンベリー(ジーン)  キャスリーン・クワン(ドクター)  マドゥカ・ステッディ(アルファ/謎の男)     

【成分】かっこいい 終末 笑える ゾンビ SF アメリカ ニューヨーク

【特徴】典型的なメジャー映画便乗企画B級作品。

 予算規模はおそらく低予算映画の中でもセミプロ自主制作レベル。チープさを和らげるため、ワザと画質を退色させて虚無感を強調し、主演者の大きな瞳を際ださせるような顔を不連続にアップする事で不安感を強調させるなど、工夫の跡が随所にみられ素人の作品ではない事が窺われる。
 壮大なSFを企画したものの予算規模の小ささゆえ、やむなくゾンビ映画に切り替えた楽屋裏を垣間見たような感を抱く。エンドクレジットでは主要俳優だけでなくエキストラと思われたゾンビ役も映像付きで名前を紹介されるところが微笑ましい。

 主演は低予算エログロホラーに関わる事が目立つティナ・タンザー。俳優のほかライターもやっているそうだが、日本での知名度は皆無。
 主演者たちの熱演がチープさを補う。日本のゾンビ映画自主制作者たちには参考書として利用できるだろう。

【効能】眠れない熱帯夜に睡眠導入用環境ビデオとしての効果が期待できる。作品から滲み出る俳優・スタッフの和気藹々とした雰囲気に癒される。低予算自主制作ゾンビ映画の参考書として利用できる。

【副作用】時間と金銭の喪失感に悩まされる。
 
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「極限水域 ファースト・アフター・ゴッド」 孤独を楽しむ時に〔56〕

「極限水域 ファースト・アフター・ゴッド」 
ロシア産潜水艦モノ
 



【原題】Первый после Бога
【英題】FIRST AFTER GOD  
【公開年】2005年  【制作国】露西亜  【時間】97分  
【監督】ヴァジリ・チィギンスキ
【制作】
【原作】
【音楽】アレクサンドル・ザセピン
【脚本】イリナ・アブラメンコ
【言語】ロシア語
【出演】ドミトリー・オルロフ(マリーニン大尉)  ウラジミール・ゴスティウキン(旅団長)  ニーナ・ルスナローヴァ(チーフ)  ミハイル・ゴミアスヴィリ(シャラビゼ)  リザ・ボヤルスカヤ(ターニャ)  イリーナ・ヴィエルクランド(アーニャ)  セルゲイ・ゴロブチェンコ(ガリエフ)     

【成分】かっこいい 不気味 切ない 勇敢 悲しい 絶望的 1944年 独ソ戦 第二次大戦

【特徴】ロシア産の潜水艦モノ海洋アクション。
 出身階級が貴族であるためソ連秘密警察から睨まれながら任務を遂行していく若き艦長の奮闘が描かれている。

 どちらかといえば、「Uボート」のように潜水艦内部の生活描写には重心が無く、「眼下の敵」のような海洋アクションでもなく、貴族階級出身ゆえソ連邦では不利な立場の艦長とソ連秘密警察の少佐との緊張感が主軸なので、潜水艦モノとして観ないほうが良いかもしれない。

 なお、Yahoo!などの映画サイトでは原題を「PERVYY POSLE BOGA」と表記しているが、これは英語ではない。ロシア語のローマ字表記である。意味は邦題では副題となっている英語タイトルと同じである。意訳すると「神様の次に尊いもの」、つまり語り部の少女にとっては主人公のマリーニン大尉を指す。

【効能】プラトニックな恋愛感情を抱く少女に共感。プラトニックな恋愛感情を抱く少女に萌え。

【副作用】全体に陰鬱で平板な描写が続くので気が滅入る。盛り上がりに欠け疲れる。
 
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