ヴィクトリノックス・ナイフ 晴雨堂のモノクラブ[六]

左の赤いナイフがスパルタン、右のシルバーが
ソルジャー(スイス軍アーミーナイフ)である。
【雑感】私が本格的にチャリンコ旅行に出かけるようになった時、シルベスター・スタローン氏の「ランボー」がヒットしていて、彼の愛用のアーミーナイフが大流行だった。鉈のようにごつくてナイフの峰の部分がノコギリ、柄の中にはファーストエイドキットや釣り糸、方位磁石などが装備された万能ナイフだ。
しかし私はそんなカッコいいナイフには興味が無かった。持っても使う機会が限られる。合理的かつ実用的に選択した結果、上記写真のヴィクトリノックスに辿り着いた。
ヴィクトリノックスには人気№1との評判高いスイスチャンプがある。20徳くらいのツールがあって、上記写真のナイフより遥かに重量感と厚みがある。しかし20徳もツールがあってもおそらく大部分は使わないツールだろうし、登山用品店で手に持って使い勝手を確認したらどうもバランスが悪い。
私にとってグリップ感が良いナイフはないか試してみた結果、ソルジャーやスパルタンなどの7徳ぐらいが適当となった。
最初に購入したのはシルバー色のソルジャーである。スイス軍に卸しているアーミーナイフだ。ナイフ大小・マイナスドライバー大小・缶切りと栓抜きが装備された6徳。シンプルなデザインにワンポイントの赤いスイスの国章。仄かな金属臭がアーミーナイフらしい。写真では小指の付け根に乗っかっているナイフの右端に正方形のマス目が浮き出ているが、この部分は兵士に支給される段で連隊番号などが刻印されるようである。
このソルジャーはけっこう重宝して30年くらい使い込んでいるが、程なくして左側の赤いスパルタンを購入した。ツールはほぼ同じだが、ソルジャーの6徳に加えてキリとコルク栓抜きが加わっている。
というのも、けっこう葡萄酒を飲む機会があって、コルク栓を抜くのに難儀したからだ。大概は少し勿体ないが、口の部分を割ってガラス片を流しだしてから飲むという率の悪い事をする羽目になった。だからコルク栓抜きが付いているナイフを買う必要を感じたのだ。
しばらくこの2本を交互に使っていたが、所帯を持った時に赤のスパルタンの方を連れ合いに譲渡した。それ以来、台所のシンクの引き出しに箸やスプーンと一緒に置いてある。
代わりに私は下記写真のピクニッカーを購入した。

スパルタンより一回り大きなナイフで、ツールは同じ8徳である。(厳密には9徳。毛抜きが内蔵されている)たまにキャンプなとに出かけるときは、このナイフを持っていくようにしている。
因みに、冒頭写真のスパルタンでは長年の使用でロゴマークが殆ど消えてしまっているが、まだ購入して10年程度のピクニッカーではハッキリとロゴが写っている。スイスの国章に似ているがこちらはヴィクトリノックス社のロゴ。アーミーナイフにあるスイスの主権章は彫られていない。



ブログランキングに参加しています。
ジッポーライター 晴雨堂のモノクラブ[五]

【雑感】喫煙習慣の無いミカエルが何故ジッポー?と思うだろう。しかしこのライターはアウトドアの必需品である。
堅牢性があり構造が単純で扱い易く、世界的に普及しているライターなのでパーツの入手も容易、とりわけオイルライターなので着火は安定していて多少の風雨でも消えない。アウトドアのためのライターといっても過言ではない。
チャリンコ旅行を始めた初期の頃は百円ライターを使用していた。日本ではコンビニで簡単に手に入るし使い捨てだったからだ。しかし、飯炊きのためガソリンコンロに着火する時、無風の天候であればあまり問題ないが、少し風が出ているとしばしば消えて難儀する。おまけに転倒やうっかり踏みつけで壊してしまう事もあった。

上記写真ではやや暗くて判りづらいが、ジッポーのロゴと
左右に製造年を表す刻印がある。左側にローマ字の「A」、
右側にローマ数字の「Ⅷ」が打たれている。これは1992年
1月製という意味だ。
その点、ジッポであれば踏みつけても問題ない。百円ライターであれば火をつけたままにしようと思えばフリント部の下にあるガス弁を常に指で押さえたままにしなければならないが、ジッポーだと一度火を付けると蓋を閉めるまで付いたままなので暗闇ではちょっとした行燈代わりにもなる。
また日本国内であれば、ジッポーのフリント(着火装置)やオイルはコンビニで手に入るので手軽さは百円ライターと変わらない。
前述したように私は煙草を吸う習慣が無い。ジッポーは正味アウトドアのためだけに使っている。なのでビンテージ物やゴテゴテと浮彫や印刷を施したジッポーには全く興味が無い。
記事冒頭写真にあるようにスタンダードなジッポーを愛用している。これはボディーが鏡面仕上げになっているので、キャンプ地で髭を剃るときなどはこのライターを手鏡代わりにする。



ブログランキングに参加しています。
方位磁針付温度計 晴雨堂のモノクラブ[四]

【雑感】特に必需品という訳ではないのだが、あれば便利という程度のものである。
ふだん、あまり温度は気にしない。使うとすれば、「今日は暑い。何℃かな?」「今日は寒い、何℃かな?」「お風呂の温度はどれくらいかな」といった場面くらいで時計のように常に見ている訳ではない。通常は自宅にいる限り殆ど使い機会は無い。
ところが、自宅を見渡すと温度計が各部屋にある。風呂場には湯温を測る温度計と風呂場の気温を測る温度計の二つが設置されている。寝室にもアナログの温度計とデジタル時計に内蔵されているデジタル温度計の二つがある。そしてブログ記事のアップを行っている私の書斎にもアナログの温度計がある。
時計ほどではないにしても温度計だらけになったのか、熱中症対策である。特に幼児を抱えている状況では笑い事ではない。幼児はちょっと暑いと脱水になるし、ちょっと寒いと風邪をひく。
私は少々のことでは体調を悪くはしないが、私を基準にしてしまうと家族が病気になってしまう。暑いとか寒いは主観でしかない。また自分自身の体調の加減によってもその主観は変化する。客観的なデータを目安にしなければならない。
さて、上記写真で紹介した方位磁針付温度計、これは大阪梅田にある登山用品店で購入したものである。値段は300円程度か。登山用品なので登山に使うものだ。もっぱらザックの金具やズボンのベルトなどに取り付ける携帯用器具である。
登山でも、あれば便利程度のものなのだが、サバイバルや災害避難時ではけっこう出番があるかもしれない。救援者に連絡がつながった時、気温は状況を知らせるべき重要なデータになる。
こんな小さい方位磁石なんか必要ないやないか、と思う人もいるだろうが、正規の方位磁石が紛失したり破損した場合に代用が直ちにできるからだ。
荷物は少ないに限るが、重要なものは代用品も用意しておきたい。例えば懐中電灯の代わりにヘッドランプやランプ付き防災ラジオにポケットに入るペンライトといった具合にだ。
チャリ旅行の時は自転車修理工具の他にヴィクトリノックスのスイス軍アーミーナイフやキャンパーを持っていく。かさばらない程度に代用品を装備しておくのも必要である。



ブログランキングに参加しています。
TSUBAKI 晴雨堂のモノクラブ

背景に鍋や食器や金ダライが写る生活観溢れるショット
【雑感】シャンプーがきれたので、こないた詰め替え用のシャンプーを買った。もちろん、これは私専用のシャンプーである。資生堂の「金のTSUBAKI」だ。
資生堂のシャンプー「金のTSUBAKI」を晴雨堂ミカエルが使っている。しかも自分専用。たぶん多くの友人知人が失笑するだろう。「中年の親父が金のTSUBAKIやて?」「舛添要一みたいな頭して金のTSUBAKI?」「お前なんか安い牛乳石鹸ですむやろう」といった具合になるのは間違いない。
しかし大真面目で私は「TSUBAKI」を使っている。実は若い頃から私は頭皮が荒れて難儀している。フケがよくでる。それも粉状ではなく皮が剥がれるといった感じだ。5ミリ大のフケには毛穴が確認できるのだ。頭をかくと、時々血糊と皮脂が指につくことがある。
小中学生の頃はそんな症状が無かったのだが、社会人になってから頭皮の荒れが目立ってきた。チャリンコ旅行に出かけると収まるのだが、会社人間になると毛穴から脂の塊がでてきたり、血が出たり、猛烈な痒みが出たり。
シャンプーもいろいろ試してみた。洗っているときはスカッと爽やか、皮脂や汚れが全て駆逐されるのが体感できるが、爽快なのは洗いたてのときだけ、しばらくすると毛穴がくっきりの頭皮が剥がれ落ちてくる。残念ながら私には合わなかった。
最も症状が緩和されたシャンプーがこの資生堂TSUBAKIだった。何も私は資生堂の回し者という訳ではない。CMに出演している長い黒髪の女優たちに萌えた訳ではない。これが最も私の頭皮に合っていたのだ。
別メーカーからでている同様コンセプトのアジア女性を意識したシャンプーも試してみたが、私の頭皮との相性はイマイチだった。CMには萌えだったが。
このCM、70年代後半から80年代半頃の資生堂のイメージを彷彿させる映像だ。
そういえば、小泉徳宏監督の映画「FLOWERS」はこのCMのスピンオフになるのか。映画館へ行くと上映の予告編が流れている。凄い美人一家・美人一族だが、吹石一恵氏が抜けているのが残念。



ブログランキングに参加しています。
オリーブオイル石鹸 晴雨堂のモノクラブ[二]
シリア産オリーブ油石鹸アレッポ

【雑感】我が家では連れ合いがアトピーということもあって、市販の安くて香料のきつい石鹸は使っていない。たしかに泡立ちがよくて汚れをよく落とすのだが、肌から必要以上に油分を剥がしてしまう。冬になると乾燥してしまう。そこで通常の石鹸より数倍の値がするのだが、オリーブ油の石鹸を使っている。
たぶん、オリーブ油でつくった石鹸で世界的に有名なのはこのシリア・アレッポ産石鹸だろう。オリーブオイルとローレルオイルが原材料で、無添加 無香料、オーガニックの植物性。なんでも2千年ほどの歴史があるそうな。もしかしたら、ローマ帝国の公衆浴場にはこれに近い石鹸が使われていたかもしれない。
あくまで私が使用した限りでの感想だが、刺戟が少なくむやみに肌を感想させない。

外見は焦げ茶色だが、使っていると中からオリーブの鮮やかな緑色が露出してくる。

これはパレスチナの農業団体が生産している石鹸。オリーブ油が主原料で、アレッポより少し安いが、効能に差があるようには思えなかった。若干政治的な話になるが、パレスチナ市民への支援の一環で購入している。
アレッポの石鹸は有名なので簡単に手に入る。しかしパレスチナ産は政治的な問題もあるのか、まだまだ取扱店は少ない。私は関西よつ葉から購入している。
【追記】いま(2015年5月22日)シリアのアレッポ周辺はアサド大統領派と反アサド派と武装過激派勢力ISとの三つ巴の紛争地域になっている。
今後の流通が心配だ。


ブログランキングに参加しています。
晴雨堂モノクラブ 1 オリンパス・ペン E-P1
「オリンパス・ペン E-P1」発表!
オリンパスイメージングは2009年6月16日、同社初のマイクロフォーサーズ対応デジタル一眼「オリンパス・ペン E-P1」を発表した。コンパクトデジカメ並みの薄型ボディーながら、レンズを交換しての撮影が楽しめるのが特徴。(nikkei TRENDYnet)
【雑感】なにをかくそう、私は昔からオリンパス・ペンFのユーザーだった。ハーフカメラで一眼レフ、アダプターを付ければOMシステムのレンズも使える。フィルム代節約のために重宝した。今でもたまに使用している。
あのペンシリーズがデジタルとなって復活とは感慨深い。しかもお気に入り女優の宮崎あおい氏がCMを担当するとは、熱い運命を感じる。(笑)
追記にて、前身であるPEN-Fを紹介しよう。【続きを読む】をクリック。