ミカエル晴雨堂の晴耕雨読な映画処方箋

晴雨堂ミカエルの飄々とした晴耕雨読な映画処方箋。 体調に見合った薬膳料理があるように、 料理に合う葡萄酒があるように、日常の節目に合った映画があります。映画の話題をきっかけに多彩な生活になれば幸いです。詳しいレビューは「続きを読む」をクリックしてください。

「シェルブールの雨傘」 カップルで癒されたい時に〔23〕 

シェルブールの雨傘」 
アルジェリア独立戦争が背景。




【原題】Les Parapluies de Cherbourg
【英題】THE UMBRELLAS OF CHERBOURG 
【公開年】1964年  【制作国】仏蘭西  【時間】91分  
【監督】ジャック・ドゥミ
【制作】マグ・ボダール
【原作】
【音楽】ミシェル・ルグラン
【脚本】ジャック・ドゥミ   
【言語】フランス語
【出演】カトリーヌ・ドヌーヴ/ダニエル・リカーリ(ジュヌヴィエーヴ・エムリ)  ニーノ・カステルヌオーヴォ/ジョゼ・バルテル(ギィ・フーシェ)  マルク・ミシェル/ジョルジュ・ブランヌ(ローラン・カサール)  エレン・ファルナー/クローディヌ・ムニエル(マドレーヌ)  アンヌ・ヴェルノン/クリスチアーヌ・ルグラン(エムリ夫人)  ミレーユ・ペレー/クレール・レクレール(エリーズおば)

【成分】ゴージャス 切ない 悲しい 泣ける アルジェリア独立戦争 フランス 1957年~1963年 ミュージカル 

【特徴】ミュージカルの金字塔、恋愛映画の金字塔。全台詞が歌であるのが特徴で、一人の人物に扮するのに演技を担当する俳優と歌を吹き替える歌手の二重キャスティングになっているのが大きな特徴。

 ベタな恋愛物語だが、その背景に現代の国際情勢にも通じるアルジェリア独立戦争が背景になっている。主人公の青年ギィは独立を阻止する側のフランス軍兵士として出征し、将来を誓い合った彼女と引き裂かれた悲劇。

 ヒロインを演じるカトリーヌ・ドヌーヴ氏は当時17歳。この映画によって世界的に脚光を浴びる。

 映画処方箋としては幸せの在り方を考える意味で「カップルで考えよう」のカテゴリーにするべきかもしれないが、ラストの幼児の顔でささやかな幸せの中から癒しを感じたのでこのカテゴリーに選んだ。

【効能】激しい恋愛に傷つき、ささやかな幸せを見つけた若者の心を癒す効果が期待できる。

【副作用】ベタな恋愛モノに甘ったるい歌に食傷。

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「イエロー・ハンカチーフ」 カップルで癒されたい時に〔22〕 

イエロー・ハンカチーフ」 
拍子抜けするほど
「幸福の黄色いハンカチ」を踏襲。




【原題】THE YELLOW HANDKERCHIEF  
【公開年】2008年  【制作国】亜米利加  【時間】96分  
【監督】ウダヤン・プラサッド
【制作】
【原作】ピート・ハミル
【音楽】イーフ・バーズレイ ジャック・リヴジー
【脚本】エリン・ディグナム
【言語】イングランド語
【出演】ウィリアム・ハート(ブレッド)  マリア・ベロ(メイ)  クリステン・スチュワート(マーティーン)  エディ・レッドメイン(ゴーディ)  桃井かおり(モーテルの女主人)  グローヴァー・コールソン(巡査部長)     

【成分】切ない アメリカ南部 初夏

【特徴】山田洋次監督「幸福の黄色いハンカチ」のリメイク。
 拍子抜けするほど山田監督作を踏襲しているが、含みや余韻のある邦題「幸福の黄色いハンカチ」が英語の素っ気無く味もしゃしゃらも無いそのまんまの直訳タイトルのような「イエロー・ハンカチーフ」になったように、物語の内容も山田監督独特の空気感は無くなり本作はドライだ。

 主役と妻との関係は高倉版はプラトニックだが、ウイリアム・ハート版はやや肉感的で体臭を感じる。

 山田監督作でヒロインを演じた桃井かおり氏がモーテルの女主人役でカメオ出演している。

【効能】人生に希望が持てる。未来が明るくなる。アメリカと日本の感性や価値観の違いを楽しめる。

【副作用】如何にもアメリカ的リメイクで拍子抜け。典型的なアメリカンなアレンジで不快。
 
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「ツレがうつになりまして。」 カップルで癒されたい時に〔21〕 

ツレがうつになりまして。」 
うつ認識の入門篇になればいい。




【原題】
【英題】  
【公開年】2011年  【制作国】日本国  【時間】121分  
【監督】佐々部清
【制作】
【原作】細川貂々
【音楽】加羽沢美濃
【脚本】青島武
【言語】日本語
【出演】宮﨑あおい(髙崎晴子・ハルさん)  堺雅人(髙崎幹夫・ツレ)  津田寛治(髙崎和夫)  大杉漣(栗田保男)  余貴美子(栗田里子)  田村三郎(津田部長)  中野裕太(小畑)  梅沢富美男(三上隆)  田山涼成(加茂クリニック加茂院長)  吹越満(杉浦)  犬塚弘(乾坤堂の川路)  山本浩司(君塚編集者)  伊嵜充則(書店の次男坊)        

【成分】コミカル 切ない 泣ける 鬱 気分障害 夫婦愛 気分障害

【特徴】大河ドラマ「篤姫」で夫婦役を演じた宮崎あおい氏と堺雅人氏が再びコンビを組む。今回も病んだ夫をシッカリ者の妻が支える構図である。

 今や現代病として認知され、多くの企業が従業員の鬱発症に頭を悩ませている鬱病を初めて主題として取り上げ前面に打ち出したメジャー邦画として画期的である。
 ただ、メジャーであるゆえに内容は悲観色を薄めハートフルなものにしているので、鬱を理解する入門編としてとらえるべきだろう。

【効能】鬱病を理解する一助になる。

【副作用】一部鬱罹患者および関係者にとっては自分たちの体験から乖離しているように見え不快感。
 
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「ゲゲゲの女房」 カップルで癒されたい時に〔20〕 

ゲゲゲの女房」 
青年水木しげるに酷似のクドカン

 


【原題】
【公開年】2010年  【制作国】日本国  【時間】119分  
【監督】鈴木卓爾
【原作】武良布枝
【音楽】鈴木慶一
【脚本】大石三知子 鈴木卓爾
【言語】日本語       
【出演】吹石一恵武良布枝)  宮藤官九郎(武良茂)  村上淳(金内志郎(茂の家を間借りする絵描き))  坂井真紀(田所初枝(布枝の姉))  宮崎将(安井庄治(漫画家志望の学生))  柄本佑(佐久間弦太(漫画編集者))  夏原遼(飯塚正夫(布枝の弟))  平岩紙(飯塚只子(布枝の義妹))  沼田爆(飯塚長兵衛(布枝の父))  佐藤瑠生亮(飯塚照夫(布枝の甥))  久保酎吉(梅田栄一郎(貸本マンガ家))  金子清文(長田利一(貸本マンガ家))  諏訪太朗(三ノ輪清彦(貸本出版社社長))  渡辺謙作(新田義夫(米屋))  鈴木慶一(都筑睦夫(貸し本屋))  唯野未歩子(小夜子(出版社ビル前の女))  陰山泰(磯貝則夫(税務署員))  岡部尚(細蟹忠雄(税務署員))  歌川椎子(寺山治子(仲人))  吉岡睦雄(川男1)  宇野祥平(川男2)  伊藤麻実子(小豆洗い)  石垣光代(火消し婆)  寺十吾(倉石昌太郎(編集者))  徳井優(ぬらりひょん)  南果歩(武良琴江(茂の母))
      
【成分】不思議 切ない コミカル 漫画 妖怪 1950年代?
  
【特徴】漫画家水木しげる氏の妻である武良布枝氏の自伝『ゲゲゲの女房』が原案。NHK朝の連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」(松下奈緒氏主演ドラマ)放送終了後に公開されたが、企画そのものはNHKより先行して行われた。

 NHK版は爽やかな朝のドラマに相応しい明るくてユーモアのある内容だが本作は些か陰鬱。ドラマ版は布枝氏の楽しい思い出を抽出したものに対して、映画版は苦しい貧困の思い出を抽出したものと考えたらいいだろう。
 
 時代背景は昭和30年代であるが、30年代の風景は主人公の周辺のみで、街の風景や風俗は21世紀の現代である。制作者側は現代の風景で昭和30年代を演じる事がコンセプトと主張しているようだ。
 
 クドカンこと宮藤官九郎氏が若い頃の水木しげる氏に酷似しているので、彼の水木しげる振りは必見。
     
【効能】夫婦というものを考えるよいきっかけになる。
 
【副作用】暗くて淡々としていて白ける。
 
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「ブレインストーム」 カップルで癒されたい時に〔19〕 

ブレインストーム」 
ナタリー・ウッドの遺作。

 


【原題】BRAINSTORM
【公開年】1983年  【制作国】亜米利加  【時間】100分  
【監督】ダグラス・トランブル
【原作】
【音楽】ジェームズ・ホーナー
【脚本】ロバート・スティッツェル フィリップ・フランク・メッシーナ
【言語】イングランド語       
【出演】クリストファー・ウォーケン(マイケル・ブレイス)  ナタリー・ウッド(カレン・ブレイス)  ルイーズ・フレッチャー(リリアン・レイノルズ)  クリフ・ロバートソン(アレックス・ターソン)  ジョー・ドーシー(ハル・エイブラムソン)  ジョーダン・クリストファー(ゴーディ・フォーブス)  ドナルド・ホットン(ランダン・マークス)  アラン・ファッジ(ロバート・ジェンキンス)  ジェイソン・ライヴリー(クリス・ブレイス)  ダレル・ラーソン(-)  ビル・モーレイ(-)
      
【成分】不思議 不気味 恐怖 知的 切ない SF 特撮
 
【特徴】特撮の巨匠ダグラス・トランブル監督によるSF名作。
 体験した記憶や感覚をそのまま磁気テープに記録して他人の脳にもダイレクトに同じ体感を経験させる画期的装置をめぐる主人公と軍との闘いを描く。
 研究責任者が急死間際に自分の死の体験を記録する一種の臨死体験場面が評判になった。
 
 撮影中にヒロインを演じていたナタリー・ウッド氏が謎の死亡、撮影現場は警察の対応や脚本の書きかえ等で大混乱した。 
    
【効能】人間の負の可能性と正の可能性を考えさせられる。作中の臨死体験に畏怖を覚える。
 
【副作用】作中の臨死体験に恐怖を覚えトラウマになる。後半は撮影陣の止むを得ない事情で大味感が残る。
 
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「ローマ、愛の部屋」 カップルで癒されたい時に〔18〕  

ローマ、愛の部屋」 
爽やかなレズ映画の佳作。




【原題】HABITACION EN ROMA
【英題】ROOM IN ROME
【公開年】2010年  【制作国】西班牙  【時間】107分  【監督】フリオ・メデム
【原作】
【音楽】ジョスリン・プーク
【脚本】フリオ・メデム
【言語】イングランド語 一部スペイン語 ロシア語 イタリア語
【出演】エレナ・アナヤ(アルバ)  ナターシャ・ヤロヴェンコ(ナターシャ)  エンリコ・ロー・ヴェルソ(マックス)  ナイワ・ニムリ(エドゥルネ)

【成分】笑える 楽しい 知的 切ない セクシー かわいい 同性愛 レズビアン・ゲイ映画 ローマ

【特徴】たまたまローマ観光で出会った生い立ちの違う2人の女性が一夜を同じ部屋で過ごし愛し合う。
 レズビアン・ゲイ映画の佳作。セックス場面よりは「恋人同士」の会話や精神的触れ合いに重心を置いた文藝作。
 美しいキャスティング、浅黒いラテン系の女性と金髪色白のロシア系女性のカップルは目の保養になる。

 人それぞれ違うと思うが、私の夜の営みは途中休み休み時間がかかってしまうので、作中の色事のテンポは感情移入してしまう。
 念のためにいうが、私の相手は異性である。

【効能】恋人との初夜の感動が甦り爽やかな興奮を体感できる。

【副作用】ポルノ映画と思って鑑賞した人は拍子抜け。同性愛に嫌悪感を持つ人には唾棄すべき異常作品に見える。

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「上海にかかる橋」 カップルで癒されたい時に〔17〕 

上海にかかる橋」 
80年代の中国映画を代表する名作恋愛劇。

 
「大橋下面」病院からの帰り道の場面。
中国本土でも未ソフト化らしい。百度百科から参照。 
  
【原題】大橋下面
【公開年】1983年  【制作国】中華人民共和国  【時間】117分  【監督】白沈
【原作】
【音楽】劉雁西
【脚本】
【言語】中国語
【出演】龔雪(秦楠)  張鉄林(高志華)  王频(高志華の母)  殷新(肖云)  奇梦石(秦楠の父)  袁凯(高英華)  方超(冬冬) 
  
【成分】個人経営 開放政策 恋愛モノ 文革 80年代前半 中国上海    
       
【特徴】80年代から本格化した開放政策下の中国上海が舞台。現在の資本主義的ビル群が立ち並ぶ上海と違って、当時は戦前の街並みが殆ど残っている古き良き風景である。
 文革で迫害を受けた政治家・藝術家たちの復権を象徴する作品でもあるので、人民公社から「個人経営」へと移行する社会背景と地方へ下放された若者たちの心の傷と明るい未来への期待が全面に表れている。
 当時、若手俳優だった龔雪氏と張鉄林氏の素直で初々しい演技と、辛かった時代から明るい明日に向かって進むカップル像に癒される。
 現在の中国では古臭いと評価されているのか、ソフト化されていないようだ。
   
【効能】直向な若いカップルの姿に癒され未来が明るくなる。
 青年時代に恋人と過ごした一場面を思い出す。
 
【副作用】現政策の肯定と前政策の否定が露なので政治臭を感じ不快感。素朴な映画の舞台にひきかえ現在の華やか過ぎる上海に不快感。
 
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