「プール」 心を落ち着かせたい時に〔4〕
晴耕雨読な生活と人生の終末。
【原題】
【公開年】2009年 【制作国】日本国 【時間】96分 【監督】大森美香
【原作】桜沢エリカ
【音楽】金子隆博
【脚本】大森美香
【出演】小林聡美(京子) 加瀬亮(市尾) 伽奈(さよ) シッテイチャイ・コンピラ(ビー) もたいまさこ(菊子)
【成分】ファンタジー 不思議 可愛い 晴耕雨読 チェンマイ タイ 南国
【特徴】小林聡美氏を主役に据えた癒し系シリーズ? 「かもめ食堂」を第1弾とすれば、これは第3弾になるか。
1人の女子大生が卒業記念にチェンマイで気ままな生活をしている母親のもとを訪ねる。母親が住んでいる民宿?のプールに様々な事情を抱えた5人が集い物語が展開していく。
爽やかな南国の穏やかな日々を過ごす登場人物たちに癒されるかもしれない。
【効能】4人の晴耕雨読な生活に癒され、世間の修羅場をひと時だけ忘れさせてくれる。タイに興味を持ち旅行したくなる。
【副作用】少しあり得ない非生産的で生活臭希薄な世界に違和感を感じる。主人公の母親の身勝手さ無責任さに怒りをおぼえる。
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「マザーウォーター」 心を落ち着かせたい時に〔3〕
今度は京都を舞台に
3人の美女と1人のオバサンが織り成す
癒し空間

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【原題】
【公開年】2010年 【制作国】日本国 【時間】105分
【監督】松本佳奈
【原作】
【音楽】金子隆博
【脚本】白木朋子 たかのいちこ
【言語】日本語
【出演】小林聡美(セツコ) 小泉今日子(タカコ) 加瀬亮(ヤマノハ) 市川実日子(ハツミ) 永山絢斗(ジン) 光石研(オトメ) もたいまさこ(マコト) 田熊直太郎(ポプラ) 伽奈(ある人)
【成分】ファンタジー 知的 喫茶店 ショットバー 豆腐屋 晴耕雨読 京都
【特徴】小林聡美氏を主役に据えた癒し系シリーズ? 「かもめ食堂」を第1弾とすれば、これは第4弾になるか。
京都を舞台に、ショットバーのセツコ、喫茶店のタカコ、豆腐屋のハツミの三美女とミステリアスおばさんマコトの4人を軸に、力まない脱力した穏やかな知的空間が広がる。
【効能】4人の晴耕雨読な生活に癒され、世間の修羅場をひと時だけ忘れさせてくれる。
【副作用】作品が普通の現代生活を装いながら、少しあり得ない非生産的で生活臭希薄な世界に違和感を感じる。
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「私は猫ストーカー」 心を落ち着かせたい時に〔2〕
猫が居る穏やかな町の風景を楽しもう。
【原題】
【公開年】2009年 【制作国】日本国 【時間】103分 【監督】鈴木卓爾
【原作】浅生ハルミン
【音楽】蓮実重臣
【脚本】黒沢久子
【出演】星野真里(ハル) 江口のりこ(真由子) 宮崎将(鈴木) 品川徹(猫仙人) 諏訪太朗(僧侶らしい男) 寺十吾(編集者) 岡部尚(健吾) 瀬々敬久(植木に水をやる男) 黒沢久子(猫に餌をやっている女) 麻生美代子(大家) 徳井優(古本屋の主人) 坂井真紀(古本屋の奥さん)
【成分】楽しい かわいい 古本屋 猫
【特徴】タイトル負けしていない。タイトルに違わない猫映画である。穏やかな町の風景、猫がどっしりと鎮座する古本屋、晴雨堂好みの知的空間である。
低予算の良さ、自主制作風の良さを出しているので、映画としての味付けは極めて薄い。多くの映画ファンには退屈に見えるだろう。
【効能】猫のいる穏やかな知的空間に心が癒される。
【副作用】メリハリを感じないので退屈になり、時間と金銭の浪費感を味わう。脚色過多で猫を十分堪能する事ができず不満が生じる。
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「刑務所の中」 心を落ち着かせたい時に〔1〕
【公開年】2002年 【制作国】日本国 【時間】93分 【監督】崔洋一
【原作】花輪和一
【音楽】佐々木次彦
【脚本】崔洋一 鄭義信 中村義洋
【出演】山崎努(受刑者No.222 花輪) 香川照之(受刑者No.134 伊笠) 田口トモロヲ(受刑者No.124 田辺) 松重豊(受刑者No.128 小屋) 村松利史(受刑者No.62 竹伏) 大杉漣(ティッシュマン高橋) 伊藤洋三郎(掃夫友田) 遠藤憲一(ミリタリー中田) 浅見小四郎(ミリタリー佐藤) 粟田茂(ミリタリー田村) 恩田括(ミリタリー木下) 小木茂光(ミリタリー佐伯) 椎名桔平(医官) 窪塚洋介(浜村) 木下ほうか(大内) 長江英和(岸田) 榎戸耕史(野口) 戸田昌宏(中井) 山中聡(加藤) 斎藤征義(戸川) 森下能幸(原山) 黒沼弘巳(それじゃさま青島) 草薙良一(藤島) 斎藤歩(工場担当横山) 大橋一三(計算工山本) 田村上連(班長内) 中村義洋(配食係) 林海象(クロスワードの受刑者) 本田徳樹(佐々木さん) 宮川宏司(本島) 本間盛行(モミアゲの受刑者) 三原康可(看守稲川) 飯島大介(看守杉野) 田邊年秋(看守水上) 小形雄二(工場区長)
【成分】笑える 楽しい コミカル 社会風刺
【特徴】漫画家花輪和一氏の原作をほぼ忠実に実写映画化。銃砲刀違反で懲役刑となった花輪氏本人が刑務所内部の風景や生活を緻密な記憶力とデッサンで漫画化したのが原作だが、本作も刑務所の内部をほぼ忠実に再現。
バイオレンス映画のイメージが強い崔洋一監督だが、本作はいたって穏やかで癒し系、暴力場面のかけらも無い。
【効能】実にほのぼのと穏やかな小春日和といった雰囲気、荒んだ心が和んでくる。
【副作用】囚人の待遇の良さに犯罪被害者は不快感を抱くかもしれない。
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