ミカエル晴雨堂の晴耕雨読な映画処方箋

晴雨堂ミカエルの飄々とした晴耕雨読な映画処方箋。 体調に見合った薬膳料理があるように、 料理に合う葡萄酒があるように、日常の節目に合った映画があります。映画の話題をきっかけに多彩な生活になれば幸いです。詳しいレビューは「続きを読む」をクリックしてください。

第2282回「雨の日はどのようにテンションを上げますか?」 

こんにちは!トラックバックテーマ担当の岡山です今日のテーマは「雨の日はどのようにテンションを上げますか?」です梅雨シーズンがやってきましたね雨の日はなかなかテンションが上がらず困っちゃいますが、私が雨の日にテンションを上げる方法は雨音に紛れて大きな声で歌を歌うことです日ごろは外で大きな声を出すことはできませんが、雨の日は思いきり大きな声で歌うことができるので、テンションを上げることができておすすめ...
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【雑感】チャリン通勤なので、雨天は蒸し暑いカッパを着てペダルを漕がなければならないからテンション下がる。フードを被れば視界が狭くなる。どんなに通気性の良い合羽を着てもチャリなので冬でも背中が蒸れてくる。真夏などはサウナ状態だ。

 そんな憂鬱な時は「Uボート」の一場面を思い出す。悪天候の時化のなかを作戦海域に向けて航行する主人公たちのUボート。艦長以下数名が艦橋で双眼鏡をもって周囲を見張るのだが容赦なく荒波が襲い掛かる。陸では物静かな紳士の艦長は、ここではやたらテンション高く怒号でボヤキまくる。
 この艦長をドイツ語のボヤキを思い出すとスカッとストレスが消えていく。

(鋭意執筆中)


 
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第2252回「春にしてみたい事は?」 晴雨堂は家族や友人知人らとプライベート桜の園で賑やかに花見をしたい。 

こんにちは!トラックバックテーマ担当の梅宮です今日のテーマは「春にしてみたい事は」です月になりましたね春ですねー暖かい日が多くなり気分もウキウキして何か楽しい事がしたくなりますね梅宮は苺が好きなので最近は苺の種類がたくさんありますし今年こそは食べ比べをしてみたいと思いますみなさんが春にしてみたい事は何ですかたくさんの回答、お待ちしておりますトラックバックテーマで使っている絵文字はFC2アイコン (...
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【雑感】気心の知れた家族や友人知人ら十数名で満開の桜の下での大宴会をやりたい。

 しかし残念ながら昔と違って友達付き合いは頻繁ではなく、親戚縁者の交流も大昔ほど盛んではない。所帯をもってからは連れ合いと二人だけの花見が十年ほど続き、息子を授かってからは家族三人の花見を行うようになったが、近所の手作りパンやからサンドウィッチなどを購入して満開の桜の木の下で食べるくらいか。

 今年は学校が入学式を催す時期に満開となり、この今日明日は絶好の花見日和なのだが、残念な事に天気が些か良くない。一昨日から小雨が降ってはやみ降ってしやみの繰り返しだ。
 よって、自宅のベランダから見える満開の桜の大木を愛でながら酒を少々いただくことにした。

桜を肴に酒。

 ベランダから見事な桜の大木が花を咲かせているので、まるで雲海のように見えなくもない。なかなかの迫力なので無理に花見スポットの公園に出かけなくても家でのんびり熱燗を飲みながら桜の海を見下ろすのも一興だ。
 ビールやウヰスキーも良いが、染井吉野は日本酒が一番合う。

ベランダに迫る桜。

 私は中層五階建ての団地の最上階に住んでいるのだが、花開いた枝がベランダのすぐ下まで迫っている。写真では判り辛いが右下に映る金属のパイプのようなものはベランダの欄干、緑色の苔のようなものはベランダの縁のセメントに生えている。
 普段は桜を下から見上げる事が多いのだが、自宅からは見下ろす構図だ。写真を撮っている時は「美しい」と感動しながらシャッターを切るのだが、こうして出来上がった写真を見ると桜の花というよりは子供の頃に見たホラー映画の巨大怪物の口腔に見えてしまう。
 やはり桜は見下ろすよりは見上げたほうが良いのかな?

司牡丹

 今日飲んだ酒は故郷の有名ブランド司牡丹である。以前は高知の酒といえばこれが定番だったように思うが、今はすっかり土佐鶴に圧されてしまったかのように見える。
 因みに高知には人口が堺市よりも少ないのに醸造所が二十数カ所あり、まさに各市町村に一件造り酒屋があるような勘定だ。地元でしか流通していない酒も多い。一般に辛口の酒が好まれる。

晴雨堂関連作品案内
Kirschblen - Hanami ドーリス・デリエ監督 2008年
 日本を舞台にしたドイツ映画。小津安二郎「東京物語」から着想を得て企画制作されたといわれている。妻に先立たれたドイツ人紳士が妻の憧れの国日本を訪れる事から物語が発展。
 満開の桜の下で踊る日本人少女と主人公の老紳士の出会いが印象的。

櫻の園【HDリマスター版】 [DVD] 中原俊監督 1990年
 女子高演劇部を舞台にした物語。晴雨堂は出演女優のつみきみほ氏が目当てで写真集やビデオソフトを購入。
 作中で使用された高校の制服は映画のためにデザイン・制作された。


 
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春の東京へ行ってきた(1) 定番のスカイツリーと東京タワー 晴雨堂の晴耕雨読な日常[二六三] 

春の東京へ行ってきた。

春のスカイツリー。
春のスカイツリー
さすが天下のスカイツリー、観光客でごった返していた。


【雑感】休みを利用して春の東京へ行ってきた。

 5歳児の息子はすっかり鉄道にハマってしまって、新幹線をはじめ日本の主要電車の形式を概ね暗記するほどまでになった。これまで新幹線以外の関西の鉄道は乗ってきた。その息子の念願である新幹線に乗るために東京旅行を企画したのである。
 チケットと宿の手配は連れ合いが全て行った。当初の予定では、ジブリアニメのファンである息子のために三鷹の森ジブリ美術館見学を考えたが、残念な事に学校が春休みのため予約がいっぱいで確保できなかった。以前に映画レビュー友のお鈴氏らの良き評判を聞いていたので私自身も行ってみたかったのだが残念である。

新幹線の到着を待つ息子。
新幹線を待つ息子と連れ合い。息子は喜ぶと両手をわなわなと震わす。

 とにかく息子は「新幹線!新幹線!」と騒ぐ。乗り込んでからも飽きずに車窓の景色を見続ける。東京についてからは、「はやぶさ!こまち!」と叫ぶ。山手線の緑線の車両を見つけると「やまもと線!」と大声あげる。

 ジブリ美術館がダメとなると、東京観光は定番のスカイツリー東京タワーに切り替えざるを得ない。スカイツリーは確かに巨大な鉄塔だった。周辺は観光客でごった返し、エレベーターには長蛇の列、乗り込むのに相当時間を費やす。

スカイツリーから見た東京タワー。
スカイツリー展望台から見た東京タワー

 スカイツリーから東京タワーが見えるはずだが、私はなかなか気が付かなかった。もう少し高いイメージがあったからだ。連れ合いから指摘されるまで上記写真のタワーが東京タワーであるとは信じられなかった。高いビルに囲まれてしまって、なんだか普通の電波塔にしか見えない。しかもこの画角、明らかにスカイツリー展望台は東京タワーを見下ろしている。
 展望台にはお洒落なカフェがあって、そこで外の景色を眺めながら珈琲やビールなどを飲む事ができる。椅子や食器などは今風の洗練されたデザイン。夜になるとさぞかし迫力ある夜景が拝めるだろう。なにしろ東京23区は大阪市の5倍の人口を誇る巨大都市だから。

 都内のホテルで一泊した後、東京タワーに行った。私は既に中学2年生の時に東京タワーを経験しているが、連れ合いと息子は未体験だった。やはり「三丁目の夕日」の時代から今日に至るまで東京のシンボルであり、巨大タワーの座をスカイツリーに譲ってしまった以降も昭和の東京を代表し続ける。なので表敬訪問しなければなるまい。

春の東京タワー。
春の東京タワー。周辺の桜はほぼ満開だった。

 やはり晴天に映える赤い鉄骨と重力バランスを考慮した曲線美が美しい。しかし、30年以上前に登った印象とはずいぶん違って見えた。この四半世紀以上の時代の流れで周囲に高いビルが乱立し、大阪の大阪城や通天閣ほどではないにしても高い建造物に埋もれだして高さを感じなくなってしまった。なにしろ、前日はスカイツリーの展望台から東京タワーのてっぺんを見下ろしてしまったからだ。
 また、中学生の頃の印象は技術の粋を凝らした鉄塔らしく展望台の内装も今風に思えたのだが、スカイツリーのお洒落なカフェを体験した翌日の東京タワーは昭和まるだし。しかも珈琲は紙コップ、パフェはプラカップ。
 東京タワーも大阪の通天閣みたいになっていくのだろうか。しかし、それはそれで面白い。むしろとことん昭和を代表するスポットとして活躍してほしい。下手に今風にするよりは、敢えてペンキの剥がれた古いベンチやテーブルを使用して1950年代から1970年代をイメージして勝負してほしい。
 いや、いっそのこと開き直って「三丁目の夕日」の世界を前面に出してほしい。

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ALWAYS三丁目の夕日/続・三丁目の夕日/三丁目の夕日'64 三作品収納版(Blu-ray)


 
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実写版「ゴースト・イン・ザ・シェル」に対する押井守監督の見解。そして晴雨堂の意見。 

実写版「ゴースト・イン・ザ・シェル」に対する 
押井守監督のインタビュー


 実写版「ゴースト・イン・ザ・シェル」に対する押井守監督のインタビュー - Part 1
SFの金字塔「攻殻機動隊」の実写映画「ゴースト・イン・ザ・シェル」が来月公開される。公開を前に、IGNは1995年の「GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊」を手掛けた押井守監督をインタビューする機会を得た。(IGN JAPAN)


【雑感】押井監督らしい発言だと思った。
 しかし私は多くの点で監督の意見を表現者の範となるべき清々しい発言と思いながらも、意見を異にしている。「表現の自由真理教」の信徒を自負する私ではあるが、監督の意見に共感はすれど賛同しない部分もある。

 スカーレットは「考えられる最良のキャスティング

 「アジア人の女性が演じなければいけないという主張に根拠はない

 「映画の世界ではジョン・ウェインがチンギス・カンを演じたり、アラブ人のオマル・シャリーフがスラブ人のドクトル・ジバゴを演じることができます。こういうことは映画世界の慣習

 「それが許されないのなら、ダース・ベイダーは英語を喋ってはいけないことになる

 「反対している人たちは、私には政治的動機を持っているように思えてなりません。芸術の表現というのは、政治に縛られない自由なものであるべきだと信じています

 私が賛同できるのは、スカーレットの起用と表現の自由だけだ。もともと草薙素子は「日本人」でありながら顔つきは欧米風なので、むしろスカーレット・ヨハンソンは似ているのである。当初は白人が演じる事に違和感を抱いたが、Trailerを観て認識を改めた。酷似と言ってもいいくらいだ。
 逆に日本人が演じるとしたら誰なのか困るだろう。パッと思い浮かんだ女優は秋野暢子と江角マキコ、秋野暢子は雰囲気は近いが年嵩を重ね過ぎている、江角マキコは女優引退。30代から40代の女優で似ているイメージの女優はいったい他に誰がいるだろうか? ネット上で評判の小室淑恵はたしかに似てはいるが女優ではないし、矢島舞美はコスプレは良いかもしれないが年嵩が足らない。それにイメージが近いだけでなく豪快な格闘場面に耐えうる女優という人材となると私は厳しいと思う。
 個人的には栗山千明を推しているが。

 ジョン・ウェインがチンギス・カンを演じるというのは、昔から反感に近い違和感を抱いていたので賛同しない。映画世界の慣習というよりはハリウッドの慣習やろう、と言いたい。
 たしかに近年は邦画でも「テルマエ・ロマエ」のように日本人がローマ人を演じたり、古くは大映映画の「釈迦」で中村玉緒や山田五十鈴ら日本俳優がアーリア人を演じるなど日本映画界でも前例はあり、それらはそれで面白かったが、私はそれでも史実を意識した映画については考証に忠実であってほしい。
 「クレオパトラ」でエジプト王宮に金髪碧眼の侍女がいたり、「北京の55日」で西太后ら清朝の要人たちが白人まるだしなのは正直嫌悪である。メル・ギブソン監督「パッション」のようにメイクや演技でアメリカ人臭さを払拭してアラム語やラテン語が飛び交う世界の方が気持ちいい。
 ただ、「攻殻機動隊」は原作自体が無国籍風なのでどの国や民族が演じても問題は無いと思っている。この点については押井監督の意見と隔たりはあまりない。

 そして「反対している人たちは、私には政治的動機を持っているように思えてなりません。芸術の表現というのは、政治に縛られない自由なものであるべきだと信じています」については、
 前半部分の政治的動機については私の場合は趣味の問題であって要らざる勘繰り(政治的動機で反対する者も多いと思う)、後半の自由なものであるべきは賛成である。


 
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第2246回「映画を観るときは2D派?3D派?」 晴雨堂は基本2D派。 

こんにちは!トラックバックテーマ担当の岡山です今日のテーマは「映画を見るときは2D派?3D派?」です最近の技術の進歩には驚かされますよねほとんどの映画は3D版も同時に公開されて中には4D版もよく見かけるようになりました映画を見るときの選択肢が増えて嬉しいのですが、私はアナログタイプで映画館で映画を観るときは迷うことなく2D版を選択します平面的な方が私は落ち着いて鑑賞できるので2D派ですみなさんは映...
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【雑感】私も岡山氏と同じく2D派である。

 今の3Dはかなり進歩したかもしれないが、私には迫力を感じる事が出来なかった。ジェームズ・キャメロン監督の「アバター」あたりから流行りだしメジャーなハリウッド娯楽大作は概ね3D版も公開されるようになったが、顔から50cm手前に40cm×20cmくらいの長方形の立方体のようなスクリーンが浮かんでいるように見え、その中で人形がちまちま動いているような雰囲気で、壮大な世界観が逆に縮こまった感がした。

 なので3D版は観なくなった。専用ゴーグルを買ったが使用することなく居間の小物入れに数年間しまい込んだままにしていたら、ハイハイができるようになった息子が引き出しの中を引っ張り出してゴーグルを見つけ、自分の顔にかけて遊んでいるうちにフレームを折ってしまった。
 もちろん、新しいゴーグルは購入していない。

 今の3D版や4D版は進歩して臨場感満点の大迫力かもしれないので、また3D版も楽しみたいとは思っている。しかし、「第1963回『映画は迫力のある映画館派?まったり家で見る派? 』」でも答えたように、作品によりけりだ。
 技術が進んで原節子主演の「東京物語」がカラーの3D版にできたとしても観る気はしない。やはり白黒の2Dでないと納得できないし、戦後間もない時代の雰囲気を楽しめない。ジョン・カーペンター監督「ダーク・スター」は映画館よりもゴミ屋敷状態の四畳半で薄汚れたブラウン管TVで鑑賞した方が合っている。
 だが、カーク・ダグラス主演「スパルタカス」やチャールトン・ヘストン主演「ベン・ハー」は4Dでも観てみたい。

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第1963回「 映画は迫力のある映画館派?まったり家で見る派? 」 晴雨堂は不本意ながら自宅鑑賞派である。
第1361回「映画を観るなら映画館?それとも家?」 


 
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昭和の天然記念物「サザエさん」を観ていると、ときどき切なく羨ましく思う時がある。 晴雨堂の晴耕雨読な日常[二六〇] 

番組改編で「サザエさん」生き残り、
昭和アニメに生き残る道はあるか


 フジテレビが6日、都内ホテルで4月改編発表会を開いた。メインスポンサーである東芝の経営危機などにより一部で打ち切り報道まで出ていた長寿アニメ「サザエさん」は、継続することがわかった。しかし最近ネット上では「つまらない」「打ち切りでいい」という声が出ているのも事実で、今後必ずしも安泰とはいえない。日本人なら知らない者はいないとまでいわれる、昭和が生んだ国民的人気アニメに生き残る道はあるか。(THE PAGE)

【雑感】サザエさん」は今や昭和の文化遺産である。戦後間もない昭和二十年代の大家族の雰囲気を今に伝える貴重な「時代劇」でもある。
 ネットで「つまらない」とか「打ち切りでいい」という声がある一方で存続してほしいと願う声も少なくないはずだ。そもそも100%支持される作品も100%反対される作品もこの世には存在しない。

 「サザエさん」は小学生時代よく観ていた。日曜夕方の時間帯は子供時代の私にとってはアニメの時間だった。小学一年生時代を例にとれば、風呂からあがって夕飯を食べながら「科学忍者隊ガッチャマン」を観、続けて「サザエさん」を観るのが習慣になっていた。
 ところが中学生になってから「サザエさん」を観なくなっていく。学校の水泳部に入り放課後や休日の練習に加えて友人たちとの付き合いもあって「サザエさん」放映時間は出先の事が多くなった。
 加えて「宇宙戦艦ヤマト」ブレイクによる本格アニメ文化の興隆と「アニメージュ」創刊で、それまでアニメであれば何でも分け隔てなく面白く観ていたものが趣向に激変が生じた。
 大人志向の「ルパン三世」も幼児向けの「ハイジ」や「キャンディ・キャンディ」も同じように面白く感じることができたのが、ヤマトやガンダムといったリアル志向の戦争アニメへとマニアックに特化してしまい、それが「サザエさん」から遠ざかる原因の第一になった。万人ウケのアニメに物足らなさを感じるようになっていく。

 高校生になると「超時空家族サザエさん」などと呼んで茶化したり突っ込みを入れたりもした。同じように超時空状態の家族に「ドラえもん」があるが、あれは登場人物こそ歳はとらないし人物相関も殆ど変化はないがドラえもんの関係者全員がまるごと時空を移動している。私が小学生だった頃はのび太の父母は戦中に子供時代を過ごしていたが、いつの間にか戦後生まれになり、今は私よりも歳下の設定になっている。
 しかし「サザエさん」はずっと1970年代で停滞し続ける。テレビが薄型液晶に変わる事はないし、波平がPCを操る事も無いしカツオが中島君とラインをやる事も無い。今や時代とのズレが家電などの小道具で顕著になってきたが、そのズレは私が高校生の頃から徐々に表れ始めていた。それが悪い意味で滑稽だった。
 サザエのトレードマークとなったあの髪型とて、本来は独特のファッションではなく戦後間もない頃の流行ファッション、私が高校一年生の頃に流行った聖子ちゃんカットと変わらない。波平やマスオさんの丸眼鏡も御洒落でかけているのではなく、戦後間もない頃のありふれた形だった。
 一時は昭和にこだわる「サザエさん」を過去の遺物と否定的にみなしていた。

 今は逆に「サザエさん」に対して強い憧れと切なさを感じる。まず、「サザエさん」を観ていたのは小学生時代の家族団欒の時間帯、そしていまタラちゃんくらいの歳頃の息子を持つ身となってしまうと、「サザエさん」のような「超時空」状態が羨ましく思う時が頻繁にある。
 息子の成長を願うと同時に、「サザエさん一家」のようにいつまでも歳をとらず人物相関も変わらず、停滞した幸せな時間の中で生きたい願望を抱くときがある。新しい出会いが無い代わりに別れも無い。

 俺も歳をとったのかな?

 連載や放送が延長になった結果、超時空状態になってしまっている作品は「サザエさん」だけではない。前述の「ドラえもん」もそうだし「名探偵コナン」も現役だ。しかしこれらは時代に寄り添い変化していく。「サザエさん」だけが私が子供だった頃の1970年代の世界のまま続いている。
 ここまできたら文化を扱うメディアの責務として昭和の平凡な家族風景を残す時代劇アニメを維持するのは意義ある事だと思う。平安時代を残す雅楽や室町時代を残す能や狂言、江戸時代を残す歌舞伎や古典落語と同じ域に来ているのではないか。冗談ではなく真面目な話で。




 
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「話の通じない人たち、SNSを利用して思う、議論に向かないメディアだ」〔1〕  晴雨堂の晴耕雨読な日常[二五九] 

SNSは、やはり議論に向かない。

2017.02.09Twitter画面
2017.02.09Twitter画面。
ユーザーの名前はイングリッシュ系、欧米のアニメファンによる作画か?
 
【雑感】こんな事をいうと、古くからの友人たちから「いやいや、ミカエルの方からあちこち喧嘩うってるんちゃうんか」と突っ込まれるが、そうだとしてもその「喧嘩」すら成り立たない奇妙な世界がネット社会の特徴かもしれない。

 まず、ネット上の議論は相手の顔が見えていないので、表情の無い活字による文面のみでやり取りする。直接相対しての議論なら、真面目に真剣に論を展開しているのか、怒っているのか、あるいは相手を小馬鹿にして戯言を並べているのかが相手の表情や語調などから読み取れる情報で推察できるのだが、活字は単なる記号でしかない。
 この表情の無い記号の並びが曲者である。

 よく軽んじられるのが言論界のルールである。これを知ってて無視しているのか、知らないで無視しているのか、よく判らないがあまりにも多い。
 例えば、私は相手の言に対して反論するとき、相手の言を抜粋する事も多々あるのだが、その場合はカギカッコ括りにして相手の発言を一字一句違わずに抜粋する。あるいはネット社会の場合は引用符「<」を抜粋文各行に冠する事もある。これは「自分ルール」ではなく言論界のルールである。
 それは相手の発言に対する反論を述べている事を正確に表す意図がある。相手に「お前の発言はこうだが俺はこう考える」を明確にするためで、口頭の議論と違い相手の発言が記録に残る利点を活かし念のためさらに強調する意味合いがあるのだが、それでも相手から「前後の文脈を考えろ」との批難を受ける事が多々ある。

 ところがネットではそんなルール無視なのである。
 相手が的外れの反論をされるので、「どういうつもりや」と問いただしたら相手は「貴方は○○と言った」というのだが、もはや私の元の発言とは似ても似つかない文面なのである。無茶苦茶だ。
 同じ日本語でも、住んでる地域や生まれた世代によって意味が微妙に異なる。だから通常の会話でも自分の発言が意図しない方向へ解釈されたり誤解されてしまう事が多々ある。しかし文章による議論は発言が「文」という記録に残るから、誤解を防げる利点があるのだ。
 しかし残念な事に多くの方々は口頭の世間話と全く同じ感覚で、他人の発言を自分勝手な解釈で捉えて反論する。下手をすれば、私が言ってもいない架空の発言に対して反論を試みるので、私にしてはもはや話にならないのだ。
 その上ネットでは相手が私への反感と悪意で作り上げた架空の発言が晴雨堂ミカエルの発言として拡散するので非常に迷惑千万である。下手をすれば名誉棄損の疑いすらある。

 ネットの無い時代であれば、市井の口頭の議論はある意味適当いい加減で、突っ込まれても「俺はそんな事いってない」「忘れた」でしらをきれた。
 雑誌や新聞紙上の議論では文章という記録に残る。議会や裁判では書記が発言を速記にて正確に記録するし、録音でも記録にとる。なので発言者は慎重に発言する。最悪、名誉棄損に抵触して紛争になる場合もあるからだ。
 ネット社会に於ける議論とは、市井の居酒屋の議論と違い、新聞や雑誌上の議論と同様の重さがある。場合によってはそれ以上だ。下手をすれば世界70億の人間へと拡散される可能性もゼロではない。
 なのに、SNSはコミュニケーションの道具以上の存在でもある事を意識しない人たちが殆どだ。市井の居酒屋での世間話と同じ調子でやりおる。

 もちろん、居酒屋での世間話と同じ調子で全く面識のないアカの他人と意見交換できるのがネットの良さであることを認めているし、私自身もかたぐるしい挨拶抜きで話しかけたりもする。(余談1)
 気をつけなければならないのは、自分の発言はネット上に残るという事である。居酒屋での無礼講と同じように会話ができるが、酒の上での行き違いでは済まない怖さがある事を私自身も含めて肝に銘じようではないか。

(余談1)その点をこないだTwitter上で「はるかぜちゃん」つながりで某氏から「注意」された。一言「横コメ失礼」とことわったうえで割り込んだので現代の感覚では無礼に当たらないと思う。一言無しでズカズカ割り込む人が圧倒的だからだ。
 ところが私の言動が遠慮のない無礼に見えたようである。それ自体は反論も否定もしない。相手も穏便に注意したつもりだと思うし、私も穏便に返答したつもりだが、相手はそうはとらなかったようだ。次第に喧嘩腰のやり取りになり某氏はブロックした模様。

 私は「博愛精神」なので基本ブロックしない。別段、多様性社会や世界平和云々を声高に主張している訳ではなく、趣味の延長でTwitterやっているだけなのでブロック機能を乱用する権利はあるし相手も正当な処置をしたと思っている。しかし私はブロックはしない。
 逆に多様性社会や世界平和を主張する左派系市民運動家関係の御仁にブロック機能を使う権利は無いと思う。多様性社会と世界平和を主張した時点でその権利は放棄したものと心得るべきだ。


 
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