晴雨堂の耕晴雨読な映画処方箋
 晴雨堂ミカエルの飄々とした耕晴雨読な映画処方箋。  体調に見合った薬膳料理があるように、 料理に合う葡萄酒があるように、日常の節目に合った映画があります。映画の話題をきっかけに多彩な生活になれば幸いです。

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↓私の愛車と野営道具を入れたリュックです。

晴雨堂ミカエル

Author:晴雨堂ミカエル
 映画好き・猫好き・ドイツビール好きです。よく晴れた爽やかな日はマウンテンバイクでサイクリングをしながら風景や野良猫を撮影します。
 リタイア後は田舎に帰り、晴天は畑仕事や庭いじり、雨天は読書や映画鑑賞の文字通り耕晴雨読の日々をおくるのが夢です。
 お金があれば郷里に「晴雨堂オタク記念館」を設立して地元の文化交流の発信基地にしたい、連れ合いは怒るだろうが。館長に任命してやるといったら言下に断られた。
 
 ブログを始めたのは2007年5月から、本格的に参考書に目を通しながら運営を始めたのは同年11月から、操作方法で度々ミスがあると思いますがご容赦のほど願います。
 現在、少しずつですがブログを観やすいよう整理を行なっています。


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2007年10月29日設置

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晴雨堂が独断と偏見で処方した映画作品。
下段5項目は晴雨堂の日常です。

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バター不足
【2008/02/29 13:00】 日誌・・食生活・食文化
よつ葉バター

 
 聞くところによると、近頃はバター不足だそうだ。在庫が無い状態が続き、自治体によっては学校給食に出されていたバターパンの供給を止めて別のパンに代用しているとか。
 
 そんな馬鹿な、とPCを開けてインターネットを閲覧したら、確かに国内産バターが不足している。不足の原因は地球温暖化云々の大層なものではなく、単に牛乳が余った時期が3年前にあって生産調整をしたからだった。
 
 むかし、コンビニでバイトをやったときに、品が余り気味だったので発注を控え目にしたら、今度は売れすぎて客から「なんで無いんや!」と怒鳴られたことがあった。それと同じ理屈のヘマだ。
 ただ、乳牛の生産調整はコンビニのヘマと違って埋め合わせがなかなかできない。「調整」と言えば綺麗な言い方だが、歳をとって乳の出が少なくなった乳牛を殺して肉にしたり、種付けを控えて乳牛の数を減らしたりしているので、今から乳牛を産ませて育てるのに2・3年はかかる。
 
 なんとも馬鹿げたヘマに見えるが、生産現場では今日のような状況を予想して議論はあっただろう。日本の畜産業界も厳しいので、判っていても余剰の乳牛を抱えたり、ミルク・バターの値崩れを大目に見る余裕は無かったと思う。
 余裕が無いと、どうしてもその場の対処方法しか取れなくなる。そういうとき、長期的展望の対策をとるべき役割を担っているはずの存在が政府なのである。が、乳牛の「調整」を通達?あるいは指導?したのは政府だった。
 
 いま輸入食材の汚染が騒がれている。学校給食の場合は積極的にパンから米飯に切り換える事で解決とするべきだ。
 問題はパンやケーキなどをつくる業者だ。大量にバターを使うから死活問題だ。私もケーキもどきをつくったことがあるが、マーガリンでは代用はしんどい。
 
 ページトップの写真は、私が加盟している消費者団体関西よつ葉会の有塩バター。スーパーなどで流通しているバターより少し高い。
 

テーマ:政治・経済・時事問題 - ジャンル:政治・経済

「四月危機」
【2008/02/20 12:15】 日誌・・食生活・食文化
4月から小麦の値段が上がるという。原油高だから輸送コストもあがり続ける。あらゆるものの値が急騰するだろう。
 
 我家は豆腐・キムチ・腸詰め・コロッケなどの加工食材を関西よつ葉から、主食の玄米および野菜・精肉などの生鮮食材を大阪愛農から仕入れている。いずれの団体も無農薬・無添加・有機農法・地場流通にこだわる消費者団体だ。
 
 家の近くにイズミヤがあるが、安い駄菓子や晩酌用のヱビスビールを買う程度である。だから、もともと割高の食材を買っているので、一般に流通している食材に比べれば影響はすぐには現れない。
 
 しかし、経済の連鎖は複雑に絡み合ってつながっているので、時間差で影響が出てくるのは必定だ。食糧自給率が今日ほど騒がれている時期はない。

 日本は農業を犠牲にして経済大国になった。日本と同じ敗戦国ドイツは8割程度の自給率を維持しながらの経済発展。
 経済力がいくらあっても、食糧輸出国が干魃になれば、銭を積んでも買うことはできない。しかも今の日本経済はかつての勢いはない。泣きっ面に蜂だ。さらに干魃の原因である温暖化についての対策はアメリカに追従?しているかのようで消極的とくる。
 
 そもそも、今日のような事態、いやもっとヒドイ時代がくることは以前からいわれていた事である。
 
 

テーマ:日々のできごと - ジャンル:ライフ

明けまして、おめでとうございます。
【2008/01/01 11:03】 日誌・・食生活・食文化
読者の皆様、明けましておめでとうございます。
 
 今年も私の独断と偏見で、日常のシチュエーションや気分に相応しい映画を紹介していきます。
 これから、羽織袴に着替えて初詣に行き、親類の家などを回らなければならないため、ブログ更新が滞るかもしれません。とりあえず、我家の大晦日の食事を紹介しましょう。
  
年越し蕎麦

 
 恒例の大晦日定番年越し蕎麦である。もともと年越し蕎麦の習慣は江戸町民の習慣だったそうだ。200年程前は毎月の晦日に蕎麦を食べていたのが、いつの間にか毎年の大晦日に食べる風習へと変化した。
 全国に広まったのはいつのことだろうか? 私の推測では案外明治に入ってからではないかと思う。日本の伝統と呼ばれている風習の主だったものは、江戸か明治に入ってからのものが多い。
 
 蕎麦は連れ合いが加入している消費者団体愛農から取り寄せたもので、海老天は近所のスーパーから買ってきたもの。1玉でもけっこう量は多かったが、私は3玉食べた。年越し用の蕎麦は食べきらないと金運に恵まれないという。したがって、私は大喰らいだから食べたのではなく、少食の家族のため家計のために頑張って食べたのである。
 
エビス麦酒みどり

 
 実家からもらったヱビス麦酒、私は発泡酒が嫌いである。麦酒はやはり麦芽100%、ドイツ・バイエルン州の「ビール純粋令」に叶ったビールが良い。だからヨーロッパのドイツ・チェコ・イギリス・アイルランドの濃いビールが好きだ。
 日本で私のメガネに叶うビールは残念ながら少ない。高価な地ビールか、サントリーのプレミアム・モルツ、キリンのチルドビール、そしてサッポロのヱビスだ。
 
 あくまで私の味覚からの印象だが、本家ヱビスは味が落ちてきたように思う。コマーシャルが派手になればなるほど味にインパクトが少なくなったような、気のせいかもしれないが。
 ただ、後発のヱビス黒と緑が、私の物足りなさを補っている。緑は爽やかなホップが効いていてなかなかの味だ。味の傾向を考えると、サントリーのプレミアム・モルツを意識しているように感じる。
 
 近年、日本では不景気によって安価な発泡酒や第三のビールに圧されて(私にとっては)「正統ビール」が窮地に立っている。ビールの本場ドイツでも勢いに陰りがあり、ベルギーの小規模な伝統ビール醸造所も危機だ。何とかしなければ、という思いを抱く。
 
大晦日の朝食

 
 因みに大晦日の朝食はこれだ。パンは生ハムとレタスのサンドにして、メインの惣菜は私が作った炒め卵、味噌汁用のお椀には連れ合い特製の蕪のチキンコンソメスープだ。奥に見える白い箱はよつ葉のバター。
 我家は連れ合い名義でキリスト教系の消費者団体愛農会に加盟して主に野菜を中心に生鮮食料を購入し、私名義で左翼系の消費者団体よつ葉に加盟して主にバターやハムなどの加工食品を購入している。だからエンゲル係数は高めである。
 
 大晦日はこのようにシンプルな食事にした。正月の御馳走の日々に備えるためである。不景気とはいえ、まだまだ我家は幸せかな。
 

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テーマ:ビール - ジャンル:グルメ

12月の金曜カレー。
【2007/12/23 12:31】 日誌・・食生活・食文化
金曜カレー

 
 12月の「金曜カレー」(余談1)のレシピは以下のとおり、各食材の量は全て目分量である。というより、私はいちいち律儀に量はこだわらない。その場の気分次第の適当だ。連れ合いはレシピ通りに計量しないと不安になるようだ。
 
 人参・・沢山。火が通りやすいよう一ミリ厚に短冊切り。
 玉葱・・とにかく沢山。カレー鍋全体に満ち溢れるほど沢山。大きめの微塵切りに。
 馬鈴薯・・芽が生えかけの古い芋を2個。
 エリンギ茸・・1パックを短冊に。
 鶏ミンチ・・300円程度の量。
 トマトジュース・・1リットル。野菜スープ代わり。
 コンソメスープ・・適当。
 カレールー、黒胡椒などの香辛料も目分量。辛口党の私にとっては標準の量。
 
 まずオリーブ油で玉葱だけを中華鍋に炒め、やや火が通ったらボールに移す。次に人参・馬鈴薯・エリンギを炒めてからカレー鍋にあるコンソメスープへ投入。
 次に再び玉葱を中華鍋に入れ、ナツメグを混ぜた鶏ミンチと合わせて炒める。よく火が通ったらコンソメスープに入れ、トマトジュース全量入れてよく煮込む。煮だったらカレールーに大量(連れ合いの価値観では)の黒胡椒を投入し、火を止める前にガラムマサラを入れて出来上がり。
 金曜カレーだが、これを一週間かけて食べきる。
 
(余談1)旧日本海軍では、野菜不足による栄養不良を解決するべくイギリス海軍を見習ってカレーライスを導入したそうだ。艦内生活にメリハリをつけるために土曜日にカレーを作っていたそうだが、この伝統は海上自衛隊にも引き継がれている。現在は金曜日の献立に登場するので「金曜カレー」。
 
 因みに、写真の左にあるコーヒーカップのデザイン、解る人はアニメ通だ。
 

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テーマ:カレーライス - ジャンル:日記

「船場吉兆」に想う。 2
【2007/12/11 13:30】 日誌・・食生活・食文化
ついに女将の登場だ。
 
 12月10日午前の記者会見で、長男取締役に付き添うような形で「船場吉兆」取締役の女将が登場した。パート従業員の責任にしてきた30歳代の次男取締役と40歳代取締役の母親にして、社長の夫人であり、先代の三女である。
 
 しどろもどろの長男取締役の右隣で小声で叱咤したり指示したりと「母親ぶり」を垣間見せてくれた。この構図で、第三者から見れば「船場吉兆」で誰が一番権威と権力を持っているのかが判るような気がする。
 
 10日の会見は、遅きに期した、時機を逸した感だ。一番最初の会見で、パート従業員のせいにせず、前回の記事で述べたように次男取締役が「先代の命に背いて、目先の設け主義に目が眩み、私が独断専行をしてしまいました」と言えば格好がついた。
 さらに、今回の記事で付け加えれば、そこへすかさず女将が「夫や息子は悪くありません。もちろん従業員たちも悪くはありません。私がやらしたのです。息子は私をかばっているのです」と涙ながらに訴えれば、現代人には臭い芝居に見えるかもしれないが、一応感動的な絵に収まり、得意先や常連への「言い訳」にはなったかもしれない。
 いずれにせよ、全焼してから慌ててバケツの水をまいても遅い。この期に及んで中途半端な対応は逆に再生の芽を自ら潰すことになる。
 
 今回の件で、私は食の問題以外にも興味を持った。「船場吉兆」の会見を見ていると、日本の家制度がよく現われている。吉兆グループでは絶対の権威である先代の実の娘という「貴種」、今回の会見でも社長と2人の息子取締役は退任すると伝えられているのに、女将は経営陣に留まろうとする発言をする。この期に及んでもそんな発言ができるという事は、それだけ会社内で「権威」と「権力」があるのかもしれない。「吉兆」の血筋が濃い女将の前では、事実上マスオさん的な立場になることもあったかもしれない。
 2人の息子の肩書きは単に「取締役」としか表示されなかったが、会見を見る限りでは取締役会を代表しているかのようだった。仮に制度上は平役員でも、権威と実権があったのかもしれない。
 
 つくづく思うのだが、封建制とか家制度というものは、そこそこの規模の会社を運営するには便利な制度なのだな、と思う。よく「家族」というのは子供を育てるに都合のよいシステムと言われているが、確かにそのとおりだ。さらに会社を経営したり、田畑を維持したり、小売店を切り盛りするとき、家制度は便利に機能する。便利に機能するからこそ、二世三世の国会議員が増えてくるのだ。(逆に家制度が不便で都合悪ければ、二世議員など誕生しない)
 
 たとえば学校の社会の授業で、江戸時代は武士は苗字を名乗り、庶民は名乗ることを許されなかった、と教えられてきた。しかし、苗字を名乗る人間は武士だけではなかった。庄屋などの地主や大百姓は苗字を名乗っていたし、朝廷から官位をもらっている楽師なども苗字がある。また商人は職人の親方などの町民でも、屋号が苗字の役割をしていた。
 苗字を名乗る者に共通するのは、既得権をもった有産階級である。権益を血縁集団で保持するから苗字という旗印を用いている。無産階級の人間にとっては苗字はあっても無くても困らない、「○○町の長介さん」「△△辻の美代ちゃん」といった具合に単なる名前を補完するだけの記号に過ぎない。
 
 「船場吉兆」では家制度の悪い点が現われた。では、民主的な会社にすれば巧く機能するかといえば、そうは限らない。
 あるアメリカの地ビール業者がドイツ式の伝統的な旨いビールを生産して人気をあげてきた。ところが、株主たちから業績アップを迫られ総会で経営陣は質よりも量を選択させられた。実際、私もそのビールを呑んだことがあるが、香りと味が薄くなったような感を持った。

 株主たちは様々な思惑で投資に参加している。会社の理念に共鳴した者もいれば、単に儲けたいだけの者もいる。家制度だからこそ、先代が偉大であれば先代の家訓が重石になるが、下手に民主主義だと株主世論が「金儲け」に偏れば、如何に偉大な先代の家訓でも覆されてしまう。
 
 マスコミの論調に、同族経営の弊害を指摘する声があったので書いた。
 

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