それでは皆さん、良いお年を。 近頃の現象[九]
「巨大生物の島」 不安と恐怖を楽しむ時に〔3〕
【原題】THE FOOD OF THE GODS
【公開年】1976年 【制作国】亜米利加 【時間】88分 【監督】バート・I・ゴードン
【原作】H・G・ウェルズ
【音楽】エリオット・カプラン
【脚本】バート・I・ゴードン
【出演】マージョー・ゴートナー(モーガン) パメラ・フランクリン(ローナ・スコット) アイダ・ルピノ(スキナー夫人) ジョン・サイファー(ブライアン) ラルフ・ミーカー(ジャック・ベンジントン) ベリンダ・バラスキー(リタ) トム・ストヴァル(トーマス) ジョン・マクライアム(スキナー)
【成分】パニック 不気味 恐怖 勇敢 絶望的 巨大ネズミ
【特徴】巨大化したネズミの大群が人間を襲うパニック映画。この時代、蛙の大群・ミミズの大群・蜘蛛の大群などが人間に襲い掛かる類がよく流行った。
私にとっては、パメラ・フランクリンが出演しているだけで名作なのだ!
【効能】恐怖というより気持ち悪さを体感できる。現代の恐怖映画に慣れた人には突っ込みどころが楽しめる。パメラ・フランクリンのコアなファンにとっては感動作。
【副作用】今から観ると稚拙な部分が多々あり臨場感が感じられない。
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「アラン・ドロンのゾロ」 家族と一緒に愉快になろう〔6〕
アラン・ドロン氏の代表作
【原題】ZORRO
【公開年】1974年 【制作国】伊太利 仏蘭西 【時間】120分
【監督】ドゥッチオ・テッサリ
【原作】ジョンストン・マッカレー
【音楽】グイド&マウリツィオ・デ・アンジェリス
【脚本】ジョルジオ・アルロリオ
【言語】イタリア語
【出演】アラン・ドロン(ドン・ディエゴ/ゾロ) オッタヴィア・ピッコロ(オルテンシア) スタンリー・ベイカー(ウェイタ大佐) エンツォ・セルシコ(ベルナルド) ムスタシュ(ガルーシャ) ジャコモ・ロッシ=スチュアート(フォン・メルケル) ジャンピエロ・アルベルティーニ(フランシスコ修道僧) マリノ・マッセ(-) アドリアーナ・アスティ(ジア・デ・ドン・ミゲル)
【成分】笑える 楽しい ゴージャス ロマンチック 勇敢 かっこいい コミカル 19世紀初頭 メキシコ
【特徴】カッコよくてシブいアラン・ドロンの冒険活劇。アントニオ・バンデラスのゾロよりもテキパキしていて颯爽。家族団欒に最適の冒険活劇。
【効能】スカッと爽やかフェンシング映画。
【副作用】二枚目アラン・ドロンしか求めない人には、ひょうきん総督を演じている彼が嫌になるかもしれない。
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「アドルフの画集」 社会を冷笑したい時に〔16〕
青年ヒトラーを主人公にしたファンタジー。
【原題】MAX
【公開年】2002年 【制作国】洪牙利 加奈陀 英吉利 【時間】108分 【監督】メノ・メイエス
【原作】
【音楽】ダン・ジョーンズ
【脚本】メノ・メイエス
【出演】ジョン・キューザック(マックス・ロスマン) ノア・テイラー(アドルフ・ヒトラー) リーリー・ソビエスキー(リセロア) モリー・パーカー(ニーナ・ロスマン) ウルリク・トムセン(キャプテン・マイヤー) デヴィッド・ホロヴィッチ(マックスの父) ジャネット・サズマン(マックスの母) ポール・ラットレイ(-)
【成分】不気味 恐怖 知的 絶望的 切ない 1918年 ドイツ
【特徴】ヒトラーが画家になる可能性があったとしたら・・。そんなアドルフ・ヒトラー青年が体験する人生の分岐点を描いたファンタジー。
主人公はアドルフ・ヒトラーではなく、彼の画家としての才能を認め支援を惜しまなかったユダヤ人画商マックスだ。だから原題も「マックス」となっている。
ヒトラーの生い立ちやドイツの近代史に詳しい方ならお判りのように、この物語は史実を基にしたフィクションというより、アドルフ・ヒトラーというキャラクターを拝借したファンタジーである。時系列は史実とはかなり食い違う。
【効能】人生の分岐点に悩む人は、周囲の人間関係を再点検する事に気づかされる。
【副作用】内容が不気味一色で気分が暗くなる。
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