中川昭一 近頃の現象[十三]
中川財務・金融相がローマでの先進7か国財務相・中央銀行総裁会議(G7)後の記者会見でちぐはぐな受け答えをした問題について、政府は「国際会議そのものへの影響はなかった」として早期の沈静化を図る考えだ(読売新聞)
【雑感】中川さん、「大蔵大臣」にしては軽すぎまっせ!
財務省といえば、昔は大蔵省と呼ばれていた。日本が中国や百済に倣って律令制をしいてから設置された政府機関で、近年の省庁再編で名を変えるまでの千数百年間「大蔵省」を名乗っていた伝統ある役所だ。「財務省」と名を変えるとき、大蔵官僚たちは猛反対したそうな。
その元大蔵省を束ねる大蔵大臣、内閣の中でも重要なポジションだった。各省庁が運営する際に必要な資金はいうまでもなく国家予算なのだが、これを管理しているのが大蔵省だからだ。内閣で主席はいうまでもなく総理大臣だが、蔵相はそのナンバー2と位置づけても過言ではない。以前なら蔵相のポストに就くのは次期首相候補か派閥の領袖クラスの政治家だった。(余談1)
それが省庁再編によって「財務省」と名を変えただけでなく、特命大臣として「金融相」「経済財政政策」と銭を扱うポストが増やされて、傍目には旧大蔵省の権限が大幅に削減されたかのような印象を抱く。
さらにこの中川昭一氏の失態である。文字通り、明々白々の失態を絵に描いたような失態が全世界が注目するG7の記者会見の場でやってしまった。
仮に酒好きで泥酔するくらいに飲んでいても、公の魅せ場ではビシッと涼やかな顔で理路整然と決める、というのならカッコ良い。剃刀のごとくやり手の政治家ぶりを見せながら、美酒家で女性関係も華やかでお洒落なスーツ姿なら、むしろ魅力ある政治家だ。私も酒が好きだし、イタリアはワインの本場、フランスよりも安くて美味いワインがあると思っているので、イタリアまで行ってワインを楽しまない酒好きはどうかしているとさえ思っている。
体調が悪いなら、あくまで体調が悪い体を強調して青白いメイクをして、少し首周りの大きいワイシャツをきて痩せこけ感を出し、主な質疑は日銀総裁や側近に任せ、最後のキメは自分がやるといった演出をしても良かったのではないか。
あれでは誰がみても脂ぎった酔っ払いそのもの、大量解雇が続発し主要国の中でも最悪の落ち込みを見せる日本の財政責任者の体ではない。もはや国政を投げ出して酒に溺れていると非難されても仕方がない。これでは余計に日本の信用は落ちて景気が悪くなる。迷惑だ。
事実かどうかは確認していないが、かつて中国で大飢饉が襲ったとき、時の総理は周恩来だった。彼は農場を視察するとき、酒は口にせず、小さなテーブルで閣僚たちと額をつき合わせるように座り粗末な食事をとった。うがった見方をすれば、あまりにもわざとらしい。しかし真剣さはアピールできる。
この時期の中川氏の失態は、その真逆を行く痛快さがある。小泉元首相ではないが、怒るというより笑っちゃう。
(余談1)因みに幹部候補生の若手政治家が閣僚キャリアの第一歩を踏むのは「環境庁」だった。



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