カップルで観に行こう 31 「感染列島」
新型インフル大流行前夜に公開された
タイムリー邦画。
【原題】
【公開年】2008年 【制作国】日本 【時間】138分 【監督】瀬々敬久
【原作】
【音楽】安川午朗
【脚本】瀬々敬久
【出演】妻夫木聡(松岡剛) 檀れい(小林栄子) 国仲涼子(三田多佳子) 田中裕二(三田英輔) 池脇千鶴(真鍋麻美) カンニング竹山(鈴木浩介) 光石研(神倉章介) キムラ緑子(池畑実和) 嶋田久作(立花修治) 金田明夫(高山良三) 正名僕蔵(田村道草) ダンテ・カーヴァー(クラウス・デビッド) 小松彩夏(柏村杏子) 三浦アキフミ(小森幹夫) 夏緒(神倉茜) 太賀(本橋研一) 宮川一朗太(-) 馬渕英俚可(鈴木蘭子) 田山涼成(-) 三浦浩一(-) 武野功雄(-) 仁藤優子(-) 久ヶ沢徹(-) 佐藤恒治(-) 松本春姫(-) 山中敦史(-) 山中聡(-) 山本東(-) 吉川美代子(-) 山中秀樹(-) 下元史朗(-) 諏訪太朗(-) 梅田宏(-) 山梨ハナ(-) 佐藤浩市(安藤一馬) 藤竜也(仁志稔)
【成分】パニック 勇敢 知的 絶望的 切ない かっこいい パンデミック バイオハザード 終末的
【特徴】偶然なのか予言なのか? 新型インフルエンザが猛威を振るう2009年4月から遡って半年弱、2009年正月用に制作されたパニック映画。新型ウイルスが猛威を振るう日本列島で奔走する青年医師たちが描かれている。
新型インフルエンザ蔓延をテーマにしたのは英断である。鳥インフル騒動以降、変異したウイルスが襲ってくるのは時間の問題という認識が定着しているとはいえ、映画化に着手した関係会社ならびにスタッフ・俳優の挑戦には敬意を表する。
【効能】まさにタイムリー邦画。インフルエンザ驚異について啓蒙効果がある。
【副作用】悪い意味でエンタメに走り過ぎ、ウイルスに誤った認識を植えつける恐れがある。医師たちに有り得ない行動や所作があり、リアリティが損なわれ不愉快。邦画の悪い部分が出てしまってガッカリ。
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豚インフルエンザ(7) 近頃の現象[四十二]

世界保健機関(WHO)は29日夜(日本時間30日朝)、全世界で拡大を続けている新型インフルエンザ(豚インフルエンザ)について警戒水準を「4」から「5」に引き上げた。(読売新聞)
パンデミックの一歩手前の状態を意味する。(時事通信)
【寸感】ついに、メキシコ以外の国で犠牲者が出た。これは象徴的な出来事である。マスコミだけでなく専門家もこのことにコメントを集中しているが、私は別の現象に注意したい。
今までは、旅行者がメキシコで感染して欧米に渡ってから発病というパターンだったが、ここへきて南米にも広がりを見せている。これは警戒した方がいいだろう。
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「ルー・サロメ/善悪の彼岸」 青春回帰〔23〕
当時としては踏み込んだ性描写の文藝作。
【英題】BEYOND GOOD AND EVIL
【公開年】1977年 【制作国】伊太利 仏蘭西 西独逸 【時間】127分
【監督】リリアーナ・カヴァーニ
【原作】
【音楽】ダニエル・パリス
【脚本】リリアーナ・カヴァーニ フランコ・アルカッリ イタロ・モスカーティ
【言語】イングランド版とイタリア語版あり
【出演】ドミニク・サンダ(ルー・サロメ) エルランド・ヨセフソン(ニーチェ) ロバート・パウエル(パウル・レー)
【成分】悲しい ゴージャス ロマンチック パニック 知的 切ない セクシー かわいい 社会主義 フェミニズム 19世紀末 ヨーロッパ
【特徴】かなりの問題作。思想家ニーチェたちの三角関係を描く。ヒロインであるルー・サロメが理想とする家族制度を廃した理想の共同生活が破綻していく様が切ない。個人的には、ヒロインの志向は大自然の摂理をナメてかかった思慮の浅い稚拙な考えに見える。
晴雨堂は英語版を観たが、これは性描写を大幅にカットされた。近年になって無修正のイタリア語版が出ている。
【効能】19世紀のヨーロッパで流行った最先端の思想と知的生活が垣間見れる。新感覚に憧れ利害関係を無視できた頃の自分を垣間見れるかもしれない。
【副作用】フェミニストを除く多くの方々はヒロインの気持ちが理解できない。
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「ローマン・エンパイア」 美術鑑賞映画〔5〕
【原題】IMPERIUM: AUGUSTUS
【公開年】2003年 【制作国】 【時間】117分
【監督】ロジャー・ヤング
【原作】
【音楽】ピノ・ドナッジオ
【脚本】エリック・ラーナー
【出演】ピーター・オトゥール(晩年のアウグストゥス) シャーロット・ランプリング(リヴィア) ベンジャミン・サドラー(オクタヴィアヌス 青年時代のアウグストゥス) マッシモ・ギーニ(アントニウス) アンナ・ヴァレ(-)
【成分】スペクタクル ゴージャス 勇敢 知的 切ない かっこいい ローマ史劇 BC1世紀後半~AD1世紀初頭 ローマ 英語
【特徴】ローマ史劇ではカエサルの陰に隠れて殆ど脇役だったアウグストゥスを本格的に主役に据えた珍しい作品である。大筋で史実に忠実。
老ピーター・オトゥール氏が晩年のアウグストゥスに扮する。当たり役だ。そういえば、彼は若い頃にポルノ映画の金字塔「カリギュラ」で第二代皇帝ティベリウスを演じていた。主人公カリギュラを上回る変態皇帝だったような。
【効能】ローマ史に興味のある人間にとっては、興味あるエピソードばかりなので面白い。
【副作用】チャンバラ時代劇が好きで、歴史にはあまり興味の無い人間には退屈。
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豚インフルエンザ(6) 近頃の現象[四十一]
米疾病対策センター(CDC)は29日、テキサス州で新型インフルエンザ(豚インフルエンザ)の感染によって1歳11カ月の幼児が死亡したことを明らかにした。米国で死者が確認されたのは初めて。またメキシコ以外の国で初の死者となった。米国では他にまだ入院患者がいる一方、ニューヨーク市内で2次、3次感染が起こっている可能性も指摘されている。CDC当局者は「感染封じ込めは極めて困難。状況がさらに悪化することに備えなければならない」と話した。(毎日新聞)
【寸感】ついにアメリカに犠牲者がでたか。メキシコの医療環境が多少後れている事があるにせよ、メキシコだけに死亡者が限定する事は不自然だろう。他の国も感染者が増えれば、犠牲者も出てくる。

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「殺人魚フライングキラー」 おバカになって愉快になろう〔16〕
傑作の始まり。
【原題】PIRANHA II: FLYING KILLERS
【公開年】1981年 【制作国】亜米利加 伊太利 【時間】95分
【監督】ジェームズ・キャメロン
【原作】
【音楽】スティーヴ・パウダー
【脚本】H・A・ミルトン
【言語】イングランド語
【出演】トリシア・オニール(アン) スティーヴ・マラチャック(タイラー) ランス・ヘンリクセン(ステーヴ) リッキー・G・ポール(クリス) レスリー・グレイヴス(アリソン)
【成分】笑える パニック 不気味 恐怖 勇敢 セクシー かっこいい 魚 海洋冒険 ホラー ビキニ女性
【特徴】当時、動物が大挙して人間を襲うパニック物が流行ったが、これもその1つ。B級映画の典型的な駄作なのだが、後のジェームズ・キャメロン監督の片鱗を感じさせる演出がある。
個人的にはヨットで沿岸を放浪しながらコソ泥を続けるビキニ美女2人組に興味がある。
【効能】一応ホラーなのだが、恐怖や不安を楽しむよりも稚拙な描写と演出に俳優の真面目な演技の落差を笑って楽しむ方が得策。
【副作用】とにかく、世間一般のいう駄作なので、キャメロン監督のファンやB級マニアでもないかぎり、金と時間を無駄にした喪失感を味わうかもしれない。
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豚インフルエンザ(5) 近頃の現象[四十]
「復活の日」 孤独を楽しむ時に〔30〕
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【原題】
【英題】Virus
【公開年】1980年 【制作国】日本国 【時間】158分
【監督】深作欣二
【製作】角川春樹
【原作】小松左京
【音楽】羽田健太郎 、テオ・マセロ
【脚本】高田宏治 グレゴリー・ナップ 深作欣二
【言語】日本語 イングランド語 一部ロシア語 ドイツ語
【出演】草刈正雄(吉住周三(地震学者)) 渡瀬恒彦(辰野保夫) 夏木勲(中西) 千葉真一(山内) 森田健作(真沢隆司) 永島敏行(松尾明正) ジョージ・ケネディ(コンウェイ(アメリカ提督)) ステファニー・フォークナー(サラ・べーカー) オリヴィア・ハッセー(マリト) グレン・フォード(リチャードソン(アメリカ大統領)) ロバート・ヴォーン(バークレイ(アメリカ上院議員)) チャック・コナーズ(マクラウド(潜水艦ネーレイド艦長)) 多岐川裕美(浅見則子) 緒形拳(土屋教授) ボー・スヴェンソン(南極アメリカ隊カーター少佐) エドワード・ジェームズ・オルモス(ロペス大尉) 丘みつ子(辰野の妻) 中原早苗(病院の母親) ヘンリー・シルヴァ(ガーランド統参議長) セシル・リンダ(ラトウール博士)
【成分】泣ける 悲しい スペクタクル パニック 不気味 恐怖 勇敢 知的 絶望的 切ない かっこいい パイオハザード 終末モノ ハルマゲドン 南極
【特徴】バイオハザード物・終末ハルマゲドン物である。当時の邦画としては多額の資本を投入し、世界市場を睨んで渾身の布陣で臨んだ角川映画の野心作である。
謎の伝染病が蔓延して社会が崩壊していく様をジワジワ丁寧に描いている。処理しきれなくなった遺体を一箇所に集めて自衛隊が火炎放射器で焼く場面は邦画らしからぬリアルな描写だ。
本作公開直後だったか直前だったか忘れたが、ヒロインとして出演しただけでも話題をさらった著名なハリウッド女優オリヴィア・ハッセー氏が布施明氏と結婚したことで反響を呼んだ。
また南極の日本隊隊員役に角川春樹氏がカメオ出演している。
【効能】前半のパニックとはうって変わって、後半は静寂が漂う。深夜の静寂を楽しむに効果的。
【副作用】設定に無理があり、国際情勢を単純に見るところが引っかかる。
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豚インフルエンザ(4) 近頃の現象[三十九]
世界保健機関(WHO)は27日夜(日本時間28日朝)、世界的に広がっている新型の豚インフルエンザについて警戒水準を「3」から「4」に引き上げると発表した。(読売新聞)
世界保健機関(WHO)が豚インフルエンザの警戒レベルをフェーズ4に引き上げたことを受け、厚生労働省は28日、新型インフルエンザが発生したと宣言した。舛添要一厚労相は「正確な情報に基づき、冷静な対応を」とするコメントを発表した。(時事通信)
【寸感】やはり、そうなったか。パニックになってはいけないが、ノーテンキにヘラヘラ海外へ行くのも危ないかもしれない。というのも、これで政府機関が権限強化されるので、感染を疑われると有無を言わさず隔離されるから、騒動に巻き込まれるかもしれない。パニックを起こすのは民衆だけとは限らない。役人も例外ではないのだ。
様々な意味で、慎重な行動が必要となる。
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豚インフルエンザ(3) 近頃の現象[三十八]
宮田麻里乃 近頃の現象[三十七]
ミス日本に女子高生が、というニュースを耳にしたとき、「彼女の両親、俺と同世代だ。ショックやな」と思ったのと、宮田麻里乃氏の顔立ちイメージと異なって体育会系的素朴な受け答えをするいう印象を持った。しっかりした女性というより、少し変わった面白そうなキャラだと私は思う。
ただ、その程度の事だったが、・・
島田紳介氏の「人生が変わる1分間の深イイ話」にゲスト出演していたのをたまたま観ていたとき、文庫本の横書化に宮田麻里乃氏が「邪道」と反対する意見を聞いて、私はファンになる事を決意した。
既に中国は革命後横書となっているし、韓国も「ハンギョレ」新聞の成功によって、この20年の間に全国紙が軒並み横書となった。インターネット大国である韓国の横書化は凄まじい勢いである。日本も韓国から遅れること20年、ついに横書化が加速し始めた。
やはり東アジアの文化、漢字文化圏の縦書は大切にしたいものである。宮田麻里乃氏が縦書の広告塔になることを期待する。社会の波風に左右されず、志を貫き続けてほしいものである。
【余談】綾瀬はるか氏に似ているというより、長澤まさみ氏や水野真紀氏を合わせたような感じだ。私の好みは長髪太眉、吹石一恵氏のようなタイプなので、宮田氏は少し外れている。



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「世界が燃えつきる日」 孤独を楽しむ時に〔29〕
世界が燃えつきる日 特別版
【原題】SURVIVAL RUN/DAMNATION ALLEY
【公開年】1977年 【制作国】亜米利加 【時間】91分
【監督】ジャック・スマイト
【原作】ロジャー・ゼラズニイ
【音楽】ジェリー・ゴールドスミス
【脚本】ルーカス・ヘラー アラン・シャープ
【言語】イングランド語
【出演】ジョージ・ペパード(ユージン・デントン少佐) ジャン=マイケル・ヴィンセント(タナー) ポール・ウィンフィールド(キーガン) ドミニク・サンダ(ジャニス) ジャッキー・アール・ヘイリー(ビリー) キップ・ニーヴン(トム・ペリー) ロバート・ドナー(-)
【成分】楽しい ファンタジー ロマンチック 不思議 パニック 勇敢 セクシー かわいい かっこいい ハルマゲドン 核戦争 終末 ロードムービー
【特徴】ランドマスターという砂漠用トラックのデザインと、毒々しいオーロラが評判。深夜に観ると映えるかもしれない。
フランスの名優ドミニク・サンダ氏がヒロインとして出演している事でも話題になった。
【効能】手軽な冒険旅行と有名女優に心ウキウキ。
【副作用】核戦争を楽観視する危険があるトンデモ映画。
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世襲議員(2) 江戸町奉行所と自民党の共通点。 近頃の現象[三十六]
民主党は27日、全国会議員が参加できる政治改革推進本部(岡田克也本部長)の総会を党本部で開き、党の内規で定める「世襲候補」の立候補制限について協議した。その結果、同じ選挙区から連続して立候補することを禁止する親族の範囲は、おいやめいなど現職国会議員の3親等以内とする方針で一致した。(時事通信)
【寸感】もし、これが国法として実現したら、自民党の中枢は崩壊だな。代々、議員や政府要職を務めてきた方々ばかり、さらに議員間で姻戚関係という一種のTBもはっているので、全滅に近いだろう。
ふと思ったのは、江戸町奉行所だ。一般に誤解されているが、法制上は与力同心は一代抱えといって臨時の直参で世襲ではない。与力同心が隠居して職を辞するとき、有望な人材を推薦するのだが、殆どが自分の息子を推挙するので事実上世襲となった。さらに与力同士、同心同士で姻戚関係を結んだので、幕末には奉行所のサムライ達は皆親戚という状態。
日本はずっと基本は江戸時代で社会が回っている。



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河村たかし 近頃の現象[三十五]
26日に投開票された名古屋市長選で、3氏を破って初当選を果たした河村たかしさん(60)は一夜明けた27日、名古屋市東区の自宅で報道陣に対し、「60になったじいさんにチャンスをくれた市民に感謝したい」と心境を語った。また、当選証書授与後の市幹部との初顔合わせで、早速、公約である減税の実現について説明した。(毎日新聞)
【寸感】選挙戦はどういう状況かはわからないが、チャリンコを駆使したらしい。私も知人の選挙戦を手伝った時にチャリンコで街宣に加わったことがあるが、けっこうシンドイ。名古屋市もかなり広いので、大変だったろう。
10%の減税に、市長歳費2500万を800万、市議会との攻防が予想される。
「ポストマン」 社会を冷笑したい時に〔24〕
【原題】THE POSTMAN
【公開年】1997年 【制作国】亜米利加 【時間】177分
【監督】ケビン・コスナー
【原案】デイヴィッド・ブリン
【音楽】ジェームズ・ニュートン・ハワード
【脚本】ブライアン・ヘルゲランド エリック・ロス
【言語】イングランド語
【出演】ケビン・コスナー(ポストマン) オリヴィア・ウィリアムズ(アビー) ウィル・パットン(ベスレヘム将軍) ラレンズ・テイト(フォード・リンカーン・マーキュリー) ダニエル・フォン・バーゲン(ブリスコー保安官) ジェームズ・ルッソ(アイダホ) トム・ペティ(ブリッジシティ市長) ショーン・ハトシー(ビリー) ジョヴァンニ・リビシ(バンディット) ライアン・ハースト(エディ・マーチ)
【成分】笑える ファンタジー スペクタクル ロマンチック パニック 勇敢 かっこいい コミカル ハルマゲドン アメリカ 2013年
【特徴】ケビン・コスナーが描くハルマゲドン浪漫。時代設定は公開当時近未来だった2013年。文明崩壊後の世界が舞台。
嘘つきハッタリ屋の軟弱人間が伝説の英雄になっていく「壮大なスペクタクル」だ。世にいる多くの英傑たちも、ひょっとしたら実像は本作の主人公みたいなもので、実際は事務局長役の仲間や女房に助けられて格好がついているのでは、と思わせるほどリアルな描写であり、駄作との評判ではあるが意外に深い。
なお、デイヴィッド・ブリン氏の原作は社会心理学的にハードなSF小説らしいが、ケビン・コスナー氏の趣味?に大幅改編されているため、小説とは事実上別作品の体である。したがって、ブリン氏は「原作」ではなく「原案」の立場としたほうが適切だろう。
【効能】ハルマゲドンにロマンを感じるマニアには堪らない感動場面の連続。
【副作用】ケビン・コスナー氏のナルシスト的趣味を延々3時間見せられる事に精神的苦痛を感じるかも。
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豚インフルエンザ(2) 近頃の現象[三十四]
メキシコや米国で豚インフルエンザ感染者が続出している問題で、世界保健機関(WHO)のマーガレット・チャン事務局長は25日、専門家による緊急委員会の後声明を出し、「国際的な公衆衛生上の緊急事態である」と認定した。(読売新聞)
【寸感】やはり、急速に広がっている。メキシコと経済的なつながりの強いテキサス・カルフォルニアが真っ先に飛び火、日本に伝播するのは時間の問題か。
スペイン風邪が流行った20世紀初期、現在のような国際航空網が無かった時代でも世界中に伝染し第一次大戦の犠牲者よりも多くの人間がやられた。
病気も心配だが、養豚業が風評被害を受ける可能性も強い。一般に食されている食肉は、牛・豚・鶏のたった3種類だ。一時期は狂牛病と鳥インフルで大打撃を受けた。日本の食生活は豊かで多彩なようで、実は単調かつ脆弱だ。少しバランスが崩れただけで、たちまち食材不足になる。

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「2001年宇宙の旅」Ⅱ 孤独を楽しむ時に〔28〕
色褪せないSF映画の金字塔。
【原題】 2001: A SPACE ODYSSEY
【公開年】1968年 【制作国】亜米利加 【時間】139分
【監督】スタンリー・キューブリック
【原作】アーサー・C・クラーク
【音楽】
【脚本】 スタンリー・キューブリック 、アーサー・C・クラーク
【言語】イングランド語
【出演】ケア・デュリア(デヴィッド・ボウマン) ゲイリー・ロックウッド(フランク・プール) ウィリアム・シルヴェスター(ヘイウッド・R・フロイド) ダニエル・リクター(月を見るもの) レナード・ロシター(アンドレイ・スミスロフ) マーガレット・タイザック(エレーナ) ダグラス・レイン(HAL9000の声) ロバート・ビーティ(ラルフ・ハルヴォーセン) ショーン・サリヴァン(ビル・マイケルズ) アラン・ギフォード(プールの父) アン・ギリス(プールの母) エド・ビショップ(-) ケヴィン・スコット[役者](ミラー)
【成分】楽しい ファンタジー ゴージャス 不思議 パニック 不気味 恐怖 知的 SF
【特徴】アーサー・C・クラーク氏とスタンリー・キューブリック監督の2人が放つSF映画の金字塔。
【効能】特撮に魅了。「未来」の宇宙旅行を疑似体験。
【副作用】特撮には激しい光線を使う場面があり、気分が悪くなることもあるかもしれない。
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深夜の静けさを味わいたいときに 23 「2001年宇宙の旅」
晴雨堂スタンダード評価
☆☆☆☆ 優
晴雨堂マニアック評価
☆☆☆☆☆ 金字塔
【寸評】アーサー・C・クラーク氏とスタンリー・キューブリック監督の2人が放つSF映画の金字塔。
【効能】特撮に魅了。「未来」の宇宙旅行を疑似体験。
【副作用】特撮には激しい光線を使う場面があり、気分が悪くなることもあるかもしれない。

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「鉄砲伝来記」 カップルで泣きたい時に〔17〕
(未ソフト化)
【原題】
【公開年】1968年 【制作国】日本国 【時間】108分 【監督】森一生
【原案】高野悦子
【音楽】林光
【脚本】長谷川公之
【出演】リック・ジェイソン(ピントオ) 若尾文子(若狭) 藤村志保(お種) 藤巻潤(織田信長) 東野英治郎(八板金兵衛) 小池朝雄(橘屋又三郎) 中谷一郎(作次) 戸浦六宏(五峰) 五味龍太郎(織部丞時貫) 内藤武敏(種子島時尭) 水原浩一(重臣) 伊達三郎(脇田徳之進) 木村玄(徳三)
【成分】泣ける 悲しい ロマンチック 勇敢 切ない かっこいい 時代劇 戦国時代
種子島 16世紀前半~中頃
【特徴】「コンバット!」の二枚目小隊長ヘンリー少尉役で有名なリック・ジェイソン氏と日本の正統派美女若尾文子が共演した貴重映画。
物語の大筋は鉄砲が種子島に伝来した伝説を基にした喋喋夫人のパロディである。
【効能】二枚目リック・ジェイソン氏の純情さと若尾文子氏の美しさに癒される。
【副作用】史実デタラメ、時代考証にこだわる人には噴飯モノ。
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「コンバット!丘を血に染めて」 ストレス解消活劇〔30〕
TV戦争ドラマの金字塔。
【原題】COMBAT!: HILLS ARE FOR HEROES
【公開年】1966年 【制作国】亜米利加 【時間】90分
【監督】ヴィク・モロー
【原作】
【音楽】レナード・ローゼンマン
【脚本】ジーン・L・クーン
【言語】イングランド語 一部ドイツ語
【出演】ヴィク・モロー(チップ・サンダース軍曹) リック・ジェイソン(ギル・ヘンリー少尉) ジャック・ホーガン(ウィリアム・G・カービー) ピエール・ジャベール(ケリー) ディック・ピーボディ(リトルジョン) コンラン・カーター(ドク) ポール・カー(-) ジョセフ・ウォルシュ(-) マイケル・フォレスト(-)
【成分】悲しい スペクタクル パニック 恐怖 勇敢 絶望的 切ない かっこいい 第二次大戦 1944年 フランス 英語 独語 白黒映画
【特徴】戦争ドラマの金字塔。60年代70年代の男子小学生たちはこれを観て戦争ごっこをした。ドイツ兵はドイツ語を、フランス人はフランス語を話すよう台詞にも凝っていた。
元ゼロ戦パイロットの坂井三郎氏は、このドラマを観てアメリカ軍の風通しの良さに感銘を受け、改めて旧日本軍の体質に憤った。
本作は主人公サンダース軍曹役で有名なヴィク・モロー氏が監督を担当したエピソードを映画用に編集。TVシリーズを通じて本エピソードは評価が高い。ヴィク・モロー氏が監督をやっていたためなのか、作中のサンダース軍曹は負傷して前線にはあまり出ず、ヘンリー少尉が陣頭指揮を執っている。
【効能】戦争の無常さ、理不尽さ、上層部の非情さを痛感。
【副作用】本作は戦争を批判的に描写しているが、シリーズ自体はアメリカ軍を善玉に描いているため、戦争に対して誤った偏見を植え付ける可能性がある。
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豚インフルエンザ 近頃の現象[三十三]
世界保健機関(WHO)のマーガレット・チャン事務局長は25日午後、電話回線を通じて記者会見し、メキシコや米国で多数の感染者が出ている豚インフルエンザについて、「事態は急速に進んでおり、極めて深刻な状況」との認識を示した。世界的大流行の可能性については、「(メキシコと米国以外の)他地域への感染拡大は見られない」と述べ、「まだ十分な検証がなされていない」として断定は避けた。チャン氏は「あと数日かけないと、全体像は把握できないだろう」と述べた。(読売新聞)
【寸感】草氏の問題よりもこちらの方が深刻だ。アメリカを経由して日本に伝播する事は十分ありえる。既に死者が数十人にのぼっているのが恐ろしい。人から人へ感染するウイルスへ進化した可能性が高い。



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草剛を考える(5) 最終回にしたいな。 近頃の現象[三十二]
聖香ちゃん事件に見る地域社会の衰退 近頃の現象[三十一]
大阪市西淀川区の市立佃西小4年、松本聖香(せいか)さん(9)とみられる遺体が奈良市内で発見された事件で、3月下旬に1週間にわたり、連日、自宅マンションのベランダに閉め出されている聖香さんの姿が目撃されていたことがわかった。(読売新聞)
【寸感】学校の対応の悪さを批判する声が大きいが、それ以前に地域社会の自浄能力衰退を象徴する事件として扱い、現状で可能な対策を行うべきだろう。学校に批判を集中させるのは気の毒だ。
以前であれば、小学校を拠点に自治会や青年団がイニシアチブを握って地域社会をまとめていた。法権力の力を借りるまでもなく問題を処理していたのが、現在では個々のモチベーションが下がり、個々の結びつきが弱くなり、多くの街の自治会は形骸化してうまく連携できなくなっている。
児童虐待防止法の改正によって、疑わしきの段階で関係機関に通告・介入できるよう権限が強化されたが、それは地域社会の衰退を象徴する対処療法なのである。そして今回の事件、せっかく設けられても機能しなかった。



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草剛を考える(4) 近頃の現象[三十]
24日午後9時から、東京都港区内のレコード会社で会見を行ったSMAPの草なぎ剛さん(34)について、NHK総合テレビは「ニュースウオッチ9」のトップで報じた。会見で頭を下げておわびする草なぎさんの様子を伝える一方、昨日の逮捕からの経緯をまとめ番組の冒頭で流していた。(産経新聞)
【寸感】おいおい、天下のNHKが一芸能人のフリチン・スキャンダルの陳謝会見をトップで扱うんけ?世襲議員問題よりも、大阪の女児遺棄事件よりも、北朝鮮ミサイル問題よりも、海賊対処法案よりも優先されるんけ?
そんな芸能スキャンダルは民放がさんざんトップで扱っているから、わざわざNHKがやらんでもええんちゃう? 視聴率に縛られない、民放とは異なる視点で時局を扱うのがNHKの取り得ではなかったのか?



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「グエムル -漢江の怪物-」 社会を冷笑したい時に〔23〕
政府や米国を小馬鹿にした痛快作。
【原題】怪物
【公開年】2006年 【制作国】大韓民国 【時間】120分 【監督】奉俊昊
【原作】
【音楽】李ビョンウ
【脚本】奉俊昊
【言語】韓国語 一部イングランド語
【出演】宋康昊(朴カンドゥ) ピョン・ヒボン(朴ヒボン) 朴ヘイル(朴ナミル) 裵斗娜(朴ナムジュ) コ・アソン(朴ヒョンソ) 李ジェウン(セジン) 李ドンホ(セジュ) ヨン・ジェムン(ホームレスの男) 金レハ(黄色い服の男) 朴ノシク(影(私立探偵)) イム・ピルソン(ナミルの同級生)
【成分】泣ける 笑える 悲しい スペクタクル パニック 不気味 恐怖 勇敢 絶望的 切ない かわいい コミカル 反米 政府不信 韓国 ソウル特別市
【特徴】韓国版ゴジラとセールスしたのは明らかに販売戦術を誤っている。もっと韓国独特の魅力をアピールしても良かったのではないか。
怪物だけでなくアメリカも敵に回し政府も頼れない状況で、家族が一致団結して各々の特技を活かして怪物に拉致された娘を救出しようと行動する様は痛快であり感動だ。
ところで、邦題の「グエムル」は「怪物」という意味。「怪物」という漢語の韓国語音。
【効能】日本人が忘れかけている家族の結束を思い出させる。
【副作用】ヒロインのコ・アソン氏は素晴らしい演技力なのだがエンタメ的にはイマイチ可愛くないので、パッとしない。宋康昊氏(ソン・ガンホ)の役どころがクドイ。
韓国版ゴジラとセールスされていたため、ゴジラを冒涜されたように思えて不快感。
【お願い】コ・アソン氏の漢字表記、誰か教えてください。姓は「高」だと思うが。
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「ニュー・シネマ・パラダイス」 人生をふり返ろう〔5〕
恐るべき33歳青年監督。
右端はBlu-rayです。
【原題】NUOVO CINEMA PARADISO
【公開年】1989年 【制作国】伊太利 仏蘭西 【時間】175分
【監督】ジュゼッペ・トルナトーレ
【原作】
【音楽】エンニオ・モリコーネ アンドレア・モリコーネ
【脚本】ジュゼッペ・トルナトーレ
【言語】イタリア語
【出演】フィリップ・ノワレ(アルフレード) ジャック・ペラン(サルヴァトーレ) サルヴァトーレ・カシオ(トト(サルヴァトーレ・少年時代)) マルコ・レオナルディ(サルヴァトーレ(青年時代)) アニェーゼ・ナーノ(エレナ) プペラ・マッジオ(サルヴァトーレの母) レオポルド・トリエステ(司祭) アントネラ・アッティーリ(若き日のサルヴァトーレの母) エンツォ・カナヴァレ(パラダイス座支配人) イサ・ダニエリ(アンナおばさん) レオ・グロッタ(劇場の案内人) タノ・チマローサ(鍛冶屋) ニコラ・ディ・ピント(広場をうろつく男) ブリジット・フォッセー(-)
【成分】泣ける 笑える 楽しい 悲しい 切ない かわいい コミカル シチリア 田舎
【特徴】単なるノスタルジー映画ではない。私自身が歩んできたいい加減な人生を批判されているような気分にさせる作品だ。この作品の脚本と監督を担当したのは当時33歳の青年である。名作に年齢は関係ない。
因みに主人公に強い影響を与える老映写技師には、あのルイ・マル監督のドタバタ喜劇「地下鉄のザジ」で少女ザジに振り回される心優しいオジサンを演じたフィリップ・ノワレ氏が扮した。
【効能】シチリアの田舎町風景に和み、老映写技師と少年時代の主人公との触れ合いに癒される。
【副作用】長い映画。90分から120分までのエンタメ娯楽作に慣れている人には些か単調で疲れる作品かもしれない。
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草剛を考える(3) 近頃の現象[二十九]
鳩山邦夫総務相は24日午前の記者会見で、公然わいせつの現行犯で逮捕された「SMAP」の草なぎ剛容疑者を「最低の人間だ」と批判した23日の自らの発言を撤回した。(産経新聞)
【雑感】鳩山総務相は意外に対応が早い。昨夜はパソコンを見ながら世論の動向を観察していたのか? とはいえ、やはり発言する前に気付けよ。
言葉というものは恐ろしい。今回の一件でも、「容疑者」と「公然猥褻」のキーワードが揃うと、たぶん多くの方々は街角に潜んで性器を見せながら女の子に嫌がらせをする変質者を連想してしまうだろう。あるいは年輩の方ならストリップ劇場の舞台に飛び入り参加して脱いでしまう様を想像するかもしれない。
「容疑者」という言葉も重い。法律上ではその通りなのだが、世間の人々は軽犯罪ごときでは「容疑者」という言葉はあまり使わない。窃盗とか暴行とか、あるていど他人に損害を与えた人に対しては「容疑者」というが、立ち小便ていどで「容疑者」は使わないのだ。だから「容疑者」と報道されてしまうと、世間が認識する「容疑者」に相応しい罪状を連想してしまう。
一口に「猥褻」といっても人によって意味や解釈が違う。そのため主観にまかせて言葉が一人歩きし、「容疑者」という言葉に影響されて「公然猥褻」がいつの間にか「強制猥褻」へと意味がすりかわる事もありえる。「セクハラ」と同じだ。
人によっては異性の肩を叩いただけでセクハラになる事もあれば、スカートをめくってパンツに手を入れてようやくセクハラになる感覚の人もいる。近年普及しつつあるジェンターの考え方では、「男のくせにメソメソするな」という慣用句も立派なセクハラになる。「美人ですね」「可愛いね」と言っただけで差別者の烙印を押されて人非人あつかいされる事もある。
こういう幅広い意味がある単語は慎重に扱わなければならない。事実関係を掌握するだけではない。過去現在・左右・前後・上下の相関関係も把握してから発しなければ、下手をすれば名誉毀損にまで発展してしまう。昨日も述べたが、誰もいない公園で裸になったために逮捕され「容疑者」になり仕事も名誉も地位も失う一方で、悪質な危険運転で人を轢き殺して逃げても「危険運転致死罪」で刑に服さすのが困難という矛盾。
だから草剛氏を「容疑者」として処理したやり方には、どうしてもバランスを欠いているようにしか見えない。関係者を署に呼んで説教し、二度目からは容赦はしないと釘を刺せば済んだ事だ。



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気晴らしに観る戦争活劇 16 「機動戦士ガンダム」
「吸血の群れ」 おバカになって愉快になろう〔15〕
蛙に逆襲されるレイ・ミランド氏。
【原題】FROGS
【公開年】1972年 【制作国】亜米利加 【時間】91分
【監督】ジョージ・マッコーワン
【原作】
【音楽】レス・バクスター
【脚本】ロバート・ハッチソン ロバート・ブリーズ
【言語】イングランド語
【出演】レイ・ミランド(ジェイソン・クロケット) サム・エリオット(ピケット・スミス) アダム・ロアーク(クリント・クリケット) ジョーン・ヴァン・アーク(カレン) ジュディ・ペイス(ベラ) リン・ボーデン(-)
【成分】不思議 パニック 不気味 恐怖 絶望的 ホラー 蛙 湿地帯 フロリダ
【特徴】名優レイ・ミランド氏がおバカキャラで出演している貴重なB級ホラーパニック映画。当時流行った小動物逆襲モノである。
【効能】純粋でウブな方にはちょっと恐いホラーである。血飛沫はあまり無いので子供の頃の私にとっては程よい恐さだった。慣れた人には人間たちのおバカぶりが滑稽で笑える。
【副作用】この作品がトラウマとなって湿地帯が怖くなるかも。
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「明日よさらば」 社会を冷笑したい時に〔22〕
刑事コロンボがマフィアに扮している。
(未ソフト化)
【原題】GLI INTOCCABILI
【公開年】1969年 【制作国】伊太利 【時間】119分
【監督】ジュリアーノ・モンタルド
【原作】
【音楽】エンニオ・モリコーネ
【脚本】ジュリアーノ・モンタルド ミーノ・ローリ
【言語】イタリア語
【出演】ジョン・カサヴェテス(ハンク・マッケイン) ブリット・エクランド(アイリーン) ピーター・フォーク(チャーリー・アダモ) ガブリエル・フェルゼッティ(ドン・フランシスコ) ジーナ・ローランズ(ローズマリー・スコット) フロリンダ・ボルカン(ジョニー・アダモ)
【成分】ゴージャス パニック 勇敢 切ない かっこいい ギャング
【特徴】刑事コロンボのピーター・フォーク氏がマフィアのボスを演じている。ちょっとバイオレンスなピーター・フォークが観られる。
ジョン・カサヴェテス氏との共演、かなり名作との評判が高いのだが、刑事コロンボのイメージで子供の頃から親しんできたせいか、私は違和感があって素直に作品を楽しめなかった。
音楽は巨匠エンニオ・モリコーネ氏が担当。
【効能】組織の上下関係の悲哀が描かれている。仕事でちょっと成功したからといって浮かれていると痛い目にあう、そんな用心を促す効果がある。
【副作用】恐いピーター・フォーク。引くかもしれない。
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