FC2ブログ

ミカエル晴雨堂の晴耕雨読な映画処方箋

晴雨堂ミカエルの飄々とした晴耕雨読な映画処方箋。 体調に見合った薬膳料理があるように、 料理に合う葡萄酒があるように、日常の節目に合った映画があります。映画の話題をきっかけに多彩な生活になれば幸いです。詳しいレビューは「続きを読む」をクリックしてください。
月別アーカイブ  [ 2009年05月 ] 
≪前月 |  2009年05月  | 翌月≫

鳩山由紀夫(2) 近頃の現象[五十二] 

頭(かしら)の多い民主党

 民主党鳩山由紀夫新代表は十七日、小沢一郎前代表を選挙担当の代表代行に、代表選で戦った岡田克也副代表を幹事長に充てることを決めた。菅直人、輿石東(参院議員会長)両代表代行は留任させた。小沢氏は筆頭の代表代行となる。(中国新聞)

 
【雑感】司令官が多い政党だ。指揮系統、大丈夫かな? 鳩山由紀夫氏は3度目の代表、岡田克也氏も2度目の幹事長だ。結党以来ずっと似たような顔ぶれが執行部に留まり座る席を取りかえっこ、そこへ合併によって大物政治家が加わったものだから、無理やり高級ポストを増設せざるを得ない、小沢一郎代表の時でもそんな風に見えた。

 今回の小沢氏をどのような待遇にするか苦慮したように見える。無役のままにはしておけないし、政調会長や幹事長では軽いし若手がつかえている。副代表では若い前原氏と同じだし、菅氏らの下になる。名誉職の顧問に閉じ込めておくのも怖い。かといって代表を辞任した人を共同代表に据える訳にもいかない。
 代表代行の首座ということで、代表に次ぐ権威と選挙実務では第一人者になってもらう、そんなところか。

 軍隊に例えたら、岡田克也大将・輿石東大将・菅直人大将の上に鳩山由紀夫元帥と小沢一郎元帥が立ち、参謀本部議長を岡田氏が務め、その上に参謀総長兼最高司令官代理の小沢氏が仕切る。権限や指揮系統が乱れそうだ。(余談1)
 
(余談1)そういえば、いま映画館で封切られている「ウォーロード/男たちの誓い」で、山軍を率いる主人公3人が仲間割れを起こしそうになる時がある。李連杰氏(ジェット・リー)と劉徳華氏(アンディ・ラウ)が対立するのだが、そこで「頭は2人もいらない。頭は唯一、俺だけだ」という台詞が飛び出す
 

 

ブログランキングに参加しています。
[ 2009/05/18 02:46 ] 日誌・・近頃の現象 | TB(0) | CM(0)

豚インフルエンザ(10) 近頃の現象[五十一] 

感染者の出た学校は対応に追われる。
 
 生徒らの新型インフルエンザ感染が確認された大阪府茨木市の関西大倉高校は、17日も朝から対応に追われた。教職員約90人は午前8時に出勤し、担任が各家庭に電話で連絡したが、中には「学校は何をやってたんだ」と怒る保護者もいたという。
 感染確認の連絡は午前7時20分ごろ、茨木保健所から入った。宮之前隆春校長は記者会見で「本当に残念。責任を痛感している」と唇をかみしめた。同校は休校期間を23日まで延長した。(5月17日12時5分配信 時事通信)
 
 
【雑感】もはや驚くに値しない。国や専門家も、近いうちに国内流行は必ずある事を前提に対処、と認めている訳だし。それに、こないだのイラつくムカつくクシャミの若造が良い例で、感染しないよう用心するだけでなく、他人様に感染させないよう気遣う事も必要なのだが、これだけ新型インフルエンザ騒ぎが大きくなっている時に口を袖で押さえずクシャミをこれみよがしに連発する無神経な輩が闊歩しているのだ。対岸の火事意識では伝染は速い。
 
 30代以下、それも特に高校生が標的になっている事は耳にタコができるほど報道されている。この期に及んで知らない人は、自分自身のいい加減さを恥じるべきだろう。一人一人が自覚をもって予防努力する他ない。もはや学校に文句を言う段階ではない。
 

ブログランキングに参加しています。 
[ 2009/05/17 23:23 ] 日誌・・近頃の現象 | TB(0) | CM(0)

ルパン三世 

ルパン三世」 クラリスの陰に隠れた佳作アニメ
 
 
 
【公開年】1978年  【制作国】日本  【時間】102分  【監督】吉川惣司  【原作】モンキー・パンチ   
【出演】山田康雄ルパン三世)  増山江威子(峰不二子)  小林清志(次元大介)  井上真樹夫(石川五ヱ門)  納谷悟郎(銭型警部)  西村晃(マモー)
 
【成分】笑える 楽しい ゴージャス 不気味 知的 コミカル ハードボイルド
 
【効能】TVアニメ初期シーズンのハードボイルド路線を採用。久々に渋いルパンの一面が観られる。ラストのおちもルパンらしい勝ち方とズッコケ方に気分が清涼。
 
【副作用】初期シーズン回帰の割にはキャラデザインがイマイチなのにがっかり。映画化を意識して話が大きく成り過ぎて戸惑う。
 

ブログランキングに参加しています。

鳩山由紀夫 近頃の現象[五十] 

民主代表選>鳩山氏に与党は歓迎ムード
  
 民主党鳩山由紀夫氏を代表に選んだことで、政府・与党には「正直、ほっとした」(山崎拓・自民党前副総裁)との歓迎ムードが広がった。西松建設の違法献金事件で、辞任に追い込まれた小沢一郎前代表に近い鳩山氏なら、「政治とカネ」を巡る問題で、引き続き揺さぶれるとの思惑があるからだ。麻生太郎首相は週明け以降、民主党の国会対応を見極めつつ、会期延長幅、衆院解散の時期を慎重に検討することになる。(毎日新聞)
 
 
【雑感】新代表といっても、鳩山由紀夫氏は民主党の初代代表で、特にフレッシュさがある訳ではない。多くの方々は既に忘れていると思うが、民主党結党時は市民派の新しいネットワーク的組織をイメージして、菅直人氏とで共同代表を務めていた。だから彼は3度目の代表職就任になる。

 民主党というのは、多少のモデルチェンジはあったものの、結党以来ずっと鳩管体制で続いてきた。自民党では60歳前後の年齢はまだ中堅だが、民主党では年配の感じがする。党部外者の勝手な印象なのだが、そろそろ本格的に若返りをはかるべきだと思う。40代前半で前原誠司氏が代表になったときの失敗が尾を引いているのかもしれないが、若手は十分育っているはずだ。
 
 もう少し俯瞰で政界全体を眺めると、鳩山由紀夫氏もまた代々続いている世襲議員であり、祖父は時代劇風に紹介すると正二位大勲位内閣総理大臣鳩山一郎である。従一位大勲位内閣総理大臣吉田茂の孫である麻生太郎氏と良い勝負だ。
 私は世襲を否定的に捉えてはいない。むしろ日本社会に適合した合理的システムだとさえ思っている。しかし万事、過ぎたるは及ばざるが如しである。混迷の時代では世襲はやはり不向きである。過去の歴史が示しているように、旧来のヒエラルキーは朽ち、時代の激流によって一気に決壊する。
 
 今回の結果は、旧体制の維持、世襲の極みにも見えるが、同じに決壊前の前兆にも見える。

ブログランキングに参加しています。
[ 2009/05/17 11:13 ] 日誌・・近頃の現象 | TB(0) | CM(0)

小室哲哉 近頃の現象[四十九] 

小室哲哉被告“温情”判決に涙
 
 著作権譲渡をめぐり5億円の詐欺罪に問われた音楽プロデューサー小室哲哉被告(50)の判決公判が11日、大阪地裁(杉田宗久裁判長)で開かれ、懲役3年、執行猶予5年の有罪判決が言い渡された。実刑を免れた小室被告は、直後に会見。被害者に謝罪、支援者らへの感謝を表すとともに「一から出直したい」と今後の活動への意欲を示した。かつての栄光の面影はなく、やつれた青白い顔…目には時折涙が浮かんでいた。(5月12日9時20分配信 デイリースポーツ)
 
 
【雑感】判決後の記者会見は好感のもてる態度だった。執行猶予付き、これは論議を呼びそうだ。犯罪の悪質性はかなり強いにも関わらず異例の情状酌量。その理由は、
 
① 慰謝料と遅延損害金を合わせた約6億4800万円は支払済。
② 慰謝料と遅延損害金はエイベックス社社長の松浦勝人氏が肩代わり、松浦氏以外にも小室被告には多勢の支援者や友人が存在し、更生が期待できる。
③ 小室被告は深く反省している姿勢を示している。
④ 多大の社会的制裁。
⑤ 音楽の世界に少なからざる社会的貢献を評価。
 
 ①から④までは理解できない事もないが、⑤については逆だと思う。社会的貢献をしてきた名士だからこそ、社会的責任も大きいのである。判決には違和感がある。この理屈がまかり通れば、仮に一国の首相や自治体首長が詐欺をしても許される事になる。
 草剛氏は社会に多大な貢献を果たしてきた名士ゆえに、本来は保護されて厳重注意で放免される程度の軽犯罪を、まるで凶悪犯罪でもやったかのように扱い騒いだ。これとのバランスが非常に悪い。
[ 2009/05/16 09:28 ] 日誌・・近頃の現象 | TB(0) | CM(0)

300  

300 <スリーハンドレッド> 痛快アクション娯楽劇の佳作。
 
 
 
【公開年】2007年  【制作国】アメリカ  【時間】117分  【監督】ザック・スナイダー  
【出演】ジェラルド・バトラー(スパルタ王レオニダス)  レナ・ヘディ(王妃ゴルゴ)  デヴィッド・ウェンハム(ディリオス)  ロドリゴ・サントロ(ペルシア王クセルクセス)
 
【成分】スペクタクル 勇敢 格好いい 肉 古代ギリシアのチャンバラ劇 
 
【効能】ギリシアの筋肉マンたちが超人的な運動能力で侵略者たちをバッタバッタと倒していく様は痛快、ストレス解消にぴったり。
 
【副作用】チャンバラ劇が嫌いな方、反米派、中近東に友人がいる方、時代考証にこだわる方には不愉快極まりない。
 

ブログランキングに参加しています。

豚インフルエンザ(9) 晴雨堂の晴耕雨読な日常[七] 

鬱陶しいクシャミ・・後日談

 こないだのクシャミ若造に風邪をうつされたようだ。鼻からの気道と喉が合流する喉チンコの部分から痛くなってきた。ウガイ薬でウガイをすると痛みは和らぎ、粘膜に取り付いた細菌を大量虐殺しているようで気分が良いが、痛みから開放されるような気になるのはウガイの時だけだ。
 喉に留まっているので、新型インフルエンザではないだろ。たかが風邪に神経質になるこの頃。しかし通勤時は不織布マスクをする必要がある。

ブログランキングに参加しています。

グッド・シェパード  

グッド・シェパード」 キリスト教国家アメリカの現代史


 
【公開年】2006年  【制作国】アメリカ  【時間】167分  【監督】ロバート・デ・ニーロ  
【出演】マット・デイモン(エドワード・ウィルソン)  アンジェリーナ・ジョリー(クローバー)
 
【成分】悲しい 重たい 切ない 知的
 
【効能】アメリカ現代史の裏側を読み解くための参考価値は優れている。アメリカの政治思想・価値観に潜む恐ろしさがよく描けていている。
 
【副作用】万人ウケは最初から狙っていないので、難解で内容が理解できない恐れがある。
 

ブログランキングに参加しています。

豚インフルエンザ(8) 晴雨堂の晴耕雨読な日常[六] 

鬱陶しいクシャミ

 こないだ、大阪ミナミの某立ち食いソバ屋で小腹に天麩羅ソバを詰め込もうとした時である。歳のころ30前後か、紺の背広を着た小太りの若いサラリーマンが、店に入ってくるなり大きなリアクションで激しく豪快なクシャミを2発、一応は店に気を遣ってか外に向って大きくお辞儀をするように唾を放出した。人にかからないよう地面に向ってやったつもりなのだろうが、手で顔を被う動作はしない。

 次に食券売機の前に立ち、財布を取り出そうとしてまた大きくクシャミ、財布を取り出してからまたクシャミ、硬貨を券売機に入れようとしてクシャミ、クシャミがとまらないのか、券売機の前で何度も米つきバッタのように大きくお辞儀をしながら床に向ってクシャミをした。食券を購入しカウンターについてもまたクシャミ。数えたら18回だ。店員たちは明らかに険しい顔で男のクシャミを睨んでいた。
 
 私も以前であれば特に気にも留めなかっただろう。少なくとも、ソバを食いながら他人様のクシャミを数えるなんてマニアックな事はしない。新型インフルエンザのせいだ。
 クシャミをする人が長髪太眉吹石一恵的美女であれば、同情してポケットテッシュひと袋まるごと渡してやったかもしれないが、小太りの一見気の弱そうな坊ちゃん刈りサラリーマン、失礼ながら気の毒には思わなかった。それどころか、このご時世にマスクもハンカチも持たず大袈裟にクシャミを連発する様にムカつきイラついてしまった。
 
 マスクをしないのなら、せめてハンカチぐらい持て。紳士淑女の身だしなみである。しかし、温厚な私でさえイラっときたから迂闊にクシャミや咳はできない。そんなことを考えながらソバをすすったのがいけなかったのか、刻みネギが喉から鼻に入って思わず咳き込んでしまった。
 
 ところで、そのマスクがきれたので、昨日近くのスーパーで買おうとしたら売切れていた。それも不織布マスクだけが無くなっていて、昔ながらのガーゼマスクは沢山残っていた。さすが、みんな知ってるんだ。ガーゼマスクではあまり防げないことを。
 

 

ブログランキングに参加しています。

「あの子を探して」 華族と一緒に癒されよう〔13〕 

あの子を探して」 
ヒロイン魏敏芝の困惑顔がリアル。

 

 
【原題】一个都不能少
【英題】Not One Less
【公開年】1999年  【制作国】中華人民共和国  【時間】106分  【監督】張藝謀
【原作】施祥生
【音楽】三宝
【脚本】施祥生
【言語】中国語(普通話)  
【出演】魏敏芝(本人)  張慧科(本人)  高恩満(高先生)  田正達(田村長) 
 
【成分】かわいい コミカル 切ない 楽しい 泣ける 笑える 中国農村 学園モノ

【特徴】中国の農村の小さな小学校が舞台。教師が母親の看病のため教壇から離れざるを得ず、小学校を卒業したばかりの普通の少女が代理教師を務めさせられる。
 少女の平凡ぶりと困惑顔が映画的演出を感じさせない。子役たちの演技も良い。

 デフォルメ臭のない中国の平凡な風景描写に好感が持てる。雰囲気は文部省推薦映画的で、小中学校の課外授業での鑑賞や小学生くらいの子供を持つ家庭での鑑賞に適している。  
 
【効能】小中学生くらいの子供がいる家庭で観賞すると良い。人間の良心を等身大で感じられる。
 
【副作用】小中学生向け文科省推薦の教育映画に見えて面白くない人もいるかもしれない。
 
下の【続きを読む】をクリックするとネタバレありの詳しいレビューが現れます。記事に直接アクセスした場合は、この行より下がネタばれになりますので注意してください。

「ドラゴン怒りの鉄拳」 自分に喝を入れたい時に〔21〕 

ドラゴン怒りの鉄拳」 
ブルース・リーの完成。

 
 

【原題】精武門
【英題】FIST OF FURY
【公開年】1971年  【制作国】英領香港  【時間】100分  
【監督】羅維
【言語】中国語 イングランド語 一部日本語  
【出演】李小龍(陳真)  苗可秀(霍麗児)  ロバート・ベイカー(ペトロフ)  ジェームズ・ティエン(ファン)  橋本力(鈴木寛)  ティエン・ファン(霍元甲)  ハン・インチェ(フェン)

【成分】泣ける 悲しい 勇敢 切ない かっこいい カンフー 日帝 中国上海 20世紀初頭

【特徴】上半身裸・黒のカンフーズボン・ヌンチャク・怪鳥音、ブルース・リーのキャラが確立した作品である。本作からブルース・リーも制作に関わるようになる。格闘場面ばかりのブルース・リー映画だが、本作は彼の俳優生活で唯一ラブシーンを撮ったものとしても有名。相手ヒロインは苗可秀氏。

 20世紀初頭の中国上海が舞台。実在の中国武術家不審死事件がモデルとなっている。ブルース・リーはその武術家の愛弟子の役。
 内容は師匠の仇討ちだが、政治的背景は日本敵視。しかしそれにも関わらず日本でも高く評価されて根強いファンがいる。私もその1人だ。
 本作にはエキストラ時代の若きジャッキー・チェン氏が日本武術の手下役で出演している。袴を前後逆に履いているのが特徴。履き方を知らないのではなくワザと逆にしていたらしい。

 ラスト、銃列を組んで狙いを定める兵士たちに向かって最期の跳び蹴りを行う主人公の姿は映画史に残る。

【効能】頭が冴え渡り、興奮と感動で血行が良くなる。

【副作用】反日的内容で保守市民は嫌悪感を抱くかもしれない。

下の【続きを読む】をクリックするとネタバレありの詳しいレビューが現れます。記事に直接アクセスした場合は、この行より下がネタばれになりますので注意してください。

「カリギュラ」 萌えたい時に〔12〕 

カリギュラ」 
「時計じかけのオレンジ」の
マルコム・マクダウェル、当たり役!

 

 
【原題】CALIGULA
【公開年】1980年  【制作国】亜米利加 伊太利  【時間】164分  
【監督】ティント・ブラス ジャンカルロ・ルイ
【原作】
【音楽】ポール・クレメント
【脚本】ゴア・ヴィダル
【言語】英語
【出演】マルコム・マクダウェルカリギュラ)  ピーター・オトゥールティベリウス)  ジョン・ギールグッド(ネルバ)  ヘレン・ミレン(カエソニア)  テレサ・アン・サヴォイ(ドルシッラ)  グイード・マンナリ(マクロ)  ジャンカルロ・バデッシ(クラウディウス)  アドリアーナ・アスティ(-)  ロリー・ワーグナー(アグリッピナ)
  
【成分】笑える 悲しい ファンタジー ゴージャス 不思議 パニック 不気味 セクシー ローマ時代 ポルノ ペントハウス ローマ帝国 紀元1世紀 
                     
【特徴】アメリカのお色気系雑誌大手のペントハウスが巨費を投じて制作された歴史超大作ポルノ。監督はイタリア・ポルノ界の巨匠。この作品以降、ローマ皇帝カリギュラの名前はポルノの代名詞になってしまう。
 出演者たちは豪華絢爛、「アラビアのロレンス」のピーター・オトゥール氏をはじめ一般映画のスター俳優たちが勢揃い、しかも内容はハードコアポルノ。当初、出演者たちは「カリギュラ」がポルノだとは知らされていなかったという。おそるべしペントハウス
 そういった意味で極めて貴重映像である。ピーター・オトゥールのスケベ爺ぶりや若きヘレン・ミレンなど贅沢な映像が続く。ポルノ映画の地位を高めた金字塔的映画だ。「エマニエル夫人」と同じく、本作をリメイクまたはパロディにした便乗企画映画がこれ以降大量に生産される。
 もともと人格に障害があったカリギュラが次第に孤立し精神が破綻していく様を演じるマルコム・マクダウェルは文学的で見事。
 
 残念ながら、後に一部出演者・スタッフは「騙された! 詐欺だ!」と訴訟を起こしたようだが。
     
【効能】場末のポルノには無い豪華絢爛の出演者とロケセットにゴージャス気分。本作を観てから恋人と一緒に風呂に入ればローマ気分?
 
【副作用】ダラダラと長くて、性器のアップやセックス場面や殺人場面のオンパレードで気分が悪くなる。
 ローマ時代の時代考証が滅茶苦茶、ローマ時代に対して悪質な偏見が定着する。
 
下の【続きを読む】をクリックするとネタバレありの詳しいレビューが現れます。

「サンダーバード6号」 家族と一緒な考えよう〔11〕 

サンダーバード6号」 
特撮ファン憧れの物語

 

 
【原題】THUNDERBIRD 6
【公開年】1968年  【制作国】英吉利  【時間】90分  
【監督】デヴィッド・レイン
【原作】
【音楽】バリー・グレイ
【脚本】ジェリー・アンダーソン シルヴィア・アンダーソン
【言語】イングランド語       
【出演】ピター・ダイネリー(ジェフ・トレーシー 国際救助隊司令 トレーシー兄弟の父親)  シェーン・リマー(スコット・トレーシー 長男)  ジェレミィ・ウィルキン(バージル・トレーシー 三男)  マット・ジマーマン(アラン・トレーシー 五男)  デビッド・グラハム(ゴードン・トレーシー 四男/ブレインズ/アロイシャス・パーカー)  キース・アレクサンダー(ジョン・トレーシー 次男)  シルヴィア・アンダーソン(ペネロープ・クレイトン・ワード)  クリスティン・フィン(ティンティン 国際救助隊の仇敵ザ・フッドの弟キラノの娘)  ゲイリー・ファイルズ(ブラックファントムのボス)  ジョン・カースン(偽キャプテン・フォスター)
       
【成分】笑える 楽しい スペクタクル 勇敢 絶望的 かっこいい コミカル
  
【特徴】特撮人形劇の金字塔TV番組の映画化。複数の映画作品があるが、晴雨堂は本作をイチオシに挙げる。
 主人公たちが組織する国際救助隊には最新の科学技術を凝らしたメカが多数登場するが、本作ではそれらメカはあまり活躍しない。
      
【効能】
 
【副作用】
 
下の【続きを読む】をクリックするとネタバレありの詳しいレビューが現れます。 

劔岳 点の記 近頃の現象[四十八] 

劔岳 点の記

剱岳
 
【雑感】新田次郎氏の名作「劔岳 点の記」の実写映画化。1907年、2人の「山男」が日本地図作成のため未登頂の剱岳を目指す。日本山岳史にも名前が刻まれている陸軍参謀本部の測量士柴崎芳太郎、この人物には海外でも評価が高くなりつつある浅野忠信氏が扮する。(余談1)柴崎を助け山の案内人を務める宇治長次郎、この人物も山岳史に名高い、香川照之氏が扮する。
 そして監督は木村大作氏、これまた雪山の「八甲田山」で撮影を担当し、それ以前は黒澤明監督に認められ「用心棒」などで撮影を担当した職人肌の映画人である。
 
 これほど顔触れが揃っていれば、期待しないわけにはいかない。物語は柴崎・宇治の2人を主人公に、雄大で険しい北アルプス劔岳を舞台に展開する。厳しい山岳ロケを強行しての画像と俳優たちの演技、是非とも映画館でみなければならない作品だ。DVD観賞で済ましたら勿体ない。
 
(余談1)柴崎が所属していた陸地測量部は現在の国土地理院である。当時の測量・三角点設置・地図作成は軍隊が担っていた。
 
 近代登山史では、柴崎らが剱岳初登頂になるが、既に千数百年前に先客がいた。奈良時代か平安初期の修験者が登頂し、銅剣を頂上に残していた。
 こういうことはけっこうある。人跡未踏の樹海の中と思ったら、縄文時代の村落跡があったりとか。日本の国土は隅々まで豊かなのである。もっとも痩せた土地でも、サハラ砂漠よりは豊かに農産物がなる。
 
晴雨堂関連書籍案内
剣岳―点の記 新田次郎(1981年) (文春文庫)
剱岳に三角点を!―明治の測量官から昭和・平成の測量官へ


ブログランキングに参加しています。
[ 2009/05/09 18:47 ] 日誌・・近頃の現象 | TB(0) | CM(0)

北の零年 

北の零年

「パンズ・ラビリンス 」 絶望から脱出しよう〔24〕 

パンズ・ラビリンス」 
ホラー監督が描く戦争幻想

 

パンズ・ラビリンス [Blu-ray]
パンズ・ラビリンス スペシャルプライス版 [DVD]
 
【原題】EL LABERINTO DEL FAUNO
【英題】PAN'S LABYRINTH
【公開年】2006年  【制作国】墨西哥 西班牙 亜米利加  
【時間】119分  
【監督】ギレルモ・デル・トロ
【原作】
【音楽】ハビエル・ナバレテ
【脚本】ギレルモ・デル・トロ
【言語】スペイン語
【出演】イバナ・バケロ(オフェリア)  セルジ・ロペス(ビダル)  マリベル・ベルドゥ(メルセデス)  ダグ・ジョーンズ(パン/ペイルマン)  アリアドナ・ヒル(カルメン)  アレックス・アングロ(フェレイロ医師)  ロジェール・カサマジョール(ペドロ)  マノロ・ソロ(ガルセス)  セサール・ベア(-)  エウセビオ・ラサロ(-)  パコ・ビダル(-)  フェデリコ・ルッピ(-)
  
【成分】悲しい ファンタジー 不思議 パニック 不気味 恐怖 絶望的 スペイン内戦 1944年 スペイン
                    
【特徴】ギレルモ・デル・トロ監督が放つダークファンタジー。
 内戦終結直後のスペインが舞台。一人の薄幸少女が出会う百鬼夜行のような妖精たちとの交流と葛藤と試練。

 前評判の造形や特殊メイクの技術とセンス以外に脚本も世界各国で絶賛された。

 R12なので小学生以下は見ないように。
    
【効能】世の中、甘くない事を疑似体験できる。スペイン内戦の傷の深さが学べる。
 
【副作用】腐臭漂いそうな雰囲気に気分が悪くなる。エロ風味を期待した一部の助平人間は拍子抜けさせられる。
 
下の【続きを読む】をクリックするとネタバレありの詳しいレビューが現れます。記事に直接アクセスした場合は、この行より下がネタばれになりますので注意してください。

「es [エス]」 社会を冷笑したい時に〔26〕 

「es [エス]」 地位が人を作る。
 

 
【原題】DAS EXPERIMENT
【英題】THE EXPERIMENT
【公開年】2001年  【制作国】独逸  【時間】119分  
【監督】オリヴァー・ヒルシュビーゲル
【原作】マリオ・ジョルダーノ
【音楽】アレクサンダー・フォン・ブーベンハイム
【脚本】 ドン・ボーリンガー クリストフ・ダルンスタット マリオ・ジョルダーノ
【言語】ドイツ語       
【出演】モーリッツ・ブライブトロイ(囚人番号77/タレク)  クリスチャン・ベルケル(囚人番号38/シュタインホフ)  オリヴァー・ストコウスキ(囚人番号82/シュッテ)  ヴォータン・ヴィルケ・メーリング(囚人番号69/ジョー)  ユストゥス・フォン・ドーナニー(看守/ベルス)  ティモ・ディールケス(看守/エッカート)  ニッキ・フォン・テンペルホフ(看守/カンプス)  アントニオ・モノー・ジュニア(看守/ボッシュ)  エドガー・セルジュ(教授)  アンドレア・サヴァツキー(助手)  マレン・エッゲルト(ドラ)
       
【成分】パニック 不気味 恐怖 知的 絶望的

【特徴】1971年に行われたスタンフォード大学監獄実験で起こった実際の事件をベースにした映画化。監督は後にナチスドイツの最期の日々を描いた「ヒトラー 最期の12日間」で世界的著名になるヒルシュビーゲル氏。
 
 実際のエピソードでは、大学側は「これ以上は危険」と判断して実験は中断されたが、映画では悲劇へと突き進む。 
    
【効能】人間の暗黒面を垣間見れる。
 
【副作用】気分が悪くなり後味悪い。人間不信になる。
 
下の【続きを読む】をクリックするとネタバレありの詳しいレビューが現れます。

「ストーカー」 孤独を楽しむときに〔32〕 

ストーカー」 ソラリスに続くSF巨編。
 

ストーカー [Blu-ray]
ストーカー [DVD]
 
【原題】Сталкер
【英題】Stalker
【公開年】1979年  【制作国】蘇連  【時間】164分  
【監督】アンドレイ・タルコフスキー
【原作】アルカージー・ストルガツキー ボリス・ストルガツキー
【音楽】エドゥアルド・アルテミエフ
【脚本】アルカージー・ストルガツキー ボリス・ストルガツキー
【言語】ロシア語       
【出演】アレクサンドル・カイダノフスキー(ストーカー)  アリーサ・フレインドリフ(ストーカーの妻)  アナトリー・ソロニーツィン(作家)  ニコライ・グリニコ(科学者)  ナターシャ・アブラモヴァ(男)
      
【成分】ファンタジー 不思議 不気味 知的 切ない SF 廃墟 
  
【特徴】惑星ソラリス」に続いて放ったタルコフスキー監督のSF映画。ただし、世間一般が連想するSFらしい描写、たとえば宇宙とか未来都市といった描写は皆無。禿頭の中年男性たちがひたすら森や廃ビルなどを探索する。
 れいによって、長すぎる長回しがある。     

【効能】独りで思索する環境ビデオに適している。睡眠導入ビデオに最適。廃墟探検のワクワク度が体感できる。
 
【副作用】退屈で眠くなる。
 
下の【続きを読む】をクリックするとネタバレありの詳しいレビューが現れます。記事に直接アクセスした場合は、この行より下がネタばれになりますので注意してください。

高英男 近頃の現象[四十七] 

高英男氏、お疲れ様でした。
 
 「雪の降る街を」「枯葉」などのヒット曲で知られる日本のシャンソン歌手の草分け、高英男(こう・ひでお、本名・吉田英男=よしだ・ひでお)さんが、4日午前9時40分、肺炎のため千葉市内の病院で亡くなった。90歳だった。(読売新聞)
 
【寸感】50代以上の方にとっては「雪の降る街を」で有名だろう。彼がNHKの歌番組で歌っているのを観たおぼえがある。彼はシャンソンの草分で、美輪明宏氏とも親交がある。

 たしかに歌はあまりにも有名なのだが、やはり私にとっては「吸血鬼ゴケミドロ」の吸血鬼役である。額が縦にパックリ開き、ゲル状の生物が中に入り込んで神経組織を占拠して吸血鬼と化す。他の方々にはギャグみたいな稚拙な場面だが、私には今でも恐怖場面である。
 ところで、その「ゴケミドロ」、美輪氏の代表作「黒蜥蜴」と同時期に公開されている。高氏は女優として出演している美輪氏を冷やかし、美輪氏は怪物を演じている高氏を冷やかしたそうである。

 90歳と聞いてビックリした。ということは「ゴケミドロ」の時は50歳前後という事になる。40前後に見えた。大学出でその世代なので当然徴兵されている。少尉に任官されたものの、肺の病気で戦地に行くことは無かった。
 
 なお、本名は「吉田英男」だが「高英男」も全くの芸名というわけではない。吉田は母方の姓で、もともとは高氏を名乗っていた。一部で朝鮮人説が流布されているが日本人である。日本にも高姓があり、歴史的には足利尊氏の執事に高師直なる人物が登場する。その高氏とのつながりは判らないが、日本にも高姓があることを知っておこう。
 
 長い間、お疲れ様でした。
 

ブログランキングに参加しています。  
 
[ 2009/05/05 23:37 ] 日誌・・近頃の現象 | TB(0) | CM(0)

「僕の村は戦場だった」 自分に喝を入れたい時に〔20〕 

僕の村は戦場だった」 
タルコフスキー監督作品の中では
最も解り易い長編第一作。

 

 
【原題】Иваново детство
【英題】MY NAME IS IVAN
【公開年】1962年  【制作国】蘇連  【時間】95分  
【監督】アンドレイ・タルコフスキー
【原作】ウラジミール・ボゴモーロフ 、ミハイル・パパワ
【音楽】ヴァチェスラフ・オフチンニコフ
【脚本】ウラジミール・ボゴモーロフ ミハイル・パパーワ
【言語】ロシア語 一部ドイツ語       
【出演】ニコライ・ブルリャーエフ(イワン)  ワレンチン・ズブコフ(ホーリン軍医大尉)  Ye. ジャリコフ(ガリツェフ上級中尉)  V・マリャービナ(マーシャ)  イリーナ・タルコフスカヤ(イワンの母)  ニコライ・グリニコ(グリャズノフ中佐)  

【成分】泣ける 悲しい パニック 恐怖 勇敢 絶望的 切ない 独ソ戦 第二次大戦 

【特徴】タルコフスキー監督が放つ長編第一作目にして最も物語が解り易い作品。日本では藝術的な作品というよりは、素直に反戦映画として評価されている。 
    
【効能】反戦の志を新たにする。
 
【副作用】心が寒々とする。
 
下の【続きを読む】をクリックするとネタバレありの詳しいレビューが現れます。記事に直接アクセスした場合は、この行より下がネタばれになりますので注意してください。

「ロボフォース/鉄甲無敵マリア」 ストレス解消活劇〔32〕 

ロボフォース/鉄甲無敵マリア」 
痛快娯楽ロボットアクションヒロイン。

 


【原題】鐵甲無敵瑪利亞
【英題】ROBOFORCE
【公開年】1988年  【制作国】英領香港  【時間】95分  
【監督】鍾志文 徐克
【原作】
【音楽】載楽民 黄霑
【脚本】徐克 阮継志
【言語】中国語 一部イングランド語       
【出演】岑建勲(ルーニー)  徐克(ウヰスキー)  葉蒨文(サリー/マリア)  梁朝偉(T・Q・チェン)  林正英(B 12)  林國斌(セイビャー)  秦沛(警察署長)  

【成分】笑える 楽しい スペクタクル 勇敢 切ない セクシー かっこいい コミカル ロボット 女戦士 アクション 特撮 近未来 香港

【特徴】香港映画界が放つ痛快特撮アクション。いきなり日本の「機動戦士ガンダム」に登場するジオン軍のモビルスーツ・ザクに似たロボットが香港の街で暴れまくるので笑わしてくれる。

 一見、華奢でスレンダーな女性である葉蒨文氏(サリー・イップ)が無敵のアンドロイドに扮して、鉄筋コンクリートの建物の屋根や壁を突き破ったり、腕からミサイルを発射したりと、カッコ良い。 

【効能】日本アニメのパクリぶりに愉快になる。闘う女性型アンドロイドに萌え。ヒロインの殺陣に痺れる。

【副作用】日本アニメのパクリに怒りをおぼえる。記者や警察署長にイラつく。ハッピーエンドのようなラストにイマイチ感。

下の【続きを読む】をクリックするとネタバレありの詳しいレビューが現れます。記事に直接アクセスした場合は、この行より下がネタばれになりますので注意してください。

「機動戦士ガンダム II 哀・戦士編」 ストレス解消活劇〔31〕 

機動戦士ガンダム II 哀・戦士編」 
一年戦争物語第2弾。

 

 
【原題】
【公開年】1981年  【制作国】日本国  【時間】134分  
【制作】
【監督】
【原作】矢立肇 富野喜幸
【音楽】渡辺岳夫 松山祐士
【脚本】星山博之 荒木芳久 山本優 松崎健一
【言語】日本語       
【出演】古谷徹(アムロ・レイ)  鈴置洋孝(ブライト・ノア少尉)  飯塚昭三(リュウ・ホセイ曹長)  古川登志夫(カイ・シデン)  鈴木清信(ハヤト・コバヤシ)  白石冬美(ミライ・ヤシマ)  井上遥(セイラ・マス)  鵜飼るみ子(フラウ・ボゥ)  間嶋里美(ミハル・ラトキエ)  戸田恵子(マチルダ・アジャン中尉)  岡部政明(ウッディ大尉)  村松康雄(レビル大将)  仲木隆司(エルラン中将)  広瀬正志(ランバ・ラル大尉)  中谷ゆみ(クラウレ・ハモン)  塩沢兼人(マ・クベ大佐)  二又一成(クランプ中尉)  蟹江栄司(ブーン)  兼本新吾(コズン)  徳丸完(ガイア)  佐藤正治(ウラガン中尉)  笹岡繁蔵(パイロット)  井上真樹夫(スレッガー中尉)  藤本譲(セキ大佐)  丸山詠二(文官)  近藤多佳子(コーリン育児官)  細井重之(ゴップ大将)  池田勝(ボラスキニフ)  沢りつお(コノリー)  稲葉実(ステッチ)  戸谷公次(コーカ・ラサ)  船木浩行(マーカー)  酒井克也(オスカ)  村田光広(オムル)  三輪禎大(ジョブ・ジョン)  大矢兼臣(士官A)  山田俊司(士官B)  池田秀一(シャア・アズナブル大佐)
      
【成分】泣ける 悲しい スペクタクル ゴージャス ロマンチック 勇敢 知的 切ない かっこいい 第二次大戦パロディ 戦争アニメ 
  
【特徴】いうまでもなく「宇宙戦艦ヤマト」に続く日本アニメの金字塔シリーズ「機動戦士ガンダム」映画化第二弾。
 ヤマトはTVアニメを強引に二時間枠の映画に押し込めたためダイジェスト版そのものになってしまった。ガンダムはそれを教訓?にしてTVアニメのエピソードを三部に分け、節目節目に加筆したり、TVアニメでは科学考証上あるいは軍隊考証上まずい部分を訂正して映画にした。

 この第二弾の主な舞台は地球で、主な好敵手はシャアからランバ・ラル大尉に移っている。主人公アムロにとっては初めて相対する「大人の戦士」である。
      
【効能】本格的なヒューマンな戦争ドラマに感動。
 
【副作用】第二次大戦のパロディにしか見えん。
 
下の【続きを読む】をクリックするとネタバレありの詳しいレビューが現れます。 

「惑星ソラリス」 孤独を楽しむ時に〔31〕 

惑星ソラリス」 ソ連SF映画の金字塔。
 

 
【原題】Солярис
【英題】SOLARIS
【公開年】1972年  【制作国】蘇連  【時間】165分  
【監督】アンドレイ・タルコフスキー
【原作】スタニスワフ・レム
【音楽】エドゥアルド・アルテミエフ
【脚本】フリードリッヒ・ガレンシュテイン アンドレイ・タルコフスキー
【言語】ロシア語 一部ドイツ語      
【出演】ナターリヤ・ボンダルチュク(ハリー)  ドナタス・バニオニス(クリス・ケルヴィン)  ユーリ・ヤルヴェット(スナウト)  ニコライ・グリニコ(ニック・ケルヴィン)  アナトリー・ソロニーツィン(サルトリウス)  ウラジスラフ・ドヴォルジェツキー(アンリ・バートン)
   
【成分】ファンタジー 知的 切ない SF 精神世界 不思議 未来

【特徴】スタンリー・キューブリック監督「2001年宇宙の旅」と並んでSF映画の金字塔と讃えられている。
 しかし作風は真逆だ。正確な科学考証とリアルな特撮がウリの「2001年・・」に対し「惑星ソラリス」は映像の思索書のようだ。 
    
【効能】深夜、独りで考え事をするのにピッタリ。睡眠誘導剤としての効果もある。
 
【副作用】物語は単調に進み延々3時間近く続くので、退屈で苦痛に感じる観客もいるだろう。
 
下の【続きを読む】をクリックするとネタバレありの詳しいレビューが現れます。記事に直接アクセスした場合は、この行より下がネタばれになりますので注意してください。

「食人族2」 社会を冷笑したい時に〔25〕 

食人族2」 「食人族」のリメイク。
 

 
【原題】CANNIBAL HOLOCAUST
【公開年】2003年  【制作国】伊太利  【時間】90分  
【監督】ヴィンセント・ドーン
【原作】
【音楽】
【脚本】ジャンニ・パオルッチ マーク・ヘベレット ブルーノ・マッティ
【言語】イングランド語       
【出演】ヘレナ・ワグナー(-)  クラウディオ・モラレス(-)  アントニオ・レボウル(-)  シンディ・ジェリク・マティック(-)
      
【成分】笑える パニック 不気味 恐怖 熱帯雨林 食人族 絶望的 セクシー
  
【特徴】食人族モノの金字塔「食人族」のリメイク。物語の展開はほぼ同じ。
 前作に比べると、ドキュメント風味は一掃されて普通の劇映画となり、コミカルさとセクシーお色気場面が追加されている。フィクションとわかるワザとらしい場面も盛り込まれ安心して観れる。「おバカ映画」としても良いくらいだ。その分、グロい描写もあるが

 また、前作は一般的文明批判が一応のテーマとなっていたが、今回は文明批判をさらに絞り込んで視聴率に目がくらんだテレビ業界を皮肉るコンセプトになっている。
 
 主人公の女性ディレクターがアンジェリーナ・ジョリー似のスレンダー美女。
     
【効能】資本主義社会の害毒を実感。俳優たちのワザとらしい怪演がニヒルな笑いを誘う。
 
【副作用】フィクションとして割り切れず感情移入してしまう人、流血場面そのものが嫌な方は気分が悪くなる。延々、似たようなグロな光景が続き退屈。名物?美女の串刺しが無いのに怒りを覚える。
 
下の【続きを読む】をクリックするとネタバレありの詳しいレビューが現れます。記事に直接アクセスした場合は、この行より下がネタばれになりますので注意してください。

「女子高生チェーンソー」 おバカになって愉快になろう〔18〕 

女子高生チェーンソー」 
なぜ高校生役にオバサンを使うのか?

 

 
【原題】SCREAM BLOODY MURDER
【公開年】2003年  【制作国】亜米利加  【時間】87分  
【監督】ジョン・ホフマン
【原作】
【音楽】ゲイリー・S・スコット
【脚本】ジョン・ホフマン デイヴ・ロック
【言語】イングランド語       
【出演】ブリタニー・モンゴメリー(-)  タラ・トンプソン(-)  アンナ・ガルシア・ウィリアムズ(-)  ドリュー・ドロエグ(-)  マイケル・マコノヒー(-)
   
【成分】笑える 不思議 パニック 不気味 セクシー コミカル スプラッタ ホラー JKファッション

【特徴】女子高の制服を着た20代30代のスレンダー美女たちが繰り広げるお色気バイオレンスおバカ映画。パッケージからおおよその内容は推測できる。演じているギャルたちは一応高校生に見えなくもない。
 コメディテイストのホラーというよりはホラーテイストのコメディである。 
    
【効能】血と汗と体臭が漂いそうなB級映画とキャットファイトが大好きな男性向け。ストレス解消になった女性も知人の中にいた。
 
【副作用】血飛沫が嫌いな方、映画に何らかの崇高な意義を求める人には不向きの作品。女優たちの稚拙な演技と物語の強引な展開に白ける人もいるだろう。
 
下の【続きを読む】をクリックするとネタバレありの詳しいレビューが現れます。記事に直接アクセスした場合は、この行より下がネタばれになりますので注意してください。

「ゾンビキング」 おバカになって愉快になろう〔17〕 

ゾンビキング」-ゾンビとスポ根の融合。
 

 
【原題】Zombie Beach Party
【別題】Enter... Zombie King! Zombie king and the Legion of Doom
【公開年】2003年  【制作国】亜米利加  【時間】77分  
【監督】ステイシー・ケイス
【原作】
【音楽】スティーヴ・スクラット J・マーク・スチュワート
【脚本】ビル・マークス ショーン・K・ロブ
【言語】イングランド語       
【出演】ジュールス・デローム(-)  ジェニファー・トーム(-)  ロブ・エチェバリア(-)  ニコラス・シン(-)  ジェイソン・ベアフォード(-)  ジム・ニードハート(-)
   
【成分】笑える 不思議 勇敢 セクシー コミカル プロレス 格闘 肥満 ゾンビ ホラー

【特徴】ゾンビ映画プロレス映画を融合させ、主にレスリングネタだけで80分弱もたせた珍しい映画。長編映画としては短いが、2時間映画のようなボリューム感がある。
 
 出演者の殆どは肥満体型。 
    
【効能】微笑ましくて幸せな気分になる。肉付きの良い人々の格闘の連続、豊満趣味には萌え。
 
【副作用】訳わからず白ける。ブラピのようなイケメン男性もアンジーのようなスレンダー美女も不在。ひたすら汗臭い場面が続くので不快感。
 
下の【続きを読む】をクリックするとネタバレありの詳しいレビューが現れます。

「日本の青空」 家族と一緒に考えよう〔10〕   

日本の青空
護憲派市民による改憲派への反論映画。

 
日本の青空
(未ソフト化) 
 
【公開年】2007年  【制作国】日本国  【時間】123分  【監督】大澤豊
【原作】池田太郎
【音楽】久嶋美さち(主題歌)
【脚本】池田太郎
【言語】日本語 一部イングランド語
【出演】高橋和也(鈴木安蔵)  藤谷美紀(鈴木俊子)  田丸麻紀(中山沙也可)  水野久美(河田子)  左時枝(斉藤潤子)  岩本多代(中山選子)  加藤剛(高野岩三郎)  山下洵一郎(岩淵辰雄)  真実一路(室伏高信)  鹿島信哉(森戸辰男)  若尾哲平(大内兵衛)  坂部文昭(杉森孝次郎)  中林正智(青山虎之助)  児玉謙次(松本烝治)  宍戸開(白州次郎)  伊藤博幸(佐藤達夫 )  谷部央年(今村修介)  十貫寺梅軒(吉田茂)  デルチャ・ミハエラ・ガブリエラベアテ・シロタ・ゴードン
    
【成分】知的 切ない ホームドラマ 憲法 1940年代
       
【特徴】制作の趣旨は改憲派に対するアンチテーゼである。戦後、日本国憲法に近い草案を作成したグループの中心人物鈴木安蔵に焦点をあてているのが特徴。低予算映画で殆ど劇場公開はされず、主に護憲派市民有志による自主上映にとどまっている。
 高橋和也氏、藤谷美紀氏、加藤剛氏といった、この手の「ヒューマンドラマ」に欠かせない俳優が出演。
  
【効能】憲法学習の教材の1つに利用できる。
 
【副作用】エンタメではなく、盛り上がりにも欠け、説教臭いので退屈になる可能性がある。
 
下の【続きを読む】をクリックするとネタバレありの詳しいレビューが現れます。記事に直接アクセスした場合は、この行より下がネタばれになりますので注意してください。

「ゴダールのマリア」 自分に喝を入れたい時に〔19〕 

ゴダールのマリア」 
アンヌとジャンの作品

  

 
【原題】Le livre de Marie/Je vous salue, Marie
【公開年】1984年  
【制作国】仏蘭西 瑞西(マリアの本) 仏蘭西 英吉利 瑞西(こんにちは、マリア)  
【時間】28+80分  
【監督】アンヌ=マリー・ミエビル(マリアの本) 
ジャン・リュック・ゴダール(こんにちは、マリア)
【原作】
【音楽】フレデリック・ショパン グスタフ・マーラー(マリアの本)
ヨハン・セバスチャン・バッハ アントニン・ドヴォルザーク(こんにちは、マリア)
【脚本】アンヌ=マリー・ミエビル(マリアの本)
ジャン=リュック・ゴダール(こんにちは、マリア)
【言語】フランス語 イングランド語       
【出演】ブルーノ・クレメル (父親) オーロール・クレマン (母親) レベッカ・ハンプトン (マリー) コピ (旅人)「マリアの本」
 
ミリアム・ルーセル (マリー) ティエリ・ロード (ジョゼフ) フィリップ・ラスコット (大天使ガブリエル) マノン・アンデルサン (幼い女の子) ジュリエット・ビノシュ (ジュリエット)「こんにちは、マリア」
    
【成分】笑える 楽しい 不思議 知的 セクシー かわいい コミカル キリスト教

【特徴】ゴダール監督の代表作。正確にはゴダール監督の盟友アンヌ=マリー・ミエビル監督の短篇「マリアの本」とゴダール監督の長篇「こんにちは、マリア」合版二部構成した作品を邦題で「ゴダールのマリア」に括った。

 少なくともゴールデンタイムの「洋画劇場」向き映画ではない。イエスキリストのパロディ。 
    
【効能】男女の色恋沙汰に悩んでいる人にとって、けっこうタイムリーネタかもしれない。主人公に共感して少しは心の荷が軽くなるかも。
 
【副作用】多くの人々は意味がわからず眠くなる。
 
下の【続きを読む】をクリックするとネタバレありの詳しいレビューが現れます。記事に直接アクセスした場合は、この行より下がネタばれになりますので注意してください。

反骨ミュージシャン忌野清志郎氏 近頃の現象[四十六] 

忌野清志郎氏、お疲れ様でした。
 
 「ベイベー!」や「愛し合ってるかーい!」などの決めぜりふ、奇抜な衣装と演出で知られるロック歌手、忌野清志郎(いまわの・きよしろう、本名・栗原清志=くりはら・きよし)さんが2日、がん性リンパ管症のため死去した。58歳だった。葬儀は9日午後1時、東京都港区南青山の青山葬儀所。喪主は妻の栗原景子(くりはら・けいこ)さん。(毎日新聞)
 
【寸感】理想のロックンローラーは、世間様に対して突っ張っているポーズをとるだけではなく、政治的に反体制であることだと思っている。だから、ジョン・レノン氏か好きだ。青年時代のU2のパワフルな楽曲が好きだった。
 ファッションとして突っ張るスタイルをとるだけのミュージシャンが多い日本で、忌野清志郎氏は随分踏み込んだ事をやってくれた。護憲派市民ですらなかなかやらんことを。

 
忌野清志郎氏が関わった映画
 
 

ブログランキングに参加しています。
 
[ 2009/05/03 05:01 ] 日誌・・近頃の現象 | TB(0) | CM(0)

昨日はメーデーである。 近頃の現象[四十五] 

解雇なのに「退職届」…名古屋の会社
 
 人材派遣業「マルゼンロジスティックス」(名古屋市中村区)がキヤノンの子会社「長浜キヤノン」(滋賀県長浜市)との請負契約終了に伴い従業員を契約途中で解雇する際、会社が解雇通告したのに、自己都合で辞める内容の「退職届」を書かせていたことが分かった。(毎日新聞)
 
【呼びかけ】真面目な話、労働者たちは労働組合というものをもっと活用しなければならない。なかなか知られていないが、組合とは従業員2人から結成できる。従業員4・5人の小さな町工場でも労組を2つもつくれるのだ! さらに広域の地域ユニオンなら1人でも加盟できる。これは国家の法律によって認められた国民の権利である!

 今からでも遅くはない。派遣もバイトもヤバくなったら労組に加わろう!今の時世、雇用を守るのは大変だが、少なくとも退職金ゼロが有りになったり、無理やり辞職届を書かされるところ、労組権力で粉砕し、逆に企業の違法行為を糾弾して賠償金を捥ぎ取る事も可能だ。

 
  
晴雨堂関連作品推薦
  
 

ブログランキングに参加しています。
[ 2009/05/02 15:25 ] 日誌・・近頃の現象 | TB(0) | CM(0)
映画処方箋一覧
晴雨堂が独断と偏見で処方した映画作品。
下段「日誌」項目は晴雨堂の日常雑感です。
メールフォーム
晴雨堂ミカエルに直接ご意見を仰せになりたい方は、このメールフォームを利用してください。晴雨堂のメールアドレスに送信されます。

名前:
メール:
件名:
本文:

プロフィール
↓私の愛車と野営道具を入れたリュックです。

晴雨堂ミカエル

Author:晴雨堂ミカエル
 執筆者兼管理人の詳しいプロフィールは下記の「晴雨堂ミカエルのプロフ」をクリックしてください。

晴雨堂ミカエルのプロフ

FC2カウンター
2007年10月29日設置
当ブログ注目記事ランキング
当ブログで閲覧数の多い順ランキングです。
設置2013年6月13日
ブログランキング
下記のランキングにも参加しております。ご声援ありがとうございます。
  にほんブログ村 映画ブログへblogram投票ボタン
アクセスランキング
[ジャンルランキング]
映画
170位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
レビュー
84位
アクセスランキングを見る>>
タグランキング
晴雨堂の関心度が反映されています。当ブログ開設当初は「黒澤明」が一位だったのに、今は・・。
訪問者閲覧記事
最近のアクセス者が閲覧した記事を表示しています。
月別アーカイブ
ブロとも申請フォーム
リンク