アサヒ ザ・マスター ビールは偉大な発酵食品だ

ミュージシャンの葉加瀬太郎氏らがドイツの乾杯の歌を歌いながらビールとソーセージを楽しんでいそうなCM、見ているとビールが飲みたくなってくる。こんな雰囲気のガーデンパーティは私の夢だ。
缶のデザインはドイツ国旗の黒・赤・金をイメージした配色、ドイツを連想しそうなエンブレム、ドイツビール趣味の私は大いに興味を持つ。ドイツを意識しているだけあって、缶には1516年にバイエルンで発布されたビール純粋令を守っている旨が書かれてあった。副原料を使わないオールモルトだ。

私もさっそく飲んでみた。淡い典型的なピルゼンタイプのビール、泡の硬さもそこそこある。ただ、やはり芳香が足らない。味も薄いような気がする。香りとコクでは、サントリーの「グリーン・アロマ」や「プレミアム モルツ」、サッポロの「グリーンヱビス」の方が勝っている。当然、本場ドイツのビールとなれば、香りと味は日本の大手ビールよりもはるかにあり多種多様だ。
アサヒは日本で最初に「ドライビール」を発表したメーカーでも判るように、好意的に言えばビールのクセを取り払って、ビールが苦手な人々にも飲めるようなビールをつくった功績がある。爽やかな喉ごしの良さを追求してきたメーカーゆえに、私のような本場ビールが好きなタイプには味の薄いビールをつくる会社というイメージがある。
値段は低く抑えられており、アサヒとしては良心的かもしれない。ただし、ドイツ伝統と銘打って入るが、本場のドイツビールとは味は全く異なり、スーパードライを好む関西人向きにアレンジされている。
下の写真は連れ合いがつくったサンドイッチ、これを肴に飲んだ。


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「遠すぎた橋」 社会を冷笑したい時に〔28〕
史上名高い負け戦の映画化
【原題】A BRIDGE TOO FAR
【公開年】1977年 【制作国】英吉利 仏蘭西 【時間】175分
【監督】 リチャード・アッテンボロー
【原作】コーネリアス・ライアン
【言語】イングランド語 一部ドイツ語
【出演】ダーク・ボガード(ブラウニング中将) ショーン・コネリー(アーカート少将) マイケル・ケイン(バンドール中佐) ジーン・ハックマン(ソサボフスキー少将) エリオット・グールド(スタウト大佐) アンソニー・ホプキンス(フロスト中佐) ライアン・オニール(ギャビン准将) ロバート・レッドフォード(クック少佐) マクシミリアン・シェル(ビットリッヒ中将) ローレンス・オリヴィエ(スパンダー)
【成分】悲しい スペクタクル 勇敢 絶望的 軍隊批判 オランダ 第二次大戦
【特徴】史上名高い連合軍の負け戦「マーケット・ガーデン作戦」の映画化。前半の華々しい爽やかな進撃場面と、後半のジリ貧となって力尽きる場面、そして総司令官の虎の威を借りて命令をごり押ししながら、ラストは最初から結果は判っていたかのようにうそぶく将軍の厚顔。負け戦を題材にしているので、テーマは戦争の虚しさである。
【効能】悲観的状況でも必死に活路を開こうとする現場将兵たちの姿に感涙。
【副作用】スキッと爽やか戦争娯楽映画ではないので、活劇を求めている観客にはつまらない。
下の【続きを読む】をクリックするとネタバレありの詳しいレビューが現れます。記事に直接アクセスした場合は、この行より下がネタばれになりますので注意してください。
「スター・トレック」「ラスト・ブラッド」
土曜日はレイトショートとナイトショーを上映する。いつもチケット代をケチってレイトショーを観るのだが、土曜日はナイトショーも上映するので安い料金で2本続けて観る事ができる。
今日は「ラスト・ブラッド」と「スター・トレック」を観に行った。驚いたのは、映画館の駐車場入口が数珠繋ぎの渋滞、チケット売り場やコンセッションは混雑、チケットがとれるか心配になったが、希望通のど真中の席がとれた。
いざ、入って観ると「ラスト・ブラッド」は殆ど人が入っていない。続けて「スター・トレック」を観る。これもあまり人が入っていない。
ではあの大勢の人々はどのスクリーンへ行っているのか? 「天国と地獄」「ルーキーズ」「余命一ヶ月の花嫁」、皆この3作が目当てである。
「ラスト・ブラッド」も「スター・トレック」もマニアックなのかな? 私には面白かったが。セーラー服姿で日本刀を振り回す全智賢氏(チョン・ジヒョン)は萌えだったし、ザカリー・クイント氏のミスター・スポックはカッコ良かった。
興行的には前述した3作におくれをとっているのは残念だが、圧迫感なくユッタリと鑑賞できたのは良かった。

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「ルパン」
織田信成 フィギュアスケート[一]
バンクーバー五輪を目指すフィギュアスケート男子の織田信成(22)=関大=が、6月1日に一族の宿命の地、本能寺(京都市中京区)に参拝することが29日、分かった。くしくも先祖にあたる戦国武将、織田信長が自刃した「本能寺の変」は天正10年6月2日(西暦では1582年6月21日)。同寺で「信長公忌」が行われる先祖の“命日”を前に手を合わせ、五輪シーズンへと出陣する。(サンケイスポーツ)
【雑感】素朴な雑感だが、信成君が所帯をもって息子ができたら、今風の翔太・将太・健人・巧・拓海といった名前は付けられないだろうな。まず親戚縁者が猛反発するし、本能寺に参拝する彼の姿勢から必ず「信」の字を入れるだろ。
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NHK大河ドラマ 信長 完全版 第七巻 [DVD] 緒形直人主演
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「ベニスに死す」 美術鑑賞映画〔7〕
滅び行く美と台頭する美の対比
【原題】Morte a Venezia
【英題】Death in Venice
【公開年】1971年 【制作国】伊太利 仏蘭西 【時間】131分
【監督】ルキノ・ヴィスコンティ
【原作】トーマス・マン
【音楽】グスタフ・マーラー
【言語】イングランド語 イタリア語 ポーランド語 フランス語
【出演】ダーク・ボガード(グスタフ・アッシェンバッハ) ビョルン・アンドレセン(タジオ) シルヴァーナ・マンガーノ(タジオの母) ロモロ・ヴァリ(ホテル支配人) マーク・バーンズ(アルフレッド) マリサ・ベレンスン(アッシェンバッハ夫人)
【成分】悲しい ファンタジー ゴージャス 切ない セクシー ベネチア 20世紀初頭
【特徴】ルキノ・ヴィスコンティ監督が放つ少年愛的雰囲気の強い作品。
20世紀初頭、傷心旅行中のドイツの著名な作曲家がベニスを訪れる。たまたま出会った美少年に惹かれ、やがて追い掛け回す。
主人公に追い掛け回される美少年に扮したビョルン・アンドレセン氏は後に伝説の美少年ともてはやされるが、本人は俳優の道へは進まず、マスコミへの露出を控えるようになった。
20世紀初頭のベニスの雰囲気が綺麗に描写されている。この絵はさすがヴィスコンティ監督。
【効能】滅び行く美と台頭する美の対比が人生の有り様を考察するきっかけとなる。
逆光のシルエットに浮かぶ美少年に萌える人もいるかもしれない。
【副作用】たぶん多くの鑑賞者には美少年を追い掛け回すスケベ中年のオッサンにしか見えない。
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「ハイヤー・ラーニング」 社会問題を考えたい時に〔8〕
ジェニファー・コネリー氏の社会派参入。
【原題】HIGHER LEARNING
【公開年】1995年 【制作国】亜米利加 【時間】127分
【監督】ジョン・シングルトン
【音楽】スタンリー・クラーク
【脚本】ジョン・シングルトン
【言語】イングランド語
【出演】オマー・エップス(メリック) クリスティ・スワンソン(クリスティ) マイケル・ラパポート(レミー) アイス・キューブ(ファージ) ジェニファー・コネリー(タリン) タイラ・バンクス(デジャ) ローレンス・フィッシュバーン(フィリップス教授) コール・ハウザー(スコット)
【成分】悲しい パニック 勇敢 知的 切ない 学園 社会派
【特徴】アメリカが抱えている問題を、コロンビア大学を舞台に凝縮して描写。入学時はノーマルだった3人の新入生は学内で様々なトラブルに巻き込まれ、様々な思想グループに感化され、悲劇へと突き進む。
ジェニファ・コネリー氏が同性愛者のフェミニスト学生を好演。ローレンス・フィッシュバーン氏が強靭な自制心を持った大学の知性を静かに熱演する。
【効能】アメリカの大学事情を判り易く描写されている。日本の大学でも水面下では同様の問題を抱えているので、アカハラ・パワハラ・キャンパスセクハラ・フェミニズム・民族差別・右翼などの最前線を垣間見れる。
【副作用】社会派作品なので、娯楽には向かない。特にジェニファ・コネリー氏の裸体を期待している方はがっかりする。
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真言宗と天台宗 近頃の現象[六十一]
天台座主、高野山を来月訪問
真言宗の総本山、高野山金剛峯寺(こんごうぶじ)(和歌山県高野町)で来月開かれる行事に、天台宗の半田孝淳(こうじゅん)座主(ざす)が参拝することが分かった。天台宗トップの高野山への公式な訪問は、日本に真言宗、天台宗が伝わった平安時代以来初めて。1200年間を通じて初めてとなる歴史的な参拝をそれぞれの事務方では、「相互理解のためになる」と歓迎している。(産経新聞)
【雑感】えっ!? 今までずっと絶交状態が続いていたのか? 驚きというか呆れるというか、イスラムとキリストの確執に比べたら可愛らしいか。
佐藤純彌監督「空海」では、北大路欣也氏扮する空海と加藤剛氏扮する最澄の友情と確執の過程が描かれている。主役が空海なので、最澄をやや狭量に描いているのが特徴。
因みに、私は大天使ミカエルと同じ名前を名乗っているが、実は天台宗だ。
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空海の旅 喜多郎
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弘法大師空海 1 (SCオールマン) ジョージ秋山
弘法大師空海 2 (SCオールマン) ジョージ秋山
弘法大師空海 3 (SCオールマン) ジョージ秋山

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「長州ファイブ」 青春回帰〔24〕
幕末留学生たちの青春
【公開年】2006年 【制作国】日本国 【時間】119分 【監督】五十嵐匠
【音楽】安川午朗
【脚本】五十嵐匠
【言語】日本語 イングランド語
【出演】松田龍平(山尾庸三) 山下徹大(井上勝) 志道聞多(井上馨) 三浦アキフミ(伊藤博文) 前田倫良(遠藤謹助) 原田大二郎(大村益次郎 村田蔵六) 榎木孝明(毛利敬親) 寺島進(高杉晋作) 泉谷しげる(佐久間象山)
【成分】ロマンチック 勇敢 知的 切ない かっこいい 英国 山口県 長門 幕末 1860年代前半
【特徴】冒頭こそ「時代劇」だが、中盤以降は密航・イギリス留学の場面。松田龍平氏がかつての沖雅也氏のような白面で野太いキャラを演じている。
山口県の政財界がバックアップ、徳島の「バルトの楽園」や香川の「うどん」といった具合に町おこし的な側面を持つ。
【効能】青春回帰。一心不乱に何かに打ち込んだ青春時代を思い起こさせる。かつての青春のエネルギーを回復させる、あるいはこれからの青春を爆発させていくカンフル剤。
【副作用】若干ダイジェスト的な構成になって消化不良。
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新型インフルエンザ(12) 近頃の現象[六十]
神戸市長には理解-厚労相
舛添要一厚生労働相は28日、矢田立郎神戸市長が新型インフルエンザで「『ひとまず安心』の宣言」をしたことに関連し、「安心宣言とか終息宣言とかいうのは(タイミングが)なかなか難しい。わたしの立場から言うともう少しよく検討して、状況の推移をもうちょっと見てみたい」と述べ、国としての終息宣言は時期尚早との認識を示した。(5月28日時事通信)
【雑感】嵐のようなインフル騒ぎだった。これからインフル・ウイルスが好まない湿潤な梅雨と蒸し暑い夏がやってくる。厚労相と神戸市長の判断は妥当だろう。
アフィリエイト関連サイトからマスク増産や入荷の連絡メールが届くが、これから潮が引くようにマスクの売れ行きは通常に戻る。
今回の騒ぎは、きたる晩秋や冬のインフルエンザに備えての予行演習と思えば良き教訓だが、大多数の人々は咽もと過ぎれば熱さ忘れるだろう。騒ぎがおさまっている間に、マスクや消毒薬などを備蓄するのも手かもしれない。
しかし、この程度でこの騒ぎとは、「復活の日」や「感染列島」のような事態が実際に起こったら、急激に社会は崩壊してしまうだろう。映画内容はまだまだ緩い。経済破綻の要素が欠落している。
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復活の日 (ハルキ文庫) 小松 左京
感染列島―映画ノベライズ版 (小学館文庫) 涌井 学

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「ALWAYS 続・三丁目の夕日」
盧武鉉(3) 近頃の現象[五十九]
盧武鉉(ノ・ムヒョン)前大統領が崖下に投身した際、実際には警護官がいなかったことが明らかになった。(中略)
盧前大統領逝去経緯を再捜査している慶南警察庁高位関係者は26日「イ某警護官(45)が『登山客を下に下ろしてきたら大統領がいなかった』と述べた」と明らかにした。警察はイ警護官が23日の調査時と違い、盧前大統領とともに浄土院に立ち寄ったと言葉を変えた上、浄土院長、浄土院の僧侶らの証言と食い違いがあったため、追求した結果、このような供述をした。警察はこの日、イ警護官を金海西部警察署に呼んで3次調査を行い、27日に捜査結果を発表する予定だ。警察はまたイ警護官と無線で交信した私邸警護官から「『逃した』『見えない』という無線の内容を確保した」という供述を確保したということだ。 (中央日報)
【雑感】やはり、素直な事件にはならなかったか。これまでの韓国大統領には必ずクーデター・亡命・暗殺・汚職などのダークな力で不幸になっている。このまま投身自殺事件でおさまるとは思っていなかったが、李警護官が虚偽を認めたら暗殺説はボヤから大火災になる。
警護官が一人というのは退任した米大統領の待遇と比べて冷たいという印象はもった。遺書にしても文書データがパソコンに保存されているだけで、直筆の署名があるわけでない。昨年まで一国の元首を務めた人にしては粗末な扱いだな、と思っていたが、こうなると謀殺説の根拠になってしまう。
韓国メディアは盧武鉉謀殺説で蜂巣を突いたようだ。

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「ルパン三世 カリオストロの城」 家族と一緒に癒されよう〔16〕
シリーズ最高峰にして事実上のジブリ作品。
【公開年】1979年 【制作国】日本国 【時間】100分 【監督】宮崎駿
【原作】モンキー・パンチ
【音楽】大野雄二
【脚本】宮崎駿 山崎晴哉
【言語】日本語
【出演】山田康雄(ルパン三世) 小林清志(次元大介) 増山江威子(峰不二子) 井上真樹夫(石川五右ヱ門) 納谷悟郎(銭形警部) 島本須美(クラリス) 石田太郎(カリオストロ伯爵)
【成分】笑える ゴージャス ロマンチック 勇敢 かわいい かっこいい アニメ
【特徴】前作とは一転して再び子供を対象にした作風になっているが、子供に迎合していないところが良い。山田康雄氏のクイント・イーストウッド風の発声も良い。
物語はグリーンジャケット旧シリーズの「七番目の橋が落ちるとき」と「ジャジャ馬娘を助けだせ!」に原型をみることができる。カリオストロ伯のゴージャスな食卓風景の書き込みは凄い。
【効能】頼もしいルパンの姿に安心感を抱く。可憐なクラリスの姿に萌え。
【副作用】原作ファンにはルパンの優しさに納得できない。
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「サンシャイン2057」
北朝鮮核問題(2) 近頃の現象[五十八]
敵基地攻撃、法的に可能
能力保有には言及せず-麻生首相
麻生太郎首相は26日夕、北朝鮮のミサイル発射基地への先制攻撃を想定した敵基地攻撃能力について「一定の枠組みを決めた上で、法理上は攻撃できるということは昭和30年代からの話だ」と述べ、法的には可能との認識を示した。ただ、能力を保有すべきかどうかには言及しなかった。首相官邸で記者団に答えた。
自民党内には、北朝鮮の核実験を受け、攻撃能力の検討を促す声が出ているが、首相の発言はこうした動きを後押しすることになりそうだ。(時事通信)
【雑感】そういう話になるだろうな。核実験にミサイル発射と重なれば、国防の話をしない方が無理がある。これらの問題を日本は先送りにしてきたが、ついに岐路にたっていることを認めなければならない時期だ。「能力」とは核武装のことだろう。
護憲派勢力が説得力ある諭を果たして展開できるだろうか? 北のアクションで左翼護憲派が減退してきているが、消滅しても困る。資本主義の暴走や福祉の減退を食い止めるのは保守右翼だけでは無理、政策の問題点を目ざとく見つけられるのは左翼護憲派だからだ。北朝鮮批判をしない反戦反核は無理がある、これを認めるのは右旋回ではないのだが。

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「アメリカ」 孤独を楽しむ時に〔33〕
【原題】KLASSENVERHHULTNISSE
【公開年】1984年 【制作国】西独逸 【時間】126分
【監督】ジャン=マリー・ストローブ ダニエル・ユイレ
【原作】フランツ・カフカ
【音楽】ルイ・オシュ
【脚本】ジャン=マリー・ストローブ ダニエル・ユイレ
【言語】ドイツ語
【出演】クリスチャン・ハイニシュ(カール・ロスマン) ライナルト・シュネル(-) マリオ・アドルフ(ヤコブ伯父さん) ラウラ・ベッティ(-) ジェーン・ワイアット(-)
【成分】ファンタジー 不思議 パニック 不気味 知的 アメリカ 白黒映画
【特徴】カフカの不思議世界を映画化。全編白黒映画、アメリカが舞台たが登場人物はみなドイツ語台詞、主人公の服装は現代のリクルートスーツだがベストに懐中時計をつけていてトラディショナル。アメリカなのにアメリカらしくないところが魅力。ラストはハッピーエンドなのかアンハッピーエンドなのか訳が解らないのが面白い。
本作はジャン=マリー・ストローブ氏とダニエル・ユイレ氏の共同メガホンだと思う。2人は通常苗字を2つ並べてストローブ・ユイレの名義で制作している。作品づくりはほぼ同じ権限で分担して行っているらしい。
【効能】全編にわたって淡々としたテンポでカフカ特有の不条理不思議世界が続く。
【副作用】訳が解らないので話に乗れず退屈。
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「陰陽師 II」 ストレス解消活劇〔36〕
【公開年】2003年 【制作国】日本国 【時間】115分 【監督】滝田洋二郎
【原作】夢枕獏
【音楽】梅林茂
【脚本】滝田洋二郎 夢枕獏 江良至
【言語】日本語
【出演】野村萬斎(安倍晴明) 伊藤英明(源博雅) 今井絵理子(蜜虫) 中井貴一(幻角) 深田恭子(日美子・安麻呂の娘) 古手川祐子(月黄泉) 伊武雅刀(右大臣藤原安麻呂)
【成分】雅 不思議 勇敢 知的 コミカル 和製オカルト 陰陽道 平安時代 10世紀 平安京
【特徴】夢枕獏氏、岡野玲子氏のヒットによって、京都の晴明神社は女学生たちで賑わっているといふ。
時は平安時代中期、オカルト聖地である京を舞台に、晴明と博雅のコンビが大活躍。前作とほぼ同じ展開でものがたりが進むが、博雅のひょうきんさと晴明の達観したシニカルさに磨きがかかっている。深田恭子氏が肌を魅せる場面あり?
【効能】雅とオカルトの世界とアクションの盛り沢山。皮肉屋晴明の人生観に学べきところあり。
【副作用】今回も陰陽道のうんちくを期待していた人には肩透かし。
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北朝鮮核問題 近頃の現象[五十七]
長崎原爆並みの威力か
短距離ミサイルも発射・北核実験
北朝鮮が25日、核実験を強行したことを受け、日米韓など国際社会は「国際平和と安全の脅威」(オバマ米大統領)、「世界の平和と安定に対する深刻な脅威で重大な挑戦」(韓国政府)などと一斉に非難の声を上げた。国連安全保障理事会は日本時間26日午前に緊急会合を行い、対応を協議する見通しで、北朝鮮への新たな制裁措置を定めた新決議採択も視野に各国の外交的駆け引きも本格化しそうだ。(時事通信)
【雑感】まるで親北の盧武鉉氏の自殺を見計らっての核実験とミサイル発射。もちろん、以前から準備していただろうから単なる偶然だろう。李明博大統領は盧武鉉派市民への対応と北への対応で忙しそうだ。
「陰陽師」 ストレス解消活劇〔35〕
【公開年】2001年 【制作国】日本国 【時間】116分 【監督】滝田洋二郎
【原作】夢枕獏
【出演】野村萬斎(安倍晴明) 伊藤英明(源博雅) 今井絵理子(蜜虫) 宝生舞(瓜の女) 真田広之(道尊) 小泉今日子(青音)
【成分】雅 不思議 パニック 知的 コミカル 和製オカルト 陰陽道 平安時代
【特徴】夢枕獏氏、岡野玲子氏のヒットによって、京都の晴明神社は女学生たちで賑わっているといふ。
時は平安時代中期、オカルト聖地である京を舞台に、晴明と博雅のコンビが大活躍。さすが本職は狂言師だけあって野村萬斎氏の狩衣・立烏帽子姿はサマになっている。
【効能】雅とオカルトの世界とアクションの盛り沢山。
【副作用】陰陽道のうんちくを期待していた人には肩透かし。
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盧武鉉(2) 近頃の現象[五十六]
23日に自宅近くの岩山から飛び降りて死亡した韓国・盧武鉉前大統領について、韓国政府は葬儀を「国民葬」で行うことを決めた。政府は、国民葬とすることで盧前大統領の支持者の沈静化を図りたい考え。(日テレ)
【雑感】日本人の感覚では、たとえ国に貢献した名士でも収賄容疑がかかっている人物を国葬あるいは国民葬にするというのは違和感がある。党葬ならまだ解るが。たとえば良くも悪くも日本の発展に寄与し、中国との国交正常化を成し遂げたほどの政治家である田中角栄は国葬ではない。自民党と田中家との合同葬である。(余談1)
それだけ、韓国という国は地域間対立が凄まじいということなのか? 国民葬にしなければ盧武鉉(ノ・ムヒョン)派市民が示威して李政権が揺らいでしまうのだろうか?
ただ、社会保険庁の大怠慢を見せ付けられても大人しくしている日本人も考えものだ。これが韓国だったら騒乱になっただろう。もちろん暴力はいけないが。
せめて日本の高級官僚は清廉であろうとした盧武鉉氏ほどの努力は必要だろう。歴代の大統領の中では確かに桁違いに金には執着していない。
(余談1)因みに田中角栄は一国の首相にまでなった人間なのに叙勲もない。西山町名誉町民ぐらいだ。

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「十二人の怒れる男」 家族と一緒に考えよう〔12〕
【原題】12 Angry Men
【公開年】1957年 【制作国】亜米利加 【時間】95分
【制作】レジナルド・ローズ ヘンリー・フォンダ
【監督】シドニー・ルメット
【原作】レジナルド・ローズ
【音楽】ケニヨン・ホプキンス
【脚本】レジナルド・ローズ
【言語】イングランド語
【出演】ヘンリー・フォンダ(陪審員8番) リー・J・コッブ(陪審員3番) エド・ベグリー(陪審員10番) マーティン・バルサム(陪審員1番) E・G・マーシャル(陪審員4番) ジャック・クラグマン(陪審員5番) ジョン・フィードラー(陪審員2番) ジョージ・ヴォスコヴェック(陪審員11番) ロバート・ウェッバー(陪審員12番) エドワード・ビンズ(陪審員6番) ジョセフ・スィーニー(陪審員9番) ジャック・ウォーデン(陪審員7番)
【成分】知的 かっこいい 密室 討論劇
【特徴】当時、若手の俳優・演出家シドニー・ルメット氏の監督第1作目にしてホームラン作品。ディスカッション劇の古典的名作で、裁判員制度導入の日本にとってはタイムリーな作品でもある。「裁判員制度」の長所短所が解かりやすく描写されており優れた参考書だ。
舞台は殺風景な会議室のみ、撮影期間はたった2週間、予算はたぶん人件費ていどの35万ドルの低予算。脚本と俳優とスタッフの熱意だけで傑作を作れた見本のような映画だ。
【効能】知的好奇心をくすぐる。論戦の展開方法やイニシアチブの取り方など参考になる。暑苦しい討論劇の後、ラストの爽やかな雨上がりの外の場面は鑑賞者にも清涼感を与える。
【副作用】男しか登場しないので華が無く、夏の会議室での激しい討論ゆえ暑苦しい。
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盧武鉉 近頃の現象[五十五]
ニュース速報で登山中に滑落死と流れたが、本当か?! 歴代の韓国大統領は、必ず不幸になるジンクスがある。誤報だったら良いのに。
初代李承晩は革命で失脚、
2代目尹潽善も軍事クーデターで失脚、
3代目朴正煕は在任中に暗殺、
4代目崔圭夏はクーデターで失脚、
5代目全斗煥は退任後に裁判にかけられ死刑判決、特赦で命を拾う、
6代目盧泰愚も退任後に汚職容疑で裁判にかけられ懲役、
7代目金泳三は関係者が汚職容疑、
8代目金大中も身内が汚職容疑、
9代目盧武鉉、関係者が汚職容疑、
アメリカ大統領のように、大統領を華々しく務め上げ退任後は悠々自適の名士余生をおくれている人はいない。怖いジンクスだ。
なお、大統領の代目は便宜上記した。実際は2期・3期と務めたり、大統領空位の時期に「国家再建最高会議議長」として国家元首を代行したりと、少しややこしい。安定した大統領交代がなされるようになったのは、盧泰愚大統領以降からである。今の李明博大統領は、大韓民国政権樹立から単純に任期数で数えたら17期か。
「さよなら、クロ」 家族と一緒に癒されよう〔15〕
【公開年】2003年 【制作国】日本国 【時間】100分 【監督】松岡錠司
【原作】藤岡改造
【音楽】岩代太郎
【脚本】松岡錠司 平松恵美子 石川勝己
【言語】日本語
【出演】妻夫木聡(木村亮介) 伊藤歩(五十嵐雪子) 佐藤隆太(斎藤守) 三輪明日美(横川町子)
【成分】泣ける 笑える 楽しい 切ない かわいい コミカル 郷愁
【特徴】学校に迷い込んだ野良犬がそのまま番犬として「職員」になってしまう。牧歌的ヒューマンな学園物語。信州の美しい景色と旧制中学時代からの古い校舎がノスタルジーを誘う。
【効能】幼い子どもがいる家族団欒の場で観ると良し。雄大な日本の尾根と、ふもとに広がる畦道が美しく癒される。
【副作用】話が文部科学省推薦映画のようでつまらなく思える人もいる。犬を主人公にしている割に犬の影が薄い。
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新型(豚改め)インフルエンザ(11) 晴雨堂の晴耕雨読な日常[八]
新型インフルエンザの国内感染拡大で、マスクや手洗い用消毒剤、うがい薬の需要が関西地区を中心に急増している。風邪や花粉症の流行期が終わり、生産を落としていたメーカーは急きょ、増産にカジを切ったが、需要に追いつかず、ドラッグストアなどでは品切れが続出。品薄解消に向け、メーカーのフル生産態勢はしばらく続きそうだ。(5月19日 毎日新聞)
【雑感】ネットオークションでは不織布マスク一箱が数万円で売れたとの噂を聞いた。
私もそれは予想していた。新型インフルエンザが流行り出したころ、ここでちょっと上等なマスクを買い占めてネットで売れば暴利を貪れると。しかし人の弱みに付け込んで私腹を肥やすように見えて良心の呵責を感じ、トーンダウンして当ブログにてマスクの紹介をするに留めた。
しかし、数万円も値がついたなんて噂をいざ聞いてしまうと、ああ自分の理性と分別が憎い。



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「恋空」 突込みどころを楽しもう〔12〕
【公開年】2007年 【制作国】日本国 【時間】129分 【監督】今井夏木
【原作】美嘉
【音楽】河野伸
【脚本】渡邉睦月
【言語】日本語
【出演】新垣結衣(田原美嘉) 三浦春馬(桜井弘樹・ヒロ) 小出恵介(福原優) 香里奈(ミナコ) 臼田あさ美(咲)
【成分】悲しい 不思議 切ない 学園ドラマ
【特徴】自宅と学校の限られた世界で過ごす思春期の少年少女が憧れる波乱万丈恋愛ファンタジー? 内容はともかく多くの若者が共感し社会現象を巻き起こした。原作者の人生経験に疑問。
【効能】恋に憧れる少年少女向き。
【副作用】レイプ被害者、ガン患者、またはそれらを抱えている家族から実情への無知無理解を指摘され、激しい嫌悪感と不快感と憤懣と冷笑を受けている。
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欧米は東アジアの躍進を許さない。 近頃の現象[五十四]
競泳男子200メートル背泳ぎで入江陵介(近大)が世界新記録を出した際に着用した水着が国際水泳連盟(FINA)の認可外とされたことを受け、入江は20日夜、大阪市内で記者会見し「悔しさもあるが、ゼロからに戻れたことでうれしい部分もある。もう一度、世界記録を作るチャンスを頂いた」と前向きに話した。(時事通信)
【雑感】やはり認可外で幻の世界新となったか。
気のせいかもしれないが、東アジア勢が躍進するとルールや規定が変更されたり、厳格に解釈されたりする傾向があるように思う。なにしろ、世界のスポーツ界を牛耳っているのは欧米諸国だ。
かつて私が現役の水泳選手だった頃、平泳ぎは頭が水没すると泳法違反になった。これは古川勝選手が潜水泳法によってメルボルンオリンピック平泳ぎ金メダルを取った直後にルールが改定され潜水不可となったからだ。飛び込んでから一かき一けりで浮上し、その後は頭頂部が水没すると失格になる。ところが、欧米諸国の選手も泳法違反が続出したのかは知らないが、最近になって頭頂部水没程度はOKなった。
ソウルオリンピックでバサロ(潜水泳法の一種)で鈴木大地選手が背泳ぎ金メダルをとったときも、すぐに欧米主導の国際水泳連盟はルール変えよるぞ、と思ったら案の定変更した。15メーターで浮上しなければならないルールとなった。
水泳だけでない、他の競技でも東アジア勢が躍進するとルール変更がなされる。スキー滑空しかり、フィギアスケートしかりだ。

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「トンマッコルへようこそ」 カップルで泣きたい時に〔19〕
楽しくも悲しい韓国の桃源郷
【原題】웰컴 투 동막골
【英題】Welcome to Dongmakgol
【公開年】2005年 【制作国】大韓民国 【時間】132分 【監督】朴洸賢
【原作】張鎭
【音楽】久石譲
【脚本】張鎭
【言語】韓国語 イングランド語
【出演】鄭進永(リ・スファ人民軍大尉) 申河均(ピョ・ヒョンチョル韓国軍少尉) スティーブ・テシュラー(スミス大尉) 姜惠貞(ヨイル)
【成分】笑える 楽しい コミカル ファンタジー 悲しい 感涙 反戦 朝鮮戦争 1950年
【特徴】若手俳優パク・クァンヒョン氏の監督第1作目にして脅威のヒット作。朝鮮戦争時、秘境にある山村トンマッコルで北と南と米軍パイロットが鉢合わせて繰り広げられる喜劇と悲劇。
【効能】前半は癒し系。作中の荒んだ兵士たちがトンマッコルで心の平安を取り戻すように、鑑賞者も癒されていく。後半は村人を守ろうとする南北双方の脱走兵たちの姿に感涙。
【副作用】久石譲氏が音楽を担当している事もあり、ジブリ作品との類似点からパクリの印象を持つ可能性もある。
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「クィーン」 社会を冷笑したい時に〔27〕
ヘレン・ミレンの黄昏感が素敵。
【原題】The Queen
【公開年】2006年 【制作国】英吉利 仏蘭西 伊太利
【時間】104分
【監督】スティーヴン・フリアーズ
【音楽】アレクサンドル・デプラ
【脚本】ピーター・モーガン
【言語】イングランド語
【出演】ヘレン・ミレン(エリザベス女王) マイケル・シーン(トニー・ブレア首相) ジェームズ・クロムウェル(エディンバラ公) アレックス・ジェニングス(チャールズ皇太子) ヘレン・マックロリー(シェリー・ブレア)
【成分】笑える ゴージャス 知的 切ない
【特徴】ダイアナ元妃の急死で揺れ動く英王室を舞台に、ヘレン・ミレンが現役の女王エリザベス二世を怪演。ヨーロッパ文化に興味のある方にはたまらない一作。
【効能】ゴージャスな気分を楽しめる。ヨーロッパの君主がどのように機能しているのか、君主が置かれている微妙な立場と君主のモラルを知る上で格好の参考資料。
【副作用】リアリティにこだわり過ぎてエンタメ性ドラマ性がやや犠牲にされているため、英王室やヨーロッパ文化に全く関心の無い方には退屈。
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世襲議員(3) 近頃の現象[五十三]
小泉元首相、地元で反論
小泉純一郎元首相は18日、神奈川県横須賀市本町で開かれた自民党横須賀市連合支部大会で講演し、「世襲は制度ではない。政治家は有権者に選んでもらわない限り、議員にはなれない」などと、世襲批判に強く反論した。(読売新聞)
【雑感】たしかに、その通りだろう。小泉家が小泉純一郎氏を国会議員に任命したのではない。国家の主権者たる国民によって議員に選出されたのだ。世襲を認めたのは国民である。国民は、なんだかんだと言いながら世襲でないと納得できない性分なのだ。ジバン・カンバン・カバンだけの利害問題ではない、生理的な問題も強いと思う。
自民党は時代劇の世界だ。
似たような現象に、時代劇でお馴染みの江戸町奉行がある。トップの町奉行は今の大臣ほどではないにしてもよく変わったが、下で働く与力同心は生涯奉行所の役人だ。
その与力同心、実は世襲職ではない。与力は旗本の格式、同心は御家人の身分だが一代抱えといって、子々孫々将軍家に仕える旗本を永代雇用とすれば与力同心は一代雇用、強引な例えだが終身雇用の正社員と一応社員の身分を与えられているが契約期間が設けられている契約社員・請負社員の開きがある。
江戸市中の民政を担当する役人ゆえ、一代抱えの趣旨は人材を広く柔軟に取り入れるためでもあったと思う。与力同心は世襲職ではないから隠居する段に有能な人材を後釜に推薦するのだが、殆どが自分の息子を有能な人材として推薦したため、制度としては世襲ではけっしてないのだが事実上世襲となった。
さらに職場の仲間内で姻戚関係を結んでいったから、幕末の頃には奉行所の侍たちは皆親戚という有様になった。
自民党もその状況に近づきつつある。



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「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」 家族と一緒に癒されよう〔14〕
【原題】CATCH ME IF YOU CAN
【公開年】2002年 【制作国】亜米利加 【時間】141分
【監督】スティーヴン・スピルバーグ
【原作】フランク・W・アバグネイル
【音楽】ジョン・ウィリアムズ
【脚本】ジェフ・ナサンソン
【言語】イングランド語 一部フランス語
【出演】レオナルド・ディカプリオ(フランク・W・アバグネイル) トム・ハンクス(カール・ハンラティ) クリストファー・ウォーケン(フランク・アバグネイルの父親) エイミー・アダムス(ブレンダ・ストロン) ジェニファー・ガーナー(シェリル・アン)
【成分】笑える 楽しい ゴージャス シリアス 知的 コミカル
【特徴】古き良き60年代前半のアメリカに実在した少年詐欺師のエピソードを映画化。
30歳を目前にしたディカプリオ氏が高校生詐欺師を好演。少年が背伸びをして大人の振りをする演技はさすがだ。
【効能】ベテランのFBI捜査官相手に堂々とハッタリをかまして逃げきる様は爽快かつ痛快。アメリカにありがちな銃撃も血飛沫もなく健康的。家族団欒鑑賞可。
【副作用】爽やかな映画だが余韻も強くないので、人によっては印象に残らない。
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