ミカエル晴雨堂の晴耕雨読な映画処方箋

晴雨堂ミカエルの飄々とした晴耕雨読な映画処方箋。 体調に見合った薬膳料理があるように、 料理に合う葡萄酒があるように、日常の節目に合った映画があります。映画の話題をきっかけに多彩な生活になれば幸いです。詳しいレビューは「続きを読む」をクリックしてください。
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高城剛 近頃の現象[三百九十六] 

高城氏が態度一変!饒舌から“貝”に
 
 沢尻エリカの夫・高城剛氏は28日夜、デイリースポーツの電話取材に対して「この件はプライバシーにかかわることなので、メディアにお話しするのはいいとは思わない。メディアに言うのはおかしいもの」と主張。前日までの饒舌(じょうぜつ)さからは一変して、“貝”になった。
 27日まではマスコミと直接会って取材を受けるなど積極的に対応していたが、同日夜に沢尻がホームページで正式に離婚声明を発表。一夜明け、対応が急変した。
 27日夜に、沢尻からパソコンにメールが届いたことは認めたが、内容については「中身はプライバシーにかかわるから」と明かさず。離婚協議を進める上で、沢尻側の仲介役となる兄に会ったかどうかについても「ノーコメントにさせて下さい」と口を閉ざした。沢尻は高城氏からの電話に対し、常に留守電状態。携帯メールには全く返信していない。
 沢尻は28日、離婚騒動がぼっ発後、初めてマスコミの前に登場。吹っ切れたような笑顔を振りまいたことを伝え聞いても「仕事でしょうから」と素っ気なかった。

 
【雑感】高城剛氏は私と同世代なので、けっこう感情移入する。生々しく言えば身につまされる思いだ。
 
 沢尻ファンとしては、「素晴らしき戦術、鮮やかなり!」と彼女の行動に喝采をおくり支持する。しかし高城氏と同世代の中年男性としては青天の霹靂のような出来事に哀しくなり同情する。
 
 一連のコメントが本心からであれば、たぶん沢尻エリカ氏の「変化」に気がつかなかったか、あるいはうすうす拙い傾向になりつつあることは感じてはいたものの、彼女の笑顔やいつもの調子のメールを見て安堵していたかもしれない。
 

 
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[ 2010/04/30 07:34 ] 日誌・・近頃の現象 | TB(0) | CM(0)

金妍兒(5) フィギュアスケート[四十三] 

キム・ヨナ・カンパニー’設立 
母パク・ミヒ氏が代表

 
 キム・ヨナ・カンパニー’が誕生した。‘フィギュアクイーン’キム・ヨナ(20、高麗大)の法律代理人である法務法人ジアンは26日、「キム・ヨナの母パク・ミヒ氏が代表取締役兼株主、キム・ヨナが株主として参加した新設法人(株)オール・ザット・スポーツ(AT Sports)を4月20日に設立した」と発表した。

ATスポーツ」は今後、キム・ヨナの活動に関するマネジメントを担当し、キム・ヨナが出演するアイスショーの開催、スポーツ有望株の育成などに事業範囲を広げる計画だ。

パク・ミヒ代表取締役は「ATスポーツ」の設立と関し、「IBスポーツは幅広い事業分野を担当しているため、キム・ヨナの必要を反映した選手管理に限界があった」とし「マネジメントと関連し、キム・ヨナの立場でキム・ヨナの必要要素を反映するために新しい法人を設立し、キム・ヨナに関するマネジメントを直接管理するのが必要だと判断した」と述べた。(中央日報)

 
【雑感】今のところ、金妍兒選手の個人事務所といった感じか。
 
 しかし、金妍兒氏はフィギュアスケート第一人者というだけではなく、韓国フィギュア界の先駆者でもある。個人事務所のレベルだけで留まるのは勿体無いかもしれない。いずれは後進の育成と韓国フィギュア界発展のためのサポート会社へと展開するかもしれない。
 
 それと、韓国のことだから国家を挙げて金妍兒選手をサポートしていると思われがちだが、実は殆どは金妍兒個人やもしくは母親たちの身銭で選手活動を維持してきた。けっして貧しい家庭ではなかったが、フィギュアを続ける負担が軽く思えるほど金持ちだった訳ではない。比較的裕福な家庭の真央ちゃんとは対照的とまではいかないまでも、妍兒ちゃんの姉はフィギュア選手の道を妹のために諦めたのに対して、真央ちゃんの姉の舞ちゃんは現役のフィギュア選手であり続ける、その差はある。
 
 妍兒ちゃんが世界で頭角を現してきたとき、韓国のフィギュア界は男性韓国人コーチを妍兒ちゃん担当にしようとしたが、それを蹴ってカナダのコーチと自力で契約した。だから真央ちゃんが背負う日の丸以上に韓国の太極旗にがんじがらめに背負わされている割には国や協会のサポートは受けず独立独歩で歩んできた。チーム金妍兒は正味のチーム金妍兒である。
 
 バンクーバーでの快挙によって、彼女自らのための会社を立ち上げるのは、流れからいって当然だ。韓国フィギュア界を金妍兒選手が信頼していないかどうかは別にして、少なくとも温度差や育成思想の相違はありそうだ。
 先駆者が歩む孤高の道かもしれない。
 

 
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「南極料理人」 寂しさをまぎらわす時に 

南極料理人」 
美味しい映画。

 

  
【原題】
【公開年】2009年  【制作国】日本  【時間】125分  【監督】沖田修一
【原作】西村淳
【音楽】阿部義晴
【脚本】沖田修一
【出演】堺雅人西村淳(調理担当))  生瀬勝久(本さん(雪氷学者))  きたろう(タイチョー(気象学者))  高良健吾(兄やん(雪氷サポート))  豊原功補(ドクター(医療担当))  西田尚美(西村の妻・みゆき)  古舘寛治(主任(車両担当))  小浜正寛(平さん(大気学者))  黒田大輔(盆(通信担当))  小野花梨(西村の娘・友花)  小出早織(KDD清水さん)  宇梶剛士(スズキ)  嶋田久作(船長)
         
【成分】笑える 楽しい 切ない コミカル 南極 1990年代
     
【特徴】
  
【効能】
 
【副作用】
 
下の【続きを読む】をクリックするとネタバレありの詳しいレビューが現れます。

鳩山由紀夫(2) 近頃の現象[三百九十五] 

県外移設「なかなか難しい」 
大会出席するも態度留保-仲井真知事

 
 沖縄県の仲井真弘多知事は25日、米軍普天間飛行場(同県宜野湾市)の県内移設に反対する県民大会に出席した後、記者団の取材に応じ、「大会への参加で県外移設を表明したということか」との問いに「これはなかなか難しい」と述べ、態度を留保した。(時事通信)
 
【雑感】普通、こういった政(まつりごと)はある程度は根回しとか一部当事者関係者の間で基本的な合意が出来上がっているものだ。
 
 たとえば、私の身内には土建関係で働いていた者がいるのでわかるのだが、どこそこにダムができる、という話が官報やマスコミなどで表に出た段階で既に話は殆どついてしまっているものだ。あとは形式的に関係住民の合意を取る。住民側には予め内々に住民自治会や地域選出の議員を中心に根回しを行って外堀を埋める。反対派住民が気付いて運動を起こしても、あとのまつりだ。下請けの内定をもらっている工事業者にとっては、「後からごじゃごじゃ言うな!」といった感情である。
 もっとも、それで計画が動き出しても、推進派がフォローをミスったり、反対派に有能なオルガナイザーがいたら、計画は停滞して10年20年単位で紛争が長引くが。
 
 ましてや今回のような日米関係や対中問題も絡んだ普天間騒動、一国の「元首」であり「日本軍」の最高司令官である鳩山由紀夫首相が「3月末日までに具体案」と「5月決着」をぶちあげたのだから、まさか何も目算なく花火だけ打ち上げただけのはずは無い。しかし既に「3月末には具体案」は消えた。
 
 少しだけ鳩山首相を擁護すれば、やれ鳩山は頼りないとか、指導力の無い総理とか、批判するのは簡単なのだが、日本国を鳩山由紀夫に任せたから鳩山に責任がある、としても解決にはならない。
 沖縄に負担を強いられている状況を何とかしなければならない、しかし他の自治体から正式な受け入れ表明は無い。グアム移転といっても、グアムの住民も沖縄と同様に現時点でも苦しんでいる。ではアメリカ軍が全面撤退、これは理想だが本当にそんな話になればアメリカ軍最高司令官であるオバマ大統領は失脚や暗殺のリスクが高くなる。アメリカの保守派がおとなしくしてくれるか? 中国やロシアはおとなしくしてくれるのか?
 
 パッと思いついただけでも様々な問題がある。だから政治というのはパーフェクトな結果を望むのではなく、良い悪い半々でとりあえず今はOK、6割7割の達成なら奇蹟と思わなければならない。文句をいうだけに終わったら、ただのクレーマーだ。鳩山内閣が退陣したとして、その後を誰が引き継ぐのか、今の政界を見渡して事態を「めざましく好転」させる力量を持った人材は居ない。
 
 日本国の国家主権者は誰か? 我々である。日本国籍を有する我々国民が日本国に対して責任がある。鳩山氏はその国民を代表しているだけだ。
 
 奇しくもJALの経営破綻問題がある。会社としての現行の路線全てを維持するのは不可能、廃線や縮小は不可避、それにともなって採算が合わないことを最初から判っているくせに空港を造りまくった過去の遺産が難問となるだろう。無用の長物と化す空港が近年増えていくことになるのだ。これは素直に考えたら基地県外移転問題への肯定的要素になるはずだが。
 

 
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[ 2010/04/25 23:04 ] 日誌・・近頃の現象 | TB(0) | CM(0)

龍馬伝(4) TVドラマ評[八] 

武田鉄矢勝海舟
 
【雑感】龍馬といえば、武田鉄矢氏を連想するほど武田氏は龍馬マニアだ。かつてはドラマや映画で龍馬を演じ、最近でもソフトバンクのホワイト家族のCMで桂浜に立つ龍馬コスプレをした龍馬かぶれの変なオジサンに扮した。
 
 NHK大河ドラマ「龍馬伝」では勝海舟を演じる。さすがに還暦を迎えた武田鉄矢氏が青年龍馬を演じるのは厳しい。また、武田氏は金八先生をはじめ「先生」と呼ばれる役に縁があり、今回の「勝先生」役も好感を持っている。
 
 ところで、実際の勝海舟は龍馬より一回り歳上、龍馬と出会った頃はまだ30代後半だ。「龍馬伝」で龍馬と海舟が出会うエピソードから遡ること2年前、教授方取り扱い役(米側は便宜上「キャプテン」と呼んでいた。因みに艦長は同乗していた福沢諭吉によれば木村摂津守)として咸臨丸に乗り込み太平洋を横断して渡米するのだが、その時に撮影した記念写真がこれだ。
 
勝海舟 訪米時
1860年、サンフランシスコにて。 
 
 当時、まだ36か7の若さだ。彫が深く鼻筋が通っていて、髪の毛が非常に豊かなのが特徴。髭も揉み上げも綺麗に剃っている細面の二枚目風だ。武田鉄矢氏では海舟役でも歳をとりすぎている。
 容姿と歳頃だけを見たら、ジョン万次郎を演じているトータス松本氏が海舟をやったほうがイメージに合う。
 

 
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舛添要一(2) 近頃の現象[三百九十四] 

舛添要一氏離党へ 週内の新党発足目指す
 
 自民党の舛添要一前厚生労働相が週内の新党結成を目指し、離党の準備を進めていることが21日、わかった。自民党と改革クラブの参院議員が参加を決めており、すでに政党要件を満たすために必要な国会議員5人を確保。さらに数人の参加も見込まれ、10人前後で結党する見通しだ。(産経新聞)
 
【雑感】なんや、結局離党するのか。機を見るのに長けている舛添氏のことだから、党内の人望の無さを痛感したかもしれない。新党を足がかりに、きたる東京都知事選を狙うのかな? 今の自民党では総裁になれても総理にはなれないし、その総裁すらなれないと踏んだのか?
 
 もともと自民党というのは保守連合党である。派閥という保守政党が連合して自民党を形作り、派閥の勢力バランスを考えながら党内の役員や行政の大臣ポストを振り分けていた。
 しかし与党でなくなれば連合する意義も激減する。
 
 だからといって自民党が分裂解体してしまうと二代政党制にはならない。自民党にはもっと踏ん張って欲しいのだが。
 
 よく批判の的になっているのが、長老や古参たちの往生際の悪さだ。自民党結党始まって以来の大敗なのだ。人事を大幅に刷新して執行部の平均年齢を50代前半くらいに若返りをさせるくらいの大鉈が必要なのだが、それができないところが自民党の弱さだ。
 一見すると硬直したカルト政党のようにも見られている社民党だが、社会党から零落れたときに人事を一新し、当時一年生議員だった30代半ばの辻元清美氏を党中枢に置いた。さらに土井たか子氏自ら一線を退き、当時40代の福島瑞穂氏へバトンタッチした。女性の党幹部を大幅に増やした。これらによって、新たな支持者を開拓して辛うじて現在の勢力を維持し、結果的には政権与党に返り咲いたのだ。
 
 自民党はその程度の党内改革すらできていない。河野太郎氏の起用は遅すぎるし、小泉ジュニアの人気に頼るのも情けない。
 

 
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[ 2010/04/21 19:33 ] 日誌・・近頃の現象 | TB(0) | CM(0)

岡本真夜 近頃の現象[三百九十三] 

そのままの君でいて」 
上海万博PR曲正式決定で
音楽配信ランキングが
100位圏外から急上昇


 シンガー・ソングライターの岡本真夜さん(36)のヒット曲「そのままの君でいて」が19日、5月1日に開幕する「上海万博」の公式PRソングに決定した。これを受け新聞などで大きく報道された20日、音楽配信「iTunes」、携帯電話などに楽曲配信する「レコチョク」の着うたフルなどのデーリーランキングが急浮上している。(毎日新聞)
 
【雑感】岡本真夜氏の姿勢は、まさに「勝って譲る」、これが最も相手にインパクトを与える外交戦術だ。問題発覚直後は「岡本真夜はタイムマシンに乗って盗作した」などとトンデモ発言がネット上であったようだが、「上海万博に使っていただけるのは光栄」という岡本氏の英断によって、上海万博事務局の面子は守られ、中国人民の岡本氏に対する好感度は急騰した。いまでは「盗作疑惑」の中国人作曲家に対して「13億中国人の恥」「死刑だ」などと批難が集まっているようである。
 
 不幸中の幸いだったのは、中国側の作曲家はあからさまな盗作をやってしまった事、上海万博は世界2百数十カ国が出展する大規模な国際イベントであり、70年の大阪万博を上回る規模で臨む「先進国中国」の威信をかけている事。
 今回のあからさまな盗作では、中国の面目は丸潰れになるだけでなく、出展各国に対して中国は特許や著作権に於いて全く信用できない無法者というイメージを与えてしまう。開き直りたくても開き直れない、中国が置かれている立場である。
 

 
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[ 2010/04/21 07:17 ] 日誌・・近頃の現象 | TB(0) | CM(0)

「ヴィヨンの妻 ~桜桃とタンポポ~」 カップルで考えよう〔4〕 

ヴィヨンの妻 ~桜桃とタンポポ~」 
太宰ワールドの忠実な再現。

 

  
【英題】Villon's Wife
【公開年】2009年  【制作国】日本国  【時間】114分  【監督】根岸吉太郎
【原作】太宰治
【音楽】吉松隆
【脚本】田中陽造
【言語】日本語
【出演】松たか子(佐知)  浅野忠信(大谷)  室井滋(巳代)  伊武雅刀(吉蔵)  広末涼子(秋子)  妻夫木聡(岡田)  堤真一(辻)  光石研(-)  山本未來(-)  鈴木卓爾(-)  小林麻子(-)  信太昌之(-)  新井浩文(-)
         
【成分】知的 絶望的 切ない 1940年代後半
     
【特徴】太宰治生誕100周年を記念して制作された作品。太宰治の「ヴィヨンの妻」他数編の短編を原作に実写映画化された。構成が良く、太宰ワールドがほぼ忠実に再現され、小説家大谷に扮する浅野忠信氏が太宰治に見えてくる。ヒロインの松たか子氏が日本映画界で高く評価。
  
【効能】恋人・夫婦のあり方を再考させてくれる。
 
【副作用】自堕落な生活姿勢を肯定してしまう効果があるかもしれない。
 
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青海地震 近頃の現象[三百九十二] 

中国人記者、高山病で死亡 
撤退する救援隊も-青海地震

 
 中国青海省の地震で、取材のため被災地に入った中国人記者二十数人が重い高山病の症状を訴え、19日までに1人が死亡した。広東省深センの地元紙・晶報(電子版)が伝えた。(時事通信)
 
【雑感】富士山に登ったとき、頭痛ではないが寝起きの悪い不快感に似た症状がかすかにあった。腹式呼吸を常に心がけることで緩和され、頂上に辿り着いたころには不快感は消えていたが。酸素不足の一番初期の段階だろう。マスクをして夜勤に就くと食事の後とか疲労がピークになる明け方になると必ず眠たくなり、マスクを取れば急に目が冴えてくるのも酸素不足が絡んでいる。

 富士登山のツアーは休憩をこまめにとる。立派な施設の山小屋が要所要所にあり、少し登っては山小屋に休みを繰り返す。登山口でスケジュール表を見た時は「こんなに休むんか。楽勝や」と思ったものだが、いざ登ってみるとけっこう身体に負担があり休憩は必要だった。倒れている登山客をガイドが介抱している光景を2・3件目撃した。逆に下山路は一気に五合目まで駆け下りるように降りれたので、3000mは高山なんだと痛感するとともに、まだ特別な高地順応しない一般人でも手が届く山なんだなと実感。
 
 青海省の地震現場はその富士山よりやや高い。地図を見ると、高地を表す茶色に全体が着色されていた。そこへ低地の平野部を表す緑に着色された広東地域から救援隊が駆けつけ活動している。富士登山のようにノンビリ登るのではなく、瓦礫を撤去して生き埋めになっている被災者を救助する重労働だ。記者たちもその修羅場を右往左往しながら取材する。高山病にかかるリスクは普通より大きい。
 青海省は中国の地方自治体の中でもかなり貧しい。特に地震があった地域は玉樹チベット族自治州で「少数民族」とされているチベット族が住民の9割だ。隣にはチベット自治区がある。
 
 この地震被害のアフターケアを怠ると民族紛争や分離独立など騒乱の火種になる。中国側が大勢の救援隊を動員し、胡錦濤国家主席をはじめ元首級の高官を現地入りさせるなど気を遣っているのが窺われる。
 緊急動員なので高地に慣れるいとまも無く出動した救援隊や報道関係者がバタバタ倒れてしまうのはやむを得ないのだが、穿った見方をすると高山病に苦しみ倒れながらも必死に救助活動をしている漢族の姿をチベット族に見せたいのではないか、と思ってしまう。というのも、四川大地震のときと違って外国の救援隊がいないそうではないか。
 
 もちろん、高山病の二次災害が頻発している中で外国の救援隊が来れば余計に現場は混乱するので、中国側の対応は適切だと思うが。
 

 
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[ 2010/04/20 09:20 ] 日誌・・近頃の現象 | TB(0) | CM(0)

早期教育問題 近頃の現象[三百九十一] 

早期教育効果は小学生で消える
 
──小学校入学前に読み書きを習得する子どもは多い。その風潮に警鐘を鳴らす研究が報告されている。本質的な学力を決めるのは親子関係だという。──

 都内に住む30代の母親は最近、4歳の女の子が図書館で読んでいる本を見て驚いた。絵はなく、漢字まじりの文字ばかり並ぶ小学校中学年用の読み物だ。自分の小学1年生の子どもは、入学してようやくひらがなを習ったばかりだというのに。思わず「すごいね」と声をかけると、女の子は「漢字も書けるよ」と言って、スラスラと漢字を書いた。女の子の母親と話すと、通っている有名私立幼稚園では珍しくない光景だという。
(中略)
 だが、内田伸子(発達心理学)教授の調査では、子どもの学力格差は親の所得格差ではなく、親子のかかわり方が大きく影響していた。たしかに「読み・書き」能力だけみれば、3歳では親の所得や教育投資額が多いほど高かった。しかし、その差は子どもの年齢が上がるにつれて縮まり、小学校入学前に消滅した。文字などの早期教育の効果はわずか、数年しか続かないのだ。
 すでに内田教授は20年以上前に実施した調査で、3、4歳で文字を習得している子と、習得していない子との差は、小学校入学後に急速に縮まり、1年生の9月には両者の差は消えてしまうということを指摘してきた。また、別の研究でも、漢字の習得では、早期教育を受けなかった子どもとの差は小学校2年生ごろに消滅し、むしろ国語嫌いは早期教育を受けた子に多かったということもわかっている(黒田実郎、「保育研究」)。 
(AERA)

 
【雑感】近頃、0歳児からの教育だとか、3歳で人生が決まるとか、いろいろ言われている。さらに所得の格差が子供の教育水準に反映し、所得が低いほど学力が低下するといったデータまで出ている。
 これらに反論する記事、まことに朝日新聞系の「AERA」が言いそうなことだ。
 
 ただ、この言い分は何となく判る。アインシュタインなんか、子供時代は知恵遅れといわれていたではないか。いま流行の坂本龍馬しかり。
 長い人生、いろいろなことがあり、いろいろな節目がある。単純ではない。少年時代は神童で大きくなると普通の秀才、成人するとただの人、という話もよく耳にする。
 
 子供はけっこう家族の影響を受ける。私の場合、姉が漫画をよく描いていたのでつられて自分も漫画を描くようになった。そのうち絵が巧くなって級友から脚光を浴びるようになったので、ますます絵を描くことが楽しくなった。絵を描く行為は20歳過ぎまで続き、漫画から発展して文藝にも興味を持つようになり、その方面の大学まで進んだ。
 
 20代の頃は旅にも憧れチャリンコでよく出かけた。これも遠因は幼い頃に父が東南アジアへ長期単身赴任し、盆と正月に帰ってきたとき現地の珍しいものを土産にくれた事で海外への興味がわいた。ちょうどその頃、TVで「知られざる世界」とか「脅威の世界」などの番組で南米アマゾンやニューギニア探検を放送していて、自分も旅に出たいという気持ちが知らず知らずに焼きついた。
 地図を眺めるのが大好きで、日本地図や世界地図の模写を飽きずにやっていたおかげで、主要国の名称と首都をほぼ暗記し、絵画のデッサン力もついてしまった。
 普通の勉強はからきし駄目で理数系は定期考査で0点や1桁台、親も正攻法の進路ではうだつがあがらないと思ったのだろう、私の藝大行きや中国行きなどを支援してくれた。私が左翼的な運動に参加したときも、賛成はしなかったが反対もせず黙認した。
 
 これで、漫画家だとか小説家だとか冒険家といった具合に大成するというオチならカッコいいのだが、40の半ばの今はただの平凡な工場労働者だ。「継続は力なり」という、私は怠け者なのでよくサボっていた。その結果が今の状況だ。
 結局、自分の人生を決めるのは自分自身だ。

 因みに大成する友人知人を見ていると共通点がある。喜々として継続している人で、辛いとか厭々やっている人は脱落するか、ほどなく壁にぶつかる。そういえば、私が世界の地理を暗記したときも、何も暗記するつもりで憶えたわけではない。好きで楽しかったからだ。
 親が子供に愉しめる環境を提供できるに越したことはないか。
 

 
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[ 2010/04/19 23:56 ] 日誌・・近頃の現象 | TB(0) | CM(0)

日本創新党 近頃の現象[三百九十] 

現役首長らが新党「日本創新党」を結成

 山田宏・東京都杉並区長、中田宏・前横浜市長、斎藤弘・前山形県知事ら、現役の首長と首長経験者は18日、新党「日本創新党」を結成し、都内で記者会見を開いた。(読売新聞)
 
【雑感】90年代からの流行なのか、政党の基本理念を看板に掲げずイメージを押し出す党が増えてきた。90年代ならまだ新鮮味があったが、ここにきては食傷気味、政策実行能力はともかく気の利いたグループ名を考え出せないものなのか。
 
 古くからの政党は理念を看板に掲げていた。自由民主党は「自由主義」を掲げる保守政党と「民主主義」を掲げる保守政党が合併してできた。社会党は「社会主義革命」を掲げ、公明党は「公明正大」から、共産党は「共産主義革命」といった具合にである。また自民党内の派閥であった経世会は経済という単語のルーツである四字熟語「経世済民」からとっている。
 
 ところが90年代に発足した「日本新党」は看板だけでは理念が判らず、単に「新党」のもつフレッシュさを前面に立てただけのような印象を持つ。ほぼ同時期の「新生党」しかり、後の「新進党」しかり。
 そして今回はやたら「日本」を前面に立てる。田中康夫氏の「新党日本」にはじまり、「たちあがれ日本」、そして「日本創新党」か。
 「みんなの党」には「日本」が付いていないが、これも何がしたいのか看板だけではよく判らない。「みんなの党」といわれても、政党とは一般に公共の利益に服する存在なのだから、「みんなの党」に限らずどの政党も有権者みんなのための党である。
 
 杉並区長の山田宏氏はレジ袋問題に着手した首長(くびちょう)として環境行政の分野で全国区の知名度はある。一般の全国区では全く無名だが。行政手腕に定評はあるし、松下政経塾・日本新党関係のグループでは一定のカリスマはあるのだろうが、1億数千万の日本人民大衆に通用するかどうかは未知数だ。第一印象は地味な中年の親父だ。
 
 で、日本創新党の顔触れを見ていると、れいの松下政経塾や日本新党の同窓会のような感じがする。松下政経塾出身の国土交通相の前原誠司氏も好意的だ。山田宏氏は前原氏にとって松下政経塾の先輩にあたる。
 
 龍馬ブームも手伝って、幕末明治維新の波乱に憧れる政治家たちが、吉田松陰の松下村塾や武市半平太の土佐勤王党などを意識して新党を乱立させているかのようにも見える。
 
 ところで、世界各国には「緑の党」があり、中村敦夫氏が結成を目指していたが日本では定着しなかったようだ。
 日本では左翼市民運動と環境保護運動はセットになってきた「伝統」があり、今でも社民党の支持基盤とダブるところ多く、「市民運動全般=左翼」と見なしている市民は保革関係なく多い。だから「左翼」の中で摩擦がある。 
 

 
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[ 2010/04/19 13:03 ] 日誌・・近頃の現象 | TB(0) | CM(0)

満島ひかり 「クヒオ大佐」 (2009) 

クヒオ大佐」 
クヒオに心の隙間を覗かれる少女


満島ひかり。
日本タレント名鑑参照。

 堺雅人氏はコメディを意識して若干オーバーアクション気味にクヒオ大佐を演じていたが、これにリアリティを強化する役割を担っていたのが3人の女優である。
 1人は弁当屋社長に扮する薄幸女性の名手である松雪泰子氏、次に海千山千の高級ホステスに巧く化けた中村優子氏、そして大学出て間もないくらいの学芸員に扮した満島ひかり氏だ。(余談1)
 
 満島ひかり氏に対して特に強い印象はもっていなかった。薬師丸ひろ子氏の鼻筋を少し通らせて美人顔を強調したような、その程度のイメージだった。ところが「愛のむきだし」で、けっこう演技派ではないかと認識を改めた。今回も恋人と不仲になってナーバス気味の普通の若い女性を巧く演じているので、親近感がわいてしまう。実際、友人にそんな女性がいたからだ。

 本作での位置づけは松雪泰子氏とほぼ同格のヒロインだ。冒頭の小学生を対象にした野外授業で彼女はややぶっきらぼうに講師を務めているところを少し離れた所から眺めていた冬服の海軍大佐姿のクヒオが一言つつく場面から始まる。
 クヒオとの出会いから物語の本筋が始まり、松雪泰子氏との物語と同時進行で次第にクヒオに惹かれ関係をもってしまう学芸員ハルさんの物語が進行する。いわば物語の起承転結はハルさんとクヒオの線を基軸にして、弁当屋しのぶ社長の悲劇が巧く重なり、それらに厚みを与えるエピソードにホステス未知子が加わる。(余談2)
 
 彼女の最大の魅せ場、多くのファンにとってはクヒオとのラブシーンで緊張気味にベッドに入る場面だろうが、私はクヒオの正体を偶然知ってしまって桟橋に呼び出し詰問してもみあった拍子に海に落ちる場面だ。もしかしたらスタントを使っているかもしれないが、私の目には本人が実際に海に落ちて海上に浮かび上がる場面を演じているように見えた。海からあがった彼女が咳き込んでヨダレ混じりの水を吐き出すところがリアルだった。
 私は今後の彼女の活躍を注目する。

(余談1)沖縄出身でクォーターか。日本芸能界に於ける沖縄勢は強い。
 それから近年注目されているのは浅野忠信氏や香椎由宇氏のように祖父母が外国人のクォーターか、もしくは宮沢りえ氏や沢尻エリカ氏のようにハーフでも日本人的風貌が優っている俳優だ。
 
(余談2)作中でのクヒオ大佐は、ある種の人格障害をおこしている。単なる結婚詐欺というのではなく、架空の人格であるアメリカ海軍士官ジョナサン・エリザベス・クヒオでないと恋愛できない体質になってしまったのだろう。
 実際のクヒオは嘘が破綻する前にワザと破局にもっていったり、あるいは転属を理由に関係を「清算」していた。残念ながら本作では、被害者の弟に見破られて逆に恐喝されたり、逃げようとした時点で包囲網が布かれて御用となってしまうが。
 
 作中で満島ひかり氏が「なんで金もっていない私を選んだんや!」と詰問する場面がある。結婚詐欺のカモとするなら、もっと金を持っていそうな人物を狙うだろう。学芸員ハルはどうみても大学を出たばかりの新規採用された学芸員といった感じで、給料は少なそうだし貯金もまだまだ貯まっていなさそう。
 クヒオは「クヒオ大佐」でないと女性に話しかける事ができないし、結婚詐欺という手段でないと女性と恋愛できないのだ。
 
 ラストに及んでも、護送車の中で隣に座る婦人警官にクヒオ節を並べる主人公、笑いとともに哀しさが込み上げる。
 

 
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[ 2010/04/19 12:27 ] 映画・・女優評 | TB(0) | CM(0)

中村優子 クヒオ大佐 (2009) 

クヒオ大佐」 
クヒオにほのかな友情を感じる美女。


 堺雅人氏はコメディを意識して若干オーバーアクション気味にクヒオ大佐を演じていたが、これにリアリティを強化する役割を担っていたのが3人の女優である。
 1人は弁当屋社長に扮する薄幸女性の名手である松雪泰子氏、次に若い学芸員に扮した満島ひかり氏、そして海千山千の高級ホステスを好演した中村優子氏だ。
 
 中村優子氏は間違いなく演技派と呼ばれる俳優だろう。「火垂」のストリッパー役や「血と骨」の愛人役など、アンニュイな陰が興味深い。本作でもそのキャラを活かして男に貢がせる高級ホステス役だ。
 予告編では松雪泰子氏と満島ひかり氏と並んでクヒオ大佐に騙されるヒロインの1人であるかのようだが、本作を観てみるとヒロインというよりは、クヒオの正体を見破って逆に恐喝を仕掛ける弁当屋の弟と似たような助演者のポジションだ。
 
 弁当屋の弟はあからさまにクヒオの弱みにつけこんで金をむしり取る算段なのだが、中村優子氏演じるミチコはもっと狡猾だ。初対面の段階ではまだ通りすがりの、ちょっと気になる男程度の認識なのだろうが、クヒオが初来店の段階では偽者というのは見破っていたはずだ。(余談1)それにクヒオの格好が面白い。外套を着てもおかしくない肌寒い季節なのに、白馬の王子を演出したいのか白い立襟夏服を着ている。
 
 クヒオはれいによって陰のある女性に目をつけアタックした訳だが、今回はハードルが高かった。家業一筋に疲れて結婚を夢見るようになった弁当屋の社長でもなければ、まだ純情な若い学芸員でもない。巧妙に男をその気にさせて、しかし軽々しく身体を許すようなヘマはしない、教養も度胸もある海千山千のホステスだ。それに金を持っていそうな彼女に目を付けた動機も、正体を見破り恐喝を仕掛けてきた弁当屋の弟から「金持の女から銭を回してこい!」とケツを突っつかれての行動なので、今までとはリズムが違う。
 
 彼女との最大の魅せ場、「貢がせる」を得意とするホステスと結婚詐欺師との、ゴージャスな雰囲気でにこやかに繰り広げられる腹の探り合い駆け引きだろう。弁当屋社長や学芸員相手では完全にクヒオが会話のイニシアチブを握っていたが、ここでは互角か、ややホステスに押され気味だった。
 彼女はホステスとして合法的に貢がせる名手であるのに対して、クヒオは全て嘘とハッタリに固めての勝負だ。クヒオには初めから余裕が無い、しかも恐喝する弁当屋の弟の存在がある。No1ホステスのミチコVS結婚詐欺師クヒオ大佐の緊張感ある会話は、弁当屋の弟との掛け合い漫才のようなやり取りと並ぶ本作の魅せ場だ。
 
 おそらく、ミチコも相手に貢がせるという共通項でクヒオに親近感を抱いていたのだろう。あるいは自分を口説こうと貢ぐ男たちと違って、対等な駆け引きができるクヒオに友情のようなものを抱いたかもしれない。
 もちろん、弁当屋の弟と同じくクヒオを使って銭儲けの算段をしていたのは間違いなさそうだが、刑事が職質に来店した時にクヒオが慌てて逃げていく姿を哀しそうに見送る顔は切ない。もし刑事がこなかったら、たぶん自分の手は汚さず、峰不二子的にクヒオの陰で暗躍したかもしれない、そんな空想をすると楽しくなる。

(余談1)彼女は実際に東京外大のイタリア語学科を出ているので、英語と伊語が話せる。作中でもその特技を披露してほしかった。彼女が別の客と流暢に英語で会話しているのを自称アメリカ人のクヒオが冷や汗流しながら聞いている様を期待していたのだが、ちと残念。


 
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[ 2010/04/18 23:47 ] 映画・・女優評 | TB(0) | CM(0)

女優評 松雪泰子 「クヒオ大佐」 (2009) 

クヒオ大佐」 
薄幸女性役の名手


 彼女の役柄で印象に残っているのは、高飛車なお嬢様、姐御肌のオバサン、キャリアのあるダンスの先生などなど。(余談1)近年、巧いなと感じるようになったのは不幸を背負った女性役だ。「容疑者Xの献身」や本作「クヒオ大佐」だ。
 
 見るからに不幸のオーラを出しているキャラを好演した。本作で一番気に入っている場面は、従業員の給料資金をクヒオ大佐のために使い込んでしまって従業員から吊るし上げにあうところだ。
 メイクの力もあるのだろうが、大佐との逢瀬で見せた白く輝く笑顔、艶々した表情。経営する弁当屋での肌ツヤのない表情。
 クヒオ大佐と恋愛に疲れを感じる物憂げな表情、そして従業員の吊るし上げで、若干肌が荒れて赤っぽくむくんだような表情。クヒオと寝所をともにする時の張りのある表情とは対照的で説得力がある。
 
 従業員の抗議描写も巧い。よくステレオタイプに従業員が怒鳴り罵る場面を撮りたがるのだが、ここでは静かな険悪が広がる。数名の女性従業員が社長松雪泰子氏を事務所の壁際で取り囲み、古株が代表して静かに落ち着いた語調で社長を糾弾する。
 クヒオ大佐との交際で社長としての業務も疎かになりがち、従業員の間で静かに不信感が進行している様が節目節目にさりげなく描写されている。肝心な時に社長が不在で、代わりに従業員が作業を止めて応対するのはかなり迷惑な話だ。社長の弟に愚痴とまではいかないまでも近頃の社長の言動に対する不安は口にする。そしてついにとどめの賃金支払いの遅れだ。月々かつかつで生活している者にとっては、電気・ガス・水道・電話・学費・家賃・ローンなどの支払いが狂って難儀する。
 その光景を偶然見てしまったチョイ悪弟新井浩文氏の息を呑んでしまう表情もリアルだ。
 
 堺雅人氏はコメディを意識しているのかクヒオを少しオーバーアクションで演じ気味だが、クヒオを取り巻く人物、取り分け女性たちの演技はそれに悲劇的な現実味を与えている。
 
(余談1)私が最初に松雪泰子氏を認識したのは高嶋政伸氏が政治家ジュニアの役をやった「ジュニア」で大物政治家の娘役を演じた時からだ。その時は美人女優が演じる定番の清楚で知的なキャラなのだが、その後はぶっ飛んだ役柄をよくこなす。


 
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[ 2010/04/18 07:17 ] 映画・・女優評 | TB(0) | CM(0)

「クヒオ大佐」 カップルで愉快になろう〔9〕 

クヒオ大佐」 
堺雅人、結婚詐欺師を演じる。

 

  
【原題】
【公開年】2009年  【制作国】日本国  【時間】112分  【監督】吉田大八
【原作】吉田和正
【音楽】近藤達郎
【脚本】香川まさひと 吉田大八
【言語】日本語 一部イングランド語
【出演】堺雅人クヒオ大佐)  松雪泰子(永野しのぶ)  満島ひかり(浅岡春)  中村優子(須藤未知子)  新井浩文(永野達也)  児嶋一哉(高橋幸一)  安藤サクラ(木下理香)  内野聖陽(藤原)  品川徹(-)  大河内浩(-)  石川真希(-)  古舘寛治(-)  俵木藤汰(-)
         
【成分】笑える 楽しい ゴージャス パニック 切ない コミカル
     
【特徴】大胆にも英王室と縁続きのアメリカ海軍士官に成りすまし結婚詐欺を繰り返した伝説の「クヒオ大佐」を堺雅人氏がややオーバーアクション気味に熱演。
 結婚詐欺師がつくりあげた「クヒオ大佐」という虚構に身を寄せる男女のドタバタラブコメディ。
  
【効能】心の隙間に入り込む詐欺師の手口を垣間見る。
 
【副作用】堺雅人が気持ち悪く見える。自分も結婚詐欺ができるのではないかと錯覚を起こす。
 
下の【続きを読む】をクリックするとネタバレありの詳しいレビューが現れます。記事に直接アクセスした場合は、この行より下がネタばれになりますので注意してください。

第945回「入浴時間はどれくらい?」 

こんにちは!トラックバックテーマ担当の吉久です! 今日のテーマは「入浴時間はどれくらい?」です。 一日の疲れを流すお風呂タイムあなたはどれぐらいの時間お風呂に入っていますか?吉久は大体30分くらいです。自分では短いくらいかな~と思っていましたが、親には「長い!」といわれてしまいました・・・でも、これ以上短い入浴時間だと、ゆっくり湯船につかることが出来ないので、いまだに30分で、改善はしておりません...
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【雑感】私の場合、平素はあまり時間をかけない。食事をしたり、ブログをアップしたり、原稿を書いたり、やりたい事がいくつかあるので、風呂の時間はできれば割愛したいくらいだ。しかし、風呂に入らないと職場の戦塵で汚れたままでは気持ち悪いので、仕方なく入っている。時間にして、15分くらいか。
 
 休日の温泉では時間をかける。短くても1時間は入っている。休んでは入り、入っては休み。貴志川線の駅長たまちゃんを観に行った帰りなどは、必ず野半の里へ寄り、名物の温泉にゆっくりとつかり、さっぱりすると併設のレストランで地ビールを飲み、たま駅長の写真をデジカメから観る。これがいいのだ。
  

 
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「HACHI 約束の犬」 家族と一緒に癒されよう〔22〕 

HACHI 約束の犬」 
リチャード・ギアと俳優犬たちに感謝。

 

  
【原題】Hachiko: A Dog's Story
【公開年】2008年  【制作国】亜米利加  【時間】93分  
【監督】ラッセ・ハルストレム
【原作】
【音楽】ジャン・A・P・カズマレック
【脚本】スティーヴン・P・リンゼイ
【言語】イングランド語 一部日本語
【出演】リチャード・ギア(パーカー教授) ジョーン・アレン(ケイト)  サラ・ローマー(アンディ)  ケイリー=ヒロユキ・タガワ(ケン)  ジェイソン・アレクサンダー(カール)  エリック・アヴァリ(シャビール)  ダヴェニア・マクファデン(メアリー・アン)
         
【成分】泣ける楽しい 悲しい ファンタジー 切ない かわいい 犬
     
【特徴】昭和初期の渋谷駅前に実在した名物秋田犬の物語を映画化した「ハチ公物語」をハリウッドがリメイク。舞台は現代アメリカの田舎町に、焼き鳥屋がホットドック屋に変更されているが、飼い主は上野英三郎教授とほぼ同年輩の大学教授、俳優犬は秋田犬を起用するなど、史実と原作に気を遣ったアレンジがなされている。
 犬好きだけでなく、特に小さな子供がいる家庭なら家族団欒で鑑賞する事を勧める。アメリカが思い描く幸せな家庭だ。あまり注目されていないが、娘婿役のロビー・コリアー・サブレット氏が若者から父親の表情へと変化するところがグッド。
  
【効能】家族団欒で観ると感涙と癒しで心が洗われる。
 
【副作用】俳優犬の微妙な表情に突っ込みを入れたくなる。パーカー教授とハチとの間にただならぬ関係を勘繰ってしまう。
 
下の【続きを読む】をクリックするとネタバレありの詳しいレビューが現れます。

南明奈 優れた短編映画テレビCM 

南明奈のセクシーCMが原因!? 
「ザクリッチ」が売れすぎて販売休止


 タレントの南明奈がセクシーな姿を披露するCMで話題のロッテアイス「ザクリッチ」が、販売を一時休止することが発表された。(RBB TODAY)
 
【雑感】このニュースを聞いたとき、一瞬CM放映中止!と思ってしまった。なにしろ、売れ過ぎで販売休止なんてあまり聞かない。生産が追いつかないだけで販売を休止なんてあるのだろうか? よほど生産現場と営業が混乱しない限り休止はないと思う。
 だから、視聴者から「卑猥だ!」とのクレームが相次いだために放送を中止と勘違いしそうになった。
 
 評判のCM、かなり男目線イメージで撮られている。ザグリッチの着ぐるみを着たアッキーナが浜辺で明るく商品宣伝。ザグリッチをかじる音がするたびに、ザグリッチ型衣装が歯型状に欠損、1口かじられると彼女の脇から脇腹が露出、2口目は腰のラインが露出、3口目は太腿が露出、人によっては「セクシー」というより「エロい」と思うだろう。
 食欲と色欲は生物の根源的本能だ。生物の行動はこの2つの欲望に起因する。人間とて同じだ。CMが良い悪いは別にして、ダイレクトに男性の脳に訴える宣伝工作として優秀だ。アッキーナの笑顔と女性というよりは失礼ながら美少年風の体型が過度にエロさを抑えている。(あくまで私の価値観でいえばだが)
 

 
 私は良き戦術思想を持ったCMだと評価する。露出具合もなかなか具合良い。単純に露出面積だけを考えたら、まだビキニのほうが半裸だ。これなら競泳水着や近頃の女子フィギュア衣装よりも少ない。しかし、脇から脇腹が見える、腰が少しだけ見える、太腿が見える、これが男心をくすぐるのだ。全部見えていたら逆に感じない。ニューギニアやアフリカやアマゾンの裸族を見て欲情する男はほとんどいないだろう。それと同じだ。
 
 この程度のCMまでクレームをつけたら、日本は全体主義の硬直化した発展の無い国となり、先進国から脱落するだろう。
 

 
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ビートルズ 近頃の現象[三百八十九] 

カトリック総本山、
ついにザ・ビートルズを許す

 
 ジョン・レノンの「キリスト発言」から44年。カトリックの総本山バチカンが、ローマ法王庁の公式新聞オッセルバドーレ・ロマーノ紙にてザ・ビートルズを称賛する記事を掲載した。(BARKS)
 
【雑感】逆にいえば、ビートルズはバチカンが認めるほどのクラシック音楽・保守音楽となってしまった事にもなる。私が美空ひばり氏や山口百恵氏にあまり関心が無いのと同じように、ビートルズに関心の無い英国人もきっと多いだろう。
 
 ジョン・レノンは確かに生涯を反体制的スタンスで押し通した(丸くなって変節する前に殺されたかもしれない)が、ポール・マッカートニーはサー・ジェイムスだ。英国のポップス界だけでなく、世界の芸能人・文化人の中でも保守に入る。
 もはやビートルズはバチカンにとって脅威でもなければ不快を露わにするほどの存在ではなくなったことを意味する。
 

 
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[ 2010/04/14 09:24 ] 日誌・・近頃の現象 | TB(0) | CM(0)

カチンの森(2) 近頃の現象[三百八十八] 

ポーランド大統領機墜落 
和解寸前…ロシア苦悩

 
 ポーランド政府専用機墜落事故で、ロシアは原因究明から遺族受け入れまで、細かい配慮を行ってポーランド政府に全面的に協力する姿勢を示している。同国の国家元首を受け入れて和解に踏み切ろうとする矢先の悲劇とあって、ロシア政府も大きな衝撃を受けていることは間違いない。事故後の対応には、ようやく訪れたポーランドとの関係改善の芽をつんではならない、という思惑が色濃くにじんでいる。(産経新聞)
 
【雑感】予定では、式典は二度に分けて催すものだった。4月7日はロシア主催による式典で両国の首相が参列した。10日に行われる予定だった式典はポーランド主催で、両国の大統領が参列する予定だったらしい。ポーランド側主催をロシア側主催よりも一枚格上にするところがロシア側の配慮か? だがそれがかえって大きな悲劇を生んだ。
 
 映画「カティンの森」の通りだとすれば、カチンの森でポーランド軍将校1万数千人が肉牛の屠殺と全く同じ要領で殺されていった。
 なぜこんな非常識な事件をソ連のスターリン政権は行ったのか? ポーランドを安定支配するため、反抗分子になりえる知識人や技術者が狙われ、特にポーランド軍の将校が対象になった。たぶん有能で愛国心のある将官や将校が根こそぎ殺され、能力は二線級でソ連に従順な軍人が生かされた。
 これはカンボジアのポル・ポト政権が自国の安定支配のために高卒以上の「知識人」を全て虐殺したのと同じ発想だ。スターリンも自国民を躊躇なく大量虐殺する輩、それが祖国の国力減退につながることになっても、権力維持を優先させる。ましてや外国ポーランドであれば良心の呵責ないだろう。
 
 1940年のカチンの森でポーランドの国防を担う1万数千の指揮官や技術者が殺され、70年後またしてもポーランド国政中枢を担う大統領以下要人の多数を失った。ロシアがこの期に及んで世情不安にするような謀略をするとは考えられないが、嫌でもロシアの陰謀を疑ってしまう人が大勢でてくるだろう。
 
 アンジェイ・ワイダ監督はロシア主催の式典のほうに参列したので、難を逃れた。


 
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[ 2010/04/13 16:26 ] 日誌・・近頃の現象 | TB(0) | CM(0)

「カティンの森」 自分に喝を入れたい時に〔31〕 

カティンの森」 
ワイダ監督、渾身の作品

 

  
【原題】KATYN
【公開年】2007年  【制作国】波蘭  【時間】122分  
【監督】アンジェイ・ワイダ
【原作】アンジェイ・ムラルチク
【音楽】クシシュトフ・ペンデレツキ
【脚本】 アンジェイ・ワイダ ヴワディスワフ・パシコフスキ プシェムィスワフ・ノヴァコフスキ
【言語】ポーランド語 一部ドイツ語 ロシア語
【出演】マヤ・オスタシェフスカ(アンジェイの妻 アンナ)  アルトゥル・ジミイェフスキ(アンジェイ大尉)  マヤ・コモロフスカ(アンジェイの母)  ヴワディスワフ・コヴァルスキ(アンジェイの父 ヤン教授)  アンジェイ・ヒラ(イェジ中尉 後に少佐)  ダヌタ・ステンカ(大将夫人ルジャ)  ヤン・エングレルト(大将)  アグニェシュカ・グリンスカ(ピョトル中尉の妹 イレナ)  マグダレナ・チェレツカ(ピョトル中尉の妹 アグニェシュカ)  パヴェウ・マワシンスキ(ピョトル中尉)  アグニェシュカ・カヴョルスカ(エヴァ)  アントニ・パヴリツキ(タデウシュ(トゥル))  クリスティナ・ザフファトヴィチ(グレタ)
         
【成分】悲しい 不気味 絶望的 切ない 第二次大戦 ポーランド スモレンスク カティン 1939年~1945年
    
【特徴】カティンの森虐殺事件の実写映画化。アンジェイ・ワイダ監督にとって、絶対に制作しなければならない作品である。
 ドキュメントに近い淡々とした描写が続く。虐殺の再現描写は正味のラストで行い、大半は遺族たちの戦中戦後の苦難を綴っている。
 物語の佳境で、どう考えてもワイダ監督の分身としか見えない若者が登場する。
  
【効能】ワイダ監督の執念を体感できる。生き延びようともがく人々の姿に涙する。ドイツとロシアの大国に挟まれたポーランドの悲劇が学べる。
 
【副作用】何の希望的展開が無いので暗く陰鬱な気分になる。興味の無い人間は退屈する。
 
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カチンの森 近頃の現象[三百八十七] 

ポーランド大統領墜落死 
国内に大きな衝撃 首都では半旗


 ロシア西部スモレンスクで10日起きたポーランド政府専用機の墜落事故で、同国民は深い悲しみに包まれた。同機にはカチンスキ大統領夫妻のほか、軍参謀総長や中央銀行総裁、主要政党幹部らが搭乗。国家の要人を一挙に失ったことで、今後の政局に大きな影響を与えそうだ。(毎日新聞)

【雑感】ポーランド大統領機がスモレンスクで墜落とは・・。

 こんなことで一国の元首が死亡て、ありか?
 
 日本に例えたら、鳩山首相・管副総理・横路衆院議長および自民党谷垣総裁など、主だった国政中枢要人と与野党代表に原爆遺族代表など、ごっそり失ったことに相当する。「大きな影響」と報じられているが、「大きな影響」どころの騒ぎではない。震撼だ。ただの事故では済まない。

 しかも場所がスモレンスク近郊で、カチンの森虐殺事件の70周年の式典に赴く途上での「事故」だ。ポーランド国民にとって呪われた場所、忌まわしい場所での「事故」で大統領や事件被害者遺族の代表たちが死んだんだ。「事故」として納得できない者が大勢でてくるだろう。
 
 まさか、ワイダ監督も乗っていた、なんてことはないだろうな?


 
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[ 2010/04/11 01:57 ] 日誌・・近頃の現象 | TB(0) | CM(0)

「ローマの休日」 カップルで癒されたい時に〔16〕 

ローマの休日」 
夏のそよ風似合う天真爛漫なオードリー像

 

 
【原題】ROMAN HOLIDAY
【公開年】1953年  【制作国】亜米利加  【時間】118分  
【監督】ウィリアム・ワイラー
【原作】ダルトン・トランボ
【音楽】ジョルジュ・オーリック
【脚本】イアン・マクレラン・ハンター ジョン・ダイトン ダルトン・トランボ
【出演】オードリー・ヘプバーン(アン王女)  グレゴリー・ペック(ジョー・ブラッドレー)  エディ・アルバート(アーヴィング)  テュリオ・カルミナティ(将軍)  パオロ・カルソーニ(美容師)  ハートリー・パワー(ブラッドレーの上司)  マーガレット・ローリングス(ヴィアバーグ伯爵婦人)  ハーコート・ウィリアムズ(大使)
        
【成分】笑える 楽しい ファンタジー ゴージャス ロマンチック 知的 切ない かわいい かっこいい コミカル ローマ 1950年代 
   
【特徴】ローマを舞台にした超有名なデート映画。オードリー・ヘプバーン氏を世界的有名なハリウッド女優にした名作。お忍びでローマを散策する王女と野心家新聞記者の束の間の癒しのひと時を描写。
 制作陣にとって、政治的事情でアメリカを離れローマを舞台にしなければならなかった作品だったが、奇しくも町興し観光宣伝の見本のような完成度である。
 本作の一場面は日本でもときおりCMなどで使用されるので、若年層にも未だに知名度が高い。
  
【効能】ローマ観光を恋人と一緒にしたような気分になる。新聞記者に憧れるようになる。
 
【副作用】単なるブルジョワ趣味のラブコメにしか見えない。
 
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「アマルフィ 女神の報酬」 ゴージャス気分を楽しむ時に 

アマルフィ 女神の報酬」 
織田裕二に似合う映画

 

 
【原題】
【公開年】2009年  【制作国】日本  【時間】125分  【監督】西谷弘
【原作】真保裕一
【音楽】菅野祐悟
【脚本】
【出演】織田裕二(黒田康作)  天海祐希(矢上紗江子)  戸田恵梨香(安達香苗)  佐藤浩市(藤井昌樹)  大塚寧々(羽場良美)  伊藤淳史(谷木幹安)  小野寺昭(菊原清文)  平田満(川越亘)  佐野史郎(西野道生)  大森絢音(矢上まどか)  中井貴一(片岡博嗣)  サラ・ブライトマン(本人)  福山雅治(佐伯章悟)
        
【成分】ゴージャス パニック 勇敢 知的 かっこいい ミステリー イタリア  
   
【特徴】全編イタリアロケを敢行した意欲的ミステリー「大作」。事件を解決するのは何やら特務を担っていそうな謎の敏腕外交官。イタリアを堪能できる仕上がりにはなっている。
  
【効能】イタリア観光の疑似体験ができるかな。
 
【副作用】人によっては、配役表と物語の冒頭で話の展開が予測でき、つまらない。
 
下の【続きを読む】をクリックするとネタバレありの詳しいレビューが現れます。

鰻の養殖 近頃の現象[三百八十六] 

世界初、ウナギ完全養殖に成功 
水研センターがサイクル確立

 
 水産総合研究センターは8日、人工的に孵化(ふか)させたニホンウナギから次世代のウナギを育てる「完全養殖」のサイクル確立に成功したと発表した。ウナギ養殖は天然の稚魚を捕らえて育てる方法しかなく、完全養殖成功は世界初。(産経新聞)
 
【雑感】地味なニュースだが、これはかなり画期的だ。
 
 多くの人は意外に思うかもしれない。は川や湖に住む淡水専門の魚ではない。鮭と同じように川と海を行き来する。しかも産卵は深海にあるマリアナ海溝近くの海山(海底にある山)であることが判ったのは21世紀に入ってからのことだ。したがって生態はまだまだ不明点がある。最近まで産卵は「沖縄沖か?」「いやマリアナの深海だ」などと議論していたほどだ。
 
 では、今まで養殖やってたのは何なんだ? という疑問があろう。単に海で捕獲した稚魚を養殖所に持ってきて育てているだけだ。卵からやっていたわけではない。養殖といっても、天然なら稚魚から成魚になる過程で淘汰されるのを捕獲飼育することで防いだ、完全な養殖ではない。だからサイクル技術が確立しているわけではないから、乱獲が進めば養殖はできなくなるし、他の水産資源と同じく枯渇する運命にあった。何より日本ではポピュラーな食材のわりに生態がイマイチ判っていないから、消費が増える一方で資源枯渇の対策は抜本的には取れなかった。

 だから、このニュースは朗報である。特に水産業界や屋業界にとっては革命的事件なのである。
 

 
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[ 2010/04/09 12:48 ] 日誌・・近頃の現象 | TB(0) | CM(0)

鳩山邦夫(3) 近頃の現象[三百八十五] 

鳩山邦夫氏反省 
「龍馬をやりたい、言いすぎだった」

 
 無所属の鳩山邦夫・元総務相は8日、新党「たちあがれ日本」への参加を断念した経緯に関し、記者団に「『舛添要一・前厚生労働相、与謝野馨・元財務相をくっつけるぞ』と言いすぎた。坂本龍馬発言で反発が出た」と反省の弁を語った。(読売新聞)
 
【雑感】ハッキリいって、鳩山邦夫氏はいつも勇み足発言で損をしている。前後左右上下の相関関係を考えず、二手三手先を考えず、脊髄反射でやってしまうかのような印象を与える言動が多すぎる。
 
 かつて草剛氏の「公然猥褻」のニュースを受けて「最低の人間」と発言し、後日あわてて「草さん」と「さん」付けで呼んで「最低の人間」発言を撤回した。おそらく事件の概要を確かめもせず「公然猥褻」という単語のイメージで言い過ぎてしまったのだろう。
 
 こないだの「坂本龍馬の親戚」発言にしても、殆どあかの他人といってもよいほど遥か遠方の縁者であり、これがまかり通ってしまえば、先に「友達の友達がアルカイダ」とも言っているのだから、遥か遠縁の坂本龍馬よりも友達の友達のほうが身近で絆が太いので、鳩山邦夫氏はもろにアルカイダの関係者になってしまう。

 それら失言は単なる言葉の問題ではなく、鳩山邦夫氏の政治家としての脆弱な資質、人間としての稚拙な本質を表している。何故なら政党を何度も変えて落ち着かない経緯が証明している。彼は明らかに思慮が浅く、後先考えずにトンデモない事をやってしまう。重大な決断を任せてはいけない人物だ。
 

 
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[ 2010/04/09 01:20 ] 日誌・・近頃の現象 | TB(0) | CM(0)

「たちあがれ日本」 近頃の現象[三百八十四] 

たちあがれ日本」多難な船出…10日発足
 
 自民党の中川義雄参院議員(72)は7日、党本部で大島理森幹事長に離党届を提出し、与謝野馨元財務相(71)や平沼赳夫元経済産業相(70)らが結成する新党「たちあがれ日本」への参加を表明した。新党は政党要件を満たす国会議員5人を確保し10日に発足するが、期待した自民党中堅・若手議員に賛同者は広がらず、多難な船出となりそうだ。(毎日新聞)
 
【雑感】70歳前後の老政治家たちで結成した新党ということでも批判されているが、年齢は批判の対象にならないと思っている。むしろ、老骨に鞭打って新たなスタートをきる情熱は素晴らしい、本来ならば。
 
 やはり、二番煎じなのだ。「みんなの党」よりも早く若手を引き連れて新党結成ならインパクトが有った。しかし、同世代だけ5人の出発、しかも少数政党なら党是がハッキリしているものなのだが、この党は自民党の曖昧さをそのままに大臣経験のある大御所顔で出発している。党改革に「挫折」したから谷垣執行部に見切りをつけて出たという形になっていて、「みんなの党」のように行政改革・官僚組織変革など国政改革を判りやすくまとめたスローガンが無い。議席数ではさほど大勢力でもない野党に成り下がった自民党の別働隊では新鮮味が欠ける。むしろ、与党の旨みが無くなった自民党の一部将になるより、少数でも大将として生き残りたい姑息な手段との批判も受けよう。
 

 
 第三極争いが叫ばれている。自民党は信用できない、かといって民主も期待はずれという世論。また米英では以前より二大政党制の制度疲労が指摘されており、イギリスでは保守党と労働党の間に「自由民主党」がまるで天下三分の計の如く大きな勢力となって割り込んでいる。
 日本では元自民党の若手リーダーだった渡辺喜美氏の「みんなの党」が三極の筆頭にあげられている。共産党や公明党が本来なら第三極的ポジションなのだが、マスコミも世論も三極とみなされていないところが興味深い。
 
 さらに面白いことに、「みんなの党」は自民党内の「革新系」が飛び出したという色彩が強いものの、基本は保守政党である。そこに川田龍平氏が加わっている。川田氏はどちらかといえば社民党と友好関係を結んでいる市民運動業界で活動してきた。彼の支持層も社民党とかなりダブる。支持者とかなり激論があったのではないかと推測されるが。もっとも社民党系の市民勢力を基盤に行動してきたとはいえ、彼の母親の出馬から社民党と距離を置く姿勢をとってきた。
 好意的にみれば、市民運動畑の人材も取り込めたわけだから、それが現在の「みんなの党」の求心力だろう。
 

 
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[ 2010/04/08 10:40 ] 日誌・・近頃の現象 | TB(0) | CM(0)

「臨場」 TVドラマ評[七] 

内野聖陽「うっとうしい男を演じます」
1年ぶり検視官に テレ朝「臨場」第2弾

 
 「半落ち」「クライマーズ・ハイ」などで知られる作家、横山秀夫さんの警察小説を、内野聖陽さん(41)主演でドラマ化した「臨場」(テレビ朝日系)の連続ドラマ第2弾が7日にスタートする。内野さん演じる検視官・倉石義男が1年ぶりに帰ってくる。内野さんは「今年も検視官の範ちゅうを踏み越えて、越権行為バリバリのうっとうしい倉石義男45歳を演じます」と会見であいさつした。(まんたんウェブ)
 
【雑感】昨年放送された「臨場」はお気に入りドラマだった。構成が良く、どんでん返しが小気味良い。また従来の刑事ドラマではレギュラーかチョイ役のポジションが犯人になるので意外性が面白い。
 たとえば橋爪淳氏が扮した社会部デスクはレギュラーのポジションであり橋爪氏は犯人役を担当するような俳優ではなく、犯人になるにしても従来のパターンならシリーズ佳境が適当なのに中盤で早くも犯人となって逮捕されている。
 
 今夜、待望の第2弾が放送された。前シーズンで主人公倉石検視官の理解者だった伊武雅刀氏扮する刑事部長が定年退官しているので、本シリーズは益岡徹氏が扮する五代恵一が新たな刑事部長として登場、金子さやか氏扮するサツ回りの女性記者花園愛が前シリーズ最終話で本社栄転なので本第1話では登場していない。それ以外は前シリーズと同じ配役で展開。
 
 相変わらず台詞は説得力がある。第1話のヒロイン辺見えみり氏が良い味を出している。バラドルがいつの間に「演技派女優」になったんだろう、と驚いた。
 
 今回の刑事部長は伊武雅刀氏の時と違って捜査現場にもしゃしゃり出て口を出す。捜査一課で絶大なリーダーシップを誇っていた高嶋政伸氏扮する立原管理官が些か小さくなった印象を受けた。また対立軸が前シリーズでは倉石VS立原だったのが、倉石VS五代になったために立原の影が若干薄くなって脇役傾向にあるのが気になる。
 本シリーズ第1話と第2話は顔見せの意味があるので、3話からは元の路線に戻すとは思うが。立原管理官の影が薄くなっては面白くない。
 

 
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「あゝ!一軒家プロレス」 萌えたい時に〔21〕 

あゝ!一軒家プロレス」 
ソニンはアクションスターの素質大!

 

 
【原題】
【公開年】2004年  【制作国】日本国  【時間】100分  【監督】久保直樹
【原案】テリー伊藤
【音楽】
【脚本】橋本以蔵 久保直樹
【言語】日本語 一部イングランド語
【出演】橋本真也(獅子王耕太)  ソニン(石塚那美)  粟田麗(獅子王麻美)  片桐仁(織田)  水道橋博士(竹中医師)  玉袋筋太郎(獅子王邸現場監督)  ニコラス・ペタス(マーク一条)  柳浩太郎(徹)  菅田俊(安藤)  佐野史郎(山路直人)
        
【成分】笑える パニック 勇敢 セクシー かわいい かっこいい コミカル スポ根 
   
【特徴】アダルトビデオの有名メーカーが制作した一般映画。プロレスラーの橋本真也氏とアイドルのソニン氏が主演。ソニン氏のアクションには光るものがある。今や彼女はマラソンを嗜む健康的で文化的なNHKタレントになっているので貴重映像だ。佐野史郎氏の怪演が面白い。
  
【効能】橋本真也氏のファンにとっては、過酷な楽屋裏を知っているだけに痛々しくて涙が出る。ソニン氏のファンにとっては、黒のスポーツブラ姿のアクションに萌え。
 
【副作用】橋本真也氏にもソニン氏にもシンパシーを感じていない人にとっては、出来損ないのおバカ映画にしか見えない。
 
下の【続きを読む】をクリックするとネタバレありの詳しいレビューが現れます。

月下独酌 晴雨堂の晴耕雨読な日常[二十七] 

月下独酌 夜桜を観に行く
 
【雑感】明日から天気が下り坂、いよいよ花散らしの雨が降るか。
 
 桜を愛でるに今宵はちょうど良い頃合か、冷蔵庫からヱビスを取り出して桜を観ながら夜の公園を徘徊する。ほんのり肌寒さが、街灯に照らされた桜の幻想性とアルコールの旨みを引き立たせていく。
 
 そういえば、今の季節に良く合う漢詩がある。酒豪で知られた唐代の詩人李白の有名な酒の詩だ。タイトルは「月下独酌」、なかなか余韻が良い。内容もまさにタイムリーだ。

  花間一壺酒  花間 一壺の酒
  独酌無相親  独り酌みて相ひ親しむ無し
  挙杯邀明月  杯を挙げて明月を邀へ
  対影成三人  影に対して三人と成る
  月既不解飲  月既に飲むを解せず
  影徒随我身  影徒らに我が身に随ふ
  暫伴月将影  暫らく月と影とを伴って
  行樂須及春  行樂須らく春に及ぶべし
  我歌月徘徊  我歌へば月徘徊し
  我舞影零乱  我舞へば影零乱す
  醒時同交歓  醒むる時同(とも)に交歓し
  醉后各分散  醉ひて后は各おの分散す
  永結無情遊  永く無情の遊を結び
  相期邈雲漢  相ひ期せん 邈(はる)かなる雲漢に
 
 こういうシチュエーションの場合、缶ビールはイマイチだった。やはりスコッチか、でなけれぱ焼酎か濁酒。
 

 
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