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ミカエル晴雨堂の晴耕雨読な映画処方箋

晴雨堂ミカエルの飄々とした晴耕雨読な映画処方箋。 体調に見合った薬膳料理があるように、 料理に合う葡萄酒があるように、日常の節目に合った映画があります。映画の話題をきっかけに多彩な生活になれば幸いです。詳しいレビューは「続きを読む」をクリックしてください。

社民党 近頃の現象[四百十四]

社民党 連立離脱9割方が支持 
反対意見のみこむ


 連立政権からの離脱を決めた30日の社民党全国幹事長会議。「当然」が多数意見を占め、反対や慎重意見を表明したのは新潟県連などわずかだった。離脱派が圧倒的多数を占める中、「急がない方がいい」と考えながらも意見を表明できず、複雑な表情のまま会場を去る県連幹部の姿も。今夏の参院選、さらには今後の党勢への影響はどうなるのか。連立政権発足から8カ月。社民党は大きくカジを切った。(毎日新聞)
 
【雑感】政権離脱によって、国土交通省副大臣として「入閣」していた辻元清美氏も去ることになる。その辻元氏だが、今朝の朝日新聞によると政権離脱には慎重というより今の時期で離脱というのは反対のニュアンスだったようである。福島氏が罷免なら、社民党から別の幹部を後任に据えたらええやないか、と言ったとか。
 
 そういえば、彼女はかつての自社さ政権のときも政権与党でいることのメリットを説いていた。なにしろ、当時の巨大与党である自民党を間近で監視・詰問し、自分たちの主張を政策に盛り込める。野党時代とは比べ物にならないくらい必要な情報も容易に手に入る。
 後に自公政権になったとき、かつて自社さ政権を批判していた人が「自社さ時代のほうが良かった」と言われて、思わず辻元氏は「だから言うたやんか! 今になってなんやねん。何であのとき支持してくれへんかったん!」と言い返した、という趣旨の話を講演で彼女自身が語っていたのを聞いた事がある。
 
 私の感覚では至極まっとうである。さすが辻元氏はピースボートを「企業」したオルガナイザーだけのことはある。残念ながら左翼市民の多くは自分で何かを創り上げていくよりは、他人様のアラが気になり攻撃する事のほうに力を注ぎがちだ。
 だが、もし辻元氏が党首だったらどうなっていただろう。あの秘書給与問題での失脚劇が無かったら、今頃は党首に収まっていたかもしれない。彼女が党首だったら・・。
 やはり福島党首と同様の抵抗を閣内で展開し、罷免され、連立離脱の決断を下すことになっただろう。
 
 報道では、社民党は理念を優先したと評されているようだが正確ではない。社民党は支持者勢力の感情論に押し流されたのだ。理念を優先したというよりは支持基盤崩壊を恐れての「利害」を優先した。
 前にも触れたが、かつて村山内閣時代に自民と連立政権を組むにあたって自衛隊を合憲と方針を転換したことで多くの支持者が去っていった。他にも様々な要因があっただろうが、勢力が十分の一に激減する大零落だった。旧社会党が自民との連立とはいえ悲願の与党になったのに社民党というミニ政党へ零落れたのをみれば、現在の野党自民党の零落れ方などまだマシだろう。
 
 これが社民党支持者の恐ろしさだ。公明や共産の支持者に比べて自由な雰囲気はあるが、裏を返せば鉄の結束は無い。気に入らないことがあれば、百年の計を考える余裕無く結論付ける。福島瑞穂氏を「わがまま」と評価する人も多いようだが、彼女は社民党系市民の性格や欠点を映しているに過ぎない。泥をかぶって実を取ることが不得手な方々だ。
 簡単に解決できる問題でない事だらけだ。闘いはまだ第1Rが終わったに過ぎないと考えたほうが良いだろう。少数野党ではもはや発言力は無い。
 
 とはいえ、福島瑞穂氏に同情すべき点はある。もともと彼女の「上司」である鳩山由紀夫総理が普天間基地について「最低でも県外」と発言していた。彼女たちに社民党にしてみれば、鳩山由紀夫氏が唐突に豹変したのであり、罷免されるべき道義的立場は鳩山由紀夫氏である。
 既に鳩山政権誕生当初からマスコミは今日の事態を可能性の1つとして予測していた訳なので、別に唐突でもないのだが。
 

 
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福島瑞穂(2) 近頃の現象[四百十三] 

福島担当相の「閣僚辞任論」強まる 
罷免に発展か

 
 普天間問題で、連立政権の一角を占める社民党党首の福島瑞穂消費者・少子化担当相の「閣僚辞任論」が強まった。平野博文官房長官は28日午前の記者会見で、臨時閣議を28日中に開き、政府方針を決めるとの考えを示したが、混乱が予想される。(産経新聞)
 
【雑感】先ほどのTVのニュース速報では「罷免」となったそうだ。鳩山由紀夫総理としては、「首相発言」ではしんどい、彼女を罷免して自分が代行し署名する手しか残っていないだろう。
 
 ふと思ったのだが、以前ならば辻元清美氏の存在が前面に出ていたものだが、「盟友」といってもいい関係の福島瑞穂氏の近くに辻元清美氏の姿がマスコミ上では出ていない。
 かつて、橋下内閣だったか、辺野古移設案を強行されたときに辻元氏は「おきなわぁ~!」と泣き叫んだとの話を聞いた事がある。今の辻元氏はマスコミ上では非常におとなしい。
 
 社民党も小さい党のくせに指導部は一枚岩ではないところがある。かつては旧来の労組を基盤とした勢力と、辻元氏に代表される市民運動畑から幹部になった勢力との対立があった。今回も連立維持派が福島氏を追及しているようである。連立維持派が党首としての進退問題を問う可能性もある。しかし沖縄の社民党はそんな連立維持派に異議を唱える。小さな政党の指導部でイニシアチブ闘争か・・。共産党や公明党みたいに結束が無いところが社民党の良いところでもあるが。
 

 
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「太陽の季節」 青春回帰

太陽の季節」 
青春映画のエポックメーキング

 
 
  
【英題】
【公開年】1956年  【制作国】日本  【時間】89分  【監督】古川卓巳
【原作】石原慎太郎
【音楽】佐藤勝
【脚本】古川卓巳
【出演】長門裕之(津川竜哉)  三島耕(兄・道久)  清水将夫(父・洋一)  坪内美詠子(母・稲代)  南田洋子(武田英子)  東谷暎子(幸子)  小野三津枝(由紀)  市村博(佐原)  佐野浅夫(江田)  石原裕次郎(伊豆)  野口一雄(西村)  沢井謙(田宮)  須藤孝(松野)  吉田光男(拳斗選手)  関弘子(エルザー)  南部美野(サリ)  久場礼子(マリー)  河上敬子(ミッチー)  明石淳子(ジェリー)  紅沢葉子(英子の母)  岡田真澄(バンド・マスター)  三鈴恵以子(女給)  松原京子[女優](海水浴場の女)  阿部幸四郎(審判)  石原慎太郎(サッカー選手)  福田トヨ(菓子の家の女中)  花村信輝(顔役)  八代康二(顔役)
         
【成分】切ない 粗暴 恋愛モノ 青春モノ 太陽族 1950年代 白黒映画 
     
【特徴】青春映画のエポックメーキング。
 原作者は政治家になる前の新進小説家石原慎太郎氏、この「太陽の季節」で芥川賞作家となる。実弟石原裕次郎氏は本作でチョイ出演、記念すべき映画デビュー作だ。石原プロの栄光の原点である。
 本作をきっかけに「太陽族」ブームが起き、巷で本作の主人公たちを真似た遊び人が街中を闊歩、映画会社も同様スタイルの映画を連作し一儲け。そのため、若者に有害影響を与える「危険」から映倫が設置、本作は映倫の生みの親である。そして、本作の共演がきっかけとなり、数年後に長門・南田両氏は結婚する。
 まだ20代前半の南田洋子氏、サザンの桑田佳祐そっくりの長門裕之氏、スリムで脚の長い裕次郎氏は貴重映像。
   
【効能】ベテラン俳優たちの若々しい姿と演技に鑑賞者も青春回帰できる。「近頃の若者は・・・」と苦言する老人たちへの反論材料となる。いつの時代も若者はバカをやっているのだと納得・安心する。
 
【副作用】身勝手な若者たちに激怒。
 
下の【続きを読む】をクリックするとネタバレありの詳しいレビューが現れます。

橋下徹(2) 近頃の現象[四百十二]

首相、分散移転へ協力要請 
全国知事会議普天間

 
 鳩山由紀夫首相は27日午後、都内で開かれた全国知事会議に出席し、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)移設問題について、日米両政府が普天間飛行場の県内移設で合意したと説明した上で、「訓練を沖縄県外に移すことは可能かどうか、ぜひ皆さんに考えてみようという気持ちを示してもらえればありがたい」と述べ、訓練の分散移転に協力を要請した。
 これを受け、沖縄県の仲井真弘多知事は、在沖縄米軍の現状を説明。23日の首相との会談で「(県内移設は)非常に厳しい、極めて遺憾だ」と伝えたと説明した。(時事通信)

 
【雑感】批判が多い鳩山政権、この急遽開催された首相・官房長官・総務大臣・外務大臣ら政府中枢閣僚出席の全国知事会も不評だらけ、四分の一の知事は欠席して副知事が名代、他の知事からも不平不満のオンパレード、しかし試みとしては画期的だったと思う。こういった形で沖縄に集中する米軍基地を議論する場と時間を設けるということはあまり聞かないからだ。5月の末でなく、もっと早い時期にやっていたらポイントは高かったろうに。
 
 その中で株を上げた知事がたった一人いる。大阪府知事の橋下徹氏だ。唯一、沖縄県への負担軽減と大阪への受け入れ検討に言及した知事だ。橋下知事らしい格好の良い立ち回り方である。思いつきでなく、なんらかの青写真があった上での発言なら大した政治家である。
 
 橋下徹氏はあまり好きではないのだが、妙なところで私と考え方が似ている。例えば大阪都構想、合併の範囲を示した図を見たら私が空想していたことと合致していたのでビックリした。伊丹空港廃止にしても同じだ。
 
 ただ、私も関空を米軍基地に活用というのを空想したことがあるのだが、ただでさえ狭い大阪湾に空港が3つもあって過密空路状態になっているのに、今の状態で米軍基地を持ってくることは物理的に無理だろう。
 発言には、伊丹と神戸への牽制も含まれているのか?
 

 
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福島瑞穂 近頃の現象[四百十一]

福島氏の理解得るよう努力=首相
 
 鳩山由紀夫首相は27日午前、社民党党首の福島瑞穂消費者・少子化担当相が米軍普天間飛行場移設問題に関する政府対処方針への署名を拒否すると明言していることに関し、「極力理解をいただけるように努力する」と語った。首相公邸前で記者団の質問に答えた。(時事通信)
 
【雑感】もし福島瑞穂氏が「理解」したら、たぶん社民党の支持基盤が崩壊する。村山内閣時代で社民党の前身である社会党が自衛隊を容認しただけで勢力が十分の一に激減したのに、ここで政権に留まる方を選択したら参議院選挙は戦えない。沖縄の選挙区は壊滅だろう。政権離脱のデメリットを気にする幹部も多いらしいが、社民党の支持者たちの風土は自民や民主や公明や共産とは違うのだ。物理的なメリットを口にするだけで口汚く罵られかねない、そんな空気がある。
 民主党側にしても、社民党の票田300万を今失うのは決して看過できるほど小さくは無い。少数政党に陥ったとはいえ、まだ100万単位の勢力を維持しているのは驚きだ。

 国家の最高意思決定は国会でなされるが、行政府の最高意思決定は閣議でなされる。閣議決定が最も格が高いが、全員の同意署名が必要だ。閣議を主宰する総理大臣がどうしても閣議決定を成立させたければ、総理に各大臣の人事権があるので、今回の場合なら鳩山総理が福島大臣を罷免して自分が少子化担当相を兼任して署名する手がある。
 しかしそれをやると穏やかではない。福島氏が辞表提出なら、まだ閣外協力という形で連立に残る可能性があるが、罷免なら潔く社民党は離脱するだろう。社民党勢力は辺野古移設に当初から熱心に反対していた。10年以上にわたって反対運動を身銭をきり展開していた支持者は少なくない。連立に留まるとなれば彼ら彼女たちが熱い異議を唱えるだろう。
 
 署名の必要が無い形式は「大臣発言」、この場合は「首相発言」になる訳だが、全閣僚の了解を得られていない、内閣の統一意思ではない、首相が体表して「我が内閣は大体こんな方針ですよ」という意味程度なので、議事録にも記載されず効力は殆ど無い。閣内不一致を誤魔化す意味があるが、事実上丸見えだ。アメリカや沖縄に対しては説得力が無い。
 
 今月末で解決できるほど簡単な問題ではない事は沖縄も理解している。今からでもグアムやテニアン移設も同時進行で進めて、10年単位の計画でやっても良いのではないか。あるいは本土で無用の長物になりつつある地方空港を強制接収して移転を強行するくらいの事をやらなければ、解決は難しい。
 
 ところで、基地を失ったら沖縄の経済が成り立たない俗説があるが、県が基地に依存していたのはアメリカ統治時代の話で、当時は沖縄経済の50%以上をアメリカ軍に頼っていたらしいが、現在は4%程度である。今は観光で成り立っており、むしろ県のかなりの部分を占有する米軍基地は経済発展の足枷となっている。
 何故かマスコミはこの誤解を放置し、4%の利害を強調してさも基地が無くなれば沖縄経済が破綻するとでも言わんばかりの報道をしているのに作為を感じる。

 
 沖縄は日本の国益のために国内米軍基地の大半を受け入れ続けてきた格好になっている。沖縄の「県益」ではなく「国益」という以上は、東京や大阪をはじめ日本全国の問題でもある。
 沖縄の基地反対集会に集まる人々を「サヨクの集まり」と軽蔑するのは極めてバチあたりだろう。良識あるヤマトの日本人なら、せめて「沖縄の皆さん、もう暫く耐えてください。お願いします」と言わねばならない。少なくとも、サヨクの集まりなどと見下してはならない。
 

 
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「臨場」(3) TVドラマ評[十一]

臨場」 おおっ、前田愛やんけ!
 
【雑感】映画友達が「怒鳴りあってばかりのような気がして」と指摘されたが、まったくその通り。このドラマの登場人物は皆よく怒鳴る。今回の怒鳴られ役は検視官心得の小坂留美(松下由樹氏)、倉石検視官(内野聖陽氏)に初めて臨場を任され、顔見知りの遺体で動揺するもののテキパキと仕事をこなし「自他殺不明」の結論を出す。この時の倉石の笑みが良い。一ノ瀬(渡辺大)の時は「俺のとは違うな」と悉くケチをつけていたが、今回は「ほう、やるやんけ」と言いたそうな顔。しかし、後に小坂は勇み足をやって倉石に「こぅさぁかぁぁ!」怒鳴られるのだが。
 
 ところで、この顔見知りの遺体役を前田愛氏が扮していた。男性上司からの慢性的なセクハラに耐えながら記事を書く雑誌記者の役で登場。姉妹で美少女アイドルとして売り出していた女優も、今や2代目中村勘太郎の妻、敏腕記者が似合う大人になったかと感慨深げに観ていたら、横で連れ合いが「前田愛やん。この子の肌の質感、(アトピーで荒れている中年オバサンの)私と同じになってきたな」とマイナスイメージまるだしてケナす。
 私は大人の女性になったな、という印象で見ていたのに、彼女は煎じ詰めて言えば「前田愛、老けたな」と貶めるのだ。
 
 前田愛氏はまだ20代半ば、連れ合いは私と同い歳の小林聡美氏には「可愛い」などと言うくせに、なぜ前田愛氏を厳しく評価するのか? どうも連れ合いは本能的に私が好意を持ちそうな女優や女性タレント・女性アスリートには嫌悪感を抱くようだ。
 

 
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「BALLAD 名もなき恋のうた」 家族と一緒に感動しよう〔19〕

BALLAD 名もなき恋のうた」 
草剛の武者ぶりと新垣結衣のお姫様ぶりは
期待通り!

 
 
  
【英題】
【公開年】2009年  【制作国】日本  【時間】132分  【監督】山崎貴
【原案】臼井儀人 原恵一
【音楽】佐藤直紀
【脚本】山崎貴
【出演】草剛(井尻又兵衛)  新垣結衣(廉姫)  大沢たかお(大倉井高虎)  夏川結衣(川上美佐子)  筒井道隆(川上暁)  武井証(川上真一)  吹越満(仁右衛門)  斉藤由貴(お里)  吉武怜朗(文四郎)  波岡一喜(彦蔵)  菅田俊(儀助)  織本順吉(-)  油井昌由樹(-)  綾田俊樹(-)  矢柴俊博(-)  飯田基祐(-)  香川京子(吉乃)  小澤征悦(安長)  中村敦夫(康綱)
         
【成分】笑える 悲しい スペクタクル 勇敢 切ない かっこいい タイムスリップ物 SF 時代劇 戦国時代 埼玉県 1574年 
     
【特徴】アニメ映画『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ アッパレ!戦国大合戦』(原作:臼井儀人/監督・脚本:原恵一)の実写リメイク。監督はCGで1950年代の東京の風景を再現した「ALWAYS 三丁目の夕日」で有名な山崎貴氏。今回も16世紀の日本の合戦風景をリアルに再現した。
 主人公が活発で傍若無人的幼稚園児から内気で臆病な小学生に変わったり、父親の職業がサラリーマンから写真家へと多少の設定変更があるが、原作世界の著しい破壊は少ない。
 子供向け映画なので血が流れる場面は殆ど出てこないが、歴史好きが見たら納得するリアルな合戦描写。草剛氏の精悍な古武士ぶりと新垣結衣氏のお姫様ぶりは期待通り。
 実写化の成功例に入れていいだろう。
   
【効能】血が流れる場面は殆ど無いので家族団欒で楽しめる冒険活劇。時代考証も深刻な誤りはないので、歴史に興味を持つきっかけになる。
 
【副作用】原作支持者にとっては設定の改編は不愉快。悪い意味で「子供向けファンタジー」に見えて白ける。
 
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鳩山由紀夫(3) 近頃の現象[四百十]

「国民に不信与えた」 
普天間迷走で首相陳謝

 
 鳩山由紀夫首相は24日夜、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)移設に関する政府方針が8カ月間の迷走の末、名護市辺野古に移す現行計画に沿った内容になったことについて「時間がかかったことで国民に不信感を与えた。正直におわびしなければならない」と陳謝した。(時事通信)
 
【雑感】ここに至っては、かわぐちかいじ氏や本宮ひろ志氏の政治漫画のようなウルトラCのドンデン返しはなさそうだな。
 
 残念なのは、基地移転が流れたことではなく、努力している姿の魅せ方があまりにも「一夜漬け」ぽくなってしまったことだ。
 国外はおろか県外も殆ど無理である事を自覚している日本人が大半だ。実現するにしても実現しないにしても、ペルーのフジモリ大統領みたいに強権を発動して情け容赦なく事を進めない限りは、前には進めない。少なくとも当事者たちの感情と利害と人権を尊重して民主的な手続きで行う限りは100%不可能である。

 政権を担当している間に普天間問題を解決すると思いきや、首相みずから期限をきられた。当然なんらかの目算、ウルトラC的ドンデン返し、あっと驚くような奇想天外な腹案で逆転ホームランなのか、あるいは中国やペルーのように鳩山首相自ら三軍を指揮して有無を言わさず沖縄県以外の土地を奪取して世界を震撼させるのか。
 
 現行・現状どおりに収まってしまうのであれば、せめてもう少し巧くカッコだけでもつけられなかったものか? 政権発足時から沖縄のために汗を流しているフリができなかったのか?
 いずれにせよ、一番格好の悪い結論になりそうだ。
 
 しかし民主党には同情する。思い出すのは村山富市政権だ。
 いま連立政権に加わっている社民党が鳩山批判を繰り出している。社民党の支持基盤を考えれば、福島瑞穂氏の政権批判はやらざるを得ない事だが、道義的に少しだけ引っかかることがある。
 社民党の前身である社会党時代、宿敵であるはずの自民党と連立を組み、自衛隊を違憲だと否定していたはずなのに認めて政権に就いた村山内閣だ。2010年は普天間だとか口蹄疫蔓延などが政権を苦しめているが、村山内閣のときも「天変地異」があった。阪神大震災である。
 
 阪神大震災とて、画期的かつ劇的な救済・復興策なんか期待していなかった。誰が首相でもあの形が精一杯だろう。だが、せめて自民との連立とはいえ非自民の首相なのだから、日ごろ自民党を批判している政党らしくカッコをつけてほしかった。世界60億人民大衆の常識では難しいことではない。多くの国家元首がそうであるようにイの一番に被災地へ乗り込んで「陣頭指揮」をするフリをやる。
 しかしイの一番に神戸入りはできなかった。村山氏本人は行きたかったはずだが、身動きが取れず、それすらできなかった。たった、これだけの事でも、できないのだ。
 
 民主が倒れて、また自民党というのでは能が無い。民主はやっと政権担当の苦しさを味わい始めたばかりだし、自民もまだまだ野党というものを理解していない。
 民主のゴタゴタが目立つが自民がこしらえた負債を引き継いでの政権運営なので劇的な場外ホームランは無いものねだりだ。自民は一致団結して執行部を若返りさせ、次の政権を担うためフレッシュな風土をつくりあげなければならないのに、悪い意味での少子高齢化だ。批判を受けてから河野太郎氏を執行部に迎えたり、TVに良く見せようと実権の無い小泉進次郎氏に質問パフォーマンスをやらせたり。党内のイニシアチブを握れなかった者は党を出てプチ新党をつくる。
 
 まだまだ成熟した二大政党制は遠い。別に二大政党でなくても良い、5・6年から10年周期で政権交代がおきる風通しが良くて安定した政治風土になって欲しいものなのだが。
 国民の胆力も問われる。
 

 
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サーシャ・グレイ 近頃の現象[四百九]

22歳にして全米トップのポルノ女優!
スティーヴン・ソダーバーグ映画に!

 
 映画『オーシャンズ 11』や『トラフィック』など多くの話題作を世に送り続けるスティーヴン・ソダーバーグ監督が全米ナンバーワンのポルノ女優、サーシャ・グレイとタッグを組んだ映画『ガールフレンド・エクスペリエンス』の日本版予告編が解禁された。(5月20日シネマトゥデイ)
 
【雑感】私のお気に入りポルノ女優はステファニー・スイフト嬢だが、サーシャはステファニーを垢抜けさせたような魅力だ。
(執筆中)

沢尻エリカ(6) 近頃の現象[四百八] 

2年8か月ぶりにファンと対面 
沢尻復活ライブに「エリカ様ー!」の歓声


 ERIKA名義で歌手活動を再開させた女優・沢尻エリカ(24)が22日、東京・代々木競技場第一体育館で開催中の日本最大級のファッションと音楽の祭典『Girls Award 2010』に出演、新曲「Treasure」を初披露した。2007年9月に主演映画『クローズド・ノート』の初日舞台あいさつで「別に…」と発言して以来、約2年8か月ぶりにファンの前に現れた沢尻に対し、ファンは「エリカ様ー!」という歓声。沢尻は微笑みながら大きく手を振って応えたが、この日はマイクを持たずダンスパフォーマンスのみとなった。(オリコン)
 
【雑感】ニュース映像で見た。銀色のコルセットのようなセクシー衣装で口パクで「歌い」ながらダンスを披露していた。
 
 うぅぅむ、悪くはないが、モナコの安室奈美恵氏のパフォーマンスを観た後では、些か拍子抜けというか、気が抜けかかったラムネというか、ホップの苦味と香りが消えたビールというか、鰹ダシを入れ忘れ味噌を溶いただけの味噌汁というか、溶き卵を入れない雑炊や炒飯のような、豆板醤を入れない麻婆豆腐というか・・・、
 ようするにイマイチ。まだ軌道に乗っていないというか。
 
 お尻が下半分露出しているセクシー衣装が話題になったようだが、上半分は衣装が肉を押さえつけているので、実際は引き締まった美尻のはずなのに下垂傾向に弛んでいる印象を受けた。もちろん、臀部から太腿にかけて動くたびにプルプルとたわむのがたまらないと思う人もいるだろうが、私は人によりけりだと思う。エリカ様ならもう少しだけ鍛えて引き締まって欲しい。
 それにあの衣装、せっかくの美尻が台無しのように見える。美尻を効果的に強調するセクシー衣装は、やはりマイクロビキニなどに採用されているGストリング(相撲取りのマワシが細い紐状になったモノと解釈しても良いだろう)だ。危ういセクシー路線で再起を企てているエリカ様は、まだまだどこか躊躇している部分があるのか思い切りが悪い。
 

 
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「パーマネント野ばら」 晴雨堂の晴耕雨読な日常[三十]

パーマネント野ばら
 

 
【雑感】菅野美穂氏ひさびさの主演作、西原理恵子氏原作、なかなかの話題作だ。
 
 なにより、連れ合いが美容師なので興味がある。
 
 しかし、れいによって難波か梅田まで出張らなければ観れないようだ。
 

 
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金妍兒(6) フィギュアスケート[四十九]

キム・ヨナ現役続行? 
競技生活に未練、真央にリベンジの機会?

 
 バンクーバー冬季五輪・女子フィギュアスケートで世界の頂点に立ち、現役続行かプロ転向かで注目を集めてきた韓国の金妍児(19)=キム・ヨナ=が、現役続行に傾きつつあるようだ。(夕刊フジ)
 
【雑感】引退を表明するとしたら、バンクーバー五輪直後だろう。引退をする気であれば、時機を逸したかもしれない。
 
 圧倒的な勢いで五輪を金で飾ってモチベーションの著しい低下が避けられない時にどうして世界選手権に出場したのか、との疑問がある。聞くところによれば、韓国選手の五輪出場枠確保の問題から出ざるを得なかったようだが。
 世界選手権でも真央ちゃんに競り勝っていたら、あるいは未練なく引退したかもしれない。
 
 いずれにせよ、私は選手続行を期待したい。まだまだ真央ちゃんとの熾烈な技と力の鍔迫り合いを観たいし、通俗的との批判を受けるだろうが東アジア経済の循環に貢献してもらいたい。労働者の立場として、2人の少女によって景気にプラス影響があれば大歓迎である。たったそれだけでも、何人かの労働者の生活は救われるのだ。
 
 バンクーバーでは、金妍兒的表現力を支持し、真央ちゃんのジャンプ技術はあまり重要視されない採点基準だった。次回はジャンプ派が巻き返して真央ちゃんに有利な採点基準になるとの噂もある。
 主観の混在が最初から判っている競技では、時の空気を読む力も必要だろう。妍兒ちゃんのコーチの「政治的判断」勝ちだ。
 かつて妍兒ちゃんは真央ちゃんに追いつこうとジャンプ技を特訓したらしいが、次回は真央ちゃんが妍兒ちゃんに追いつこうと表現力を特訓する傾向があるとの事。私は妍兒ちゃんが下手に真央になろうとしなかったように、真央ちゃんも下手に妍兒になろうとするべきではなく、互いの個性でぶつかり合ってほしいものだ。
 

 
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「ザ・レイプ」 社会問題を考えたい時に〔22〕

ザ・レイプ」 
田中裕子の体当たり問題作!

 
 
  
【英題】
【公開年】1982年  【制作国】日本国  【時間】100分  【監督】東陽一
【原作】落合恵子
【音楽】田中未知
【脚本】東陽一 篠崎好
【出演】田中裕子(矢萩路子)  風間杜夫(植田章吾)  伊藤敏八(谷口明)  津川雅彦(高木三郎)  後藤孝典(弁護人・黒瀬勇一郎)  長谷川初範(井上宏)  林美雄(秋山)
         
【成分】泣ける パニック 勇敢 知的 絶望的 社会派 フェミニズム 
     
【特徴】女性の社会的立場の弱さと男性優位の社会の理不尽さを描いた問題作。痴漢冤罪の被害を受ける男性が増加している現代では考えられない人権侵害と理不尽さが前面に強調され、タイトルからポルノ的表現を期待した男の子はガッカリさせられるかもしれない。
 田中裕子氏が体当たりの演技を魅せる。
   
【効能】女性の社会的不利な立場を理解するきっかけになる。
 
【副作用】全体に暗く救いようのないオチなので陰鬱な気分になる。
 ポルノを期待した人には延々続く裁判シーンに不快感。
 セックスについて過度に嫌悪と偏見を抱く恐れがある。
 
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「臨場」(2) TVドラマ評[十]

臨場」 新レギュラー加入で新展開
 
【雑感】検視官心得の一ノ瀬和之が立原管理官が指揮する捜査一課へ異動し、一之瀬の後任は検視補助官小坂留美巡査部長が警部補に昇進して就任、小阪のポジションには地域課のお巡りさんだった永嶋武文が就く。この永嶋役はチオビタドリンクCMで菅野美穂氏と共演していることで顔を広く知られている平山浩行氏が担当。
 

 
 シリーズ中盤なので物語の内容は良く言えば安定期、悪く言えば惰性期に入ってきているか、毎回意表を突く登場人物がラストで犯人になるのだが、今日のエピソードは最初から予測ができた。
 レギュラー交代はマンネリ気味の空気に変化をつける意味合いがあるだろう。

 さすがに新任の刑事部長五代恵一はシーズン初回ほどでしゃばらなくなってきたが、前任の懐深いゼネラリスト小松崎刑事部長が食堂でいつものカレーライスを食べている姿を見つけた倉石や立原がすすんで報告しにいくのと違い、五代の場合はボスの威厳を確認したいのか毎回お気に入りの庁舎内理髪店で髭を剃ってもらいながら呼び付けるパターンが多い。立原や倉石に一定の信頼のみせ権限を与える姿勢は見せているが、必ずいやみと保身は忘れない。
 
 小松崎が署員食堂でいくら好物とはいえ毎日同じカレーライスを食べているのは、幼い頃に生き別れた実母のカレーライスが背景にあった。この五代が庁舎の理髪店で顔剃りをする背景になにがあるのか楽しみだ。小松崎と同じくシリアスで人間味あふれるトラウマか何かがあれば面白いのだが。心の冷たい警察官僚で売っているので、物語としてはそのイメージを覆すエピソードを設けてキャラクターに深みを持たせる可能性があると思うし、そうでないと詰まらん。
 
 さて、来週は一課へ異動した市ノ瀬が再び登場する。チーム立原には右腕の主任として活躍する坂東警部補がいる。30代前半の市ノ瀬より20も歳上の叩き上げ刑事、しかし階級は同じ警部補だ。どういう同じ課で若いライバル出現に坂東がどう動くか楽しみである。
 

 
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ミニシアターの危機 近頃の現象[四百七]

元気なのは「東宝」だけ 中小は倒産多発

 映画業界がジレンマに苦しんでいる。大不況下にありながら昨年の総興行収入は前年比5.7%増の2060億円を記録。特に邦画は同1.3%増の1173億円で過去最高記録を2年連続で更新した。ただ、好調なのは大手のみで、昨春から中小の映画配給会社の倒産が続出。関係者は「不況の長期化で中小配給会社の安定経営がますます困難になっている」と危機感をあらわにしている。(産経新聞)
 
【雑感】これは昨日今日に始まった事ではない。どの分野でもいえる事だ。
 
 私はドイツやベルギーが出している本格ビールが好きなのだが、日本で満足できる国産ビールは地ビールしかない。ところが大手ビールメーカーが繰り出す安価な発泡酒や第3のビールにおされて売上は低迷だ。私が美味いと思った地ビール業者の多くが潰れてしまった。
 近頃は地ビールも見直されブームになっていると聞いてはいるが、大局の流れは変わっていない。名の知れたマイクロブルワリー(小規模醸造所)は安定軌道かもしれないが、多くの醸造所は厳しい展開を強いられている。かなり極端な二極分化が進んでいる。
 
 映画館でも全く同じ事がいえるだろう。私が「面白い!」「衝撃!」「これは凄い!」「観たい!」と思う映画の多くはミニシアターだ。近所のシネコンではまずやっていない。だから都心まで出張っていかねばならない。まだ堺市に住んでいるだけマシだろう。私の郷里はシネコンでさえも1時間以上かけて県庁所在地まで出張らないといけない。ましてや私が観たい映画はほとんどやっていない。地域の有志が公民館などを借りて上映するにとどまっている。それだけでも凄いのだが。
 都会の常設ミニシアターが憧れの存在である。

 経済の論理からいって、この形は至極当然でやむを得ないのは理解している。日本では大手の映画会社とテレビ会社がタイアップして販促攻勢を行う。経済力にモノをいわせて全国の映画館で上映される。少々、内容がつまらなくても観てしまう人は大勢いるだろうし、それなりにセオリーを踏んでいれば大コケすることは無い。
 
 そうでない映画はジリ貧だ。どんなに気合を入れても客が入らなければ、次回作をつくる体力が無くなる。近年、地方自治体が映画の「宣伝力」に気がつき、町興し村興しの手段として映画人に場を提供するようになり、それに活路を見出している映画人も少なくないが、それはそれで場合によっては大手がスポンサーに付くよりも内容に制約が生まれる。町興し村興しはあくまでも町や村の魅力を宣伝するのが目的なのだから、その目的に支障が出る内容は不可だからだ。
 ジョニー・デップ氏主演の「エド・ウッド」で、金策に困った自称映画プロデューサー兼監督のエドが入信と引き換えに某キリスト教団をスポンサーにつける事に成功するが、映画制作の現場で細かいところまで口出しされる場面がある。
 
 そんなとき、韓国から興味深い映画人が脚光を浴びた。梁益準監督(ヤン・イクチュン)である。自ら制作・監督・脚本・主演・編集を兼任して制作した「息もできない」が世界的好評。一躍、時の人になった。
 韓国の映画業界は日本にわをかけて厳しいかもしれない。プロダクションと俳優の力関係にしろ、映画制作の窮屈さにしろ。近年は日本に韓流ブームが定着したこともあって、日本向けの作品、日本の淑女にウケる作品も意識しなければならない。
 また、韓国の芸能界は高学歴社会でもある。有名監督や俳優の多くが大卒、しかも藝術系や映画に直接関係のある学部学科を出て学位をとっている。
 ところが梁益準監督は高校を出て兵役に就き、除隊後は映画スクールで映画を学んだ叩き上げだ。「息もできない」は家を売ってつくった渾身の力作、彼の監督としての技量、俳優としての演技力、説得力のある脚本力、エディターとしての能力、そして映画制作者としての執念、どれをとっても素晴らしい。
 
 映画人としての原点をみせられた思いである。ミニシアターが果敢に大手と張り合い、映画文化を担うヒントがあるように見える。
  

 
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第960回「あなたの大好物は何ですか?」

こんにちは!トラックバックテーマ担当の水谷です!今日のテーマは「あなたの大好物は何ですか?」です。みなさんの、好きな食べ物って何ですか?水谷は、子どもっぽいのですが、ハンバーグが大好きです。最近は実家で食べることも少なくなったので「びっくりドンキー」で食べることが多いです。【おろしそバーグ】にするか、それとも【チーズカレーバーグ】にするか・・・いつも悩むところです。ちなみに、トラックバックテーマ担...
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100517_1835~鯵の南蛮漬け.jpg

【雑感】たまたま、今日の晩御飯が好物の南蛮漬けだった。


 
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「ムーミン」 近頃の現象[四百六]

ムーミン」が北欧初の3D映画に!
主題歌は歌姫ビョーク!
第63回カンヌ国際映画祭


 映画『アバター』の世界的ヒットで3D映画が続々制作される昨今、ついに世界的アイドル「ムーミン」も3D戦争に参戦することが分かった。フィンランドの映画会社FILM KOMPANIMETが第63回カンヌ国際映画祭で発表したもの。(シネマトゥデイ)
 
【雑感】3Dにしたがるのは理解できるが、「ムーミン」をね・・・。
 
 仮に「竹取物語」を3Dにしたらどうなるかな? これはスケールと迫力が出て面白いかもしれない。かぐや姫に求愛する公達が宝物探しのアドベンチャーに出かける様や、姫を月に帰すまいと帝が国軍を動員する場面などは従来とは異なるスペクタクルが期待できる。
 
 しかし、「未来少年コナン」や「風の谷のナウシカ」を3Dにしたら、原作の泥臭さ・誇りっぽさの魅力が半減する恐れがある。
 

 
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今日の朝御飯(2) 晴雨堂の晴耕雨読な食生活[五十二]

ひよこ豆のカレー
 
100515_0951~ひよこ豆カレー.jpg
 

 
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高橋尚子と谷亮子 近頃の現象[四百五]

民も自もQちゃんに出馬打診

 女子マラソンのシドニー五輪金メダリスト高橋尚子さん(38)が13日、同じ五輪金メダリストで、夏の参院選に民主党公認の比例代表で出馬する女子柔道の谷亮子(34)に、エールを送った。

 この日、都内でアフリカの子供たちに感染予防のための靴を贈るなどのプロジェクトの発表会見を行った高橋さんは「しっかりしたビジョンを持たれていると思うので、夢や目標に近づけるように、がんばってほしいですね」。

 実は自身にも、3月に民主、自民の2党から出馬オファーに近い打診があった。しかし、「体が動くうちは、“現場”を通じて、恩返ししていきたい」と断ったという。(スポーツ報知)


【雑感】スポーツ報知の記事では谷亮子氏にエールを送ったとされている高橋尚子氏だが、正直なところそれは外交辞令で本音では谷氏の真意が解らず首を傾げているはずだ。

 高橋尚子氏は現役を退いた選手だが、谷亮子氏はロンドン・オリンピックを目指す現役選手だ。選手として引退はしない、子育てもする、参院議員としてスポーツ省設立に向け奔走する。
 しかし、選手といっても世界トップ水準を維持しなければならないメダリストだ。子育てといっても、夫もプロ野球選手で家を長く空ける、親御さんに子供の面倒を見てもらえば済むことだろうが、自身が子育てにかかわる時間はあまり無い。議員としても「一回生」のうちは議員生活の勉強と人脈作りに精一杯で政治的に力を発揮できる段階ではなく、国会以外にも市井での宣伝活動や講演会や行事の参加などあり、議員の殆どは慢性的に睡眠不足、メダリストの力を維持するどころか基礎的な健康を維持するのも難しい激務である。
 どう考えても物理的に無理だ。知名度を頼みに議席を埋めるだけの要員、と批判されても仕方が無い。

 ネット上では高橋尚子氏の英断に喝采を送っているそうだ。たしかに称揚するべきだろう。ただ、私自身もかつて某候補の選対事務所を手伝った経験から、谷亮子氏を弁護したくなる。
 というのも、出馬要請というのは尋常な空気ではないことを私は知っている。電話で打診されるとか、一介の党員がスカウトしに来るとか、そんな軽いものではない。少なくとも党の地方組織の役員が毎日のように家を訪問して説得しに来る。もちろん、説得する前に候補者の親族や友人など関係者を落として外堀を埋める。

 谷亮子氏クラスなら、民主党の中枢幹部が何度も地均しをやり、御大の小沢一郎氏自らも三顧の礼で訪問する。民主党に口説かれた関係者も谷氏を説得するだろう。
 体育会系の価値観や文化を考えたら、世話になった恩人たちの顔を潰す事は生理的にできない。民主党への出馬を勧めたり賛成したりする恩人がいたとしたら、谷氏は逆らえない。さらに御大の小沢一郎氏の面子を潰す発想ももてない。断るのは余程の不義理で水臭くて薄情な人間でなければ至難の業だ。

 といったらまるで高橋尚子氏が薄情のように聞こえてしまうかもしれないが、彼女は自ら恩師の下を去り、チームQを立ち上げて独自の選手活動を展開した、日本のアスリートには珍しい自立心の高い人だ。先輩や監督に依存してしまうタイプが多い中で独立独歩の気性、従って日本的な根回し工作にブレてしまう事は少ない。政治家からすれば口説きにくいタイプだ。
 おそらく彼女自身に何らかのプランがあって、それを邪魔されたくない気持ちが強かったのだろう。谷亮子氏は以前から監督官庁が厚生労働省と文部科学省に分かれたスポーツ業界をスポーツ省で統一したい気持ちを公言していたので、政党からすれば突き入る隙間は最初からあった。

 政治の世界の恐ろしさを垣間見た驚きのニュースだ。そもそも人気があるからといって、任期半ばの宮崎県知事を国政選挙に担ごうとする日本政治の浅ましい風土が問題だ。谷氏本人はロンドンオリンピックを目指しているのだから、ちょっかいをかけること自体が非常識、もっとも谷亮子氏の方から小沢一郎氏に「議員になりたい」と言ったのなら、責任は谷氏本人なのだが。


 
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加藤一二三 猫がいる風景

野良猫訴訟、加藤九段が控訴意向
「給餌続けたい」

 
 東京都三鷹市の集合住宅の住民17人と管理組合が、同じ集合住宅に住む将棋の元名人・加藤一二三(ひふみ)九段(70)を相手取り、野良猫への餌やりの差し止めなどを求めた地裁立川支部の民事訴訟。13日の判決は「(敷地内で)猫に餌を与えてはならない」と、管理組合の動物飼育禁止条項などを根拠に原告に軍配を上げ、加藤九段に慰謝料計204万円を支払うよう言い渡した。控訴の意向を示した加藤九段は、「敷地外ではいい、ということだ。これからも猫の命がある限り、給餌を続けたい」などと述べた。(読売新聞)
 
【雑感】まだまだもめるな。双方が折衷案を見出さない限りは和解は無い。当たり前の話だが。
 
 実は私の近所でも似たような話があった。以前はよく早朝散歩をやっていて、そこで出会う野良猫の写真を撮り、当ブログで「猫がいる風景」と題して連載物語にしようかと思っていた。ところが些かきな臭い話になってきたので企画を中断したのだ。
 
 というのも、その近所の団地でいわゆる「猫オバサン・猫オジサン」と「猫嫌いオバサン・猫嫌いオジサン」の対立が険悪化して、その最中に誰が行ったかは定かではないが側溝に猫の毒殺屍骸が数体発見される事件が発生したのだ。
 知人の話によれば、自治会側は仲介に入って「野良猫には餌をやらないように。やるなら責任を持って飼うように」と本来はペットは禁止なのだが事態収拾の特例処置としたらしい。そして野良猫の毒殺については「動物愛護法によって禁止されている。小動物の虐待は凶悪犯罪の前兆なので今度みかけたら警察へ通報する」と警告した。
 
 自治会側は公平に対処したつもりらしいが、猫嫌い派にとっては「猫オバサン・猫オジサン」を擁護していると映ったようで、役員たちにクレームが多数寄せられたようである。
 自分の家の近所ということでもあり、迂闊にブログにアップすると騒動に巻き込まれる恐れがあるので企画を中断したのだ。あれから月日も経っているし、自治会の顔触れも何度か変わっているので、今回の事件を機会にアップすることにした。
 白猫様もニャジャラも今はみかけない。しかし、まだ殺人事件へと発展しなかっただけマシかもしれない。ところによっては深刻な事件になってしまった。
 
 また、ある自治会では「野良猫」ではなく「地域猫」として自治会が給餌場と便所を定めて役員が交代で世話をする方法をとった。それによって猫クレー激減を達成させている。
 この話を聞いたとき上手い手だ思ったが、これも弱点はある。猫ならまだ手間も経費も安いが、猫を認めると他の野良小動物も公平に給餌する責任が生じてしまう。中型犬以上の大きな動物であれば、あるいは蛇などの爬虫類となれば、しかも数が増えれば、自治会予算を圧迫する事になるし、結局は保健所に依頼して捕獲殺処分という選択肢に頼ることになるだろう。
 

 
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「グロテスク」 不安と恐怖を楽しむ時に〔20〕

グロテスク」 
英国で上映禁止となった問題作!

 
 
  
【英題】Grotesque
【公開年】2008年  【制作国】日本  【時間】73分  【監督】白石晃士
【原作】
【音楽】佐藤和郎
【脚本】白石晃士
【出演】長澤つぐみ(アキ)  川連廣明(和男)  大迫茂生(謎の男)
         
【成分】不気味 絶望的 スプラッター ホラー 
     
【特徴】登場人物は僅か3名の意欲的低予算B級スプラッタ映画。イギリスで上映禁止となったほか、ネット市場の大手Amazonは自主規制。
 日本のレンタル屋で出回っているバージョンについては、特に派手なスプラッタは無い。飛び出す臓器も作り物まるだし。但しヒロインたちをいたぶる人格異常者はリアリティがある。
 長澤つぐみ氏が体当たりの熱演。
   
【効能】犯人の人格異常者ぶりがリアルで戦慄をおぼえる。ヒロインを惜しげもなく虐待する描写に監督の思い切りの良さを感じる。
 
【副作用】稚拙なスプラッタにガッカリ。前評判のわりに怖くないので詐欺にあった気分になる。
 
下の【続きを読む】をクリックするとネタバレありの詳しいレビューが現れます。

横粂勝仁 近頃の現象[四百四]

小沢チルドレン
首相・幹事長の辞任求める

 
 民主党の横粂勝仁衆院議員(比例南関東ブロック、当選1回)は11日、国会内で記者団に、鳩山首相と小沢幹事長の辞任を求める考えを表明した。

 横粂氏は「民主党は期待していた姿とは違った方向に、第2の自民党に近づきつつある。政治とカネと普天間(飛行場移設)の問題で、(首相と小沢氏の)2人について厳しい批判をいただいている。そこを抜きにして、民主党は生まれ変わることはできない」と述べた。

 「小沢チルドレン」とも呼ばれる民主党の1回生から執行部刷新を求める声が公然と出るのは異例だ。(読売新聞)

 
【雑感】これは意外だ。

 横粂勝仁氏といえば、小選挙区では自民党のプリンス小泉進次郎氏と同じ選挙区で、昨年の衆院選時に横粂氏がライバルにエールを送る意味で握手を求めたら小泉氏に無視されたという横須賀握手無視騒動の当事者だ。この一件によって全国的に名前と顔が知られ、福田衣里子氏とともに小沢一郎氏の門下としてメディアでの露出度が大きい。
 
 小沢一郎氏の新人候補支援は至れり尽くせりである。そのため小沢氏に心酔してしまう議員も少なくなく、さほど義理堅い性格でなくても大恩人である小沢一郎氏に批判の矛先は向けられない。
 横粂氏もそのタイプかと思いきや、今年の初め頃から言葉を選びながら慎重に執行部へ向けジャブを遠慮がちに繰り出し始めた。今回は明白なパンチを繰り出したことになる。
 
 だが、本当のところどうなんだろう。横粂氏が楽観的で議員職に執着がない人物であれば、この無謀発言はありえるかな?
 民主党内のガス抜き効果を狙って、小沢一郎氏自ら横粂氏に「俺を批判しろ」と命じられたとか。そんなややこしい指示はないと思うのだが。
 

 
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「家路」 家族と一緒に癒されよう〔23〕

家路」 名犬ラッシー登場。
 
 
  
【原題】LASSIE COME HOME
【公開年】1943年  【制作国】亜米利加  【時間】88分  【監督】フレッド・M・ウィルコックス
【原作】エリック・ナイト
【音楽】ダニエル・アンフィシアトロフ
【脚本】ヒューゴ・バトラー
【出演】ロディ・マクドウォール(ジョー・カラクルー)  エリザベス・テイラー(プリシラ)  ドナルド・クリスプ(サム・カラクルー)  エドマンド・グウェン(ローリー)  エルザ・ランチェスター(カラクルー夫人)  ナイジェル・ブルース(ルドリング公爵)
  
【成分】泣ける ゴージャス 勇敢 切ない かわいい 名犬ラッシー
                
【特徴】「名犬ラッシー」シリーズの記念すべき映画化第1作。後に大女優となる10歳そこそこのエリザベス・テイラー氏が子役で出演、本作品ではまだ脇役、貴族の活発な令嬢に扮している。さすがアメリカ、子役時代のリズがカラーで見れるなんて凄い。

 エリザベス・テイラー嬢に気を取られてしまったが、少し髪が長い主人公ジョー少年を演じたロディ・マクドウォール氏は後に「ヘルハウス」で悪霊と対決する霊媒師フィッシャーを好演する。さらに「フライトナイト」シリーズでは気の小さい吸血鬼ハンター役が当たり、カルトな人気を誇っていく。本作では純真な美少年ぶりを魅せた彼が、馬面で神経質そうな大人になるとはビックリだ。
    
【効能】健気なラッシーの忠犬ぶりに感涙。リズの美少女ぶりを観て晩年のリズを思うと切なくなる。
 
【副作用】達者な犬の演技に動物虐待の疑いを持つ。
 
下の【続きを読む】をクリックするとネタバレありの詳しいレビューが現れます。記事に直接アクセスした場合は、この行より下がネタばれになりますので注意してください。

今日の晩御飯(21) 晴雨堂の晴耕雨読な食生活[五十一] 

の刺身
 
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 環境省の国立水俣病総合研究センターは9日、クジライルカを食べる習慣がある和歌山県太地町の全住民の3割にあたる1137人を調査し、全国の他地域と比べて平均で4倍超の水銀濃度を毛髪から検出したと発表した。(読売新聞)
 
【雑感】などと言っているが、私はクジラを喰う。
 
 連れ合いが昨日から今日にかけて南紀へ一泊旅行に出かけた。そのお土産が上記の写真に写っているの刺身だ。ケータイ内臓のカメラで撮影したので解像度がイマイチ、どこか焼肉ぽいが正真正銘の肉だ。久しぶりに食うとやはり旨い。
 
 私が南紀に住んでいた頃は、は当たり前の食材だった。70年代半ばに大阪へ越してから、二束三文の、下手したら捨てるところのコロ(の皮と皮下脂肪)がオデンのタネに使われることを初めて知った。なるほど良いだしがとれる。黒い皮のウラの部分がモチモチとした食感、これがまた気に入った。ところが、私が高校生になった頃あたりから安いネタのはずのコロまで手に入らなくなってしまった。今では鯨料理店で1000円くらいの値がついているとか。
 
 まこと絶滅が危惧されるから、あるいは資源保護の目的から捕鯨を禁止する、という理解で私は納得しようとした。ところが「環境保護」を標榜する某団体の姿勢や態度は「イルカクジラは賢くて可愛い動物、それを殺すとは言語道断」である。実際、それに感化された若者、言い換えれば鯨を食べたことのない世代、と些か険悪な口論になったこともある。
 
 もし、彼ら彼女が「資源保護のために漁を反対する」「太地町住民の健康のために身体を張って啓蒙する」というのであれば、私は理解と支持を示したかもしれない。だがあからさまな「イルカ可哀相」「イルカ・鯨を食べる野蛮人め」という態度だ。上から目線の欺瞞と偽善には怒りを通り越して呆れる。
 どの運動にも言えることかもしれない。「人民のため」「市民のため」と言いながら、自分の身を人民・市民より一段上に置きたがり、上から目線でモノをいう輩をよく見かけるが、そんな人が人民・市民に奉仕する気が無いのは明白。それと同じで態度で馬脚を現している。
 
 南極海ではオーストラリアが政治的圧力をかけ、捕鯨については友好国であるアイスランドからの輸入にもチョッカイをかける。この鯨肉が最後の肉になってほしくない。
 
 因みに、ビールはホップの香り爽やかなハートランドにした。
 
100510_2138ハートランド.jpg
 
 ヱビスとならんで昔ながらの100%麦芽ビールである。アオい瓶が洒落ている。ヱビスは大々的に販売拡大を展開して今やどこの酒屋やコンビニでも売っているいるが、このハートランドは販促が控えめでマニアックペースを守っているところが好感を持つ。
 

 
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TSUBAKI 晴雨堂のモノクラブ

資生堂「金のTSUBAK」
 
金のTSUBAKI
背景に鍋や食器や金ダライが写る生活観溢れるショット
 
【雑感】シャンプーがきれたので、こないた詰め替え用のシャンプーを買った。もちろん、これは私専用のシャンプーである。資生堂の「金のTSUBAKI」だ。
 
 資生堂のシャンプー「金のTSUBAKI」を晴雨堂ミカエルが使っている。しかも自分専用。たぶん多くの友人知人が失笑するだろう。「中年の親父が金のTSUBAKIやて?」「舛添要一みたいな頭して金のTSUBAKI?」「お前なんか安い牛乳石鹸ですむやろう」といった具合になるのは間違いない。
 
 しかし大真面目で私は「TSUBAKI」を使っている。実は若い頃から私は頭皮が荒れて難儀している。フケがよくでる。それも粉状ではなく皮が剥がれるといった感じだ。5ミリ大のフケには毛穴が確認できるのだ。頭をかくと、時々血糊と皮脂が指につくことがある。
 
 小中学生の頃はそんな症状が無かったのだが、社会人になってから頭皮の荒れが目立ってきた。チャリンコ旅行に出かけると収まるのだが、会社人間になると毛穴から脂の塊がでてきたり、血が出たり、猛烈な痒みが出たり。
 シャンプーもいろいろ試してみた。洗っているときはスカッと爽やか、皮脂や汚れが全て駆逐されるのが体感できるが、爽快なのは洗いたてのときだけ、しばらくすると毛穴がくっきりの頭皮が剥がれ落ちてくる。残念ながら私には合わなかった。
 
 最も症状が緩和されたシャンプーがこの資生堂TSUBAKIだった。何も私は資生堂の回し者という訳ではない。CMに出演している長い黒髪の女優たちに萌えた訳ではない。これが最も私の頭皮に合っていたのだ。
 別メーカーからでている同様コンセプトのアジア女性を意識したシャンプーも試してみたが、私の頭皮との相性はイマイチだった。CMには萌えだったが。
 

 このCM、70年代後半から80年代半頃の資生堂のイメージを彷彿させる映像だ。
 
 そういえば、小泉徳宏監督の映画「FLOWERS」はこのCMのスピンオフになるのか。映画館へ行くと上映の予告編が流れている。凄い美人一家・美人一族だが、吹石一恵氏が抜けているのが残念。
 

 
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ギリシア危機 近頃の現象[四百三]

欧州安定メカニズム」創設へ 
ギリシャ緊急融資、正式承認 
ユーロ圏首脳会議

 
 財政危機に陥ったギリシャに対し、国際通貨基金(IMF)との協調で1100億ユーロの緊急融資を行うことで合意した欧州連合(EU)内のユーロ圏諸国は7日の首脳会議で、対ギリシャ融資を正式承認した。9日にEU臨時財務相理事会を開き、欧州の金融の安定維持に向けた「欧州安定メカニズム」の創設を協議することでも合意した。(時事通信)
 
【雑感】これが現在の世界経済を表している現象かもしれない。少し景気が持ち直してきたと思ったら、どこかが破綻して治りかけの傷に塩が塗りこまれる。私が20代前半に経験した「バブル景気」以降、好景気を実感する事が無くなった。
 
 今回の場合、アメリカでは回復傾向にあり、中国では大量の需要がある。そのため日本の一部製造業では猫の手も借りたい忙しさだ。一昨年のリーマンショック以前の状態に戻りつつある状況で水を差された格好か。
 

 
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草刈民代 近頃の現象[四百二]

1話出演の草刈民代
龍馬伝」別人役で再登場

 
 元バレリーナの女優・草刈民代(44)がNHK大河ドラマ「龍馬伝」(日曜後8・00)で寺田屋の女将お登勢を演じることになり6日、都内で会見した。(スポニチアネックス)
 
【雑感】お登勢役は美人系女傑タイプの女優が演じることが多い。「新選組!」ではこれまた涼しげなスレンダー美人系の戸田恵子氏が扮していた。
 
 先月ではヌード写真集を、いや失礼、ヌードを含む写真集を発表して話題をさらったばかり、「龍馬伝」高視聴率の牽引車となるか。
 草刈氏は首が長いので和服が良く似合う。「龍馬伝」でどんな猛女ぶりを魅せてくれるか楽しみである。
 
 それにしても、素晴らしいヌードだった。草刈氏は私と同世代なので、身体の線の美しさが如何に驚異的鍛錬の賜物であるかよく解る。同世代の女友達の多くは出産を経てオバチャン体型になってしまった。一度崩れた身体の線を元に戻すのは至難の業なのだ。
 
 ところで、こんな映像をみつけた。このCMは私が学生だったころに流れていたから、キャッチフレーズどおり22歳の頃のものか。当時から体型が変わっていない事がわかる。
 

 

 
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ネアンデルタール人 近頃の現象[四百一]

現生人類とわずかに混血か 
絶滅のネアンデルタール人 
国際チームがゲノム解読

 
 欧州やアジア西部に約3万年前まで生息したネアンデルタール人の全遺伝情報(ゲノム)を解読したと、ドイツ・マックスプランク研究所などの国際チームが7日付の米科学誌サイエンスに発表した。同じホモ(ヒト)属で種が異なる現生人類のゲノムと比較すると、1~4%の領域がネアンデルタール人に由来するとみられ、8万~5万年前に中東で混血が起きた可能性があるという。
 認知能力や代謝、頭や胸の骨の発達などに関連する遺伝子に違いがあるかもしれないことも分かった。解読成果は、なぜネアンデルタール人が絶滅し、現生人類が生き残ったかを解明するのに役立つと期待される。
 研究チームは、クロアチアの洞穴で発見された約4万4000~3万8000年前の3人のネアンデルタール人女性の骨粉から、DNAを抽出し、塩基配列を解読。アフリカ南部と西部、フランス、中国、パプアニューギニアの現生人類計5人のDNAと比較した。(時事通信)

 
【雑感】私が子供のころ、ネアンデルタール人は「旧人」と呼ばれていて、ホモ・サピエンスに進化する前の段階と考えられていた。現生の我々ホモ・サピエンスを「現代人」、旧石器時代のホモ・サピエンスを「新人」と区分けし、旧人はそのサルに近い原人と現代人の直接の先祖の「新人」の中間に位置するものだった。
 
 ところが新しい発掘があったのか、私が高校生くらいの頃には「旧人」は違う種の人類と考える事が一般化し、その学説を背景にした映画「人類創世」が日本でも公開された。ネアンデルタール人が絶滅したと考えられるのが3万年ほど前、つまり私たちの種はネアンデルタール人と共存していた時期が10万年単位であったのだ。
 
 90年代末にテレビ番組でネアンデルタール人の特集があり、従来考えられていた原始人のイメージを覆す科学的根拠が紹介され、後発の「新人」つまり我々ホモ・サピエンスによって次第に駆逐されていった疑いがある事が述べられた。
 ただ、「旧人」と「新人」の抗争を示す証拠が発掘されていない事や、同時代の「旧人」と「新人」の居住後がさほど離れていない場所に発見され、石器などの遺物から交流があったのではないかと推測、さらに混血もあったのではないかとの説も紹介された。が、その時は「遺伝的に離れているから混血は無かった」という考えが主流で、混血存在説はマイナーだった。
 
 それが今回、混血の存在が確認された。感慨深いものがある。アフリカ人には痕跡が無いことから、ヨーロッパ人や我々アジア人にネアンデルタール人の血があるかもしれない。
 
晴雨堂関連作品案内

  

 
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佐藤慶 近頃の現象[四百]

佐藤慶氏、お疲れ様でした。

 映画やテレビで活躍したほか、ナレーションでも知られる俳優の佐藤慶(さとう・けい、本名・佐藤慶之助=さとう・けいのすけ)さんが2日午後4時19分、肺炎のため死去した。81歳。葬儀は近親者で済ませた。喪主は長男、純(じゅん)氏。(産経新聞)
 
【惜別】「哀惜」と書くべきなのだろうが、あえて「惜別」とする。
 
 私の世代なら、ドキュメント番組「知らせざる世界」のナレーション、聞き心地の良い低音の落ち着いた声が魅力だった。子供のころは毎週日曜日の晩に放送されるこの番組を楽しみにしていたのだが、いつの頃か佐藤氏がナレーターを降り別の人に代わってからは観なくなってしまった。
 
 ドラマでは「水滸伝」、中村敦夫氏扮する主人公林冲のライバルであり敵役宰相高俅が印象に残っている。ラストは渋かった。大宋国のクーデターに失敗し林冲の軍勢に破れ、西域へと落ち延びていくのだが荒野で行き倒れになりかけたとき林冲の軍勢が追いつき、高俅に向けて水と餅を投げ渡す。「高俅、最後の決着だ。食べて備えろ!」相手が宿敵林冲だと知ると高俅は水筒の水を地面に捨てながら「たしかにお前らしいやり方だが、俺は貴様の生血をすする」と剣を抜いて林冲に襲い掛かる。
 時代劇の悪玉は見苦しく家来を盾にしながら逃げ惑うが、この佐藤慶氏の悪役は気品があった。
 
 そして映画では「白日夢」、愛染恭子氏との本番が大評判だった。

 反体制的なアクを常に抱きながら第一線で活躍できる俳優、そんな俳優がまた1人いなくなってしまった。
 

 
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チキンラーメン 晴雨堂の晴耕雨読な食生活[五十]

チキンラーメンの無料試食
 
100502_1530~01チキンラーメン
 
【雑感】ゴールデンウイーク真っ只中の5月2日、とあるショッピングモールにてチキンラーメンの試食会があった。
 駐車場の一角にある自動販売機とベンチの休憩スペースに設置され、小ぶりのお碗に半タマ程度の大きさのチキンラーメンに熱湯を入れて配っていた。
 
 お湯を入れてもどすだけなのに、大袈裟にコンテナ式のキッチンを据えて男性スタッフが1人忙しそうにチキンラーメンのカートンケースを開いて麺をお碗に移し熱湯を入れている。それを20代後半から30代前半くらいの女性スタッフがお盆にのせて呼び込みをしていた。
 コンテナ式キッチンの中にはチキンラーメンの箱が山積みされており、これらを全部タダで配るつもりなのだろうかと気になった。

 日ごろ、玄米飯にオーガニックな味噌汁といった質実剛健食生活をおくっている晴雨堂ミカエルがインスタントラーメンなぞ食わんだろう、というイメージが一部であるが、けっこう食べている。
 関東東海大地震は秒読み段階といわれて久しいが、関西でも南海大地震の秒読みが始まっているとの説がある。そこで我家も災害に備えて野営用具の充実と非常食の備蓄を実行している。その非常食にチキンラーメンを採用しているのだ。
 長期保存ができるとはいえ、賞味期限間近になれば新しいのと交換し古いのを食べている。私はCMにあるような生卵を落とす食べ方は嫌いで、素のままか、あるいはハムを一枚のせて食べるほうが好きだ。
 
 チキンラーメンはお湯をかけてもどすだけ、生のままでもベビースターラーメン感覚で食べることができる。様々な物資の不足が予想される緊急避難時にピッタリの食品だ。
 私はもっと本格的な登山用の糧食やら米軍放出品などのレーションを考えていたのだが、連れ合いは日本なら簡単に手に入る利便性を最優先してチキンラーメンを主張、それに従った。
 
 そういえば、ベトナム戦争のとき南ベトナム解放戦線はチキンラーメンも糧食にしていたとの噂がある。
 

 
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