今日の晩御飯(53) 晴雨堂の晴耕雨読な食生活[百十二]

【雑感】6月なのにお盆前の8月上旬のような暑さ、真夏日ならぬ猛暑日だ。蝉の鳴き声がしないところが、まだ6月であるのを示している。いくら地上が暑くても蝉の孵化が急に早まるわけではないか。
こう暑いと、身体を冷やす食事をとっておかねばならぬ。ということで、今日の晩御飯はザル蕎麦にした。いちおう蕎麦盛付用のザルはあるのだが、洗うのが面倒なので普通の皿にした。だから冷やし蕎麦か。
蕎麦だけでは栄養面に難があるので、山芋をすってトロロを付けた。トロロに緑っぽいものがまぶしてあるが、これは本物の生山葵である。大阪圏では有名な信州蕎麦のチェーン店そじ坊でザル蕎麦を食べると生の山葵が一つ丸ごとついてくるのだが、余ると持ち帰りができる。私をそれを冷凍庫に入れてストックしてあるのだ。
それから身体を冷やす作用のある胡瓜も刻んだ。胡瓜には塩と唐辛子などをブレンドした特製香辛料に黒胡椒をかけた。
因みに、この蕎麦は賞味期限1年以上が過ぎた半生タイプの乾麺を使用した。見た目は劣化していないようだったし、茹でたときの香りも新鮮だったのでヨシとした。連れ合いは顔を顰めたが。
食べてみるとなかなかいける。その辺のスーパーで買った乾麺よりも美味い。これは決して負け惜しみではない。

暑い夏はやはり麦茶が一番。汗で流れ出るミネラル分が麦茶には豊富に含まれている。日本の伝統的な飲み物を侮ってはいけない。古来より蓄積された知恵は、こういった国家存亡の時には役立つものだ。(ちっくと大袈裟か)
普通の湯飲みやコップではなく、ビアグラスで麦茶を飲む、洒落ているだろう。これもけっして貧乏人の負け惜しみではない。



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東京電力株主総会 近頃の現象[七百七十七]
原発撤退議案は否決
28日行われた東京電力の株主総会は、午後4時9分に終了した。9000人超の過去最多の株主が出席し、午前10時から約6時間のロングラン総会となった。福島第1原発事故を受け、株主が提案していた原発撤退議案が否決される一方で、取締役選任など会社提案の議案はすべて可決された。(産経新聞)
【雑感】他の電力会社もみな株主からの脱原発議案は「反対多数」で否決され、取締役会側の議案は「賛成多数」で可決された。
ニュース映像では、脱原発議案を否決された脱原発派株主が「過半数超えてるやないか!」とヤジを飛ばしていたが、もちろん株主なのだから株主総会の議決は「株主」の人数ではなく「株」の数で決まる事は百も承知の上で憤懣を役員たちに放たずにはいられなかったのだろう。
極端な話、5人の株主がいたとして、脱原発の議案に4人までが賛成しても、1人の反対者が株の半分以上を保有する大株主であれば「反対多数」で否決となる。東電株主総会では1万人近くの株主が出席し、おそらく出席する株主の大半は脱原発だったろう。それが「反対多数」で否決になるのだから、株の仕組みはわかっていても感情では収まりがつかない。
結局、株主総会はセレモニーである。結果は最初から決まっていて、大口株主との話もついていたはずだ。合法的コンセンサスを得るために行っただけた。
電力会社の大口株主は、概ね銀行などの金融関係や電力の恩恵を被る自治体、東電であれば東京都が連ねているし、関電では大阪市だ。これら大口株主は脱原発の方針を定める事すら否定した。
あからさまに否決せずとも、若干脱原発寄りに踏み込んだ折衷案を企業側から提示して可決する手もあったのに、なぜ敢えて世間様の怒りを買うことをするのか? 電力会社の株主の多くは、もともと巨大産業を支えるのに原発は必要と考えている方々だ。折衷案を考える余裕すらないのか?
これらの光景はロイターなどで全世界に配信されている。残念ながら、経営者たちの印象は極めて悪化した。「こんな愚かな奴らに原発を任せているのか」と驚愕する世界の人々は少なくない。
今回の総会はしのげても、経営者たちの今後は茨の道だ。世界世論が容赦しないからだ。なにしろ放射能物質は偏西風に乗って北米やヨーロッパへ渡っているのだから。しかも福島第1原発はまだ安全ではない。
そんなことまで考える余裕はないか、偉そうに日本のエネルギーを支えていると言いながら、所詮は一企業の経営者に過ぎないのだから。そんな輩が原発の経営を行っている訳か。
このうえ、脱原発で解散総選挙なんかこの夏にやってしまうと、日本の信用は地に落ちるというより、深海へと沈没か?



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「龍馬伝」 青春回帰〔46〕
時代劇ブランド大河ドラマらしからぬ青春群像
【原題】
【公開年】2010年 【制作国】日本国 【時間】2193分
【演出】大友啓史
【原作】福田靖
【音楽】佐藤直紀
【脚本】福田靖
【出演】福山雅治(坂本龍馬) 香川照之(岩崎弥太郎) 真木よう子(楢崎龍) 寺島しのぶ(坂本乙女) 大森南朋(武市半平太) 大泉洋(近藤長次郎) 要潤(沢村惣之丞) 平岡祐太(陸奥陽之助) 桂小五郎(谷原章介) 伊勢谷友介(高杉晋作) 高橋克実(西郷吉之助) 貫地谷しほり(千葉佐那) 蒼井優(元)
【成分】笑える 泣ける 勇敢 パニック 知的 絶望的 かっこいい 悲しい ロマンチック コミカル 幕末 1830年代~1867年 土佐弁
【特徴】従来の時代劇ではなく、現代劇に近い雰囲気で坂本龍馬を時代と格闘する一青年として描く。その時代に生きた青年の体臭を感じさせるよう、できるだけ従来の時代劇用カツラは使用せず、自毛の生え際を活かしたメイクを主要出演者にほどこしている。主演の福山雅治氏自身も撮影のために髪を伸ばし自毛で結った。プログレッシブカメラを採用したおかげか、スタジオ撮影臭はなく、ナチュラルな映像になっている。
一見するとリアル龍馬を描いているようだが、あからさまな脚色で史実から逸脱している部分が多々あり、歴史ファンの中には不快感を抱く者がいる。特に岩崎弥太郎を狂言回し的に描いている部分は、現在も記憶を鮮明にする弥太郎とその関係者の近い子孫もいることから、異議を唱える者もいた。
物語は明治に入って三菱の社長として財界に君臨する岩崎弥太郎に、高知の新聞記者が坂本龍馬について取材するところから始まる。
【効能】青春の活力が甦る。土佐弁を若干マスターできる。
【副作用】NHK大河的脚色に不快感。高知県民の中には福山氏らの土佐弁が耳障り。
下の【続きを読む】をクリックするとネタバレありの詳しいレビューが現れます。
内閣改造 近頃の現象[七百七十六]
菅直人首相は27日、東日本大震災復興基本法で新設された復興担当相に、松本龍防災担当相(60)を兼務で充てることに伴う閣僚人事を行った。原発事故収束・再発防止担当相も新設し、細野豪志首相補佐官(39)を起用した。閣僚数は上限17人のため、蓮舫行政刷新担当相(43)は閣僚から外し、行政刷新担当首相補佐官に起用した。蓮舫氏が担当していた行政刷新は枝野幸男官房長官(47)、消費者・食品安全は細野氏が兼務。松本氏の環境相兼務も解き、江田五月法相(70)が兼務する。総務政務官に自民党の浜田和幸参院議員(58)=鳥取選挙区=を起用する人事も決定した。(毎日新聞)
【雑感】蓮舫氏自身がこないだ「私はクビかな」と周囲に漏らしていたらしい。その通りになったか。
中学校の社会科で公民の授業を受けたとき、内閣の閣僚人数は平時は14人、最大で17人まで、と教わった。このとき社会科の教諭は、官僚組織というモノは油断すると様々なポストが増えて肥大化し、財政の圧迫と組織の疲弊硬直化を招くので、それを防止するために人数制限をしていると解説した。
特命大臣を増やしたり省庁解体などであっという間に17人か。多いな。
主に福島第1原発の復旧対策の座長みたいな立場の細野豪志氏が首相補佐官から原発相へ昇格? 入れ替わるように蓮舫氏が「行政刷新」という担当はそのままに「大臣」から「補佐官」へ異動か。亀井静香氏が補佐官入りして馬淵澄夫氏が補佐官解任。補佐官は定員5人までとなっているからな。
従来、閣僚への待機ポストとして政務次官や副大臣というのがあったが、補佐官というのは待機ポストというより次期大臣や元大臣の人材をプールする形になっているようだ。
内閣官房にいて官房長官から独立した首相直属となると、江戸時代でいえば将軍の側用人みたいなものか。
ああ、つまらない。一般論でいうと、関連の「本部」が乱立したり、一見すると専門職的な機関やポストが増やすというのは、指揮系統の乱れになって状況を悪化させる。
チェルノブイリの時、全世界から顰蹙をかったのはソ連政府の硬直化した官僚組織だった。残念ながら、世界の世論はたぶん私と同じ印象を持ってしまっただろう。ソ連よりドン臭い。
危機管理の手練は建国以来一貫して他人様をブチ殺しながら領土を広げ世界中で戦争ばかりしているアメリカの組織だ。こういうことはアメリカの真似をすれば良いのに。



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NMB48(4) 近頃の現象[七百七十五]
山本彩ら“被害”
人気アイドルグループAKB48の妹分で、大阪・難波を拠点に活動するNMB48が25日、大阪市中央区の心斎橋筋商店街で「一日理事長&店長」を務めた。地元アイドルの突然の登場に買い物客や観光客は大興奮。約1000人に取り囲まれたメンバーがもみくちゃにされて体を触られるなど、週末の商店街が一時騒然となった。(サンケイスポーツ)
【雑感】できれば、ゲリラ的に堺東の堺銀座商店街や鳳の鳳商店街や岸和田駅前の岸和田商店街など、突然出没して商店街を桃太郎して、サッと退散する、そんな宣伝活動をやって沈下しつつある商店街を盛り上げて欲しいものだ。
心斎橋筋商店街なんて有名どころ、面白くも何ともない、やって当たり前。それよりも大阪の地方の商店街に神出鬼没に現われたほうが話題性が大きいし、それ以上に中高年層の支持も増える。地域密着度も高まる。
大阪で活気があるのは、心斎橋・日本橋・新世界・天満・お初天神ぐらいのものではないか。大阪のどこかの商店街にひょっとしたらNMB48が来るかもしれない。あるいは複数のグループで同時多発ゲリラ商店街キャンペーンなんかやった方が、面白い。
以前、「ワルキューレ」の試写会で主演のトム・クルーズ氏が大阪のキタやミナミの映画館ではなく、地元鳳の映画館にやってきたときは感動した。「トップ・ガン」のときは好かん俳優だったが、いまは熱い親近感を抱いている。
それにしても山本彩氏が一番人気で、通行人から触られまくられたとは。私はそんな小娘よりも大人のぶりっ子系の山田菜々ちゃんがいいな。スルメ箱買い、気に入った。



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大蒜 晴雨堂の晴耕雨読な食生活[百十一]

【雑感】こないだ、ちっくと多めに大蒜を仕入れた。上記写真はその一部じゃ。長い暑い夏をこれから乗り越えなければならない。滋養強壮に効果がある大蒜が重宝される。
我家は伝統的に大蒜をよく使う。例えば風邪薬に大蒜酒、梅酒と同じ要領で、大蒜を焼酎に漬け込んでつくる。数ヶ月から1年でできあがる。風邪をひいた時や体調が悪いときなどに、大蒜酒をグラスに一垂らし、水で薄めて飲む。流感が流行るときなどは身体に異常がなくても抵抗力を増すために飲む。
私の郷里では当たり前に作っている大蒜酒だが、大阪に移ってから誰もやっていない特殊な風習である事を思い知らされた。うどん出汁と生姜でトコロテンを食べているのを奇異に思われたのと同じ文化摩擦だった。

仕入れた大蒜は予め皮を剥いておく。大蒜の用途は大蒜酒以外に、大蒜醤油やヌタなどソース類に使う。炒飯やパスタにも使う。使う度にイチイチ皮を剥くのが面倒なので仕入れたらその日のうちに全部剥く。

全部剥き終わるまで丑三つ時までかかってしまった。皮を剥いて白いツルツルの状態にしたら、これを冷凍保存する。風味が若干損なわれるかもしれないが、連れ合いが美容師をしている関係上、大蒜の臭いはご法度で、頻繁に使用できないのだ。大量に買ったものの、芽を生やしてしまう事が何度かあった。
それなら全部冷凍にして、要るときだけ解凍して使えば経済的だ。生姜も山葵も同じように冷凍してある。



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「ハガネの女」(2) 表現者と制作者と視聴者との攻防 TVドラマ評[四十三]
表現者と制作者と視聴者との攻防
【雑感】当ブログでも繰り返し述べてきたのだが、原作者と実写化制作者と視聴者たちは物語に求めるモノが異なるので各々解釈が違う。
原作を映画やTVドラマにする場合、それに伴う制約で原作を削ったり貼り付けたりして1時間ドラマや2時間映画に上手くはまるように加工しなければならない。
また視聴者も作品に求めるモノは十人十色、しかも著作権利者筆頭であるはずの原作者でさえも自由にならない場合がある。たとえばコナン・ドイルの「シャーロック・ホームズ」シリーズが好例だ。ドイルは重厚な歴史小説を書きたかったので軽い推理物から早く卒業したかった。だから途中でモリアーティ教授と相討ちで死んだ事にしたのだが、ファンの熱烈な圧力に負けて復活させた経緯がある。
今回の場合も、「ハガネの女」の著作権筆頭者は深谷かほる氏だが、彼女は「ハガネの女」を所有している訳ではない。出版社やテレビ局に関与させた段階で権利を独占できない構図になっている。
だから「ハガネの女」をめぐって少しでも自分の意思を反映させようと、あるいは「ハガネの女」にあると思われる「自分の世界」を守ろうと、原作者・制作者・視聴者の三つ巴の綱引きが繰り広げられる。
さらに状況を複雑化しているのは、障害者問題が絡んでいることだ。私も知人に障害者解放運動に取り組んでいる重度の障害者がいるので、現場の事情は垣間見ている。あるイベントの実行責任者を務めたとき、チラシの文言をめぐって障害者解放運動の知人と執拗で永遠に続くかと思われた議論を行い、睡眠不足で体調を崩した事もあった。だから、私は状況が判る立場の人間だ。
問題となった投票エピソードは、たしかに被差別現場から見ればあり得ない場面だ。いろいろ但し書きを加えたりはしているが、被差別当事者からみれば「予防線」や「言い訳」にしか見えず、明白な敵性行為と断定する。ドラマ打ち切りを要求するのもそのためだ。ただ、駄作具合は同和教育用の映画と変わりは無いので、打ち切り要求は禁じ手だと私は見なす。
また原作には無いTV局側が創作したエピソードであるので、深谷かほる氏も被害者の側面がある。こういった場合は権利の問題が絡むので原作者との協議を重ねるのが筋だが、時間も限られている事でもあり多少の不本意な事があってもお互いに譲り合う。だが「しょうがい者」と表記する原作者の事だから問題のエピソードには肝を冷やした事だろう。「原作者」から降りる気持ちは解る。
TV局はどういうつもりで制作したのだろうか? 覚悟の上なのか、それとも知らなかったのか? 私はある程度の覚悟で制作はしたものの、反響の圧力を見くびっていたと見ている。
私はいつもこういった問題になるとイラっとくるしムカつく。せっかくの機会だ、三者議論を重ねて「後日談」をスペシャル版で制作放送すれば良いではないか。またとないダイナミックで説得力のある名作を放送する好機だ。原作者もTV局も現在進行形のリアルな名作をつくるチャンス、憤懣を抱く「当事者」の視聴者たちにとっても自分たちの立場や境遇をもっと世間様に認識させるまたとないチャンス。
喧嘩別れと作品否定、一番安易で無様で醜悪で卑怯な結果だ。その責任は三者全員が負うべきだ。



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「ハガネの女」 TVドラマ評[四十二]
漫画家が異論唱え原作者降りる
発達障害の男児がクラスに残るかをクラスメートの投票で――。学校がこんなことをするシーンを盛り込んだテレ朝系ドラマ「ハガネの女」の内容に反対し、漫画家が原作者を降りたと表明して波紋を呼んでいる。(J-CASTニュース)
【雑感】TVドラマの「ハガネの女」も深谷かほる氏の原作も読んだことはない。しかしこういったシチュエーションは私も若干の経験があるので状況は理解できる。
深谷かほる氏は私より学年でいうと2・3級上、彼女の実弟で漫画家の深谷陽氏は学年でいうと2級下、だからほぼ同世代だ。小学生の頃にヤマトやハイジやキャンディ・キャンディに慣れ親しみ、中高生時代はガンダムやマクロス。
たぶん、趣味でいえば陽氏のほうが近いかもしれない。かほる氏は藝術系大学の世界では早稲田・慶応クラスの武蔵野美大を出ているので、大阪の有名私立藝大出身の私から見たらエリートだ。
深谷かほる氏のHPを拝見した。「しょうがい児童」という表現をしているところから、障害者問題にかなり配慮している。
「障害者」と書かずに「しょうがい者」に、「子供」と書くところを「子ども」とするのは本質を見誤った小手先の誤魔化しに過ぎないので、私は醜悪な「言葉狩り」だと思っている。そんな理屈が罷り通ってしまえば、「民」の字は奴隷の目に針を刺す象形文字が元だから「みん主」とか「市みん」と書かなければならない。「民主」や「市民」と表記した者すべてを差別者のレッテルを付けて弾圧か? 笑止だ。
もともと「かたわ」「めくら」「きちがい」では精神的暴力だからという事で「障害者」という言葉をあてた。「障害者」という言葉が定着していた頃はまだ異議は少なかった。ところが今では漢字表記が気にくわないとかで「障がい者」や「しょうがい者」になった。
同じように「女中」はかつて貴人の家で家政を取り仕切る高級職だったのが、いつの間にか差別用語にされ、「お手伝いさん」に変わり、今では「家政婦」となり、また別の名前が検討されている。
一方、「サムライ・ジャパン」など好意的意味で使用されている「サムライ」はかつてはヤクザな用心棒のようなニュアンス、現代語の「チンピラ」や「ヤンキー」よりも卑しんで使われていたかもしれない。だからといって本来は差別語だから使うななどと言う輩はいないし、言うものがいても今は称揚の言葉に転じているからナンセンスだ。
つまり、被差別当事者の社会的理解が進み社会的地位の向上がなければ、どんな言葉をあててもその言葉が差別語に変化してしまうので意味が無い。本質の解決に目を向けず徒労の努力で誤魔化し精神を擦り減らす方が差別者である。



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第1222回「クーラーいつまで我慢する?」
こんにちは!FC2ブログトラックバックテーマ担当ほうじょうです。今日のテーマは「クーラーいつまで我慢する?」です。今年は節電などの影響で、例年通りクーラーをつけないところも多いのでは、と思いますが、本当に昨日の夏至から突然暑い思わずクーラーつけてしまった、というようなお声をチラホラ聞きますがほうじょうも昨晩は我慢して寝ようと思いましたが暑くて何度も目が覚めたので観念してクーラーをつけて眠りました。...
FC2 トラックバックテーマ:「クーラーいつまで我慢する?」
【雑感】「クーラーはいつまで我慢する?」そもそも我家には最初からクーラーは取り付けていない。だから我慢も何もクーラーが無い状態が普段の日常なのである。
南のベランダにはゴーヤー・簾で直射日光をカットし、朝の洗濯物干し・ベランダの打ち水による気化熱でかなり防げる。熱帯夜には氷枕を使って暑さをしのいできた。

上記写真は一昨年のゴーヤー。適度に直射日光を防ぎ風も通してくれる。しかも簾と違って生きている植物なので気化熱効果で周辺温度が下がる。

上記写真は昨年のゴーヤーの実。7月の終わりごろから8月にかけてゴーヤーが実る。黄色に変色する前に収穫し、豆腐と炒めてゴーヤーチャンプルーにしたり、味噌汁に入れてもいける。食卓に飾る食材を担える。
他、ベランダにはバジルや紫蘇などの薬味類を栽培し、パスタや冷やし饂飩や笊蕎麦を飾る。低所得者でも豊かで豪華な気分にさせてくれるのがベランダ菜園である。
手入れはかなり手間だが。木酢液をつかってもしぶとく害虫がつく。夜中、窓に大きな蛾が張り付いたな、と思ったら、数日後にバジルに大きな緑の虫がへばりついている。
さて、今年特有の問題がある。今までならクーラー無しはウチだけなので、どうしてもアカンときは近所の映画館やスーパーなどに退避すれば良かった。だがこれからはそこも暑くなるかもしれない。



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「処刑山 -デッド・スノウ-」 おバカになって愉快になろう〔31〕
明るい雪山版「死霊のはらわた」
【原題】DEAD SNOW
【公開年】2007年 【制作国】諾威 【時間】91分
【監督】トミー・ウィルコラ
【原作】
【音楽】クリスティアン・ヴィーベ
【脚本】スティッグ・フローデ・ヘンリクセン トミー・ウィルコラ
【出演】ヴェガール・ホール(マルティン) ラッシー・ヴァルダル(-) ヤップ・ベック・ラウセン(-) スティッグ・フローデ・ヘンリクセン(ロイ) ヤニ・スカヴラン(クリス) シャーロット・フログナー(ハンナ)
【成分】笑える 不思議 パニック 不気味 勇敢 絶望的 コミカル ナチス ゾンビ ホラー スプラッタ コメディ 北欧 ノルウェー
【特徴】ノルウェー産のゾンビ映画。雪山を舞台にナチスゾンビ軍団と8人の学生の死闘を描く。シチュエーションや展開はサム・ライミ監督「死霊のはらわた」に似ている。
【効能】真夏の熱帯夜に観ると涼を得られるかもしれない。
【副作用】コメディなのかホラーなのか戸惑い気分が悪くなる。冷蔵庫の中にうっかり放置してしまった消費期限を過ぎた魚や肉が怖くなる。「死霊のはらわた」のパクリに見える。
下の【続きを読む】をクリックするとネタバレありの詳しいレビューが現れます。記事に直接アクセスした場合は、この行より下がネタばれになりますので注意してください。
新島八重に綾瀬はるか扮す TVドラマ評[四十一]
“天然キャラ”封印し大河への思い熱弁
2013年に放送されるNHK大河ドラマが『八重の桜』に決定し、主演を女優・綾瀬はるかが務めることが22日、同局より発表された。大河初出演に綾瀬は「新島八重さんの心意気を一生懸命演じたい」と使命感を口にした。普段は突拍子も無い“迷言”で話題を集めることも多い綾瀬だが、この日はその天然キャラは鳴りを潜め、真摯に意気込みを語った。内藤愼介チーフプロデューサーは「綾瀬さんは器の大きい人で品のある方。もっと大きな器に放れば、もっと大きくなる方だと思った」と期待を込め、新たな魅力を引き出す構えだ。(オリコン)
【雑感】近年のNHK大河ドラマは、主人公を男女交互にする。昨年は男性、今年は女性、来年は男性、再来年は女性だ。
舞台となる時代は菅原文太氏の「獅子の時代」以来だろうか、幕末から明治・大正・昭和初期へと続く。
新島八重、幕末から明治・大正・昭和初期までの歴史ファンにはよく耳にする名前だと思う。烈女である。猛女である。同志社の新島襄の妻として知られているが、同志社のイメージとはかけ離れた闘う女戦士のような人生、綾瀬はるか氏には似合っているかもしれない。
NHKは主人公を毒抜きする。基本善人にするのは構わないが、完全に去勢して軟らかい人間にするのでつまらなくなる。たとえば家康など、脇役・敵役にまわる物語では権謀術に長けた悪の帝王のボスキャラ然としているが、滝田栄氏が主役で家康を演じたときは見ていて気持ち悪いほどの善人になってしまって、大坂夏の陣で秀頼を討った時などは「なんで秀頼を殺したのだ!」と癇癪を起こす始末、ありえないと失笑したものだ。
女性が主人公になった時でも同じ、全員個性の無い良妻賢母型のキャラになってしまう。「女太閤記」しかり「春日局」しかり、見ていて「おいおい、そんな頼りないキャラちゃうやろ! もっとずぶてこい、周囲を喰ってしまう大人物のはずやろ」と憤懣ばかり募った。
今年の「江」も同じだ。もうちょっと頭が良くて喧嘩が強そうなキャラのはずではないのか。それに家光以前の女性は正座なんかしない、胡坐か方膝立て座りだ。
もし新島八重を良妻賢母型の人間にしたら、私は激怒する。彼女は大砲・鉄砲を撃って闘ったり、政治的闘争をやったり、波乱万丈の人生をおくっている。夫とは夫婦というより同志的関係だろう。現代のカップルに例えたら、日本では該当する夫婦が見当たらない。ヒラリーとビルのクリントン夫妻が近いかもしれない。
ただの良妻賢母キャラにしたら、「江」と同じくスベる。



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今日の晩御飯(52) 晴雨堂の晴耕雨読な食生活[百十]

【雑感】今週火曜日の「今日の晩御飯」である。四川料理の定番である麻婆豆腐にした。
炒め物が多い中華料理は私の担当なのだが、連れ合いは私の個性的味付を警戒して作らせてくれなかった。私が麻婆豆腐を作ったら、確実に豆板醤以外にも鷹の爪の輪切りを「少々」加えピリリと辛い山椒で味を調えるから、連れ合いには辛すぎる味付になるらしい。私としては自分が食べて「美味い!」と思った料理を提供し、自分が食べて「不味い」とか「物足りない」と思った料理は提供しないよう努力しているだけなのだが。
作り方は通常の麻婆豆腐とほぼ同じである。我家はオリーブ油で炒める。生姜を細かく刻み挽肉と一緒に炒め、最後に豆腐と豆板醤と日本味噌を加え、水溶き片栗で仕上げるシンプルなもの。
食べるときは、必ず丼に玄米飯を入れて上から麻婆豆腐をかける。麻婆丼にするのが定番だ。玄米飯なので見た目より栄養のバランスが取れている。
それから多くのご家庭では豚挽肉かあるいは牛挽肉を使用するだろうが、我家では脂が多すぎて嫌なのでいつも低脂肪高蛋白の鶏挽肉をつかう。
この日はさらにヘルシーに大豆を挽肉風にフリーズドライにした挽肉もどきを使った。

いきつけの自然食材店で購入した「大豆ミート」である。一見するとフリーズドライ方式でつくった高級インスタント珈琲のように見える。これを湯で戻してから中華鍋に放り込む。
食感は麻婆豆腐のように絡めてしまうと殆ど挽肉との区別はつかない。「肉」としてのクセが無いので、様々な料理にも応用できる。カレーライスやパスタのミートソースに使う代用挽肉に適しているが、ドーナツ生地に混ぜても面白い。
夏になるとスパイスが効いた食べ物が欲しくなる。また辛いカレーを作ってやろうと私は企んでいる。いまつくろうと思っているのは中華風カレーだ。私がつくるといつも1週間はもたせたくなるので大量に作ってしまう。ところが連れ合いは1週間もカレーは食べたくない。
そこで私は麻婆豆腐と同じ要領でカレーソースをつくろうかと思っている。近日中に当ブログで紹介しよう。



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夏至 近頃の現象[七百七十四]
昨夏比15%減目指す/神奈川
夏至の日の22日、午後1時から3時までの2時間、電力使用量の昨夏比15%減を目指す「節電チャレンジ」が、県内で一斉に行われる。7月から始まる本格的な夏の節電行動に向けた、いわば“リハーサル”。県や横浜市など行政も、県民や事業者に参加協力を呼び掛けている。
原発事故に伴う電力不足を受け、政府は7月1日から9月22日(東京電力管内)まで、企業や家庭に原則昨夏比15%減の節電を求めている。
「節電チャレンジ」で県などは、市民にお願いする取り組みとして、エアコンの設定温度を2度上げる、または扇風機の使用を挙げている。事業者へのお願いとしては、昼休みを午後1時以降にずらして電力使用の集中を緩和することなどを挙げた。
21日には、チャレンジの呼び掛け役となった横浜市の林文子市長が、横浜駅西口で職員らとともにチラシを配ってPR。「市民の関心の高さを感じた。ご近所でも声を掛け合ってチャレンジしてほしい。必ず15%減を達成したい」と意気込みを語った。(カナロコ)
【雑感】猛暑の中を節電で突き進むべく、夏至など象徴的な暦上の節目にイベントを行う事は、節電への意欲と気合を盛り上げるために必要だと私は思っている。
だが釈然としない。みんなは本気で節電する気なのだろうか?
朝のニュース番組をつけてみる。これだけ節電が叫ばれているこの期に及んで、なんで背広ネクタイなのか? やる気あるのか?
発想がまた貧相だ。伝え聞くところによると、
「スタジオも節電で冷房は効かしておらず、正面などでかえって暑い」
「しかし上着やネクタイを省略すれば視聴者の皆さんに失礼だから仕方なく着ている」
「顔は涼しそうに見えるメイクで誤魔化しているが背中は汗が流れてる」
といった弁解があったらしい。
どアホ!
なんでかなぁ? 前の記事でも述べたが、真っ白い開襟シャツは冠婚葬祭に着用できるれっきとした略装である。これは国際法上の厳然たる常識である。クレームつける輩がいたら「貴様!国際法を何と心得るか!」と怒鳴り返してやればいい。メディアを使ってクレーム者を糾弾して完膚無きにまで叩き潰せばええんじゃ!
視聴者への言論暴力は冗談とするが、みんな背広ネクタイの次に突拍子無くいきなりアロハやポロシャツや浴衣になってしまうのが奇怪至極。なぜ略装にも用いる事ができる白の開襟シャツを着ないのか? 私の子供の頃はサラリーマンの勤務服だったぞ。
みんな頭がどうかしているのではないのか?
晴雨堂関連作品案内
夏至 特別版 [DVD] トラン・アン・ユン監督(陳英雄)
ベトナムとフランスの合作映画。南国ベトナムの色彩豊かな風景描写が特徴。個人的に瑞々しい長い黒髪のベトナム女性に惹かれた。
監督は陳英雄氏、日本では「ノルウェーの森」でメガホンをとった事で知られている。主演は監督の妻で女優のトラン・ヌー・イエン・ケー氏(陳女燕溪)
こんな事を言ったらベトナムから叱られるかもしれないが、漢字を復活してくれないかなぁ。カタカナでは男なのか女なのか判らないが、漢字で表記すれば名前の意味は一目瞭然。ローマ字を使う国々はけっしてローマ帝国やイタリアの植民地ではないのと同じで、折角のメディア漢字も捨てるべきではないと思う。
A La Verticale De L'ete Various
上記作品のミュージックCD。



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東京電力社長清水正孝(5) 近頃の現象[七百七十三]
謝罪の東電社長らに不満―福島知事
東京電力の清水正孝社長は21日、次期社長に内定した西沢俊夫常務を伴って福島県庁に佐藤雄平知事を訪ね、福島第1原発事故について改めて謝罪するとともに、引責辞任することを伝えた。佐藤知事は席上、「100日間くらい福島に住んでみるべきだ」と述べ、発生から100日がたっても事故が収束せず、県民生活の混乱が続いていることに強い不満を示した。(時事通信)
【雑感】こないだ、某ゼネコンに勤めていた知人と久しぶりに酒を飲む機会があった。話題は世情を反映して景気の事や政治の話ばかり。そのなかで最も興味深く聞いたのが、電力会社へのボヤキだった。
彼が勤めていた土建会社はゼネコンと呼ばれるだけあって多くの下請けを抱える大企業の部類であり、自民党の政治家とも関係が深い。それだけに電力会社の「上から目線」には一層屈辱を感じるようだ。
「わしらでも下請けにあんな態度はとったことがない」「担当の役人でさえも腰低いのに」
そういえば、橋下徹知事が似た様な理由でボヤいていた。自治体の首長なんか駒みたいにしか思っていない、という趣旨の発言だった。
原発事故がなかったら、電力会社の役員ともなれば社会的に高級官僚以上の高級で上席のポジションだったのだろう。エネルギーを握っている訳だから。
今回の原発事故で日本の電力会社各社は起業以来初めての世界的逆風に晒されているので、世論に対する宣撫工作には十二分に気をつけなければならないのに、杜撰が目立つのは、いまでもその感覚は根強く残っている証拠だ。
既に福島県下の子供たちが被曝してしまっている可能性は否定できない状況、山本太郎氏らが盛んに「疎開」を呼びかけている。
極めて失礼な言い方になるが、清水正孝氏は社長を退任される御老人、前途ある子供たちに比べれば少なくとも人生目標の殆どは達成されている訳なので、何の憂いも無く嬉々として被曝できるではないか。東電の名誉と東電の信頼を取り戻すべく福島第1原発に赴き、復旧作業へ「出勤」される方々や帰還される方々に向かって深々と最敬礼される毎日をおくられてはいかがか。
いや、人生の目標の殆どを全うされて最期の、失礼、最後の心残りは福島第1原発であるはず、復旧作業員たちの詰所を最後の住処とし、残りの人生全てを復旧作業員たちへの敬礼に費やされる義務があるような気がするのだが。



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表現の自由とは(18) 近頃の現象[七百七十二]
自・公が今国会提出へ
自民、公明両党は、児童ポルノ画像などの氾濫を防ぐための「児童買春・児童ポルノ禁止法改正案」を議員立法で今国会に提出する方針を固めた。
画像を個人が取得して保管する「単純所持」の禁止が柱だ。法案提出は、今国会の会期延長の動きに伴って急浮上したもので、民主党も法案協議に応じ、合意に至れば賛成する方向だ。(読売新聞)
【雑感】そうくると思った。復興関連法の成立がなかなかできない事から、実績づくりに持ち出す、その魂胆は見え見えだ。民主党も強い向かい風に倒れそうな状況だから、特に抵抗せず合意するだろう。
「児童」の概念自体が曖昧な状態なのに、背景や連鎖を考慮せずに規制だけが布かれる。16歳の女性が結婚できるという事は、16歳から堂々と子作りできる事も意味するのだが、ポルノと子作りを分けて考えるというのは説得力が無いしナンセンスだ。
さらに、成人年齢を欧米なみに18歳に引き下げる議論も進められているそうではないか。児童からいきなり成人、というのもおかしな話だ。
言葉狩りと同じで、本質を間違えて捉えるかぎり、禁止の法律をつくっても事態を悪化させるだけだ。もともと日本は裸文化や性風俗に大らかで、むしろ思春期になったら性行為の経験を積ませる文化があった。万葉集や古今和歌集の恋歌を見れば伸び伸びしている。江戸時代でさえも、貞淑云々を厳しくこだわっていたのは武家社会で、庶民は少なくとも性については自由奔放だった。厳しくすればするほど、実は女権を侵害されてきた歴史だった。
状況を本当に好転させたいと思っているのであれば、私は安易に規制に乗るべきではないと思っている。欧米はやっている、なんて植民地的発想は論外だ。日本は日本だ。



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AKB48江口愛実(2) 優れた短編映画テレビCM
胸躍る夢の企画から誕生した
新メンバーのすべてが明らかに!
AKB48の前田敦子ら主要メンバーが出演する江崎グリコ「アイスの実」新CMで、新人ながらセンターポジションに抜てきされた江口愛実が、メンバーの顔からCG合成され誕生したキャラクターであることが江崎グリコWEBサイトで明らかにされた。江口は6月13日に発売された雑誌「週間プレイボーイ」(集英社)でグラビアデビューを飾ったAKB48の超新星。(シネマトゥデイ)
【雑感】20日に真相が明らかにされるといっていたが、本当に零時未明をもって公表されるとは律儀だ。
結局、CGだったか。もし実在していたら、ファンやマニアに知られずに育成した隠し玉ということになるので、これはこれで脅威のサプライズだったが、前評判どおりCGだったか。
私は深読みしすぎてAKBトップ10の平均顔を合成したと思ったが、シンプルにパーツをつなぎ合わせただけ。
もう少し秘密を引っ張って、ビキニ姿とか、セクシー衣装姿でも披露してほしかった。パーツフェチのファンが喜ぶだろう。
早々に種明かしは、早々にCG疑惑が出てしまったからなのか?
素晴らしい販売戦略だ。総選挙というお祭りが終わって、ある種の喪失感というか空虚感みたいな雰囲気に包まれそうになったところで、「ええ! こんな子、知らんで!?」とサプライズで登場する。
上手くつくっていたが微妙に不自然、CG疑惑が話題沸騰、売り手はもう少し引き伸ばしたかったと思うが。
よく似た子を探してきて、実は実在していました、なんて作業やってるような気がするが・・。



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ツチノコ 近頃の現象[七百七十一]
報奨金1億円、100坪の別荘用地も
日本に生息するといわれて久しい「ツチノコ」。かつては町おこしなど地域活性化の手段としてもてはやされ、各地で捕獲者への賞金が発表された。一時のブームは過ぎ去ったものの、今でもツチノコ捕獲者への賞金や賞品は健在だ。
糸魚川市(新潟県)で6月に開催されたイベントでは、ツチノコを捕獲すれば賞金1億円が進呈されることになっていた。今年で6回目を数えるイベントだったが、残念ながら捕獲者は出なかった。
同様の捕獲イベントはほかにもあり、ゴールデンウィーク期間中に東白川村(岐阜県)でも開催されていた。こちらの賞金は122万円。やはりここでも捕獲者は出なかった。なお、東白川村では捕獲者なしの場合、懸賞金は1万円アップするとのこと。したがって来年は、賞金123万円で、ツチノコ捕獲が繰り広げられる予定だ。
賞金ではなく土地というものもある。温泉やスキー場、そして日本海と豊かな自然を誇る旧美方町(現香美町/兵庫県)では、ツチノコ捕獲者には別荘用にと土地100坪が進呈される。同町で組織される探検隊隊員であることが前提だが、探検本部では隊員を新たに募集中である。
一方、旧吉井町(現赤磐市/岡山県)では、2000年に「つちのこ基金条例」を制定。条例には捕獲者への賞金は2000万円、さらに捕獲者が出ない場合は毎年1万円増額と明記されていた。この条例は、平成の大合併によって赤磐市となった今も引き継がれている。そして賞金額も、条例通り11万円がプラスされ2011万円に達した。
はたしてツチノコは実在するのか。今のところ捕獲されたとの情報はまだない。(MONEYzine)
【雑感】20代30代の頃にこのニュースを聞いたら馬鹿馬鹿しいと聞き流すだろうが、殺伐とした不景気なニュースばかりの今だと、むしろホッとする。子供の頃、超自然現象に興味を持った人は多いと思う。ネス湖のネッシー・ヒマラヤの雪男・金髪碧眼の金星人・人魚のミイラ・スプーン曲げの超能力・ノストラダムスの大予言などなど、70年代は盛んにこの手の特集番組や放送され、小学生時代をおくった私は夢中になって観たものだ。
「釣りキチ三平」の矢口高雄氏は「ふるさと」で主人公たちが住む村でツチノコ騒ぎが起こり、村一番の物知り老人がツチノコの実在を力説する場面があった。
そういえば、田辺聖子氏原作のNHK朝の連続テレビ小説「芋たこなんきん」で石橋蓮司氏扮するツチノコ研究家が登場する。
矢口高雄氏や田辺聖子氏がツチノコブームに火をつけたのかな?
私はトカゲの一種ではないかなと思うのだが。トカゲによってはヘピをそのままズングリさせて四足をさり気なくつけたような風体のものがあるから。
ツチノコについての記述は江戸時代の正徳年間(五代将軍綱吉と八代将軍吉宗の中間の時代)に発刊された「和漢三才図会」にある。珍本好きとしては「晴雨堂書庫」に一冊加えたいものだ。国会図書館がウェーブ閲覧のサービスを行っている。



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「太平洋の奇跡-フォックスと呼ばれた男-」 絶望から脱出しよう〔34〕
知られざるサイパンでの美談。
【原題】
【公開年】2011年 【制作国】日本国 【時間】128分
【監督】平山秀幸
【原作】ドン・ジョーンズ
【音楽】加古隆
【脚本】西岡琢也 グレゴリー・マルケット チェリン・グラック
【言語】日本語 イングランド語
【出演】竹野内豊(大場栄大尉) ショーン・マッゴーワン(ハーマン・ルイス大尉) 井上真央(青野千恵子) 山田孝之(木谷敏男曹長) 中嶋朋子(奥野春子) 岡田義徳(尾藤三郎軍曹) 板尾創路(金原少尉) 光石研(永田少将) 柄本時生(池上上等兵) 近藤芳正(伴野少尉) 酒井敏也(馬場明夫) ベンガル(大城一雄) トリート・ウィリアムズ(ウェシンガー大佐) ダニエル・ボールドウィン(ポラード大佐) 阿部サダヲ(元木末吉) 唐沢寿明(堀内今朝松一等兵)
【成分】スペクタクル パニック 勇敢 知的 切ない かっこいい 戦争映画 第二次大戦 1944年~1945年 サイパン 日本語 英語
【特徴】第二次大戦末期、激戦地サイパン島での史実をもとに映画化。原作者は実際にサイパン島激戦に参加した元海兵隊ドン・ジョーンズ氏。当時は中隊長付伍長。日本語の読み書きはできないが、会話は堪能、戦後はGHQ職員として日本に駐在。
物語は若い米軍大尉の視点で進められている。残存部隊をまとめ組織的抵抗を続けた大場栄大尉たちの奮闘を描く。
大場隊を華々しく描くドン・ジョーンズ氏に、実際の大場大尉は違和感を感じており、本作についても大場大尉の遺族が監修者として意見したと思われる。米軍大尉が大場大尉を高く評価しているわりには、竹野内豊氏扮する大場大尉は鈍重で寡黙なキャラとして描かれている。
唐沢寿明氏扮する堀内一等兵はぶっ飛んだキャラとして描かれているが、実際にそんな人物だったらしい。
【効能】生きることへの意欲が静かに湧き起こる。ほのかに明日への希望が生まれる。
【副作用】戦争活劇と思って観ると拍子抜けする。
下の【続きを読む】をクリックするとネタバレありの詳しいレビューが現れます。記事に直接アクセスした場合は、この行より下がネタばれになりますので注意してください。
石巻市立大川小学校 近頃の現象[七百七十]
東日本大震災の津波で宮城県石巻市立大川小学校の全校児童の約7割の74人が死亡・行方不明になったことについて、同市教委は18日、学校の危機管理マニュアルに津波を想定した2次避難先が明記されていなかった点で責任があると初めて認め、父母らに謝罪した。(読売新聞)
【雑感】「想定外」という言葉は使うべきではないのだが、ここ百年の経験では予想を遙かに超えた津波規模であるし、学校側も被災しているので、批判するのは酷だとは思う。
その一方で問題の地域にある学校の中で大川小だけが突出して犠牲者を出している以上、遺族は「仕方がなかった」では納得できない。
岩手のある小学校だったか、マニュアル通りに指定の避難場所に集結したものの、そこも危ないと悟るとすぐに高台へ避難、上級生たちは訓練通りに下級生を引率して無事に津波から逃れた。日頃の問題意識と訓練が臨機応変な決断に結びついた好例である。
大川小が訓練を怠っていたとは思えない。少なくとも、地震や津波に対する問題意識は大阪よりはるかに強い。日頃の訓練が逆に本番での判断力や想像力を狭めてしまったのか? それとも初期の大津波警報がかえって大川小は安全だと安心感を与えてしまったのか?
第一報では、パニックや流言蜚語を警戒してか判っている範囲の事実しか述べないので、「○○で死者3名」「5mの津波警報」といった類の情報しか無かった。だから私も阪神大震災よりはマシ、と思ってしまった。
後で怪獣映画の場面みたいにガスタンクが爆発している映像や、自動車がミニカーみたいに津波で押し流される映像を見て、「こんなん死者5千・1万じゃ済まんぞ」と怖くなった。
津波が襲来するまで半時間以上は間があった。校庭に集結させ点呼をするのは当然と納得できても、児童を待機させたまま教師らで議論していたとなればかなり辛い。ようやく事の事態を悟ってから避難行動に出ても、裏山に避難ではなく、よりによって危険な川の堤防に向かって逃げたのでは、過失責任が問われるのはやむを得ない。
だが、私が教師の身になって考えると、悠長に議論なんかしている場合では無いことは解りきっているし、条件反射のように素早い決断で裏山へと誰でも考えたはずだ。しかし、ここなら津波がきても大丈夫、という錯覚を起こさせる何かがあったのではないかと思えてならない。
この視点は重要で、大川小教職員たちの「過失」は「済んでしまった事」だが、現在進行形で未だ「議論」したり「口喧嘩」を続けている人々がいる。国会議員たちだ。私にはこの一連の過失は地続きのような気がしてならない。何が迅速な判断と行動を阻害しているのか、被災地外の人々は考えるべきかもしれない



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福島第1原発(14) 近頃の現象[七百六十九]
作業忙殺、制御室で食事も
上限2倍超被ばく・東電調査
東京電力福島第1原発事故で、3、4号機の運転員だった男性社員2人が、国の緊急時上限の2倍以上となる600ミリシーベルトを超える被ばくをした問題で、同社は17日、放射性ヨウ素の吸着能力のあるマスクの不足や、作業に忙殺され中央制御室で食事を取らざるを得ない状況にあったことなどを原因とする報告をまとめ、経済産業省原子力安全・保安院に提出した。(時事通信)
【雑感】ハリソン・フォード主演「K-19」にこんな場面がある。
米ソ冷戦時代、ソ連はアメリカに負けじと核武装に力を入れ、アメリカに近い大西洋上の北極圏に原子力潜水艦を派遣して弾頭ミサイル発射演習を行う。それが主人公たちの原潜「K-19」なのだが、故障が多くて非常に不安定、現場指揮官たちはソ連軍上層部に「無理」と意見するが聞き入れない。
結局、ミサイル発射演習は成功するが、その帰路に艦内の原子炉がトラブルを起こしてしまう。決死の復旧活動でなんとか持ち直し帰還はできたものの、多くの乗組員が大量被曝して間もなく死亡、おまけに艦長に反逆罪の容疑までかけられてしまう。
ソ連軍上層部は「K-19」に冒険的な軍事演習を強行させた訳だが、それに見合うフォローが無茶苦茶怠慢である事が作品で描写されている。
軍医が発注した医薬品が入荷せず別の薬が入っている。それに抗議する軍医を事故?なのか軍用トラックは轢き殺す。放射能防護服は品薄で配備されておらず、化学薬品用のスーツしかない。乗組員が次々に被曝して艦長は自沈を覚悟している時に艦隊司令部は「乗組員に新鮮なフルーツを与えよ」と頓珍漢な命令がくる。
如何にも人権意識の無い硬直した官僚組織のソ連的悲劇なのだが、私はこの作品をレビューしたとき「これは旧ソ連だから起こった事件ではなく、現在の日本でも現在進行形で多発している問題なのである」と述べた。いわば、ハズレてほしい指摘が大アタリのお粗末さが目立つ。
チェルノブイリ事故発生当時、簡単な防塵マスクで復旧作業にあたっているソ連のやり方をニュース映像で見て、「ソ連て、いい加減な国やなぁ」と思ったものだが、いまや国会では「ソ連以下」との批判が飛んでいる。
チェルノブイリでは一応は周辺住民の避難や、ヨウ素剤の配布や、全家畜の移動がはかられたが、「あのチェルノブイリでもやってた事をやってない」と批難されているのだ。
菅直人氏は落ちるところまで落ちて「世紀の馬鹿宰相」の評価は揺るがないのだから、馬鹿なりに下手な小細工はせず対処してもらいたい。本人もそのつもりだろうが。
晴雨堂関連記事案内
「K-19」 C・ビグロー監督 絶望から脱出しよう〔15〕



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男性の既婚率 近頃の現象[七百六十八]
男性の既婚率―11年版白書
政府は17日午前の閣議で、2011年版の「子ども・子育て白書」を決定した。男性の既婚率は所得が増えるに従って上昇する傾向があり、特に「年収300万円を境に大きな差がみられる」と分析。また、非正規労働者の既婚率は正社員の半分程度にとどまるとして、少子化対策には就労支援が不可欠と指摘した。(時事通信)
【雑感】平均的な4人家族でなんとか普通の生活が維持できる線が年収300万かな。しかしこの額では貯金はできない。
「貧乏人の子沢山」という言葉があるように、たとえば「三丁目の夕日」の頃であればもっと貧乏でも所帯もって頑張って子育てしていたと思うのに、今の時代は難しくなってきた。
たとえば出産費用が高い、むかしは産婦人科なんかで入院はしない。自宅で産婆さんに取り上げてもらっていた。
養育費が高い、大昔なら親戚縁者からのお下がりで服は間に合った。私の小学生時代も殆どがお下がりだった。下着や靴下まで古着である。
子供服なんて流行は無かった。終戦直後の子供の格好と70年代に小学生時代をおくった私の身なりは、さほど差異は無い。それがいつの間にか子供服にも流行ファッションが発生し、新しい服を買わなければいけない雰囲気になってしまっている。
教育費が高い、私の子供の頃から塾へ通う子が増え始めていた。大昔であれば、皆貧乏だったから体面はあまり気にしなくても良かったし、学力も学校の責任というよりは子供個人の責任だった。無理に私立のエリート校に通わなくても、頭のいい奴はどんどん上へ進学したものだ。
全体に銭がかかるようになっていっている。電力と同じだ。私の子供の頃は、ご飯は火で炊いていた。時計や魔法瓶に電気は要らなかった。暖房はファンヒーターではなく火鉢だったし、クーラーはおろか扇風機も無かった。全体に電気を使わなければいけない社会になってきた。
便利なように見えて、住みにくい世の中になっていっている。かつては40年先までの人生設計が組めたものだが、終身雇用制も崩れて今や正社員でも5年先や10年先は判らない。



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菅直人(5) 近頃の現象[七百六十七]
菅首相、自然エネルギー普及に意欲
太陽光や風力などの自然エネルギー普及を目指す超党派議員や民間人による緊急集会が15日夜、衆院議員会館で開かれ、菅直人首相も出席した。首相はあいさつで、電力会社に自然エネルギーによる電力の買い取りを義務付けた「固定価格買い取り制度法案」の今国会成立に強い意欲を表明。「『菅の顔を見たくない』という人も国会にはいる。それならこの法案を通した方がいい」と述べ、同法案成立までは退陣しない姿勢をにじませた。(時事通信)
【雑感】菅直人氏のリーダーとしての資質に疑問符を通り越して落第を捺されている。
菅氏は「一定の目処がついたら(辞める?)」と主張しているが、国会の与野党含めた多くの議員や、大多数の国民世論は「菅直人では目処はつけられないから辞めろ」と思っている。
そんな菅氏には1つだけリーダーの資質を持っている。リーダーとして必要な様々な要素があるが、菅氏が持っているもの、それは「鉄面皮」だ。
鉄面皮というのは、面の皮が厚いとか通り過ぎて無敵の鉄仮面状態、どんなに罵詈雑言を浴びせられても、痛痒を感じない。
これがもし安倍晋三氏なら、睡眠不足で思考がまわらなくなり、下痢と腹痛と嘔吐に悩まされ、4月5月のあたりで総理をリタイアしたかもしれない。安倍氏は良く言えば「人がいい」から。安倍氏は退陣間近のとき一種の四面楚歌状態になった訳だが、菅直人氏の現在に比べれば「屁」みたいなものだ。
タカ派でならした自民党の今どきの「大物政治家」はみな勇ましい事を話すのだが、お坊ちゃんばかり。「ナチ曽根」などと批難された中曽根康弘氏のようなタフさは無い。
打たれ強いのもリーダーとして必須の素養である。さすが、市民運動家から総理に成り上がっただけはある。



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反原発運動 近頃の現象[七百六十六]
福島社民党首
社民党の福島瑞穂党首は15日の常任幹事会で、石原伸晃自民党幹事長が反原発の動きを「集団ヒステリー状態」と指摘したことについて、「自民党は命を大事にしたい人々の気持ちを全く理解できない利権政党だ。生身の生き物の感覚から本当に遠くなっているのが自民党政治だ」と批判した。 (時事通信)
【雑感】「集団ヒステリー」というのは言い過ぎだったな。当然、反原発の姿勢をとり続けてきた社民党福島瑞穂氏は、ここぞとばかり突っ込む。「命を大事にしたい人々の気持ちを全く理解できない」などと扱き下ろす。
石原伸晃氏の気持ちも解らぬではない。当ブログで何度も指摘したが、反原発運動にしろ環境保護運動にしろ、経済を軽視しすぎるきらいがある。では雇用が悪化して失業者があふれる事を覚悟の上で運動を推進しているのかといえば、そうでもないのだ。覚悟どころか、そんな事態になったら雇用悪化の責任をまた政府のせいにして批難する。これは推測ではない。実際にかつての私は運動の内部に身を置いていたから知っているのだ。
言い回しが難しい。デリケートな問題は誤解されるし、マイナスイメージに任せて曲解もされるし、気がつけば、「ええ? 何でそんな話になるの?」と驚愕する。
石原伸晃氏は少し迂闊だったか。3月11日以前であれば「集団ヒステリー」と批判しても良かったが、今は反原発運動家が長年にわたって指摘した問題点が現実に起こってしまったのだ。言いたい事は解るがもはや説得力はない。
私が「想定外」という言葉に説得力を感じないのも、以前に反原発運動家から耳にタコができるくらい聞かされてきた事ばかりだったからだ。
そしてこういったシチュエーションでは政府は「嘘」をつく。正確には、無数にある事実を「編集」したものなのだが。私の知人には政府側の人間や電力会社側の人間が複数名いるが、当初は苛立ちを露わにしたメールをよこしていた。「きちんとHPで公開してるのに、なんで見もしないで騒ぐのだ!?」
残念だけど、隠蔽や嘘で塗り固める習性がある。組織が大きくなればなるほど。少なくとも、自分たちの利害に抵触する事実は本能的に隠そうとするのも人間という生き物の習性である以上、意味が無い。
実際に、「数値はもっと大きいではないか」「最初からメルトダウンを知ってたんやないか」という話ばかり。絵に描いたような典型的な人災オンパレードだ。
だから、そういった方々には、「嵐が過ぎるまで堪えるしかない」と申し上げてきたが、何人かは怒って音信を絶たれた。けっこう私はリアルに現実的な助言を述べたのだが。ビートルズの「Let it be」と同じだ。
若干名は、「あとになって、意味が解った」と言ってくれたが。
社会全体がナーバスになっているので、言葉に気をつけていても「極悪人」にされてしまう時代だ。ちょっとしたことで曲解されたり、マイナスイメージで解釈されたり、乱暴に決め付けられたりする。
「ミカエルは反原発派なのか? 原発推進派なのか? どっちやねん?」て批判もよく受ける。このブログを読んでいれば解るはずなのに。ハッキリと消極的肯定派だと。
原発事故に対する指摘は反原発派が予想した通りで、それは評価しているが、経済に無頓着な点も見逃していないだけだ。推進派の長所と短所はその逆パターン。私はそれらを自分なりに正当に吟味しただけの話だ。
私は何度も言ってきた。物事には全て効能と副作用がある。100%間違いも無いし100%正解も無い。どんなしょーもない占いでも人を絶望から救う事があるが、どんなに素晴らしい宗教や思想でも大量虐殺の口実になる。諸先輩がたの失敗を教訓に辿り着いた考え方である。そしてこの考え方を周囲に唱え続けて30年近く経つ。ブログでも何回も言ってきた。当ブログの映画処方箋で行っている作品評価方法もこの思想が土台となっている。
反原発・原発推進などと二元論でスッパリ切ることができる輩のほうが、夢想家で現実逃避だと私は断定する。そういう輩の方が机上の空論だ。
ミカエルは知識バカなどと批判する輩がいるが、それも大いなる誤解だ。たしかに若干の知識はあるが、人生経験も人並みは積んできたし、あまり人が経験しないような事も経験してきた。
普段は気にしないのだが、調子が悪いときだと、ワカランちんちんな批判にはムカつく。ちっくと愚痴になってしまった。



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AKB48江口愛実 優れた短編映画テレビCM
実は合成CGだった?
期待の大型新人としてグリコの「アイスの実」の広告に登場するAKB48の新メンバー、江口愛実(えぐち あいみ)さんが、実は合成CGだったと受け取れる内容をメンバーがブログに投稿し、ネット上で騒動になっている。(J-CASTニュース)
【雑感】私もそれは思った。
動画では判りにくいが、静止画になると明らかに顔の左右輪郭や左右の瞳の形に違和感を感じてしまう画像に見え、具体的にAKBトップアイドルたちのパーツをつなぎ合わせている風評が既に流布されている。
また前田敦子氏・大島優子氏・板野友美氏らを抑えてセンターポジションに抜擢されるほどの人材なら、この情報化社会の世の中でAKBファンに知られずに育成というのはかなり不自然だ。話題づくりに芸能界とは全く無関係の素人を持ってくるにしても、CM制作段階で情報が漏れてしまう可能性が高い。
90年代半ば、出演作品の画像を利用して作ったブルース・リー出演CMが話題になった。あれから十数年、AKBトップ10の平均顔を作り上げて究極のAKBキャラを作り出すぐらい造作はない。
しかし、これでもし実在していたら、さすがは秋元氏、情報管制は素晴らしい。よくぞAKB48およびスタッフたちを意思統一させるとは、統率力を超えて支配力というべきか。



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展示会のお知らせ 晴雨堂の晴耕雨読な日常[六十二]
【紹介】漫画の友人が参加しているグループ展が6月に東京、7月に名古屋で催されます。


左は「AAC Fresh!!」のチラシ。右は友人史群アル仙氏の出展作品。
最近の史群氏はギャグ漫画のイメージが強くなっていたが、
こういった前衛的な絵画も描く。
【AAC Fresh!!】
http://www.actartcom.com/2011/aac_fresh.html
●期間…
2011.6.23(火)-6.26(日) 4日間
●場所…
The Artcomplex Center of Tokyo (ACT)地下ホール
〒160-0015 東京都新宿区大京町12-9
Tel/Fax 03-3341-3253

会場までの略図 クリックすると拡大します。
【ホームに帰るvol.2】
http://www.intro-art.com
●期間
2011/7/26(火)-7/31(日)
●場所…
GalleryIntroart 名古屋
本店TEL 050-1535-5641
E-mail: info@intro-art.com
〒461-0005愛知県名古屋市東区東桜1-10-29パークサイド栄ビル9F
※オアシス21の下から北を見上げた時見える白い細いビルです。
OPEN: Tue.-Sun. 13:00~20:00
月曜休み・日曜日のみ18:00close



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開襟シャツ 晴雨堂の晴耕雨読な日常[六十一]

【雑感】就活中らしき若者をたまに見かける。この暑いなか、男性は黒っぽい背広ネクタイ、女性は黒のレディーススーツに白のブラウスだ。見ているだけで暑そうである。
福島第1原発の事故により、全国の原発が次々と停止点検作業、真夏の電力不足は避けられない事で、政府が音頭をとって節電対策、その一環としてクールビズ運動。
日本の暑い夏には全く不適正な背広ネクタイは駆逐されるべきなのに、残念ながら就活の現場は頑なだ。
繰り返し述べるが、日本の夏に背広は「異常」なのである。どんなに布地の防暑性を高めても、本来が「寒冷地ヨーロッパ」の民族衣装から発展した北国装束に過ぎない背広を着るという社会が、奇怪で異常で常軌を逸した醜悪外道人非人畜生道以下の慣習である事に気付くべきである。
ある自治体では、夏季に限って役場職員の着衣を全員アロハや浴衣にしたら光熱費が数百万単位で節約できたとのデータがある。いかに夏の背広が社会に悪しき影響を与えているかが覗われる。
つい熱く語ってしまった。が、熱く語ってしまうほどイラつくのである。今回の原発事故で電力不足が不可避であり、国をあげてクールビズを推進しているのではないのか? 堂々とノーネクタイで仕事ができるではないか。国家に協力しているという大義名分があるではないか。なのにまだ背広ネクタイ集団がいる。
やはりクールビズとして売り出しているワイシャツもどきが良くない。けっきょくアレではカジュアルではないか。冠婚葬祭とまでは行かなくても若干改まった席であのクールビズスタイルは相手を軽んじているように見えなくもない。
そこで私は真っ白い開襟シャツ着用を提案している。開襟シャツならば冠婚葬祭に着ても失礼ではない。これは70億人民大衆が認める基準、すなわち「国際法」である。日本でも昭和30年代まではホワイトカラーたちの仕事着だった。映画「ゴジラ」など、当時の作品を見れば明らかだ。
ところがいつの間にか、真夏の炎天下でも長袖のワイシャツにネクタイ締めて上着を着る事が当たり前になってしまった。その結果、クーラーに電力を大量消費し、原発に頼る社会を形成する要素となったのである。
なぜ素直に真っ白い開襟シャツを着ないのだ?
ところで、こないだ私は開襟シャツを新調した。ホワイトカラーではないので滅多に背広は着ないし、職場に行くときはポロシャツで済ませていた。
大昔に着ていた開襟シャツが引越しの節目に紛失していたので新たに購入したのだが、上記写真をご覧になれば判るように中高生用の開襟シャツである。紳士服店や百貨店を何軒も回ったのだが、開襟シャツが無いのである。あってもプライベートの他所行き用といったカジュアルなもの。百貨店では「オーダーできます」と言われたが、開襟シャツをわざわざオーダーなんてできるか。
映画「Uボート」でこんな場面があったな。佳境でジブラルタル海峡を突破しようとした主人公たちの潜水艦が沈没させられ、必死の修理復旧活動をするのだが、バッテリーを修理している機関長から「針金が要る」と言われたのに見つからない。艦長は癇癪おこして「高い魚雷はあるのに、タダ同然の針金がないとはどういうことか!」と吼えまくる。
そんな気分だ。有り触れた開襟シャツがなんで紳士服売り場に無いのだ?
結局、とある学生服屋に行き着いた。そこしか売ってなかったのである。夏服の半袖セーラー服に囲まれて、場違いな中年男性が店主に「開襟シャツありませんか? ワシが着るんです」と言う。店主は少し驚いていた。
陳列されている白と水色の爽やかなセーラー服を背景に、40を過ぎた中年男性がメジャーで身体のサイズを測られる。ほのかに禁断フェチの香りがする。有り触れた開襟シャツを買うだけで、このストレスは納得できん。
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今日の晩御飯(51) 晴雨堂の晴耕雨読な食生活[百九]
老化を遅らせる“長寿遺伝子”を紹介
タレントの萩本欽一さん(70)が12日、NHKスペシャル「あなたの寿命は延ばせる 発見!長寿遺伝子」にナビゲーター役で出演する。萩本さんは“人生の道”をイメージして作られたフルCGのスタジオで、最新科学の成果を紹介する。(まんたんウェブ)
【雑感】日曜日の晩に放送されていた興味深い番組。何でも1日に必要な摂取カロリーを割り出し、そこから2割から3割ひいた量の食事を続けると、長寿遺伝子が作動して身体全体の細胞が若返り、寿命が3割増しになるという。つまり誰でも百歳生きることが可能となってくる。
既に老人となっていても老化が改善されるし、老化が本格的に進んでいない30代40代に作動させればより効果があるという。
ただ、残念ながらこの遺伝子はもともと20億年前に飢餓対策で編み出したものなので、満腹生活をしていたら眠ったままの状態である。オンの状態を維持するためには、常に腹八分腹七分の生活を続けなければならず、満腹になってしまえば簡単にオフになる。
飽食日本で通常の生活をしている限り、長寿遺伝子は作動しない。
さて、下記の写真は先週金曜日に食べた我家の晩御飯である。

御飯・味噌汁(舞茸・シメジ・厚揚げ豆腐)・焼魚・キムチ、何度か当ブログの雑文「晴雨堂の晴耕雨読な食生活」の「今日の晩御飯」で紹介した典型的な献立である。
いつもと若干違うのは、写真では判りにくいが御飯は玄米ではなく白米である。
まさに、長寿遺伝子がオンになる食事ではないか! ところがどういう訳か我家はイマイチ健康不良である。連れ合いはアトピーに悩まされているし、私も見た目は30代だが腰痛と老眼が忍び寄る平凡な40代である。
何故だろうと首をかしげていると、連れ合いは「あんたの書斎にあるビールの空き缶はなんやねん。こないだ書斎のゴミ箱かたづけたらマクド(マクドナルド)の紙袋が入ってたで」と突っ込んでくる。
連れ合いのほうこそ、食前食後に「お楽しみ」と称してケーキ食ったり、ビスケット食ったり、ポテチ喰ったり、せんべい喰ったりしとるやんけ、と言い合いになる。
せっかくメインの食生活は理想的でも、間食で元のもくあみとなってしまっているようだ。しかし、食事の楽しみを無くしてしまっては、人生の楽しみの大半を失う事になる。
色欲と食欲を失ってしまっては、人間としても生物としてもお終いだ。
問題はどのようにしてコントロールするか。これでも若い頃の暴飲暴食を鑑みれば、かなり食事は落ち着いているほうなのだが。
学生の頃は餃子の王将で餃子8人前を1人で当たり前のように食べていたし、東京のダンキンドーナツでドーナツを10個以上は食べていたし、レディーボーデンのバニラ1リットルを杓文字ですくって1人で全部食べたし、それを考えれば随分改善されているはずだ。
そんな事を言うと、連れ合いはまたすかさず突っ込む。「こないだ、自然食ビュッフェ行った時、『元とるんじゃ!』といって、吐きそうになるまで喰うてたのは誰やねん」
私の存在そのものが飢餓遺伝子か、そんなオチを言うと、連れ合いは「全然おもろない。勝手に食べ続けてろ。介護したらへんで」



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AKB48(3)板野友美 近頃の現象[七百六十五]
“総選挙ショック”断ち切り「元気です」と報告
9日開票が行われた「第3回AKB48選抜総選挙」で、前回4位から8位に順位を下げた板野友美がブログで「元気です」と報告。ファンからの心配の声に応えた。(RBB TODAY)
【雑感】板野友美氏は連れ合いが気に入っている。スタイルが良くて綺麗な子だからだ。ソロでCMに出ている事を私に教えてくれたのも連れ合いだ。板野友美のような容姿に憧れるのかな。
逆に柏木由紀氏には敵意に近い目を向ける。
有馬温泉のCMに出てたやないか、と言っても「知らん!」と切り捨てる。新曲を集団で披露しているときなんか、「ああ、あの子か。あんたが好きそうな奴やなぁ」と否定的ニュアンスで呟く。
ファンからの握手に丁寧に応じるという美談を聞くと、「なかなか(狡猾に)仕事しとるやん」と頭からマイナス評価。
総選挙直後のスピーチでは、「ほら、みんな泣いてるのに、こいつだけ泣いてないやん。なかなかしたたかやで。あんたもみんなも騙されてるで」と。
ゆきりんがお前に何か悪さでもしたのか?! それに麻丘めぐみに似てるなぁ、とちっくと好意的発言しただけで、別に入れ込んでる訳ではないのに。私が応援しているのは指原莉乃氏のほうである。
今回の総選挙では、ちょうど板野友美と柏木由紀が入れ替わる格好となった。今まで不動のトップ7が初めて崩れた。
たしかにちょっとした衝撃だな。板野友美氏は安定した存在感を発揮しているアイドルで、トップ7確実の女の子と見られていたはず。順位が下がるにしても、4位から7位になるのと、4位から8位になるのとでは、天と地の差がある。7と8の間には、大きな境界線があるのだ。
順調にソロ活動を展開しているので、ファンの中には応援の必要は無いと判断された可能性もあるかもしれない。私も贔屓のアイドルや女優がスターになると、独り善がりで奇怪な了見であるのは判っているが、「もう俺がいなくても大丈夫だな」なんて感覚になってしまう。



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「グリーン・ホーネット」 おバカになって愉快になろう〔30〕
ブルース・リー「主演ドラマ」の映画化!
【原題】THE GREEN HORNET
【公開年】2010年 【制作国】亜米利加 【時間】119分
【監督】ミシェル・ゴンドリー
【原作】ジョージ・W・トレンドル
【音楽】ジェームズ・ニュートン・ハワード
【脚本】エヴァン・ゴールドバーグ セス・ローゲン
【出演】セス・ローゲン(ブリット・リード/グリーン・ホーネット) 周杰倫(カトー) キャメロン・ディアス(レノア・ケース) クリストフ・ヴァルツ(チュドノフスキー) エドワード・ジェームズ・オルモス(マイケル・アックスフォード) デヴィッド・ハーバー(スキャンロン) トム・ウィルキンソン(ジェームズ・リード) エドワード・ファーロング(タッパー) ジェイミー・ハリス(ポパイ) チャド・コールマン(チリ) ジョシュア・チャンドラー・エレンバーグ(-) アナリー・ティプトン(アナ) テイラー・コール(-) ロバート・クロットワーシー(-) マイケル・ホールデン(-) ジェームズ・フランコ(-) アイリーン・ホワイト(メイド)
【成分】笑える 楽しい ゴージャス パニック 勇敢 かっこいい コミカル アメリカンコミック アクション カンフーアクション
【特徴】ブルース・リー氏「主演」のTVドラマとして有名な「グリーン・ホーネット」のリメイク・映画化。
原版よりコメディさを強調したつくりに仕上げている。
【効能】懐かしのドラマに再会できて気分が明るくなる。ドタバタ・ズッコケ・アクションでストレス解消。キャメロン・ディアスの可愛いオバサンぶりに癒される。
【副作用】主人公のドラ息子ぶりにムカつく。ブルース・リーの原版とは不愉快な違和感。
下の【続きを読む】をクリックするとネタバレありの詳しいレビューが現れます。
関西電力株主総会 近頃の現象[七百六十四]
29日の総会で
関西電力が29日に大阪市内で開催予定の定時株主総会に、株主124人が原子力発電からの撤退を求める議案を提出した。別の株主36人も建設から30年以上たつ高経年化炉の廃炉を念頭に自然エネルギーへの転換を求める議案を提出した。関電が株主招集通知で明らかにした。関電の取締役会は反対を表明している。(毎日新聞)
【雑感】一応日本は議会制民主主義の資本主義国家だから、株主総会という「議会」で会社を運営するのが建前である以上、これから各電力会社はこういった議案への対処に苦慮することだろう。
脱原発議案自体は別に昨日今日始まった訳ではない。実は反原発勢力が電力会社の株を買って、株主として総会に議案提出をする事はあった。私がその戦術を初めて聞いたのは90年代の前半。
反原発運動家たちの勢力を考えたら、せいぜい議案を提出するのがやっと、取締役会も総会全体も取るに足らない存在だった。マスコミも朝日新聞を除けば概ね原発推進支持なので、ニュースにしない。しても小さな雑報記事だ。
大昔から反原発運動家たちが声高に並べていた「予言」通りの事態が起こってしまった今となっては、もはや取締役会は無視する訳にはいかんだろう。
ところで、近ごろ著名人の反原発発言が取り沙汰されるようになった。こないだは俳優の山本太郎氏、今回は小説家の村上春樹氏か。
上記、リサーチは村上春樹氏の反原発言動への反応だ。私は共感に票を投じた。
今まで反原発の声は圧殺されすぎていたから、今がちょうど良い。原発屋たちが安全対策に徹底してもらうためにも、電気の本当のコストを国民が思い知っていただくためにも、必要である。



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