「アーティスト」がアカデミー作品賞受賞! 近頃の現象[八百六十四]
作品賞受賞のフランス映画は史上初!
【第84回アカデミー賞】
第84回アカデミー賞授賞式が現地時間26日に行われ、サイレント映画『アーティスト』が作品賞を含む最多5部門で受賞した。フランス映画が作品賞を受賞するのは同賞史上初めてであり、サイレント映画が受賞するのは第1回の『つばさ』以来、実に83年ぶりの快挙となる。(シネマトゥデイ)
【雑感】原点回帰か。TVニュースで紹介された場面しか見ていないが、主役と俳優犬との息がぴったり合った動きに好感を持った。チャップリンの初期映画なんかもそうだが、動きの面白さというものをサイレン映画は大事にする。
当ブロクでも何度か触れた事があったが、3DだのCGだの、出はじめの頃は驚きの技術であり、初めて観るニセモノ映像の迫力に感動したものだが、CGが定着し猫も杓子も3Dとなると食傷気味になるし、たまにCGが無かった50年代・60年代の大作を観てしまうと誤魔化し無しの映像づくりに新鮮さを感じる。なにしろ現代ではエキストラが集まらなくてもCGで増やす事ができるが、当時は本当に画面に映っている以上の大群衆を動員しているのだ。
現代映画の原型ができあがった20年代・30年代の映画を観ていると当時の映画人の創意工夫の意欲が伝わってくる。端的に言えば、映画づくりの楽しさ、映画を観ることの楽しさを身体全体で感じてしまうのだ。同じように思っている映画ファンは多いと思う。
しかし、私はへそ曲がりなので、「アーティスト」は以前から関心を持っていたが、ハリウッドで高く評価されアカデミー賞5部門に輝いてしまうと、逆に作品への興味に水を差さされた気分になる。



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事実の見方 近頃の現象[八百六十三]
民主党の前原政調会長が定例記者会見への産経新聞記者の出席を拒否したことについて、自民党の大島理森副総裁は24日夕、党本部で記者団に「我々は、様々な批判に耐えながら自制すべきは自制すべきこととして政治をやっていかなければならない」と批判した。(読売新聞)
【雑感】前原誠司氏の気持ちは良く解るし、大島理森氏の批判は正論中の正論ご尤もである。
さて、ここでは前原誠司氏ら政治ネタに付き合うつもりは無い。事実関係を考えるに、これはちょっとした興味深い現象と思ったので考察の導入部分として使わしてもらった。
産経新聞は記事の論調を見れば解るように、他の大手新聞よりも右派色が強く、現政権党である民主党をはじめ社民党や共産党といった左派も大嫌いである。また前原誠司氏は国防問題ではタカ派だが環境問題や外国人の権利問題では左派である。産経にとって前原氏は敵性人物であるのだ。
逆に自民党は朝日新聞をアカ新聞だと毛嫌いしていた。かつて在職していた本多勝一氏などはまさに自民にとって敵性記者だった。ベトナム戦争では反米的記事と越共擁護的記事を書き、その延長で中国における旧日本軍の蛮行を積極的に「取材」して報道したからだ。
新聞というのは各社それぞれ政治的社会的ポジションというものがある。そのポジションによって、同じ事件でも取り上げ方は変わってくるものである。光市母子殺害事件ひとつとっても、死刑を肯定する論調の産経は熱心に遺族側に同情的な記事を書くし、死刑については否定的立場の朝日は概ね淡々と事実関係のみを報道するに留まっている。
ある程度の正確な事実を求めるならば、様々な政治的ポジションの報道各紙に目を通し、そこから平均的輪郭を自分で推察する必要はどうしても出てくる。特定の勢力の言い分や主張だけを鵜呑みにはできない。
こういった事はたぶん理屈で理解している人はけっこう多いと思うが、日常生活では往々にして一方的判断に陥りがちだ。
私は中途入社の関係から職場では一種の外様状態なので、かえって他の同僚・先輩・上司とは等距離で接している部分がある。だから客観的に人間関係を観察でき、各々のボヤキを冷静な精神状態で聞く。
ところが内部に入り込んだ人間は、「派閥」の立場に影響された主観で事実を見てしまう。そうなると、対立する「派閥」に属する人の言い分が頭に入りにくくなる。お互いにコミュニケーションができる仲を維持していれば良いのだが、あまり口をきかない仲になると各々が内に篭って相手への敵意を熟成させてしまう事が多々ある。
(鋭意執筆中)



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第1381回「新刊が出たら必ず買っちゃう漫画は?」
こんにちは!FC2ブログトラックバックテーマ担当ほうじょうです。今日のテーマは「新刊が出たら必ず買っちゃう漫画は?」です。本屋に行くたびに変わる平台のラインナップ!こんな新刊が出ましたよとお勧めしてくるネットショップの本屋さん!新刊って素敵な響きですね新刊が出たら、必ず買っちゃう漫画のタイトル、あなたにはありますか人それぞれ楽しみにしている漫画、たくさんあると思いますがその中でも新刊が出たとなれば...
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【雑感】強いていえば、こなみかなた氏の「チーズスイートホーム」かな。ただ、これは連れ合いのお気に入りで、私は読むだけである。
産まれて間もない子猫が母猫とはぐれて、優しい若夫婦と幼子の山田さん一家に拾われるところから話が展開するハートフル漫画だ。たしかテレビ東京でアニメ化され、関西でも大阪テレビで放送されていたと思う。清潔感があって温かみのある描写が気に入っている。
連れ合いとはことごとく趣味が異なるのだが、猫が好きは数少ない共通点だ。こなみかなた氏の作品をいわゆる利害の一致で読んでいるわけだが、ここでも微妙に感性の違いが表面化している。連れ合いは勿論「チーズスイートホーム」の主役チーがお気に入りだが、私は「ふくふくふにゃ〜ん」のふてぶてしそうな三毛猫ふくふく支持派だ。将来、郷里にプチ博物館を開いたら、ふくふくのような猫を看板娘にしたいと思っているほどである。
私個人のお気に入り連載漫画は青池保子氏の「エロイカより愛をこめて」だ。途中で中断時期があるものの、私が中学生の頃から連載されているロングラン。昨年で35周年だったか。
当初はホモセクシャルの泥棒伯爵が美少年超能力者を追い掛け回すラブコメだったのが、ドイツのエーベルバッハ少佐の登場でいつの間にかハードボイルド・アクション・コメディになってしまい、今ではこの脇役だった少佐が主人公に、主人公だったはずの伯爵が狂言回し的ポジションに、たぶん主人公として登場したはずの美少年シーザーは早期に行方不明。
少佐をはじめ登場人物たちの掛け合い漫才的テンポの良い台詞が笑える。また、銃器や戦闘機など精密正確な描写が素晴らしい。少女漫画のカテゴリーに入っているが、私は少女・少年の区別には分けない。単純にハードボイルド・コメディとして愉しんでいる。
当然の事ながら、ハードボイルド大嫌いの連れ合いは全く興味を示さない。少佐の顔つきが気持ち悪いそうである。



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ビールは聖なる飲み物か?
ヒューマン なぜ人間になれたのか
第3集 大地に種をまいたとき
【雑感】子供の頃に図鑑や教科書で読んだのとは学説が随分変わってきている。
ネアンデルタール人は現代人の直接の子孫である「新人」の前の段階の「旧人」という話だったのに、今では違う種類の人類で、3万年前まで同じ時代を生き、交流も行われ、さらには混血の可能性まであったとか。
こないだの日曜日に放送されたNHKスペシャル「ヒューマン なぜ人間になれたのか 第3集 大地に種をまいたとき」も同様のワクワク感を抱いた。
この回では人類が農耕を始めた頃の状況がテーマだった。子供の頃に読んだ図鑑では、氷河期が終わって人類は豊かで平和な農耕の生活に突然切り替えたかのような描写だったが、実際は数千年単位に渡って試行錯誤と苦難の歴史であったらしい。
たしかに、考えてみればつい100年前でさえも数世代を経ている。数千年前ともなれば少し気が遠くなる。氷河期が終わる1万2千年前から8千年前までの4・5千年間、当時の平均寿命なんて30歳から40歳だろうから、農耕の試行錯誤は何十世代もかけて行われているはず、冷静になって考えればこれは当たり前の事だが、子供の頃に読んだ歴史書の安易な解説だと容易に簡単にガラリと切り替わったかのような錯覚認識になってしまう。
さて、ビール党の私にとって我が意を得たりの学説がこの番組で紹介されていた。マンモスなどを狩っていた氷河期の狩猟採集時代は、人間は群れ単位で移動していた。たぶん、当時の人間社会は猿の群れと大差は無い社会だったろう。助け合う身内同士と避けて出会わないようにする他人の群れ。
ところが農耕を始めて定住するようになったとき、他の群れと隣接しあって常に顔を合わす関係となっていったところから争いが始まる。農耕と定住によって他人との接する機会が多くなりストレスが生じ、収穫をめぐって「戦争」が起こるようになった。
農耕初期文化が現存するパプア・ニューギニアの部族への調査と、出土した1万年前後の発掘物から、争いを鎮めるために複数の部族が一堂に会して聖なる場所で宴会を開いたらしい事が判ってきた。その宴会ではストレスと闘争心を鎮め友好的ムードを高めるため、滅多に食べられない御馳走が振舞われた。
メソポタミアで振舞われたのが、貴重な麦と麦で作った飲み物すなわちビールの原型らしい。
私は常々農耕の始まりとともにビールが誕生したと思っていた。4千年前のハムラビ法典にはビールに関する規制などが設けられているし、5千年前のピラミッド建設の労働者にはビールが支給されていた。この時代で既にビアホールが存在し、ビール銘柄も数十あったらしい訳だから、ビールの誕生はもっと以前からあったはずである。私は1万年前後くらいからビールがあったのではないかと考えていた。
部族間の平和を保つために供せられた飲み物がビールとすれば、ビールはまさに平和のシンボルではないか。この番組はまさに我が意を得たり、いにしえの聖なる和平の酒に思いを馳せながら、私は晩酌のヱビスを陶器のジョッキに入れて飲む。



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燕京啤酒 ビールは偉大な発酵食品だ[二十六]

【雑感】日曜日、晩酌用のハートランドを1ダース購入。その酒屋で珍しいビールを見かけた。中国のビールである。
中国のビールといえば、山東省青島の青島啤酒が有名だ。映画「バルトの楽園」でも紹介されたように山東省はドイツの租借地だった。当然の事ながらドイツは山東省にビール・プラントを持ち込む。それ以来、青島を中心にビールづくりが盛んになった。青島啤酒は中国を代表するビールであり、たぶん日本で最もたくさん輸入されている中国ビールだろう。
で、このビールだが、日本ではあまり知られていないが中国国内生産量トップクラスの有名ビールである。燕京(イェンジィン)は何処かといえば、中国史に詳しい方ならピンとくるだろう春秋戦国時代に登場する国の名前で、場所は現在の北京のあたりである。
というわけで、燕京=北京、北京のビールだ。地元ではこの燕京ブランドが支配している。

ラベルには誇らしげに人民大会堂(日本でいえば、国会議事堂と迎賓館と武道館が合わさったような由緒ある施設)の宴席に供せられるビールとある。
さて味だが、中国のビールは全般に独特の軽さがある。アルコール度数も低め。ドイツのような重みや苦味は無い。かといって、アメリカのバドワイザーや日本の発泡酒のような軽さではない。中国料理に合う米の酒のような香りが仄かにある。この燕京ビールの場合は後味と後香がどこか紹興酒に似たものがうっすらと漂う。
余談だが、中国語でビールを啤酒(ピーチュ)というが、実はこれは和製漢語である。19世紀後半、東アジアで最もヨーロッパの先端技術の導入に熱心だったのは日本だ。その結果、輸入された学術用語や文物の和訳漢訳が日本で行われ、それが韓国朝鮮や中国にも伝わった。
ビールという単語も、日本では意訳の「麦酒」と音訳の「啤酒」の2種類があったが、日本では麦酒が残り、中国では啤酒が残った。



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私は映画を差別しない。 ミカエル晴雨堂の作法〔5〕
ミカエル晴雨堂は別け隔てしない。
【我的想法】残念ながら、社会的制約とFC2の規則で、当ブログでAVのレビューは掲載できない。アダルト作品を取り上げたら、ブログ・ジャンルを「アダルト」に特化しなければならないからだ。
それでなくても、アダルト作品に関わるとアダルト専門だと世間は偏見の目で見る。
70年代の話だが、アフリカ系アメリカ人の低所得者層がかたまって住んでいたニューヨーク・ハーレムで写真を撮り続けた報道写真家吉田ルイ子氏が「郷ひろみのような美少年の写真を撮りたい」とインタビューで答えると世間のバッシングを受けたそうである。社会派が何を破廉恥な、という批難だ。
しかし、表現者にとってジャンルや興味の対象を他人様の勝手な意思で固定されてしまうのは苦痛だ。表現者にとって大事なのはまず「自分がやりたい、自分が見たい」事であり、他人様のためだけに作品を制作しているのではない。
もしかしたら、吉田ルイ子氏は撮影者として様々な可能性があったのに、世間のバッシングとニーズによって、左翼市民が喜びそうな写真に限定させられたかもしれないのだ。
篠山紀信氏が発作的に戦場カメラマンやってもいいし、渡部陽一氏が美女のヌードを撮ってもいい。晴雨堂は世間様のようなレッテル貼りはしない。私自身がレッテル貼りされるのが大嫌いであり、自分が嫌な事を他人様にもしないだけの話だ。
私はアダルトビデオはもとより、一般作、自主制作映画、テレビCM、プロモーションビデオ、ポルノ(あいうえお順に列挙)を分け隔てなく鑑賞し分け隔てなく評価する。
映画の評価基準の一番は、まず私が観て「面白い」と思ったかどうかである。当ブログの処方箋をご覧になれば判るように、客観性を優先したスタンダード評価では「優」なのに主観を優先したマニアック評価では「駄作」にしているものがあれば、その逆もある。世間が酷評しても私は絶賛する場合もあるし、それは正直にレビューに反映している。
たとえば、保守右翼市民は韓流映画を低く観る傾向が強い。私も保守だが反日映画であっても作品として面白ければ評価はする。
客観性の評価基準も、制作目的と投下資本が内容と釣り合っているかどうか、制作目的が達成されているかどうかを診る。たとえ韓国の反日映画であったとしても、反日キャンペーンが効果的に達成されていれば、スタンダード評価で完成度の高い作品だと讃え、マニアック評価で酷評するだけだ。
アダルトビデオ、一般作、自主制作映画、テレビCM、プロモーションビデオ、ポルノすべての映像作品を私は分け隔てなく「映画」として楽しみ評価する。
この姿勢は映画レビューに限ったことではない。日常にも及ぶ。だから私はよく誤解される。左翼から保守反動と批難されたこともあれば、右翼からアカとか朝鮮人と呼ばれた事もある。
愛情に飢えている人から水臭い人と批難されたこともあれば、調子に乗ってる人からはお節介屋と鬱陶しく思われもする。熱心なファンもいれば、蛇蝎のごとく嫌う輩もいる、それは仕方の無いことだ。



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「宇宙戦艦ヤマト」新装開店? 近頃の現象[八百六十二]
ささきいさおが「真っ赤なスカーフ」を熱唱
18日、有楽町にあるよみうりホールにて新作テレビアニメーション「宇宙戦艦ヤマト2199」のイベント付先行上映会が行われ、古代進役の小野大輔、島大介役の鈴村健一、森雪役の桑島法子、総監督の出渕裕、主題歌を担当したささきいさお、結城アイラらが出演した。(シネマトゥデイ)
【雑感】ううむ・・。なんといって良いのやら。故人の悪口を言いたくないが西崎義展路線の「続編」によってヤマトが陵辱されるよりはマシか。
今回のヤマトはテレビシリーズ1作目をリメイクした形になるそうだ。したがって続編ではない。ホームページを拝見した。
現時点(2012年2月19日)ではまだガミラスやイスカンダルの設定は発表されていない。ヤマトのクルーのみの紹介だ。
基本的キャラデザインは前作74年当時を踏襲している。大雑把にいえば、第一艦橋に勤務する主要メンバーはほぼそのまま、若干髪型が現代風になっているぐらいで改編は無い。
個人的には実写映画のキムタク版のように、太田航海士は女性でも良いような気がする。また、南部砲術長や加藤隊長のどちらかを女性キャラにして良かった。なにしろ前作は70年代前半の男社会と西崎・松本の男のロマンを背景にしているので完璧にヤマトは男社会、紅一点の森雪はマスコットキャラだった。この男女格差著しい絵は、この21世紀現代では男臭すぎる。私は男女同数は無理としても、男女比率6対4くらいにしてほしかった。
これから公開される本作は、どうやら前作のキャラをほぼそのままにして、新たに無個性の美少女キャラを数名取って付けたような感じがする。たぶんに前作ファンの反発を回避しようとする配慮だろう。
たぶん原作ファンのほぼ全員から顰蹙を買うと思うが、私はもっと大胆に沖田十三を女に改編するぐらいの事があっても良いとさえ思っている。最上級女性士官が生活班の森雪というのは、やはり基本は男臭い社会だ。
初回放送時、家族全員ハイジ派だったため泣く泣く見れなかったヤマト世代の私が今回のヤマトで期待するのは、放送打ち切り時に没となったエピソードの復活である。



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「コクリコ坂から」 青春回帰〔48〕
宮崎吾朗監督作第2弾。
【原題】
【公開年】2011年 【制作国】日本国 【時間】95分
【監督】宮崎吾朗
【原作】高橋千鶴 佐山哲郎
【音楽】武部聡志
【脚本】宮崎駿 丹羽圭子
【言語】日本語
【出演】長澤まさみ(松崎海) 岡田准一(風間俊) 竹下景子(松崎花) 石田ゆり子(北斗美樹) 風吹ジュン(松崎良子) 内藤剛志(小野寺善雄) 風間俊介(水沼史郎) 大森南朋(風間明雄) 香川照之(徳丸理事長)
【成分】泣ける ロマンチック 切ない 1963年 日本 横浜
【特徴】「ゲド戦記」以来の宮崎吾朗監督作品。ファンタジー路線だったジブリ作品には珍しく現実舞台の青春ドラマ、高度経済成長期の昭和30年代後半、横浜を舞台に高校生の淡い恋愛と友情を描く。
原作は1980年発表の少女漫画、当時の少女漫画界の流行を反映してか、コクリコ(ひなげし)やメル(フランス語の海をあらわすラ・メールから)など、おフランス用語が並ぶ? 因みに本作で登場するカルチャラタンの本来の意味はパリの学生街。
原作漫画では主に1970年代後半が舞台となっているようだが、本作では時代設定を10年以上前にずらしている。また原作は制服廃止運動が軸になっているが、本作は学内施設カルチェラタンの保存運動へとすり替わっている。
【効能】青春時代の淡いトキメキガ甦る。
【副作用】現実離れした青春物語に違和感。上を向いて歩く気になれない。
下の【続きを読む】をクリックするとネタバレありの詳しいレビューが現れます。記事に直接アクセスした場合は、この行より下がネタばれになりますので注意してください。
大阪の船中八策 近頃の現象[八百六十一]
維新八策、揺れる永田町
維新の風に永田町が翻弄されている。大阪市の橋下徹市長率いる「大阪維新の会」の次期衆院選マニフェスト(政権公約)となる「維新版・船中八策」。その骨子には、「首相公選制の導入」「参院の廃止」など刺激的な政策が並ぶ。民主、自民などの既成政党からすれば「地域政党の戯(ざ)れ言」と切り捨てたいところだが、そうも言っていられない悲しい現実がある。(産経新聞)
【雑感】政治家は幕末明治維新が大好き。また、こういうネタは産経新聞も好き。左翼市民と民主党が嫌い、橋下徹氏のような保守の煽動的改革派は大好きなのは産経の伝統か。
「大阪維新の会」という名称自体が幕末明治維新を意識している。政治家にとって憧憬の時代だ。何しろ、外国の介入を拒絶しながら達成した大変革、政治的にも経済的にもこれ以前の日本とは劇的に志士の意志の力で変えたのだ。賛否あるが成功例とみていいだろう。
中でも我が郷里の英雄坂本龍馬は、一介の若い浪士でありながら軽いフットワークと人たらしで藩主クラスの要人を含め幅広い人脈をつくり、国家を論じて物事を動かすきっかけを演出してきた。フリーメイソンのパシリといった中傷も一部であるが、一庶民同然の分際が大変革のきっかけをつくるだけでも大変な奇蹟だ。
今の時代に例えれば、フリーターの若者が首相や海外の要人と顔見知り、無闇に大風呂敷ひろげているが何となくその通りの状況になっていってる、該当する政治家は見当たらないが、強いていえば辻元清美ちゃんやタイゾー君が危険な破滅的巨大パワーを得た様な感じだろう。昔に比べ「有名人」になるのは容易くなっているが、世の中を動かすとなると至難の業である。
だから現代政治家はダイナミックな幕末明治維新に憧れる。坂本龍馬ファンも多い。
で、大阪維新の会は今のところダイナミックに躍進して台風の目になっている。橋下徹氏としても今の追い風が止まないうちに打てる手を全て打っておきたいところだろう。議員先生の弱点は落選して失職する事、国政を動かすには議員先生にブラフ(脅し)を仕掛けること。戦術としては効果的である。
首相公選制や参議院の廃止はインパクトとして強烈だ。今のところは憲法改正が必要な絵空事なのだが、一昔前と違って国会内の護憲派勢力は著しく減退、ハードルとしては国民投票だけだ。その国民感情も閉塞感打開を強く望んでいるため、世論工作しだいでは不可能ではない。
問題は首相公選制となると事実上の大統領制となる。天皇との関係はどうなるのだろう? 憲法上は「象徴」でも国際法上では「元首」なのだ。国内では「自衛隊」でも国際社会では「日本軍」であるのと同じように。
参議院廃止にしても、衆院と似たような政党出身者による構成と選挙制度にしているから存在意義がわかりづらいのである。貴族院時代は国民から選ぶ衆議院に対して、貴族が就く終身の議員との違いがあった。今の時代なら、極端な話をすれば陪審員制のように選挙名簿から無作為に選んだ「国家主権者(国民)」によって構成すれば面白いかもしれん。
内閣総辞職と衆院解散と参院改選が重なったとき、参院の半分が国政を代行する任務があるので、「廃止」は不可能だ。立候補資格と選挙方法を変えて名前を変えるのが現実的だ。



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「バーリアル・ラガービール」 ビールは偉大な発酵食品だ[二十五]

【雑感】今朝、夜勤帰りにコンビニによる。たまたまリーチイン(飲み物を並べている奥の冷蔵庫ショーケース)のビールコーナーを眺めていると見慣れない缶ビールを見かけた。
ドイツ風のロゴでプレミアム・ラガービールと大きく書いてあるが、パッと見では銘柄もメーカーも判らない。手にとって缶に書かれている文面を見ると、ドイツ産ホップを100%使用した韓国産のプレミアムビールとあった。値段はなんと日本の発泡酒なみの158円。
輸入元はアイクとあるが、どこのメーカーが生産しているのだろうか? 韓国のビールメーカーで有名なのはOB麦酒か、韓国焼酎で有名な眞露だが。この缶には書いていなかった。
味はシッカリしたプレミアムのピルゼンタイプだ。ドイツ産ホップ100%と銘打っているだけあって、ホップの爽やかな苦味が特徴だ。これならヱビスやプレミアム・モルツなどを飲むビール党は満足するだろう。
携帯電話の写真では判りづらいが色が若干濃いので光りの加減によってはルビー色に見えなくもない。この味で158円は安い。なぜ安いのだろうか? 円高の影響か?
因みに日本の一般的なビールを同じ条件で撮影した。この時期に沖縄のオリオンが出す季節限定「いちばん桜」だ。バーリアルの方が色が濃いのが良くわかるだろう。

沖縄ではもう桜が咲く頃か。



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浅田真央(36) フィギュアスケート[七十八]
「大技挑戦、すごいプラス」浅田に笑み
フィギュアスケートの4大陸選手権で浅田真央(中京大)は2位。順位が下がってしまったことへの悔しさはあまり感じさせない。浅田は封印していた大技のトリプルアクセルに2日間ともに挑んだ。「すごいプラスだと思う」。よほどうれしかったのだろう。演技中も、ずっと穏やかな笑みを浮かべた。(毎日新聞)
【雑感】単に復調しただけではないと思う。
以前の真央ちゃんは表情の落差が激しかった。金妍兒選手はまるで女優のように妖艶な笑みを浮かべるのに対し、真央ちゃんは調子の良い時は無邪気に満面の笑顔だが、気合を入れるときなどは辛そうな顔になる。
ところが、この頃は安定した穏やかな笑顔になってきた。私は真央ちゃんの容姿がなんとなく観音菩薩像に似ているような気がしていたが、競技中の修羅の表情と無邪気な笑顔がそのつど観音様イメージを壊してくれた。が、近頃の笑顔は観音様に相応しい表情になってきたように思う。
また、私は素人なので気のせいかもしれないが、ジャンプのタイミングが変わったような気がする。以前であれば、エネルギーを目一杯溜めるが如く時間をかけて助走していた。「さあ、跳ぶぞ!跳ぶぞ!・・えい!」とでも言いそうな感じなので、見ているほうは今日は跳べるだろうかとハラハラする。
ところが、この頃の真央ちゃんは助走から跳ぶまでの間が短いような気がする。玄人や目の肥えた方々の意見を聞いてみたい。果たして私の見立ては気のせいなのか、実際に助走態勢から跳ぶまでの間が短くなっているのか?
ところで、バンクーバーでは東アジア勢が優勢だったが、やはりフィギュア大国アメリカというべきか、いつの間にか表彰台には星条旗が目立つようになった。アシュリー・ワグナー選手は典型的なアメリカ美女キャラ。「欧米の美」の逆襲か。
不当なルール改編させないためにも、世界各国の東アジア系選手にはもっと頑張ってほしい。陸上競技はアフリカ系が支配しているのと同じように、フィギュアは東アジア系が取る。



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人は何らかの意図を持って事実を「編集」する。 近頃の現象[八百六十]
松山ケンイチ(26)主演の2012年NHK大河ドラマ「平清盛」(日曜後8・00)の第6話が12日に放送され、平均視聴率が13・3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)だったことが13日、分かった。(スポニチアネックス)
【雑感】実は私も12日の「平清盛」は見ていない。なにしろ同じ時間帯の関西テレビで「4大陸フィギュア」が放送されており、時間的にちょうど注目の浅田真央選手やライバルのアシュリー・ワグナー選手の滑走があったからだ。「平清盛」はどうせ土曜日の昼に再放送があるし、放送終了後はDVDも出されるし、1年間放送の序盤だから1話程度見逃しても気にならない。
真央ちゃんが久々に表彰台のトップに立てるかもしれない試合が放送されるのだから、「平清盛」の視聴率が下がっても不思議は無かろう。
この「スポニチアネックス」の記事はそういった背景には全く触れていない。
ただでさえ、影響力の強い兵庫県の地方首長の「苦言」で注目されているドラマであるだけに、単に視聴率激減などと書かれると、さも「平清盛」は視聴者の支持を得ていないかのように受け取られる。
私は逆に「浅田真央」を前に「平清盛」は二桁をキープしていることがむしろ凄い事と思っている。復活の浅田真央選手が優勝するかもしれない時にも関わらず、「平清盛」を観続けた人が二桁もいる訳だ。私のように「平清盛」をお休みして真央ちゃんを拝む人間が最大見積もっても3%減に留まったのである。
このように事実とは多面的である。嘘はついていなくても、人は何らかの意図を持って事実を「編集」する。それを前提に見極めないと誤った判断を下してしまう。



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「リコーネ」 ビールは偉大な発酵食品だ[二十四]

【雑感】11日の晩。小栗旬氏と役所広司氏主演の「キツツキと雨」、残念ながら自宅近所の映画館ではやっていなかったので難波まで出張った。
上映時間まで1時間ほど間があったので、同じ階のパブPub&Bistoro CHELSEAで暇を潰す。ここはフレンチをテーマにしたパブらしい。フランスぽい料理と酒がメニューに並んでいる。私の目当ては料理ではなくビールだ。
アルザス地方のビール「リコーネ」が生で飲めるとあって、店に入るなり即座に注文。スタイリッシュな女性従業員がリコーネを運んでくる。上記写真がそれだ。
泡はキメ細やかでなかなか消えない。色は淡い黄色。味はややフルーティーというよりは甘いといったほうがいいか。
このビールは初めて飲む。なんでもこのパブが初めて日本に入れたらしい。帰宅してから、マイケル・ジャクソン氏(歌手のマイケルではない、酒の専門家のマイケル)の「世界ビール大全」や「世界ビール案内」などの本で調べたが載っていない。
メニューの説明によると1845年にアルザスで誕生したビールとあるが、それ以上の説明はない。店員に根掘り葉掘り聞くべきだったか。本来の私は聞くのだが、最近は口禍が続いているのでつい遠慮してしまった。やはりこれは誤りだ。本来の私の路線が正しい。
アルザス地方で有名なビールはクローネンブルグ、名前からしてドイツ系でも判るように、ドイツと国境を接していて昔から領有権でドイツと争ってきた。今はかなりフランス化されているらしいが、かつてはドイツ系住民にドイツ系のアルザス語にドイツ系の食文化の地方だった。ビールづくりが盛んなのもそのためである。
そういえば、フランスの小説家ドーデの「最後の授業」の舞台でもあった。19世紀後半、普仏戦争にフランスはドイツに負けたのでアルザスはドイツ領になり、フランス語の国語授業は最後なので「最後の授業」というタイトルだ。
しかしアルザス語はフランス方言ではなく言語学的にはドイツ方言である。いわば教師はアルザス人にとってはドイツ系住民にフランス語を押し付ける立場の人間である。
「最後の授業」を読んだとき、支配者フランスの傲慢な被害者意識の小説と思っていたが、続編を読んで考えが変わった。続編で赴任するドイツの国語教師は厳格で主人公の少年を虐待、少年はアルザス語で悲痛な叫び声をあげる。
ドーデはアルザス人にとっては体制側の小説家だったが、しかし民族問題の洞察は優れていたのではないかと認識を改めた。ドイツからもアルザス人は差別されていた節があるからだ。
ビールを飲みながら、そんな事をあれこれ考えてしまった。
晴雨堂関連書籍案内
最後の授業 (ポプラポケット文庫) アルフォンス ドーデ



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宅麻伸・賀来千香子 近頃の現象[八百五十九]
19年目「いつしか擦れ違い」
俳優の宅麻伸(55)と女優の賀来千香子(50)が10日、離婚した。2人の代理人がこの日、都内の区役所へ離婚届を提出した。94年1月に結婚し、18年間にわたり仲むつまじいおしどり夫婦として知られていた2人。「いつしか擦れ違い」が生じたという。話し合いを始めたのは先月下旬のこと。お互いすぐに合意し、わずか2週間で離婚に至った。(スポニチアネックス)
【雑感】離婚したのなら、プラチナ夫婦アワードを返還しなければならんな。何年たっても色褪せない夫婦に贈られる賞なのだから、褪色して消えてしまった以上は持っていてはいけない。賞の主催者にとっても、受賞者に離婚カップルが出ると縁起が悪い。
私は妻帯してまだ10年だ。これから何が起こるか判らない。だから「事務的な問題」のみの指摘に留める。
宅麻伸・賀来千香子夫妻が何故離婚したのか? 18年も連れ添ったのに離婚という結論になったのは何か根深い問題があるのではないかと見てしまう方も多いだろうが、存外他愛ない出来事がきっかけだったりもする。人間関係は時として訳わからん。
初対面の時はお互いが「嫌な奴」と思っていたのに結婚したカップルを知っている。大恋愛の末に結婚し周りもお似合いのカップルと思っていたのに離婚してしまった友人夫妻もいる。本人たち自身でさえ、特に何か明白な問題を自覚していた訳ではない。
昔であれば暴力とか経済苦とかあからさまな問題でもない限りは、いやそんな問題があっても離婚にはなかなか至らなかったものだ。ところが今の離婚で表に出てくる原因は「性格の不一致」とか「すれ違い」という一見すると取るに足らない理由ばかりが並ぶ。
諸兄たちはあーだこーだと人生訓を並べるが、どれも一面は正しいけれども100%正確という訳ではない。万能薬は無いということだ。
私たちの場合は、最初からすれ違いは多かった。なにしろ私は夜勤をやっていたので、下手をすれば数日間顔を合わせない時もあった。また結婚当初の私は市民運動をやっていたから休日は外出する事が多く、普通の新婚家庭のように夫婦水入らずベッタリとはいかなかった。
私たちの仲を取り持ってくれたのは連れ合いの従姉なのだが、彼女はエコロジストで政治活動を熱心にやっていた。連れ合いと知り合ったのも従姉の選対事務所、連れ合いからみれば私は従姉の仲間なので、同じようにエコロジストで平和主義者の護憲派と思ったらしい。
ところが私の家に行くと、いかがわしい本やビデオが山のようにあり、そのとき付き合いを止めようかと思ったそうである。けっしていかがわしいモノばかりではなく、マルクスやレーニンや広瀬隆などのハードカバー(これも保守から見ればいかがわしい本なのだが)も沢山あったのだが、彼女にはビキニ写真集やアダルトビデオばかりが目に付いた。
私としては正直に情報公開をしたつもりだった。別の記事にも書いたが、よくお寺の坊さんや大学の先生など硬いイメージで見られるので、早期にそのギャップを埋めたかった。
このように、結婚前後から連れ合いとの趣味や価値観の違いは明白だった。私はよく映画を観るが、連れ合いは殆ど観ない。観てもジブリやハートフル系に限られ、私のようにポルノやホラーやSFや戦争モノは嫌悪して観ない。
食べ物の趣向も違う。私は香辛料を効かせたものが好きだが、連れ合いは苦手だ。私が晩御飯を作ると「辛い!」とぼやく。私はビールが好きだが、連れ合いはアルコールを摂取する習慣も無ければ体質でもない。だから酒飲みの気持ちが理解できない。
夫婦の会話も、私自身は自覚はないが、もっぱら私が延々講釈たれているのを連れ合いは聞く振りをするだけが多い。テレビで耳寄り情報が流れると、連れ合いは「ちょっと黙って!」「しゃべらんといて!」と制止する。そもそも連れ合いに書いた最初の手紙も長文で漢字ぎっしりの外観だったようで(私はそんな意識は無かったが)、一言「一緒に映画みにいかへん」と言えばいいのに変な人と思ったそうだ。
因みに連れ合いは上沼恵美子氏の夫へのボヤキに至極共感するそうだ。上沼氏の夫も講釈を延々垂る癖があるそうである。
このように、趣向や価値観が合っていない2人がどうして結婚したのだろうか? 私たちの共通点はあるにはある。今日できることは明日やろう、というズボラな性格だ。呑気でノンビリ屋であること。将来は田舎で住みたいこと。煙草は嗜まないこと。こんな事ぐらいか。
連れ合いの女性の身内は私との結婚に賛成で結婚せざるを得ない環境づくりをしていたようだ。私の身内も30の半ばになっても飄々としている私に痺れを切らして引導を渡したがっていた。そして連れ合い自身も婚期を逃したくないと焦っていたようで、私もいつの間にかその環境に感化されて結婚を前提にするようになってしまった。
実は私たちに夫婦にはプロポーズの言葉は無い。強いて言えば、連れ合いが「うちのお父さんに結婚の事いつ話してくれるん?」と言われたのがプロポーズか。
連れ合いを見てると「いいお母さんになってくれそうだな」と思っていたので、ごく自然に「結婚の事を言わねばならん」と思ってしまった。えっ?いつの間にそんな話に?とは思わなかった。結婚に向かう歯車がピタリと合っていたのだろう。
あれから10年、波乱万丈などと大袈裟にいうつもりはないが、平穏無事に夫婦生活が続いた訳ではなかった。それでも変わらず平穏そうに続けられたのは、良い意味でのいい加減さだろうか。お互いに完璧は求めない、100点中40点くらいでOK、相手の趣味には立ち入らない。(連れ合いはしばしば私の趣味を批難するが実力行使は今のところ避けている)それと親戚縁者の支えが重要だ。
もし、大都会の片隅で知り合って2人だけの結婚式で所帯を持っていたら、たぶん別れたと思う。
さて、来月には子供が生まれる。この節目以降から夫婦間の環境が変わるから、どうなるか?



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第1369回「待ち合わせには早く行く?普通?遅く行く?」
こんにちは!FC2ブログトラックバックテーマ担当ほうじょうです。今日のテーマは「待ち合わせには早く行く?普通?遅く行く?」です。待ち合わせ時間、あなたはどんな風にその時間に目的地へ向かいますか?余裕を持って5分前行動これは一番すばらしいですよね。でもわかってるんだけどなかなかできない……ほうじょうは学生のときは待ち合わせの時間に家を出るというようなことが多かった真のダメ野郎だったのですが最近はきち...
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【雑感】今は早く行くほうが多い。
(鋭意執筆途中)
第1368回「あなたは喧嘩した時、自分から謝りますか?」
こんにちは!トラックバックテーマ担当の新村です今日のテーマは「あなたは喧嘩した時、自分から謝りますか?」です!皆さん最近喧嘩はしましたか?昔に比べると減ってきましたが・・私はなかなか自分から素直に謝れないです・・完全に自分が悪かったり、その状況にもよりますが、お互い怒ってる状況や、拗ねてる状況だとなかなか素直に自分からって謝りにくいですよね・・そんな中で素直に謝ったり、仲直りをしようと自分から冷静...
FC2 トラックバックテーマ:「あなたは喧嘩した時、自分から謝りますか?」
【雑感】そんなもの、時と場合と相手による。連れ合いには大概自分から謝る。というか、謝ってばかりだ。
蛇蝎を受け入れた尊敬すべき方々
【雑感】今朝、あるきっかけがあって昔を思い出した。90年代前半だった。著名なジャーナリストが中心になってはじめた雑誌を支援する運動に私は参加した。
集まってくる人は一癖も二癖もある方々。友好的ムードは最初だけ、殆どが喧々諤々の議論、傍から見たらたぶん今にも取っ組み合いの喧嘩を始めるような険悪な雰囲気だったと思う。なんせ、今年の正月に義理妹の父親とちょっと机叩きながら議論しただけで周囲は喧嘩に見えたらしいから、ましてやあの集まりは過激な世界だった。
言いたい事は腹蔵なく言い合った。たとえ相手が尊敬すべき目上の人間であっても容赦しなかった。相手も容赦せず喧嘩腰で反論する。
雑誌コンセプトをめぐって対立したこと多々あった。中には私の事を陰で悪口を言うものも多かったと思うが、お互いに殺気だちながらもお開き時は笑って握手したものだ。
あの雑誌の編集部は、粘液質に絡む私を蛇蝎の如く嫌っていた。これは私の思い込みではなく、現実に私の耳に入ったことだった。スタッフの中には嫌悪の情を隠さない人もいた。
だが、不思議な事に編集部を訪れると一応はにこやかに迎えてくれた。一緒にビールを飲んで日本のジャーナリズムについて語り合った。私が主宰する別件の運動ではなんと1万円もカンパしてくれた。年賀状もきた。嫌悪の相を隠さないスタッフも、私が取り組んでいた市民運動を手伝ってくれたりもした。
今にして思えば、あれは凄い事だったのだ。お互い反目し生理的に嫌がっていたはずなのに、大義のために共闘していたあの頃の忍耐、けっこう昔の私らは頑張っていたのだと痛感した。
今はもうそんな七面倒な人間関係を続ける体力はない。さすがの私でも。
綺麗事を世間に向かって並べられる資格があるのは、あの時のあの連中のような人間だ。今の私にも無いし、蛇蝎を受け入れる忍耐と覚悟の無い人間に家賃の高い奇麗事は大言壮語に過ぎない。



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積雪の野良猫。 猫がいる風景[十]

【雑感】積雪といっても、大阪ではせいぜいチョークの粉を撒いたような程度だ。除雪に追われる北国からすれば羨ましい風景かもしれない。
この厳しい冬、野良猫たちはどのように過ごしているのだろうか? 体力の弱い老猫などはやはり淘汰されてしまっているかもしれない。
会社から帰って駐輪場にチャリンコを置こうとしたら、近くのベランダから肉付きの良い猫が地面に降り立ち、上記写真のようにベンチの影に入った。ベランダからやってきたとはいえ、飼い猫ではなかったはずだ。猫を無償で支援する「猫おばさん」の保護を受けていると思われる。毛並みが良くてまるまるする体型は日頃の生活水準の高さの表れだ。
春から秋にかけて団地の公園には複数匹の猫が闊歩しているが、今朝のような霙の曇天下ではこの猫しか見かけなかった。あまり支援を受けられない野良猫は、体力を温存するため、どこか植え込みの中とか床下などに侵入して雨風をしのいでジッとしているだろう。

この猫、しばらくベンチの下で雨宿りしていたのに、突然飛び出して狩りの態勢にはいった。首周り・脇腹・背中が丸々としていて面白い。視線の先には雀が着地していた。
このさきの展開を眺めていたら、猫が飛び掛る前に雀は危険を察知してさっさと飛びだって行き、数秒ほどこの猫は狩人態勢を維持したまま呆気にとられた様に雀を眺めた後、我に返って再びベンチ下に潜り込んだ。
なんかドン臭い野良猫だ。飼い猫だったら、今ごろはコタツの中だろうが。
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私は猫ストーカー 浅生ハルミン
帰って来た猫ストーカー 浅生ハルミン



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今年の恵方は北北西。 晴雨堂の晴耕雨読な食生活[百三十七]
第1366回「靴の手入れ、してますか?」
こんにちは!トラックバックテーマ担当の木村です今日のテーマは「靴の手入れ、してますか?」です!外に出る時は必ず履く、靴「服は毎日洗ってるけど、靴の手入れはしたことがない」っていう人、結構多いと思います私も昔は靴の手入れなんてしたことがなかったんですが、以前新しい靴を買った時にメンテナンス用品も合わせて買ったのをきっかけに、たまにお手入れをするようになりました革靴などは、汚れを落としてクリーム塗って...
FC2 トラックバックテーマ:「靴の手入れ、してますか?」
【雑感】靴を手入れするという習慣がない。そのため、今までに高級黒革靴を2足ダメにしてしまった。
大阪心斎橋だったか、19歳の頃に有名靴屋ワシントンにて2万円程度の半長靴を買った。坂本龍馬が履いているようなブーツだった。お洒落する意図はあまりなく、当時の私は寒がりだったためスラックスの裾から冷気が侵入するのを防ぐ目的なのだが、それが仇となった。ある夏、下駄箱奥深くに閉まっている期間中にカビが発生、腐って廃棄した。お洒落目的だったら多少は手入れしただろうに。
次に同じワシントンでスタンダードな黒革靴を購入した。これも2万円程度したと思う。店員から「丈夫で長持ち」「一回ぐらいなら靴底を丸ごと張り替えることができる」と紹介されたのが購入の決め手。
二十歳代前半はよく背広姿で出かけることが多かったので重宝した。また駅から出ている通学専用バスは恐ろしく混むので、半時間以上かけて歩いて登校することも多々あった。そのため踵などはみるみる磨り減る。この靴は比較的修繕はしたほうだと思う。数回、踵を取り替えた。
しかし、あくまで長く履き続け履き倒すのが目的の修繕、日頃のメンテナンスは殆どやらない。本来なら毎日のようにクリームをつけて磨いてやらなければならないのだろうが、私がやったのは雑巾で埃を払うだけ。背広を着る必要の無い職種に移ってからは、またしても下駄箱の奥深くへしまい込み、気がついたらカビで真っ白になっていた。
会社の行事などで背広を着なければならない時は、止むを得ず安全靴で代用した。見た目は黒革靴だし、意外に周囲は気がつかないものだ。(気がついていても知らない振りをしてくれただけかもしれないが)
現在、ネクタイをつけなければいけない時に履いているのは、カビが生える心配の無い合成皮革の靴である。私のような人間にはこれが相応しい。



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水たまりの氷 晴雨堂の晴耕雨読な日常[百三]

【雑感】今朝の夜勤帰り、自宅近くの歩道をチャリンコで走っていたらバキ!と音がした。水たまりが凍っていたのだ。一旦、通過したのだが、再び戻って携帯カメラで写真に収めた。温暖化の昨今、大阪では氷が張ることは年に1回あるかないかだ。天気予報では最高気温が3℃しかないらしい。最低気温は0℃だが、風があるので実質は氷点下かもしれない。
子供の頃は氷はよく張っていた。私が通っていた小学校では毎朝の朝礼前に耐寒教育の一環で運動場を走らされた。走る距離は各自の自由だったが、概ね1500メートル前後が目安だ。
この季節、水たまりは必ず凍っていた。浅い水たまりならば底まで氷になっていたので、「スケートや」とふざけて滑ったものだ。プールも必ず薄く氷が張っていたものだ。
ところが、近頃ではプールに氷が張ることは殆ど無い。いや見た事がない。水たまりの氷は珍しい風景となってしまった。



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第1365回「あなたは迷信を信じていますか?」 晴雨堂は意図的かつ適当に迷信を信じている。
こんにちは!トラックバックテーマ担当の藤本です今日のテーマは「あなたは迷信を信じていますか?」です!皆さんは迷信を信じていますか?信じているとしたらどんな迷信を信じていますか?あまり有名な迷信ではありませんが小さい頃から親やおばあちゃんに「買ったばかりの靴は夜にはいちゃだめ」とずっと言われていました夜に靴を買って早速はいていくってことをしたかったのですがずっと言われ続けたので未だに買いたての靴は夜...
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【雑感】若い頃は、自分を合理的で論理的で科学的人間で迷信の軽蔑者だと気取っていた時期があった。今は素直に迷信を信じていると割り切る。
何でも過ぎたるは及ばざるが如しで、過度に迷信を信仰するのは生活を硬直化させるが、適当に信じる分には逆に精神衛生上好ましい結果になると体験的に学んだ。



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