「平清盛」(5) TVドラマ評[五十一]
【雑感】源氏を破って天下を取った平清盛、さすがにこの期に及んでは汚い格好はさせられまい。平家の棟梁になってからは、家では侍烏帽子に直垂、非公式に御所へ行くときは立烏帽子に狩衣だったが、天下の清盛になってからは家でも摂関家と同じように立烏帽子に直衣、一門は立烏帽子に狩衣、生地も豪華になった。
実際は、平氏は武家とはいっても桓武天皇の末裔の軍事貴族なので、もっと前からあんな良い身なりだったはず、大河ドラマは強調しすぎなのだが、武家から公家へ成り上がる様を表したいのだろう。
さて、いろいろ批判の多い大河ドラマ「平清盛」だが、画期的描写は結構多い。藤原頼長の男色、今回の崇徳院の鬼の形相だ。
百人一首カルタには上品に束帯姿で描かれる崇徳院だが、オカルトの世界では超有名人だ。怨霊の総元締めというか、大魔王というか、晩年はすさまじい有様だったらしい。髪は手入れしないので伸び放題、髭も伸び放題、まさしくドラマのような雰囲気だったらしい。爪も伸び放題にしたのはグッドだ。



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なんこめ祭りに行ってきた。
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なんこめ祭りで配られた団扇
【雑感】7月22日(日)の夕方、友人と待ち合わせて「なんこめ祭り」に行ってきた。
大阪キタの梅田駅界隈と並んで都心であるミナミの難波駅界隈、なんばCITY南館は南方向へ伸びる南海難波駅プラットホームの真下辺りに位置するが、「なんこめ」は最近になって南館のさらに南の高架下にできた飲食店街である。
なんばCITYの飲食店街が拡張しただけかと思っていたが、新たな区画を「なんこめ」と称しているように見える。そこの13店舗と地ビール業界の老舗箕面ビールと河内ワインの老舗カタシモワイナリーが加わって祭りを開催。

「なんこめ」となんばパークスを挟む広いストリートにテントを設営して、受付・ビール・ワインの試飲、たこ焼きのサービス。
なんこめ楽団が蒸し暑い中、客寄せの演奏会。奥のロングスカートを履いたバイオリン奏者の若い女性が、ハードロックのようなオーバーアクションでバイオリンを弾き始めたのは面白かった。
こないだの梅田スカイビルで催されたベルギービール祭りに比べると、規模ははるかに小さく客数も少ないが、のんびり牧歌的に見物したり店の人と話ができる。
箕面ビールから代表取締役の大下正司氏自らビールを配っていた。インペリアスタウトについて少し踏み込んだ話ができたのは収穫。

これが大下氏自慢のインペリアスタウト。ギネスよりも遙かに濃厚、香ばしい苦味はコクがあって上品だ。大下氏によるとコリアンダーなどの香料は使用していないとの事。アイルランドのギネスに勝るとさり気ない誇らしげで語った。イギリスで催された国際コンテストで金賞をとるなど評価が高い。

「なんこめ」に参加している「たこやきらぼ」に箕面ビールがあると聞いて飲みに行く。これはペールエール。
店主は「濃厚なビール」と説明されたが、実は正確ではない。世界中で流通しているビールの殆どがピルゼンタイプ、綺麗な表現を使えばシャンパンゴールド、それに比べたら濃厚というだけである。
そもそもペールエールのペールとは薄いという意味、エールの薄いヤツという名前である。エールというのはイギリス独特の伝統的ビールを指し上面醗酵でつくられる。エールだけでビールの意味だから、「エールビール」と呼ぶ人をよく見かけるが間違いである。
(因みにカナダの清涼飲料水ジンジャーエールはもともと生姜ビールだった)
味と香り、説明が難しいので、スーパーなどでよく見かける軽井沢の「よなよなエール」と比較すると、柑橘系のような芳香や甘味がおとなしく感じた。

たこやきらぼのたこ焼き、牛スジや蒟蒻を入れているのが特徴。なかなかたこ焼きの生地に合う。もともと、昭和初期ごろは牛スジなどを入れていたらしい。それがタコの方が生地との相性が良いので現在の「たこ焼き」に定着したという話をむかし聞いたことがある。
この店のたこ焼きは違和感が無いので、生地を工夫しているのだろうか?
金銭的に余裕が無いので13軒全ての店舗をハシゴする事はできない。この日の晩飯は「なんこめ」唯一の中国料理店「亀仙人」でとった。「なんこめ」の店は開放的なカウンター形式が多いが、この「亀仙人」は中華レストランでゆったり食事ができる。四川料理をペースにしており、辛い物好きの私には美味かった。また紹興酒が幾つか銘柄を置いていて充実、飲み比べができる。
ただ、ビール党の私にとっては中国のビールを置いて欲しかった。せめて青鳥ビール。四川料理がベースの店なら、できれば四川省の地ビール金藍劍か金威啤酒をメニューに入れてほしいものだ。

最後に「なんこめ祭り」のキャンペーンガールを紹介。実は2人並んで正面の写真をお願いしたのだが、横から彼女たちの上司らしき中年男性が現れ、丁重に断られた。やむなく、風景として顔が見えないよう配慮し撮影したのが上記写真である。
感触では写真撮影にさほど抵抗はなさそうだが、撮影を許せば彼女目当てのカメラ男子がたかってキャンペーンの仕事ができなくなるのを警戒したようだ。
それにしても、2人は姉妹だろうか? 背格好や体型が似すぎている。髪の毛の長さが同じだったら、区別つかないほど、顔もよく似ていた。2人とも南さおりを可愛らしくしたような美形。(南さおりは例えが古いか)
黒髪美女を見るとホッとする。
蒸し暑い中、笑顔で特製団扇を通行人に配っていた。袖なし肩だしのチューブタイプの着衣にミニスカート、露出度のあるユニフォームで紫外線対策は大丈夫なのだろうか? 健康的に日焼けしているが、昨今の夏の紫外線は肌に良くない。焼きすぎると背中の肩甲骨辺りに斑模様ができてしまう。
2人に名刺渡したかったな。刷るの忘れていた。イベントに顔を出す場合、名刺は必須アイテムだ。
さて「なんこめ祭り」、私はあまり客が多過ぎるのは嫌なのでこの日の雰囲気は好印象だった。のんびりしているから、店の人と酒談義したり、「亀仙人」では店員と中国語まじえた話ができて面白かった。
ただ、商売として考えたら、もう少し派手にイベントやっても良かったのではないか。もっとテントの数を増やして、各店舗の自慢料理を街頭販売、夏祭りらしくやっても良かったと思うし、これほどの参加店舗・会社なら、もう少し規模を大きくしてもバチは当たらないと思う。
ビール党の私としては、関西一円の地ビール業者を集めてほしかった。なんばCITYに隣接する「なんなんタウン」の焼き鳥屋には大阪地ビールの老舗高槻の国乃長がある。ここからの出品も期待していたのだが。
「なんこめ祭り」のチラシには「酒池肉林間違いなし」とか、閉会時間を「店主酔いつぶれるまで」などとうたっているわりには大人し過ぎる。
チラシ見開きで掲載されている関係者4氏の座談会も威勢がよくて頼もしくて読み応えがある。大下氏の意見には誠に同感。が、それならもう少し派手に花火をうっても良いような気がする。
今年は「なんこめ」5周年の記念イベントらしいが、ぜひとも今から準備して来年もパワーアップ開催してほしいものだ。
でも、相反する事を言ってしまうが、この日のような牧歌的な雰囲気も維持してほしいものである。大きくなりすぎたら、それはそれで弊害がある。「なんこめ」に相応しい規模というものが有るはずだ。こないだの「ベルギービール祭り」ほど大きくする必要はないが、この日のような規模は小さ過ぎる。回を重ねて適当な規模を見つけるのも手だ。



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イッキ飲みする奴は酒飲みの資格なし 近頃の現象[八百九十一]
代わりにラムネ
佐賀のイベント
佐賀県唐津市で22日に開かれる「きゅうらぎ川あゆまつり」の実行委員会は20日、東京の市民団体「イッキ飲み防止連絡協議会」から「危険な酒の飲み方をすべきでない」との抗議を受け、まつりで予定していたビール早飲み大会を中止することを決めた。代わりにラムネの早飲み大会を実施する。(毎日新聞)
【雑感】未だにこんな催しがあるのか、と少し驚く。毎年、どこかの大学の新入生歓迎コンパなどで急性アルコール中毒で命を落とす人がいる。私が主催責任者だったら事故のリスクを考えて企画段階から没にするのに。 それ以前に、私は早飲みとか早食いは嫌いだ。飯はゆっくり食べたいし、酒は味わいながら飲みたい。
大学に入って間もない頃だった。80年代の前半、ちょうど今日のような蒸し暑い日、違う学科の友人に誘われて新入生歓迎コンパに顔を出した。教室を借り切って開催、料理は量が多いが簡素、大皿に唐揚や天麩羅類がテンコ盛り、素麺の山盛り。野菜類は少なかったように思う。
ビールの銘柄は忘れたが、スタンダードな麒麟麦酒だったと思う。他、一升瓶に入った焼酎が何本か。
当時18歳の私は右手でカメラを持ち、左手でビールや焼酎のグラスを持って、適当に人の輪に入っては談笑し、離れてはスナップ写真を撮った。
やがて聞こえてくるのは「イッキ!イッキ!」の掛け声。先輩たちが新入生にイッキ飲みをさせている。私もイッキ飲みを「勧められた」が、無言で睨みつけてやった。当時の私の風貌は中国や韓国からの留学生ぽく見えていたためか、幸いにも暴力的な強要はされなかった。
次第に参加者の酔いが回り始めたのか、あちこちで「イッキ!イッキ!」、羽目をはずしすぎた学生たちがツマミや料理を投げ合ってはしゃぎ出した。
あの焼酎、銘柄は覚えてなかったがアルコールそのもののような臭いがして、全く美味くなかった。それを何度もイッキ飲みするなんて大丈夫かな?と思っていたら案の定、食べたものを吐き出して倒れる者が続出、スナップ写真を撮っている場合ではなくなり介抱する役割にまわった。
みんな酒の飲み方が判っていない。私より歳が上のはずの先輩が変な飲み方をする。中には身体が冷たくなって、ほっといたら危ない人もいた。
浴衣姿の幹事の女の子は責任を感じて泣き出すわ、教室は汚物だらけのアルコール臭くなるわ、気がついたら私の着ている服も他人の吐瀉物でドロドロになっていた。
宴席にポカリスウェットとアクエリアスがあれば、介抱はもう少し楽だったかもしれない。蒸し暑い日に無茶な酒飲みすると脱水症状にもなる。
イッキ飲みさせる輩やする輩を見たら注意するべきだ、との苦言もあるだろう。だがこれがアルハラの大きな問題点である事を知らない人が簡単に苦言するのだ。
当時の私は酒を飲みなれている(おっと未成年だ。しかし時効だ)とはいえ、まだ18歳の新入生だ。しかも別の学科からの飛び入り参加。さらに教授も出席されていて、その目上の人が注意しない。そんな環境で私が注意したらどうなるか。
それでなくても、当時の私は嫌煙姿勢を隠さなかったために変わり者扱いされた。中には喧嘩を売っていると勘違いする奴もいた。
今でこそ、私の正義は社会の正義として認知されてきたが、当時は圧倒的にハラスメントをする側が官軍みたいなポジションだった。イッキ飲みを「勧められて」睨み返すだけで精一杯で、これだけでも大変な事である。
あんな粗末な酒の飲み方をする輩は、わしは好かん。ヨーロッパのように、中高生ぐらいからビールなどの低アルコールの飲酒を許可して、徐々に酒の飲み方を教育するべきだと思っている。



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「ギャラクシー・オブ・テラー 恐怖の惑星」 萌えたい時に〔23〕
下積み時代のジェームズ・キャメロンが
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【原題】GALAXY OF TERROR
【公開年】1981年 【制作国】亜米利加 【時間】78分
【監督】ブルース・D・クラーク
【制作】ロジャー・コーマン メリー・アン・フィッシャー
【原作】ブルース・D・クラーク
【音楽】バリー・シュレイダー
【脚本】
【言語】イングランド語
【出演】エドワード・アルバート(カブレン) エリン・モラン(アルーマ) レイ・ウォルストン(コア) ロバート・イングランド(ランガー) シド・ヘイグ(クオド) ターフェ・オコンネル(デミア)
【成分】不気味 セクシー SF ホラー
【特徴】ロジャー・コーマン氏お得意のBC級映画。はっきり言って内容はつまらない。作品完成度は低く脚本や構成はこなれていない。
が、こうしたBC級映画には未来の巨匠が隠れている場合がある。本作の美術担当者にはなんと未来の巨匠監督ジェームズ・キャメロン氏が参加している。出演者には若きロバート・イングランド氏やシド・ヘイグ氏がいる。
これだけでも必見の価値があるかもしれない。
本作はSFホラーとしてではなく、金髪スレンダー巨乳美女が巨大蛆虫にレイプされる場面が有名で、コアなファンに支持されている。
またアメリカの一部映画ファンからは、この蛆虫場面が日本のAVに影響を与えたと誤解、確かに似たような場面が延々続くAVがあるが、それは日本の漫画アニメ業界が生み出したオリジナルだと晴雨堂は断定している。
【効能】低予算映画にもかかわらず凝ったセットにキャメロン監督の存在を感じる。
デミア役のターフェ・オコンネル氏に萌え。
【副作用】安直な物語展開に白ける。
下の【続きを読む】をクリックするとネタバレありの詳しいレビューが現れます。記事に直接アクセスした場合は、この行より下がネタばれになりますので注意してください。
そもそも大津の事件は「イジメ」か? 近頃の現象[八百九十]
大津市立中学2年の男子生徒が自殺した問題を巡り、滋賀県の嘉田由紀子知事に脅迫状を送ったとして、大津署は12日、愛知県武豊町平井、無職沢村佳幸容疑者(69)を脅迫容疑で逮捕した。(読売新聞)
【雑感】沢村佳幸容疑者を弁護する気は全くないが、もし彼がやったことが「脅迫容疑」になるのであれば、自殺した生徒を「イジメ」たとされる生徒たちはどうなるんだ?
立件できるかどうかは別にして、「脅迫」「恐喝」「暴行」「窃盗」「犯罪教唆」、数え上げればキリが無くなる。それを「イジメ」で括っていいのかどうか疑問だ。また自殺するよう追い詰めたとなれば、「殺人」容疑もかかる可能性がゼロで無くなる。
もちろん、イジメられた側の言い分を鵜呑みにするのも危険だ。ある教育評論家は語気を強めて「当人がイジメられたと感じた時点でイジメなんだ」と言っていたが、人間は誤解も逆恨みもするというおろかな動物である事を忘れている。
そんな事が罷り通れば、部活での猛特訓に耐え切れなくなった生徒が「これは指導にかこつけたイジメだ」と感じたらイジメになってしまう。
どうも人はステレオタイプに物事を安易に考えてしまうものだ。刑事事件で立件すべき事をイジメで括って問題を先送りにしたり、一方ではイジメられた側を力んで擁護するあまりにイジメかどうかの判定権限を一方的イジメられた側に与えようとする。
痴漢冤罪の構図と同じだ。痴漢を犯罪として扱わなかったために、多くの被害者が泣き寝入りをした。レイプにいたっては映画「ザ・レイプ」で見られるように被害者が多大な犠牲を払って立件しても軽犯罪の扱いで済まされる。その反省と反動から今度は被害者の言い分を鵜呑みにして冤罪が発生している。何度もいうが人間は誤解をする。悪意ある人は逆恨みをする。それは被害者側も同じである。
物事は公平公正に見なければならない。片方だけの視点で見ると、とんでもない。そういった訓練を小学生の頃から教育の現場で身に付けさせる事のほうが大事ではないか。
事実関係掌握能力は訓練しないと身につかない。



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「国民の生活が第一」党 近頃の現象[八百八十九]
HKT48 指原莉乃 近頃の現象[八百八十八]
早速HKTセンターに反発の声
AKB48からHKT48に移籍した指原莉乃さん(19)の「博多デビュー」公演が2012年7月5日に行われた。(J-CASTニュース)
【雑感】さしこへの悪評がチラホラある。以前から指原莉乃ちゃんを応援してきた私としては、ちっくと擁護しておくか。いや、擁護というより秋元康氏の抜け目ない販促を指摘しておこう。さしこをバッシングするなら秋元康氏の商魂を標的にするのが筋だ。
前にも言ったが、普通なら一定期間の謹慎が妥当、これを博多の姉妹グループ移籍。左遷か島流しともとれる人事異動、総選挙で次世代トップを狙える4位につけた全国区のアイドルを東京から博多へ、左遷場所にされてしまった博多、そこに必然的に銭になるドラマが生まれてしまう。
さしこにとっては一見するとペナルティーに見えるが、同時に更なる躍進への機会、誕生したばかりの中高生グループHKT48にとっては一躍全国区の注目を浴びる。
スキャンダルを逆手に取った攻勢だ。
AKB48では未だ夢のセンターをHKT48で獲得、というのが一部ファンの反発を買っている。が「左遷」が決まった段階でHKT48のセンターはさしこの指定席みたいなものにならざるを得ない。
極端な例え話をすれば、AKB48で松田聖子氏がJKファッションでバックにいたらどうなるのか? 主役は後ろで歌う松田聖子であり、大島優子氏のセンターもはもはや引き立て役だ。
総選挙で4位、「笑っていいとも」月曜レギュラーの全国区アイドルがHKT48のコンサートで後の脇で踊られたら、センターの立場が無い。
秋元康氏はなかなかのオルガナイザー(組織者)だ。しかし、AKBグループを構成するアイドルたちは幽霊などをよく目撃する霊感少女が多いらしい。大抵の場合、それは過度のストレスと睡眠不足が原因だから、彼女たちは些か気の毒だ。



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第1461回「あなたは寝相が良い?悪い?」 晴雨堂は独身時代に寝袋生活をつづけた結果、寝相が良い。。
こんにちは!トラックバックテーマ担当の新村です今日のテーマは「あなたは寝相が良い?悪い?」です!私はベッドで寝るとビシっと直立状態で寝てるみたいなんですが、どうやら和室で布団をひいてしきりなく、みんなでゴロっと寝るスタイルだとありえないところまで移動してたり、逆向きになってたりしますなので、よく寝相悪いねーっといわれます・・・。確かに小さい頃は、和室で寝てたので朝起きたら、寝た時と景色が違って焦っ...
FC2 トラックバックテーマ:「あなたは寝相が良い?悪い?」
【雑感】健康に良いのかどうかは判らないが、寝相は極めて良い。布団に敷いたシーツも乱れないし、就寝時に仰向けに寝床へ入ったままの状態で朝目が覚める。
子供の頃の私は寝相が悪かった。掛け布団はたいがい踏み脱いでいたし、敷布団もシーツが外れていたものだ。ベッドで寝たら、ほぼ必ず掛け布団はずり落ちていたし、私自身が落下することもあった。落下を防止するためにベッドを壁に接してレイアウトしたら、何故か壁とベッドの間に挟まれて目が覚めていた事もあった。
変ってきたのは20代後半頃からか。コレクションの書籍やビデオソフトが急増して布団を敷くスペースが無くなり、止むを得ず寝袋で寝るようになった。たたみ一畳にも満たない狭く細長いスペースで寝起きする習慣が固定化され、それは30代後半に連れ合いと所帯を持つまで続いた。
寝袋時代が10年以上も続いたせいなのか、寝相はすこぶる良くなった。だが、やはり寝袋というものは非日常の睡眠道具なのだろう。制約のある環境で睡眠をとるための非常道具だ。
結婚する少し前の頃だったか、連れ合いの実家に泊めてもらった時、10年ぶりの布団で寝させてもらったら実に快適で熟睡できた。寝袋時代は健康にあまり良いとはいえないと実感したものだ。
結婚を機にコレクションの大半は家賃6千円のトランクルームに預け、布団で寝るようにしている。



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小沢一郎、次の一手は? 近頃の現象[八百八十七]
民主党の小沢一郎元代表は2日夕、国会内で記者団に対し、「今後、新党の立ち上げも視野に入れながら、政権交代の原点に立ち返り、国民が選択できる政治を構築するために、本日、民主党を離党した」と述べた。(読売新聞)
【雑感】政治評論家が指摘するまでもなく、誰が見ても3無い状態である。
・票田基盤が無い。
大半のメンバーは当選回数1回で、しかも民主党に追い風が有った時でさえも小選挙区では当選できず比例区で議員の席を掴んだ。失礼ながら、郵政解散の小泉総選挙で棚から牡丹餅的に当選した幸運児杉村太蔵氏のような立場だ。かつて中枢幹部を引き連れて自民党を離党し新生党を結党した時とは事情が異なる。
近い将来かならず行われる衆院選では殆どが消えていくだろう。
・国民の支持が無い。
小沢一郎氏の声明や主張は言葉1つ1つ切り取ってみればナルホドなのだが、有権者は冷ややかだ。政治資金の問題でダーティーなイメージが強いし、もともと悪い意味も含んだ自民党の豪腕政治家だったので、かつて最大野党新進党を率いて国会で座り込みをやったときでも国民はイマイチ支持しなかった。
・連携相手が無い。
保守政党はこぞって小沢勢力とは距離を置いている。また小沢一郎氏の「反増税・反原発」は今や共産党の主張と同じなのだが、名誉ある孤立でもやっているかのような共産党から手を組むとは考えられないし、小沢一郎氏が共産党との連携となれば保守体質の「同志」たちは足がすくむだろう。
新党をつくれば、民主・自民に次いで第3勢力の大所帯となるが、近いうちに行われる衆院選までの話だ。今のままでは全く展望は無い。またこの時期の結党では政党助成金は無く、50人の勢力のまま助成金の審査がある来年1月まで維持できるとは思えない。
辻恵・階猛両氏が心変わり?して民主党に留まったのは、両者とも小選挙区で当選した議員であり、それなりに苦労して票田をつくってきたから、無理に展望も力も無い「新党」に参加する冒険をするよりは民主党に留まったほうが党の支援が期待できる。万が一当選できなくても、両氏とも弁護士なので食べていける。ちなみに私は辻氏の選挙区の有権者なので、辻氏のポスターやチラシはよく見かける。
さて小沢一郎氏の次の一手、私はもはや展開できる手は限られていると思う。このまま「反増税・反原発」のスローガンで新党をつくってもジリ貧になるのは目に見えている。それに共産党や社民党のマネを小沢一郎氏はともかくとして、追従した一年生保守議員たちにできるとは思えない。
それよりも、内実はともかくとして現時点では国会の第3勢力を誇っている力を有効利用する事を考えるしかない。今しかできない戦術だ。
私は内閣不信任案だと思う。共産や社民は同調するだろうし、自民や公明にとっては踏み絵の様なものになる。前回の衆院選で落選した自民党の大物・中堅の政治家は早く議員に返り咲きたいので衆院解散を痺れを切らせて待っているはず。
不信任に賛成しなかったら、いくら三党合意があるとはいえ、自民・公明は野田政権を支持したことになって後々の総選挙展開が面倒になる。野田政権打倒が論理矛盾になるのでやり難く、各々の地元が不信感を抱く。下手をすれば谷垣総裁の失脚にもなりかねない。
少なくとも、小沢一郎勢力50人の力を発揮できるのは今しかないし、今これといった攻撃をしなかったら、二度と攻撃の機会は無いだろう。



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