ミカエル晴雨堂の晴耕雨読な映画処方箋

晴雨堂ミカエルの飄々とした晴耕雨読な映画処方箋。 体調に見合った薬膳料理があるように、 料理に合う葡萄酒があるように、日常の節目に合った映画があります。映画の話題をきっかけに多彩な生活になれば幸いです。詳しいレビューは「続きを読む」をクリックしてください。

「アイアン・スカイ」 社会を冷笑したい時に〔39〕 

アイアン・スカイ」 
月面ナチスが地球侵略!

 


【原題】IRON SKY
【公開年】2012年  【制作国】芬蘭土 独逸 濠太剌利  【時間】93分  
【監督】ティモ・ヴオレンソラ
【原作】
【音楽】ライバッハ
【脚本】マイケル・カレスニコ ティモ・ヴオレンソラ
【言語】イングランド語 ドイツ語       
【出演】ユリア・ディーツェ(レナーテ・リヒター)  ゲッツ・オットー(クラウス・アドラー)  クリストファー・カービイ(ジェームズ・ワシントン)  ペータ・サージェント(ヴィヴィアン・ワグナー)  ステファニー・ポール(アメリカ合衆国大統領)  ティロ・プリュックナー(リヒター博士)  マイケル・カレン(-)  ウド・キア(ウォルフガング・コーツフライシュ総統)
      
【成分】笑える 楽しい スペクタクル 不思議 パニック セクシー かっこいい コミカル SF 宇宙戦争 ナチスドイツ 都市伝説
  
【特徴】ナチスドイツの残党が月に逃れて地球侵略の機会を覗っていた! そんな荒唐無稽な仰天設定の映画企画がヨーロッパで反響を呼び作品化されたドタバタB級映画である。

 ナチスの残党が月の裏側に巨大都市や巨大宇宙戦艦を建造していたトンデモ映像もさることながら、カルト的集団が月面都市という閉鎖された空間でガラパゴス的発展をしている様も興味深いが、主題はむしろ世界に強い影響を与えているアメリカ保守勢力をとことん茶化す風刺である。
 
 作中には随所に過去の世界的名作のパロディが織り込まれている。晴雨堂が映画館で笑ったのは、アメリカ大統領の選挙参謀が自分のオフィスで部下を叱責する様が「ヒトラー 最期の12日間」のパロディであった事。 
    
【効能】ヨーロッパ人が抱くアメリカの印象がよく判る。現代国際社会の滑稽さが学べる。
 
【副作用】ステレオタイプ的描写に当事者意識を持つ者は不快感。
 
下の【続きを読む】をクリックするとネタバレありの詳しいレビューが現れます。記事に直接アクセスした場合は、この行より下がネタばれになりますので注意してください。
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オクトパーフェスト天王寺  

収穫祭・大阪 オクトーバーフェスト 
2012 9/14~30 in天王寺公園に行ってきた!

 
SN3V09540001.jpg
 
【雑感】こないだの日曜日に行ってきた。個人的感想をいえば、9月の初めに行った梅田スカイビルのオクトパーフェストよりも充実しているように感じた。
 
おっと夜勤に備えて寝なきゃいかん。とりあえず「鋭意執筆中」 会期は次の日曜日まで。最終日はビールの人気銘柄は売り切れるおそれがあるから、明日行ったほうが良いだろう。


 
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「ブレインストーム」 カップルで癒されたい時に〔19〕 

ブレインストーム」 
ナタリー・ウッドの遺作。

 


【原題】BRAINSTORM
【公開年】1983年  【制作国】亜米利加  【時間】100分  
【監督】ダグラス・トランブル
【原作】
【音楽】ジェームズ・ホーナー
【脚本】ロバート・スティッツェル フィリップ・フランク・メッシーナ
【言語】イングランド語       
【出演】クリストファー・ウォーケン(マイケル・ブレイス)  ナタリー・ウッド(カレン・ブレイス)  ルイーズ・フレッチャー(リリアン・レイノルズ)  クリフ・ロバートソン(アレックス・ターソン)  ジョー・ドーシー(ハル・エイブラムソン)  ジョーダン・クリストファー(ゴーディ・フォーブス)  ドナルド・ホットン(ランダン・マークス)  アラン・ファッジ(ロバート・ジェンキンス)  ジェイソン・ライヴリー(クリス・ブレイス)  ダレル・ラーソン(-)  ビル・モーレイ(-)
      
【成分】不思議 不気味 恐怖 知的 切ない SF 特撮
 
【特徴】特撮の巨匠ダグラス・トランブル監督によるSF名作。
 体験した記憶や感覚をそのまま磁気テープに記録して他人の脳にもダイレクトに同じ体感を経験させる画期的装置をめぐる主人公と軍との闘いを描く。
 研究責任者が急死間際に自分の死の体験を記録する一種の臨死体験場面が評判になった。
 
 撮影中にヒロインを演じていたナタリー・ウッド氏が謎の死亡、撮影現場は警察の対応や脚本の書きかえ等で大混乱した。 
    
【効能】人間の負の可能性と正の可能性を考えさせられる。作中の臨死体験に畏怖を覚える。
 
【副作用】作中の臨死体験に恐怖を覚えトラウマになる。後半は撮影陣の止むを得ない事情で大味感が残る。
 
下の【続きを読む】をクリックするとネタバレありの詳しいレビューが現れます。

中国の反日デモは政権の弱体化兆候だ。 近頃の現象[八百九十七] 

中国反日デモ始まる 
上海・広州などで呼び掛け

 
 日本政府が沖縄県・尖閣諸島(中国名・釣魚島)を国有化したことに抗議する大規模な反日デモは16日午前、15日に続き北京の日本大使館前で始まった。16日は上海や広州(広東省)など中国各地で反日デモ開催が呼び掛けられており、拡大する見通しだ。15日のデモに触発され、暴徒化する恐れもあるが、公安当局は容認するとみられる。(時事通信)
 
【雑感】小学生時代の私は中国マニアだった。三国志や水滸伝が好きで、小学校高学年頃から高校生以上の人間が読む中国史の本を読み漁り、ラジオは短波放送の北京放送を毎日聞いていた。
 中学3年生の頃に赤い人民服で登場したYMOは我が意を得たりともいうべきストライクゾーンのミュージシャン、たちまちファンになった。
 高校時代は教育委員会が主催する高校生訪中団に採用され、親善使節として上海・南京・無錫・蘇州を訪問して現地の高校生と交歓した。
 今も中国には関心がある。が、もはや初恋のような憧憬は無い。

 さて、私が中国に憧憬を抱いた要素のひとつに、毛沢東の三大規律八項注意があった。紅軍としての心得の状みたいなもの。内容は以下の通りだ。

三大紀律
 一切行動聴指揮(一切、指揮に従って行動せよ)
 不拿群衆一針一線(民衆の物は針1本、糸1筋も盗るな)
 一切繳獲要帰公(獲得したものはすべて中央に提出せよ)
八項注意:
 説話和気(話し方は丁寧に)
 買売公平(売買はごまかしなく)
 借東西要還(借りたものは返せ)
 損壊東西要賠償(壊したものは弁償しろ)
 不打人罵人(人を罵るな)
 不損壊荘稼(民衆の家や畑を荒らすな)
 不調戯婦女(婦女をからかうな)
 不虐待俘虜(捕虜を虐待するな)


 どれも当たり前のことといえばそれまでだが、それまでの中国の軍隊には無い姿勢であり、他国の軍隊でもなかなかこれを完遂するのは難しい。毛沢東が三大規律八項注意をどれだけ厳格に課したのかは、チベット亡命政府関係者が「侵略者」である解放軍兵士を好意的に評価していたり、旧日本軍の捕虜が虐待を受けず厚遇された事で覗われる。捕虜となった日本兵の多くは懺悔し、旧日本軍の侵略行為を糾弾する証人として活動したり、熱心な護憲派市民として自民党政権と対立していく。(保守右翼から見れば洗脳か)

 清朝最後の皇帝溥儀を主人公に描いた中国のTVドラマ「末代皇帝」では、戦後共産党政権となった中国にソ連から送還され収容所に入れられるが、職員たちは日々の食事を溥儀たち戦犯に優先して与えて「更生」させようと努めている様が描かれていた。たぶん、日本兵捕虜も同様の生活だったのだろう。

 これら自制心の強い行為を当時の中国はやってのけた。人民中国伸び盛りの頃だ。ところが現代の中国は悪い意味で成金根性になって老いたような感じがする。急激な資本主義化で再び革命前夜のような社会矛盾が肥大化し、民衆の憤懣を抑えきれなくなってきたようだ。

 昔であれば、尖閣の問題は「一部の保守反動勢力がやったことで、多くの日本人民は尖閣に関心は無いか中国を支持している」と政府は説明するはずである。実際に護憲派の多くは尖閣の領有権はあまり主張しない。
 日中国交正常化の時でも「一部の軍国主義権力者によって侵略が行われた。日本人民も我々中国人民と同じくその被害者だ」という言い回しを使っていた。これら中国側の姿勢で多くの日本人は中国シンパになった。私もその1人かもしれない。
 日本から資本と技術を獲得する狙いがあったといえ、熱烈歓迎中日友好を行うのは強い抑制力がいるはずだ。ところが今やタガがはずれてしまったようだ。

 もはや日本を悪者にしないと政権を維持できないところまできてしまっているのではないか。インターネットを媒体にして発生したリビアをはじめ中東の政変には肝を冷やしているはずだ。人海戦術でネットに目を光らせてももはや物理的に抑え込むのは無理だろう。88年の天安門事件は主に大学生が行動を起こした程度だったが、それでも大きな騒動になった。今はネットで市民が簡単に大勢集まる。それを解放軍でいちいち弾圧はできない。
 パナソニックの工場が暴徒で操業停止になったが、安い人件費を求めて生産拠点を中国へ移した日本企業は多い。そして地域の雇用を支えてきた。それらを犠牲にしてでも日本を悪者にして怨嗟を政府には向けさせないようにしている。

 一見、経済発展で絶好調のようだが、内実は虫食い状態のようだな。いつ崩れるか判らん。
 

 
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[ 2012/09/17 02:04 ] 日誌・・近頃の現象 | TB(0) | CM(0)

少し早いがオクトパーフェストだ!(2) ビールは偉大な発酵食品だ[三十]  

日本各地で開かれるオクトパーフェスト
 
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晴雨堂イチオシのパウラナー醸造所のブース
 
【雑感】梅田の祭は終わったが、オクトパーフェストはこれから関西各地で催される。9月14日~9月30日まで同じ大阪の天王寺公園でも開催。その他神戸(神戸メリケンパーク・9月14日~9月23日)や京都(京都大学西部講堂 9月22日)でも開催される。

 大手百貨店まで足を運ばないと買えないビール、専門のドイツレストランでやっと瓶ビールにありつける銘柄、それがこの日は樽生をサーバーで専用グラスやジョッキで注がれる。もちろん私も日頃飲めないビールをたらふく飲む。

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シュパーテンのブースで売られていた限定醸造。
銘柄メモるの忘れた。


 さて、エルディンガーに閑古鳥を鳴かせたシュパーテンのブースへ行く。
 ドイツのディアンドル姿の看板美女が詰めていた。ディアンドルはドイツ南部の民族衣装で、バイエルンのビアホールで給仕をする女性の象徴みたいなもの。胸元が大きく開いて胸から腹にかけて紐で縛り上げる構造ゆえに、胸のボリュームアップと谷間を強調する。しかし、看板美女は引き締まったスレンダー体型であまり谷間は強調されておらず、似合っていないように見えた。
 ところが彼女が前屈みになったときに、たまたま偶然にも谷間の上部が目に入り不覚にもときめいてしまった。思わず彼女が薦める限定醸造のビールを嬉々として買ってしまった。味は何故か覚えていない。
 
Dirndl.jpg
因みにこれが本場のディアンドル姿の女性
ウィキペディアから参照



 会場内を散策していたらパウラーナーのブースが。
パウラーナーのビールを初めて飲んだのは90年代の後半、ビールサミットのイベントだった。あの時のビールらしからぬ爽やかな香りは印象に残っていた。
 ということで、さっそくブースの店員のイチオシ、ホワイトエールを注文。

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パウラーナーのブースで売られていたホワイトエール。
よく見るとマークが違う。


 ビアグラスのマークを見ると、これは日本の地ビール常陸野ネストではないか。しかしドイツのビールに劣らない芳香、かつての日本の地ビールは味は良いのだが芳香がイマイチなのが多かった。このホワイトエールは遜色ない。
 なるほど、どうりでエールだ。なにゆえドイツのビールなのにエール(イギリスやアイルランドの上面醗酵ビールをエールという)と呼ぶのか不思議だった。ドイツにもエールと同じビールがあるが、それはアルトと呼ばれている。
 どうやら、各ブースのテントに「エルディンガー」や「シュパーテン」などのドイツ醸造所の名前を前面に出しているが、醸造所が出しているブースではなく、それらを取り扱う日本の業者のブースか。

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 ホワイトエールは美味かったが、やはりパウラーナーのビールが飲みたい。ホワイトエールを飲み干した後、改めてパウラーナーのバァイスビアを注文。1634年創業の老舗醸造所である。


 朝の11時開場とともにビールを飲み続けていると、さすがに15時をまわる頃にはどんな味だったのか、何を飲んだのか、さっぱり覚えていない。
 微かにある記憶では、隣のテーブルにいた3人組の女性客と世間話をしていたような。何がきっかけで話が始まったのか記憶に無い。さらに、3人組の中で私の隣に位置するキャリアウーマン風の女性と何やら議論していたような覚えがあるのだが、何がテーマで議論になったのか覚えていない。ただ、アー言えばコー言う式に反論が執拗にとんできた。それから前に座っていた友人がしきりに3人組に「すみませんねぇ」と謝っていた様な気がする。

 実は家に帰る頃にはこの議論は完璧に忘れていた。翌朝、財布に入れたレシートの類を処分していたら見慣れない名刺が入っていて、最初は訳が判らなかった。
 若い頃、酒に酔って記憶が無いと言い訳する輩には「嘘こけ!」と執拗に執念深く追及した物だが、その自分が記憶欠落状態になるとは、歳をとるのはイヤだ。

SN3V0588.jpg
 
 さて、上記の写真は記憶が混濁する頃に撮影したものだが、これも撮影データーをチェックしたとき「なんじゃこりゃ」と思ったものだ。たぶん、ガンダムのアムロ・レイの姿をした人物を見かけたので撮ったのだと思う。


 
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少し早いがオクトパーフェストだ!(1) ビールは偉大な発酵食品だ[二十九] 

オクトーバーフェストin新梅田シティ2012に行ってきた!

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オクトパーフェストin新梅田シティ2012のアトラクション
楽団はアルプス周辺のヨーロッパ諸国で活躍中の
エーデルワイスカペレ
衣装で判るようにチロル地方の音楽がテーマだ。

 
【雑感】8月27日から9月9日まで、梅田スカイビル下の広場で盛大に催された。10年前、同じ場所でビールサミットで賑やかだった頃を思い出す。
 
 初めに言っておくが、梅田の祭は終わったが、オクトパーフェストはこれから関西各地で催される。9月14日~9月30日まで同じ大阪の天王寺公園でも開催。その他神戸(神戸メリケンパーク・9月14日~9月23日)や京都(京都大学西部講堂 9月22日)でも開催される。
 
 オクトパーフェストとは「10月祭」、秋にやるお祭りだ。その年の収穫を祝ってビールを飲みまくるドイツのお祭りだ。いつの頃からか、日本でも秋にビールのお祭りをやるようになった。
 しかし、まだ真夏のような残暑にオクトパーフェストをやっているとは知らなかった。飲み友達が先週末に教えてくれて、最終日に一緒に行く事になった。たぶん、前から知ってても私は最終日にしただろう。8月ではオクトパーフェストの気分になれない。まだ田圃の稲穂は青々と垂直に伸びてる時期に収穫祭だなんて。
 ビールサミットは10月の体育の日に行っていたので秋らしいのだが、残念ながら現在は活動展開が判らない。それに代わるように別団体が全国各地でオクトパーフェストを催すようになった。
 
SN3V0557
エンゲルのドゥンケル
 
 友人とは開催時間11時に現地で待ち合わせした。友人が早く着いてテーブルを押さえてくれていた。

 折角のドイツビールのお祭りだ。こんな機会はやはり滅多に飲めないビールを飲むに限る。なにしろサーバーで注いでくれる生ビールだ。
 さっそく百貨店でもお目にかかれないエンゲルのブースへ直行、日本ではあまり知られていないがドイツでは注目されている。ここではドゥンケルを注文。日本では黒いビールは一括して黒ビールで括られるが、ヨーロッパには様々な種類がある。ローストした大麦の香りが麦を飲んでいる実感を湧き起こす。
 因みに日本で有名な黒ビールはギネスだが、アイルランドの上面醗酵ビールでスタウトと称され、ローストの度合いも違う。
 
SN3V0561.jpg
 
 友人がビールのアテを買うてくれた。定番のソーセージだが、やはり真夏日のビールにはこれが一番合う。すきっ腹で飲むと酔いが早くまわって折角のビールの味が判らなくなるので、このソーセージはありがたい。
 
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 バァイツェンビール(小麦ビール)のファンなら御存知のエルディンガーのブースが、意外にも閑古鳥が鳴いていた。隣のスパーテンのブースがこのイベントのための限定醸造を出品しているとかで長蛇の列、そのあおりを喰った形に見えた。
 ちょうど、可愛い看板娘がカウンターの外にいたので「ここが閑古鳥とは珍しい」と声をかけた。ドイツビールの祭ならエルディンガーは大人気の醸造所なのに。彼女も定番の銘柄のみの出品だった事にハンデを感じているようだ。
 この日もエルディンガーのバァイツェンを注文した。この曲線美のグラスが艶かしくて気に入っている。友人が飲んでいたエンゲルのバァイツェンは香り控えめだったが、このバァイツェンはフルーティーな芳香が素晴らしい。
 テーブルに戻る際、看板娘は同僚男性とケストリッツァー(ゲーテ愛飲の黒ビール)の話題をしていたので、それが飲める梅田のドイツレストランバー「ローレライ」を教えてあげた。

(つづく) 
 

 
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「聯合艦隊司令長官 山本五十六 -太平洋戦争70年目の真実-」 社会問題を考えたい時に〔26〕 

聯合艦隊司令長官 山本五十六  
-太平洋戦争70年目の真実-」 
太平洋戦争開戦七十周年節目の映画

 


【原題】
【公開年】2011年  【制作国】日本国  【時間】141分  【監督】成島出
【原作】
【音楽】岩代太郎
【脚本】長谷川康夫 、飯田健三郎
【言語】日本語       
【出演】役所広司山本五十六)  玉木宏(真藤利一)  柄本明(米内光政)  柳葉敏郎(井上成美)  阿部寛(山口多聞)  吉田栄作(三宅義勇)  椎名桔平(黒島亀人)  益岡徹(草野嗣郎)  袴田吉彦(秋山裕作)  五十嵐隼士(牧野幸一)  河原健二(有馬慶二)  碓井将大(佐伯隆)  坂東三津五郎[10代目](堀悌吉)  原田美枝子(山本禮子)  瀬戸朝香(谷口志津)  田中麗奈(神崎芳江)  中原丈雄(南雲忠一)  中村育二(宇垣纏)  伊武雅刀(永野修身)  宮本信子(高橋嘉寿子)  香川照之(宗像景清)
      
【成分】悲しい スペクタクル 勇敢 知的 絶望的 切ない 第二次大戦 太平洋戦争 1940年代前半
 
【特徴】太平洋戦争開戦から70周年を記念?して制作された戦争大作。
 数少ない良識派の軍人として名高い山本五十六が主人公。彼を反戦派の平和主義者であるかのように描かれている。
 
 従来の戦争映画と違い、玉木宏氏扮する新聞記者を通じて当時のマスコミ状況を描写しているのは興味深い。 
    
【効能】戦争への楽観論と暴走する世論を垣間見ることができ社会の教訓となる。
 
【副作用】テーマの割りに大味感・小物感・未熟感があり、拍子抜けして不愉快になる。
 
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「1911」 アジア民族意識高揚作品〔4〕 

1911」 辛亥革命百周年記念作 
革命家ジャッキー・チェン

 


【原題】辛亥革命
【公開年】2011年  【制作国】中華人民共和国 中華人民共和国香港特別行政区  
【時間】122分
【総監督】成龍ジャッキー・チェン)  
【監督】張黎
【原作】
【音楽】 ティン・ウェイ
【脚本】王兴东 陈宝光
【言語】中国語 イングランド語       
【出演】成龍/ジャッキー・チェン(黄興)  李冰冰(徐宗漢)  趙文瑄(孫文)  陳冲(隆裕皇太后)  房祖名(張振武)  胡歌(林覚民)  宁静(秋瑾)
孙淳(袁世凱)  姜武(黎元洪)  余少群(汪兆銘)
      
【成分】泣ける 悲しい スペクタクル パニック 勇敢 知的 切ない かっこいい 辛亥革命 中国革命 20世紀初頭 中国 
 
【特徴】辛亥革命勃発から百周年を記念して、中国と香港の合作による歴史超大作。
 本作で総監督を務めるジャッキー・チェン氏は、カンフーアクションを殆ど封印して「マイケル・コリンズ」のリーアム・ニーソンばりの革命家を演じる。
 孫文を演じるのは「宋家の三姉妹」でも孫文を演じ酷似しているとの大評判だった趙文瑄氏、しかも革命の最前線で戦う黄興と違って欧米の資本家相手にロビー活動をする場面が多いので台詞の大半が英語という役柄だ。
 
 ジャッキー・チェン氏にとっても百本目を記念する作品との前評判も大きかったが、当の本人は実のところ何本目かは判らないとコメントしている。 
    
【効能】沸々と身体の底からエネルギーが沸き起こる。革命家ジャッキー・チェンの姿に感涙。
 
【副作用】話の筋が判りづらく登場人物も多過ぎて感情移入できない。退屈で睡眠効果あり。
 
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「三銃士/王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船」 カップルで愉快になろう〔10〕  

三銃士/王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船
スカッと冒険チャンバラ劇?

 

  
【原題】THE THREE MUSKETEERS
【公開年】2011年  【制作国】仏蘭西 亜米利加 英吉利 独逸  【時間】111分  
【監督】ポール・W・S・アンダーソン
【原作】アレクサンドル・デュマ
【音楽】ポール・ハスリンジャー
【脚本】 アレックス・リトヴァク アンドリュー・デイヴィス
【言語】イングランド語       
【出演】ローガン・ラーマン(ダルタニアン)  ミラ・ジョヴォヴィッチ(ミレディ)  オーランド・ブルーム(バッキンガム公爵)  クリストフ・ヴァルツ(リシュリュー枢機卿)  マシュー・マクファディン(アトス)  レイ・スティーヴンソン(ポルトス)  ルーク・エヴァンス(アラミス)  マッツ・ミケルセン(ロシュフォール隊長)  ガブリエラ・ワイルド(コンスタンス)  ジェームズ・コーデン(プランシェ)  ジュノー・テンプル(アンヌ王妃)  フレディ・フォックス(ルイ13世)
      
【成分】ファンタジー ゴージャス 勇敢 セクシー かっこいい コミカル 17世紀前半 フランス
 
【特徴】デュマの名作活劇の実写映画化。オーランド・ブルーム初の悪役としても評判になる。が、たしかに主人公に立ちふさがる敵役には違いないが、特に悪人には見えない。
 
 飛行船のCGが見もの。また、動きにくい17世紀貴婦人の衣装でアクションをするミラノ姿にも注目。 
    
【効能】子供の頃の空想がよみがえる。スカッと爽やかなチャンバラでストレス解消。ミラのアクションに萌え。
 
【副作用】特に凶悪な悪人は登場しないため、逆にダルタニアンが凶暴に見える。
 
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ダリオ・アルジェントの美学 晴雨堂の晴耕雨読な日常[百二十五] 

「ホラー・マニアックス5」 
ダリオ・アルジェントの美学

大阪十三シアターセブンにて開催。
 
フェノミナのジェニファ
DVDパッケージから
  
【雑感】イタリアホラーの巨匠ダリオ・アルジェント監督をテーマに大阪十三の繁華街にあるシアターセブンで9月1日に「フェノミナ」と「歓びの毒牙」が上映された。
 9月1日は映画の日、しかもアルジェント監督のデビュー作「歓びの毒牙」とお気に入り女優ジェニファ・コネリー氏初主演作「フェノミナ」が上映されるとあっては行かねばならない。映画レビュー友達と十三駅で待ち合わせして観に行った。
 
 シアターセブンはあの第七藝術劇場の下の階にある。運営しているのは会社ではなくNPO法人淀川文化創造館、客席数50くらいのこじんまりとした多目的ミニ映画館だ。郷里にこんな規模の映画館つくりたいものだ。よほどの仕掛けを設けないと、高知市内であっても難しい、ましてや私の山村では厳しい。
 
 さて、「フェノミナ」はノーカット完全版だそうだが、イマイチどこがカットから復活した場面なのか判らなかった。しかし当時14歳のジェニファの妖艶さと美しさは再確認できた。私は昔から眉毛が太くて長い黒髪の女性に惹かれるたち、それも改めて再確認。(別に再確認する事ではないが)
 なによりも、アルジェント監督のセンスが凄い。ジェニファは一応子役なのだが、普通の女の子なら身の毛がよだつ演技や体力演技をさせられている。虫を触ったり、射した点滴の針を腕から抜いたり、腐敗汁(昔みたメイキングビデオによれば、チョコレートソースにおがくずで作っている)につかったり、潜水で泳いだり。汚れる役なのに美しいのだ。ホラーを舞台に女性の美しさを際立たせる職人はやはりアルジェント監督だ。
 
 「歓びの毒牙」はアルジェント監督のデビュー作、これがクリアな映像で映画館鑑賞できるのは幸運である。この作品は実は初鑑賞なので楽しみだった。
 意外にもスタンダードな作り方だった。邦題から性的変質者が登場して、女性たちの乳ポロリなどを期待していたのだが、そんな場面は全く無い。土曜ワイド劇場の明智小五郎シリーズの方がまだエロくて猟奇的だろう。
 ただ、カメラワークには後の名作の片鱗を見ることができる。螺旋階段の効果的な演出、人が窓から落下場面は実際にカメラを落として撮影したりなど。

 上映が終わったらすぐ帰るつもりだったが、間髪をいれずにホラー映画関係の著名人である浅尾典彦氏と矢澤利弘氏の対談方式講座が始まった。特別講座「ダリオ・アルジェントの美学1」などと難しそうに構えて銘打っているが、我々が居酒屋でビールや焼酎を飲みながらの映画談義と変らないくだけたトークショー。
 撮影秘話やアルジェント監督の娘に会った話など、楽しく羨ましい世間話だった。できれば、観客も交えてのトークショーにしても良かったのではないかと一瞬思ったが、それをやると観客もマニア揃いだから時間内には終わらず終電に間に合わないだろう。
 
 帰りは難波の居酒屋で一杯ひっかけ終電に乗り込んだつもりだったが、自宅最寄の駅に行く電車は既に終わっていて、適当に寄り道しながら一晩かけて徒歩で帰った。
 

 
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