幻の卒原発政党 小沢一郎、いつも壊し病発症 近頃の現象[九百九]
共同声明で国民におわび
日本未来の党から名称変更した「生活の党」の森ゆうこ代表と、旧未来の代表だった嘉田由紀子滋賀県知事が28日、大津市で記者会見し、党分裂を正式発表した。嘉田氏は「衆院選で支持を寄せてくれた国民に申し訳なく、心よりおわびする」との共同声明を読み上げた。「卒原発」を掲げた嘉田新党は結党から1カ月で、党首を追い出す形で分裂した。直前の衆院選で得た民意を裏切る分裂は厳しい批判を浴びそうだ。(毎日新聞)
【雑感】たぶん、こうなる事を予想した人は数多かったのではないか。小沢一郎氏のいつものパターンがこうも露骨に出てしまうとは。
今回の総選挙、私は比例区には共産党、小選挙区には未来の党の候補者に票を投じた。安倍晋三氏の個人的キャラは好感を持っているが、選挙前から原発推進の自民党圧勝は確実視ゆえ、へそ曲がりの私は「官軍」に入れる気は無い。
何度もいうが、原発問題に関して自民党は伝統的にノー天気で財界の言いなりである。これは反原発派市民の間では有名な話だが、共産党の議員で京都大学工学部原子核工学科を出ている吉井英勝氏、第一次安倍内閣時代に福島事故を極めて正確に予見し対策について質問していたが、当時の安倍首相らは蔑ろにした。結局、安倍首相から一年交代の歴代首相らは全く対策を講じず昨年の3・11を迎えたのだ。
吉井英勝氏は私の地元出身議員でもあるので以前からチラシをもらっている。そんな事もあって当ブログで何度も「反原発派の予言が全て的中した」と指摘した。近い将来発生すると言われている関東大震災や東南海大地震は起こっていない時に、自民にブレーキをかける勢力はどうしても必要である。
だから私は政党には共産党、候補者には未来の党の人間に入れた。周囲の家族や友人たちは「また死票を入れて」と冷やかす。共産党はいつも自民に匹敵する数の候補者を繰り出すが殆ど惨敗、そして未来の党は選挙直前に誕生して政党組織としての実績が無く背後に小沢一郎氏がいることから「すぐ潰れる」「一年後には無くなってる」と言われ続けた。
私も判ってはいるが、今は原発推進勢力に入れるべきではないと思ったので、消去法で共産党と未来の党になってしまったのだ。もし東京に住んでいたら山本太郎氏に入れていただろう。
それにしてもトホホだな。いずれはそうなる事は判っていたが、嘉田よ!小沢よ!もう少し格好つけてくれよ!せめて来年の参院選までは世間を予想を裏切る鉄の「卒原発」組織を作ってくれてもらいたかった。
特に嘉田由紀子氏は政治家としての求心力激減は免れない。世間は小沢一郎氏に煽てられて切り捨てられた愚かな素人政治家のイメージで見てしまうだろうから。



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第1578回「次の日世界が滅亡するなら、一日何をする?」
こんにちは!FC2ブログトラックバックテーマ担当ほうじょうです。今日のテーマは「次の日世界が滅亡するなら、一日何をする?」です。今日はマヤ暦がどーのこーので世界が滅亡するかも!と一部で盛り上がっておりましたが、どうにか今のところまだ滅亡しないで済んでいるようです。年末年始に向けて、楽しみな予定をたくさん入れているのでこの調子で滅亡しないでいただきたいです。本当に良かったです!そういえば昔ノストラダ...
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世界は結局滅びなかった
マヤ暦「終末の日」は平穏
中米で栄えたマヤ文明の暦に基づき、「人類滅亡の日」などとうわさされた21日、世界各地では目立った災害や事件事故も起きないまま、無事に22日を迎えた。具体的根拠なくはやし立てられた「世界の終末」は、どうやら杞憂(きゆう)に終わったようだ。(時事通信)
【雑感】若い頃なら最期は面白おかしく派手に精力発散、乱交三昧して果てようと思ったが、今は保守的で地味でハリウッドが好みそうな形に収まっている。
家族一堂に会して最期が訪れるまでの時間を精一杯すごす。父や母や連れ合いや息子の姿を目に焼き付け、瞬間瞬間を大切にするだろう。
映画でいえば、「ノウイング」みたいだな。
いや、まてよ。息子にとっては直接の家族は私と連れ合いの二人だけだが、連れ合いは当然実家の父母とも一緒に過ごしたいだろうし、私の姉の夫にも父母がいる。義弟の連れ合いにも実家の家族がいる。不公平なく「家族」だけでも一堂に集めようとすると、大所帯になるし調整するに時間も手間もかかってしまう。公平さを追求すれば、際限なく召集人数が増えてしまうかもしれない。人数が増えれば予定や都合を合わすのが困難になる。
そんな事を考えてたら、やはり若い頃に妄想した乱交三昧、命のエナジーを最期に大発散して締めくくったほうが生物学的に適っているか。腹上死が男子の本懐だな。



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「有権者」という欺瞞、この単語が主権者の自覚を薄めさせる。 近頃の現象[九百八]
戦後最低の記録更新
総務省は17日、今回の衆院選(小選挙区)の投票率が59.32%となった、と発表した。戦後最低だった1996年の59.65%を下回った。(朝日新聞デジタル)
【雑感】選挙があるたびに思う事がある。
市井ではもっぱら「有権者」という言葉が用いられる。この単語自体の素の意味は「権利を有する者」の漢字語だ。では何の権利を有するのか? マスコミ等は選挙権のある者を「有権者」と呼んでいる。
そもそも選挙権とは何ぞや? 日本も含め世界各国の多くは間接民主制をとっている。人口が少ない古代ギリシアのポリスなら直接民主制も可能だが、人口が多くなってくると国民全員が直接参政する事は物理的に不可能、ゆえに多くの国民に代わって議員が参政する。その議員を国民が選挙によって選ぶことで、間接的に参政するのだ。
では参政するということは何を意味するのか? 国家の主権を行使することである。主権というのは対外的に独立した権威であり、国家を統治する権利であり、国家の最高意思決定をする事である。日本は一応独立国であり、国民は間接的に選挙によって国家を統治する権利を行使する。
また、国家の最高法規である憲法を改正するには、第九十六条において国会が発議し国民に提案して国民の承認を得るものと定められている。国民の同意なしに国会が勝手に憲法改正はできない、国会はあくまで発議提案をするのであって、承認の決断は国民がする、即ち国民が最高意思決定権を一応有しているのである。
さらに憲法の第一条にて明確に「天皇は、日本国の象徴であり日本国民統合の象徴であって、この地位は、主権の存する日本国民の総意に基く」と、国民が主権者である事が規定されている。
今さら小中学校の社会科に出てくる話を何故するのか? 「有権者」とは「国家主権者」の意味であることを強調したいからである。
ところが、マスコミをはじめ市井は徒に「有権者」という単語を用いる。このため、「有権者」の意味を「投票権を有する者」という軽くて小さな意味に取り違えてしまっている。単に投票権があるだけの話ではない、国民は「国家主権者」である。「有権者」ではなく「主権者」と呼ぶべきなのだ。
投票をしない、棄権するということは、「主権」を棄てる事である。竹島や尖閣諸島の「主権」と同じ単語である。その事を少しでも実感させるためにも、「有権者」などとライトな表現は使うべきではない。



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2012年の衆院選挙 近頃の現象[九百七]
人生初の円形脱毛症に…衆院選
東京8区から無所属で出馬した山本太郎氏(38)は、開票直後に、同選挙区の自民党・石原伸晃氏(55)に敗れ、あえなく落選となった。今月1日に政治団体「新党 今はひとり」を立ち上げ、脱原発などをマニフェストに掲げ選挙活動を続けたが、力及ばず。「あと1週間あったら勝てた」と毒づいた。さらに山本氏は「自民大勝」の状況にも危機感を示し、「このままでは極右化が進んでしまう。日本から脱出した方がいい」と話した。(スポーツ報知)
【雑感】山本太郎氏にお疲れ様。さすが保守系の「スポーツ報知」だ、「毒づいた」などと記事の表現に山本太郎氏への悪意を感じる。
いくら知名度があっても、国政選挙は一個人が挑戦するにはあまりにもハードルが高すぎる。この低調な投票率ではむしろ思った以上に得票数が伸びたと解釈したほうが良いだろう。この数字なら、平素は投票しない人も山本太郎氏に加勢するため投票所へ行ったはずだ。それを基盤に「新党 今はひとり」を個人商店から組織へと発展させ次の選挙へ挑戦するべきだが、組織の無い個人の大概は気力と財力が尽きて諦める。
不正選挙が行われたとの噂がネット上であるが、私が投票所で見た感触では投票率が示すとおり低調で冷めた雰囲気、そんな状況では浮動票は動かず、組織力と財力と票田を抱えている政党が有利になる。おまけに野田総理は民主党支持団体の労組連合の態度を硬化させる政策を打ってしまった。
また嘉田知事の未来の党も、卒原発を打ち出してくれたが急ごしらえの政党で小沢一郎氏のダーティーなイメージがいまひとつ信用性が無かった。
自民党が勝つのは下馬評どおり、そこへ民主党に天誅とばかりに自民へ入れた人も大勢いるだろうから、私は議席100は無理と思っていた。野田総理が選挙前に言った「筋肉質の勢力」は見通し甘すぎる印象を抱いた。筋肉質どころか骨と皮になる。
だが、50台にまで落ち込むのは予想外だった。維新に辛うじて議席を上回ったものの、野党第一党の地位すら危なかった。この数字では野党としてイニシアチブを握るのも難しい。
来年の参議院選挙で完全に向こう10年間の日本の方向が決まるかもしれない。参議院で自民党が大勝しないまでもそこそこ勝てたら、いよいよ安倍総裁は絶対多数の議席を保持しているうちに憲法改正へ着手するはずだ。
改正の内容にあたっては公明党の存在がカギとなるが、安倍氏の極右化にブレーキをかける力は無いだろう。なんとか基本的人権や出版表現の自由あたりで踏ん張ってもらいたいものだが。公明党の支持母体創価学会は反戦志向で徴兵制は反対のはずだが、いまはどうだろうか?



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意表を突くニュース 近頃の現象[九百六]
美代子容疑者自殺
兵庫県尼崎市の連続変死事件の中心人物とされる角田(すみだ)美代子容疑者(64)の突然の自殺は、犠牲者の遺族や知人らに大きな衝撃を与えた。事件の核心を語らないまま自ら命を絶ったことに対して、「本当のことを話してほしかった」「これで事件の真相は永遠に闇に葬られた」などと落胆する声も上がった。(毎日新聞)
北朝鮮が「ミサイル」発射、
国連安保理は13日に議論
北朝鮮は12日午前、「人工衛星」と称するミサイルを発射した。日本政府によると、ミサイルは北朝鮮西岸から1発、南方向に発射。3つに分かれ、いずれも予告区域内の洋上に落下したとみられる。(ロイター)
【雑感】夜勤から帰宅し風呂に入っていたら、連れ合いが素っ頓狂な叫び声をあげた。風呂から上がって何事かと声をかけたら「尼崎の角田が自殺したって」という。私も驚く。
報道される限りの角田美代子容疑者がやっていたと思われる悪行の数々を思えば、とても自殺するようなタイプには見えなかった。鉄面皮にも容疑を否認し続け、控訴・上告・再審請求を繰り返し、拘置所か刑務所で天寿を全うするだろうと思っていた。死刑は免れるのではと。
私の予想は若干当たっていた。たしかに死刑にはならなかった。牢の中で一生を終えたのも当たった。しかし自殺とは。卑怯にも黄泉の国へ逃げたか。遺族たちの気持ちは絶望に近いやりきれなさだろう。真相を明らかにして極刑に服してほしいと思っている人間は数多いだろうから。
それにしても何故だろう? 私も警察の取調べを受けたことがある。任意で被害者側の立場だったので恫喝の類は無かったが、それでも独特の威圧感がある。角田美代子容疑者は、普段は他人様に対して威圧し長時間の精神的肉体的拷問を加えてきた人間だったらしいが、一転して自分が長時間の取調べを受ける立場に耐えられなかったのか? 角田美代子容疑者がやっていたいつもの手口と警察の取調べ方法は、基本的に同じだからだ。
今日一日、ワイドショーや報道番組は尼崎の美代子ちゃん一色だろうな、と思っていたら、北朝鮮から「人工衛星」発射の速報がテレビ画面にあらわれた。
たちまち角田美代子容疑者のニュースは北の「ミサイル」でかき消され、テレビは延々北朝鮮のロケット発射台や金正恩氏の顔ばかりになった。



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第1565回「『マイ○○』と言えば?」
こんにちは!トラックバックテーマ担当の木村です。今日のテーマは「『マイ○○』と言えば?」です。巷でエコが叫ばれ始めてから「マイバッグ」なんてのが一般的になりましたが、今日は「マイ○○」がテーマです「マイ○○」と言えば何が思い浮かびますか?マイバッグはそうでもないかもしれませんが、たいていは結構大事にしているものかと思いますマイダーツ、マイキュー、、、マイ箸?(笑)私が一番に思い浮かぶのはマイダーツ...
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【雑感】私が言う「マイ○○」といえば、当然ビールジョッキだ。

愛用のドイツ製陶器ジョッキ。隣の緑色の瓶はハートランド。
しかも、100均で売っているような安っぽいガラスのジョッキではない。ドイツ製の陶器のビールジョッキだ。上記掲載の写真は自宅で晩酌時に撮影、ハートランドをマイジョッキに注いでいる。
ハートランドはヱビスと並んで以前から麦芽100%ビールを売りにしているビールで、サントリーのプレミアムモルツやサッポロのヱビス・ザ・ホップが登場するまでは、日本の大量生産ビールの中では最もホップの芳香が爽やかなビールだったと思っている。
以前は極めて限定販売だったが、最近ではしばしば近くの酒屋やスーパーでも見かけるようになった。しかし同じく希少価値があったヱビスがコンビニや自販機でもポピュラーな銘柄になったのに対し、ハートランドは今でも缶ビールは出さず、瓶ビールや樽󠄀生にこだわり自販機では売らないというマニアックな姿勢を崩していない。
このハートランド、日本のビールでは珍しく瓶がハイネケンのように緑色でお洒落ということでワイルドにラッパ飲みする人がいるが、私はやはりジョッキに注いでのみたい。ドイツ製陶器ジョッキに注ぐと、雰囲気もグッと本場風味になる。味覚というものは舌だけではなく五感が影響するものだ。インスタント味噌汁でもカップで食べるより椀に入れたほうが良い。

ジョッキのロゴはアンデックス修道院。修道院自体も由緒ある宗教施設で美術的価値が高くミュンヘン観光のスポットになっているが、麦酒党にとっては著名な修道院ビールのパラダイスである。

ドイツのジョッキやビアグラスには、このように容量をあらわすラインが記されている。私のジョッキは500㏄入り中瓶一本分だ。
ビールを注ぐときは、中身はこのラインまで注ぎ、ラインから上は泡で満たす目安である。



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「平清盛」(7) TVドラマ評[五十三]
【雑感】物語も終盤に近づき、やっとエンジンがかかってきた感がする。
さすが演技力に定評のある松ケン、晩年の清盛を憎々しく生臭く演じている。
これまでの清盛はわざとらしいくらい善良で真人間すぎたので、脇役の方が印象に残っていた。異母弟頼盛や嫡男重盛、源義朝や頼朝など。これらのサイドストーリーのほうが劇的だった。そのため入道になってからも貫禄を感じることができずにいたのだ。
ところが、鹿ケ谷の陰謀あたりから清盛らしくなってきた。西光の罵倒を最初は苦笑いしながら聞いていたが、やがて目をむいて突進しボコボコに殴る蹴る。以前のわざとらしいボンボン清盛や大人ぶった公卿時代では考えられない凶暴さ。清盛はこうでなくては落ち着かない。
クーデターで後白河法皇を幽閉してからの清盛はやりたい放題、本作の設定では専制的な白河院が白拍子に生ませた子供というので、次第に白河院臭く、いや白河院より泥臭い権力者になっていくのは小気味よい。また衣装が赤の法衣から、かつて白河院が着ていた金の法衣に変わっていくところが、平家の堕落と変質と終わりの始まりを象徴して良き演出。
そして今回、幽閉時代の蒼白貴公子から自信を取り戻した白面の若武者へ成長した勢いのある頼朝に対比して、年老いて反射神経や自制心が衰え、西光と同じように敗軍の将の惟盛をボコボコニし、譜代の家臣忠清を手討ちにしようと愛用の中国剣を抜いたらバランス崩して倒れこみ、剣をよく見たら錆びてボロボロになっていた。忠清の注進通りいつの間にか武士ではなく公卿に成り下がっていた、という演出は気に入っている。
ついでに富士川の合戦で、軍の士気を立て直すために惟盛は忠清の反対を押し切って将兵らに現地の遊女を陣中に手配する苦肉の策をとる。この遊女たち、やせ細っていて全身にグレーがかった白粉をまだらに塗りお歯黒をつけている、これが退廃的で不潔的エロスを湛えているのがNHKらしくなく、また平安時代的でグッドだった。
また、近頃は登場しないが、清盛の義弟時忠が支配する平家親衛隊の禿(かむろ)、赤い狩衣に赤い羽根の胴衣のおかっぱ頭。みな少年たちだが一瞬AKBに見えた。これは面白かった。
惜しむらくは、兎丸のキャラが気に入っていたので、壇ノ浦まで生き残って、逃げ回る宗盛を叱り飛ばしてほしかったのだが、息子の小兎丸に期待する。



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近頃の脱原発論議について私の姿勢。 近頃の現象[九百五]
人に希望を与えることがある。
逆にどんな素晴らしい
主義主張宗教哲学でも
大量虐殺の口実になる。
【雑感】私の脱原発についての考え方が中途半端だとか、日和見傍観主義などと批判をいただいた。間違ってはいないが甚だ不正確だ。
私は当ブログにおいても常々「100%の駄作も100%の名作も無い」と述べてきた。これはどんな駄作でも良い部分、あるいはそれを支持する人が必ずいる。逆にどんな名作でも必ず支持できない人が存在する。
レビューや採点にしても、必ず良い所と嫌な所双方を指摘している。一部のレビュアーのように己の主観で気に入らない所があれば作品そのものを1行で斬って捨てるような真似はやっていない。
これのモノの見方は、子供の頃から抱いていた考え方「100%の正義も100%の悪行も無い」に由来する。もっと具体的にいえば、どんなにつまらない占いの類でも人に希望を与えることがある。逆にどんなに素晴らしい主義主張宗教哲学でも大量虐殺の口実になる。
私はこの考え方で生きてきたし、これからも生きるつもりだ。
原発推進派は福島での人災をみれば判るように政財界トップたちはお粗末な体たらく、放射能に対するリスクにはノー天気である。また、電力会社は原発停止を理由に電気代値上げを主張しているが、そもそも原発にかかるコストを正直に電気代に乗せれば今の低価格は断じて維持できない事は明らかになっている。国策で無理やり安い電気にしているだけだが、この期に及んでまだまやかしを言う。
一方の脱原発側は経済を軽視する。それ以前に、市民運動関係者というのは資本主義や営利に敵意を抱くあまり利害の連鎖を甘く見る人があまりにも多すぎる。電力はどうしても減少するので、特に都市生活者たちの困窮は避けられない。社会不安に突入するがその覚悟を持てている人は何人いるだろうか? 今のところ、巨大産業を抱えている国が脱原発に成功した例は無い。イタリアは国内的には脱原発だが、原発大国フランスから電気を買っているのだ。脱原発方針に踏み切ったドイツの今後が注目される。
以上の事を述べたら、ある人は「ニュージーランドは成功している」と反論もどきを吐く。馬鹿もたいがいにせい。ニュージーランドと日本とでは人口も産業規模も天と地ほども離れているではないか。必要とする電力があまりにも違いすぎるので話にならん。
山本太郎氏は豊かな売れっ子俳優の地位を捨てて運動に奔走しているので相応の覚悟がある上での行動、人間的には信用できる。しかしデモに集まっている方々のどれくらいが先のリスクを考え覚悟しているのだろうか? 彼ら彼女らの話を聞いていたら、後でこんなはずではなかったと思う人は大勢でてくると思う。
私にとっては、推進側も脱原発側も理があり、一定の信用できない部分がある。今は推進勢力が優勢なので、脱原発を支持するだけだ。
こんな中途半端な私でも、今ほど盛り上がっていない時期にデモに参加したし、参加するだけでなく運動を立ち上げたこともある。運動の現場から離れた後でも、息子が生まれるまではエアコン無しの生活を続け、募金やホームレス支援も継続している。
私のようないい加減なチンピラで低所得者もこの程度は大昔から続けているのだ。ならば私より志の高いはずの方々は、もっと気合を入れる必要がある。ミカエルを批判する前に、「ミカエルでさえもやってる。それに比べて私は・・、キャー!恥ずかしい!」と思わねばならんのだ!



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山本太郎(8) 近頃の現象[九百四]
俳優の山本太郎が1日、衆院選に出馬することをツイッターで発表した。どこの党からの出馬になるかは明言しなかったものの、自由報道協会オフィシャルサイトには1日の予定として「山本太郎氏(新党結成)記者会見」との記載があり、新党を結成するものとみられる。(シネマトゥデイ)
【雑感】ツイッター上ではけっこう反響しているようだが、従来のマスコミはイマイチ反応が大きくない。どちらかといえば、泡沫候補に近い扱いのように見える。
山本太郎側も脱原発運動に焦りを関しているのだろうか? 選挙というのは銭がかかる。市議選くらいなら有志のカンパと炊き出しなどでなんとかなるが、国政となるといきなり株式会社を起業するような資金と労力が必要となる。選挙運動に参加したことの無い人間にはピンとこないだろうし、無責任に「銭のかからない政治」などと軽々しく言うだろうが。
どんなに節約しても、少なく見積もって1千万円はかかる。これはかなり幻想的な数字で、本気で選対を組んだらこれでも少なすぎるふざけた額なのだ。これが現行の選挙制度で戦う上での必要経費である。
庶民感覚では個人で出馬なんて考えられない。それだけの資金があれば、何か他の仕事に使うなり、老後の生活費のため貯蓄にとっておきたいと思うだろう。
市民運動の世界でも、1千万以上の資金があったらやはり団体運営の維持費に充てたほうがどれだけ楽か。ましてや山本太郎氏はかつての売れっ子俳優から遠ざかりつつあるので収入が激減、経済状況を考えたら出馬はむしろ自分の首を絞めることになる。
マスコミ各社は嘉田知事の「未来」から出馬と報道し山本太郎氏は否定しているようだが、マスコミの反応は以上の理由で当然だろう。国政選挙は個人が参加できる世界ではない。余程の売れっ子アイドルでもない限り、個人で闘っても当選はできない。かつて緑の党をつくろうとした中村敦夫氏も苦戦した。
奇跡的に当選しても、独りで国会を相手には多勢に無勢で何もできない。どの道、いずれかの会派か政党に入らざるを得ない。
山本太郎氏の現在の主張は社民党に近いが社民党が新たな候補者を擁立できる力はあるかどうか、共産党は資金力はあるが外様の山本太郎氏を受け入れるとは思えない。世間は社民と共産は同じ左翼と見ているが、アジア外交の点では自民と民主以上に隔たっている。山本太郎氏の引き受け先として100名以上の候補者を擁立することを発表した嘉田知事の卒原発「未来」が浮上するのは至極当然である。
こんな状態を考えると、出馬はデメリットが大きい。それでも出馬を考えているということは、運動の停滞に焦りを感じているとしか思えない。
反原発運動は私が顔を出していた頃に比べると勢力は桁違いに大きくなり、それなりの人数を国会付近に集まるようになった。少し前までは組織的動員も必要だったが、今は運動経験の無い市井の方々もネットを通じてデモの情報を知り参加するようになった。
だが政府や国会があの有り様では、いくら外から突いても「暖簾に腕おし」「糠に釘」と思ってしまう。国会の中に入って闘わなければと思うのは人情だ。圧倒的多数の政治勢力だった体制権力の塊り自民党の党是である憲法改正でさえも、視野に捉えるようになるまで半世紀以上かかっているのだ。ましてや、反体制側が勝利するのは1000回戦って1勝して御の字と気長に構えなければならないが、分裂・内ゲバ・共食いになって退潮する。
自分が国会に入って議員として活動することで運動の安定化と士気の維持を計りたいという気持ちもあるかもしれない。
一有権者としては、原発推進が勢いを取り戻しているのでバランスをとるために脱原発側に票を入れる。東電や経団連の態度を見ればあまり反省しているようには見えない。反省の無い態度に改善は無い。改善が無ければ同じ失敗をおかす。次の失敗は日本が滅びるときだ。いまの原発推進に大勝させてはならない。



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「アポロ18」 孤独を楽しむ時に〔53〕
米国で評判の都市伝説を映画化!
【原題】APOLLO 18
【公開年】2011年 【制作国】亜米利加 加奈陀 【時間】87分
【監督】 ゴンサーロ・ロペス=ガイェゴ
【原作】
【音楽】
【脚本】ブライアン・ミラー
【言語】イングランド語 一部ロシア語
【出演】ウォーレン・クリスティー(ベン・アンダーソン飛行士) ロイド・オーウェン(ネイト・ウォーカー船長) ライアン・ロビンズ(ジョン・グレイ飛行士)
【成分】不思議 パニック 不気味 恐怖 絶望的 アポロ計画 都市伝説 1970年代前半 月面
【特徴】中止になったはずのアポロ18号は、実は秘密裏に月探査に行き遭難した? この都市伝説をフェイク・ドキュメントとして映像化された。
【効能】熱帯夜に環境ビデオとして流すと涼がとれる。
【副作用】ありきたりなオチで退屈。不自然で強引な展開に興醒め。
下の【続きを読む】をクリックするとネタバレありの詳しいレビューが現れます。記事に直接アクセスした場合は、この行より下がネタばれになりますので注意してください。
第1563回「私の防寒はこれ!」
こんにちは!FC2ブログトラックバックテーマ担当藤本です今日のテーマは「私の防寒はこれ!」です。最近とっても寒くなってきましたね!皆さん風邪にご注意です!あたたかい格好を心がけましょうねさて、そんな寒い冬の中み��...
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【雑感】私はこれといって防寒対策はやっていない。中学生の頃までは、学生ズボンの下に学校指定のジャージをパッチ代わりに履いていたものだが、高校生時代からあまり厚着をしなくなった。
チャリンコ日本一周をやった20歳代の頃は氷点下の野営をすることもあってさすがに登山用の厚手ストッキングを履き、寝袋はダクロン繊維の厳冬期用のを使い、足の甲に百円カイロをつけて眠ったが、あくまで非日常生活である。
平素は全くといってよいほどで、周囲に合わせた冬の姿で地下鉄などに乗れば汗がダラダラ出る。
現在は職場まで片道10キロの道のりをチャリンコで通勤するため、よほど寒い時期でもない限りは半袖アンダーシャツにポロシャツにジャケットの薄着。1月2月の最も寒くなる時期を除けば、汗だくで会社の門をくぐる。
冬の格好はポケットが多い。カメラや手帳など外出時に持っていくものが多いのでポケットが多くなる冬は大好きなのだが、いかんせん暑くなってしまう。背広で外出するためにトラディショナルなオーバーコートを持っているのだが、着る機会は年に数回あるかないかだ。足が蒸れるので家にいるときは真冬でも靴下を履かない。
冷え性気味の連れ合いは「無駄に熱を発散している」と嫌味を言う。
というわけでテーマの趣旨から外れるが、私の防寒対策はこれだ。

寒い冬は熱い風呂に入ってから、熱々の鍋を囲んで晩御飯。鍋なら普段不足がちの野菜も各種大量に食べれたりする。鍋のおかげで部屋の温度も湿度もあがる。しかもつくるのは簡単。家族全員参加の調理なので団欒や忘年会にもってこい、心に温かさを呼び込む料理法でもある。
掲載の写真は、こないだ作った豆腐チゲ。以前はよくチゲを作ったが、近頃は連れ合いの好みが優先して和式鍋が多い。こないだのチゲはまっこと久しぶりだ。



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