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ミカエル晴雨堂の晴耕雨読な映画処方箋

晴雨堂ミカエルの飄々とした晴耕雨読な映画処方箋。 体調に見合った薬膳料理があるように、 料理に合う葡萄酒があるように、日常の節目に合った映画があります。映画の話題をきっかけに多彩な生活になれば幸いです。詳しいレビューは「続きを読む」をクリックしてください。

浅田真央の去就。 フィギュアスケート[九十四]

去就未定の真央「少し休養が必要」 
世界フィギュア一夜明け会見


 フィギュアスケート世界選手権の女子シングルで優勝した浅田真央(中京大)が一夜明けた30日、当地で会見を行った。注目の去就については「今はもうやり切って、次の目標が何かと言われるとまだない。普通にやろうと思えばできると思うんですけど、自分としては少し休養が必要じゃないかと思います」と話し、すぐに結論を出さずに自分の気持ちと向き合う考えだ。(スポーツナビ)

【雑感】先日の世界選手権の女子シングル表彰台はトップの新旧交代を象徴する絵になるかもしれない。

 表彰台トップには浅田真央選手、向かって右隣にカロリーナ・コストナー選手、この10年近く世界のフィギュア界を引っ張ってきた選手の中にロシアの新鋭弱冠15歳のユリアリプニツカヤ選手が向かって左側の2位の台に立つ。
 コストナー選手はどうも今季限りで引退しそうだし、真央ちゃんも引退を視野に入れている。その中でリプニツカヤ選手は奇しくも真央ちゃんが16歳で世界選手権初出場で銀メダルを取ったのと同じように世界選手権デビューを果たした。


 この表彰台で金メダルを首にかけ笑顔で観客席を眺める真央ちゃんの一段下の横で、まるで虎視眈々といった目つきで真央ちゃんの金メダルを見つめるユリアちゃんの顔がグッドだ。ところが「楽屋裏」でトップ3が他愛ない世間話をしている時のユリアちゃんのもじもじ顔がまた可愛い。
 いつまで日本に滞在するのか? どこに泊まるのか? といった話を英語で語り合う真央ちゃんとコストナー選手、まるで旧知の戦友と久しぶりの再会を楽しんでいるような雰囲気、その隣でやや緊張しているユリアちゃん。すでにマスコミには歯に着せぬ物言いでツンデレキャラが確立している場慣れした選手なのに今更カマトトぶりっ子でもあるまい、競技を離れたらコストナー選手と真央ちゃんはユリアちゃんにとって憧れの選手である事は嘘ではなさそうだ。(余談1)

 アメリカではアシュリー・ワグナー選手のようにどちらかといえばスレンダーながら筋骨逞しさのあるアスリート体型の選手が多いのに対し、ロシアでは完全に浅田真央選手の「美」を手本にしているようだ。
 ソチ五輪金メダルのアデリナソトニコワ選手に至ってはファンであるだけでなく、真央ちゃんがタラソワ門下に入ったときは同じ門下生として真央ちゃんのトリプルアクセルを幼い目で間近に観てきた。

 結局、何が言いたいのかとの問いが聞こえてきそうだ。つまり、真央ちゃんはロシアの女子フィギュア界にけっこう強い影響力がある。
 金姸兒選手は審判団やフィギュア業界の評価は高いが母国の度を過ぎた応援団でかえって足を引っ張られているのに対し、真央ちゃんの場合は概ね評判が良い。このまま引退してしまうよりは、さらなる影響力確保のために現役を続けるのも手かもしれない。特にロシアはアメリカやヨーロッパ諸国と並んで世界のフィギュア業界の顔役的存在、そのロシアに影響力を残しておくのは今後のフィギュア業界を考えるうえで重要かもしれないのだ。
 今年は2年に一度のルール改定時期でもある。この事を考えると、いま引退するのは勿体ない。

 もちろん、10年近く世界のトップを争う世界で居続けるのは尋常ではない負担がある。辞め時はやはり今だし、いま辞めなかったら次の韓国平昌五輪を視野に入れざるを得ない環境に追い込まれてしまうのは必定だ。

(余談1)噂通り、今大会のラストの大団円でもユリアちゃんは真っ先に羽生結弦選手のもとへ滑走した。少なくとも羽生選手に「好感」を持っているようだ。

チェ・ゲバラのファンというのが好感度アップ。


 
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第1824回「あなたがしている防犯を教えて!」

こんにちは!FC2ブログトラックバックテーマ担当平田です今日のテーマは「あなたがしている防犯を教えて!」です。3月1日~5月31日までは春の防犯運動期間です!暖かくなってくると残念な事に事件が多くなってきますよねみなさん十分気を付けてください...と言っても、「気を付ける」って何をすればいいの?って思います私は外を歩くときに、頻繁に後ろを振り返ることぐらいしかしてないです自宅の防犯なんて鍵をかける...
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【雑感】防犯のため、ネット上では答えられんな、平田氏。


 
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浅田真央、3度目の世界女王! フィギュアスケート[九十三]

<世界フィギュア>浅田真央が3度目の女王 
自己最高を更新


 フィギュアスケートの世界選手権第4日は29日、さいたま市のさいたまスーパーアリーナで行われた。女子は、ソチ冬季五輪6位で、27日のショートプログラム(SP)は世界歴代最高得点で首位に立った浅田真央(中京大)が、この日もトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)をほぼ完璧に決めるなど伸び伸びとした演技で、フリー138.03点、合計では自己最高を大きく更新する216.69点で金メダルに輝いた。浅田の世界選手権制覇は2010年の伊トリノ大会以来3度目で、日本人では最多となった。(毎日新聞)

【雑感】レベルの高い戦いだ。本大会で現役最後となる鈴木明子選手は193点で6位、以前の大会なら優勝してもおかしくない高得点なのだが、今や女子フィギュアも優勝を狙うなら、いや表彰台に登るのなら200点超えが必要な時代となった。そんなレベルに押し上げたのが金姸兒選手と浅田真央選手だ。

 以前の真央ちゃんはショートプログラムでミスをして出遅れ、フリーのジャンプ技で挽回して優勝するパターンが多かったが、ショートもフリーも目立ったミス無く演技すれば今回のような驚異的な高得点を取れる。
 おそらく韓国メディアは日本開催の大会である事を指摘して、「真央に甘い採点」とか「ホームでは強い真央」といったチクチクする記事を書くだろう。これは日本のアンチ金姸兒ファンも同じだ。

 しかし私は逆にホームだからこそのやりにくさがあるのではないかと思っている。羽生結弦選手への「愛してる!」声援が物議を醸しているように、サポーターの「熱心な応援」がかえって選手のリズムを狂わせているのではないかとの批判が起こっているのだ。
 これは以前から私も思っていた事である。かつてモントリオール五輪で満点を連発したルーマニアのナディア・コマネチ選手も次のモスクワ五輪では精彩を欠いた。旧ソ連の露骨な依怙贔屓採点の影響もあるが、ナディアへの苛烈な応援が妙に鬱陶しく思ったものだ。当時のナディアは現在の金姸兒選手と同じく母国で熱烈に期待されている上に世界中にマニアがいた。床運動の時なんか、観客の下手な手拍子で調子狂わされなければいいのだが、と中継を観ながら心配した。
 これは私の取り越し苦労の勘繰りではなさそうだ。なぜなら、後にテニスのクルム伊達公子選手が観客の「熱心すぎる応援」に苦言を呈しているからだ。ミスをした時に競技場全体に響き渡る落胆の大音声が選手の心に不吉な影響を与える。
 金姸兒選手も母国の度を過ぎた声援から避けるために練習拠点を海外に移し、韓国フィギュア界の意向に逆らう形で自費でカナダのブライアン・オーサ氏に師事したのではないかと思っている。

 ところで、男子女子両方の頂点に日本人選手が立った訳だが、男子フィギュアはともかく、女子フィギュアの勢力図で欧米系の「美」の巻き返しが起こってきている。真央ちゃん姸兒ちゃんの活躍で長い黒髪をお団子にした東アジア勢の選手が最終滑走グループを占める状態になっていたが、ここにきてグレイシー・ゴールド選手のような金髪で白い肌の欧米人の姿が目立つようになった。
 村上佳菜子選手はいま一つ伸び悩んでいるし、韓国も姸兒ちゃん不在だと朴小宴選手や金海珍選手ではまだまだ役不足感がある。フィギュア大国になりそうな気配のある中国も今のところ李小君選手は表彰台を狙う位置にはついていない。

 ユリア・リプニツカヤ選手の登場は欧州勢の巻き返しであると同時にかつての旧ソ連スポーツの復活をイメージしてしまう。
 モスクワ五輪で苦戦を強いられているナディア・コマネチ選手に対し、危なげなく高得点を連発するソ連の選手たち。体操選手としては長身で女性らしい体形のナディアに対し、彼女と歳は変わらないはずなのに一見すると小学生のような未成熟体形のソ連選手たち。

 真央ちゃんも実年齢より幼く見え攻撃的で妖艶な魅力を放つ姸兒ちゃんと比較されてきたが、今回の表彰台で銀メダルを首にかけて真央ちゃんの隣に立つユリアちゃんを観ていると、真央ちゃんは「大人の女性」だったんだなぁと思ってしまう。
 しかし、旧ソ連時代の選手たちは無表情か愛想笑いで不気味さがあったが、ユリアちゃんはツンデレ美少女でなかなかグッドだ。ミスをした時に一瞬だけ妖精の仮面が外れて般若の顔が覗く、これがたまらない。

 そんな事をテレビの前で解説する私を放置して独り言扱いしてきた連れ合いは、息子に「お父さんのいつもの発作やから聞いたらあかんで、もう寝よ」と言う。私は独り言を言っているのではなく、連れ合いの質問に真摯に答えただけなのだが、連れ合いはしゃべらせといて梯子を外す。


 
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ベビーシッター事件 宗男VS乙武ブログ激突 近頃の現象[九百九十九]

鈴木宗男「乙武さんの人間性を疑います」 
ベビーシッター事件めぐりブログで激突


 埼玉県富士見市のマンション一室で男児の遺体が発見され、ベビーシッターの男が逮捕された問題をめぐり、元衆議院議員で新党大地代表の鈴木宗男氏と作家の乙武洋匡氏が、ブログで激突している。

 お互いベビーシッター制度は現代に必要不可欠であり、環境整備が必要ということで意見はあまり対立していないはずだが、「政治家による母親叩き」「無責任な評論家」などと罵り合い、議論がかみ合っていない。(J-CASTニュース)


【雑感】ネット上でよくある典型的な議論破綻だ。活字という表情の無い記号の羅列での議論なので、お互いに相手に対してマイナスイメージを抱けば、単語や行間の雰囲気を悪意で拡大解釈してしまう。もっとも、フェイス・トゥー・フェイスの議論であっても同様の噛み合わない議論は多々起こる。

 「泥棒にも三分の理」という言葉がある。私はこれを「泥棒でさえも三分の理がある」と解釈している。ならば、鈴木宗男氏も乙武洋匡氏も三分の理どころか各々の立場を反映した「正論」と捉えるべきで、いたずらに相手を否定する事は短兵急な暴論だ。

 記事にもあるように、双方ともベビーシッター問題をどうすべきかの方針に隔たりは無く、むしろ意見は一致していると見るべきだ。乙武氏自身、その事に気が付き、場所を変えての対談をしたいと希望を述べている。

 次に両者は生い立ちも社会的立場も異なる。乙武氏は社会的弱者や社会的少数者の立場を代弁するポジションなので、初対面のベビーシッターをネットで依頼して子供を託さざるを得ない最下流庶民を弁護する側に立たざるを得ない。
 宗男氏の場合は、日本の主流層である中流庶民の立場に立つ政治家なので、おそらく平均的であろう庶民が抱く疑問を投げかける。なぜどこの馬の骨ともわからん人物に大事な子供を託してしまうのか? 

 私は低所得労働者である。2歳児の息子を持つ父親である。だがベビーシッターの世話になった事は無い。息子にとって幸いなのは、父方母方の祖父母が健在で面倒をみてくれるからだ。
 私が息子くらいの歳の頃、長屋のような共同住宅で隣近所助け合いながら暮らしていた。風呂の無い我が家のために家風呂を貸してくれた近所の雑貨屋の御家族とは現在も親戚のような付き合いを続けている。たぶん宗男氏の世代であれば、そんな色合いがもっと濃厚だったはずだ。

 だから問題の母親の行動に疑問を呈してしまう。貧乏だからといってネットで料金の安い身元不確かなベビーシッターに大切な子供の命をあずける、という行動が信じられないのだ。実際、昔はもっと貧しかったけど子供を安易に見ず知らずの人に託すことはあり得なかった。
 宗男氏でなくても、母親個人に問題があるのではないかと疑う人は少なくない。まだ20歳そこそこならその親御さんが健在のはず、なぜ頼れないのか? 親類縁者や行政機関や福祉団体など当たるべきところ全て当たり万策尽きた上でのベビーシッターなのか? 思慮浅く稚拙で安易な結論の出し方でったのではないのか?

 そして乙武氏のような立場の人間は反射的に噛み付く。見ず知らずの人に安い料金でせ託さざるを得ない社会状況を考えろ、と。
 実際、昔と違って現代社会は孤立している。隣近所で助け合う光景は都市部を中心に見られなくなった。大家族制から核家族になり、さらにシングルで子供を育てるといった具合に「個人」が孤立していく。社会的行動力のある人は運動団体やネットワークなどを立ち上げて助け合い組織のようなものをつくるが、行動力が無い人や制約のある人は簡単なネットに頼るようになる。

 すれ違いの口喧嘩の原因は、双方の舌足らずと立場を逸脱した批判だ。宗男氏は疑問だけに留めて問題の母親への批判は我慢するべきだった。(母親への疑いを口にしただけでバッシングと早合点されるおそれはあるが)庶民の側に立つ事をアピールしてきた政治家が権力を持たない素人個人を批難しては弱い者苛めと誤解されるし、個人批判よりも建設的な政策提言をするべきだった。
 乙武氏は漠然と「母親がそうせざるを得ない社会状況を改善することでは」としかTwitterで述べていない。社会状況の詳細かつ具体的説明が無いので、宗男氏にしてみれば乙武氏の批判は「個人の至らなさを社会のせいにする無責任を擁護する無責任な評論家」に見えてしまう。自分の子供を面識の無い他人に預けるシチュエーションが想像できないし信じられないのだから。乙武氏は事情を知っているのなら丁寧に説明しなければならなかった。

 お互いがお互いの立場を把握する努力が足らないと、お互いの土俵から虚しい言葉の砲撃合戦になる。


 
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大阪市長選全体の費用6億3千万円。 橋下市長から無駄呼ばわりされた方々は激怒だろう。 近頃の現象[九百九十八]

橋下徹市長 
選挙に市民が激怒 
「6億3千万円返せ!」と請求も


 盛り上がりに欠けたまま3月23日に投開票が行われた大阪市長選。6億3千万円もの税金が投じられたことに市民からは「無駄遣いだ!」と怒りの声が止まらない。そもそも、今回の市長選は橋下市長の「大阪都構想」が暗礁に乗り上げたことがきっかけ。「民意を問い直す」と辞任して出直しを図ったが、反対する各会派は『自分勝手だ!』と有力候補の擁立を見送った。結果、橋下市長が当選するためだけの不毛な選挙となったのだ。(女性自身)

【雑感】私は堺市民なので大阪市の「主権者」ではない。だから直接は関係無いので他人事扱いだ。大阪府民として府庁所在地の選挙にもう少し関心を持ってやらないといけないのだが、白けきってしまった。
 主要政党は候補者を出さない。当初は対立候補を出すような含みを見せていた共産党も結局は出さなかった。橋下徹氏の我儘な独り相撲を演出しようという戦術だろう。

 投票率は23%強、私は思ったほど多かった印象を持った。過去には20%を割り込んだ例がある、京都市だったか。典型的な地方自治体の首長選挙は、野党は共産党の候補者が立ち、与党現職は共産党以外の政党が相乗りするパターンが多い。どんなに白けた信任投票でも、鉄の組織を誇る共産党と公明党が関わっているため、党員とその関係者たちが「動員」をかけて投票に行く。つまり白けた信任投票でも組織票分は必ずある。
 ところが今回の選挙は主要政党全てが出ない。組織票もがた減りのはず、なのに23%も投票率があり、37万人以上の大阪市民が橋下氏を支持した。

 マスコミは「大阪市長選史上最低の投票率」「白票が次点で、しかも投票数の10%を超えた。(10%を下回ると供託金没収)」「橋下、強気の発言」と批判するるが、橋下徹氏は強気ではなく本心から「俺はまだいける」と思ってるかもしれない。

 橋下氏は選挙前に「嫌なら俺を落とせ」と公言していた。彼に効く唯一の薬は「落選」以外に無い。彼に限らず、政治家が痛痒を感じるのは落選であり、それ以外は馬の耳に念仏と思ったほうが良いだろう。

 「白票が次点」と言われても、私が橋下氏なら「白票を投じにわざわざ投票所に出向いて御苦労様です。で、それに法的な意味あるの? そんな人達こそ税金のかかる選挙を愚弄しているのではないのか? 投票するのならちゃんと候補者の名前を書け。選ぶ人がいないのなら投票するな」と言い返す。

 「実質15%の信任しか得ていない」と言われても、「俺が嫌なら落とせと言ったはずだ。ところが俺は37万人もの支持を得て当選しちゃったじゃないか。選挙とは当選してなんぼだ。それにパーセントで判断されるのなら、市民の声の代弁者を気どってる共産党や社民党は市民の声を代弁する資格は無い事になる、そう理解していいんだな」と言い返す。

 橋下への批判でそこそこ説得力があるのは、橋下氏の大鉈で存続の危機に瀕している福祉や文化関係の団体の怨嗟だろう。彼ら彼女たちにしてみれば、今回の市長選運営に使われた公費6億3千万は数年分から十数年分の運営費用に相当するだろうから、私が当事者なら橋下に天誅だ。

 マスコミも世論も批判の仕方が甘い。橋下にはなんの痛痒も感じていない。やはり橋下氏に存在を否定された人達の批判こそ心に響く。死活問題だからな。


 
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「選挙2」 社会問題を考えたい時に〔27〕

選挙2」 
前作とは正反対の闘い。



選挙2 [DVD] 

【原題】
【公開年】2013年  【制作国】日本国  【時間】149分  
【制作】
【監督】想田和弘
【原作】
【音楽】
【脚本】
【言語】日本語       
【出演】山内和彦(本人) 山内さゆり(本人) 想田和弘(本人)

【成分】楽しい 不思議 知的 切ない コミカル 統一地方選 ドキュメント  

【特徴】前作「選挙」では自民党公認候補として典型的なドブ板選挙を展開し見事当選を果たすが、今回は無所属候補者として典型的な低予算泡沫候補者の戦いを展開する。

 組織も銭もない、運動員も街宣車も選挙事務所すらない候補者とその家族の選挙戦は、前回の戦いで自民党が付けた選挙参謀の猿回し状態と違って、活き活きとして精神的な余裕が感じられる。  

【効能】日本の地方選の泡沫候補者の楽屋裏を眺められる。保守系ベテラン政治家のジャーナリズムへの無知がよく現れている。
 閉塞感に悩まされる時に見ると、前向きでバイタリティ溢れる山内一家に希望の光を見る。

【副作用】選挙に興味のない人にはダラダラとした貧乏臭い泡沫候補者の日常に付き合わされて退屈。睡眠導入剤に利用できる。主人公に当選する気が感じられずイラつく。

下の【続きを読む】をクリックするとネタバレありの詳しいレビューが現れます。記事に直接アクセスした場合は、この行より下がネタばれになりますので注意してください。

ウクライナ・クリミア情勢一考。左派市民が描くコスモポリタンは幻想だ。 近頃の現象[九百九十七]

ウクライナ>露国境「有事」の緊張 
軍事介入に高まる不安


 ロシアによるウクライナ南部クリミア半島の編入手続き完了を受け、ロシアと国境を接するウクライナ東部地域では、新たな軍事介入に対する不安が高まっている。東部の要衝ドネツクからロシアに通じる国境検問所では、ロシア軍車両の侵入を阻止するため、路上に幅約3メートルの護岸用コンクリートブロックが配置され「有事」の緊張が増していた。(毎日新聞)

【雑感】ウクライナの政変がここまで拗れるとは思っていなかった。政権が変わっても、クリミア自治共和国は現状のままウクライナの主権下に留まりロシアの黒海艦隊基地も維持する。ふつう、それが落としどころだろう。
 仮にロシア寄りの条件に傾いたとしても、キプロスの東部の例(余談1)があるように分離独立してロシア一国がこれを承認する状態が膠着するのではと思っていた。いくら住民投票の手続きを踏んでも、いきなりの編入は刺激が強すぎる。

 プーチンがこれほどまで強気でいるのは、3つ理由がある。1つは国内事情だ。どこの国でも領土縮小させた政治家は支持率が急落し悪くすると殺されるが、ロシアは取り分けその傾向が強い。ロシア革命の遠因の1つにアラスカをアメリカに売ったロマノフ王朝の例がある。ゴルバチョフ失脚の1つにはバルト三国独立を招いた事。
 プーチンにとってクリミア半島は譲れない問題で、妥協すると国民世論は反プーチンに傾いてしまうだろう。黒海艦隊はロシアの主力艦隊でありヨーロッパや中東を牽制する駒、セバストポリは北国ロシアにとって冬でも凍結しない軍港施設だ。アメリカに例えればハワイ州が独立して太平洋艦隊の母港が政治的不安定に陥るのと同じである。

 もう1つは国際法の問題。泥棒にも三分の理というが、プーチンの言い分は一応筋が通っている。欧米がユーゴスラビア問題に介入し、セルビアの主権下にあったコソボ自治州を独立させた経緯がある。
 評論家の中には「いや、セルビアはコソボに対して弾圧や虐殺などを繰り返したから人道的にやったのであって、クリミアとは状況が違う」と反論するだろうが、私がプーチンならば「コソボを教訓に、ウクライナがロシア人を虐待させないためスピーディに事を運んだ」と言い張る。
 それに今回のウクライナの政権交代は選挙ではなくクーデターのようなもので行われたので合法性に問題がある。クリミアの住民投票が非合法であるなら、ロシアを批難する現ウクライナ政権も非合法となる。

 3つ目、経済的利害関係。プーチンは諸外国の足下を見ている。ヨーロッパ諸国はロシアに対してそれぞれ大きな貸借関係があってあまり強く動けない。アメリカも中東問題で手一杯でかつてのように軍事力を振り分ける事はできない。日本は北方領土問題があって、せいぜい欧米と歩調を合わせる振りをするだけ。中国も国内の分離独立派を抱えているためあまり関与はしたがらない。
 ただ、これによってウクライナはEUに取り込まれ親露政権は生まれなくなるので、常にウクライナとの国境地帯に強力な軍隊を張り付かせていかなければならない。それは最初から織り込み済みで、それ以上にクリミアの価値が大きいという事なのだろう。


 ところで、今回のクリミア問題は決して他人事ではない。プーチンはコソボを例にとったが、200年近く前に実はアメリカにも同様の事件が起こっている。映画「アダモ」の舞台であるテキサスだ。
 「アダモ」のエピソードはアメリカでは美談になっているが、メキシコにしてみればアメリカの侵略である。メキシコが宗主国スペインから独立したときテキサスはメキシコの領土だった。経済の立て直しを急ぐメキシコは北隣のアメリカから移民を歓迎しテキサスの開発を奨励した。
 「アダモ」でもチラリと紹介されているが、メキシコは奴隷制を廃止させているのでアメリカ系移民と対立、やがて移民たちはメキシコからの分離独立を宣言しテキサス共和国を樹立、その後アメリカへ「州」として編入した。

 クリミアをはじめウクライナ東半分もロシア系市民が多いが、実は移民である。ロシアや旧ソ連の政策で、民族国家としての根拠を薄めるためにロシア人の移住を奨励したためだ。したがって大昔からクリミアにロシア人が大勢住んでいたわけではない。先住民的立場はイスラム圏のタタール人だろう。(その前はローマ人やギリシア人も住んでいた)
 中国でも分離独立の動きがあるチベットやウイグルへ漢族(中国人)の移住を推進させている。これも民族国家だった根拠を薄めるためだ。

 そして驚くべき事に、ここまで領土問題や国境紛争が世界中で頻発しているにも関わらず、日本は移民奨励を検討しているという。少子化による労働力不足を手っ取り早く解決するためなのだが、民主党政権ならいざ知らず安倍内閣は保守政権、なんでこんな話が出てくるのかな? 近視眼にもほどがあるぞ。

 20世紀末、長らくインドネシアが実効支配していた東ティモールが国連主導の住民投票で独立した事から、知人の左派市民が住民投票で主権や領土を平和的に決定できるモデルだと絶賛した。
 だがそんな呑気な時代にはならない。なぜ民族というものが存在するのか、なぜ分離独立したいのか、その理由を考えれば住民投票が万能でない、逆に新たな戦争への火種にもなりかねない事は明白だ。

 宇宙人がやってきて、我々は一律「地球人」として支配されるようになったら話は別だが。

(余談1)キプロスは西のギリシア系国民と東のトルコ系国民の連合共和国みたいなものだった。トルコ系の東が独立を宣言したが、承認しているのは隣国トルコだけ。


 
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第1822回「去年の今頃ハマっていたものは?」

こんにちは!FC2ブログトラックバックテーマ担当ほうじょうです今日のテーマは「去年の今頃ハマっていたものは?」です。今ハマっていて仕方ないものって、すぐ人に話をすることができると思うのですが、「去年の今頃」ハマっていたものって、覚えていますか?その頃にハマっていたものに今もなおハマっていて情熱的に取り組み続けているそんな人だってもちろん多いと思います。ほうじょうはこの1年ぐらい好きでしつこくやって...
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【雑感】昨年3月のブログ記事を見ても、あまりパッとしない。話題は映画「テルマエ・ロマエ」であったり、大河ドラマ「八重の桜」であったり、フィギュアスケートであったり。毎年3月というのはこんなものだ。

 それに、息子が若干の障害を抱えて生まれ、1歳を迎える昨年3月に手術を行ったので、何か特定の趣味や習慣にハマるどころではなかったように思う。

 強いて言えば、連れ合いが病院に泊まりこんでいたので、仕事が終わると家には帰らず先に息子と連れ合いがいる病院へ行き、病院内のコンビニで今日はどの弁当を買おうか思案する事ぐらいか。
 私が病院に着く頃には病院内の食堂は閉まっている。病院内のコンビニはまだ開いていて、そこの弁当や惣菜類がけつこう充実していた。
 私はこのコンビニで売られているパスタ類を全メニュー食べることに情熱を燃やした。
 

 
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「はだしのゲン」受難。 権力者に「応用」される差別表現クレーム。近頃の現象[九百九十六]

はだしのゲン> 
泉佐野市長「差別的表現見ぬふりできない」


 はだしのゲン」を小中学校の図書室から撤去させていた大阪府泉佐野市。千代松大耕(ひろやす)・泉佐野市長は計測機器メーカー社員や市議などを経て、2011年4月、自民の推薦で市長に初当選した。入学式や卒業式で教職員に国歌斉唱を義務付ける条例を大阪府や大阪市に続いて制定。府が12年に行った学力テストについて、府教委の方針に反して学校別結果を公表したり、市の命名権の売却先を公募するなどし、議論を巻き起こしてきた。(毎日新聞)

【雑感】ドラマ「明日ママ」やアニメ「風立ちぬ」騒動で危惧していたが、やはり権力者側から「応用」する者が現れたか。

 私は常々「言論には言論で対処するべき」と主張してきた。批判や問題提起は幾らでもけっこうだが、法権力を利用しての攻撃は権力側に言論弾圧のための手っ取り早くて美味しい口実を与える事につながる。
 仮に反原発デモをやったとして、デモ隊の攻撃的な形相に地域住民から「子供が恐怖で傷ついた」と行政にクレームをつけたら、行政側は子供のためを大義名分にデモを取り締まる権限を獲得する事になってしまう。

 千代松大耕市長も、同様の理屈で「はだしのゲン」を教育現場から一蹴する口実を得た訳だ。今回は差別単語が問題になったようだが、私が取り締まる側ならグロテスクな死体描写などで子供たちにトラウマを与えるから18禁にすべきで小中学校の図書室には相応しくないと主張するだろう。

 私はクレームを展開する方々に対して声を大にして言う。自分が批難される立場に立たされた光景を想像しろ!
 「明日ママ」の一件にしても、まことに児童養護施設業界に「明日ママ」のような施設が全く存在しないのなら良い。が、養護施設の世話になった体験のある立川明日香氏は「明日ママ」よりも酷い施設があると主張しているではないか。それでなくても、施設の方針に反対する人たちが「子供たちが傷ついている」と行政に訴えたら、施設職員の言動を記録し巧妙に編集して「差別用語だ」「パワーハラスメントだ」「精神的虐待」だと訴えれば、たちまち攻守逆転してしまうのが今の世の中だ。
 マスコミも一部世論も、日テレにやれ「謝罪しろ」の大合唱。おいおい推定無罪の原則はどこへ行った? クレームする方々の言い分は無検証で信用していいのか? 被害者を称すれば言論統制の大権を得るのが今の民主主義か?

 昨今の言葉狩り問題、今までなら「被害者」「人権派」「護憲派市民」側からのクレーム攻撃が主で保守系はそれに不快感と反発を露にするだけだったが、同じ趣向で権力側がそれを逆手にとって「被害者のため」を口実に言論統制や言論弾圧をする事が安易にできるようになる。
 千代松大耕市長はその流れに沿って行動しているだけだ。

 私は声を大にして言う。言論と表現の自由を謳歌する社会を守るには、自分が言いたい事を言う目先の利害よりも、自分にとって不愉快な発言を許容する忍耐が最も必要なのだ。


 
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第1820回「スマホ・デジカメで撮った写真、どうしてる?」

こんにちは!FC2ブログトラックバックテーマ担当の木村です。今日のテーマは「スマホ・デジカメで撮った写真、どうしてる?」です。昔は写真屋にフィルム持って行って現像して…とややこしかった写真ですが、今はデジタルでバシャバシャとれてどんどん増えていく写真みなさんは撮った写真をどうしていますか?最近はスマホでも連写機能がついたりして山盛り溜まってる方も多いんじゃないかと思いますかくいう私も、ひたすら溜め...
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【雑感】フィルム時代は、けっこう几帳面にネガをベタ焼きにしてコンタクトファイルに整理していた。
 自宅の物置の一角を暗室代わりにして、撮影したフィルムを自分で現像、現像したフィルムを乾かしてから6コマずつ切り、ベタ焼用の器具にセットして焼付ける。ベタ焼とは引き伸ばさずにネガを並べて印画紙に密着セット、日光写真の要領で焼くだけの単純な作業だ。
 できたベタ焼をルーペで見ながら、良いヤツだけを葉書大に引き伸ばして保存する。ベタ焼はフィルムを保管するファイルの台紙に糊付け一緒に保存。

 オールド写真愛好者や昔の写真専門学校出身者が聞けばどんな作業か目に浮かぶだろうが、デジカメしか知らない人間にはチンプンカンプンだと思う。

 デジカメの出現は私の写真生活に激変をもたらした。初期のデジカメは解像度においてフィルムの足元にも及ばなかったが、私が30歳前後の頃に購入したPCのハードディスク容量が30メガだったのがあっという間にコンビニで千円程度で売っているマイクロチップのようなSDカードでさえ8ギガの「大容量」の時代だ。デジカメ写真の解像度はフィルムを凌駕してしまった。

 私のように律儀にネガを捨てずにコンタクトファイルに整理していると大容量の本棚が幾つあっても足らずトランクルームの世話になる、しかしデジカメの写真はPCのハードディスクの中で収まるので場所要らず。
 フィルムの現像は酢酸などの化学薬品を使って健康に良いとはいえない。管理も大変だし手間隙もかかる。ホームページなどに掲載しようとすれば、写真を焼き付けてスキャナーで取り込んでと一仕事だった。
 ところがデジカメならPCに接続してデーターを送り込むだけで済む。デジカメのSDカードが一杯になったらカードのデータを丸ごとハードディスクに移し、フォルダーのタイトルに撮影期間を書き込む。定期的に外付けハードディスクやCDにバックアップする。

 だが、楽なように見えるこの作業、慣れてくるとけっこう手間隙かかっているように感じて面倒になる。特にPCが壊れたときなどはデータを救い出すのに大変である。
 またフィルムはカビ等の対策をしなければならないが、この電子媒体も同様に気を使わないと、バックアップして安心と思っていたら、後で写真を見ようとすると媒体が劣化して再生できないなんて事もある。だから思い出になるとっておきの写真は前述したようなバックアップ以外に専用紙にプリントアウトして保管するという作業が必要に思えてくる。
 以前はSDカードから写真データをPCに移したらSDカードを初期化して一から再利用したものだが、カードの値段が安価になってくると初期化せずにタイトルをつけて保管するようになる。するとSDカードを紛失しないよう保管する専用のケースも必要になる。

 かくして、デジカメになって場所要らずと思ったら、結果的にファイルやカードに溢れてしまい、連れ合いから「ええ加減にせい!」と批難される。


 
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黒髪回帰 近頃の現象[九百九十五]

黒髪回帰>ナチュラル志向 
AKB48の影響も


 髪を染めるのは女性のおしゃれの基本だが、今、ナチュラルな黒髪への「回帰」が起きている。見渡せばAKB48など人気アイドルにも艶やかな黒髪派が目立つ。女心を動かしたものは何?(毎日新聞)

【雑感】専門家や評論家たちがあれこれ分析しているようだが、私は幼い頃から長い黒髪が好きだ。パーマもウエーブもない光沢のある直毛であればなお良い。

 幼い頃からのお気に入り女優をあげると、八千草薫氏(ガス人間1号)、ひし美ゆり子氏(ウルトラセブン)、ジーン・シモンズ(スパルタカス)、オードリー・ヘップバーン氏(ローマの休日)といった具合に、太めの眉に長い黒髪が似合う女性だ。(八千草薫氏とひし美ゆり子氏の眉は普通なのだが、メイクによっては太く演出されていた)
 思春期に入ると、太眉と長い黒髪への執着がますます強くなり、少女時代の美保純氏、斉藤由貴氏、ジェニファ・コネリー氏に憧れを抱くようになった。現在のお気に入りは吹石一恵氏、仲間由紀恵氏、石原さとみ氏、山田奈々氏である。

 連れ合いは当然黒髪である。1回だけ髪を茶色く染めた事があった。私は抗議・反対の類はしなかったが、不快感を隠す努力は全くしなかったし、彼女はアトピー体質なので染料に含まれる化学物質は肌に悪いと「丁寧」に「助言」をした。
 こんな事をいうとフェミニスト系の女性たちは、男性が女性の髪形の自由を侵害していると早合点するかもしれないが、連れ合いは逆に私のファッションセンスを一貫して批判し、帽子や靴が汚いからといって無断で廃棄したり、羽織袴を着て外出しようとすると執拗に抗議を繰り返しているのだから、百歩譲ってお互いさま、譲らずに言えば侵害されているのは私のほうである。

 話を戻そう。だから私は一貫して太眉・長い黒髪路線である。流行には左右されない。私のファッションも学生時代から「昭和初期にタイムスリップしても違和感ない恰好」である事に全く変わりは無い。
 連れ合いもその点は優劣両方の意味で評価している。黒髪回帰のニュースをみながら「すごい、あなたと同じファッション感覚が脚光浴びてる。あなたは先駆的やから私には価値わからへんねん。ちゃうちゃう、先駆的やなくて昔も今も進歩なく変わらんから、そのうちまた時代遅れになるんや」

黒髪が美しい美女が登場する映画
「SILIP」フィリピン映画
「夏至」ベトナム映画
「フェノミナ」イタリア映画


 
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おい!理研よ! コメントにはもっと頭つかえよ! 近頃の現象[九百九十四]

小保方氏の割烹着は演出だったのか 
理研「そのような事実はない」と否定


 STAP細胞論文問題で、理研がユニットリーダーの小保方晴子氏(30)に責任を押し付けているとの批判が識者らから相次いでいる。むしろ理研が小保方氏を利用したとの報道まで出ているからだ。

 「未熟な研究者」「論文の体をなしていない」「常道を逸している」…。理化学研究所が2014年3月14日に行った中間報告の会見では、理研幹部から小保方氏を批判するフレーズが相次いだ。(J-CASTニュース)


【雑感】当ブログ前回記事でも指摘した通り、晴子ちゃんの上司である野依良治氏の発言は浮世離れしている。理研を仮に大手メーカーに例えれば答えは簡単だ。

 野依良治氏は本社社長だ。晴子ちゃんは神戸工場にある一生産ラインを任された班長だ。会社によっては、係長とか職長に相当するかもしれない。
 その会社で不良品が出た。世界中からクレームが発生する。あからさまに杜撰な欠陥をマスコミが指摘して大騒ぎだ。その過程で社長が記者会見、「未熟な技術者」「製品の体をなしていない」「常軌を逸した生産ライン」だと自らの部下を酷評、しかしなぜ不良品が発生したのか、どうして市場に出回ってしまったのか、品質管理体制の刷新・改善案は無く、そもそも原因自体がまだ「調査中」の段階。

 まだ「調査中」の段階であるにもかかわらず「ライン長の小保方が未熟で悪い」と社長自ら批難する。だがこの生産ライン、画期的な新製品プロジェクトを抱えているのか、ライン長の晴子ちゃんを副工場長の笹井芳樹氏が補佐に回っている。さらに新製品プロジェクト推進部のベテラン職長丹羽仁史氏も晴子ちゃんのラインに就いている。その他もベテランの役付職人が生産ラインに就いているではないか。晴子ちゃんよりも遥かに経験も地位も上の人間が周りを固めているのだ。にもかかわらず何故か欠陥品が外に出てクレームが発生した。

 社長自ら陳謝の会見をするのは良き心がけだが、欠陥が発生した原因究明も、その欠陥がチェックやテストを通り抜け外の流通に出てしまった原因の究明もまだ、だから不良を出さないための対策や改善もまだ、つまり原因究明も改善策もまだなので仮に担当者が変わっても同じ不良品や事故が発生するリスクはそのままある段階なのだ。なのにライン長の晴子ちゃんの失態だけは批難する。
 早い話が社長が顧客に向かって部下を指さし「こいつのミスです」と言っているだけだ。顧客からすれば見苦しい光景でしかない。

 この有様では、いくら理研が晴子ちゃんに責任を押し付けているのではないとか、割烹着は演出ではないか、と言われても仕方が無い。
 「論文の体をなしていない」「常軌を逸している」「未熟な研究者」であるなら、最初からユニットリーダーに就ける実力は無い事は判っていた可能性が浮上する。だからこそ、晴子ちゃんよりもキャリアも地位もある研究者に囲まれてのユニットリーダーなので「名ばかりのリーダー」という突っ込みも受けてしまうだろう。パシリのスポークスマンだ。
 果たして晴子ちゃんはユニットのイニシアチブを握れていた存在だったのか? その疑惑が生じると、そもそも論文発表時にさっそくマスコミに割烹着姿を披露している点も晴子ちゃんの上司たちが脚本した演出ではないか、と疑われても仕方が無い。

 民間企業に例えれば、野依氏ら理研がいかに浮世離れした対応をとってしまったか明白だろう。「そのような事実は無い」と否定するのであれば、最初から頓珍漢な会見をしなければよかったのだ。保身を考えず素直に陳謝すればまだ道が開けた。


 
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小保方が「未熟な研究者」なら、野依よ!貴様は「未熟な指導者」だ! 近頃の現象[九百九十三]

STAP細胞・理研会見 喝采一転「未熟」と断罪 
野依理事長「徹底的に教育し直す」


 「未熟な研究者」。午後2時過ぎから始まった理化学研究所の会見には、ノーベル化学賞受賞者でもある野依良治理事長らが出席。苦渋の表情で、STAP細胞の論文の責任者である小保方(おぼかた)晴子・研究ユニットリーダー(30)を断罪した。(産経新聞)

【雑感】私は野依良治氏の言い分には違和感というより強い不快感を感じる。

 古くからある日本の風習に、顧客の怒りを緩和させるため顧客の目の前で上司が「未熟な部下」を激しく叱責し哀れに憔悴する「未熟な部下」に顧客が同情し「そのくらいでいいよ。これから気を付けて」という言葉を引き出す行動様式がある。

 叱責する上司が年長で上位であればあるほど、その「未熟な部下」が若くて気の弱そうな人間であればあるほど効果があり、今回の一件も野依良治氏は御高齢でノーベル賞受賞者にして理事長という超偉い先生、晴子ちゃんは三十路を迎えているとはいえまだ学生臭さが残る可愛らしい女の子、典型的な構図だ。
 野依氏の会見出席は当初予定には無かったそうだから、確実にこの効果を狙ってのことだ。その計算の自覚がなくても日本人なら無意識に出てしまう行動の一つである。

 国内向けにはそれでも良いかもしれないが、この論文、世界に向けて発信したモノで、国際社会ではやはり「ごめんなさい」だけでは済まず、是非や真偽が問われてしまう。
 4時間にわたる会見だったそうだが肝心な事は調査中を理由に話さなかった。裁判でいえば、まだ判決が出ていないのに晴子ちゃんを犯罪者と決めつけ断罪するようなもの、しかも晴子ちゃんの「身内」がだ。

 それに共著者には晴子ちゃんが留学時代に指導教官を務めたというハーバード大の学者もいる。しかもこのアメリカ人学者は論文撤回に反対だ。
 彼からすれば「何を早まった事やってんねん」だろう。そりゃ当然だ、まだ完全に虚偽と決まった訳ではない内から罪を認めたかのような素振を見せるのだから。学者として株が大暴落する死活問題を「なに簡単に扱ってんねん、日本人は」と思っているはずだ。いや「おい、全面降伏してないうちから仲間を見捨てるのか」と思っているかもしれない。

 そして、共同執筆者にベテランのアメリカ人学者がいる事から明白なのだが、論文は晴子ちゃん一人で執筆した訳ではない。彼女は今回の研究のリーダーであり執筆者の筆頭ではあるが、共同執筆者にはベテランの学者が複数名も名を連ねているのだ。御高齢でノーベル賞学者の野依氏なら彼らをも「未熟な研究者」と批判する事は可能なのだが、果たしてそれで済むことなのだろうか?
 何のためにベテラン研究者が晴子ちゃんについたのか、何のための理研という組織があるのかを考えたら答えは簡単だ。やむを得ない内部事情があるのは、私も身内に学者がいるので若干は知っているが、その事情は70億世界人民大衆の前では通用しない吹けば飛ぶゴミみたいなものだ。

 報道にあるようなあからさまな虚偽論文が真(まこと)であるのなら、本来なら共著者たちの間でストップがかかって当たり前であるし、そこを抜けても理研が止める。外に出てしまったことが問題である。
 私の生業に例えたら不良品が各工程のチェックを通り抜けて顧客に流れてしまいクレームが発生した状態だ。そのとき、真っ当な企業であれば何故発生したのか何故流れたのかを究明し二度と発生しないよう対策を練り、その対策書発表と合わせて陳謝する。「ごめんなさい」とか「こいつがヘマしよったんです」だけでは、顧客は「また同じヘマやりよる。信用できんな」と思うし、さらに「やむを得ない事情がありまして」がきてしまうと、顧客は「こりゃあかん、こいつとは取引やめじゃ」となってしまう。
 製造業では当たり前の常識だ。ところがある種の綺麗事が先行してしまう医療や福祉や教育学術などの業界は、製造業では基本中の基本ができていない。

 おい! 野依よ! 晴子ちゃんを「未熟な研究者」と外に向かって批難した時点で、貴様も「未熟な指導者」「未熟な理事長」に成り下がったんやぞ! わかっちゅうか!


 
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「明日ママ」の是非について。 近頃の現象[九百九十二]

明日ママ」最終回…日テレ、
放送上の“公開謝罪”なし


 物語の舞台になった児童養護施設の描写などをめぐり、放送開始直後から賛否両論が巻き起こった日本テレビの連続ドラマ「明日、ママがいない」(水曜後10・00)が12日、最終回(第9話)を迎えた。(スポニチアネックス)

【雑感】謝罪する必要は全く無い。何に対して謝罪をするのか? 表現の自由を行使したに過ぎない。むしろ有害と決めつけての放送差し止め要求は表現の自由の侵害である。

 これが珍作映画「ザ・入江」なら、ドキュメントとして発表しているので、事実と乖離した内容に加えて太地町民を悪の秘密結社であるがごとく描写した行為は立派な名誉棄損である。(余談1)
 しかし「明日ママ」はあくまでフィクションである。しかも全くの見当違いな内容であればいざ知らず、一部では「明日ママ」以上の酷い環境の施設があったそうではないか。(余談2)

 ドラマを批判するのは大いに結構なのだが、しかしドラマにあるような虐待は無いと言い切られると私も首を傾げるし甚だ不自然である。現に老人ホームでは介護士が老人を虐待して逮捕される事件がたびたびニュースになるではないか。老人ホームで起こることが養護施設には起こらないというのは、逆に自己美化の疑いが生じる。

 いずれにせよ、私は何度も主張してきたのだが、言論には言論で対処である。法権力の力を借りてドラマそのものを葬り去ろうとする行為は、逆に施設側にとってもマイナスである。立場が逆になった場合、施設の方針に反対する勢力が「子供が傷ついた」と難癖付けて施設閉鎖に持ち込める「権利」を与える事につながるのだ。短兵急な実力行使は墓穴を掘る。

 「言論に自由」とは、自分が好き勝手に主張する事よりも、他者からの不愉快な主張を許容する責務を負う事である。そして他人を批判する場合、自分が批難される光景を想像する義務がある。それはもちろん「明日ママ」側にも言える事だ。

(余談1)たとえば、太地町には「秘密がある」と紹介しているが、イルカ漁は秘密でも何でもないし、イルカ肉は普通に魚屋で売られているありふれた食材だ。むしろ太地町民が「イルカ漁反対に来たのか?」との問いに「違うよ」と答えた「ザ・入江」スタッフの方に悪質な秘密を抱えている。

(余談2)埼玉で市会議員を務めかけた芸能人の立川明日香氏は自身が養護施設で過ごした実体験を例にあげて「明日ママ」は悪くないと擁護し、「明日ママ」を批難する施設側に対して「あなた方はそんなに偉いの?事実、虐待が起きている施設があるじゃないですか。ドラマに文句を言っている暇があったら施設の改善をすべき」と主張した。


 
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窮地の小保方晴子。 近頃の現象[九百九十一]

小保方氏博士論文に盗用疑惑 
米研究所文書から、早大調査


 理化学研究所の小保方晴子研究ユニットリーダーが早稲田大大学院先進理工学研究科に在籍していた2011年に博士号を取得するため執筆した論文について、米国立衛生研究所(NIH)の文書などを盗用した疑いが新たに浮上し、同研究科が12日までに調査を始めた。
 早大広報課によると、調査中の他の疑問点も含め、状況によっては調査委員会や研究倫理委員会を設置する可能性がある。博士号を取り消すかどうかは、調査結果を受けて判断するという。
 小保方氏は理研や山梨大、米ハーバード大などの共同研究者とともに1月末、新たな万能細胞「STAP(スタップ)細胞」を開発したと英科学誌ネイチャーに発表したが、STAP細胞がさまざまな細胞に変わる能力を持つことを示す重要な画像が、博士論文に載った別の実験の画像から使い回された疑惑が浮上。理研の調査委員会が調べている。(時事通信)

 
【雑感】颯爽とマスコミにデビューした晴子ちゃんが、まさかこんな状況に追い詰められるとは! 肥えた五十男の佐村河内守氏(余談1)よりこっちのほうが強い興味がある。

 STAP論文に不備がある程度の問題に収まると思っていたら、過去の博士論文の虚偽疑惑まで出るとは、佐村河内事件の後だけに惨たらしいバッシングは避けられない。
 最悪、博士号返上と理化学研究所依願退職へと追い詰められる。

 ただ、そうなってくると晴子ちゃんの指導教官たちの責任も問われるだろうし、今回の一件にしても共同研究者たちの責任も免れられない。


 論文にまつわるトラブルといえば、佐々木倫子氏の名作「動物のお医者さん」で札幌のH大学(北大やないか)に通う主人公の大学生が院に進んで学会に論文を発表する場面がある。しかし様々な事情で本人は出席できず、代わりに指導教官で共同執筆者として論文執筆者の最後に名を連ねている漆原教授が学会に出る事になった。
 主人公たちは「野球で監督がピンチヒッターでマウンドにあがるようなもんでは」と不安がる。名目上名前を連ねているだけで研究には関わっていないうえに、この教授は超いい加減人間のトラブルメーカーで有名なのだ。

 しかし漆原教授は代役を引き受け、学会での発表は大成功だったと意気揚々大学に戻ってきた。その笑みに主人公を恐ろしいものを感じるが、ほどなくそれが現実になる。主人公たちの研究室には「本当にそんな結果が出たのか?」と問い合わせの電話が殺到した。
 漫画ならギャグで済むけどな。

 虚偽論文で終わってほしくないな。どこかの研究所から「いや、小保方説でやったらこっちは成功した」という声、あがらんかな。

(余談1)佐村河内氏の記者会見にはがっかりだ。リクルート髪型に散髪してサングラスはずよりも、頑張ってダイエットして30代前半頃の体型に戻せよ。
 髪型は長髪のまま、サングラスもかける。髭ぐらいは剃っても良いが、どうせイメチェンするならダイエットして面やつれした顔にナチュラルメイクで血色悪くして憔悴感を前面に出す。

 会見ではひたすら謝り倒す。新垣氏が嘘をついただの、名誉毀損で訴えるだの、そんな事は口に出さない。記者の執拗な質問でどうしても話さなければならないのであれば、「新垣さんは誤解されていらっしゃると思います」「それは新垣さんの記憶違いでしょう」に留めるべきだ。

 私が佐村河内なら、手話通訳を配したのは自分が障害者である事を強調するだけでなく、手話通訳を介するということでタイムラグを発生させ慎重に発言を考えたりマスコミへの次の一手を練る戦術の意味合いのほうが強い。
 会見せずに逃げると思っていたのによくぞ表に出てくれたが、詰めが甘い。呆気なく馬脚を現して退場か。つまらん。


 
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日本語の誤用。皆が間違えば正しい用法は駆逐される。 近頃の現象[九百九十]

間違った意味で使っている日本語1位 
「姑息な:×卑怯→○一時しのぎ」

 
 正しい意味で使ったのに、会話が成り立たなかった……。現在の日本語には、そんな言葉が多いようです。そこで今回は、日常会話で何気なく使っていて、間違った意味だとは知らなかったという言葉を読者753名に聞きました。

Q.間違った意味で使っている日本語を教えてください(複数回答)
1位 姑息な(×卑怯→○一時しのぎの、その場のがれの) 43.8%
2位 確信犯(×わかっていながらやるというような意味→○道徳的、宗教的または政治的義務の確信を動機として行われる犯罪) 35.1%
3位 しおどき(×辞める頃合い/退くタイミング→○物事を行うのに最も良いとき) 33.6%
4位 失笑(×笑いも出ないくらいあきれる→○笑ってはいけない場面などで、こらえきれずに うっかり笑ってしまうこと) 31.3%
5位 破天荒(×豪快→○前人未踏) 29.1%
(マナビウーマン)


【雑感】寂しい話だが、皆が間違えて使用し定着してしまうと、もはやそれが正しい用法となり、本来正しい用法は誤りにされてしまう。

 例えば「素晴らしい」という単語がある。実はもともとの意味は「惨い」「とんでもない」だった。少なくとも大正時代まではこの意味で使われていた。当時の新聞記事に、地震と火災で壊滅した東京の光景を「素晴らしい光景」と見出しに書いていたから。
 だが、漢字に充てられた「素」と「晴」が綺麗なイメージを抱かせ、いつの間にか好ましい意味に使われるようになり、誰も誤用とは思わなくなった。今や教育の現場では江戸時代の「素晴らしい」は「むごい」意味だと理解されている。しかし大正時代までは使われていたのだ。

 「姑息」も今や「卑怯」という意味だ。ただ、これはまだ本来の意味でも会話は成り立たなくもない。その場しのぎや先送りや横着したときに、「姑息」と使ってもなんとくな通じなくもない。二通りの意味があるという段階だ。

 「確信犯」も「わかっていながらやる」というシンプルな意味でしかなかったものに、政治的背景が添加されただけで、解っていながらやる犯罪である事には変わりはない。これも二通りの意味があるという段階だ。

 「しおどき」「失笑」「破天荒」はもはや誤用が正しく、正用が誤りにされてしまう可能性がある。言葉は生モノで変わっていくものではあるが、世代間で会話が成り立たなくなったり、誤解から紛争にまで発展したらつまらん。

 国は英語教育に力を入れるのではなく日本語教育にもっと力を入れるべきだろう。


 
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天使のレッドエール ビールは偉大な発酵食品だ[三十六]

天使のRED ALE ヘリオス酒造

天使のレッドエール。

【雑感】外出のついでに駅前のスーパーに立ち寄ったら、見慣れないビールを見かけた。

 パッと見はクリスマス用に限定醸造されたようなビール、銘柄も「天使のレッドエール」だ。まだ雪が降る寒い季節とはいえ既に3月の上旬、赤地に天使のイラストはクリスマスを連想するデザイン、この季節はずれが一層興味を惹いて購入した。

 御覧の通り、レッドエール(余談1)と命名しているだけあって、上記写真では上手く描写できなかったが色は鮮やかな赤である。濃厚なビールらしく泡は固くて消えにくい。大きく盛り上がるのが特徴で、麦芽100%やプレミアムを謳っているヱビスやプレミアムモルツでもここまで見事な泡はできないし、上手く注いで作ってもすぐに消えてしまう。

 味は、普通のエールだった。比較的味が淡白で濃厚ビールが嫌いな友人でも飲めたイギリスのペールエール(余談2)よりは濃厚で芳香が良い具合だった。飲んでみて、かつてスカイビル下の広場で催されていたお祭りビールサミットを思い出す。

 パッと見では地ビールが盛んな長野などを連想していたのだが、製造元を見るとなんと沖縄のメーカーだった。しかも辺野古問題で揺れている名護市が所在地だ。沖縄といえばオリオンビール、南国らしい薄味のビールが定番なので、このレッドエールは沖縄らしくない。
 社名のヘリオスはギリシア神話の太陽神、ヨーロッパ発祥のビールに因んで付けた名前か?

 さっそく、沖縄の映画レビュー仲間に上記写真を添付してメールを送った。ほどなく彼女から返信が来る。製造元のヘリオス酒造はなんと泡盛が専門らしい。地元では泡盛メーカーとして通っていて居酒屋などでは定番らしい。地ビールは殆ど見かけないという。

 なぜ沖縄の地ビールが堺で売られているのだろうか? 彼女の話では「オリオンが圧倒的」との事なので、もしかしたら販路を地元ではなく大阪や東京の都市圏に見出しているのか?
 ホームページやWikiで確認すると、創業は1961年、最初の社名は太陽醸造、なるほど、だからヘリオスに変わったのか。私の仮説を裏付けるがごとく、東京と大阪に支店がある。
 地ビールの免許をとったのは1996年だから、地ビール業界としてもスタンディングメンバー、新潟のエチゴなどと並んで老舗の中の老舗だ。

 もともとは駐屯する米軍兵士向けにラム酒をつくる会社だったらしい。今でも国内産ラム酒のトップメーカーという。それならヘリオス酒造のラム酒を飲んでみたいものだ。 

(余談1)エールとはイングランド・アイルランド・スコットランド・ウェールズなどで生産されている伝統的なビールの形式。
 ヱビスやプレミアムモルツなど、世界中に普及し日本の家庭でもお馴染みのビールの形式は19世紀半ばにチェコのピルゼンを発祥とした下面発酵のピルスナータイプであり、このエールはそれよりも古い上面発酵のビールである。イギリスでビールと言えばこのエールを指す。日本では清涼飲料水としか思われていないカナダドライのジンジャーエールも、元々は生姜ビールのことだった。
 下面発酵ビールが登場するのは冷凍技術が進歩する19世紀半ばの頃からで、酵母が低い温度のなか発酵タンクの下のほうで発酵する。上面発酵はまだ冷凍技術が進歩していない頃からあり、ヨーロッパの気候で常温のなか発酵タンクの上のほうで発酵する。

(余談2)ペールエールとは薄いエールの意味。エールの中では淡い色なのだが、前述のようにピルスナーに慣れた目では濃厚なビールに見える。味もスーパードライやアメ公のバドワイザーに比べれば遥かに味わいがある。


 
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小川和弘(2) 個室ビデオ店放火事件死刑確定 近頃の現象[九百八十九]

大阪個室ビデオ放火殺人、死刑確定へ 
小川和弘被告


 大阪・難波で2008年10月、客16人が死亡、4人が負傷した個室ビデオ店放火殺人事件で、最高裁第一小法廷(横田尤孝(ともゆき)裁判長)は6日、殺人罪などに問われ、一、二審で死刑判決を受けた無職小川和弘被告(52)の上告を棄却する判決を言い渡した。死刑が確定する。(朝日新聞)
 
【雑感】とうとう、死刑が確定してしまったか。

 前の記事にも書いたが、問題のビデオ試写室は私もよく利用していた。友人と大阪ミナミへ繰り出して飲みに行って終電に乗り遅れたとき、難波パークスの出入り口からすぐ近くの所にビデオ試写室があったので、けっこう重宝した。
 カプセルホテルに泊まろうと思えば、駅から少し歩かなければいけないし料金も安いといえば安いが、ビデオ試写室ならそれを下回る価格だ。わずか千円札2枚で一晩個室を使えDVD見放題。ビデオ試写室というとアダルトビデオが殆どで風営法に引っかからないよう申し訳程度に一般作を置いている光景を思い浮かべるだろうが、このビデオ試写室は一般作も充実していた。

 全国的に有名なビデオ試写室は「金太郎」だろう。問題の店「キャッツ」は大阪を中心に店舗を拡大していき、難波店以外にも天王寺・本町・梅田・三宮・京都にも拡大していく途上だった。梅田店がDVDの本数やパソコン標準設置など、ネットカフェよりも居心地が良く一時は常連状態だった。
 残念ながら、この放火殺害事件以降、数々の法令違反が指摘され全店閉店状態に追い込まれた。現在は梅田と京都だけが営業しているようだ。難波店は今はどうなっているか知らないが、事件後数年が経過しても放火事件当時のまま廃屋状態だったように思う。

 だからである。私も巻き添えになっていた可能性は決して低くなかった。禁煙室は火元近くにかたまっているので、あの日もし利用していたら確実にアウトだった。
 ニュース映像で流れた逮捕直後の小川和弘被告の顔は恐ろしかった。普通ならうな垂れたり上着を頭から被せられて表情が見えないようにするものだが、彼は焦点が定まっていないような目で前を見て、白い歯を覗かせていた。
 私は恐怖と憎悪がこみ上げた。大それた事をやっておいてヘラヘラ笑っているようにしか見えなかったのだ。

 冷静に考えて、何故この男は憔悴しきったような体を装わなかったのか? 本当に無罪なら憮然とした表情を何故つくらなかったのか? 
 無罪ならなぜ火をつけたと「嘘」をついたのか? 火元が男の部屋からであったとしても、寝煙草で火災になって動顚したとでも言い逃れができたはずだ。不注意からの火事なら、あれだけの被害者が出ても殺人ではないので少なくとも死刑にはならない。
 しかし自殺未遂であれば、巻き添えで命を落とした人は殺された事になる。立派な殺人だ。

 この男の弁護を引き受けた弁護士は苦しい戦を強いられたことだろう。どう考えても、無罪をとるには事件当時の小川被告の言動に矛盾がありすぎる。


 
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ロシア・クリミア問題 電光石火のプーチンの軍事介入。近頃の現象[九百八十八]

ロシアへの編入を決議=住民投票、
16日に前倒し―クリミア議会

 
 ウクライナクリミア自治共和国議会は6日、ロシアへの編入を求める決議を採択した。また、ロシア編入をめぐる住民投票を30日から16日に前倒しすることを決めた。 (時事通信)
 
【雑感】クリミアといえば、日本では19世紀の半ばに勃発したクリミア戦争で活躍した従軍看護婦の先駆けナイチンゲール(余談1)を思い浮かべる人は多いと思う。

 クリミア戦争を簡単に説明すると、積極的に四方へ勢力を広げようとするロシア帝国とそれを阻止しようとするトルコ・イギリス・フランスなどの連合軍が、トルコと黒海を隔てた北隣のクリミアで交戦。実はヨーロッパ諸国の利害関係がドロドロ交錯しているのだが、それを話すと無茶苦茶長くなるので割愛する。

 このクリミア戦争でもセヴァストポリは激戦地として有名だ。このことからクリミア半島は19世紀の頃から既にロシアにとって軍事要衝であることがわかる。絶対に譲れない防衛線だ。
 昔からロシア軍の重要拠点であるだけあって、ロシア系が大勢いる。ソ連時代は最初クリミア自治共和国として誕生し、次にソ連邦の構成共和国ロシアに属する州に編入され、フルシチョフ時代にロシアからウクライナに移管。ソ連邦崩壊とともにこの経緯は紛争の元になる。

 ロシアの州だった時期があったことからロシア人は「元々ロシアだったやないか」と主張するし、ソ連邦内での出来事とはいえロシアからウクライナに渡ったのでウクライナ人は「今はウクライナの領土だ」となる。そして当のクリミア市民はロシア系が多い事もあって「我々はウクライナ人ではない」とロシアを後ろ盾にウクライナからの分離独立を試みていたが果たせず、とりあえず県や州よりも高度な自治権がある「自治共和国」としてウクライナ内に留まることで手打ちにしてきた。

 今回のウクライナでの政変は、クリミア市民にとっても天佑か、あるいは悲劇の予兆と捉えたかもしれない。ロシア派が失脚したのでロシア系は死活問題となる。またロシアにとっても主力艦隊を配置している軍事拠点を失いかねない事態なので、速攻で主権章を伏せた謎の武装集団(ロシア軍だとバレているのだが)を要所要所に配置してクリミア半島を一発も銃弾を発射しないまま制圧している。さすが元KGBのプーチン。
 日本のマスコミは「軍事介入するしない?」などと言うているが、もうやっちゃっているではないか。

 プーチンはクリミアには介入しないと言っていたが、「ロシア軍」らしき部隊に守られたクリミア自治共和国で議会は「ロシアへの編入」を決議し住民投票を行う、となればクリミア市民の「要請」に応える事になるだろう。
 欧米の政治家たちは第二次世界大戦前夜のヒトラーのチェコ・ズデーデン地方(余談2)進駐を連想してしまうだろう。

 似たような例に、キプロスがある。キプロスはギリシア系とトルコ系の二つの民族で構成されている国で、言語もギリシア語とトルコ語が通用している。現在、トルコ系が多い東半分が分離独立を宣言している。承認しているのはトルコだけのようだが。

 クリミアも何となくウクライナから独立したような状態で暫く曖昧な立場になるか? 

(余談1)ナイチンゲールはイギリス軍に従軍した。当時は女性が戦場(いくさば)に赴くのは非常識とみられていたが、ナイチンゲールは当時のヴィクトリア女王まで味方に付けて野戦病院の改善に尽力した。彼女の功績で看護師の欧米に於ける社会的地位も向上した。

(余談2)第二次大戦前、チェコ・ズデーデン地方には3百万人のドイツ系住民がいた。もちろん、その地方ではドイツ語が普通に通用した。
 

 
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籾井勝人氏よ、ブラック企業出身者と思われるぞ。 近頃の現象[九百八十七]

NHK会長が「よくある」という「辞表預かり」 
一般企業で辞表提出させたら違法?

 
 NHK籾井勝人(もみい・かつと)会長が理事たちから辞表を取り付けていたことが発覚し、大きな問題になっている。2月26日には衆議院予算員会でも取り上げられたが、籾井会長が「一般社会ではよくあること」と発言したことから、さらに波紋が広がっている。(弁護士ドットコム)
 
【雑感】従軍慰安婦問題についての「個人的見解」を述べた事が顰蹙になっているそうだが、私はそんな事よりも重大で罪深い問題があると考えている。

 まず報道機関というものはいかなるものかを理解していない。「政府が右といったら左という訳にはいかない」とか「決まってしまった法律はしょうがない」という趣旨の発言が従軍慰安婦問題以上に悪質だ。
 NHKは建前上であれ一応は政府から独立した特殊法人で国民の受信料で経営している。総務省の一部署ではない。企業のスポンサー料で経営している民放と違って、国民の受信料で賄っているのだから経済的な利害関係(即ち視聴率)に振り回されず番組編成を行える存在である。
 放送法の絡みがあるものの総務省が運営している訳ではなく独立した特殊法人であり不偏不党の建前がある報道機関ゆえ、政府が右といえば無批判に右を流せばいいものではないし、だいいちそんな情報は各省庁が官報で流す。
 これではNHKの存在意義を失わせる発言だ。


 つまり野球に例えたら、「野球は健康に悪い。所詮はアメ公のスポーツだ。大和民族には野球とは別に相応しいスポーツがあるはずだ。野球なんてやったこともないしルールも知らん」と公言して憚らない人物が球団社長に就くようなものだ。
 そんな社長であればファンからの叱責は免れない。建前でも「野球はやったことは無いが、子供の頃から阪神タイガースが好きです」ぐらいの事を普通は言うはずだが、そんな知恵すら浮かばないほど籾井氏は無知蒙昧で自分が何を言ったのか理解できていないのである。

 そして今回の理事の辞表預かりの一件、籾井氏は今までブラック企業にいたのか?と顰蹙を買われてしまう。国会での発言は、彼が以前在籍した会社の名誉まで汚す。私が三井物産の代表取締役なら籾井氏を名誉毀損で訴える。

 一般企業の場合、一応建前では取締役会の役員たちは株主総会において民主的に選出された事になっている。(大概は代表取締役が役員人事案を株主総会に提出して総会が承認する形をとる)
 役員は従業員とは違って経営責任のある「経営者」に位置づけられる。だから役員が労働組合に入ることは法的にあり得ない。(一般的に課長から会社側の人間になる)従業員の解雇には労基法によって例えば解雇日の1ヶ月前に通知しなければならないなどの様々な制約があるが、役員は被雇用者ではなく雇用主側の人間であり、退職の手続きも取締役会によって「解任」される形なので、突然明日から退職金も何も渡されずクビにある場合も可能性としてある。

 よくドラマや映画などで、ワンマン社長に反旗を翻す役員たちが入念な根回しをして、役員会で解任動議を行い賛成起立多数で社長が路頭に迷う場面がある。現実には滅多に起こらないが、映画プロデューサーの奥山和由氏が松竹の専務時代に緊急の解任動議によってクビになっている。

 籾井氏のやった事は、ただでさえ権限のある会長職に就きながら役員たちの罷免権を掌握しようとしているので、反則行為であるし、そんな辞表は裁判で無効になる可能性がある。

 現状のNHKは左からは体制に癒着した放送局だと批難され、右からは左旋回の好韓放送局だの犬HKだのと批難されている。私はこの状況はNHKが中道である証拠だと好意的に見ているが、「極右」と評判の安倍政権側にとっては左向きのNHKを「修正」したいゆえに籾井氏を送り込んだと解釈は可能だ。
 しかし籾井氏はあまりにも狭い世界で生きてきたのか失言が多すぎる。
 

 
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「明日ママ」放送中止の署名を集めた高校生よ、よく考えろ! 近頃の現象[九百八十六]

男子生徒が 
明日ママ」放送中止と謝罪求める署名提出

 
 鹿児島市の高校2年の男子生徒(17)が28日、日本テレビに対し、全国児童養護施設協議会などから内容改善を求められている同局系連続ドラマ「明日、ママがいない」の放送中止と施設の子供への謝罪を求める約7000人分の署名を提出。1月22日からインターネットの署名サイトで賛同者を募っていた。同局総合広報部は「署名を受け取ったのは事実です」と説明した。(サンケイスポーツ)
 
【雑感】よりによって俺の誕生日に署名募集を始めるとは、表現の自由真理教信徒の私へのあてつけか?(笑)

 国内法では日本国憲法第二十一条に「集会、結社及び言論、出版その他一切の表現の自由は、これを保障する。検閲は、これをしてはならない。通信の秘密は、これを侵してはならない」とある。

 国際法では世界人権宣言第19条「市民的及び政治的権利に関する国際規約(国際人権B規約、自由権規約)」により、ほぼ日本国憲法と同様の事が規定されてある。もともと世界人権宣言と日本国憲法は腹違いの姉妹のようなものだから同じなのは当たり前だ。

 皆はこれらの権利を身勝手都合の良いように解釈している。署名を始めた高校生しかり全国児童養護施設協議会しかり慈恵病院しかりだ。またあるいは日本テレビも同罪かもしれない。

 言論と表現の自由、みんな好き勝手に自由に主張できる事を保障した国内法・国際法だと思い込んでいる。もちろんそれは間違ってはいないが正確ではない。本質を言えば、自分にとって嫌な事や都合の悪い事を認め許容する責務なのだ。でないと「言論と表現の自由」実現は不可能だ。

 言論封殺憲法と思われている大日本帝国憲法でさえ、実は以下の条文になっている。

第二十六條 日本臣民ハ法律ニ定メタル場合ヲ除ク外信書ノ祕密ヲ侵サルヽコトナシ
第二十九條 日本臣民ハ法律ノ範圍内ニ於テ言論著作印行集會及結社ノ自由ヲ有ス

 すなわち法が許す範囲内であれば「自由」なのだ。今の現状では、帝国憲法が許す自由と現憲法下の自由の境界線がわからない。何が違うのか? これでは同じではないか。

 前の記事でも述べたが、批判や反論はいくらでもやっていいのだ。「明日ママ」がなぜトンデモ物語なのかを絨毯爆撃か一斉射撃のように批判批難を繰り出してOKだ。だが、放送中止となれば一方の作品を完全に殺す事になる。

 よく「子供たちが傷ついた」を引き合いに出すが、そんな事を理由にしたら、デモ隊の怒りの形相を見て「子供たちが傷ついた」と警察がデモを弾圧する権利を与える事に通じる。せいぜい放送時間帯を深夜にずらす程度に済ますべきだ。
 世の中傷つかぬまま天寿を全うする人間なんて皆無だし、人を傷つけないまま天寿を全うする人間も皆無だ。それは全養協とて例外ではない。故意ではなかったとしても結果として人を傷つけてしまうことは人生が長ければ、あるいは大勢の人が集えば幾らでもありえる、そんなとき「傷ついた子供がいる」ことを口実に権力が幾らでも言論を封殺することが可能になってしまう。まわりまわって自分たちの首を絞める結果になるのが何故わからないのだろうか? いま秘密保護法が問題になっているときなんだぞ。

 言論には言論で対処すべきだ。7千人の署名を集めた高校生も、そんな安易な手段なんかとらず、自分で児童福祉施設を取材してドキュメント映画を制作し7千人の推薦文を添付して日テレに売り込んだらどうなんだ!
 高校生には無理だという声も聞こえてくるが、むしろ高校生だからこそ可能なのだ。社会人に比べれば幾らでも時間をつくれる。ネットをつかって幾らでも賛同人とカンパを集められる。私が高校生だった頃は学校を1日でもズル休みすれば大変な大騒ぎになったものだが、語弊を恐れず敢えて言えば今は登校拒否児童は珍しくなく、児童福祉施設を取材してドキュメント映画を作る事を目的とすれば1年ぐらいの休学を支持する大人は大勢現れる。私が高校生だった頃よりも可能性が大きい。
 署名を十万百万集めるより、反論映画をつくる方がよっぽど話題になるし日テレも一目置く。


 
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