ミカエル晴雨堂の晴耕雨読な映画処方箋

晴雨堂ミカエルの飄々とした晴耕雨読な映画処方箋。 体調に見合った薬膳料理があるように、 料理に合う葡萄酒があるように、日常の節目に合った映画があります。映画の話題をきっかけに多彩な生活になれば幸いです。詳しいレビューは「続きを読む」をクリックしてください。

糞雑音に晒される御嶽山生還者。 近頃の現象[一〇六〇] 

命拾いも二重の苦しみ 
よみがえる記憶、周囲の目 
生還の女性・御嶽山噴火


 目の前で見た噴煙と、火山灰に覆われ真っ暗になった山小屋。御嶽山の頂上付近で噴火に遭遇した三重県四日市市の女性看護師(46)は、1カ月がたっても噴火の瞬間を毎日のように思い出す。幸い命拾いしたが、下山後に待っていたのは「そんな所に行くからだ」という予期せぬ言葉だった。(時事通信)

【雑感】「そんな所に行くからだ」などとよく言えたものだ。必ず誰かが悪意を善意と勘違いして糞雑音を浴びせてくる。残念ながら、無視するしか対処法はない。

 辛坊治郎氏も海難事故で同様の無知蒙昧糞雑音にさらされた。視覚障害のあるヨットマンの補助者として小型ヨットに乗り込み太平洋横断に挑戦、鯨との衝突で浸水したため救命ボートに避難し太平洋横断を断念した。
 堀江謙一氏らベテランの海洋冒険家たちは辛坊氏らの迅速な判断を高く評価した。自慢と読者から誤解されそうだが、私も同様の見解を事故直後に当ブロクで表明した。
 糞雑音には「救助費を負担せよ」などと、国際法のなんたるかも知らぬ無知蒙昧な暴言を恥ずかしげもなく撒き散らす輩もいる。

 これら批判者の批判を眺めていると、多くは経験の無い人や経験者への嫉妬心を抱いている人である。誰の言葉か忘れたが、「何か新しい事をやろうとする時、必ず何もしない人が邪魔をする。蹴散らして前を進め」がある。その通りだ。


 御嶽山の問題に話を戻すと、あの山は富士山と同様に私のような素人でも登れる山として有名である。しかも3000メートル級だ。素人でも3000メートル以上の高山を体験できるのが魅力で、私も富士山に登った時は平地の猛暑から解放され、頭に若干感じる不快感を深呼吸で乗り越えた後に拝める雲海と清涼な空気に達成感と神々しさを身体全体で体感する。
 御岳山はその富士山の次いで標高の高い火山である。だからこそ日本百名山に讃えられ、古くから山岳信仰の対象にされ、観光客が大勢訪れた。

 私が小学生だった頃、火山には三つの分類があった。完全に火山活動を止めて風雨の浸食が始まっている「死火山」、かつては火山活動があったが今は停止している「休火山」、鹿児島の桜島のように今でも噴煙を上げている「活火山」なのだが、現在はこの分類法はやっていない。
 この分類法は妥当ではないと学会が判断するきっかけをつくったのが1979年の御嶽山噴火である。それ以前は火山活動を完全に止めてしまった死火山と認識されていたので、江戸時代に噴火の記録がある休火山の富士山よりも安全な山と思われていた。

 79年の噴火以降、三つの分類法は適切ではないとの声があがった。特に死火山と休火山の違いは単に古文書に噴火の記録が有るか無いかの差だけで、人類が文字で記録するようになった期間は地質学上では極最近の話、もはや意味の無い分類法となった。
 さらに調査技術の発達で、2万年前に活動をほぼ停止していたと思われていた御嶽山は意外にも2万年前以降数回はマグマ噴火をしている事が判明した。

 だが、地質学的には頻繁な回数であっても、我々人間の一生にとってはたぶん遭遇する事は殆ど無い頻度である。「そんな所に行くからだ」と言う理屈がまかり通るのなら、北海道の昭和新山は平凡な麦畑が隆起してできた火山であるので、火山列島である日本の国土は全て危険ということになり、そんな糞雑音を撒き散らす輩は直ちに日本を離れ火山の無い国へ永住する責務が生じるのである。

 また、災害の確率でいえば、隕石の落下も天文学の感覚では決して低い確率ではなく、近年でもロシアで隕石落下が確認された。隕石の元は直径20メートル程度の小惑星である。これらが都市に落ちたら・・。
 NASAの発表では、地球に衝突する危険のある小惑星は4700あるそうで、現在の観測技術では衝突の危険のある小惑星は全体の15%程度の把握らしい。また小惑星や地球の周回軌道を回るゴミの観測を行う日本スペースガード協会では「地球の軌道をかすめる小惑星のうち、直径が1キロメートル以上あるものは9割以上が見つかっているが、一方で直径が150メートルを下回るものは9割以上見つかっていない」との見解だ。
 「そんな所に行くからだ」が如何に頓珍漢で無知蒙昧な悪意まるだしの言葉か理解できよう。

 御嶽山での災害は不可抗力だったのだ。

晴雨堂関連記事案内
私は辛坊治郎氏の冒険完遂を願う! 近頃の現象[九百二十六]


 
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[ 2014/10/27 08:37 ] 日誌・・近頃の現象 | TB(0) | CM(2)

第1898回「お金の管理どうしてる?」 

こんにちは!FC2ブログトラックバックテーマ担当伊田です今日のテーマは「お金の管理どうしてる?」です。私はスマートフォンのアプリを使ってお金の管理をしているんですがスグに出費の記録ができて、見たい時に残額がスグ確認できるのがお気に入りですあと、何に使いすぎているのかが一目でわかるようになっているのもお気に入り昔は紙で記録していたんですが、レシートのない出費を覚えておいたりメモするのが手間で結局長く...
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【雑感】残念ながら、全くのドンブリ勘定である。時折、発作的に管理するようにはなるが長続きしない。

 管理するときはかなり几帳面に行う。買い物や外食後は必ずレシートを保存して家計簿ソフトに数値を入力してから処分する。銭が溜まってくると次第にワクワクし貯金が楽しくなるのだが、古本屋で貴重な珍本に出会ったり、中古ビデオ屋でAV女優のお宝作品に出会ったり、日本では滅多に飲めないドイツビールに出会ったりすると、激しい葛藤を抱えて胃腸の調子が悪くなる。これを逃したら永久に出会えないかもしれない、後できっと後悔するという強迫観念に悩まされる。

 結局、世間でいうところの衝動買いをやってしまい、金銭管理体制が崩壊するのである。読者諸君はお気づきかもしれないが、私が唐突に金銭管理するときは、確かに最初は無駄遣いを防ぐためが動機で行うのだが、やがて金銭をコレクションするかのような感覚へと変質してしまうのだ。そこへ以前から収集癖があるレアな書籍やアダルト作品や陶器のジョッキなどを目にしてしまうと、私の中で収集の貧乏神たちが喧嘩をしてしまうのである。

 給料が入ったら、引き落とされる分を口座に残して後は連れ合いに渡し、その中から小遣いとビール代を貰う。額については公表しないでおこう。友人とオクトパーフェストやビール博物館で飲みに行ったら、三分の二程度消えてしまう額である。
 金銭の流出を最小限にするため、招き猫型の陶器の貯金箱に500円玉を入れるようにしている。銭が足らなくなったらそこから緊急放出するシステムだ。これも最大で10万円近く溜まる時がしばしばあるのだが、必ず緊急放出が度重なる時期があり、いつも5千円程度にまで減少。ただ、貯金箱の500円玉は全額使い切らないようには抑制している。全部使い切ったら金の生る木の根っこや種まで潰してしまうような恐怖があるので、どんなに苦しい時でも500円玉は5枚程度は残しているのだ。

 幸いにも連れ合いは家計簿をつけてしっかり管理してくれているようである。ときおり、思い出したように「あんた、子ども手当を使い込んでないやろうな」と牽制球を投げてくる。


 
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今日の晩御飯(63) 晴雨堂の晴耕雨読な食生活[百七十四] 

今日はちゃんこ鍋にした。

今日のちゃんこ鍋。

【雑感】日中はまだ暑いが、朝夕はセーターが欲しくなるほど寒くなってきた。2歳児の息子はワイルドにも就寝中によく布団を踏み脱ぐので朝方の冷え込みで寝冷えをして風邪をひいてしまった。

 という訳で、上記写真の通り今晩は鍋にした。
 前の記事にも書いたが、我が家の鍋料理は韓国料理のチゲが多い。唐辛子のスープにキムチと豆腐を大量に放り込む豆腐チゲが栄養バランスが良くて身体が温まる。
 ところが2歳児の息子に香辛料の刺激が強い食べ物を食べさせてはいけないとの連れ合いの厳命で、息子が乳幼児から幼児になった昨春頃から鍋は水炊きや寄せ鍋が主流になった。今回はちゃんこ鍋なのだが、ちゃんこを作る意図は無く、たまたまスープの素が「ちゃんこ鍋」と書いてあっただけの話である。
 具材は適当に椎茸・榎茸・白菜・鶏肉・マロニーちゃんを使用。締めは讃岐風の冷凍うどんを放り込んだ。

サントリー・プレミアムモルツ・コクのブレンド。

 晩酌は限定醸造のサントリー・プレミアムモルツ「コクのブレンド」をドイツ製の陶器のマイジョッキに注ぐ。安っぽい缶ビールも、陶器のジョッキに注ぐだけでこの通り伝統的な高級ビールに見える。贅沢に黒ビールを飲んでいる気分になる。
 そういえば、青池保子氏の「エロイカより愛をこめて」に登場するNATO情報部のドイツ人少佐エーベルバッハがフランスを列車で移動中、高級フランス料理に目もくれず黒ビールを注文する場面がある。彼もプライベートではこうして陶器のジョッキに黒ビールを入れて飲んでいるのだろうか?

 但し、このプレミアムモルツ、日本の大手メーカーが出しているビールの中では確かに美味いが、本場ドイツの黒ビール(正確にはボックやシュバルツ)の芳香と味には遥かに及ばない。

 そう思いながら日本シリーズの阪神・ソフトバンク戦の中継を観ていたら、連れ合いが殺気立った笑顔で「今日は何の日か憶えている?」と突き刺すように言葉を放つ。
 しまった! と思ったが後の祭りだ。苦笑いしながら「すまん。恒例の手作りハンバーグ作るの忘れてた」と返答するのがやっとだった。「笑って誤魔化そうとすんな!」と厳しい棘のある言葉が返ってくる。険悪な空気を作っては息子の発育に悪いと思い、敢えて冗談を言おうとした。「それでは君の誕生日を祝って今日はビールを・・」
 「待てい! それ以上言うたら頭からビールかけちゃる!」

 夕食後、近くのスーパーからハーゲンダッツの高級アイスクリームを買ってプレゼントし、さらに半時間足つぼマッサージを施してやったが、機嫌を直してくれなかった。
 昨日は定時で帰り今日から3連休なので、仕事で忙しく疲れて大変という言い訳は使えない。困った。


 
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井ノ原快彦、有働アナへの絶妙なフォロー 近頃の現象[一〇五九] 

あさイチ』番組内の 
“有働アナいじり”はセクハラ?


 「40代からのセクハラ」をテーマに放送された10月15日の『あさイチ』(NHK総合)で見せた、司会のイノッチ(V6の井ノ原快彦さん)の発言や気配りがネット上で大きな反響を呼んでいます。(THE PAGE)

【雑感】テレビ朝日の「警視庁捜査一課9係」が好きで、井ノ原快彦氏が演じる最年少若手刑事浅輪直樹役には好感を持っている。
 今どきの若者風のモノ言いでいて生真面目でそれなりに年長者に気遣いもあるキャラ、ドラマでは渡瀬恒彦氏が扮する上司の加納係長とコンビを組んで捜査するのだが、加納キャラは一見すると昼行燈で飄々としているため、しばしば浅輪が老いた父親の面倒を見ているかのような構図になるところが微笑ましい。

 このドラマに限らず、井ノ原氏は概ね素朴な好青年キャラだ。今回の言動もそのキャラを裏切らない。

 井ノ原氏の説は、自論というよりは会社や学校の人権講習でよく言われているもので、現代社会の良識に類するものだ。井ノ原氏はその良識をわきまえている人である。だからこそ公共性が高く視聴者の主要層が壮年以上の主婦で占められるNHK朝の情報番組でMCを務められるのだ。

 私は井ノ原氏の発言に反論するつもりは無い。むしろよくぞ言ったと思っている。
 というのも、話はセクハラから逸れるが、NHKは民放よりも台本を綿密に書き台本通りの展開に従わせる評判を以前より聞いていて、私自身も高校生の頃に観客席のエキストラとして参加した時の体験から民放よりも「遊び代」が無いと感じていたので、井ノ原氏は台本に無い不規則発言をやったと思われるからだ。特に番組の「同僚出演者」である有働由美子氏へのフォローであると同時に番組への批判や問題提起でもある発言はその可能性が高い。
 本来なら、番組のテーマを考える格好の題材が番組スタッフの間で存在している訳だから、井ノ原氏の発言は番組内容を充実させた絶妙の突っ込みと言え、MCとしての手腕も評価されるべきものだ。しかし制作者側は番組自身が突っ込まれるのは嫌うだろう。

 しかし私は有働アナがセクハラの疑いのある「いじり」を冗談として受け流す姿勢の方を支持する。あまり高いハードルを設けてしまうと、批判がブーメランとなって返ってくるからである。
 例えば、ネット情報によると番組中でセクハラ再現ドラマがあり、若い女性教諭が年輩の男性教頭に「旦那さんは夜の方は元気かな?」と(笑)ながら話しかける場面で、井ノ原氏は「黙れジジィー」と声を上げたらしい。この「ジジィー」というモノ言いも厳密には特定の年齢へのハラスメントと見なされる恐れがある。

 井ノ原氏の主張は誠に尤もであり正論なのだが、一方で有働アナのような受け流し方もしないと、世の中はかえってギスギスする。迂闊に冗談も言えない。

 かつてセクハラは物理的被害が生じるものが対象だった。性別で査定に不公平が生じたり、権力を持つものが権力を持たない者に性的関係を迫るといった誰にでも判断が容易な具体的なものを指していた。それが今や精神的な問題にまで話が踏み込むようになり、第三者の判断が分かれるようになった。
 気を付けなければならないのは、人間というものは錯覚や誤解もする、それは加害者も被害者にもいえることなのだ。それをわきまえておかなければ、紛争にしなくてもいい問題まで険悪な状態にしてしまう。

 顰蹙をかう事を敢えていうが、私は男女の対等化を促進させるとともに、セックスのタブー化を緩和すれば精神的セクハラのかなりの部分は無くなると思う。
 例えば、若い女性が出勤時に「昨夜は彼氏と徹夜で3発やったから疲れてしんどい」とぼやき、それを聞いていた男性上司が「えっ、君の彼氏はあのロマンスグレーやろ? 羨ましいなぁ。君の彼氏より俺は10歳若いけど、夕べ久しぶりに妻とやったらすぐ萎えてしまってビンタされちゃったよ」といった会話が朝の職場のありふれた日常になれば、かなりの部分のセクハラは無くなる。


 
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[ 2014/10/25 08:13 ] 日誌・・近頃の現象 | TB(0) | CM(0)

第1896回「長く続けていることって何?」 晴雨堂の場合は物書きだ。 

こんにちは!FC2ブログトラックバックテーマ担当ほうじょうです今日のテーマは「長く続けていることって何?」です。FC2ブログは、なんと今年で10週年を迎えましたこれも、これまでにFC2ブログを使ってくれた皆様、そして今このトラックバックテーマを見てくださっているあなたのおかげです!本当にありがとうございます10年という月日は本当に長いのですけれど、あなたはなにか、長く続けていることってありますか?...
FC2 トラックバックテーマ:「長く続けていることって何?」



【雑感】FC2動画騒ぎで些かイメージダウンしたようだが、我々ユーザーにとっては今後もFC2には存続してほしい。当ブログも7年余り続いてブログ記事が今日の分も入れて2430本もあるのだ。この膨大な文書資産のためにも断固として続けてもらいたい。(FC2には他にも筆名を変えてサイトを設置しているのだ)


 さて「長く続けていること」とは何か? 私の場合はやはり文章を書くことか。

 上手い下手は置いといて、書く楽しさを覚えたのは中学二年生の三学期の頃だった。唐突に小説を書き始めた。それまでは漫画を描いていたのだが、それ以降は漫画と小説を並行して創作するようになり、20代の半ばまで続いた。残念ながら私は怠け者の飽き性なので一つの作品を完成させるのが苦手だった。創作期間の長さの割には完成作は殆ど無かった。

 社会人になってからは、ある出来事がきっかけで創作活動はバッサリ止めてしまった。漫画のために揃えた高価なベルボンのカラーインクやスクリーントーンなどの画材は漫画家を志す知人の子供に無償で譲渡した。数年前には、机の引出しの奥にまだ残っていた漫画用原稿用紙や高価なベルボンの水彩顔料やポスターカラーなども漫画家を志す別の知人に譲った。

 漫画は小学校にあがる前から描き続けていたから、20年程度の期間になるのだが、些か強烈な出来事があって完全に描く気が失せてしまった。それ以前は「漫画家」という肩書に淡い憧れのようなものを抱いていたが、それ以後は憧憬の念は殆ど消えてしまった。それどころか「作家」とか「○○家」という職業には拒絶反応まで出るようになった。
 今にして思えば価値観を激変させたその出来事は他愛の無いことだが、事情を知らぬ第三者に話しても訳が解らぬだろうから割愛する。

 漫画や小説のための筆を折ってからも文章書きだけは続けていた。創作の世界から入れ替わるように市民運動の業界に関わるようになったので、運動団体の趣意書や意見書などの作成を行った。
 仕事から帰ると、すぐさまPCを開け、モニターを睨みながら遅くまでキーボードを叩く、そんな毎日が市民運動から足を洗った以後も続いている。

 市民運動から足を洗った理由も、今にして思えば他愛の無い事かもしれない。もし私が議員などの名士になって人名事典や歴史書に名を遺す「野心」を持っていたら、今でも執念深く続けていたかもしれないが。正味善意だけで続けるのは、何人(なんぴと)も無理だと思う。これは書きだしたらあの世界の憤懣が際限なく噴出してキリが無いので割愛する。

 今も書く動作は続いている。もちろん内容は激変していて、崇高な理想を説いた論説は消え失せて、もっぱら映画批評やブログ記事、そしてエロ小説だ。


 
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小渕優子、呆気ない失脚。「身内」のリークか? 近頃の現象[一〇五八] 

「全てが甘かった」 
小渕氏、涙こらえる場面も


 「全てが甘かった」。
 経済産業省で記者会見した小渕優子氏は「何一つ貢献できずおわびしたい」と、わずか1カ月余りでの辞任に無念さをにじませた。「期待していただいた方々に対して申し訳ない」と言葉を詰まらせ、涙をこらえるようなそぶりも見せた。(時事通信)


【雑感】保守系雑誌の週刊新潮がスクープし、続いて保守系大手新聞の産経や読売が今にでも辞任する様なニュアンスで報道してきた。
 ふと思ったのだが、これは「身内」の裏切りがあったのではないのか? こういったスクープは本来は「権力のチェック機関」や「第四権力」を気取る朝日や毎日などの左派寄りの新聞がやるはずではないか? 新潮や産経といったメディアは安倍政権を支持しアベノミクスを煽るポジションだ。

 自民党員が裏切ってリークする動機はある。安倍総理は女性参画を印象付けるために閣僚や党役員に女性の起用に力を注いだ。小渕優子氏はその目玉である。小渕恵三総理の娘という「貴種」、若くて容姿端麗、安倍内閣のヒロインに相応しいキャラである。
 一時は自民党史上初の女性幹事長の声もあったが、国家の経済運営を担う経産省大臣という抜擢となった。

 以前の自民党であれば、当選4・5回程度の議員はまだせいぜい政務次官クラス、良くて政権中枢からやや離れた省庁の大臣、例えば環境省や消費者庁あたりだ。財務省や経産省や外務省といった国家の最重要課題を担う省庁の大臣には当選10回以上のオッサン議員でもなかなか起用してもらえない。
 歴代の大臣を見れば判るように、将来は総理として国政を背負う人材がこれら省庁の大臣になるので、法的には同格の省庁でも格が違うのだ。

 それをいくら小渕恵三総理の娘とはいえ弱冠40歳の女性が大勢の加齢臭漂いそうな10回生の男性議員たちを差し置いて大臣になるという事は男社会の年功重視の自民党では大きなストレスである。
 小渕恵三総理の後輩で剛腕を振るった小沢一郎氏でさえ、異例の若さで自民党幹事長に就任した時でも既に47歳になっていた。その彼が次期首相の声がかかっても「世代間の争いになる」と固辞したそうである。
 加えて、安倍晋三総理の方針で女性閣僚を増やす、という事は女性議員が相変わらず少なく圧倒的多数が男性議員である男社会の政界に於いては数学的に女性議員の方が分母が小さいぶん男性議員よりも遥かに大臣に出世しやすくなる。順番待ちの当選10回以上の議員たちに不公平感が募っても極自然な展開だろう。ましてや安倍総理とは別の派閥であればなおさらである。
 党員党友からのリークがあったとしても、全く不自然ではない。このようなあからさまに杜撰な金銭管理であれば、初出馬の段階でスクープがあっても良いくらいだ。わざわざ中枢省庁の大臣に大抜擢された時を選んでのスクープに、自民党内に燻ぶる悪意を感じる。

 「同じ党の人間が政権を危うくする行為をするはずが無い」と見る人もいるだろう。その人は自民党という存在を解ってはいない。自民党は1個の政党ではない。「派閥」という複数の保守政党が連合してできた巨大政党である。「派閥」の中には、昔の社会党に近い左寄りのハト派もあれば石原慎太郎氏の様な右傾倒のタカ派もある。
 現在の野党の力のなさを鑑みれば、自民党そのものが下野する心配は今のところ皆無だ。ゆえに党内で政権を交代、もしくは安倍総理に圧力をかけてプチ改造させる意図があるかもしれない。


 
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[ 2014/10/20 06:33 ] 日誌・・近頃の現象 | TB(0) | CM(2)

山田菜々、NMB卒業! 近頃の現象[一〇五七] 

NMB山田菜々 
卒業発表、ファン悲鳴 
新たな目標見つけた


 アイドルグループ・NMB48が15日、大阪・グランキューブ大阪で、結成4周年の記念公演「4th Anniversary Live」の2日目公演を行い、1期生メンバーでチームMキャプテンの山田菜々(22)がグループからの卒業を発表した。(デイリースポーツ)

【雑感】とうとうその時が来てしまったか。

 AKBグループの中で、私が応援してきたのは前田敦子でもなければ大島優子でもない。指原莉乃はかつて応援していたがメジャーになってしまったのでファンから卒業した。一貫して声援を送り続けていたのは山田菜々嬢である。

山田菜々
    Yahoo!サイトから参照

 何度かレビュー等で言及してきたが、私のタイプは長い黒髪に眉毛の太い女の子である。山田菜々嬢の小学生時代の写真は見事な美眉。何故かみんなデビューして垢抜けすると眉を細目にする傾向があるので気に入らない。

 NMB48の一番人気は山本彩嬢だが、私はあまり興味が無い。山田菜々嬢は関西ローカルの朝の情報番組「おはよう朝日です」や夕方の「土曜はダメよ!」などでお馴染であり、おそらくTVでの露出度は関西ではトップクラスなのにその割にはイマイチ総選挙での順位は伸び悩んでいた。
 たぶん、全国区で顔が知れているのは山本彩嬢くらいで、他は関西ローカルのみだろう。なまじ関西は「地方」の割に市場が大きく全国へ討って出なくてもそこそこ儲かるのがアダになっているのか?
 
 山田菜々嬢は22歳。AKBでは前田敦子や高橋みなみ等と同世代、そろそろ卒業を視野に入れていく世代かもしれない。AKBではまだ中心世代だがNMBは小中学生のアイドルを集めて出発しているので、山田菜々嬢はハイティーン時代からお局様的存在、本人も常に「最年長」を意識するコメントが多かった。

 卒業後もイメージチェンジせず、30歳になってもJKファッションの年齢不詳キャラを堅持して吉本新喜劇などに出演しボケを連発してほしい。




 
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[ 2014/10/16 18:32 ] 日誌・・近頃の現象 | TB(0) | CM(0)

マララ・ユスフザイさん(17)の伝記映画がインドで製作。 近頃の現象[一〇五六] 

マララさん映画になる インドで製作 
来年4月公開へ


 ノーベル平和賞受賞が決まったパキスタン人マララ・ユスフザイさん(17)の伝記映画がインドで製作されていることが13日、分かった。(日刊スポーツ)

【雑感】多くの伝記映画は、功名なし遂げた偉人が鬼籍に入るか、もっと時間がたって「歴史上の人物」になった頃合いに制作される。存命の偉人が実写映画化される例はもちろんある。邦画でもスポーツ選手の苦難の日々を描写した映画を本人主演で制作した例(余談1)がある。ハリウッドも存命成功者のサクセスストーリーをネタにして映画化する事はけっこう多い。

 問題なのは評価が今後変わる恐れのある人物、あるいは政治的に難しくて危険が伴う人物については風当たりが強い。インドでいえばイギリス・インド合作の「ガンジー」が批判された。映画化された当時はガンジーが鬼籍に入られて30年余りが経過し既に「歴史上の人物」と化しているが、それでもなお「映画化は早すぎる」との批判が巻き起こった。
 偉大なインド独立の父ではあったが、同時にインド国内のムスリムとの紛争を鎮められずパキスタン(現在のバングラデシュも含む)とインドの分裂を許し、現在もなお対立が続いている。

 そのパキスタン人であるマララ・ユスフザイ氏は弱冠17歳、今後いくらでも社会的立場や思想が変わっていく可能性がある。同時に彼女は非常に危険な政治的立場に立たされているので、パキスタンとは対立関係にあるインドでの映画制作は敵対者を刺激し、制作者や監督をはじめマララ氏に扮する主演者も相当の覚悟が必要になってくる。
 マララを演じる女優の名前は伏せているらしい。かつて東パキスタンと呼ばれていたベンガル地方出身とだけ公表されているようなので、おそらくムスリムの女優かあるいはそれに近い立場かもしれない。

 個人的には映画化は歓迎しない。映画化である以上、事実関係の「編集」やフィクションが盛り込まれる。マララ氏本人をはじめ近親者や関係者にとっては不快に思うものも出てくるかもしれない。さらに敵対者にとってはおぞましい悪魔の映画に見えてしまうだろう。
 何より、こういった場合で映画的に盛り上がってしまうのは、本人が志半ばで殉教者となってしまった時だ。だから不吉というか縁起の悪い計画に感じてしまう。
 映画化は、もっと後にしてほしいものだ。できれば半世紀以上後で。

(余談1)「若の花物語 土俵の鬼」(森永健次郎監督 1956年)がある。撮影当時まだ現役力士である若乃花幹士が本人役で主演した。
 ハリウッドで超有名なのは「サウンド・オブ・ミュージック」(ロバート・ワイズ監督 1965年)で世界的に感動を呼んだが、モデルとなった実際のトランプ一家や縁者たちは激怒したらしい。


 
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[ 2014/10/14 12:25 ] 日誌・・近頃の現象 | TB(0) | CM(0)

10月15日付にて大島優子アメブロ終了、に思う。 近頃の現象[一〇五五] 

大島優子アメブロ終了に落胆の声続々 
「思わず泣いてしまいました」


 AKB48の女優・大島優子(25)が2009年9月から5年間、続けていたアメーバブログ「ゆうらりゆうこ」を15日午後7時をもって終了することを12日発表。ファンからは「残念」「寂しい」など落胆のコメントが殺到した。(スポニチアネックス)

【雑感】私は大島優子氏には全く興味が無い。昔から応援していたのは指原莉乃氏だったが、今はすっかりメジャーになったのでファンを卒業した。このニュースでふと思ったのは、ブログの賞味期間だ。

 当ブログには気に入ったサイトがあるとインターネットの趣旨に従って積極的にリンクを張ってきた。(「当ブログの利用について〔1〕」を参照。但し、Yahoo!とAmebaのブログについてはリンクを見送っている。ブログ運営者に遺恨は無いが、Yahoo!とAmebaには些か憤懣がある)
 年に1回あるかないかの頻度で「安否確認」と「点検」の意味も兼ねてリンクを張ったサイトを全て巡回するのだが、ぼちぼちサイトが閉鎖されていてErrorが出たり、サイトは未だ存在しているが何か月も更新されないまま放置状態となっているものが増えてきた。
 閉鎖されたブログはリンクから外すのだが、放置状態は外していない。個人的に外すのはしのびない気持ちもあるし、ブログの中には放置が半年続いたものの再開するサイトも現実にあるので外さないのだ。

 当ブログは2007年5月から始まった。もう7年も経つ。失職と転職や息子の誕生など様々な節目があって更新頻度が変化しているものの続いてきた。また映画ブログになったのは成り行きなのだが、動機の一つとして仮にブログが放置状態になっても鮮度が落ちない点があった。
 閉鎖もしくは放置状態のブログを見るたびに、7年も続けてきたのは結構大変なことなのだというのを実感する。

 ネット社会で文章を書くようになって、様々な人と知遇を得るようになった。中にはお会いして酒を酌み交わすようになった友人も少なくない。
 だが、本名も住所も敢えて聞かなかったので、ブログの閉鎖や放置があるとたちまち安否が判らなくなる。そんな友人が増えてきた。だからブログの閉鎖や放置は惜別に通じてしまう。ネット社会の典型的な現象かもしれない。

 今後もこのブログは続けるつもりだが、仮に更新できない状態になっても閉鎖はしない。連れ合い宛の遺言書には管理画面のパスワードを記して「晴雨堂ミカエル最期の挨拶」をアップしてもらうよう指示しておこう。


 
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[ 2014/10/13 10:09 ] 日誌・・近頃の現象 | TB(0) | CM(2)

「おっぱいゾンビ」 おバカになって愉快になろう〔33〕 

おっぱいゾンビ」 
低予算Z級の醍醐味。




【原題】ZOMBIE WOMEN OF SATAN  
【公開年】2009年  【制作国】英吉利  【時間】84分  
【監督】スティーヴ・オブライエン ウォーレン・スピード
【制作】
【原作】
【音楽】ダン・ビウィック
【脚本】ウォーレン・スピード
【言語】イングランド語
【出演】ビクトリア・ホプキンス(スカイ)  ウォーレン・スピード(ピエロのパーヴォ)  クリスティン・スティール(タイコ・ザンダー)  シーモア・マース(ジョニー)  ピート・ボナー(ゼウス)  ケイト・ソルビー(ハーモニー・ステラ)  ジョー・ニコルソン(ダメージ)  ビル・フェローズ(ヘンリー・ザンダー博士)  ケエイシー・ポール(ザンダーの妻)  マルシア・ケイ(レッド・ザンダー)  ジリアン・セトラ(ブルー・ザンダー)  ビクトリア・ブーム(レイチェル スカイの妹)  ドナ・モレー・フォスター(実験台のゾンビ)  ミッシェル・ベイリー(ゾンビ1)      

【成分】コミカル パニック 不気味 笑える ゾンビ ホラー
     
【特徴】典型的な低予算Z級ゾンビ映画。
 人里離れた山奥に農夫スタイルのマッドサイエンティストが作り出すゾンビ集団とたまたま通りかかった?パンク風味の旅芸人集団との死闘を描く。

 素人の自主制作のノリで話が展開する。登場人物や物語世界に感情移入するより、制作風景や楽屋裏などに思いを馳せながら映画制作の楽しさを体感しよう。
 スティーヴ・オブライエン氏とともに共同監督として名を連ね脚本も兼任しているウォーレン・スピード氏が主役級のポジションとして旅芸人一座の変なピエロに扮している。もしかして本作の雰囲気は彼の趣味か?

 DVDパッケージの写真はなかなか格調高く?よくできている。

【効能】映画制作の楽しさを体感。
 
【副作用】山菜取りが怖くなる。
 
下の【続きを読む】をクリックするとネタバレありの詳しいレビューが現れます。記事に直接アクセスした場合は、この行より下がネタばれになりますので注意してください。

マララ・ユスフザイ17歳、若すぎるノーベル賞? 近頃の現象[一〇五四] 

マララさん授賞に「あまりに若すぎる」  
委員長「権利の代弁者だ」と反論


 ノーベル平和賞が発表された10日、ノルウェー・オスロの会場では、マララ・ユスフザイさんがまだ17歳3カ月であり、ノーベル賞史上初の10代の受賞者となることについての疑問が、記者団からノーベル賞委員会のヤーグラン委員長に浴びせかけられる場面もあった。(産経新聞)

【雑感】歳若い人物が受賞する事のデメリットは大きく二つある。

一つは、受賞者個人の問題。
 どんなに功名あげたひとかどの偉人でも殆どの人にとっては高根の花がノーベル賞である。いきなり大きな賞を若くして獲ってしまうと、いくら本人が賢明に冷静さを保とうと努め「これからが本当の勝負」と自身に言い聞かせても、達成感の次にくる脱力感や焦燥感から逃れられず、さらなる社会的貢献への期待を込めて贈られたノーベル賞が足枷・重荷になって、残りの長い人生を荒んだものにしてしまう可能性がある。
 これは映画業界における子役スターが直面する問題に近い。子供のうちにスターになったために身を持ち崩し家庭も崩壊させてしまった子役あがりの俳優は大勢いる。
 またノーベル賞を授与された事で弱冠17歳にして世界的名士になってしまうと様々な危険と隣り合わせになる。受賞者だからといってアメリカ大統領なみの警護が付く訳ではない。平凡な17歳であれば経験したであろう様々な事が経験できなくなり行動に制約が生じてしまう。(余談1)

二つ目はノーベル賞委員会の問題。
 ノーベル賞自体がたぶんに政治的背景というものが左右されるものなのだが、とりわけ平和賞については他の物理学・化学・医学生理学・文学などに比べてノーベル賞を支えている欧米諸国の政治的思惑に色濃く影響される。
 そのため、少しでも世界の政治地図が変化したらたちまち評価がガラリと変わり、世間から「あの平和賞をあの者に授与したのは間違いではないのか?」「平和賞を返上させろ」といった異議が起きやすい。
 パレスチナのアラファト議長とイスラエルのラビン首相が平和賞を授与されたが、残念ながら現在もなおパレスチナとイスラエルは戦闘状態である。韓国の金大中氏も南北対話の功績で授与されたが、依然として北朝鮮と韓国は戦闘状態である。世の中、ままならぬものだ。

 マララ・ユスフザイ氏はまだ17歳、これから進学・就職・結婚・出産・子育てなど様々な人生の節目を通過しなければならないし、その節目節目で考え方というものは変わっていくのが正常な人間なのである。
 10代のユスフザイ氏が昨年国連本部で演説した言葉「一人の子供、一人の先生、一冊の本、一本のペンが世界を変えられる」は今後も一貫するとは思うが、この志への関わり方は今後変化していくと思う。父親と同じように闘う教育者となるのか、あるいは平凡な主婦として子育てに志を全うし公の場からは姿を消すのか。または可能性の問題として、転落の子役スターのようにスキャンダルにまみれる展開もゼロと言い切るのは不可能だ。他にも様々なパターンがある。
 それからそうあってほしくないが、敵対者が彼女を暗殺するよりも破廉恥なスキャンダルにまみれさせた方が効果が大きいと悟ったら・・。

 委員会の早計で一人の少女を不幸にした、との批難が後で巻き起こるかもしれない。

 マララ・ユスフザイ氏自身が道を選んで進んだ結果のノーベル賞である。そしてノーベル賞平和賞は歴代受賞者の顔ぶれを見ればわかるように世界情勢とアメリカを中心とする欧米諸国の思惑が反映したものである。
 「大人」たちのマスコットに利用されてしまう面は避けられないが、利用されるだけに終わらず逆に「大人」たちを強かに利用し、与えられた権威と権限を効果的に使い切って父親以上の実績を上げてほしいと祈るばかりだ。使い捨てにはなるな。

【追記】マララ氏と敵対関係にある勢力が早速声明を発表した。
 史上最年少で2014年ノーベル平和賞に決まったパキスタン出身のマララ・ユスフザイさん(17)=英バーミンガム在住=は10日、「(受賞は)終わりではなく、始まりに過ぎない」と述べ、改めて女子教育の普及に向けた決意を語った。だが、受賞決定を受け、パキスタンのイスラム武装勢力は11日、マララさんを「不信心者」と非難する声明を発表。武装勢力の襲撃にも信念を曲げず、故国の教育改革を訴え続けてきたマララさんの活動は、平和賞を得てなお正念場が続く。(毎日新聞)(余談2)

(余談1)もちろん、マララ・ユスフザイ氏は歳若いとはいっても、既に小学生の頃から運動を展開し敵対者からの銃弾で一時重体にまで陥った体験があるので、ノーベル賞には「利用できる権威が一つ増えた」程度の冷めた認識しかないのかもしれない。
 彼女の中では既に一度死んだという気持であるなら、今の人生は殉教者としてのジハードを展開しているのかもしれない。

(余談2)キリスト教でも同じ聖書を使っているのに様々な宗派があり解釈がある。信徒を取り巻く利害によって様々な拡大解釈を行ってきた。その最たるものは偶像崇拝禁止の解釈だ。十字架をシンボルにするなど本来はあってはならない事なのだが、教義に忠実な信徒は逆に異端の烙印を押されたり、「サラセン好み(イスラム好み)」と批難された。
 イスラムの男尊女卑的志向の最たるものは「4人まで妻が持てる」と「男は女の保護者」なのだが、これはモハメッドがイスラム教を説き始めた当時は戦乱が絶えず路頭に迷う女性が多かった社会事情を反映したもので、女性に教育を禁止するものではない。
 当時はキリスト教より寛容で、ヨーロッパの聖職者たちが異端弾圧や魔女裁判に明け暮れている時、中東では経典の民(偶像崇拝をしない人々)には布教活動を禁止したものの個人の信仰は認めていた。だからこそ、ヨーロッパでは迫害されていたユダヤ人は中東ではイスラムの信徒とは良好な関係を築いていた。

 イスラムのタリバン然り、日本の極右然り、韓国の反日教然り、志の拡大解釈と視野狭窄はろくな事が無い。

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後藤健二 世界の学校シリーズ アフガニスタン・カブール 「タリバンがいなくなって、生まれて初めて学校へ行く少女たち」 [DVD]


 
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[ 2014/10/11 14:58 ] 日誌・・近頃の現象 | TB(0) | CM(0)

第1891回「寒い日に美味しい!何鍋が好き?」 

こんにちは!FC2ブログトラックバックテーマ担当のほうじょうです今日のテーマは「寒い日に美味しい!何鍋が好き?」です。朝夜は少しひんやりしてきましたね!まだお昼は暑い時もありますが、夜少し肌寒い時にそろそろお鍋が食べたいなあ~なんて気持ちになることがあります食べようと思っていた野菜が異様に高かったのでまだほうじょう家では鍋は実現していないのですがほうじょうはチゲ鍋大好きです~辛くて体があったまるの...
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【雑感】ほうじょう君、「チゲ鍋」は間違っているぞ。「チゲ」で鍋・鍋料理の意味だから、チゲだけで良いのだ。「なべ鍋」といってなんとする。
 ウェストミンスター寺院を「ウェストミンスター・アビー寺院」なんて言うか? エッフェル塔を「ラ・トゥール・エッフェル塔」なんて言うか?(余談1) 


 さて、ほうじょう君と同様に私の好物はキムチチゲ豆腐チゲだ。
 必ず入れる具材は白菜キムチ・白菜・鶏肉・マロニーちゃん・豆腐。平素は不足しがちの野菜を大量にとれる機会になる。チゲを食べた後は締めに饂飩を入れる。翌朝は冷飯を放り込んで雑炊にする。

豆腐チゲSN3V0094.jpg

 上記写真は2年前の冬に作った豆腐チゲである。なぜ2年前の写真を引っ張り出したのかというと、息子が生まれてから刺激の強い料理に連れ合いが異議を唱えたので、水炊き中心になってしまったのだ。早く息子が大きくなって私のような香辛料大好き人間へ成長してもらいたい。
 こないだ、息子が私の食べる物を執拗に欲しがるので比較的唐辛子の部分が落ちたキムチを選んで食べさせた。すると顔を思いっきり顰め始めた。異変に気が付いた連れ合いから「何してんねん! 殺す気か!」と怒鳴られた。
 韓国の子供たちは何歳からキムチを食べるようになるのだろう?

 チゲを食べる事ができないので、一人で留守番している時などは下記写真のように韓国のインスタントラーメン「辛」でキムチラーメンを造って代用としている。

「辛」

 「辛」を初めて食べたのは90年代初頭の大阪生野区の韓国食材店で買った輸入物の「辛」だった。当時は粉っぽくて化学調味料臭くて不味かったが、今は大幅に品質改善されて私のお気に入りインスタントラーメンになっている。
 このラーメンに相性のいいキムチを大量に放り込み、乾燥若芽をアクセントに入れて食べる。手軽に調理するインスタントの割にはさほど栄養バランスは悪くない。
 独りで食べる時は学生時代やチャリ旅行時代を思い浮かべながら鍋のまま食す。丼茶碗を洗うのが面倒なだけなのだが。

(余談1)だから金閣寺の英語表記「キンカクジ・テンプル」にしているのは売国的誤表記である。大和言葉で訳せば「きんかくじてら」という滑稽な言葉になる。
 「キンカク・テンプル」か「テンプル・オブ・キンカク」で良いのだ。私の主張を笑う輩は言語というものを粗末に扱いすぎであり、日本語をイングランド語より格下に見ている愚か者だ。もしこれを是とするなら、今後は中国の少林寺も「シャオリンシてら」と表記する責務が生ずる。
 ネットウヨ諸君も、こういうところから正していくべきだ。


 
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不朽の名作の条件・・監督と主演の緊張感ある同志的関係だと思う。 近頃の現象[一〇五三] 

ビートたけし
役者業に持論「演出に口出す奴が大嫌い」


 お笑いタレントのビートたけしが、フジテレビ新バラエティー『オモクリ監督 ~O-Creator’s TV show~』(10月26日スタート、毎週日曜 後9:00~9:54)で、誰のVTRが一番おもしろいかを競う「オモブイ」の審査委員長として出演することが1日、わかった。(オリコン)

【雑感】ビートたけし氏は番組取材の記者に対し次のように語ったという。

たまに『監督、ここはこう撮るべきじゃないですか』って言ってくる奴がいるんだけれど、そいつ大嫌いで2度と使わない

だから、自分が役者をやるときは監督に言われた通りにしかやらない。監督に気に入られるように演技をするのが役者であって、監督の演出方法に言うのは絶対に許さない

 映画は組織的に作品を作る。監督はその現場制作者の指揮者だ。普通はキャスティングの権限も監督にあるので、監督が思い描いた絵に相応しい俳優を選ぶ。俳優は制作意図を理解し監督の指示に従って持てる技術を駆使する。俳優を駒と言い切ってしまうと語弊があるかもしれないが、たとえ主演といえども俳優に制作の指揮権や決定権は無い。
 もし主演俳優が自分のやりたいように映画を撮りたければ、チャップリンのように監督・制作・脚本・音楽・主演を兼務すればいいし、それくらいの胆力は必須だろう。

 だからオリコンの見出しには「持論」としているが、私は正論だと思っている。ビートたけし氏は当たり前のことを言っているに過ぎない。
 当ブログでも映画データ紹介でスタッフ・キャストの筆頭に監督をあげている。監督よりも地位が高いプロデューサーは監督の次席に表示している。索引では邦題と監督名と制作年の表示にしている。


 映画を「総合藝術」と呼ぶ人が多いが、私はそれは正確ではないと思っている。個人で撮る映画もあるが、一般に劇場で公開される映画の殆どは個人で制作はできない。様々な業種の人々が関わっている。だから私は「藝術のゼネコン」と呼んでいる。

 作品制作にはどれも銭はかかるが、音楽や絵画や彫刻といったものは〇円でも可能だ。音楽では楽器などに金がかかるといわれているが、その気になれば空缶や棒切れでも楽器にできる。絵画や彫刻も画材に銭がかかるというが、その気になれば砂場でも絵は描けるし廃材から彫刻もできる。たとえ文明社会が崩壊しても、これらの藝術は残る。旧石器時代のラスコーやアルタミラ洞窟の「藝術」に戻るだけだ。
 映画だけは、文明が崩壊すると制作できない。映画だけはどんなに低予算で頑張っても資本がいる。私が「総合藝術」ではなく「藝術のゼネコン」と呼ぶのはこのためだ。

 映画は、出版や美術や音楽や演劇などの様々な業界からの人材を統合して組織で行う。それを経営面で統括するのは「制作者」「プロデューサー」と呼ばれる人物で、制作の全権を握っているのが監督である。

 ただ、ここからが私の持論なのだが、そうやってセオリー通りに制作された映画はそこそこの名作にはなっても、不朽の名作となるとハードルが高いような気がするのだ。
 過去の不朽の名作を並べてみると、ある法則に気が付く。黒澤明監督全盛期には必ず主演俳優に三船敏郎がいた。サム・ライミ監督のホラー映画には監督の学友ブルース・キャンベルが主演にいた。
 邦画界に旋風を巻き起こした「パッチギ!」では強面で有名な井筒和幸監督なのだが、その監督に怯まず「日本映画を変えたい」と言い切った曲者沢尻エリカ氏がヒロインを務めた。

 良くも悪くも不朽になる条件には、監督と主演の緊張感ある同志的関係が不可欠なのではないか? ただ、監督の言いなりになって仕事をする俳優ではなく、監督と俳優との立場の違いをわきまえつつも監督と志を一つにして映画に打ち込む俳優であったほうがより良いに決まっている。


 
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[ 2014/10/02 16:34 ] 日誌・・近頃の現象 | TB(0) | CM(4)
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