ミカエル晴雨堂の晴耕雨読な映画処方箋

晴雨堂ミカエルの飄々とした晴耕雨読な映画処方箋。 体調に見合った薬膳料理があるように、 料理に合う葡萄酒があるように、日常の節目に合った映画があります。映画の話題をきっかけに多彩な生活になれば幸いです。詳しいレビューは「続きを読む」をクリックしてください。

晴雨堂の2014年公開映画1選 私は福本清三先生のファンなので・・。 

晴雨堂の2014年公開映画1選
 
 さて、今回も1年間の公開映画を振り返る行事がやってきた。
 「日本で2014年に劇場初公開された作品」という条件に絞って晴雨堂が独断と偏見で優秀作品を1作選んだ。
 具体的な評価基準は、劇場で1800円支払って鑑賞してなおかつDVDが発売されたら購入して本棚のコレクションに加えたい映画である。

 で、なぜ2014年は1作しか選ばなかったのかというと、私と直接付き合いのある友人たちはご存知と思うが、家庭の事情で映画館へ行く機会が激減した状態が依然として続いているのである。息子の育児と連れ合いへの気がねで映画鑑賞する本数自体が減った。
 こないだも親戚の集まりでポロリと「映画館へ行った」事を話したら、5歳年上の姉から糞味噌に貶され説教された。非常に極たまの映画館だったのに、「子供が小学校にあがるまでは育児に努めなあかん!なに考えてんねん!」とまるで育児放棄者呼ばわりである。
 どうも私は身内や親友・幼馴染といった付き合いの長い人たちからは実像より過少に評価される傾向がむご過ぎる。

 という訳で、たとえ300も400も観たとしても、これは記憶に焼き付き二度と忘れない作品として1つあげよう。
 
1「太秦ライムライト」日本映画

 選んだ理由はただ一つ、子供の頃から福本清三氏のファンだからである。川谷拓三氏らと同じ大部屋俳優、世間ではエキストラ扱い、時代劇ファンならご存じだろう。
 主人公が悪代官の屋敷に踏み込んだ時に、迎え討つ家来衆の中で比較的よく目立つ立ち位置にいてよく目立つ馬面と眼光鋭そうなメイク、何度も執拗に斬りかかった末に主人公に討たれて大袈裟に痙攣しながら背中を反らして倒れる。日本で一番有名な斬られ役である。

 子供の頃は時代劇を観る度にその他大勢の斬られ役の中に福本さんがいないか探すのが習慣だった。
 そんな福本さんも斬られ役からレギュラー俳優に「出世」した時期がある。千葉真一主演のテレビ版「柳生一族の陰謀」だ。千葉真一扮する柳生十兵衛が主に統括している忍者集団裏柳生衆、なんと福本さんはその裏柳生衆の一員としてレギュラーなのである。斬られ役の時は「ギャー」とか「ウワ」ぐらいの台詞しかなかったが、この役ではときどき脚本に明記されてそうな台詞もある。(余談1)
 最終回で十兵衛は幕府に反抗したしたため身内からも命を狙われることになり、裏柳生衆の長フチカリ(余談2)が自ら片目を潰して十兵衛の身代わりになる。フチカリたちが柳生藩の一党に討たれた事を知った十兵衛は遺棄されたフチカリたちの遺体に駆け寄る。その時、各々の生前の姿が挿入されるのだが、福本さん演じるキタノの時は子犬を抱いて微笑む姿だった。今まで般若のような形相しか観た事が無かったので貴重映像である。

 福本さんはこのまま川谷拓三氏(余談3)と同じくメジャーな俳優へと出世していくとばかり思っていたら、やや台詞が増えたものの相変わらずの斬られ役ばかり。次第に時代劇の本数が減ってきたが、それでも相変わらずチンピラや暴力的な巡査や悪の怪人など悪役の端役ばかりを演じ続ける。
 福本さんほどの知名度とキャリアなら、主役を張っていてもおかしくないのになぜ「斬られ役」のままなのか? 彼は敢えて主役を拒絶しているのではないのか、と思うようになった。

 おそらく制作サイドも福本さんの扱いに苦慮しているのではないかと思う。2007年に放送された内藤剛志主演NHK木曜時代劇「新・はんなり菊太郎~京・公事宿事件帳~」ではいつもの素浪人姿の殺し屋役で登場するのだが、ちゃんと三嶋源内という役名があり、竹林で長尺の殺陣を続けた末、内藤剛志演じる主人公から「お前ほどの人が・・殺すには惜しい」と命助けられる。これは制作者や俳優たちの福本さんへの率直な気持ちが反映されたのではないか。

 こういった経緯があっての、福本清三初主演映画「太秦ライムライト」封切なのである。ファンとして映画館で観ないわけにはいくまい。普段は買わないパンフレットも買った。当然の事ながら、晴雨堂は2014年のイチオシ映画に選ぶ。

 それでは皆さん、2015年も良き映画にめぐり合えますように。

(余談1)今や国際的に活躍する真田広之氏が、シリーズ後半に末席の若輩忍者左助として裏柳生衆に加わる。なんと裏柳生衆で福本さんのキタノは先輩忍者なのである。
 激戦から辛くも生き延びたキタノが後輩の左助に顛末を語る場面や、十兵衛の身代わりとなって死地に向かうフチカリのお供をするキタノが、「自分も」と追いかけようとする左助に向かって石を投げながら「お前は来るな!」と怒鳴る場面などがある。
 この共演が縁だと思うが、後に真田広之氏が出演したトム・クルーズ氏の「ラストサムライ」で福本さんはハリウッドデビューする。

(余談2)千葉真一氏の実弟矢吹二朗が扮する。藤岡弘氏の仮面ライダーを観ていた人ならお馴染みのアクション俳優である。このフチカリ役以降は何故かレギュラー出演が減り、同和教育映画の出演や刑事ドラマの犯人役などが目立ち、80年代前半ごろからテレビや映画からは姿を消してしまわれた。

(余談3)川谷拓三氏も福本清三氏と同じ大部屋俳優出身である。時代劇ではすぐ斬られるチンピラ役、現代劇では拷問の末殺されるヤクザの役が多い印象を受けたが、「ニッカ・ウヰスキー」や「どん兵衛」のCMで広く知られるようになり、大河ドラマ「黄金の日々」の杉谷善住坊役で完全ブレイク。
 

 
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文武両道の辛さ。氷上の哲人町田樹。 フィギュアスケート[一〇二] 

町田、電撃引退の真相

 2月のソチ五輪で5位に入賞し、3月の世界選手権では銀メダルを獲得した町田樹(関大)が28日、全日本選手権が行われていた長野・ビッグハットで突然の引退表明をした。
 まだ24歳。衰えが見える年齢ではない。10月に引退を表明した28歳の高橋大輔、昨年の全日本選手権を最後に引退した織田信成(当時26歳)と比べても若いうえに、“フィギュアスケート作品を作り上げる”ということでは抜きんでた力を持つ町田が、突然の引退を決めたのはなぜなのか。(THE PAGE)


【雑感】一応私も高校受験と大学受験を経験しているので、学業とスポーツを両立させる辛さは若干判っているつもりである。
 こんな事を言うと昔の友人たちは「お前、ぜんぜん何もやって無かったやんか」と批難されそうなので近い身内を例にとれば、5歳年上の姉が40を過ぎてから大学院に進み博士号をとった。
 夫と子供もいるので家族の協力あっての事だが、大学を卒業してから20年近く現場で仕事をしてから再び学業に戻るのは心身ともに重労働だと思う。それに専攻している学問は文学部とか工学部といった失礼ながら「ありふれた分野」ではなく、院ではあまり無い専門色の強い分野なので通学に片道2時間近くかかった。

 町田樹選手も専門色の強い分野で院生生活をおくる事になる。
 彼は読書家で遠征の時もたくさんの書物を持ち込む事は有名である。ドイツの哲学者ヘーゲルの著作をよく読み、振付やBGM選定もコーチや振付師任せではなく、自らプログラムを「作品」と呼んで競技に臨む姿勢から「氷上の哲学者」と称された。
 そのためなのか、今期はいつもの遠征と違って携行する本の量が多く、競技の合間に論文執筆も行っていたようだったが殆ど話題にならなかった。単に大学の卒論を書いている程度の認識。
 大学の卒論は、少なくとも私の時代では「申し訳」程度のもので極端に言えば指導教官の助言に従って書式さえおさえていれば通るもの、入学前の受験を思えばお気楽だった。ましてや町田選手は羽生と覇を競うトップアスリート、卒論のレベルが多少稚拙でも卒業できると世間は思う。

 ところが彼は本気で研究の道に進もうとしていた。早稲田の大学院に進むとは、世界トップ選手の練習量をこなしたうえで進学の勉強をするとは大変なことである。彼がシーズン途中からSPは高得点なのにFPではスタミナがもたなく失速するパターンが多かったのは勉強のせいだったと記事にはある。その通りだろうと思う。
 いや早稲田の大学院へ進学する事を決めながらグランプリ・ファイナルに出場する事は、流血負傷の羽生選手に比べればはるかに地味だが、これもかなり超人的である。

 彼もまた言い訳を言わない。羽生選手の場合は誰もが「そんな状態では無理や」と思っている中で潔く「これが今の自分の実力です」と言い切るところがインパクトになったが、町田選手が仮に言い訳を言ったら「なに甘えてんねん」と批難されるのは間違いないし、言わなかったら言わなかったで現に「本番に弱い」と評価されている。

 院での研究とトップアスリートの練習レベルを両立するのは無理と判断した町田選手は賢明だろう。スポーツ選手の多くは毎日が競技漬けの生活で、引退後は右も左も判らないまま社会に放り出される。トップアスリートの場合は売れっ子なみの芸能人になれるもしれないし、監督やコーチなどの仕事もあるだろう。しかし中堅以下はかなり困窮する。このスポーツ業界の状況改善のために研究する志は素晴らしい。

 しかしである。今年の世界選手権で銀をとった時、隣の羽生君がぶら下げている金を指さして「次はこれを獲ります」と言い切ったではないか。せめて院に進むのは再来年まで待ってほしかった。我が姉でさえ40過ぎてから院に進んだ。苦労人町田樹選手なら院への進学を一年ずらす頭脳と体力は十二分にある。

 私は作り笑いをしながら気持ちよく送り出すなんて高尚な人格は持ち合わせていない。羽生君を抑えて表彰台トップに立つ町田選手を観たかった。金を獲ってから電撃引退してほしかった。

 町田が去ったいま、これからは樋口新葉選手を応援しよう、と呟いたら、連れ合いが横から「出たなぁ!本音が!」と突っ込まれた。


 
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衝撃の全日本選手権 町田選手の引退と佳菜子選手への辛い採点 フィギュアスケート[一〇一] 

町田樹がリンク上で突然の引退発表 
早大大学院へ進学


 日本スケート連盟は28日、全日本選手権終了後にフィギュア委員会などを開き、15年世界選手権(来年3月・中国、上海)に臨む日本代表を発表したが、代表に選出された町田樹(関大)がリンク上で突然、現役引退を発表。代表辞退を表明した。(デイリースポーツ)

佳菜子、想定外の低い得点に「えっ…」 
会場もどよめき


 全日本選手権第2日(27日、長野・ビッグハット)誰が優勝しても初制覇となる女子ショートプログラム(SP)で、2年連続2位の村上佳菜子(20)=中京大=は57・55点でまさかの9位。想定外の得点に、会場ではどよめきが起きた。(サンケイスポーツ)

【雑感】今年の全日本選手権は衝撃の展開ばかりだ。

 羽生結弦選手の優勝は誰もが予想した結果でダントツの成績、それに町田樹選手が僅差で追い上げる展開を期待されていた。残念ながら町田選手はフリーで失速、ショートの2位から総合4位に転落してしまった。しかし第九のフリー演技、BGMが始まって十数秒静止してから演技に入る変わった構成は好きだったし、表情の哲学者というキャラは今後の日本フィギュア界に新風を入れるものと期待していた。

 平昌五輪までは勝負師の美青年羽生と哲人町田の2人が引っ張っていくことになるだろうと誰もが期待し疑わなかったと思う。世界選手権選考発表で順当に町田が選ばれた。ところが、リンク上で代表選手としての抱負を語ると思いきや引退宣言と代表辞退、町田らしいといえば町田らしいのだが、羽生との競い合いを期待していたファンにとっては衝撃的失望を感じた者は少なくないと思う。
 そもそも、今年の世界選手権で銀メダルをとった時のインタビューで、彼は隣にいる羽生選手が首にかけている金メダルを指さし「次はこれを獲ります」と宣言していたではないか? それを忘れたのか?!


 それから町田選手の引退宣言を聞くまでは一番の衝撃だったのが村上佳菜子選手のまさかの失速である。いや、「素人目」には失速に見えなかった。ミスの無い伸び伸びとした演技、久しぶりに元気の良い「氷上のあやや」を観た。また村上選手本人も手応えを感じていたのか、演技終了直後は会心の笑顔だった。
 ところがである。SP60点台後半は間違いないと思っていたらまさかの50点台。村上本人もマジで驚愕していた。

 それに対して10代の選手たちの躍進が目立つが、しかし本当に「躍進」なんだろうか? 個人的には樋口新葉選手の演技は素晴らしいと思ったが・・。(こんな事を言ったら連れ合いは「真央ちゃんの後継者が現れたね、ロリコン親父」と嫌味を言う)
 村上選手への採点は辛いと感じるのは気のせいなのだろうか?

 ふと思い出した。そういえば私は本郷理華選手が躍進した時の記事にこんな点を言及した。

「げんきんな世間は他の10代の選手に真央の後継者がいないか探し始める」

 まさか、フィギュア界も同じことを考えているのだろうか? 現実問題として真央ちゃんはいま世界のトップに君臨していたアスリートの体型ではなくなりつつある。復帰するにしても本調子になるには時間がかかりそうだ。
 平昌五輪の年に旬の歳頃で見栄えのする選手、それは即ち本郷理華選手から樋口新葉選手までの世代だ。業界も真央の後継者として目をつけているのか。
 あるいはフィギュア界の勢力争いで村上選手のコーチ山田満知子氏が些か不利な立場に立たせれているのか? 

 はたまた審判団の美的趣味・美的価値観が私と同じなのか?


 
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「僕を愛したふたつの国/ヨーロッパ ヨーロッパ」 絶望から脱出しよう〔38〕 

「僕を愛したふたつの国/
ヨーロッパ ヨーロッパ」 
ユダヤ人迫害モノの特異作。



現在、北米版のみ流通。
(日本語吹替および字幕なし)


【原題】HITLERJUNGE SALOMON/EUROPA EUROPA  
【公開年】1990年  【制作国】独逸 仏蘭西 波蘭  【時間】112分  
【監督】アニエスカ・ホランド
【制作】マルガレート・メネゴス アルトゥール・ブラウナー
【原作】ソロモン・ペレル
【音楽】ズビグニエフ・プレイスネル
【脚本】アニエスカ・ホランド
【言語】ドイツ語 ロシア語 一部ポーランド語 ヘブライ語
【出演】マルコ・ホーフシュナイダー(ソロモン)  ジュリー・デルピー(レニー)  アンドレ・ウィルム(ロバート)  ルネ・ホーフシュナイダー(イサク)  ハンス・ツィッシュラー(大尉)  ミシェル・グレイゼル(ソロモンの母)  デルフィーネ・フォレスト(教師)  ソロモン・ペレル(本人)    

【成分】パニック かわいい ゴージャス コミカル 不思議 恐怖 切ない 絶望的 笑える 第二次大戦 ポーランド ロシア ドイツ
     
【特徴】人たらしの才能を発揮して大戦中を生き延びたユダヤ人少年の物語、実話である。
 ナチスの迫害から逃れるためドイツを脱出、ソ連ではピオネールの優等生になって若い女教師から気に入られ、ドイツが侵攻して捕虜になるとドイツ難民を装ってドイツ兵から気に入られ部隊のマスコット的な少年兵になり、さらに上官からセレブの里親を紹介されて、なんとユダヤ人の身でありながらヒトラー・ユーゲントに入団する。
 ドイツ敗戦時はソ連軍の捕虜になって殺されかけるが生き分かれた兄と再会し助かる。まるで小説のような数奇な運命をたどって戦後も生き延び、本作ラストでは実際の本人がカメオ出演するに至る。

 ユダヤ人迫害モノといえば、人格障害を起こし血に飢えた悪の軍団ナチスによって迫害され殺されていく多くのユダヤ人や、果敢に武装グループを結成して戦闘を試みる英雄的ユダヤ人の描写が定番だが、本作は全く毛色が違う。
 主人公は自身の特技で災難をすり抜け生き延びる。それによってドイツ側もソ連側も凶暴野蛮な悪役ではなく、等身大の同じ「善良な人間」として描かれているのが特徴だ。

【効能】世渡りの要領を学べる。絶望的な困難が降りかかっても希望を失わない。
 
【副作用】主人公の小狡さに不快感。
 
下の【続きを読む】をクリックするとネタバレありの詳しいレビューが現れます。記事に直接アクセスした場合は、この行より下がネタばれになりますので注意してください。

第1914回「クリスマスプレゼントに欲しいもの」 

こんにちは!FC2ブログトラックバックテーマ担当ほうじょうです今日のテーマは「クリスマスプレゼントに欲しいもの」です。サンタクロースに、クリスマスプレゼントはお願いしましたか?ほうじょうは、年末年始にあるゲームがやりたいためゲーム本体からまず買おうということで自分用クリスマスプレゼントは大盤振る舞い!でゲーム本体とソフトを自分にプレゼントの予定ですお正月は脇目もふらずゲームに没頭の予定。すでに新年...
FC2 トラックバックテーマ:「クリスマスプレゼントに欲しいもの」



【雑感】クリスマスプレゼントは特に欲しいとは思っていない。むしろプレゼントする側だ。
 
 息子にプレゼント、といっても2歳児にクリスマスというお祭りはまだ判らないし、プレゼントの価値も解っていない。一番喜ぶのは菓子か、NHK教育のキッズテレビの関連書籍か。

 さて、今年のクリスマスもささやかにケーキを食べた。

クリスマスケーキ

 息子はまだクリスマスの意味が判っていないが、美味しいモノが食べられる楽しい日ぐらいの事は理解するようになり、ケーキを前にはしゃぐようになった。
 昨年や一昨年では無理やりサンタの帽子を被らせて記念写真だったが、今年は自分からサンタの帽子を被って喜びのポーズをとる。たいそうサンタ帽が気に入ったようで正月も被りそうだ。

クリスマスツリー

 上記写真は連れ合い手製のクリスマスツリー。天然木に飾りつけといきたいところだったが、狭い四畳半にツリーなんて置いたら狭いし、クリスマスが終わってからの置き場所に困る。
 これなら水をやらなくて済む。


 
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稀代の勝負師、羽生結弦。 フィギュアスケート[一〇〇] 

羽生の恐るべきメンタル面の成熟

 フィギュアスケートのグランプリ(GP)ファイナル(スペイン・バルセロナ)で2連覇を果たした羽生結弦(20=ANA)が16日、成田空港に帰国。「楽しかった。幸せな気持ちで滑れたのは何年ぶりだろう」と大会を振り返った。

 先月の中国杯での衝突を乗り越え、日本人男子初の連覇を達成したが、若き王者は「結果として2連覇になったが、皆さんが思っている以上に連覇の喜びはない」と淡々としたもの。7日に20歳の誕生日を迎えたばかりで、心境の変化を問われても「特にないですね。とっくにシニアの選手なんで」。はるか以前から“成人”の心構えができていたようだ。(東スポWeb)


【雑感】こないだの記事でも評したが、羽生結弦選手は稀代の勝負師だ。勝負にかける集中力は今や第一人者といってもいいだろう。

 バンクーバー五輪だったか、スノーボードの一部選手は前評判が高く本人の言動もビックマウス気味だったことが顰蹙を買い、本番では失速してメダルが取れなかったことから世間の大バッシングを受けた。
 技能はあると思う。変に謙虚に振る舞い過ぎて失敗した時の逃げ道に使うよりは、最初に大きく出る事は大した事だと思う。しかしそれをやってしまうと「背水の陣」になってしまうのだ。結果的に勝負を甘く見ていた批難されても仕方がない。自己主張は良いのだが、それは本番の競技で大いにやってもらいたかった。記者会見での言動やだらしない今どきの服の着かたで見せても勝負では何の足しにもならない、と多くの視聴者は思ったろう。

 羽生選手の姿勢は一見すると謙虚に見えるが、かなりごり押しだ。が、流血のあのとき強行していなかったら、ファイナル出場は完全に無かった。
 結果論だが、羽生選手の判断は正しかった。あれだけの成績を残して表彰台の頂上に立たれては、批判を収めて今後の課題としての問題提起程度にせざるを得ない。
 大きく出るところ、強く出るところをわきまえた勝負師だ。

 今や男子フィギュアの第一人者となった羽生選手、私は氷上の哲学者町田樹選手の方を応援していたのだが。早くから才能を開花させ注目されていた羽生選手と違い、やや遅咲きで骨太感のある表情、なにより哲学書を愛読しアスリートであると同時に舞踊家・藝術家として競技をする姿勢に共感をもつ。
 アスリートの多くはコーチの言う通りに練習メニューをこなす、しかし町田選手は振付にも関与し主体性を発揮する。
 できればファイナルで彼が金を獲り、羽生選手は僅差で銀というシチュエーションを期待していたのだが、今回はまだ勝負師羽生の力が遥かに勝っていた。

 男子フィギュアは今回のように高橋大輔選手や織田信成選手の後輩たちがグレードアップして大活躍しているが、女子フィギュアが振るわない。本郷理華選手はスター性が十分あるが、200点越えを果たしてきた浅田真央選手には遥かに及ばない。
 「浅田真央」ブランドで「利益」を得てきたフィギュア連盟やスポンサー企業は真央ちゃん復帰待望論を声高に言い出すかもしれない。

 日本だけではない。ロシアにも真央のシンパが多い。かつて真央・姸兒の2人が表彰台に上がっていた時代は去り、いま再びヨーロッパ勢が占めるようになった。特にロシア勢の勢いが凄い。
 ふと思った。アメリカのアシュリー・ワグナー選手(名前から先祖はドイツ系かもしれない)はいかにも欧米女性の美を象徴するような容姿、スレンダーだが逞しい骨格と可憐な中に鎧のような筋肉が見え隠れ、ダイナミックかつパワフルな競技を披露する。ところがロシアの選手はどちらかといえば真央・姸兒系の体型が多いのだ。長く伸びる華奢な腕と脚、ビールマンスピンが美しい驚異的な柔軟性。藝術性を重視したプログラムが多い。
 またリプニツカヤ選手やラジオノワ選手は以前より尊敬するスケーターの名に浅田真央を挙げていた。

 ロシアは浅田真央や金妍兒の美をかなり意識している。


 
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2014年12月衆院選 近頃の現象[一〇六五] 

「まさか代表が」「残念」 
海江田氏落選、支持者に衝撃【14衆院選】


 小選挙区で敗北し、比例復活も果たせず落選となった民主党の海江田万里代表。「まさか」「本当なのか」。野党第1党の党首が落選する異例の事態に、関係者には衝撃と落胆が広がった。(時事通信)

【雑感】たしかに異例だ。いや異常事態だ。海江田万里氏は野党第一党の代表であり、民主党政権時では閣僚を務めたほどの政治家だ。普通、それほどの大物となれば盤石な支持基盤があり余程の逆風が吹いても組織票とコアな票田だけで十分当選できるほどの票数を確保しているものだ。
 だから、駆け出しの当落ラインにいる候補者たちが自分の選挙区に張り付いてドブ板選挙を展開するのとは違い、そういった落選しそうな仲間の候補者を支援するために、自分の選挙区は後援会や選対事務所に留守を任せて全国の選挙区を飛びまわり応援演説をする。
 たぶん、今回の海江田氏は自身の落選というものも感じていたかもしれないが、野党第一党の代表が仲間の候補者を放っておいて自分の選挙区だけしか回らないなんて事は心証が悪すぎるのでできなかったろう。

 選挙結果の勢力図自体は殆ど変化はない。自民も公明も民主も維新も、若干議席数に変化はあるが横ばいと見ていい。
 ただ、内実は自民・公明の大勝だろう。前回の選挙で大阪の各小選挙区では維新勢に次々と敗れていったが、今回はその逆だ。本来なら大阪市長という衆院選からはフリーの立場である橋下徹代表は自身の選挙区は無いので自由に全国の同志の応援に回る事ができるはずだったが、維新の旗色が悪いゆえ大阪を離れる事が出来なかった。
 国会勢力こそ現状維持に辛うじて留めたが、内実は自民に大敗している。もっとも、時の追い風で急激に膨張して破裂した感のある維新にしては意外に地盤ができつつある。

 民主党は前述の通り、最高指導者が落選して姿勢の人間になってしまった。戦国時代に例えれば、自民勢の女若武者山田美樹に大将首を獲られてしまった。
 国会勢力が維持できても、大将を討ち獲られてしまっては自民との対決はおろか他の野党勢力へのイニシアチブも大きく後退する。

 そして今回の特色は保守系野党が勢力を大きく削がれ、代わりに共産党が躍進したことだろう。とはいえやっと法案提出権(国会法56条 20名以上の議員の賛同が無ければ法案は提出できない)を獲得したばかりだ。
 結局、自民党以外の保守政党はイマイチ自民党との違いが判りづらいのが影響している。だいいち元々は自民党なのである。

 私個人は、自民は200議席、共産は100議席、残り170余りを保革のミニ政党が割拠して、時流によって自民になびいたり共産になびいたりするのが丁度いいと考えている。
 戦後の高度経済成長を牽引した政体55年体制は、議会の半数を自民が獲り、残り半分を社会党ら万年野党が割拠し与党の詰問機関として機能する体制だった。自民の一党独裁による長期政権ではあるが、政権を獲る事がまずなかった野党のおかげでソ連や中国などの共産党一党独裁よりも遥かに自由で風通しの良い政治体制だった。

 また自民党内も様々な色合いの「派閥」と呼ばれる保守政党の連合体だったので、人材のプールのような役割も果たしてきたし、時流によっては革新系に近い派閥が政権を獲ったり、保守系最右翼の派閥が政権を獲ったりなど、一見すると自民一党独裁ではあるが実際は内部で頻繁に政権交代していた。
 ところが90年代の分裂から次第に最右翼やリベラルの人材が抜けていって悪い意味で純化したような感がある。


 さて、今回の私はできるだけ自分の票が死票にならないよう工夫した。圧倒的大勢力の自民に入れる気はさらさら無い。(もし自民が弱小勢力にまで零落れていたら逆に支持するが)
 私の選挙区では、自民候補・維新候補・共産候補の3名しかいない。共産党候補は毎度の事ながら小選挙区で大半が落選する。なので小選挙区の共産候補に入れたら票が無駄になる。だから共産党は比例区に入れた。間違っても共産党が天下を獲る事は現状では0%だ。しかし自民への牽制役にはなってもらわないといけない。
 貴重な小選挙区票は、不本意ながら維新候補に入れた。自民候補が仮に小選挙区で落選しても現状の勢いなら比例で復活当選する。国会で少しでも自民党を牽制する勢力が必要である。
 開票結果は、私の選挙区に関しては思惑通りとなった。



 
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[ 2014/12/15 18:21 ] 日誌・・近頃の現象 | TB(0) | CM(2)

男優評 高倉健 「ゴルゴ13」(1973) 

銀幕の大スターが漫画の主人公を演じる 
当時としては異例中の異例!



 
【雑感】初めて観た時は、正直あまり良い印象は持てなかった。
 まず高倉健氏がゴルゴ13のイメージと違う。もともと、原作者さいとうたかを氏は高倉健のイメージから膨らませ、当時人気が沸騰していたイギリス映画の「007」のイメージや世界観も絡めて ゴルゴ13というキャラを作ったらしい。
 しかしである。そのような経緯を知らなかった当時の私は、ゴルゴに比べて線が細くて弱弱しく見えた。原作では抜かりなく仕事をするのに高倉ゴルゴはドン臭くてヘマばかりしている、と悪い印象を持った。

 何より、せっかく海外ロケしていながら、全編日本語とはなんだ? ゴルゴの魅力の一つに世界各国の言語に精通していることであり、海外ロケで現地の俳優を使いながら日本語吹替で日本語だらけとは何事か、実写映画化の意味はこれだけでも激減だ、と些か憤慨しながら観ていた。

 ところである。「ゴルゴ13」の映画はその後も制作され続けたが、私の目にはこの高倉ゴルゴを超える作品は無かったように見えた。
 高倉健版から数年後に制作された「ゴルゴ13 九竜の首」では、たしかに主演の千葉真一氏は原作のゴルゴと体格はよく似ているし、アクションも良かったし、所作も悪くは無かった。が、メイクや演技をあまりにも原作に近づけようとしたためにかえってギャグに見えてしまう。漫画表現だから馴染むのであって、それをそのまま実写にしてしまうと違和感になる典型例だろう。
 アニメ映画やTVアニメも制作されていったが、残念ながら声優に不満があったり、脚本に違和感があったり、実写では気にならなかったかもしれない所作や設定の変更がアニメでは逆に不快感になる。

 結局、今にしてみれば本作高倉健版の「ゴルゴ13」が私にとって最も「マシな映画」となった。さらに後になって撮影の経緯を知るにつれ価値が高まっていく。
 当時はまだまだ漫画の地位は低く漫画の主人公を演じる俳優も若手の駆け出しばかりだった。横山光輝原作の実写化「仮面の忍者 赤影」で主演を務めた坂口祐三郎氏が赤影後は冷遇された事は有名である。現代であれば、あれほど人気のある俳優をむざむざ蔑ろにはしない。今や大スターへの登竜門であると同時に人気アイドルが俳優業へ進出する入り口でもある。
 加えて、当時の映画界はテレビに圧されて斜陽になりつつあるとはいえまだまだ「格上」だった。高倉健氏はその映画界のスーパースターだ。

 実写映画化のオファーがきた当時、さいとうたかを氏は難色を示したそうである。そして体よく断るために次の条件を出した。

 「オール海外ロケ」「主演俳優は高倉健

 この条件なら実写映画化を断念するだろうと思ったそうである。ところが、映画会社側は引き受け、なんと高倉健氏もゴルゴ役を了解された。今でこそ漫画のヒーローを有名大物俳優が演じる事が当たり前になっているが、当時は考えられない異例の中の異例である。だからこそ、さいとうたかを氏もこの条件を突きつけた。
 また、ロケ地に選ばれた場所は当時パーレビー国王統治下のイラン。ロケが組まれ高倉健氏以外は全員イランの俳優たちでかためる。今となっては政治的事情で実現は不可能に近い。ゆえに本作は貴重映像である。

 子供のころは不快感に近い違和感だった高倉健演じるゴルゴ13も、後の映画作品をみる度に価値を再確認してしまう。また「俳優・高倉健」の魅力を伝える逸話がバラエティ番組や共演者へのインタビューなどで紹介されるたびに、他の俳優とは一線を画した孤高の魅力が増していく。それとともに、なんとなく原作のゴルゴ13の魅力ともダブってくるのである。
 もちろん、架空とはいえ大量殺人を無表情で行う犯罪者と生真面目で律儀な俳優を同列に比べている訳ではないのだが、「寡黙」と「律儀」というキーワードが共通しているように思える。

 今では本作がゴルゴ13映画の最高峰と思えるようになってきた。それでも、私はどうしても不満が拭えない。ペルシャ語を流暢に操る高倉健氏を観たかった。ゴルゴ13の魅力は各国の言語に精通している事、せっかく高倉健氏以外はイラン人俳優なのだから、ペルシャ語台詞に挑戦してもらいたかった。
 後に「ブラック・レイン」や「ミスター・ベースボール」では英語で演技していた事を思うと、やはりこの「ゴルゴ13」の時にペルシャ語にも挑戦してほしかった。


 
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[ 2014/12/15 11:09 ] 映画・・男優評 | TB(0) | CM(0)

男優評 菅原文太 「獅子の時代」(1980) 

最も菅原文太本人に近いキャラクター 
會津藩士平沼銑次


獅子の時代
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加藤剛演じる欧州帰りの薩摩藩士と
菅原文太演じる叩上げの會津藩士の
コントラストが強烈。


【雑感】菅原文太といえば、広島弁を話すシリアスなヤクザや、作品毎に現れるマドンナにふられてばかりのトラックの運ちゃんなどのキャラが有名だが、私のイチオシはNHK大河ドラマ「獅子の時代」で演じた會津藩士平沼銑次である。

 NHK大河ドラマでよく取り上げられるのは、今も昔も信長や家康といった武将たちのサクセスストーリーである。ところが本作は毛色が全く違う。(余談1)
 この平沼銑次という男にサクセスストーリーはない。本作以前で大河が扱った幕末モノは井伊直弼や勝海舟といった偉い権力者や坂本龍馬といった有名人なのだが、平沼銑次は賊軍として滅ぼされる側の名もなき下級武士である。これまでの大河とは百八十度異なる視点だ。
 銑次は幕末を生き延び、明治に入ってから侍を辞め人力車の車夫をはじめ職を転々とするがいつも騒動に巻き込まれ、そのたびに拷問や苦役を課せられ散々な目に合う。
 最後は秩父困民党に加わり左手で旗を振りかざしながら右手で太刀を持ち軍隊に向かって突撃する。陸軍将校となった弟が銑次の遺体を探すが見つからず、遺棄された「自由自治元年」の旗に兄の筆跡をみる。
 その後、日本各地で起こった官憲と民衆との衝突事件には民衆側に立って闘う銑次によく似た人物を見かける・・、銑次は自由民権闘士のレジェンドになった。

 とまあ、ざっと説明すると以上の通りの物語展開である。
 何故、會津藩士の平沼銑次菅原文太本人に最も近いと主張するのか。ファンなら御存じと思うが、菅原文太氏は「仁義なき戦い」のイメージが強く最近の出演CMでも広島弁台詞を発するので広島出身と誤解される方が多いが、実は仙台出身の東北人である。
 幕末の仙台といえば、伊達中将が藩主の仙台藩藩庁があった城下町。大政奉還後に逆賊とされた會津藩を救済する目的で仙台藩を中心に奥羽列藩同盟が結成された。つまり會津は仙台にとって近しい存在である。
 また関東の人間から見れば大阪弁も京都弁も同じ「関西弁」に聞こえるのと同じで、會津と仙台も言葉はけっして同じではないが「東北弁」に括られる。

 出自だけではない。菅原文太氏の晩年はまるで平沼銑次のように闘っていた。思想は左翼ではなかったと思う。どちらかといえば保守であり、安倍晋三氏のような「右翼革新」ではない。
 反原発を唱え、太陽光発電に熱心。特に最晩年の11月では知事選の沖縄に渡り反自民の候補者で現知事の翁長雄志氏の応援演説をやっている。御高齢で病もちの身体ではそうとうしんどかったのではないか。僅か4週間後に黄泉の国へ旅立たれた。
 なんだか、銑次のように最後の最後までアウトローのままだったような感がする。

(余談1)歴史上実在した人物を取り上げていたが、本作は架空の人物を主人公にしている。
 多くの大河ドラマは戦国時代を題材にすることが圧倒的に多く、それ以外では源平合戦・赤穂浪士・幕末に集中している。本作は幕末から帝国憲法発布の明治中期までを描いており、大河初の近現代史が舞台となった。84年の「山河燃ゆ」で昭和を描くまでは最も最近の時代である。


 
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[ 2014/12/09 06:36 ] 映画・・男優評 | TB(0) | CM(0)

第1907回「同窓会するならいつがいい?」 晴雨堂は還暦までにやりたい。老活だ。 

こんにちは!FC2ブログトラックバックテーマ担当藤本です今日のテーマは「同窓会するならいつがいい?」です。皆さん同窓会に行ったことはありますか?もしもいくとしたら何歳頃が理想ですか?わたしは中学生時代の友達に30歳前後でやってみたいなぁと思ったりもします理由は浅はかなんですが結婚の予定がなかったらそのタイミングを利用して・・もしかしたら素敵な再会があるかも^^なんてでも実際何年もあってない友達に会...
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【雑感】そういえば、ここ10年近く同窓会の類に参加していない。いや、10年以上かな?

 初めて「同窓会」というものに参加したのは中学1年生の時だった。小学校の同窓会である。といっても、同じ校区の中学校に全員進学するので、クラスが変わった程度の感覚だった。特に感慨はない。ただ、以前のメンバーが久しぶりに一堂に会したので、かつての小学校の雰囲気が戻った。

 ところが、この同窓会以降は旧クラスが本格的にバラバラになったような気がする。中学では相変わらず毎日顔を見かけるのだが、もはや小学生だった頃の感覚には戻れない心の隔たりが顕著になった。容姿や感情面が激変したからだ。
 可愛らしい坊ちゃん風だった旧友がいかめしい学ラン姿になって人目をはばからずに煙草を吸っていたり、かつてはウマが合って楽しく遊んだ子は急に冷たい態度をとるようになったり、あるいは突然「妖艶な」女の子になってしまって話しかけ辛くなったり。
 小学校の同窓会の2回目はやらなかったように思う。

 30代後半、中学校の同窓会に参加した。20年ぶりの再会、これはけっこう面白かった。意外に老けていない者もいれば、大きく変わった人もいる。
 つっぱり女子中学生で進学せずに就職しハイティーンでさっそく子供をつくった子は、すっかり働く中年オバサンの体になり「子供を高校に行かすために頑張って働いている」と、あの頃では考えられない真面目発言が一番感動した。

 部活が同じだった女の子は小3から中3まで同じ学校だったのに特別親しい間柄でもなく、むしろ先方は私を嫌っていたはずなのに、何故かフレンドリーに会話を交わし、それ以降は毎年年賀状が届くようになった。逆に非常に親しくまた頭も良かったので堅実なサラリーマンになっていると思っていた旧友は所在不明で家族も消息は知らない。20年の時間を感じる1日になった。

 あれからさらに10年程度時間が経過した。級友の若干名は鬼籍に入った噂が耳に入る。いろいろ社会的事情から集まり難くなってきた。そろそろ、人生の制限時間を意識する歳頃になりつつある。
 一時は「虚礼廃止」と粋がって年賀状を出さなかったが、昨年から復活させた。一種の安否確認である。

 学校の同窓会は、還暦前あたりに参加したい。幹事はまっぴらご免だが。
 多くの級友の子供は成人しているだろう。結婚が早かった子は孫がいるかもしれない。私はまだ中学生の息子を育てなければならないが。

 映画レビュアーの同窓会は、今すぐにでもやりたい気分だ。何しろ、本名も連絡先も知らぬ。ネットでつながっているだけなので、当人からの情報発信が途絶えると安否不明になる。

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第1904回「あなたの寒さ対策教えてください!」 

こんにちは!FC2トラックバックテーマ担当の石内です。今日のテーマは「あなたの寒さ対策教えてください!」です。もうすっかり冬のような寒さになってきましたが、みなさんは、なにか寒さ対策をされていますか?私はすでに某あったかインナーを引っ張りだし、冬と同じ枚数のトップスを着てしまっているので…真冬が来るのが非常に恐ろしいですあとは家を出る前に必ずホットコーヒーを飲みますこれをやれば寒さなんてこわくない...
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【雑感】ハッキリ言って、私の対策はあまり参考にならないと思う。

 子供の頃は喘息もちで身体が弱く寒さもこたえた。今時分になると手が乾いて粉がふきところどころ切れて血が出ていた。冬は季節の中で一番嫌いだった。
 中学生の頃になると人並み以上の体力になったが相変わらず寒さが嫌いで、学校指定のジャージをパッチやインナー代わりに学生服の下に着こんだ。同級生の女子はこんな寒い日でもスカートの下が生脚なので、寒さに強い動物なのかなと感心した。氷河期になったら男子は絶滅するのではないかとも思った。

 ところがである。加齢とともに寒さへの感覚が変化してきた。温暖化の影響もあるかもしれない。以前のような厚着をすると汗をかくようになってしまったのだ。真冬でも自宅では靴下を履かない。

 つきなみだが、熱い風呂に入って身体を温め、家族で囲んで熱いお鍋にし、睡眠不足にならないよう気をつける。それから内臓を冷やさないよう、職場にもっていく水筒は冬は熱いお茶、夏でも冷茶ではなく微温湯加減のお茶にしている。

 しかし、身体を冷やすといわれているビールは別格だ。身体の調子が悪いときは麦芽100%ドイツ式ビールを飲むのが一番。(注・本人の感想であって医学的根拠を示すものではありません)


 
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昨日は結婚記念日だった。 晴雨堂の晴耕雨読な食生活[百七十六] 

今年は近所の自然食ビュッフェにした。

結婚記念日に同道する息子。

【雑感】昨日11月30日は結婚記念日である。イギリス式の「○○婚式」でいえば「絹婚式」になる。
 毎年、結婚記念日では外食して美味いものを食べる事にしている。新婚当時は私の趣味を反映して東南アジア料理やインド料理などで祝ったのだが、元々辛い料理が苦手な連れ合いの趣向に合わさざるを得なくなり、また私のお気に入り料理店の多くはマニアック?なため次々と廃店となってしまった。最近は家の近所のレストランで済ます事が多い。

 特に近頃は自然食をテーマにしたバイキングスタイルのレストランが多い。自宅から半径10キロ以内には私が知っている限り3件ある。
 本当は堺東にあるウイグル料理店や南区小代にある中国東北料理店に行きたいのだが、家計の問題と自然食志向の連れ合いに気兼ねして自然食ビュッフェを利用するようになった。

 昨日行った店は豆をテーマにした店らしい。豆腐ステーキや豆腐入り焼売など豆腐を使った料理を強調しているが、想像していたほど豆料理は無かった。もっとチリコンカンとか豆のスープとか盛り沢山してくれると嬉しいのだが。
 いつもはビールを注文するが、前日は職場の忘年会でしこたま暴飲暴食をしたため、酒類は敬遠した。もしドイツビールか地ビールがあれば無理してでも注文したかもしれない。キリンの一番搾りは悪くはないが、自然食を謳うならキリン一番搾りに加えてオーガニックビールを置いても良いのではないか。

 上記写真は野菜ジュースを飲む息子である。息子はけっこう感心なやつで、世間の子供たちが嫌がる人参のざく切りなど好んで食べる。野菜ジュースも人参をふんだんに使用しているのかカロチンたっぷりだ。(私は「カロテン」などと今風の呼称は断固拒否する。「エネルギー」を「エナジー」、「カロチン」を「カロテン」などとイングランド語に懸想しょってからに)
 息子は野菜ジュースの味が気に入ったのか、何度もお代わりを催促してきた。


 
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羽生結弦選手の潔い態度。 フィギュアスケート[九十九] 

羽生、一夜明けの一問一答 
悔しくて眠れずうなされていた/フィギュア


 フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第6戦NHK杯で4位に入った、ソチ五輪男子金メダルの羽生結弦(19)=ANA=が30日、大阪・なみはやドームで会見した。(サンケイスポーツ)

【雑感】中国杯でケガをおしての強行出場で獲った2位が効力を発揮する。もし棄権していたら、たとえNHK杯で優勝しても進出は不可能だ。現に本大会で優勝した村上大介選手はグランプリシリーズの大会にはNHK杯のみだったと思うので、ファイナル出場の権利は持っていない。

 それにしても、3位以内に入れば確実にファイナル進出といわれていただけに、4位というのは不本意な成績であり、薄氷を踏むような経緯でのファイナル進出権だ。
 羽生自身は演技終了直後の手応えでファイナル進出は絶望だと思っていたのではないか。明らかに画面から判る「終わった」という呟き。あれは素直に「俺の今年のスケートは終わった」という絶望の呟きで正解だろう。けっして「やっと終わった。やれやれ」のホッとした意味ではない。

 インタビューで羽生選手は苦笑いしながら「最下位選手としてチャレンジします」という趣旨の発言をした。前回グランプリファイナルの王者にしてソチ五輪の金メダルリストとしては、自虐ネタ発言だ。

 ただ、負傷や練習量の少なさを理由にしない潔さは、ナルシスト美少年キャラを嫌う人の心を掴むかもしれない。
 中国杯での流血の大ケガがまだ記憶に新しい現状では誰がみても今大会で精彩を欠くのはやむを得ないと思う。それなのに「周囲はケガや練習量の少なさを理由に挙げてくれますが違います。これが私の今の実力なんです」という趣旨のストイックな発言。

 これを聞いて思い出すのは、むかし活躍したスノーボードの五輪選手たち。名前は憶えていない。ただ、出場前は傍目には偉そうに見える態度で風を切り、五輪での成績は評判倒れだった。その後は「自分のスタイル云々」などと訳の解らん発言をしたり、あるいはバッシングで晒されて被害者面したり。(バッシングの内容は非常に気の毒なものだったし、ある選手は元五輪選手とは思えないほどの零落れてしまい、大人の事情に振り回された境遇は同情できる)
 しかし、勝負の前で大きく出てしまったら、それは「背水の陣」なのだ。それが解らない年齢ではない。幼稚園児や小学生なら話は解るが。
 謙虚にふるまえば入賞を逃しても「頑張ったね」と労ってくれるところを、尊大に見られる態度で行けば金メダル以外は許してくれなくなる、基本中の基本の人間心理だ。

 羽生選手の魅力に謙虚さを挙げる人がいるが、羽生選手はけっして謙虚ではない。小学生のころからプルシェンコ選手に憧れ勝負をかける、ナルシスト美少年キャラに似合わない闘争心を隠そうとはしない。
 謙虚というよりは、「勝負」という一点に人生を賭ける素直な情熱だ。昨日の王者は明日も王者とは限らない、勝負の世界は体調不良を考慮しない、これをわきまえているからこその言動だ。前述のスノーボード選手たちは世界トップクラスの技量を誇りながら明らかに「勝負」というものを見くびっていたのである。
 羽生結弦選手は稀代の勝負師だ。


 
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