Ballantines Finest 「マッサン」につられてスコッチウヰスキーを飲む。 晴雨堂の晴耕雨読な食生活[百八十五]

【雑感】しばらくウヰスキーを断っていたが、「マッサン」に触発されてスコッチをちびりちびり。上記写真はお気に入りのスコッチウヰスキーである。
何度か当ブログで述べてきたが私はビール党である。ビールが「本職」の酒飲みだが、麦つながりでウヰスキーもよく飲んでいた。
当初は自分が厨房に立つとき肉の臭みを消すために日本のウヰスキーを買ったのだが、頻繁に肉料理を作る訳では無いので、飲むようなった。始めはサントリーやニッカの安いウヰスキーを、次に高めのローヤル、そして山崎や白州。
子供の頃からウヰスキーには興味を持っていた。「OK牧場の決闘」でドク・ホリディに扮したカーク・ダグラス氏がカウンターで咳き込みながらショットグラスでクイっとあおる場面が恰好良かった。
高校生の頃、父に勧められてスコッチウヰスキーを飲んでみた。口や喉に強い刺激を受けるが香りが華やかで酔い心地も良かった。(10代で日常的に酒飲んでいたことになるが時効だ)
そういった酒飲みの下地が10代の頃にできていたので、程なくウヰスキーのファンになった。
飲むウヰスキーのグレードがアップしていったのは味や香りにこだわりがあったからではない。酔った後の二日酔いが安酒だと酷かった。これはウヰスキーに限らずビールなど酒全般に言えるのだが、安酒は気分が悪くなりやすい。
安酒のせいであまり飲んでないはずなのに吐き気をもよおしたことは多々ある。良い酒はいくら飲んでも気分は悪くならない。スコットランドはウヰスキーの本場、社会人になってからスコッチに手を伸ばすようになった。(20代前半で既にこの結論に至ったのは10代から酒飲みだったから?)
改めてスコッチ各銘柄を飲んでみるとなるほどと思った。比較的安いスコッチでも、日本の中堅以上のウヰスキーと同じくらい美味いのである。日本では高級の山崎や白州がスコッチのコピーではないかと思ってしまう。判りにくい例えかもしれないが、手塚治虫の絵を美大の学生が模写したような感じに思える。抜群のデッサン力なのだが何か足らない。
最初はブレンデットウヰスキー(モルトウヰスキーとグレーンウヰスキーのブレンド)から飲んだ。30代に入ってからはシングルモルト(1か所の醸造所でつくったモルトウヰスキー。ブレンドしない)に興味を持つようになり、ほのかに甘い香りがするポートカスクやマッカランから始め、正露丸のようなヘビーなスモーキーフレーバーのラフロイグが気に入ってしまったが、今は再びブレンデットに落ち着いている。
バランタインがお気に入りになったのは至極簡単。近くの酒屋で手に入りやすく安い値段で売っているスコッチの中で最も気に入った味と香だからだ。
以前は1万円もする17年を飲んでいたが、今は千円程度で買えるファイネスト。しかも上記写真のバランタインは購入してから10年近く経っているのに8割ほど残っている。
なぜそんなに経ってしまったかと、齢40になる手前で吐き気をもよおして身の危険を感じたからだ。たぶん、食道が荒れていたのだろう。
食道を荒らさないためには、場末のスナックで飲む水割りのようにドボドボに薄めるべきだが、私はスコッチの芳香を台無しにする水割りは嫌いだ。(余談1)ロックも香りと味が損なうような気がして嫌だ。やはりショットグラスでストレートで飲む主義だった。さもなくばテイスティング用のグラスでマッサンのように首を傾げながら芳香を楽しむ飲み方が好きだった。通ぶっていると知人から突っ込まれた事があったが、実際に片方の鼻の穴で交互に嗅ぐと、芳香がステレオで感じられるような気がしたからで、当ブログの読者諸氏も試されてはどうだろう。
スコッチは香りを楽しむ酒である。断じて酒に強い事を誇示するための酒ではなく、そんな飲み方をする者は似非酒飲みだと私は思う。
しかし飲み過ぎはまずかった。食道が荒れてからというもの、日常的にスコッチを飲むのは止めてしまった。年に一回程度、友人と飲むくらいに留めている。

因みに上記写真の金属製のボトルはスキットルと呼ばれる容器だ。ワイルドな映画によく登場するアイテムでウヰスキーを入れるための「水筒」である。
高級品になると銀や錫でできたものがあるが、私のは登山用品店で購入したチタン製。購入して最初に入れた酒がバランタイン12年なので、縁起を担いでこのスキットルにはバランタイン12年しか入れない。
(余談1)しかしウヰスキーと水の割合を1対1にする水割りだと、逆に芳香の色合いが判りやすくなって良いと知人のバーテンダーの奥さんから教えてもらった。



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シャーロット・ケイト・フォックス 「マッサン」(2014・2015)
骨を埋める決意
NHK連続テレビ小説「マッサン」で夫婦役を演じたシャーロット・ケイト・フォックス(29)と俳優・玉山鉄二(34)が26日、東京・渋谷の同局で、次回作「まれ」(30日スタート)のヒロイン・土屋太鳳(20)とのバトンタッチセレモニーに出席した。(スポーツ報知)
【雑感】シャーロット・ケイト・フォックス氏の頑張りが強く印象に残ったTVドラマだった。
おそらくオーディションに参加した欧米系女優たちの中には、日本に長く住み日本語に堪能な方も多かったのではないかと思う。ところが、アメリカ在住のシャーロット・ケイト・フォックス氏に決まった。
シャーロットに決めた要因はいろいろあるだろうが、私はまず日本在住の日本語堪能な欧米系女優を敢えて外した点を評価したい。身一つで遠い夫の国へ移住したエリーは現代日本以上の抵抗感があったと思う。
シャーロットは元々親日感情が特別ある訳ではない。大学で日本文化や日本語を専門に学んできた訳ではなく、モデルのダコタ・ローズ氏のように日本のサブカルやアニメに興味を持ち日本語をネイティブ並に話せる特技がある訳でもななかった。当然のことながら日本語会話能力はゼロに等しい。
ゼロから役作りに奮闘するシャーロットの姿と、日本へ嫁いで奮闘するヒロイン亀山エリーとそのモデルである竹鶴リタがダブる、制作者の巧い趣向だ。
さて、シャーロットは今後も日本で活動していく意欲を示された。それは日本のファンや視聴者たちへのリップサービスなのか、話の流れや勢いで発した言葉なのかは判らない。
そんなシャーロットに外国人女優の日本での成功例が少ないことを指摘されると、「じゃあ(私が)変える!」と宣言したようだ。ジンクスを破ってほしい。
ではどうして成功例が少ないのか? 一時期フランス系のジュリー・ドレフュス氏が映画やドラマやバラエティやCMに引っ張りだこだったが、近頃は露出度が少ない。近々で印象に残っているのはタランティーノ監督「キル・ビル」で暴力団の外国人女組長の日本語通訳に扮していたぐらいだ。どうやら日本に置いていた軸足をカナダにも置くようになったらしい。
日本ではどうしても役柄の幅が限定されてしまう。どんな名優であっても日本語が達者であっても「ガイジン」だから、ガイジンの役しか空いていない。
おなじ「ガイジン」でも韓国人や中国人あるいは日系人であれば、日本語さえ達者だとマイケル富岡氏のようにありふれた日本人から時代劇の武将など様々な役ができる。しかしシャーロットはどこから見ても欧米人であり、欧米人が例えば警視庁の刑事とか京都の老舗の和菓子職人とか演じるには必ずインターポール(国際刑事警察機構)から派遣されてきたとか、日本文化に興味を持つ奇特なアメリカ人といった設定を加えなければならない。時代劇の出演はもっと難しい。大河で明智光秀の役を務めたマイケル富岡氏のようにシャーロットは細川ガラシャなんて無理だ。どうしても宣教に来た修道女かオランダ商館の館長婦人になる。
朝ドラの神通力が続いている間は、制作者たちは視聴率のためにシャーロット用に出演ポストを作ってくれるかもしれないが、朝ドラの熱が冷めた後はシャーロットを出演させるために企画を立てる手間はかけられない。
これからが本当の大変が始まるな。ただ、日本で存在感が定着して不動の「日本女優」になる策は無くもない。それは特撮ヒーロー物にレギュラー出演する事によって若年層からコアなオタク層の胸に焼き付ける事である。
もともとウルトラマンやゴレンジャーや仮面ライダーといった物語は日本的特撮ヒーローではあるが世界観は無国籍である。「ウルトラマンティガ」に登場するGUTSのイルマ隊長をシャーロットが演じても違和感は無い。「特捜戦隊デカレンジャー」の白鳥スワンをシャーロットがやってもおかしくない。
シャーロットよ、日本でさらなる成功を収め、不動のファンを得るには特撮ヒーローにレギュラー出演する事である。



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「マッサン」の成功とは。 TVドラマ評[六十九]
4作連続“大台”超え
20日に放送されたNHK連続テレビ小説「マッサン」(月~土曜前8・00)の平均視聴率が25・0%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録。2月10日の24・6%を上回り、自己最高をマークしたことが23日、分かった。番組最高25%超えは「あまちゃん」(27・0%)「ごちそうさん」(27・3%)「花子とアン」(25・9%)に次いで4作連続。25日には天海祐希(47)が登場予定。28日の最終回に向け、ラストスパートに入った。(スポニチアネックス)
【雑感】非常に喜ばしい事である。私はいつも「マッサン」のヒロインであるエリーに想いを馳せながらスコッチをショットグラスで飲んでいる。(余談1)
NHKの番組視聴率が低いと、民放各局や新聞社や雑誌社などマスコミはこぞってNHK叩きを行うが、私には民放や民間マスコミの妬みに見える。実際、NHKは民放に比べると取材費用等潤沢なので、予算を遣り繰りしている民放からすればNHKの体制に不快感を抱くのは無理からぬ事だ。しかもNHKは電波法で守られているのに対し、民放は広告料を出す企業頼みだ。
しかし地方出身者の私はNHKの二大看板ドラマである「朝の連続テレビ小説」と「大河ドラマ」に熱い視線を送らざるを得ないのだ。
視聴率を気にせざるを得ない民放のドラマは、出資企業の広告のために気を遣わなければならないので、視聴率が振るわなければドラマは打ち切りになるし、また視聴率が取れそうにないテーマには最初から関わらない。またスポンサーは自社宣伝のために出資しているので、一部視聴者からクレームが相次ぐと腰が引けてしまう。
その点、NHKには民放に比べ視聴率に左右されない強さがある。しかも充実した全国ネットだ。大河ドラマや朝ドラで取り上げられた地方はそのまま観光宣伝になる。かつて大河ドラマで坂本龍馬を主人公とした「龍馬伝」を放送した時、我が郷里高知は予想以上の観光収入をもたらせてくれた。一度、大河ドラマで取り上げてくれると、放送期間1年は観光宣伝してくれる訳なので、地方にとって救世主なのである。
朝の連続テレビ小説の放送期間は半年、大河より短い。ただ、大河が主に時代劇を扱い、名の知れた偉人や武将を主人公にしているのに対し、朝ドラは明治以降の庶民が主人公だ。舞台となる地方の故郷興しだけでなく、主人公の生業である業界興しの側面もある。
今回の「マッサン」でいえば、主人公が過ごした広島の竹原や大阪の住吉、そして北海道余市の町興しとウヰスキー業界興しがある。
民放で同じ事はできないだろう。視聴者に気兼ねし、視聴者からクレームがつきにくい番組へと横並びする。かくしてテレビ欄はバラエティやお笑いばかりに埋め尽くされた。
(余談1)何度か当ブログでもビール党であることを公言してきた。若い頃からドイツ・チェコ・ベルギー・スコットランド・アイルランドなどのビールが好きでよく飲んでいた。
そのビールつながりで、同じく麦からつくる酒であるウヰスキーにも興味を持ち、最初は日本のサントリーやニッカの安いウヰスキーから始め、次に高めのローヤルや山崎・白州、そして本場スコットランドの安いバランタイン10年や12年、オールドパー・ポートカスク・マッカラン・ラフロイグと手を伸ばした。
ただ、齢40に差し掛かる頃に吐き気を感じてからウヰスキーを飲む量を減らした。私は水割りとかロックは嫌いで、ショットグラスにストレートで飲んでいたから、たぶん食道が荒れていたのだろう。身の危険を感じて毎日のように飲んでいたウヰスキーから遠ざかった。たまに友人と大阪ミナミやキタへ繰り出すときにしか飲まなくなった。
今はエリー役のシャーロット・ケイト・フォックス氏の美しい顔を拝みながら、ウヰスキーと水を1対1の割合で薄めて飲んでいる。この割合がウヰスキーの香りを楽しむのに適していると、知人のバーテンダーの奥さんから教えてもらった。



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どうしんたんだ?隆大介よ! 近頃の現象[一〇八〇]
地元メディアが
「韓国籍俳優が酔拳で…」と報道
映画「影武者」やNHKの大河ドラマ「軍師官兵衛」などに出演した俳優・隆大介(58)が21日夕、台湾桃園空港(台北)の入国審査場で暴れ、空港職員が左ひざを骨折するけがを負わせ、傷害と公務執行妨害の容疑で拘束されたことが22日、分かった。隆は機内で飲酒しており、かなり酔っ払っていたもよう。台湾メディアが“韓国籍の俳優が酔拳で移民官の脚を骨折させる”などと大々的に報じた。(デイリースポーツ)
【雑感】いったいどうしたんだ? 隆大介氏はステイタスの高い俳優だったはずではなかったのか?
私はけっこうお気に入り俳優だったんだが・・。
演技派俳優を大勢輩出している仲代達矢氏主宰無名塾出身、映画デビュー3年後に黒澤明監督「影武者」で脇役ではあるが織田信長という目立つ役、その2年後に「遠野物語」で主役に抜擢、脇には無名塾後輩の役所広司氏が主人公を苛める地主のボンボン役、乙爺役に師匠の仲代達也氏らが固めた。
映画公開と時機を同じくしてNHK大河ドラマ「峠の群像」で浅野内匠頭役を演じ、その後はちょくちょく大河に出演。
エリート俳優と呼ぶに相応しい経歴の持ち主である。本格デビュー作の「影武者」では、荒々しく馬を駆る場面はどうも余裕が感じられず必死に信長を演じているように見えてしまったが、「遠野物語」や「峠の群像」では儚き青年の雰囲気が良かった。
一番のお気に入り役はビデオ作品「ブラック・ジャック」(1996年版)である。一部で評判の悪い80年代の加山雄三版と違って極めて原作忠実路線をとった内容で、アウトローで生きる知識人の風情が渋かった。(余談1)
次に印象深かったのが「ウルトラマンダイナ」で、主人公アスカ隊員の父親役。宇宙飛行中に行方不明となり、ときおり生霊のようにアスカ隊員の前に現れる。最終回では敵スフィアを倒すと引きかえに異次元に落ちてしまうアスカの前に行方不明となった当時のままの恰好で現れ、大人になった息子を見て微笑む顔が父親の心強さを感じた。
役所広司氏の先輩で、初期のキャリアは明らかに役所氏より上、悪役も演じる幅の広さ。もっとテレビや銀幕での露出度が多くても不思議では無いのに、どうも業界の扱いがイマイチ低いような気がするのは気のせいだろうか?
(余談1)ピノコを演じた田島穂奈美氏もグットだった。太い眉が魅力だったが成人してから細くされてしまわれガッカリ。
晴雨堂関連作品案内



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浅田真央、袴姿で中京大卒業。 フィギュアスケート[一〇三]
理事長特別賞受賞
フィギュアスケートの浅田真央(24)が19日、中京大体育学部体育学科を卒業した。09年4月に入学。ソチ五輪を見据えて、13年4月から1年間休学していたが、五輪後の昨春に復学し、晴れて卒業の日を迎えた。(デイリースポーツ)
【雑感】見出しにはピンクの袴姿とあるが、ピンクの袴を履いているわけではない。桜色の小袖に群青色の袴姿だ。靴は「はいからさん」のように踝まである編み上げ。真央ちゃんらしい華やかでいて上品な女学生姿だ。
ピンクの袴て、この記事の見出しを書いた者は日本語を粗末に扱うている。ピンク色の袴なんてど派手な、和装のイリュージョンか何かの舞台衣装みたいやないか。
もし、日韓関係が険悪でなかったら、ピンクを基調としたチマチョゴリ姿の金姸兒氏と並んで対談なんかすれば美しい絵になったと思うが。



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近江牛カレー。 晴雨堂の晴耕雨読な食生活[百八十四]

【雑感】滋賀の姉からの土産だ。ずいぶん長い間、台所の流しの下の棚に入れてあった。たまたま、おかずが無かったので引っ張り出してきた。いわゆる御当地カレーに類するものだろう。
近江牛を使ったカレー、上記写真では赤く目立つ物体を近江牛を肉絲風にしたものと早合点してしまいそうだが、これは滋賀特産の赤い蒟蒻で、近江牛はミンチ状になってカレーソースに溶け込んでいる。
そこそこ美味いカレーだったが、辛さは万人向けなので私にとっては「甘口」だ。
滋賀県ではいったいいつから肉牛の生産を始めたのだろうか? 一説ではキリシタン大名高山右近が滋養に良いと牛肉を蒲生氏郷に振る舞い、感化された氏郷が近江の領地で肉牛の生産を始めたらしい。
(鋭意執筆中)



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「あっちゃん あがつく たべものあいうえお」 晴雨堂の書棚[十四]

あっちゃんあがつく―たべものあいうえお
【原案】峯陽
【著者】さいとう しのぶ
【発行】リーブル
【雑感】3月6日は息子の3歳の誕生日である。上記写真は連れ合いが誕生日のプレゼントに買ってきた絵本だ。
非常にこじんまりとした絵本で、これはなんというサイズなんだろう? 変形B6判かな? CDケースより一回り大きいサイズだ。幼児が読む絵本にしては小さい。
しかし本文のイラストが非常に緻密で可愛らしくてほのぼのしている。なおかつ、擬人化した動物はとぼけた表情で、擬人化した食べ物は可愛らしいだけでなくどれも美味しそうなのだ。
あいうえおの順番に、「あっちゃんあがつくアイスクリーム」の歌詞に擬人化したアイスクリーム各種が踊り、次のページには「いっちゃんいがつくいちごジャム」といった具合に苺ジャムが登場。日本語表音文字69音の殆どに食べ物が割り振られていて、ページをめくるのが楽しくなる。
さすがに「を」と「ん」から始まる食べ物は無かったが、代わりに擬人化した動物たちが手を洗う可愛らしい後姿や大団円で御馳走を食べている図柄で締めくくる。
舞台や登場する食べ物は幼児の生活圏によくあるものを選んでいるので、幼児にとっては日常の風景、大人が観ると親近感と懐かしさがある。
息子を近所の図書館へ連れて行くと、毎回この本を本棚から引っ張り出してケタケタ笑って喜ぶので、連れ合いが購入する事に決めた。非常に評判が良いのか書店で平積みにされていた。
値段は1800円(本体価格)と本のサイズの割にはA4判美少女水着写真集なみの値段がするが、内容の盛り沢山ぶりを観て納得。息子は喜んでくれるのはいいのだが、そんな高価な本のページを乱暴にめくりまくる。この調子で1か月もすれば綴じが緩んでページが外れるだろう。
作者はさいとうしのぶ氏。なんと私の現地元と同じ堺市で生まれ堺市在住。出版はリーブル。
出版不況といわれて久しいが、近頃は児童書の刊行が増えているそうな。たしかに一般書はPC画面でも読めるが、絵本などの児童書はPCよりも手で持ってめくれる紙の書籍のほうが良いに決まっている。幼児にとってテレビやPC画面は刺激が強すぎてよろしくない。児童書の部数が伸びるのは頷ける。



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