「ブス役」の桐谷美玲に違和感。 近頃の現象[一二七五]
フジ「人は見た目」主演に違和感
2017年4月13日、第1話が放送されたフジテレビの連続ドラマ「人は見た目が100%」に納得がいかない視聴者が相次いだ。
同ドラマは地味な女性たちがあることをきっかけに、女性らしさを磨くというストーリーだが、主演を務める女優・桐谷美玲さん(27)が「美しすぎて」、ドラマでの役どころに「全く共感できない」という声が続出しているのだ。(J-CASTニュース)
【雑感】因みに桐谷美玲氏は「世界の美しい顔」に4回程度ランクされたほどの美女である。
当ブログでもこの現象を指摘した事があったような気がする。
近頃は容姿端麗の子ばかりだ。息子が幼いのでよくNHK教育のキッズテレビを見るのだが、出演する子役たちの美しい事。語弊のある言い方を敢えてすれば、「ブ男」「ブ女」の供給が途絶えるのではないかと思う。
俳優は美男美女ばかり、なので「ブス役」をお笑い芸人から引っ張ろうとするが近頃の芸人たちも美形ぞろいだ。
身体を張って「ブス役」「キモ役」を演じている森三中の方々にしても、仮にライザップでダイエットして鍛えたら「美人〇〇」と呼ばれるほどの美形キャラになるはず。ベースはハッキリ言って「美女」の範疇だ。
俳優魂を見せるなら、ロバート・デ・ニーロやスタローンたちがやったように役柄に合わせて体型を変える。たとえば今回の場合なら20キロていど肥る必要があるだろう。
ただ、問題は女優と契約している事務所の利害関係だ。語弊を恐れず判り易く言えば、これから水着写真集を繰り出してもう少し儲けたいと思っている所で太られたら大損害。CM契約を結んでいる企業にとっても太られたら商品イメージと乖離してしまうので嫌がる。たぶん男優よりも縛りが厳しいと思う。
となれば特殊メイクだ。日本でも前例はある。スレンダーな葉月里緒奈氏がドラマ「恋の奇跡」で丸々と肥え太った女子高生を演じた。これは1996年のエディ・マーフィ主演「ナッティ・プロフェッサー」で評判になったデブ・メイクに触発されての試みだったと思う。
また、地味なメイクだが1983年放送の土曜ワイド劇場「整形復顔の女 私の過去をあばかないで 結婚への変身!」で主演の酒井和歌子氏がさり気なくテーピング?で鼻の形を変えて地味なオールドミスのOLを演じた。
今回の場合も特殊メイクで桐谷美玲氏を地味な女性にできなかったものか?
それとも、「整形復顔の女」や「恋の奇跡」と同様のことを今すれば、「ブス」の対象とされた当事者や言葉狩り人間たちからのクレームの嵐が襲ってくるのか? TVドラマの場合、公共放送上にCMを載せれば全国に商品宣伝・会社宣伝できるメリットがあるが、提供するドラマがクレームの嵐となれば大きなイメージダウンとなるので嫌がる。
同じ不評でも、世界的美女である桐谷美玲氏をそのまま「ブス」という設定で起用した方がまだ安全、という計算がはたらいたように思えてならない。しかしそれなら何故「人は見た目が100%」なんてドラマを企画したのだ? 訳わからん。
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美女だらけの世界。若手非美女枠人材難。 近頃の現象[一一一六]



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真央ちゃん、やはり辞めるのか。 フィギュアスケート[110]
波瀾万丈だったスケート人生
2010年バンクーバー五輪フィギュアスケート女子銀メダリストで、世界選手権で日本人最多3度の優勝を果たした浅田真央(26=中京大)が10日、自身のブログで現役引退を電撃発表した。(東スポWeb)
【雑感】やっぱり辞めるか。

2014年世界選手権の表彰式にて
Wikipediaから参照
辞めるに最も適したタイミングは以前に当ブログで指摘したようにソチ五輪直後、常にライバルとして注目されてきた金妍兒選手と同時期にスケート選手から足を洗う事だ。たぶん、本人も引退は意識していたはずだ。辞めなかったら平昌五輪まで引っ張られてしまう。
とにかく浅田真央という存在は並のアスリートとは桁が違う。何故なら常に世界を相手に表彰台に登る事が当たり前の条件を14・5歳から26歳まで10年余求められてきた。さらにマスコミからの注目度も銀幕スターとほぼ同格だ。こんなアスリートは他にいない。
もちろん世界を相手にトップを争うアスリートは他にもいるが、基本は自分の競技の事だけに集中していればいい。しかし彼女は芸能人やモデルのような仕事もこなさなければならない。容姿の良さとかタレント性からではなくフィギュアスケート界の内情が大きな理由と思っている。何故なら野球やサッカーや柔道などは各市町村に競技できる場が設置されているがフィギュアスケートは場所も限られているうえに施設利用費や衣装などコスト高、後進のためフィギュアスケート市場の拡大と定着をも考えなければならない。
見た目は優雅だが内実は殺人的である。真央ちゃんのような仕事は、失礼ながらフィギュアに比べれば環境が恵まれている競技の吉田沙保里や谷亮子ではできない。イチローや選手時代の王貞治でも無理である。失礼を重ねるが勝負に強いだけでは務まらないのだ。可憐な美しさも維持しなければならないし、だからこそ大物芸能人並みの注目度なのだ。
彼女の世界戦デビューから現在に至る十余年は他のアスリートよりも遥かに濃密な時間だったろう。
ソチ五輪直後は辞め時でもあり引退を決意しかけたはずだと思う。日常のありふれた仕事でも1年もブランクがあれば仕事内容を忘れかけたり、仕事自体が以前と変わっていたなど戸惑う事が多い。ハローワークのセミナーなどでは、失職時の心得として仕事勘を鈍らせないために出勤していた頃の起床時間を維持し外出して職を探したり図書館で資格の習得の勉強などを勧めている。
苛酷なアスリートの世界は勝負勘の鈍化は激しいし深刻だ。
なのに引退を決意せず休養という悪く言えば中途半端な道を選んでしまったのは、引き留める周囲の声と個人的にやり残した感があった2つの理由が考えられる。
真央ファンでなくても引退は喪失感がある。それに当時はまだ20代前半なので並の選手であればまだピークの歳頃だ。しかし浅田真央選手は前述したとおり他のトップアスリートを大きく凌駕する殺人的な競技人生をおくってきた猛者といってもいい。
ソチ五輪直後、真央の後継者と思われていた村上佳菜子選手は伸び悩んでいたし宮原知子選手は台頭前だったので、メダルは獲れなくても女子フィギュアの第一人者だったので協会も関連企業も引退は貴重なドル箱の喪失でもあった。
しかし、復帰後は最初こそグランプリ中国杯で優勝したものの、本調子に戻らないまま悪化、10年以上も長きにわたり表彰台に登ってきた全日本選手権も12位となり、若手の台頭も著しく国際大会のレベルも急騰、浅田真央選手がトップに君臨していた頃は200点前後だったのが今やその点数でも表彰台から落ちかねない時代となりつつある。
諦めの潮時と思ったのは間違いないだろう。
お疲れ様と言いたいところだが、もしかしたらこれからが大変かもしれない。世界を代表する現役トップアスリートという遠慮が取り払われるので、浅田真央ブランドを利用して関連企業や芸能界が騒めく。



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第2252回「春にしてみたい事は?」 晴雨堂は家族や友人知人らとプライベート桜の園で賑やかに花見をしたい。
こんにちは!トラックバックテーマ担当の梅宮です今日のテーマは「春にしてみたい事は」です月になりましたね春ですねー暖かい日が多くなり気分もウキウキして何か楽しい事がしたくなりますね梅宮は苺が好きなので最近は苺の種類がたくさんありますし今年こそは食べ比べをしてみたいと思いますみなさんが春にしてみたい事は何ですかたくさんの回答、お待ちしておりますトラックバックテーマで使っている絵文字はFC2アイコン (...
FC2 トラックバックテーマ:「春にしてみたい事は?」
【雑感】気心の知れた家族や友人知人ら十数名で満開の桜の下での大宴会をやりたい。
しかし残念ながら昔と違って友達付き合いは頻繁ではなく、親戚縁者の交流も大昔ほど盛んではない。所帯をもってからは連れ合いと二人だけの花見が十年ほど続き、息子を授かってからは家族三人の花見を行うようになったが、近所の手作りパンやからサンドウィッチなどを購入して満開の桜の木の下で食べるくらいか。
今年は学校が入学式を催す時期に満開となり、この今日明日は絶好の花見日和なのだが、残念な事に天気が些か良くない。一昨日から小雨が降ってはやみ降ってしやみの繰り返しだ。
よって、自宅のベランダから見える満開の桜の大木を愛でながら酒を少々いただくことにした。

ベランダから間近にある見事な桜の大木が花を咲かせているので、まるで雲海のように見えなくもない。なかなかの迫力なので無理に花見スポットの公園に出かけなくても家でのんびり熱燗を飲みながら桜の海を見下ろすのも一興だ。
ビールやウヰスキーも良いが、染井吉野は日本酒が一番合う。

私は中層五階建ての団地の最上階に住んでいるのだが、花開いた枝がベランダのすぐ下まで迫っている。写真では判り辛いが右下に映る金属のパイプのようなものはベランダの欄干、緑色の苔のようなものはベランダの縁のセメントに生えている。
普段は桜を下から見上げる事が多いのだが、自宅からは見下ろす構図だ。写真を撮っている時は「美しい」と感動しながらシャッターを切るのだが、こうして出来上がった写真を見ると桜の花というよりは子供の頃に見たホラー映画の巨大怪物の口腔に見えてしまう。
やはり桜は見下ろすよりは見上げたほうが良いのかな?

今日飲んだ酒は故郷の有名ブランド司牡丹である。以前は高知の酒といえばこれが定番だったように思うが、今はすっかり土佐鶴に圧されてしまったかのように見える。
因みに高知には人口が堺市よりも少ないのに醸造所が二十数カ所あり、まさに各市町村に一件造り酒屋があるような勘定だ。地元でしか流通していない酒も多い。一般に辛口の酒が好まれる。
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Kirschblen - Hanami ドーリス・デリエ監督 2008年
日本を舞台にしたドイツ映画。小津安二郎「東京物語」から着想を得て企画制作されたといわれている。妻に先立たれたドイツ人紳士が妻の憧れの国日本を訪れる事から物語が発展。
満開の桜の下で踊る日本人少女と主人公の老紳士の出会いが印象的。
櫻の園【HDリマスター版】 [DVD] 中原俊監督 1990年
女子高演劇部を舞台にした物語。晴雨堂は出演女優のつみきみほ氏が目当てで写真集やビデオソフトを購入。
作中で使用された高校の制服は映画のためにデザイン・制作された。



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春の東京へ行ってきた(2) 伊達公子のパン屋さん「フラウ・クルム」 晴雨堂の晴耕雨読な食生活[二一一]
パン屋に行ってきた。

伊達公子氏プロデュースのパン屋「フラウ・クルム」の看板。
【雑感】私たちは渋谷にあるホテルに宿泊した。その地理的関係から、渋谷駅から僅か一駅の恵比寿にあるパン屋に行ってみる事にした。
そのパン屋は「フラウ・クルム」、最年長の現役プロテニス選手伊達公子氏プロデュースのパン屋である。
実は連れ合いは伊達公子氏よりやや歳下で高校時代はテニス部だった。こんな言い方をすると連れ合いは本気で怒りだすが。
たまたま連れ合いが贔屓にしている関ジャニ∞主演の情報番組で伊達公子氏のパン屋が紹介された。そのため、ジブリ美術館の予約が取れなくなった今、「フラウ・クルム」をメインにしようという事になった。なのでスカイツリーや東京タワーはあくまで東京観光の体裁を整えるための手段に過ぎない。もともと電車とジブリが好きな息子のために企画した旅行だ。
因みに私は伊達公子のフォトエッセイ「晴れのちテニス」や豪華装丁の写真集「Date」を持っていて以前から興味はあった。また、ドイツビール好きなのでドイツ全般に興味があり、伊達公子氏がドイツ人レーサーのミヒャエル・クルム氏と結婚したことも好意的に見ていた。
残念ながら二人は別れてしまったが、しかし伊達氏は自分が手掛けるパン屋に元夫の姓と同じ「Krumm」を看板にする。というか、ドイツ語の「FRAU」は英語の「Mrs」、つまり「フラウ・クルム」は「クルム夫人」「ミセス・クルム」の意味だ。また伊達公子氏自身も「クルム伊達公子」名義を捨ててはいない。
その辺の事情を店の人に聞いてみたい欲求が湧きおこったが、こういった業務に直接関係の無い話題は店員にとっては鬱陶しく迷惑な事だろう。私たちも気持ちよくパンを楽しみたかったので封印した。
あくまでも私見だが、もし二人の間に子供がいたら離婚はしなかったと思う。
店舗は路地裏に展開する小規模の個人経営のパン屋といった趣きだった。関ジャニ∞の番組では喫茶コーナーもあって、特別な珈琲メーカーで入れた特製珈琲を飲みながら購入したパンを味わえると紹介されていたので、もっと広い店舗を想像していた。この広さだと、同じく喫茶できる古本屋のうずまき舎よりも狭い。もっともこの小規模感が大スターの店というよりは地域のパン屋さんとして馴染んでいて好感を抱く。
パンは定番のドイツパンが揃っていた。ドイツへ行った時、私が衝撃を受けたのはパンの美味しさだった。しかも日本なら千円分の量でも彼の地であれば二・三百円分という食料品の安さにも驚愕した。
残念ながら「フラウ・クルム」は物価の高い日本のこれまた物価の高い東京に店舗を構えているためパンも通常のパン屋さんより高めだが、それでも地代や人件費などのコストをトータルで見ればかなり頑張ってリーズナブルな価格に抑えているのではないかと思っている。
値段と味のバランスを考えたら断然お得感がある。

ドイツパンといえば定番のプレッツェル。
帰りの新幹線でも食べたが、冷えても美味い。どちらかといえば小食の息子も、ゴテゴテ味付けでないシンプルなドイツパンであるにもかかわらずおかわりした。
伊達公子氏は欧州遠征時に食べたヨーロッパのパンが忘れられず、取り分けドイツパンをチョイスされたようだが、私もドイツのパンは美味いと思う。少なくとも日本人の口には合う。
恵比寿はヱビスビールのメッカでもあるので、今度はヱビスビールを飲みながら食べてみたい。
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FRAU KRUMM



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春の東京へ行ってきた(1) 定番のスカイツリーと東京タワー 晴雨堂の晴耕雨読な日常[二六三]

春のスカイツリー。
さすが天下のスカイツリー、観光客でごった返していた。
【雑感】休みを利用して春の東京へ行ってきた。
5歳児の息子はすっかり鉄道にハマってしまって、新幹線をはじめ日本の主要電車の形式を概ね暗記するほどまでになった。これまで新幹線以外の関西の鉄道は乗ってきた。その息子の念願である新幹線に乗るために東京旅行を企画したのである。
チケットと宿の手配は連れ合いが全て行った。当初の予定では、ジブリアニメのファンである息子のために三鷹の森ジブリ美術館見学を考えたが、残念な事に学校が春休みのため予約がいっぱいで確保できなかった。以前に映画レビュー友のお鈴氏らの良き評判を聞いていたので私自身も行ってみたかったのだが残念である。

新幹線を待つ息子と連れ合い。息子は喜ぶと両手をわなわなと震わす。
とにかく息子は「新幹線!新幹線!」と騒ぐ。乗り込んでからも飽きずに車窓の景色を見続ける。東京についてからは、「はやぶさ!こまち!」と叫ぶ。山手線の緑線の車両を見つけると「やまもと線!」と大声あげる。
ジブリ美術館がダメとなると、東京観光は定番のスカイツリーと東京タワーに切り替えざるを得ない。スカイツリーは確かに巨大な鉄塔だった。周辺は観光客でごった返し、エレベーターには長蛇の列、乗り込むのに相当時間を費やす。

スカイツリー展望台から見た東京タワー。
スカイツリーから東京タワーが見えるはずだが、私はなかなか気が付かなかった。もう少し高いイメージがあったからだ。連れ合いから指摘されるまで上記写真のタワーが東京タワーであるとは信じられなかった。高いビルに囲まれてしまって、なんだか普通の電波塔にしか見えない。しかもこの画角、明らかにスカイツリー展望台は東京タワーを見下ろしている。
展望台にはお洒落なカフェがあって、そこで外の景色を眺めながら珈琲やビールなどを飲む事ができる。椅子や食器などは今風の洗練されたデザイン。夜になるとさぞかし迫力ある夜景が拝めるだろう。なにしろ東京23区は大阪市の5倍の人口を誇る巨大都市だから。
都内のホテルで一泊した後、東京タワーに行った。私は既に中学2年生の時に東京タワーを経験しているが、連れ合いと息子は未体験だった。やはり「三丁目の夕日」の時代から今日に至るまで東京のシンボルであり、巨大タワーの座をスカイツリーに譲ってしまった以降も昭和の東京を代表し続ける。なので表敬訪問しなければなるまい。

春の東京タワー。周辺の桜はほぼ満開だった。
やはり晴天に映える赤い鉄骨と重力バランスを考慮した曲線美が美しい。しかし、30年以上前に登った印象とはずいぶん違って見えた。この四半世紀以上の時代の流れで周囲に高いビルが乱立し、大阪の大阪城や通天閣ほどではないにしても高い建造物に埋もれだして高さを感じなくなってしまった。なにしろ、前日はスカイツリーの展望台から東京タワーのてっぺんを見下ろしてしまったからだ。
また、中学生の頃の印象は技術の粋を凝らした鉄塔らしく展望台の内装も今風に思えたのだが、スカイツリーのお洒落なカフェを体験した翌日の東京タワーは昭和まるだし。しかも珈琲は紙コップ、パフェはプラカップ。
東京タワーも大阪の通天閣みたいになっていくのだろうか。しかし、それはそれで面白い。むしろとことん昭和を代表するスポットとして活躍してほしい。下手に今風にするよりは、敢えてペンキの剥がれた古いベンチやテーブルを使用して1950年代から1970年代をイメージして勝負してほしい。
いや、いっそのこと開き直って「三丁目の夕日」の世界を前面に出してほしい。
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