WHOの見解は「制御可能なパンデミック」か。しかし一昔前のリーマンショック規模の不景気になりそう。 近頃の現象[一二九三]
WHO、新型ウイルスで見解
世界保健機関(WHO)は12日、新型コロナウイルスの感染拡大について、各国が対応策を強化すれば「制御可能なパンデミック(世界的な大流行)」だという見解を示した。
WHOのテドロス・アダノム・ゲブレイェスス(Tedros Adhanom Ghebreyesus)事務局長は前日11日、同ウイルスの世界的な感染拡大は今やパンデミックと考えられると表明していた。
WHOの発表によると、ゲブレイェスス事務局長は12日、スイス・ジュネーブで外交官らに対し、同ウイルスの感染拡大をパンデミックと表現することにより、各国がさらなる感染拡大阻止の取り組みを諦めることにつながってはならないと指摘。
同事務局長は「これは制御可能なパンデミック」であり、「一部の国々が、この脅威の制御に必要となる政治的関与のレベルでの対応に当たっていないことを、われわれは深く憂慮している」と述べたという。【AFP=時事】
【雑感】なんか、あれよあれよという間にコロナウイルスの主戦場がアジアからヨーロッパに移ってしまったような感がある。
結果論になってしまうが、WHOはパンデミックのアラームを出すのが遅すぎた。警報というのは事が起こる前に出さないと意味が無い。事が起こってからの「追認」では警報ではないのだ。
利害関係があるから難しいのは判る。経済が止まり不景気が世界規模で起こるからパンデミック判断を「慎重」にならざるを得ないのは判る。ただ、WHOは蔵相会議ではない。経済的影響に慎重態度をとるのではなく、疾病に注視するのが本分。警報を出して「なんや大したことなかったやんけ!」とクレームを言われるほうが警報した甲斐があるものでなければならない。
このコロナ騒動で差し当たっての懸念が二つある。昨年暮れ以来、私は父母に会っていない。息子は正月に会ったが。父からは来るなと電話があった。父母は80過ぎで持病持ちゆえ、外出も極力控えているらしい。いつまでこの状態が続くのか‥。
コロナ騒動のおかげで次第に不景気の闇が忍び寄ってきているのを感じる。私は過去に「全員解雇」を3回経験しているので、その臭いにはさすがに敏感になった。アメリカも欧州も「鎖国令」を言い出しているので、かつてのリーマンショックやレアメタルなみの不景気は避けられそうにないと覚悟している。
幸いなのは、武漢で発生したウイルスがコロナであったこと、若い健常者であれば風邪程度で済む病気だ。もしエボラなみのウイルスだったらと思うとゾッとする。
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