「パブリック・エネミーズ」
ハードボイルドなラブロマンス 【雑感】14日はTOHOシネマズの映画の日なのでチケットは1000円だった。さぞや客が多いだろうと思っていたら、あまり入っていない。どうやら「ワンピース」や「ヤマト」へ客が流れたか?
ジョニー・デップ氏は私のお気に入り映画俳優である。連れ合いも彼のファンだ。という訳で珍しく本作は2人で観に行った。私はどちらかといえば、ヴァンサン・カッセル氏の「ジャック・メスリーヌ」の方が見応えありそうだと思っていたのだが、連れ合いは全く興味が無い。彼女はもともと銃撃戦や殺人が盛り沢山のバイオレンス映画は観ない人だ。
ジョニー・デップだから観に行く気になったようなものである。
久しぶりの渋い
ジョニー・デップだった。けっこう彼は様々な役をこなしているのだが、初期のヒット作「シザーハンズ」に始まり、近頃の「チャーリーとチョコレート工場」や「スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師」、さらに新作の「アリス・イン・ワンダーランド」で白塗り仮面の不気味男のイメージが私の中で定着しつつある。
本作ではダブルカフスのワイシャツに三つ揃いのスーツ、長めのコートに帽子にサッパリ清潔そうな刈上げ頭、なかなかカッコ良い。
物語の構成はほど良いバランスだったと思う。全体に史実どおり、銀行強盗や脱獄の手口、主要人物の性格も納得がいく。今でも主人公デリンジャーの墓には参拝者が絶えないので、下手な描写はできないのだろう。そこへリアルで迫力満点の銃撃戦。儚いラブロマンス、前半の伏線とラストの台詞、気の利いた恋愛劇にもなっている。
さて、私はある程度史実を知っているので、人物相関も結末も基本的なことは把握できる。しかしそれでも登場人物の顔を見分けるのは疲れた。ギャング側にも警察側にも似たような容姿が複数名いるからだ。顎が太いレスラータイプが3人ほど、下膨れのガキデカ風も3人程度、しかも多様な髪型がある現代と違って当時は全員刈上げ頭、同じ人間ばかりに見えてしまう。区別が付いたのは、主人公デリンジャー以外でフーバー長官とパーブィス捜査官ぐらいだ。
フーバーもパーブィスも知らない連れ合いは、「みな同じ人間ばかりで訳わからん」とぼやいていた。
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