野良猫訴訟、加藤九段が控訴意向
「給餌続けたい」 東京都三鷹市の集合住宅の住民17人と管理組合が、同じ集合住宅に住む将棋の元名人・加藤一二三(ひふみ)九段(70)を相手取り、野良猫への餌やりの差し止めなどを求めた地裁立川支部の民事訴訟。13日の判決は「(敷地内で)猫に餌を与えてはならない」と、管理組合の動物飼育禁止条項などを根拠に原告に軍配を上げ、加藤九段に慰謝料計204万円を支払うよう言い渡した。控訴の意向を示した加藤九段は、「敷地外ではいい、ということだ。これからも猫の命がある限り、給餌を続けたい」などと述べた。(読売新聞) 【雑感】まだまだもめるな。双方が折衷案を見出さない限りは和解は無い。当たり前の話だが。
実は私の近所でも似たような話があった。以前はよく早朝散歩をやっていて、そこで出会う野良猫の写真を撮り、当ブログで「猫がいる風景」と題して連載物語にしようかと思っていた。ところが些かきな臭い話になってきたので企画を中断したのだ。
というのも、その近所の団地でいわゆる「猫オバサン・猫オジサン」と「猫嫌いオバサン・猫嫌いオジサン」の対立が険悪化して、その最中に誰が行ったかは定かではないが側溝に猫の毒殺屍骸が数体発見される事件が発生したのだ。
知人の話によれば、自治会側は仲介に入って「野良猫には餌をやらないように。やるなら責任を持って飼うように」と本来はペットは禁止なのだが事態収拾の特例処置としたらしい。そして野良猫の毒殺については「動物愛護法によって禁止されている。小動物の虐待は凶悪犯罪の前兆なので今度みかけたら警察へ通報する」と警告した。
自治会側は公平に対処したつもりらしいが、猫嫌い派にとっては「猫オバサン・猫オジサン」を擁護していると映ったようで、役員たちにクレームが多数寄せられたようである。
自分の家の近所ということでもあり、迂闊にブログにアップすると騒動に巻き込まれる恐れがあるので企画を中断したのだ。あれから月日も経っているし、自治会の顔触れも何度か変わっているので、今回の事件を機会にアップすることにした。
白猫様もニャジャラも今はみかけない。しかし、まだ殺人事件へと発展しなかっただけマシかもしれない。ところによっては深刻な事件になってしまった。
また、ある自治会では「野良猫」ではなく「地域猫」として自治会が給餌場と便所を定めて役員が交代で世話をする方法をとった。それによって猫クレー激減を達成させている。
この話を聞いたとき上手い手だ思ったが、これも弱点はある。猫ならまだ手間も経費も安いが、猫を認めると他の野良小動物も公平に給餌する責任が生じてしまう。中型犬以上の大きな動物であれば、あるいは蛇などの爬虫類となれば、しかも数が増えれば、自治会予算を圧迫する事になるし、結局は保健所に依頼して捕獲殺処分という選択肢に頼ることになるだろう。
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猫嫌いな人というのも切実なのかもしれないしな。
うまく住み分けできないもんでしょうか。
地域猫策はNHKの「ご近所の底力」でやってましたね。