晴雨堂の耕晴雨読な映画処方箋
 晴雨堂ミカエルの飄々とした耕晴雨読な映画処方箋。  体調に見合った薬膳料理があるように、 料理に合う葡萄酒があるように、日常の節目に合った映画があります。映画の話題をきっかけに多彩な生活になれば幸いです。

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晴雨堂ミカエル

Author:晴雨堂ミカエル
 映画好き・猫好き・ドイツビール好きです。よく晴れた爽やかな日はマウンテンバイクでサイクリングをしながら風景や野良猫を撮影します。
 リタイア後は田舎に帰り、晴天は畑仕事や庭いじり、雨天は読書や映画鑑賞の文字通り耕晴雨読の日々をおくるのが夢です。
 お金があれば郷里に「晴雨堂オタク記念館」を設立して地元の文化交流の発信基地にしたい、連れ合いは怒るだろうが。館長に任命してやるといったら言下に断られた。
 
 ブログを始めたのは2007年5月から、本格的に参考書に目を通しながら運営を始めたのは同年11月から、操作方法で度々ミスがあると思いますがご容赦のほど願います。
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2007年10月29日設置

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晴雨堂が独断と偏見で処方した映画作品。
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「初恋のきた道」-カップルで観に行こう 10
【2008/01/02 09:54】 映画・・カップルで観に行こう
ひとつ間違えばストーカーだけど・・。
 
 

 
 いまや国際的女優になる章子怡氏(チャン=ツィイー)のデビュー作になるのかな? 監督は張藝謀氏。素朴で清涼な恋愛物語である。
 
 原題は「我的父親母親」訳すと「私の父母」という極めてシンプルな表現である。たしかに内容は語り部である青年の父親と母親がまだ青春時代だった頃が舞台になっている。が、邦題の方が情緒があって良い。とくにハリウッド製映画を日本で公開する時に邦題を付けずに、英語の原題をそのままカタカナにする風潮があるが、あれは配給会社の怠慢だと思う。
 
 昔からの張藝謀監督のファンにとっては、平凡な作に見えるかもしれない。「紅いコーリャン」や「菊豆」を代表作にあげるだろう。(余談1)「初恋がきた道」に感動して張藝謀ファンになった人々に、昔からのファンたちはこの2作を強く薦めるかもしれない。これら映画は社会派の暗いトーンの映画なので、癒されたいだけの人は観ないほうがよい。
 
 他の作品レビューでも書いたが、「灰とダイヤモンド」など抵抗三部作で有名なアンジェイ=ワイダ監督がいきなり他愛無い恋愛ものを撮るように、ほっとひと息つきたい作品があっても良いと思う。
 ちなみに「初恋がきた道」の前作だったか、「キープ・クール」は大都会北京を舞台に、凶暴な男性ストーカーが登場する愛と暴力の映画だ。
 
 よく過去の回想シーンを白黒で表現する事が多々あるが、この映画では逆をとった。現在を白黒にして父母の瑞々しい青春時代を鮮やかなカラー映像と山村の美しい描写に力を入れている。カラーフィルムが開発されたばかりの映画「オズの魔法使い」で現実世界を白黒に夢の世界をカラーにする手法に似た単純ではあるが説得力のある映像である。
 張藝謀氏がカメラマンとして参加した陳凱歌監督「黄色い大地」でも広々とした黄土の風景描写が美しかった。
 
 特に中国の社会問題や歴史を知らない人でも感動を誘う純愛物語だと思う。また自分の父母がそんな恋愛の末に結ばれていてほしいと願う子供心にも共鳴するかもしれない。(余談2)
 
1999年 中米合作 89分
監督 張藝謀
製作総指揮 チャン・ウェイピン
脚本 鮑十
章子怡(チャオ・ディ(若き日の母))
チョン・ハオ(ルオ・チャンユー(若き日の父))
スン・ホンレイ(ルオ・ユーシェン(私))
チャオ・ユエリン(チャオ・ディ(老母))
  
(余談1)たぶん、おすぎは「紅いコーリャン」「菊豆」を好意的評価するのではないか。

(余談2)毛沢東を担いだ文化大革命が1965年頃から約10年間続いた。簡単に言えば中国政府内の権力闘争だが、このおかげで経済が著しく低迷し、多くの文化人や技術者が反革命の烙印を押されて粛清されたり左遷されたりした。
 文化大革命の政策として、学生に「実地教育」を施すため農村へ下放するのがあった。主人公の一人である青年時代の父親も農村へ下放された可能性がある。張藝謀氏の世代は下放を体験している。

 章子怡氏は私の好みのタイプだが、もし全く嫌なタイプだったら、完璧にストーカーだ。
 「安珍・清姫」など日本昔話には女性ストーカーを題材にした話が多いような気がする。
 
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初恋のきた道

チャン・イーモウ監督の初恋三部作の中で一番人気があり、チャン・ツィイーのデビュー作でもあるこの作品。当時は張芸謀監督と恋仲にあった章子怡は「第2のコン・リー」なんて呼ばれてましたが、コン・リーとはまた違う独特の可愛らしさのある女優さんでしたね。今の章子... めでぃあみっくす【2008/01/02 21:02】


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