晴雨堂の晴耕雨読な映画処方箋
 晴雨堂ミカエルの飄々とした晴耕雨読な映画処方箋。  体調に見合った薬膳料理があるように、 料理に合う葡萄酒があるように、日常の節目に合った映画があります。映画の話題をきっかけに多彩な生活になれば幸いです。

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晴雨堂ミカエル

Author:晴雨堂ミカエル
 映画好き・猫好き・ドイツビール好きです。よく晴れた爽やかな日はマウンテンバイクでサイクリングをしながら風景や野良猫を撮影します。
 リタイア後は田舎に帰り、晴天は畑仕事や庭いじり、雨天は読書や映画鑑賞の文字通り耕晴雨読の日々をおくるのが夢です。
 お金があれば郷里に「晴雨堂オタク記念館」を設立して地元の文化交流の発信基地にしたい、連れ合いは怒るだろうが。館長に任命してやるといったら言下に断られた。
 
 ブログを始めたのは2007年5月から、本格的に参考書に目を通しながら運営を始めたのは同年11月から、操作方法で度々ミスがあると思いますがご容赦のほど願います。
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2007年10月29日設置

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晴雨堂が独断と偏見で処方した映画作品。
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「サイレントフルート」-深夜の静けさを味わいたいときに 6
【2008/01/03 18:57】 映画・・深夜の静けさを味わいたいときに
ブルース=リーのための企画だった。
 
 

 
 音楽用語みたいなタイトルだが、これはブルース=リーのカンフー映画企画だった。原案名義もブルース=リーと、彼と親交のあるジェームズ=コバーンが連ねている。あと、聞くところによればスティーブ=マックイーンが企画に関与していた。
 ブルース=リー主演の映画になるはずだったが、彼の逝去によって実現できず、結局は「燃えよカンフー」のデビット=キャラダイン氏が主演することになる。(余談1)
 
 基本的なキャラは「燃えよカンフー」の主人公クワイ=チャン=ケインと変わらない。ケインが老成したら、こんな感じになるのかな、と妙に納得してしまった。(余談2)
 内容は、欧米人の「東洋の神秘」への憧れというか、オリエント趣味というものが色濃く出ており、奇妙な禅問答や、オチも私には面白くない。ただ、正味のラストシーンだけは好感が持てた。たぶん「燃えよカンフー」ファンのアメリカ人にはウケかもしれない。(余談3)
  
 デビット=キャラダイン氏は好きな俳優の一人だが、やはりアクションはイマイチである。それから話の内容も、西洋人の主観が優先されている。当然といえば当然なのだが。
 せめてパッケージをアメリカンヒーロー的ではなく、キャラダイン氏を僧侶のような雰囲気で演出してほしかった。
 
 もし、ブルース=リーが健在で製作に関わり続けていたら、どんな内容になっていただろうと想像力をかきたてられる。そういう意味では観る価値があるかもしれない。 
 
1977年 アメリカ映画 93分
監督 リチャード・ムーア
製作総指揮 リチャード・セント・ジョーンズ
原案 ブルース・リー
音楽 ブルース・スミートン
脚本 スターリング・シリファント 、スタンリー・マン
デヴィッド・キャラダイン(−)
ジェフ・クーパー(−)
ロディ・マクドウォール(−)
クリストファー・リー(−)
アール・メイナード(−)
 
(余談1)「燃えよカンフー」も、もともとはブルース=リーが企画・主演する予定だった。このエピソードは、ジェイソン=S=リー主演の「ドラゴン/ブルース・リー物語」(1993年米)で紹介されている。
 ブルース=リーのオタクや、マーシャルアーツマニアなら、その紆余曲折は御存知だろう。
 
(余談2)「燃えよカンフー」では、初期シーズンではオープニングにあるようなホームレスのような格好で、シリーズ開始時から髪を切らずに伸ばし放題だった。後のシーズンで肩まで伸びてしまった髪をばっさり切って坊主頭にし、服装もカンフースタイルにイメージチェンジしている。「サイレントフルート」ではボサボサ頭時代のケインに似ている。
 
(余談3)「燃えよカンフー」もそうだが、結局は仏教的・東洋的思想に見えてもキリスト教の考え方がベースにあるかな、と思う。またそうでないとアメリカではウケない。何故なら共感できないからだ。本当の仏教思想を知ったら、たぶん多くの日本人も愕然とするかもしれない。
 「燃えよカンフー」は1972年から3年間放送され立派に最終回まであった。スポンサーの意向で即座に打切られる事が多いので最終回の無い連続ドラマはアメリカに多い。あの「スタートレック」も最終回は存在しない。だから人気の凄さが伺われる。さすがブルース=リーの企画。
 
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