FC2ブログ

ミカエル晴雨堂の晴耕雨読な映画処方箋

晴雨堂ミカエルの飄々とした晴耕雨読な映画処方箋。 体調に見合った薬膳料理があるように、 料理に合う葡萄酒があるように、日常の節目に合った映画があります。映画の話題をきっかけに多彩な生活になれば幸いです。詳しいレビューは「続きを読む」をクリックしてください。

「龍馬伝」(11) TVドラマ評[二十] 

迫真の寺田屋事件
 
S&W2Army.jpg
龍馬が持っていた銃と同型のレプリカ。マルシン工業のHPから抜粋。
  
【雑感】ついに有名な寺田屋事件。この事件で龍馬とお龍は急速に接近し夫婦になる。
 
 リアルなイメージを追求している(あくまで「リアルなイメージ」であって「リアルかつ忠実な史実」という意味ではない)「龍馬伝」では龍馬の負傷の度合いを比較的正確に描写しているのが特徴だ。
 以前の大河ドラマで「新選組!」に登場する江口洋介版坂本龍馬での寺田屋事件では、あまりにも軽く描写されていた。龍馬はまるで怪傑ゾロのように笑いながら拳銃をぶっ放して颯爽と逃げていく、コメディ的要素を出している物語だけにぶっ飛び場面が多い。
 「竜馬が行く」の萬屋錦之助版坂本龍馬では、錦之助独特の土佐弁で「行くぜよ」と言って幕吏に向かって発砲、さらに薩摩藩邸へ向かって走るお龍の援護射撃を二階の窓から行うほどの余裕。
 「龍馬伝」では、不敵に笑う龍馬も余裕の龍馬もいない。必死こいてのおおだちまわりだ。手の負傷も時代劇では少し切り傷を負った程度の軽傷に描写されることがしばしばだったが、「龍馬伝」では史実どおりの重傷だ。

 全体に好感が持てる描写だったが、1点だけ気になる事がある。寺田屋事件当時はまだ寒い季節、ところが撮影は夏に行われたのか「冬」には見えないのだ。福山龍馬が手を負傷して逃げる時、材木小屋に潜伏している時、お龍が着の身着のまま薩摩藩邸へ駆け込むとき、吐息が白くなっていれば寒さの臨場感があるのだが、これは仕方が無いか。
 
 因みに龍馬が手にしていた拳銃は、アメリカの銃器トップメーカーであるスミス&ウェッソン社の創業間もない初期モデルである。S&W2型Armyと呼ばれている六連発拳銃だ。中折れで弾倉が外せるのが特徴。南北戦争時に兵士の間で普及した拳銃といわれている。だから龍馬の時代では比較的新しい拳銃だろう。
 
 龍馬は寺田屋事件の後、お龍とともに薩摩へ脱出し傷を癒すため逗留する。日本で最初の新婚旅行とも言われている薩摩滞在で、友人の薩摩藩士の息子を伴って釣りや狩りを楽しんだらしい。龍馬の射撃は上手かったそうだ。この同行していた当時12歳の少年は吉井幸蔵、大正から昭和初期にかけて活躍した歌人吉井勇の父である。
 吉井勇は父から聞いた話として当時の龍馬のことを精細に記録している。青白く顔色が悪かったとか、お龍は龍馬にいつもベタベタくっついていたとか、夫婦喧嘩をしたのかお龍は機嫌が悪くなり龍馬がなだめていたとか、そんな内容だったと思う。
 

 
 blogram投票ボタン にほんブログ村 映画ブログへ
ブログランキングに参加しています。
関連記事
スポンサーサイト



コメントの投稿













管理者にだけ表示を許可する
映画処方箋一覧
晴雨堂が独断と偏見で処方した映画作品。
下段「日誌」項目は晴雨堂の日常雑感です。
メールフォーム
晴雨堂ミカエルに直接ご意見を仰せになりたい方は、このメールフォームを利用してください。晴雨堂のメールアドレスに送信されます。

名前:
メール:
件名:
本文:

プロフィール
↓私の愛車と野営道具を入れたリュックです。

晴雨堂ミカエル

Author:晴雨堂ミカエル
 執筆者兼管理人の詳しいプロフィールは下記の「晴雨堂ミカエルのプロフ」をクリックしてください。

晴雨堂ミカエルのプロフ

FC2カウンター
2007年10月29日設置
当ブログ注目記事ランキング
当ブログで閲覧数の多い順ランキングです。
設置2013年6月13日
ブログランキング
下記のランキングにも参加しております。ご声援ありがとうございます。
  にほんブログ村 映画ブログへblogram投票ボタン
アクセスランキング
[ジャンルランキング]
映画
130位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
レビュー
64位
アクセスランキングを見る>>
タグランキング
晴雨堂の関心度が反映されています。当ブログ開設当初は「黒澤明」が一位だったのに、今は・・。
訪問者閲覧記事
最近のアクセス者が閲覧した記事を表示しています。
月別アーカイブ
ブロとも申請フォーム
リンク