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ミカエル晴雨堂の晴耕雨読な映画処方箋

晴雨堂ミカエルの飄々とした晴耕雨読な映画処方箋。 体調に見合った薬膳料理があるように、 料理に合う葡萄酒があるように、日常の節目に合った映画があります。映画の話題をきっかけに多彩な生活になれば幸いです。詳しいレビューは「続きを読む」をクリックしてください。

「ジェヴォーダンの獣」 孤独を楽しむ時に〔8〕 

ジェヴォーダンの獣
様々な素材が盛り沢山のフランス時代劇。

 

 
【原題】Le pacte des loups
【公開年】2001年  【制作国】仏蘭西  【時間】138分  
【監督】クリストフ・ガンズ
【音楽】ジョセフ・ロドゥカ
【出演】サミュエル・ル・ビアン(フロンサック)  ヴァンサン・カッセル(ジャン=フランソワ)  モニカ・ベルッチ(シルヴィア)  エミリー・ドゥケンヌ(マリアンヌ)  ジェレミー・レニエ(マルキ・トマ・ダプシェ)  マーク・ダカスコス(マニ)     
 
【成分】パニック 不気味 恐怖 ゴージャス ロココ 1764年~1790年代 ジェヴォーダン(ロゼール) フランス  
 
【特徴】怪奇マニアの間で有名な伝説的事件を扱った映画。ゴージャスな「ベルばら」風世界で繰り広げられるチャンバラ・カンフー・銃撃戦・ミステリー・ポルノチック・宗教・革命などなど盛り沢山の贅沢な作品である。
 ヴァンサン・カッセル氏とモニカ・ベルッチ氏の怪しげな夫婦共演が観られる。。
 
【効能】オチが平凡過ぎて失速するが、佳境までは退屈しない。怪しげでゴージャスな雰囲気を堪能できる。
 
【副作用】オドロオドロしいので気分が悪くなるかもしれない。シンプルな物語なのに様々な要素を盛り込み過ぎなので食傷気味になる。
 
下の【続きを読む】をクリックするとネタバレありの詳しいレビューが現れます。  
雰囲気は好きなのだが、オチが平凡。 
 
 史実のジェヴォーダン事件(余談1)を取り上げた作品。ヴァンサン・カッセル氏が出演していたので観た。
 
 フランスでは大人気だそうだが、日本ではウケないだろう。色んな要素を楽しめる映画だが、逆に様々な要素が有り過ぎてまとまりの無い映画だと観る人も多いと思う。特にフランス史を知らない人間にとっては、もっとシンプルな物語のほうが判り良いからだ。
 
 「ジョーズ」を彷佛させる場面あり、香港風のアクションあり、チャンバラあり、銃撃戦あり、ミステリーあり、ポルノチックなお色気あり、宗教問題あり、革命あり。(余談2)
 結局、オチは無難な「学説」に沿ったものに終わって、私は些か不満だった。
 
 もしアメリカなら、B級ホラー作品にして判りやすく狼男を登場させ、時代背景は省略してシンプルに主人公との格闘をメインに構成するだろう。
 B級ミステリー作品なら狼男に変装した変質者にする。ヴァンサン・カッセル氏はリュック・ベッソン監督「ジャンヌ・ダルク」でジル・ド・レイに扮した。ジル・ド・レイといえば史実ではジャンヌが英国軍に処刑された後、ジャンヌの信奉者だったゆえに傷心の帰国をし、精神に異常をきたして美少年たちを拉致しては虐殺していった。聞くところによれば「青ひげ」のモデルにもなっている説がある。
 だから、キャスト表を観た時、私は狼男=変質者=ヴァンサン・カッセル氏扮を期待していた。しかし、期待は見事に裏切られた。
 
(余談1)私は名前程度しか知らない。フランスでは非常に有名な猟奇事件であり、日本でも超自然現象や未確認動物に関心のある人なら精細を知っている人もいるだろう。少女や少年ら100人以上が惨殺、狼の仕業とも狼男とも言われているが真相は薮の中。
 ルイ十五世の時代だから、日本では田沼意次の時代、八代将軍吉宗と鬼平犯科帖の間くらい。だから伝説や神話に埋没するには些か「最近」の事件である。

(余談2)学生時代にフランス映画「獣人」という映画を観た。18世紀、ハープシーコードの音色をBGMに熊のような化物が貴婦人をレイプする殆ど面妖なポルノだが、「なんでわざわざ熊を出す発想になるんや?」と不思議でならなかった。後にジェヴォーダン事件の事を知り、着想のルーツはこれだなと納得した。(私の勝手な解釈)
 
晴雨堂スタンダード評価
☆☆☆ 良
 
晴雨堂マニアック評価
☆☆☆ 佳作


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邪淫の館 獣人〈ノーカット・ヘア解禁版〉 [DVD] ワレリアン・ボロズウィック
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ジェヴォーダンの人食い狼の謎 アベル・シュヴァレイ
ジェヴォーダンの獣 (ヴィレッジブックス) ピエール・ペロー
 

 
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[2008/01/04 23:47] 黄昏ミニヨン想録堂
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