FC2ブログ

ミカエル晴雨堂の晴耕雨読な映画処方箋

晴雨堂ミカエルの飄々とした晴耕雨読な映画処方箋。 体調に見合った薬膳料理があるように、 料理に合う葡萄酒があるように、日常の節目に合った映画があります。映画の話題をきっかけに多彩な生活になれば幸いです。詳しいレビューは「続きを読む」をクリックしてください。

突っ込みどころを楽しもう 6 「ヤマトよ永遠に」 

ヤマトよ永遠に
ヤマト史上初の地球での市街戦。

  

 
【公開年】1980年  【制作国】日本  【時間】145分  【監督】舛田利雄 松本零士
【原作】松本零士 西崎義展
【音楽】宮川泰
【出演】富山敬(古代進)  中村秀生(島大介)  麻上洋子(森雪)  青野武(真田志郎)  永井一郎(佐渡酒造)  緒方賢一(アナライザー)  上田みゆき(スターシャ)  広川太一郎(古代守)  藩恵子(サーシャ)     
 
【成分】悲しい ファンタジー スペクタクル 勇敢 切ない かっこいい 地球本星決戦 レジスタンス アニメ  
 
【特徴】ヤマト史上初の地球本星での市街戦。新たに加わった古代守とスターシアの忘れ形見サーシャが強引に成人にさせられ活躍するのが見どころ。
 
【効能】アニメファンの宴会で笑いネタを提供するのに優れた作品。
 
【副作用】ヤマトの保守派ファンは「もうヤマトは終わった」と呆れ嘆くだろう。
 
下の【続きを読む】をクリックするとネタバレありの詳しいレビューが現れます。


ブログランキングに参加しています。  
なりふり構わない映画
 
 「ヤマト」はアニメ史に残る傑作であり、ヤマト以降のアニメ業界に極めて大きな影響を与えた。爆発的な大人気によって「原作者」である松本零士氏に莫大な富を与えたと思われがちだが、実はヤマトに原作は存在しない。(余談1)
 さきに結論を言えば、前述した事情の裏で繰り広げられた「大人の事情」で「ヤマト」が無惨にこねくりまわされた、と評すしかない。(余談2)
 
 森雪が古代進と生き別れたために、代わりに「ヤマト」艦橋のレーダー担当に付くヒロインに、スターシアの忘れ形見サーシアを無理矢理成長させて充てるという強引な設定。もはや何でもありである。後にヤマト初代艦長沖田十三が生き返るという極致に続く。
 
 サーシアが敵の親玉と格闘する模様がヤマト艦橋の天井にあるモニターで実況中継される場面があるが、たしかサーシアのコミュニケーターから送信される映像のはずなのに、まるで第三者がカメラを持って実況中継しているかのような映像、敵の親玉のアップが出た時は、友人等と大笑いした。
 
 一つだけ良かった場面は、敵が地球を占領するとき、古代たちヤマトクルーは一時地球から脱出するのだが、森雪が逃げ遅れて負傷、離陸時に古代が雪の腕を握って宇宙船の中に引き上げようとするが、力尽きて雪は船から落ちていく。そのときのお互いが腕を離さまいとする様の作画が非常に丁寧だった。
 
 この映画が公開された時、私の中では「ガンダム」人気が台頭していて「ヤマト」はすで過去の存在になっていた。「ヤマト」は「愛の戦士たち」で終わっている。 
 
(余談1)「ヤマト」は一人の漫画家の作品を基にしたアニメではなく、最初からアニメ作品として企画され、複数の人間が物語づくりに関わっている。
 「ヤマト」著作権はプロデューサーの西崎義展氏が当時経営していた会社オフィス・アカデミーになっていたはずだ。西崎氏はアニメの良きプロデューサーであり「ヤマト」で時代の寵児になるが、それ以降は脱税・銃砲刀違反・破産など、良い話は聞かない。のちに「ヤマト」著作権をめぐって西崎氏と松本氏が法的に対立する事になる。
 
 主にキャラ原案や美術などを担当した松本零士氏は「ヤマト」以降、「銀河鉄道999」など次々に漫画が売れアニメ化されて一時代を築く事になるし、制作スタッフとして参加した富野由悠季氏や安彦良和氏は御存知のように「ガンダム」で一時代を築き、「スタジオぬえ」は「マクロス」で一時代を築くように、「ヤマト」がもたらした影響は計りしれない。
 
(余談2)そういう意味では「ガンダム」もこねくりまわされはしたが、物語そのものを全く別の設定・別の世界にすることで四半世紀以上も生き長らえ続けている。もはや「ゴレンジャー」と同じだ。
 
晴雨堂スタンダード評価
☆☆ 可
  
晴雨堂マニアック評価
☆☆ 凡作

 
晴雨堂関連作品案内
オリジナルBGMコレクション ヤマトよ永遠に
劇場版 宇宙戦艦ヤマト DVDメモリアルボックス 舛田利雄
宇宙戦艦ヤマト TV DVD-BOX( 初回限定生産)
  

ブログランキングに参加しています。
関連記事
スポンサーサイト



C・L・ムーアの挿絵が一番いいと思います。
[ 2011/08/16 22:58 ] [ 編集 ]
コメントの投稿













管理者にだけ表示を許可する
映画処方箋一覧
晴雨堂が独断と偏見で処方した映画作品。
下段「日誌」項目は晴雨堂の日常雑感です。
メールフォーム
晴雨堂ミカエルに直接ご意見を仰せになりたい方は、このメールフォームを利用してください。晴雨堂のメールアドレスに送信されます。

名前:
メール:
件名:
本文:

プロフィール
↓私の愛車と野営道具を入れたリュックです。

晴雨堂ミカエル

Author:晴雨堂ミカエル
 執筆者兼管理人の詳しいプロフィールは下記の「晴雨堂ミカエルのプロフ」をクリックしてください。

晴雨堂ミカエルのプロフ

FC2カウンター
2007年10月29日設置
当ブログ注目記事ランキング
当ブログで閲覧数の多い順ランキングです。
設置2013年6月13日
ブログランキング
下記のランキングにも参加しております。ご声援ありがとうございます。
  にほんブログ村 映画ブログへblogram投票ボタン
アクセスランキング
[ジャンルランキング]
映画
130位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
レビュー
66位
アクセスランキングを見る>>
タグランキング
晴雨堂の関心度が反映されています。当ブログ開設当初は「黒澤明」が一位だったのに、今は・・。
訪問者閲覧記事
最近のアクセス者が閲覧した記事を表示しています。
月別アーカイブ
ブロとも申請フォーム
リンク