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ミカエル晴雨堂の晴耕雨読な映画処方箋

晴雨堂ミカエルの飄々とした晴耕雨読な映画処方箋。 体調に見合った薬膳料理があるように、 料理に合う葡萄酒があるように、日常の節目に合った映画があります。映画の話題をきっかけに多彩な生活になれば幸いです。詳しいレビューは「続きを読む」をクリックしてください。

孤独を楽しむ時に 9 「ゴルゴ13」 

ゴルゴ13
パーレビー王朝時代のイランロケ。

 

 
【公開年】1973年  【制作国】日本  【時間】104分  【監督】佐藤純彌
【原作】さいとう・たかを
【音楽】木下忠司
【出演】高倉健ゴルゴ13/デューク・東郷)  モセネ・ソーラビ(アマン・ジャフアリ警部)  ジャレ・サム(アマン・ジャフアリの妻・シーラ)  プリ・バナイ(キャサリン)  アレズゥ (イボンヌ)  ガダキチアン(マックス・ボア)  ジャラル(ダグラス)  キャリミー(リチャード・フラナガン)  アーラッシュ(アルバード・ジョンソン)  レザー(ジャッド)  ヤドロ・シーランダミ(ワルター)  アトラシイ(サイモン)  アサザデ(ミスターワイン)  ゴルジイ(エグバリ)  アリ・デヒガニ(エバンス)  モハメッド・ノルジイ(クロード)  バハロム(チャーリー)  ハッサン・レザリイ(ビリー)  アッバス・モフタリ(ジャック)
       
【成分】不気味 恐怖 絶望的 サバイバル イラン  
 
【特徴】高倉健氏がゴルゴ13役を引き受けてくれた事で実現した映画。革命前のパーレビー王朝時代のイランロケは貴重映像。
 
【効能】淡々と黙々と「仕事」をこなす姿に憧れと共感を抱く。
 
【副作用】日本語吹替で臨場感が無くなる。
 
下の【続きを読む】をクリックするとネタバレありの詳しいレビューが現れます。


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高倉健氏がモデルと言われているが
 
 高倉健氏がゴルゴ13のモデルというのは有名な話だが、いざ演じてもらうとイメージが全く違う。私が初めて観たのは小学生の頃だが、当時でもすでに高倉健氏の線の細さが気になってしまった。
 
 いまやゴルゴ13は超大国アメリカでさえも腫れ物に触るように接する恐怖の大天使のような存在だ。ゴルゴに睨まれたら、アメリカやロシアといえども慌てて平身低頭に取繕う。高倉健氏には演じ切れない存在になった。
 
 監督の佐藤純彌氏は過酷な地での撮影がけっこう多い。「植村直己物語」では雪原や雪山での撮影、「敦煌」では砂漠にオープンセットを造っての撮影、この作品はイランでの海外ロケ。既に他のレビュアー氏が記してあるが、パーレビー国王時代にイラン人俳優たちらと一緒にロケーションをやった貴重な映画だ。今では実現は難しいし、今後も無理だろう。
 
 しかしながら、作品全体にはダイナミックさや迫力にかけるものになった。イランのお国柄、初期のゴルゴに毎回登場するお色気場面が撮れないのだから、何かで埋め合わせがほしかった。たとえば、日本語吹替えをやめて全てペルシャ語台詞の日本語字幕にし、高倉健氏にもペルシャ語を話させたら、少しはゴルゴ13らしい世界観が出たと思うのだが、詰めが甘い映画だった。(余談1)
 
 ただ、後に製作された千葉真一氏の「九竜の首」アニメの「ゴルゴ13」「QUEEN BEE」を観ると、やはりこの映画が一番マシだったかな。(余談2)
  
(余談1)ゴルゴ13というキャラの魅力の一つに語学堪能がある。多くの言語を母語のように流暢に操るだけでなく、同じ英語でもクィーンズ・イングリッシュなど方言まで使い分けられる。
 だから日本語吹替えにしてほしくなかった。後に高倉健氏は「ブラックレイン」で英語台詞で出演したことを考えると、この作品ではもっと若かったのでペルシャ語台詞ぐらい話してほしかったし、発音がまずければ声が似たイラン人の声優に吹替えるという手があった。
 ともかく、せっかくイランまでロケしながら、肝心なところでゴルゴの醍醐味を損なうのは非常に勿体無い。

(余談2)あの映画、観るまでは期待していた。というのも千葉真一氏は当時の憧れの俳優であり、体格が漫画のゴルゴ13に近かったからだ。期待は見事に裏切られた。アクション・コメディーとして観る事を勧める。
 
晴雨堂スタンダード評価
☆☆ 可
 
晴雨堂マニアック評価
☆☆ 凡作

 
晴雨堂関連作品案内
ゴルゴ13 九竜の首 [DVD] 野田幸男監督 千葉真一主演
ゴルゴ13 劇場版 [DVD] 出崎統
ゴルゴ13~QUEEN BEE~ [DVD]
ゴルゴ13 I [DVD] 舘ひろし声
ゴルゴ13 II [DVD] 舘ひろし
ゴルゴ13 III [DVD] 舘ひろし
  

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