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ミカエル晴雨堂の晴耕雨読な映画処方箋

晴雨堂ミカエルの飄々とした晴耕雨読な映画処方箋。 体調に見合った薬膳料理があるように、 料理に合う葡萄酒があるように、日常の節目に合った映画があります。映画の話題をきっかけに多彩な生活になれば幸いです。詳しいレビューは「続きを読む」をクリックしてください。

中国の反日デモ 近頃の現象[四百七十二] 

綿陽でも大規模デモ 
一部暴徒化、日本料理店襲撃

 
 中国四川省綿陽市で17日午後、沖縄県・尖閣諸島付近での中国漁船衝突事件に抗議する大規模な反日デモが起き、参加者の一部が暴徒化して日本料理店などを襲撃した。前日に3都市で起きた反日デモは「官製デモ」との指摘も出ているが、参加者の暴徒化や他都市への飛び火は当局も想定していなかったとみられ、事態の沈静化を急いでいる模様だ。(毎日新聞)
 
【雑感】子供の頃は中国が大好きで、休み時間になると地図帳を広げて中国のページばかりを見つめたものだ。だから中国の地理には少し詳しい。河南省鄭州市・陝西省西安市(昔の長安)・四川省成都市、そして今回の綿陽市、いずれも経済的後進地域である内陸の都市だ。また四川省は大地震の後遺症もある。
 
 中国の経済格差は日本人が思っている以上に広がっている。北は北京から天津・上海・香港とつながる東の沿岸地域は経済的に恵まれていて、かつてバブル景気の日本に誕生した富裕層が多いが、西の内陸にはその恩恵を十分に味わっていない。昔の中国映画で観たような誇りっぽくて貧しい生活がある。さらに西へ行くとチベットやウイグルなどがあり貧困に加えて民族紛争がある。
 
 当初は学生が中心になって反日デモが行われたそうだが、これは明らかに官製デモだろう。
 同じ「社会主義国」の北朝鮮と違って、中国のファッションやTV番組など日本とさほど変わらない。ニュース番組にいたっては、北朝鮮ではいつも同じアナウンサーがチマチョゴリを着て大本営発表のようにニュースを伝えるのに対し、中国では日本と同じく垢抜けしたレディーススーツにスレンダー美女の女子アナがニュースを読む。 北朝鮮では統制された貧しい市民生活を連想するが、中国は着飾ったセレブ連中が株をやったり東京や大阪の一等地を買い漁るなど社会主義は名ばかりの様相だ。
 しかし経済ではすっかり資本主義となった中国だが、政体は共産党独裁である。日本では公然と天皇制批判も可能でサヨク市民が盛んに論を張っているが、中国ではそんな体制批判は許されない。
 
 デモ行進をする場合、日本でも警察の許可はいる。しかし問われるのは道路交通法の問題のみで、始点と終点までのコースを記した計画書を提出すれば概ね許可される。それでも活動家たちは「弾圧されている」「監視されている」と感じるようだが。
 中国では基本的にデモは許さない方針なのである。だから自然発生的なデモはかなり覚悟を決めた中心メンバーが始めたイベントであるが、今回の場合は大学の学生組織の呼びかけなので当局の協力はあったはず。というのも学生組織は共産党の下部組織だからだ。日本に例えれば、学生自治会は文部科学省の監督下にあり自民党や民主党のOBが顧問についているようなものか。
 
 豊かな沿岸部への憤懣と共産党政権への怨嗟を緩和するべく、尖閣諸島問題を口実に内陸部主要都市の学生を使ってガス抜きを謀ったとみるのが妥当だろう。獄中にいる民主化運動の劉暁波氏がノーベル平和賞を受賞した直後というタイミングも興味深い。尖閣列島や反日はメインテーマではないかもしれん。

 ただ、中国もネット社会が浸透していて、当局の制御も昔のようには効かなくなっている。綿陽市では一般市民が暴徒化して学生デモに便乗し、破壊活動を展開しているとのこと。
 覇権国家になりつつある中国の足元は予想以上に脆弱かもしれない。 
 

 
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[ 2010/10/18 10:06 ] 日誌・・近頃の現象 | TB(0) | CM(0)
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