ミカエル晴雨堂の晴耕雨読な映画処方箋

晴雨堂ミカエルの飄々とした晴耕雨読な映画処方箋。 体調に見合った薬膳料理があるように、 料理に合う葡萄酒があるように、日常の節目に合った映画があります。映画の話題をきっかけに多彩な生活になれば幸いです。詳しいレビューは「続きを読む」をクリックしてください。

「龍馬伝」(16) TVドラマ評[二十六] 

いろは丸事件とよさこい節
 
【雑感】坂本龍馬の代表的勝ち戦「いろは丸事件」である。脱藩浪士の海運業者が徳川御三家の紀州藩に対して司法対決して勝訴した日本初の海難審判で名高い。土佐藩と幕府との代理紛争の体でもあり、諸藩も動向を見守っていた。
 紀州藩は幕府の裁定を主張したが、龍馬たちは万国法、すなわち国際法をたてに譲らず、さらに舞台となった長崎で紀州藩を非難する「よさこい節」を流行らせて世論操作まで行った。
 
 よさこい節は高知の民謡であるが替え歌が無数にある。明治に入ってからも自由民権運動家たちが政府批判や民権音頭などを作っては芸妓に教えて流行らせている。作中で龍馬がお元に替え歌を教えて歌わせている場面があるが、これは高知の伝統みたいなものだ。
 
 後の沈没船発掘調査では龍馬が主張する高価な積荷は発見されず、紀州藩へのハッタリという説が有力になり、本作でも岩崎弥太郎の機転という形で表現されていた。
 
 いろいろ興味深い話盛り沢山なのだが、少し残念だったのは海難審判での法廷闘争をもう少し丁寧に描写してほしかった。
 またラスト場面、龍馬が岬で浜風にあたって海を眺めている姿は袴がはためいてカッコよく、さらにすっかり龍馬にうちとけたお元が寄り添う絵も様になっている、と言いたいところだが、いかにも肌寒そうな強風の中で酒を飲むのは、それはちっくと無いぜ。

 それから紀州藩明光丸の関係者が龍馬を闇討ちにしようとする、これはいかに紀州藩が坂本龍馬を怨みに思っているかをストレートに表したものであり、龍馬暗殺当時から紀州藩下手人説を印象付ける演出なのだが、少し場末時代劇ぽくて今までがリアル幕末で攻めていただけに拍子抜けした。
 

 
 blogram投票ボタン にほんブログ村 映画ブログへ
ブログランキングに参加しています。
関連記事
スポンサーサイト
コメントの投稿













管理者にだけ表示を許可する
映画処方箋一覧
晴雨堂が独断と偏見で処方した映画作品。
下段「日誌」項目は晴雨堂の日常雑感です。
メールフォーム
晴雨堂ミカエルに直接ご意見を仰せになりたい方は、このメールフォームを利用してください。晴雨堂のメールアドレスに送信されます。

名前:
メール:
件名:
本文:

プロフィール
↓私の愛車と野営道具を入れたリュックです。

晴雨堂ミカエル

Author:晴雨堂ミカエル
 執筆者兼管理人の詳しいプロフィールは下記の「晴雨堂ミカエルのプロフ」をクリックしてください。

晴雨堂ミカエルのプロフ

FC2カウンター
2007年10月29日設置
当ブログ注目記事ランキング
当ブログで閲覧数の多い順ランキングです。
設置2013年6月13日
ブログランキング
下記のランキングにも参加しております。ご声援ありがとうございます。
  にほんブログ村 映画ブログへblogram投票ボタン
アクセスランキング
[ジャンルランキング]
映画
228位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
レビュー
103位
アクセスランキングを見る>>
タグランキング
晴雨堂の関心度が反映されています。当ブログ開設当初は「黒澤明」が一位だったのに、今は・・。
訪問者閲覧記事
最近のアクセス者が閲覧した記事を表示しています。
月別アーカイブ
ブロとも申請フォーム
リンク