ミカエル晴雨堂の晴耕雨読な映画処方箋

晴雨堂ミカエルの飄々とした晴耕雨読な映画処方箋。 体調に見合った薬膳料理があるように、 料理に合う葡萄酒があるように、日常の節目に合った映画があります。映画の話題をきっかけに多彩な生活になれば幸いです。詳しいレビューは「続きを読む」をクリックしてください。

「デフロスト」 不安と恐怖を楽しむ時に〔22〕 

デフロスト」 
地球温暖化への警鐘?

 
 
  
【原題】THE THAW
【公開年】2009年  【制作国】亜米利加  【時間】93分  
【監督】マーク・A・ルイス
【原作】
【音楽】マイケル・ニールソン
【脚本】マーク・A・ルイス マイケル・ルイス
【言語】イングランド語
【出演】ヴァル・キルマー(デビット・クルーペン博士)  マーサ・マックアイサック(エヴィリン)  アーロン・アシュモア(-)  カイル・シュミット(-)  ステフ・ソング(-)
 
【成分】パニック 不気味 絶望的 蟲 北極圏 永久凍土    
       
【特徴】古典的な蟲モノ・寄生虫モノと現代の地球温暖化問題を絡めたパニック映画。舞台は北極圏のツンドラ大平原のみ、出演者の大半が日本では知られてない若手俳優、典型的な低予算B級映画。
   
【効能】地球温暖化の危険を再認識。
 
【副作用】背筋がむず痒くなる。
 
下の【続きを読む】をクリックするとネタバレありの詳しいレビューが現れます。記事に直接アクセスした場合は、この行より下がネタばれになりますので注意してください。
古典的な蟲モノ作品。
 
 そういえば、70年代によく流行った。毒蜘蛛が大挙して人間を襲う。大量のミミズが人間を喰らう。無数の蛙が爬虫類軍団を指揮して人間を1人ずつ各個撃破していく。巨大鼠の大群が押し寄せる。
 いずれの作品も70年代に世界的顕著になった自然破壊が程度の差はあれ映画制作の背景にあった。当時は「環境破壊」ではなく「自然破壊」と呼んでいた。人間が汚染物質を垂れ流したり、自然界のバランスを崩したことで動物たちに復讐されるのが大雑把な設定だ。
 
 これもその類の映画だ。(余談1)2009年の作品なので、地球温暖化を背景にしている。アラスカの永久凍土が溶け出し、氷付けのマンモスが現れ、その体内から寄生虫が目をさまして暴れだす。
 偶然、寄生虫の存在を察知した科学者一行と学生グループが蔓延を防ごうと死力を尽くすが・・。
 
 メジャー俳優はヴァル・キルマー氏くらいか。他は日本ではあまり知られていない若手俳優ばかり。舞台は寒そうな北国の平原と観測施設のみ。典型的な少しお金をかけたB級映画だ。
 人物相関は定番。特に捻りは無い。ヒロインは金髪碧眼の多感な美少女風女学生。整った可愛らしい顔をしているがスタイルはポッチャリ系、スレンダーが多い日本の芸能界では太り気味に入る。ヒロインのボーイフレンドは理性的な品行方正タイプ。頑健で人情味のある黒人学生。一見、優男風の学生とその恋人のアジア系女性。(余談2)

 殺され役は一目瞭然。お色気担当も一目瞭然。ただ、物語の構成にやや捻りがあって面白い。
 冒頭、問題の永久凍土にやってくるのはヒロインの父親で科学者の調査チームだ。凍土から溶け出したマンモスを発見し一同は喜ぶが、やがてそれが悲劇の始まりであることに気付く。
 次の場面では既にスタッフが何かに感染して死亡。父親は何か名案を思いついたのか対策を実行にうつそうとする。そこへ無線が入り、ヒロインがボーイフレンドやゼミの学生たちを連れてやってきたという。父親は必死に帰るよう諭す。ところが女性助手が感染して精神に異常をきたしたのかライフルで父親たちに向け乱射。
 やがて観測施設にやってきたヒロインたちにもじわじわと蟲の魔の手が迫り、ついに孵化した無数の成虫が身体にまとわりつき喰い尽くしていく。先に死んだ仲間の遺体に蛆虫の如くたかる様はなかなか気持ち悪くてグッド。ラストでちょっとしたドンデン返しがあり、古典的定番劇に変化を与えて面白くさせている。
 
(余談1)原題は「THE THAW」。溶けるという意味だ。雪解けのイメージ、永久凍土が解けるから、そのままの映画タイトル。
 それにしても邦題がなぜ「デフロスト」何だ? 邦題なら日本語のタイトルにしてほしいものだ。
 
 氷河時代の寄生虫が蘇る設定なのだが、こんな蟲が存在したら人類はおろか哺乳類は絶滅しているはずだ。
 
(余談2)意外な人物が生き残るパターンは使えないのかな。アジア系女性が最後まで生き残り、金髪碧眼のヒロインがお色気・殺され役ではもはや当たり前すぎるか。あるいはアジア系が生き残るのはアメリカ世論が許さないとか。


 
晴雨堂スタンダード評価
☆☆☆ 良
 
晴雨堂マニアック評価
☆☆ 凡作

 

 
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16/03/29付のコメントは投稿者無記名のため当ブログの規則(「当ブログの利用の仕方」を参照の事)に従い削除しました。
以上。
[ 2016/03/29 17:26 ] [ 編集 ]
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