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ミカエル晴雨堂の晴耕雨読な映画処方箋

晴雨堂ミカエルの飄々とした晴耕雨読な映画処方箋。 体調に見合った薬膳料理があるように、 料理に合う葡萄酒があるように、日常の節目に合った映画があります。映画の話題をきっかけに多彩な生活になれば幸いです。詳しいレビューは「続きを読む」をクリックしてください。

尖閣ビデオ(5) 近頃の現象[四百八十九] 

尖閣映像流出>
ビデオは複数の管区でも閲覧可能と判明

 
 ビデオ映像流出事件で、映像は第11管区海上保安本部以外の複数の管区でも閲覧できる状態にあったことが捜査関係者への取材で分かった。警視庁捜査1課の取り調べに映像投稿を認めた海上保安官(43)が所属する第5管区海上保安本部でも閲覧でき、保安官は容易に映像を入手できた可能性がある。捜査1課は、具体的な入手方法について追及する。(毎日新聞)
  
【雑感】新聞は事実関係のみを報道しているつもりなのだろうが、この論調ではまるで複数の管区で閲覧してはいけない、本来は事件のあった沖縄周辺海域を担当する11管区のみが保持すべき極秘映像であるかのような印象を与えてしまう。
 
 断じてそうではないし、そうであってはならんのだ。そこのところ、情報を受け取る側は勘違いしてはいけない。
 日ごろマスコミはタテ割り行政だの情報が共有できていないなど、批難に近い批判をしていたではないか。この尖閣ビデオも当事国が外交問題にしなければ当然のことながら参考資料として全管区に堂々と配布されているはずの類である。
 
 仮にどこかの国の工作員が日本各地で一般人を浜辺で拉致する事件が頻発したとしよう。ある管区の浜辺でか弱き女子中学生が拉致され、少女を監禁している不審船を見過ごした担当管区本部が「他所の管区ではそんな事件があったかも知れんが、我が管区には伝わっていないので知りませんし、不審船の資料も無いので判りません」などと記者会見で言えばどうなるか。こぞってマスコミは情報の共有と連携ができていないことを蜂の巣突付かれたように批難するはずだ。
 
 人間も他の動物と同じく基本は感情の生き物である。一手二手先を読んで行動する人でも脊髄反射で反応してしまう。だから冷静に前後左右上下の相関関係を把握する努力を常にしなければならない。
 今回の件で言えば、情報の流出経路を「確認」する捜査は大切だし、「守秘義務」に該当するかどうかは別にして、少なくとも国家公務員法や服務規程に抵触しているのは間違いない。
 だが、尖閣ビデオ自体は本来全管区共有であってしかるべきであるし、「犯人」である主任航海士は船長不在であれば指揮を執らねばならない現場巡視船の責任者なので閲覧して当然だ。むしろ閲覧は義務であるとさえ思う。中途で尖閣ビデオを非公開にした政府の手際悪さも問われる事にならないと、役人は政府をますます信用しなくなる。
 
 今回の一件で、小手先の再発防止策を講じないか心配だ。職場でもよくある。何か問題が発生したりクレームがあったりすると、即座に対策を講じるのは良いが脊髄反射の防止策では新たな問題がすぐさま発生する。かえって作業効率を悪くして、さほど防止効果があがっていないのに現場の負担だけが増え、けっきょく元の作業手順に戻したことが多々ある。
 なにも意味無く「現状」があるのではないのだ。必ずそれまでの経験の積み上げで現行システムがある訳で、下手な改善策は混乱の元だ。
 
 マスコミは漫画喫茶やネットカフェに身分証確認の有無も問題にしているようだが、これも実は問題がある。管理を厳しくすれば良いとは限らない。今回に類似する問題でいえば内部告発がやりにくくなる。こないだ大阪市職員が河川のゴミから金品を横領した事を内部告発で公になったのだが、明確な「違法行為」であればいざ知らず裁判で無罪・有罪を争わなければならない微妙な問題であれば、組織からの報復として「守秘義務」違反で制裁される恐れがある。
 庶民がニュースゲリラ的に情報を発信させる事もやりにくくなる。風通しが悪くなるのは社会的損失だ。
 

 
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[ 2010/11/11 17:21 ] 日誌・・近頃の現象 | TB(0) | CM(0)
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