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ミカエル晴雨堂の晴耕雨読な映画処方箋

晴雨堂ミカエルの飄々とした晴耕雨読な映画処方箋。 体調に見合った薬膳料理があるように、 料理に合う葡萄酒があるように、日常の節目に合った映画があります。映画の話題をきっかけに多彩な生活になれば幸いです。詳しいレビューは「続きを読む」をクリックしてください。

今日の晩御飯(26) 晴雨堂の晴耕雨読な食生活[六十五] 

本日の晩御飯 肉じゃが 
 
101204_2125~晩御飯.jpg
 
【雑感】NHKではいよいよ「坂の上の雲」日露戦争編、映画館では「宇宙戦艦ヤマト」の実写版、巷は「海軍」がブームだ。海軍ゆかりの料理といえば、カレーライスとこの肉じゃがが双璧だろう。
 
 上記の写真は今晩の晩御飯。玄米飯に舞茸と豆腐の味噌汁、そして肉じゃがだ。あと、これにキムチが付く。
 我家の肉じゃがは牛や豚は使わない。健康に配慮して低脂肪高蛋白の鶏肉を使う。連れ合いはやや薄味の味付け、私は濃い味付けが好きなので一味唐辛子を真っ赤に振り掛ける。濃い味付けが好きとはいっても、塩辛いのはあまり好きではない。あくまで香辛料の辛さが好きなのだ。
 
 こうして見ると、肉じゃがとカレーライスは使う食材がほぼ同じである事に気付く。馬鈴薯・玉葱・人参、この3つの野菜は共通、だからという訳ではないのだが、以前にカレーライスを作るとき私は糸蒟蒻を入れようとした。肉じゃがに入れてカレーに入れない食材が糸蒟蒻なので好奇心からどんな食感になるのか確かめてみたかったのだ。ところが私の企てを察知した連れ合いに阻止された。誠に残念至極。


 肉じゃがとカレーライス、いずれも明治時代に海軍の献立に採用され、除隊した水兵たちによって全国に広まり、家庭の有り触れた日常食として定着するのは両者とも高度経済成長に入る1960年代のようだ。キャンプ料理の定番になるのもこの時期か。さすが海軍の軍用食だけあってアウトドアに適している。

 なぜ海軍の食事に採用されたのか。旧日本海軍はイギリスを手本に建軍された。当時はイギリス海軍が世界最先端の装備と組織力を備えていたからである。カレーはイギリス料理として日本に伝わっていたし、東郷平八郎元帥も海軍の要職に就く前にイギリスへ留学をし、そこでカレーを食べた事だろう。当時のイギリスの中流以上の家庭ではローストビーフの余りでカレーをよく作っていた。

 さて、肉じゃが何故イギリスと関係あるのか。東郷元帥が彼の地で食べたお気に入り料理にビーフシチューがあった。あくまで有力な説というだけで事実であると確定したわけではないが、東郷元帥がビーフシチューの味が忘れられず軍艦の食事として作らせようとしたが、日本にはまだシチューを作る材料が無く、海軍の料理人はワインやソースの代わりに味醂と砂糖と醤油で代用、それが肉じゃがの始まりとされている。
 馬鈴薯・玉葱・人参、比較的日もちのする食材ゆえ長い艦上生活に適している上、当時としては比較的栄養バランスもよかった、ということで肉じゃがとカレーは大人気、しかも食材は共通なので補給も行いやすい。軍隊にとってはまことに便利な料理なのである。
 これは一般家庭でも同じ。調理に時間がとり難い時期があると、予め大量に作って間に合わせる事はよくやる。
 
 そうだ! 有意義なアイディアを思いついた。ビーフシチューをつくるとき、こっそり糸蒟蒻を入れてみよう。肉じゃがの先祖がビーフシチューだから糸蒟蒻との相性も良いはずだ。
  

 
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肉じゃがに鶏肉とは珍しいですね。
うちでは糸こんにゃくをしらたきと呼んでますが、私はしらたきは好きではありません。
こんにゃくは丸型が一番美味しいと思っています。煮物にしらたきが入っていると
全部母の皿に移します。(母はしらたきが大好物です。理解不能ですが。)
ビーフシチューにしらたきを入れたら、奥様が怒りませんか?(笑)

ところで、今夜の「坂の上」はみようと思っています。幕末は苦手ですが、明治は好きなので。
[ 2010/12/05 13:30 ] [ 編集 ]
A君へ

> 肉じゃがに鶏肉とは珍しいですね。
 
 けっこうウチの周りでは鶏を使っているところが多いですが珍しいですか? 関西では圧倒的に牛ですが。
 
 因みにカレーライスもウチはチキンです。牛や豚は使いません。個人的にはマトンカレーが食べたいのですが、いつも連れ合いの阻止行動にあって断念します。

> ビーフシチューにしらたきを入れたら、奥様が怒りませんか?(笑)
 
 怒るでしょうな。全部一人で喰え!と怒鳴るでしょう。しかしヨーロッパ人の目から見ればビーフシチューが奇妙奇天烈な肉じゃがという日本食に変容する訳なので、その逆を体感してみたいとは思いませんか? 異文化を理解する手段でもあります。
[ 2010/12/10 15:18 ] [ 編集 ]
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