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ミカエル晴雨堂の晴耕雨読な映画処方箋

晴雨堂ミカエルの飄々とした晴耕雨読な映画処方箋。 体調に見合った薬膳料理があるように、 料理に合う葡萄酒があるように、日常の節目に合った映画があります。映画の話題をきっかけに多彩な生活になれば幸いです。詳しいレビューは「続きを読む」をクリックしてください。

福田衣里子 近頃の現象[五百十二] 

首相の長崎来訪を=県議会議長

 国営諫早湾干拓事業(長崎県)の排水門開門を命じた福岡高裁判決について国が上告を断念したことを受け、同県の末吉光徳県議会議長らは16日、首相官邸を訪れ、古川元久副官房長官と会談した。
 末吉議長は、政府方針に抗議する議会決議を手渡した上で、上告するよう申し入れた。同議長は会談後記者団に対し、鹿野道彦農林水産相が中村法道知事に面会を求めていることに関し、「全然話にならん。会うなら首相だ」と強く反発し、菅直人首相の現地訪問を求めた。(時事通信)

 
【雑感】その長崎県議会議長に同行して首相官邸を訪れたのが福田衣里子衆院議員である。久しぶりにニュースで見た。相変わらず可愛い。
 
 TV画面の色調のせいなのか、あるいは寒波のせいか、色白の頬が微かに紅くなっていた。衣里子ちゃんは取り囲む記者たちに向かって語気を強め菅首相批判とも解釈できる発言を並べた時の勇ましい顔は惚れ惚れする。
 
 これによって福田衣里子氏がどちらの側に立っているかが明らかだ。衣里子ちゃんの市民運動キャリアを考えたら、環境保護や女性解放などの運動家が接近し協力を求めてくるはずだが、彼女は関心を持たなかったようだ。だいいち小沢一郎氏の影響下にある方だから左派的な政治家にはならんだろう。諫早の水門を開けろと叫んでいるのは社民党や民主党左派なのだが、彼女はそれに迎合しない。

 
 今回の菅首相の判断は、最近では珍しく菅氏らしい。厚生大臣時代のHIV訴訟問題以来の鮮やかな大鉈である。
 思い出していただきたい。当初のマスコミ各社は諫早干拓を否定的に報道し、水門を設ける事によって生態系の悪化や海苔養殖の被害などを重点に取り上げていた。現実に干拓反対派が計画段階で指摘した通りの被害が起こっている。

 これも無駄な土建行政の象徴であった。国は減反政策で水田の多くを畑か草原にしておきながら、その一方では農地を増やそうと貴重な干潟を潰して干拓農地をつくる。農政という点で見れば一貫性が無い、無茶苦茶だ。
 私は80年代にチャリンコで秋田県八郎潟へ行った事があるが、琵琶湖に次ぐ広い湖を潰して造った大潟村には緑の草原が広がっていた。減反で遊ばせている土地である。地元の人に話を聞くと「湖のままにしたほうが銭になった」という声が多かった、
 なにしろ琵琶湖に次ぐ広い湖だったのだ。観光地として抜群の資源、しかも八郎潟の水産資源も豊富だった。せっかく水田にするために干拓してその多くは草原では、潰された八郎潟はうかばれん。

 ではなぜ農政として一貫性の無い事業を、貴重な水産資源・観光資源・世界遺産級の環境資源を潰してまで行ったのか? 土建行政として見れば一貫性があるのである。とにかく開発できるところ、環境保護運動家に言わせたら「破壊できるところ」を探しては工事して銭儲けするのが土建行政である。
 
 大手マスコミもそんな土建行政を行ってきた自民党政権を批判してきたはずだった。それを菅首相は止める決断をしたのだ。もっと好意的評価しても良いと思う。ここで上告を断念しなかったら、もはや菅直人は「菅直人」でなくなった抜け殻だ。
 

 干拓農家の補償の問題がこの後に当然発生する。農地への塩害を防ぐための調整水門だから、開けたままにしたらたぶん作物への影響は出るだろう。
 私が左派の農家だったら最初から干拓地には入植しない。土建行政に乗っかって貴重な干潟を潰して造った農地に入植することは、干潟で暮らしていた人たちに対する「敵性行為」になり、そんな恐い事はできない。
 右派の農家だったら、これからも自民党政権が続く事を見越して入植しただろう。いまさら干拓地を元の干潟には戻せないし、食糧自給力の低い日本には農地が要る。政権交代しても容易に方針転換はできないだろうとたかをくくる。今回の首相判断は自分の先見が不明であった事を恥じ、賠償金分捕り工作と転職を視野に入れた善後策を考える。
 
 いずれにせよ、起こるべくして起こった副作用だ。副作用をいかにやり過ごして世渡りするかが庶民の腕の見せ所だ。
 

 

 
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[ 2010/12/17 15:43 ] 日誌・・近頃の現象 | TB(0) | CM(0)
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