ミカエル晴雨堂の晴耕雨読な映画処方箋

晴雨堂ミカエルの飄々とした晴耕雨読な映画処方箋。 体調に見合った薬膳料理があるように、 料理に合う葡萄酒があるように、日常の節目に合った映画があります。映画の話題をきっかけに多彩な生活になれば幸いです。詳しいレビューは「続きを読む」をクリックしてください。

「プレデター」 不安と恐怖を楽しむ時に〔23〕 

プレデター」 
今にして思えば、完成度の高い作品。
人気キャラ・プレデター初登場作品

 
 
  
【原題】PREDATOR
【公開年】1987年  【制作国】亜米利加  【時間】107分  
【監督】ジョン・マクティアナン
【原作】
【音楽】アラン・シルヴェストリ
【脚本】ジェームズ・E・トーマス ジョン・C・トーマス
【言語】イングランド語 一部スペイン語
【出演】アーノルド・シュワルツェネッガー(ダッチ・シェイファー少佐)  カール・ウェザース(ディロン)  エルピディア・カリーロ(アンナ)  ビル・デューク(マック軍曹)  ソニー・ランダム(ビリー)  ジェシー・ヴェンチュラ(ブレイン)  リチャード・チェイヴス(ポンチョ)  R・G・アームストロング(フィリップス将軍)  シェーン・ブラック(ホーキンス)  ケヴィン・ピーター・ホールプレデター
  
【成分】パニック 不気味 恐怖 勇敢 かっこいい 戦争アクション 南米 ジャングル ゲリラ 宇宙人 SF ホラー
           
【特徴】今や「エイリアン」と並んでハリウッド映画の人気宇宙人キャラ「プレデター」が登場する最初の作品。同時に「コナン・ザ・グレート」でヘビメタのような豊かな長髪だったアーノルド・シュワルツェネッガー氏も「ターミネーター」「コマンドー」に続いて角刈り風短髪、現在のイメージに完全定着した作品でもある。
    
【効能】スカッと爽やかスリルと恐怖のドンパチ格闘映画。
 
【副作用】低俗なアメリカの戦争映画にしか見えない。
 
下の【続きを読む】をクリックするとネタバレありの詳しいレビューが現れます。  
角刈り風シュワちゃんキャラが完全定着
  
 監督は本作の後「ダイハード」でブレイクするジョン・マクティアナン氏。主演は肉体派アクションスターのシュワルツェネッガー氏。(以後シュワちゃん)「コナン・ザ・グレート」でヘビメタのような長髪のシュワちゃんが、「ターミネーター」で角刈り風になり、「コマンドー」と本作「プレデター」でキャラが確立、その後の彼はヘアースタイルを殆ど変えなくなった。
 
 劇場公開当時、私の友人知人の間では特に評価は高くなかった。私は劇場に篭って3回続けて見たのだが。(余談1)
 後に続編が公開された時、友人知人の多くは続編を高く評価し、本作は「シュワちゃんのギャラが制作費を圧迫して駄作になった」と批判した。そこまでいうほど駄作ではなかったと思うが。
 
 構成は良かったと思う。冒頭、宇宙から謎の飛行物体が地球へ飛来する。場面が変わって南国の蒸し暑そうな事務所にシュワちゃんが到着、司令官から重要なミッション、「ゴルゴ13」や「007」などによくある展開で物語は進む。シュワちゃんのチームは「レスキュー部隊」を自負、政治的謀略に加担しないポリシーだが、政府と元戦友のCIA幹部ディロンはシュワちゃん達をあくまで道具として使う。

 少数精鋭のシュワちゃんチームと顧問として同行するディロンは、南米ジャングルの奥にある大規模なゲリラ基地を超人アメリカン風に手際よく殲滅、副官の黒人軍曹からミッションの矛盾点が報告され、政府の陰謀に巻き込まれたことを悟る。長居は無用、ジャングルから撤退するシュワちゃんチーム。

 ところが、ジャングルに潜入した当初から「ゴルゴ13」や「007」風の戦争アクションらしくないSFホラー的不気味な影が忍び寄る。宇宙から飛来した謎の宇宙人だ。時おり熱感知の宇宙人視点が挿入。人間よりも遥かに優れた身体能力、遥かに優れた装備、シュワちゃん部隊は一人また一人と犠牲になる。(余談2)銃も弾薬も尽き最後に残ったシュワちゃんは宇宙人の弱点を偶然見つけ、手製の弓矢など原始的武器で逆転勝利する。
 
 ヤンキーどもが描く戦争アクションの特徴は、大量の重火器を使って派手にドンパチ、西部劇のインディアンや戦争映画のドイツ兵みたいに敵はドン臭くて馬鹿で撃たれるために突撃する。本作も前半はそんな世界だ。そんなアメ公ワールドに宇宙から異質で優れたプレデターが紛れ込んだらどうなるか。
 通俗アクションを逆手に取ったSFホラーアクション快作、私はそう思う。制作陣、実はなかなかの反体制的社会派ではないか。
 それにだ、プレデターキャラはファンに支持され「エイリアン」とともに愛されるようになる。一種の開祖的金字塔的映画になるのは間違いない。
 
(余談1)シネコンが主流となる以前の映画館は入れ替え制ではなかったので、入ったら時間が許す限り何回でも観れた。
 入場したとき、シュワちゃんが南米ゲリラの基地を双眼鏡で覗いている場面だった。1回目は後ろで立ち見し、2回目は最前列の真ん中に座り、そのまま続けて3回目も観た。盛況だった。
 
(余談2)ゲリラの若い女性兵士、グラマーな女性と記憶していたが、2010年公開の「プレデターズ」の宣伝で本作がTV放映されたのを観ると、むやみに乳は大きくなく、私好みのスレンダー女性だった。
 南米で活躍する俳優なのだろうか? ハリウッドではその後の出演はあまり聞かない。
 
 この女性をめぐってディロンとシュワちゃんの判断の対立が面白い。現場感覚を失っているディロンは捕虜にするが、シュワちゃんは人員の余裕が無いことから捨て置けと主張する。プレデターの存在が明らかになってからは、反対するディロンを押し切って女性を解放し戦力の一員として起用する。
 
晴雨堂スタンダード評価
☆☆☆ 良
 
晴雨堂マニアック評価
☆☆☆☆ 名作



 

 
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