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ミカエル晴雨堂の晴耕雨読な映画処方箋

晴雨堂ミカエルの飄々とした晴耕雨読な映画処方箋。 体調に見合った薬膳料理があるように、 料理に合う葡萄酒があるように、日常の節目に合った映画があります。映画の話題をきっかけに多彩な生活になれば幸いです。詳しいレビューは「続きを読む」をクリックしてください。

「死にゆく妻との旅路」 晴雨堂推薦新作映画 

三浦友和、妻・百恵さんを「名前では呼ばない」
 
三浦友和・石田ゆり.jpg
(C)2011「死にゆく妻との旅路」製作委員会
   
 俳優の三浦友和石田ゆり子が26日、都内で行われた映画『死にゆく妻との旅路』の初日舞台あいさつに出席した。夫婦の絆を描いた同映画について三浦は「劇中で妻(石田)に“名前で呼んでほしい”と言われるシーンがあって。ウチも現実に(妻・百恵さんと)『お父さん、お母さん』との呼び合いになっているので、女の人は名前で呼ばれたい気持ちがあるんでしょうね」と女心に理解を示しながらも「まあ、名前で呼ぶわけではないんですけどね、絶対」とあっけからんと話し、笑いを誘った。(オリコン)
 
【雑感】ドキュメント的ロードムービー、これは現代の日本を反映したリアルな低予算映画だ。私は潤沢な資金を背景に制作された映画よりも、切り詰めて俳優の演技と脚本で魅せる作品のほうに好感を持ってしまう。
 
 「夫婦」の逃避行、と言えば真っ先に思い出すのはアメリカン・ニューシネマの「俺たちに明日はないボニーとクライド)」だ。大恐慌時代のアメリカで銀行強盗を繰り返し、最新のフォード乗用車で全米各地を逃げまくった。1930年代のカッコ良いスーツとドレスに身を包んでマシンガンを乱射する、そんなイメージで強盗をするのだが、逃避行はかなり過酷だったようだ。「晩年」になると監視が厳しくてホテルや民家に泊まる事ができず、車の中で寝泊り、風呂にも入れない。
 
 現代日本で「俺たちに明日はない」のような作品は説得力ない。ボニーとクライドみたいにロビン・フッドを気取って権力を敵に回すような行動は、平均的日本人には向かない。
 本作の場合、町工場を経営していた主人公が仕事に失敗して多額の負債を抱え夜逃げする。独りで失踪するつもりだったが、癌の手術をしたばかりの病み上がりの妻から懇願されて2人で逃避行をする。逃走の過程で、主人公は職探しをするが雇ってもらえるところは無く、9ヵ月ものあいだをワゴン車の中で暮らす。妻は癌を再発させて次第に弱ってくる。これは実際に保護責任者遺棄致死事件で報道された清水夫妻の実体験を元に描いており、世代的に近い主演の三浦友和氏は「他人事ではない」と語った。
 
 ロケーションは実際の逃避行に沿って行われ、多くの時間をワゴン車の中で撮影された。車中の撮影は小さな手持ちカメラで行い、監督や他のスタッフは車の外、殆どを狭い車中で三浦氏とヒロインの石田ゆり子氏の二人芝居を行った。
 私にとっても身につまされる話だ。

 上映は、舞台となった富山県や石川県では既に地元シネコンなどで先行上映。随時、全国上映される予定である。大阪では3月5日から梅田駅前の梅田ブルク7で。
 

 
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