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ミカエル晴雨堂の晴耕雨読な映画処方箋

晴雨堂ミカエルの飄々とした晴耕雨読な映画処方箋。 体調に見合った薬膳料理があるように、 料理に合う葡萄酒があるように、日常の節目に合った映画があります。映画の話題をきっかけに多彩な生活になれば幸いです。詳しいレビューは「続きを読む」をクリックしてください。

エナジーを得よう 4 「ロッキー・ザ・ファイナル」 

ロッキー・ザ・ファイナル」 原点へ・・。
  
 
 
【公開年】2006年  【制作国】米  【時間】103分  【監督】シルヴェスター・スタローン
【原案】シルヴェスター・スタローン
【音楽】ビル・コンティ
【脚本】シルヴェスター・スタローン
【出演】シルヴェスター・スタローンロッキー・バルボア)  バート・ヤング(ポーリー)  アントニオ・ターヴァー(ディクソン)  ジェラルディン・ヒューズ(マリー)  マイロ・ヴィンティミリア(ロバート/ロッキー・ジュニア)  トニー・バートン(デューク)  ジェームズ・フランシス・ケリー三世(ステップス)  マイク・タイソン(-)  
          
【成分】泣ける ロマンチック 勇敢 切ない かっこいい ボクシング 
      
【特徴】マイノリティの星だったロッキーはいつしか戦意高揚のアメリカンヒーローになってしまったが、今回は再び原点に回帰した。還暦を迎えたロッキーは、再びかつてのチャレンジ精神に火がつきトレーニングを始め、年齢制限のあるプロボクサーのライセンスを特例で取る。そこを興行屋が目をつけ、伝説のチャンピオン・ロッキーと現役チャンピオンとの親善試合を企画する。
 スタローン氏が老骨に鞭打って筋肉をつけているが痛々しい、しかしこれが強烈な説得力。作中のロッキーも監督主演のスタローン氏も全く同じ挑戦をしている点に感動。
 
【効能】観ているうちに身体の奥底からエネルギーが湧きあがってくる。
 
【副作用】予定調和な展開にマンネリ感とリアリティの無さを感じる。
 
下の【続きを読む】をクリックするとネタバレありの詳しいレビューが現れます。


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かつてのロッキーが帰ってきた。
 
 ロッキーがやっと戻ってきた。場末のドラマやポルノ映画などで下積みをおくっていた無名の映画人スタローン氏が、「ロッキー」で借金取りなどのアルバイトをしながらボクシングを続ける無名のボクサーを演じた。今回は往年のアクションスターが往年のチャンピオンを演じる。
 
 ボクシングを知っている友人の話によれば、映画のボクシングは全くありえないトンデモ場面らしい。素人目で観ても、これはおかしい、これでは八百長に見える、と思った場面は幾つもある。
 しかし「ロッキー」で感動を覚えたのは、ロッキー・バルボアスタローンそのものだったからだ。ロッキーの台詞は現実のスタローンの心の声でもあった。だからこそ、多くの人々に感動を与えた。
 
 その後、ロッキーは貧しいイタリア系アメリカ人のサクセスストーリーから、次第に現実離れしたスーパーマン・アクションスターになっていく。その頂点がドルフ・ラングレン氏との共演だった。4作目は最もロッキーらしくない「国策映画」に等しい内容だった。5作目は何故つくったのか判らないせっかくの主人公が矮小化された奇妙なストーリーだった。(余談1)
 
 スタローン氏の他の作品も同じ事がいえる。「ロッキー」は単なるスポ根映画というだけでなく、ヒスパニック系市民の問題も反映した結構社会派の側面もあった。スタローン氏初期の作品にはその匂いがつねに漂っている。「ランボー」にしてもアメリカ先住民との混血である。
 
 「ロッキー」シリーズの成功から、スタローン氏は様々なアクションヒーローを演じつつせける。ボクサーや兵士・ギャング・刑事・レーサー・アルピニスト、コメディーにも手を出す。しかし、それなりに面白いがイマイチ感動できない。あまりにアメリカ人が喜びそうなヒーローキャラに徹しすぎたからかもしれない。
 
 そして、6作目にして本当のロッキーが帰ってきた。そこそこ儲かっているイタリア料理店のオーナーとして生活を営むリアリティな描写が延々続く。そしてふとしたことで、老骨に鞭打ち現役チャンピオンと互角の戦いを繰り転げる。
 過去の名声や、息子との確執など、おそらくスタローン氏自身も現実で同じ事を言われ、同じ事を周囲に訴えていたのではないかと思うほど、台詞が生々しい。これは一作目「ロッキー」でも強く感じた説得力だ。(余談2)
 
 例によって、試合は冷静に見たら「ええ?こんなん、ありえへんで!」と思うシーンばかりだったが、感動的なロッキー像に少しも影響は無かった。試合に至るまでの淡々とした日常描写と次第に盛り上がる練習の日々と、おそらく本気でロッキーを応援しているエキストラの熱気の前には、少々変なボクシングをやっても気にならない。
 
(余談1)たしか、最低映画監督に表彰された。
 
(余談2)実際、前作が最後のドラマになる予定だったし散々な結果に終わったので、6作目は周囲からの猛反対があったそうだ。
 それに、筋肉美は相変わらずだが、やはり肌や皮下組織に張りが無いのか、痛々しく見える。それがかえって映画にリアルだ。
 今回、新しい恋人の息子がジャマイカ人との混血で、ロッキーはジャマイカのことを知らず見当違いの受け答えをしたり、義兄が「メキシコ人にイタリア料理つくらせてるんだろう」と冷やかしたり、アメリカのマイノリティー社会の一面を覗かせる場面があった。
 


晴雨堂スタンダード評価
☆☆☆ 良
 
晴雨堂マニアック評価
☆☆☆☆☆ 金字塔

 
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ロッキー・ザ・ファイナル Sylvester Stallone
 

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