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ミカエル晴雨堂の晴耕雨読な映画処方箋

晴雨堂ミカエルの飄々とした晴耕雨読な映画処方箋。 体調に見合った薬膳料理があるように、 料理に合う葡萄酒があるように、日常の節目に合った映画があります。映画の話題をきっかけに多彩な生活になれば幸いです。詳しいレビューは「続きを読む」をクリックしてください。

福島第1原発(3) 近頃の現象[六百四十六] 

保守の牙城で与党が大敗、
原発事故で緑の党躍進 ドイツ

 
 ベルリン(CNN) 保守の牙城とされてきたドイツ南西部バーデン・ビュルテンベルク州で27日に州議会選挙が実施され、メルケル首相率いる与党キリスト教民主同盟(CDU)がリベラル系の緑の党率いる野党連合に大敗する見通しとなった。(CNN.co.jp)
 
【雑感】福島原発効果によって、ドイツの一地方政権をひっくり返した。
 
 ドイツの州政府は日本やアメリカと違って「大統領制」ではなく「議員内閣制」だ。市民から直接選ばれた知事が行政を担うのではなく、州議会が州首相を選ぶ。今回の選挙で野党勢力を束ねる緑の党が躍進、保守の牙城で緑の党が首相を出して州政権を掌握する方向だ。
 
 バーデン・ビュルテンベルク州も改選だったのか。前回の記事で紹介したラインラント=プファルツ州の南に位置する。ビールで有名なバイエルン州の西隣でもあるが、ローマ時代にローマ人がもってきたワイン産業によって、どちらかといえばドイツワインの産地で有名である。
 トム・クルーズ氏主演「ワルキューレ」のフォン・シュタウフェンベルク大佐の故郷でもあり、どちらかといえばキリスト教保守派の勢力が伝統的に強い。
 
 日本でいえば自民党王国のようなところが社民党に政権を譲るようなものだ。遠因としては、86年のチェルノブイリ原発事故で、放射能物質が降り注いで農産業が大打撃を受けた経緯がある。そのため原発問題には神経質だ。前述したように、世界トップクラスとも評価されている日本の原発技術がいとも簡単に津波によってレベル6の事故が発生した事が大きい。
 
 
 さて、わざわざドイツの政情を紹介したのには理由がある。これも前述したように、日本には緑の党というものが事実上無い。伝統的に社会党や社民党などの左派勢力が「緑の党」の役割も兼ねていたのが原因かもしれない。 中村敦夫氏が参院議員時代に「緑の党」をつくろうと頑張っていたが、選挙に敗れて頓挫した。社民党も辻元清美氏が社民党入党の際に、政党組織に埋没することを嫌った支持者の前で「社民党を乗っ取る。緑の党のようなものにする」と発言したが、ご覧の通り実現できていない。
 
 あの環境破壊大国でもあるアメリカでさえ緑の党があるのに、日本には無い状態が続いている。日本には環境を主に扱う政治団体が無いのである。そのためと私は思っているのだが、保守市民からは「環境・女権・護憲・社会主義」をセットで捉えられ、環境保護運動に参加しただけで「アカ」呼ばわりされる状態だ。
 逆に女権に理解の無いエコロジストはフェミニストから裏切り者扱いされるし、エコに興味の無いフェミニストもまたエコからは糾弾対象になるなど、外から見れば内ゲバ状態だ。むしろ思想的に隔たりのある自民のほうが話が通じる、といったこぼれ話をよく耳にした。
 
 今回の事故、宮城県の女川原発や福島第1原発に隣接する福島第2原発は今のところ深刻な状態になっていない。福島第1より新しいという指摘がある訳だが、どうして第1の安全対策が強化されなかったのか? これは検証する必要がある。
 ドイツは緑の党の勢力が強いために、原発の施設だけでなく事故発生時の周辺住民の避難マニュアルなどにもコストをかけているそうだが、日本の原発行政は「事故は起こらない。即ち安全。だから避難計画は必要なし」といった怖い屁理屈が原子力関係の小役人たちの間に蔓延っているとの話がマスコミの間で漏れ始めている。
 
 日本には、伝統的な左派市民や護憲市民とは別に、環境専門の政党が必要ではないかと思う。原発可否の二者選一では問題は解決しない
  

 
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[ 2011/03/28 15:15 ] 日誌・・近頃の現象 | TB(0) | CM(0)
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