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ミカエル晴雨堂の晴耕雨読な映画処方箋

晴雨堂ミカエルの飄々とした晴耕雨読な映画処方箋。 体調に見合った薬膳料理があるように、 料理に合う葡萄酒があるように、日常の節目に合った映画があります。映画の話題をきっかけに多彩な生活になれば幸いです。詳しいレビューは「続きを読む」をクリックしてください。

福島第1原発(5) 近頃の現象[六百五十一] 

東電会長、1~4号機廃炉の方針 
安定化「かなり時間」

 
 東京電力勝俣恒久会長が30日、被災によって事故が起きている福島第一原子力発電所1~4号機について「今の状況から見ると、おそらく廃止せざるを得ない」と述べた。東電の経営トップが公式に廃炉方針を示したのは初めて。当面、事態の収束を図ることが最大の経営責任との認識も示した。(朝日新聞)
 
【雑感】勝俣会長は、海水注入の判断が遅れたのではないかとの質問に、「私は躊躇なく判断した」と答えた。会見ではそう答えるしか勝俣氏には返答例は残されていないだろう。
 
 海水注入は廃炉決断に等しい。仮に廃炉にしなかったとしても復旧から再稼動まで莫大な費用と人員と時間がかかる。ただでさえ福島第1原発は老朽化が進んでいて、たしか耐用年数がきたので廃炉にする予定だったのを、今まで事故が無かったので10年延長を決めた経緯があったと記憶している。
 そんな原子炉に不純物の多い海水を入れたら原子炉の鋼板や配管の劣化が進むのは素人でもわかる。廃炉を前提した緊急処置が海水注入だ。ところがこないだの役員の会見では、廃炉を含めて検討することになるがまだ議論していない、という話であったではないか。
 しかし躊躇したなんて経営者として口が裂けても言えまい。
 
 勝俣会長が東電経営者を代表して初めて記者会見に臨んだ訳だが、これは社長の清水正孝氏が過労で入院したためである。経営者には経営者の仕事があり苦労があるが、劣悪な待遇で危険な現場に入って作業をしている職員たちの労苦を考えたら、経営者たちの過労に同情するべきではない。
 反原発派の主張を聞くまでもなく、原発には今回のようなリスクがある事は最初から判っている事で、来るべきモノが来たのだ。原発を建てた段階で覚悟していたはずだ。
 
 私たち消費者も同じ理屈で道義的責任の一端からは逃れられない。世間もカマトトぶるのをやめようではないか。「原発は安全」と信じていたという者がいたがそれは嘘だ。その証拠に放射能騒ぎで些かパニックが生じ、関東では食料品や飲料水などの買占めをやっているではないか。原発建設には必ず大規模な反対運動が起こって、住民投票が行われたり、地域住民の意見が二分されて地域社会が険悪になった例は多い。原発を誘致すれば多額の補助金が自治体に入るが、それは何を意味しているのか解っていたはずである。

 連れ合いはエコロジストの従姉の影響を受けて、食品や洗剤などにうるさい。節電にも積極的で未だにクーラーは購入していないので真夏は蒸し風呂状態、自宅よりも会社のほうが快適空間だ。しかし連れ合いの主張に理あるからこそ従っている。
 電力需要は増える一方、電気を使う機会も増える一方、我家だけがクーラー無しにしたところで、我家だけの自己満足でしかない事は承知している。だが、これによって心のどこかに原発のリスクというものを留めてきた。
 
 私は保守市民である。経済のことを考えたら、反原発派が主張するような脱原発を日本で行うのは非常識と考えている。
 「江戸時代は無理でも、1975年レベルの生活には戻そう」という運動にしても、不可能ではないが経済の側面で考えたら別のリスクがあると思っている。リーマンショックや円高不況で失業者が続出している状態、計画停電でどれだけ経済が混乱しているか。一部の拝金主義者は東日本大震災による復興需要で好景気を夢見ているようだが、計画停電による経済の混乱は日本国内だけでなく世界にも波及しつつある。これらの現象は反原発派が主張する事も夢物語である動かぬ証拠だ。
 
 原発は危険であるが今の日本には必要悪である。普段の生活からそれを心の隅に留めて置くべきだ。電力会社や政府が吹聴する「原発は安全」という嘘をカマトトぶって信じるのは現実逃避だ。そして脱原発さえすれば市民の生活が守れるなんて信じ込むのも現実逃避だ。
 もうええかげんにカマトトぶるのやめようや。我々は綱渡りしとんねん。バランス感覚を失ったら地獄へ落ちるだけだ。
  

 
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[ 2011/03/30 23:48 ] 日誌・・近頃の現象 | TB(0) | CM(0)
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