FC2ブログ

ミカエル晴雨堂の晴耕雨読な映画処方箋

晴雨堂ミカエルの飄々とした晴耕雨読な映画処方箋。 体調に見合った薬膳料理があるように、 料理に合う葡萄酒があるように、日常の節目に合った映画があります。映画の話題をきっかけに多彩な生活になれば幸いです。詳しいレビューは「続きを読む」をクリックしてください。

「海辺のポーリーヌ」 カップルで愉快になろう〔1〕 

海辺のポーリーヌ
爽やかで初々しい青春ドラマ。

 

 
【原題】PAULINE A LA PLAGE
【英題】PAULINE AT THE BEACH
【公開年】1983年  【制作国】仏蘭西  【時間】95分  【監督】エリック・ロメール
【音楽】ジャン=ルイ・ヴァレロ
【脚本】エリック・ロメール
【言語】フランス語
【出演】アマンダ・ラングレ(ポーリーヌ)  アリエル・ドンバール(マリオン)  パスカル・グレゴリー(ピエール)  フェオドール・アトキン (アンリ)  シモン・ド・ラ・ブロス (シルヴァン)    
          
【成分】笑える 楽しい ゴージャス ロマンチック 知的 セクシー かわいい コミカル 夏 ノルマンディ
     
【特徴】夏の浜辺を舞台に、思春期のカップルと大人のカップルに生真面目元カレが加わって展開される切なくて不安定な恋愛喜劇。清楚なアマンダ・ラングレ氏と艶やかなアリエル・ドンバール氏の対比が面白い。
 大人たちが性欲まるだしの子供っぽい恋愛で右往左往している様が滑稽、ポーリーヌたちのプラトニック的な恋が綺麗に見える。
 
【効能】白いワンピースが良く似合う清楚なヒロインに涼しさを感じる。
 
【副作用】ヒロインが毒牙にかかるのではと心配になる。男性の単純さにイラつく。
 
下の【続きを読む】をクリックするとネタバレありの詳しいレビューが現れます。記事に直接アクセスした場合は、この行より下がネタばれになりますので注意してください。  
恋愛劇の大家
エリック・ロメール監督が描く思春期の夏


 むかし、フランス映画には強い偏見があって、恋愛ドラマというと三角・四角関係あたりまえ、男と女が知り合えば必ず裸になってセックス、プラトニックラブなんて描写しないだろうと思っていた。
 ヒロイン・ポリーヌ役のアマンダ・ラングレ氏は白いノースリーブの夏服がよく似合う童顔の女の子だったので、これから色恋沙汰に巻き込まれるのかと思うと、興味津々と気の重さが半々だった。物語はやはり気をもむ展開で進むが、ホッと安心のラストに流れた。(余談1)
 
 日本と違って爽やかな暑さのノルマンディーが舞台。セックスを楽しむ「大人」の従姉と40過ぎの色男、それに巻き込まれるポリーヌたち初々しい10代のカップル、そこへ従姉の元彼?で生真面目なサーファーが話を難しく絡めてくる。(余談2)
 日本が同じシチュエーションのドラマを創ったら、ほぼ必ず三つ巴の愛憎劇と喧嘩が繰り広げられるものだが、この作品は「意外」にも終始軽快なテンポで人間関係も深刻な打撃は受けずにハッピーエンドになる。
 
 この映画を観たのは20歳の頃だが、中高生の頃に見たらポリーヌかその彼氏にマジで感情移入してヤキモキしただろう。30過ぎに観たら一種のラブコメディーに観えるだろうし、色男と同じ歳頃の今観たら微笑ましいギャグに見えるかも知れない。
 あとで知ったことだが、監督のエリック・ロメール氏は恋愛の大家というか先生のような人で有名らしい。(余談3)
 
(余談1)当時、役柄設定とそう変わらない年齢だったと思うので、公開当時は15・6か。私よりやや歳下の女優である。
 Hシーンは主にポリーヌの従姉役アリエル・ドンバール氏が担当。奔放にセックスを楽しむが、一回り歳の離れた可愛い従妹に悪い虫がつかないか心配する役柄である。
 
(余談2)生真面目なサーファーを演じるのはパスカル・グレゴリー氏。現在の癖のある風貌のグレゴリー氏からはイマイチ想像できない役柄。髪はサーファーカットでリチャード・クレイダーマン風、歳の割りに純情で堅物で場の空気が読めないドジな青年を好演。
 従姉と関係をもつ色男役はフェオドール・アトキン氏。加齢臭が気になる歳頃だが、30歳前後の従姉と関係もちながら、15歳のポリーヌにも手を出そうとする。

(余談3)監督は恋愛喜劇をよく描く。この作品のときは還暦を過ぎているのだが、高校生の女の子を主人公に映画を撮るとは・・。
 

  
晴雨堂スタンダード評価
☆☆☆☆ 優
 
晴雨堂マニアック評価
☆☆☆ 佳作

 
【受賞】ベルリン国際映画祭(監督賞)(1983年)
 
晴雨堂関連作品案内
四季の物語 夏物語 [DVD] エリック・ロメール 
 
晴雨堂関連書籍案内
四季の恋の物語 エリック ロメール
美の味わい エリック・ロメール


 
 blogram投票ボタン にほんブログ村 映画ブログへ
ブログランキングに参加しています。
関連記事
スポンサーサイト



このコメントは管理人のみ閲覧できます
[ 2009/07/11 10:49 ] [ 編集 ]
コメントの投稿













管理者にだけ表示を許可する
映画処方箋一覧
晴雨堂が独断と偏見で処方した映画作品。
下段「日誌」項目は晴雨堂の日常雑感です。
メールフォーム
晴雨堂ミカエルに直接ご意見を仰せになりたい方は、このメールフォームを利用してください。晴雨堂のメールアドレスに送信されます。

名前:
メール:
件名:
本文:

プロフィール
↓私の愛車と野営道具を入れたリュックです。

晴雨堂ミカエル

Author:晴雨堂ミカエル
 執筆者兼管理人の詳しいプロフィールは下記の「晴雨堂ミカエルのプロフ」をクリックしてください。

晴雨堂ミカエルのプロフ

FC2カウンター
2007年10月29日設置
当ブログ注目記事ランキング
当ブログで閲覧数の多い順ランキングです。
設置2013年6月13日
ブログランキング
下記のランキングにも参加しております。ご声援ありがとうございます。
  にほんブログ村 映画ブログへblogram投票ボタン
アクセスランキング
[ジャンルランキング]
映画
142位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
レビュー
71位
アクセスランキングを見る>>
タグランキング
晴雨堂の関心度が反映されています。当ブログ開設当初は「黒澤明」が一位だったのに、今は・・。
訪問者閲覧記事
最近のアクセス者が閲覧した記事を表示しています。
月別アーカイブ
ブロとも申請フォーム
リンク